JP6477626B2 - 手摺装置およびクレーン - Google Patents

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Description

本発明は、手摺装置およびクレーンに関する。
例えば特許文献1、2などに、従来の手摺装置が記載されている。特許文献1(同文献の請求項1、図4参照)に記載の技術では、手摺装置が折りたたみ可能である。特許文献2(同文献の図3、図6参照)に記載の技術では、手摺装置の一部が着脱可能である。これらの技術では、手摺装置の折り畳みや着脱により、手摺装置の高さを抑制し、建設機械の高さを抑制することが図られている。
特開2003−95580号公報 特開2011−219965号公報
特許文献1に記載の手摺装置は、手摺装置の上下方向の略中央部でのみ、折りたたみ可能である。この構造では、手摺装置の高さを十分に抑制できないおそれがある。
また、折りたたみ可能な手摺装置では、折りたたまれた部分が、手摺装置以外の構造物(他の構造物)と干渉するおそれがある。
特許文献2に記載の手摺装置では、手摺装置の一部が着脱可能である。しかし、着脱の作業は、困難な作業となるおそれがある。例えば、着脱の作業は、困難な高所作業となるおそれがあり、また、重い部材をハンドリングする困難な作業となるおそれがある(詳細は下記)。
そこで本発明は、手摺装置の高さを抑制でき、手摺装置が他の構造物と干渉することを抑制でき、手摺装置に関する作業を容易に行える、手摺装置およびクレーンを提供することを目的とする。
本発明の手摺装置は、建設機械の上部旋回体に設けられる。前記手摺装置は、手摺本体と、手摺側ブラケットと、上面側ブラケットと、を備える。前記手摺本体は、手摺使用状態のときに建設機械の上部旋回体の上面から上側に突出するように配置される。前記手摺側ブラケットは、前記手摺本体の基端部に固定される。前記上面側ブラケットは、前記上面に固定され、前記手摺側ブラケットが回転可能に取り付けられる。前記手摺本体は、基端側手摺本体と、前記基端側手摺本体よりも先端側に設けられる先端側手摺本体と、前記基端側手摺本体に対して前記先端側手摺本体を回転可能に連結する手摺本体折曲部と、を備える。
上記構成により、手摺装置の高さを抑制でき、手摺装置が他の構造物と干渉することを抑制でき、手摺装置に関する作業を容易に行える。
建設機械1を幅方向Yから見た図である。 図1に示す手摺装置20の斜視図である。 図1に示す手摺装置20を前側X1から見た図である。 図2に示す手摺装置20の基端部を示す斜視図である。 図2に示す手摺装置20の基端部を前側X1から見た図である。 手摺格納状態のときの図5相当図である。 第2実施形態の手摺装置220を前側X1から見た図である。 図7に示す手摺装置220の一部を幅方向Yから見た図である。 第3実施形態の手摺装置320の基端部を前側X1から見た図である。 手摺格納状態のときの図9相当図である。 第4実施形態の手摺装置420の基端部を前側X1から見た図である。 第5実施形態の手摺装置520の基端部を示す図4相当図である。 図12に示す連結部材570が分解されたときの図12相当図である。
図1〜図6を参照して第1実施形態の手摺装置20を備える建設機械1(クレーン)について説明する。
建設機械1は、図1に示すように、建設作業などの作業を行う機械であり、例えばクレーンであり、例えば移動式クレーンである。建設機械1は、下部走行体11と、上部旋回体15と、手摺装置20と、他の手摺80と、を備える。
下部走行体11は、建設機械1を走行させる部分であり、クローラを備えるクローラ式であり、ホイールを備えるホイール式でもよい。
上部旋回体15は、下部走行体11に対して旋回可能に、下部走行体11に取り付けられる。上部旋回体15は、旋回フレーム15aと、運転室15bと、ガード15cと、排ガス後処理装置15d(図3参照)と、カバー17(第一構造物)と、ガントリー19(第二構造物)と、を備える。
(方向について)
この上部旋回体15の前後方向(長手方向)を前後方向Xとする。前後方向Xにおいて、ガード15cから運転室15bに向かう側(向き)を前側X1とし、その逆側を後側X2とする。上部旋回体15の幅方向(前後方向Xに直交する水平方向)を幅方向Yとする。図2に示すように、上部旋回体15の幅方向Yの中央に向かう側を幅方向内側Y1とし、上部旋回体15の幅方向Yの中央から外側に向かう側を幅方向外側Y2とする。図1に示すように、上下方向Z(鉛直方向)の上側を上側Z1、下側を下側Z2とする。
ガード15cは、上部旋回体15の外装である。ガード15c内には、エンジン、ポンプ、およびタンク(それぞれ図示なし)などが配置される。ガード15cは、後側X2から前側X1に向かって見たときの上部旋回体15の右側部分および左側部分それぞれに設けられる。
排ガス後処理装置15d(図3参照)は、エンジンから排出された排気ガスを処理する装置である。図3に示す排ガス後処理装置15dには、DPF(Diesel Particulate Filter)と、SCR(Selective Catalytic Reduction)(尿素SCRシステム)と、がある。建設機械1(図1参照)は、いわゆる第4次排ガス規制機である。排ガス後処理装置15dは、ガード15cの上面(上側Z1端面)の真上(上側Z1かつ上下方向Zに対向する位置)に配置され、例えば右側のガード15cの真上に配置される。上記「右側のガード15c」は、後側X2から前側X1に向かって見たときの上部旋回体15の右側部分に設けられるガード15cである。排ガス後処理装置15dは、ガード15cの後側X2部分に配置される。DPFおよびSCRそれぞれは、例えば円筒状部材である。この円筒の軸方向は前後方向Xである。DPFとSCRとは、幅方向Yに隣り合うように並ぶ。例えば、DPFは、SCRよりも幅方向内側Y1に配置される。
カバー17(第一構造物)(DPFカバー、SCRカバー)は、排ガス後処理装置15dを覆う部材である。カバー17は、エアクリーナ(図示なし)などを覆ってもよい(カバー17は、エアクリーナカバーでもよい)。カバー17には、上面17tと、傾斜面17sと、がある。
上面17tは、図2に示すように、作業者が通行可能な通路であり、例えば作業者がメンテナンスを行う場合に用いられるメンテナンス通路である。上面17tは、前後方向Xおよび幅方向Yに延びる平面である(略平面でもよい)。
傾斜面17sは、図3に示すように、カバー17の幅方向内側Y1に配置される面(側面)である。傾斜面17sは、上側Z1ほど幅方向外側Y2に配置されるように傾斜する。傾斜面17sがあることにより、傾斜面17sがない場合に比べ、カバー17の重心が下側Z2になるので、カバー17の強度が向上する。傾斜面17sが設けられても、排ガス後処理装置15dの配置スペース(カバー容量)を確保できる。さらに詳しくは、排ガス後処理装置15dは、例えば円筒状部材などである。この円筒状部材の上側Z1部分は、傾斜面17sと同様に、上側Z1ほど幅方向外側Y2に配置される。よって、傾斜面17sが設けられても、カバー17は排ガス後処理装置15dを適切に覆うことができる。傾斜面17sにより、第一スペースS1と、第二スペースS2と、が形成される。
第一スペースS1の位置は、傾斜面17sの下側Z2部分の近傍であり、カバー17の内部であり、傾斜面17sの下側Z2部分と排ガス後処理装置15dの下側Z2部分との間(幅方向Yの間)である。第一スペースS1には、例えば尿素配管(図示なし)が配置される。尿素配管は、SCR(図3における左側の排ガス後処理装置15d)に接続される配管である。第一スペースS1により、尿素配管などの配置スペースを確保できる。
第二スペースS2の位置は、傾斜面17sの上側Z1部分の近傍であり、カバー17の外部であり、傾斜面17sと幅方向Yに対向する位置である。第二スペースS2の位置は、傾斜面17sの上側Z1部分よりも幅方向内側Y1であり、傾斜面17sの下側Z2端部よりも幅方向外側Y2であり、上面17tよりも下側Z2である。第二スペースS2には、先端側手摺本体33(下記)が配置される。
ガントリー19(第二構造物)は、吊荷を吊るためのブーム(図示なし)を起伏させる部材である。図1に示すように、ガントリー19は、テンションメンバ19tと、コンプレッションメンバ19cと、を備える。コンプレッションメンバ19cは、上部旋回体15に対して起伏可能に、上部旋回体15に取り付けられる。ガントリー19が使用状態のとき(建設機械1の作業時など)、コンプレッションメンバ19cは、上部旋回体15に対して起こされた状態になる。ガントリー19が格納状態のとき(建設機械1の輸送時など)、コンプレッションメンバ19cは、上部旋回体15に対して伏せられた状態になる。このとき、図3に示すように、コンプレッションメンバ19cは、カバー17との間に幅方向Y(水平方向)の隙間をあけて、カバー17と幅方向Y(水平方向)に隣り合うように配置される。このとき、コンプレッションメンバ19cは、カバー17よりも幅方向内側Y1に配置される。このとき、コンプレッションメンバ19cの上面の高さ位置は、カバー17の上面17tよりも上側Z1である。
手摺装置20は、折りたたみ可能な手摺本体30(下記)を有する装置である。手摺装置20は、建設機械1の高さを抑制するための装置であり、具体的には、建設機械1の高さを輸送制限高さ以内とする(収める)ための装置である。手摺装置20の状態は、手摺本体30が使用可能な手摺使用状態と、手摺本体30が格納された手摺格納状態と、に切り替えられる。まず、手摺使用状態の手摺装置20について説明する。手摺装置20は、手摺25と、上面側ブラケット50と、支点ピン60と、連結部材70と、を備える。手摺25は、手摺本体30と、手摺側ブラケット40と、を備える。
手摺本体30は、図2に示すように、上面17tから上側Z1に突出するように配置される。さらに詳しくは、手摺本体30は、上面17tの幅方向外側Y2端部(「端部」は端の近傍でもよい(以下同様))から上側Z1に突出する。手摺本体30は、上面17tの後側X2端部から前側X1端部にわたって設けられる。手摺本体30は、柵状であり、例えばパイプと板とを組み合わせたものなどである。手摺本体30は、折曲可能に構成される。手摺本体30は、基端側手摺本体31と、先端側手摺本体33と、手摺本体折曲部35と、を備える。なお、上面17tから手摺本体30の上端までの高さは、下記の規格によって規定されている。
・SAE J185 JUN88
・JIS B 8826−2:2005
・ISO 11660−2:1994
・ISO 11660−1:2008
・EN 13586:2004+A1:2008
基端側手摺本体31は、手摺本体30の基端側部分を構成し、手摺使用状態のときの手摺本体30の下側Z2部分を構成する。手摺本体30の「基端側」(根本側)は、支点ピン60(図3参照)に近い側であり、手摺本体30の「先端側」は、支点ピン60から遠い側である。
先端側手摺本体33は、基端側手摺本体31よりも先端側に設けられ、手摺本体30の先端側部分を構成し、手摺使用状態のときの手摺本体30の上側Z1部分を構成する。
手摺本体折曲部35は、手摺本体30を折曲可能とする部分である。手摺本体折曲部35は、基端側手摺本体31に対する先端側手摺本体33の回転R1が可能となるように、基端側手摺本体31と先端側手摺本体33とを連結する。回転R1の回転軸の方向は、前後方向Xである。図3に示すように、手摺本体折曲部35は、基端側手摺本体31に固定される板35a(例えば1枚)と、先端側手摺本体33に固定される板35b(例えば2枚)と、を備える。2枚の板35bは、板35aを挟む。板35aおよび板35bには、ピン孔が形成される。さらに、手摺本体折曲部35は、折曲部支点ピン35cと、折曲部角度固定ピン35dと、を備える。
折曲部支点ピン35cは、回転R1の回転中心に設けられるピンであり、板35aおよび板35bそれぞれのピン孔に差し込まれる。「ピン」は、ピン孔に差し込まれる部材であり、円柱状部材である。折曲部支点ピン35cの中心軸の方向は、回転R1の中心軸の方向である。折曲部支点ピン35cには、抜け止め部材(例えば図13に示す抜け止めピン575と同様のピンなど)が取り付けられる。この抜け止め部材は、折曲部支点ピン35cが、板35aおよび板35bから抜ける(脱落する)ことを防ぐための部材である。
折曲部角度固定ピン35dは、回転R1の折曲角度(下記)を固定するためのピンである。回転R1の折曲角度とは、回転R1の回転軸の方向(前後方向X)から見たとき、基端側手摺本体31と先端側手摺本体33とがなす角度である。折曲部角度固定ピン35dは、回転R1の折曲角度を、180°(手摺本体30が折り曲げられていない状態)および90°で固定可能である。折曲部角度固定ピン35dは、折曲部支点ピン35cとは異なる位置(ずれた位置)に配置される。折曲部角度固定ピン35dの他の構成は、折曲部支点ピン35cと同様である。
手摺側ブラケット40は、上面17tに対する手摺本体30の回転R2が可能となるように、上面側ブラケット50と手摺本体30とを連結する部材(金具)である。回転R2の回転軸の方向は、回転R1の回転軸の方向と同じであり、具体的には前後方向Xである。手摺側ブラケット40は、手摺本体30の基端部(基端側端部、手摺使用状態のときの下側Z2端部)に固定される。図2に示すように、手摺側ブラケット40は、複数設けられ、例えば2個設けられ、3個以上設けられてもよい。以下では、1つの手摺側ブラケット40について説明する。図4に示すように、手摺側ブラケット40は、板41と、図5に示す手摺側支点部43(支点部)と、手摺側連結部45と、連結部材保持部47と、を備える。
板41は、図4に示すように、手摺本体30の基端部から基端側に(下側Z2に)突出する。板41は、上下方向Zに長く、例えば2枚設けられる。板41の厚さ方向は前後方向Xである。2枚の板41は、前後方向Xに隙間をあけて配置され、前後方向Xに対向して配置され、平行に配置される。2枚の板41それぞれには、図5に示すように、3つのピン孔が形成される。3つのピン孔は、手摺側支点部43、手摺側連結部45、および連結部材保持部47である。各ピン孔の貫通方向は、前後方向Xである。
手摺側支点部43(支点部)は、回転R2(図3参照)の回転軸に設けられ、さらに詳しくは、上面側ブラケット50に対する手摺側ブラケット40の回転軸に設けられる。手摺側支点部43は、板41の下側Z2端部に配置(形成)される。
手摺側連結部45は、手摺使用状態および手摺格納状態のときに連結部材70が取り付けられる部分である。手摺側連結部45は、手摺側支点部43とは異なる位置(ずれた位置)に配置され、具体的には、手摺側支点部43よりも上側Z1に配置される。
連結部材保持部47は、手摺格納状態のときに連結部材70を保持(格納)する部分である。連結部材保持部47は、手摺側支点部43および手摺側連結部45とは異なる位置に配置される。具体的には、連結部材保持部47は、手摺側連結部45よりも上側Z1に配置される。
上面側ブラケット50(手摺固定ブラケット)は、手摺25を上面17tに取り付けるための部材(金具)である。上面側ブラケット50は、上面17tに固定され、上面17tから上側Z1に突出する。図4に示すように、上面側ブラケット50は、底板51aと、縦板51bと、図5に示す上面側支点部53(支点部)と、上面側連結部55と、を備える。
底板51aは、図4に示すように、上面17tに固定される板であり、例えばボルトなどにより上面17tに固定される。
縦板51bは、底板51aに固定され、底板51aから上側Z1に突出する。縦板51bの厚さ方向は、前後方向Xである。縦板51bは、手摺側ブラケット40の2枚の板41に挟まれ、板41と平行に配置され、板41と前後方向Xに対向する。図5に示すように、縦板51bには、2つのピン孔が形成される。2つのピン孔は、上面側支点部53および上面側連結部55である。
上面側支点部53(支点部)は、回転R2(図3参照)の回転軸に設けられる。
上面側連結部55は、上面側支点部53とは異なる位置(ずれた位置)に配置され、具体的には、上面側支点部53よりも幅方向内側Y1に配置される。
支点ピン60は、回転R2(図3参照、以下の回転R2について同様)が可能となるように、手摺側ブラケット40と上面側ブラケット50とを連結するピンである。支点ピン60は、回転R2の回転軸に設けられる。支点ピン60は、手摺側支点部43および上面側支点部53に取り付けられる(差し込まれる)。支点ピン60の軸方向は、回転R2の回転軸の方向と同じである。支点ピン60には、抜け止め部材(例えば図13に示す抜け止めピン575と同様のピンなど)が取り付けられる。この抜け止め部材は、手摺側ブラケット40および上面側ブラケット50から支点ピン60が抜けないように(脱落しないように)するためのものである。
連結部材70は、回転R2の折曲角度(下記)を固定するための部材(例えば固定ピン)である。図3に示す回転R2の折曲角度とは、回転R2の回転軸の方向(前後方向X)から見たときの、上面17tと基端側手摺本体31とがなす角度である。連結部材70は、回転R2の折曲角度を、90°(手摺使用状態のとき)と、0°(手摺格納状態のとき)と、で固定可能である。図5に示すように、連結部材70は、手摺側ブラケット40と上面側ブラケット50とに取り付けられる。連結部材70は、上面側連結部55に対する手摺側連結部45の位置を固定するように、上面側連結部55と手摺側連結部45とを連結する。図4に示すように、連結部材70は、例えばC字状であり、第一ピン71と、第二ピン72と、ピン連結部73と、を備える。
第一ピン71は、図5に示すように、手摺側連結部45に差し込み可能なピンである。第一ピン71の軸方向は、支点ピン60の軸方向と同じであり、前後方向Xである(第二ピン72も同様)。
第二ピン72は、上面側連結部55に差し込み可能なピンである。第二ピン72は、第一ピン71との間に間隔(第二ピン72の軸方向に直交する方向の間隔)をあけて配置される。第二ピン72および第一ピン71の少なくとも一方には、図示しない抜け止め部材が取り付けられる(支点ピン60の抜け止め部材と同様)。例えば、第二ピン72の形状は第一ピン71の形状と同じであり、第二ピン72の直径は第一ピン71の直径と同じである。
ピン連結部73は、第一ピン71と第二ピン72とを連結し、例えば棒状の部材である。
(ピン孔の位置)
図6に示すように、上面側連結部55および手摺側連結部45は、手摺格納状態のときに、第一ピン71(または第二ピン72)を、上面側連結部55および手摺側連結部45に差し込めるように構成(配置)される。具体的には、上面側連結部55および手摺側連結部45は、手摺格納状態のときに位置が合うように構成される。さらに詳しくは、回転R2の回転軸の方向(前後方向X)から見たとき、かつ、手摺格納状態のとき、上面側連結部55と手摺側連結部45とは、重なる。手摺格納状態のとき、上面側連結部55の中心軸と手摺側連結部45の中心軸とが一致(またはほぼ一致)する。図5に示すように、下記の距離L1と距離L2とが等しい。距離L1は、手摺側支点部43(さらに詳しくはその中心軸)から手摺側連結部45(中心軸)までの距離である。例えば距離L1は、回転R2の回転軸の方向から見たときの距離である(距離L2、下記の距離L3、および距離L5も同様)。距離L2は、上面側支点部53(中心軸)から上面側連結部55(中心軸)までの距離である。
図6に示すように、連結部材保持部47は、手摺格納状態のときに、第二ピン72または第一ピン71(手摺側連結部45および上面側連結部55に差し込まれていない方のピン)を、連結部材保持部47に差し込めるように構成(配置)される。具体的には、図5に示すように、下記の距離L3と距離L4とが等しい。距離L3は、手摺側連結部45(さらに詳しくはその中心軸)から連結部材保持部47(中心軸)までの距離である。距離L4は、第一ピン71および第二ピン72の軸方向(前後方向X)から見たときの、第一ピン71(中心軸)から第二ピン72(中心軸)までの距離である。
他の手摺80は、図2に示すように、手摺装置20以外の手摺であり、例えば、カバー17の前側X1端部かつカバー17の幅方向外側Y2端部に設けられる。他の手摺80は、他の手摺80の基端部で折り曲げられたときに、ガード15cやカバー17の幅内(幅方向Yの寸法内)に収まる。
(手摺使用状態)
手摺使用状態のとき、手摺装置20は次の状態になる。上記のように、図3に示すように、手摺本体30は、手摺本体折曲部35で折り曲げられない状態(回転R1の折曲角度が180°)、かつ、手摺本体30の基端部で折り曲げられない状態(回転R2の折曲角度が90°)で、固定される。回転R1の折曲角度は、折曲部角度固定ピン35dにより固定される。回転R2の折曲角度は、連結部材70によって固定される。なお、回転R2の折曲角度が90°以上にならないように(上面側ブラケット50よりも幅方向外側Y2に手摺本体30が倒れないように)、手摺側ブラケット40が上面側ブラケット50に当たる(つっかえる)(詳細は下記の第5実施形態を参照)。
(手摺使用状態から手摺格納状態への変更)
手摺装置20が手摺使用状態から手摺格納状態になるとき、手摺本体30は、2段階に折り曲げられる。このときの手摺装置20の作動は次の通りである。
先端側手摺本体33は、手摺本体折曲部35で基端側手摺本体31に対して折り曲げられ、幅方向内側Y1に倒される。先端側手摺本体33は、折曲部支点ピン35cを中心に基端側手摺本体31に対して回転(回転R1)する。このとき、回転R1の折曲角度は、180°から90°(約90°でもよい)に変わる。
基端側手摺本体31は、手摺本体30の基端部で上面17tに対して折り曲げられ(折りたたまれ)、幅方向内側Y1に倒される。基端側手摺本体31は、支点ピン60を中心に上面17tに対して回転(回転R2)する。このとき、回転R2の折曲角度は、90°から0°(約0°でもよい)に変わり、上面17tと手摺本体30とが平行に配置される。
(手摺格納状態)
手摺格納状態のとき、手摺装置20は、次の状態になる(図3において二点鎖線で示す図を参照)。
先端側手摺本体33の回転R1は、折曲部角度固定ピン35dにより固定される。回転R1の折曲角度は、90°で固定される。先端側手摺本体33は、手摺本体折曲部35から下側Z2に突出するように配置される。
先端側手摺本体33は、カバー17と、ガントリー19の動作軌跡と、の間に配置(格納)される。上記「ガントリー19の動作軌跡」は、上部旋回体15に対してガントリー19が起伏したときの、ガントリー19の軌跡である。先端側手摺本体33は、ガントリー19の動作軌跡の範囲外にのみ配置され、ガントリー19が起伏してもガントリー19に干渉しない位置に配置される。先端側手摺本体33は、第二スペースS2に配置される。先端側手摺本体33は、例えば、カバー17の幅方向内側Y1端部(傾斜面17sの下側Z2端部)よりも幅方向内側Y1にはみ出ない(わずかにはみ出てもよい)。
基端側手摺本体31の回転R2は、連結部材70により固定(規制)される。回転R2の折曲角度は、0°で固定される。このとき、図6に示すように、連結部材70は、手摺側ブラケット40および上面側ブラケット50に、保持(格納、固定)される。具体的には、第一ピン71は、上面側連結部55および手摺側連結部45に差し込まれる。第二ピン72は、連結部材保持部47に差し込まれる。第一ピン71および第二ピン72の少なくとも一方には、抜け止め部材(例えば図13に示す抜け止めピン575など)が取り付けられる。この抜け止め部材は、手摺使用状態のときに連結部材70に取り付けられたもの(上記)と同じものである(別のものでもよい)。このとき、連結部材70の上側Z1端部は、手摺側ブラケット40および上面側ブラケット50よりも上側Z1にはみ出ない。
上面側ブラケット50の上側Z1端部は、手摺側ブラケット40の(手摺25の)上側Z1端部とほぼ同じ高さであり、例えば、手摺側ブラケット40の上側Z1端部よりも上側Z1にはみ出ない。手摺装置20の上側Z1端部の高さ位置は、建設機械1の輸送制限高さ以下になるように(輸送制限高さに適合するように)設定される。
(第1の発明の効果)
図2に示す手摺装置20による効果は次の通りである。
手摺装置20は、建設機械1の上部旋回体15に設けられる。手摺装置20は、手摺本体30と、手摺側ブラケット40と、上面側ブラケット50と、を備える。手摺本体30は、手摺使用状態のときに上部旋回体15の上面17tから上側Z1に突出するように配置される。
[構成1−1]手摺側ブラケット40は、手摺本体30の基端部に固定される。
[構成1−2]上面側ブラケット50は、上面17tに固定される。上面側ブラケット50には、手摺側ブラケット40が回転可能に(回転R2が可能となるように)取り付けられる。
[構成1−3]手摺本体30は、基端側手摺本体31と、基端側手摺本体31よりも先端側に設けられる先端側手摺本体33と、手摺本体折曲部35と、を備える。手摺本体折曲部35は、基端側手摺本体31に対して先端側手摺本体33を回転可能に(回転R1が可能となるように)連結する。
手摺装置20は、上記[構成1−1]および[構成1−2]を備える。よって、手摺本体30は、手摺本体30の基端部で、上面17tに対して折り曲げ可能(回転R2が可能)である。よって、手摺本体30が基端部で折り曲げ不可能な場合に比べ、手摺格納状態の手摺装置20の高さを抑制できる。
ここで、手摺本体30を基端部でのみ折り曲げたときに、手摺本体30が他の部材(例えばガントリー19)と干渉するおそれがある。一方、手摺装置20は、上記[構成1−3]を備える。よって、手摺本体30は、基端部だけでなく、基端部と先端部との間の位置である手摺本体折曲部35でも、折り曲げ可能(回転R1が可能)である。よって、手摺本体30が基端部でのみ折曲可能な場合に比べ、手摺本体30が他の構造物と干渉することを抑制できる。
上記[構成1−1]〜[構成1−3]では、手摺本体30の折り曲げにより、手摺使用状態から手摺格納状態に変えることができる。よって、手摺使用状態から手摺格納状態に変えるときに、例えば、手摺装置20の一部を上面17tから取り外し(切り離し)、取り外した物を格納する、といった作業を行う必要がない。よって、手摺装置20に関する作業を容易に行える。さらに詳しくは、手摺使用状態と手摺格納状態との切り替えの作業を容易に行える。
(効果の具体例)
従来の建設機械は、本実施形態の建設機械1(図1参照)(いわば第4次排ガス規制機)よりも小さい排ガス後処理装置15d(図3参照)を備えていた。そのため、従来の建設機械の上部旋回体15の上面17tは、本実施形態の上面17tよりも低く、輸送制限高さまで余裕があった。そのため、例えば、手摺本体30の基端部と先端部との間で手摺本体30を折り曲げるのみで、手摺装置20は、輸送制限高さ内に収まっていた。一方、本実施形態の建設機械1の上面17tは、従来の建設機械の上面17tに比べ、輸送制限高さまでの余裕が少なく、例えば運転室15b(図1参照)の天井よりも高い。そのため、手摺本体30を手摺本体折曲部35で折り曲げるのみでは、手摺装置20は、輸送制限高さを超えるおそれがある。
そこで、上面17tに対して手摺本体30を基端部で折り曲げることが考えられる。しかし、手摺本体30を基端部で折り曲げるのみでは、手摺本体30が他の部材と干渉するおそれがある。例えば、図3に示すように、手摺格納状態の手摺本体30の先端部が、カバー17よりも幅方向内側Y1にはみ出る(横幅を超える)ことにより、ガントリー19の動作軌跡に進入するおそれがある。すると、ガントリー19が動作(図1に示す上部旋回体15に対して起伏)したときに、ガントリー19と手摺本体30とが干渉し、手摺本体30が破損するおそれがある。一方、本実施形態の手摺装置20では、[構成1−1]〜[構成1−3]により、上記の問題を抑制できる。
また、手摺装置20が輸送制限高さを超えないようにするために、手摺装置20の一部を、着脱や格納することも考えられるが、これらの作業は困難な作業になるおそれがある。具体的には例えば、手摺使用状態から手摺格納状態にするとき、上面17tから手摺本体30を取り外し(切り離し)、取り外された手摺本体30をガード15cなどに格納することが考えられる。しかし、手摺本体30の取り外しや格納の作業は、高所作業であり、また、重い手摺本体30をハンドリングする作業である。これらの作業は、困難であり、また、手間(工数)がかかる。また、手摺格納状態から手摺使用状態にするときにも、同様の作業を行う必要がある。また、手摺本体30が、上面17tから取り外された後、適切に格納されなければ、手摺本体30を紛失するおそれがある。一方、本実施形態の手摺装置20では、手摺使用状態と手摺格納状態との切り替えを行う際に、上面17tに対する手摺本体30の着脱が不要であるため、上記の問題を抑制できる。
(第2の発明の効果)
上部旋回体15は、カバー17(第一構造物)と、ガントリー19(第二構造物)と、を備える。ガントリー19は、カバー17との間に水平方向(幅方向Y)の隙間をあけてカバー17と水平方向(幅方向Y)に隣り合うように配置される。
[構成2]手摺格納状態のとき、先端側手摺本体33は、手摺本体折曲部35で基端側手摺本体31に対して折り曲げられる。このとき、先端側手摺本体33は、カバー17とガントリー19との隙間に配置される。
上記[構成2]により、先端側手摺本体33がガントリー19に干渉することを確実に抑制し、かつ、カバー17とガントリー19との隙間を有効に活用できる。
(第4の発明の効果)
図5に示すように、手摺装置20は、手摺側ブラケット40と上面側ブラケット50とに取り付けられる連結部材70を備える。手摺側ブラケット40および上面側ブラケット50それぞれは、上面側ブラケット50に対する手摺側ブラケット40の回転軸に設けられる支点部(手摺側支点部43および上面側支点部53)を備える。手摺側ブラケット40は、手摺側支点部43とは異なる位置に配置される手摺側連結部45を備える。上面側ブラケット50は、上面側支点部53とは異なる位置、かつ、手摺使用状態のときに手摺側連結部45とは異なる位置に配置される上面側連結部55を備える。
[構成4]連結部材70は、手摺使用状態のときに、上面側連結部55に対する手摺側連結部45の位置を固定するように上面側連結部55と手摺側連結部45とを連結する。
手摺装置20は、特に上記[構成4]を備える。よって、手摺使用状態のときに、手摺側連結部45と上面側連結部55とが同じ位置(回転R2(図3参照)の回転軸の方向から見て同じ位置)に配置される場合に比べ、上面側ブラケット50を低くできる。よって、手摺装置20を低くできる。なお、手摺使用状態のときに手摺側連結部45と上面側連結部55とが同じ位置に配置される場合の例として、下記の第4実施形態の手摺側ピン孔445および第二上面側ピン孔455bのようなものがある。
(第5の発明の効果)
[構成5]上面側連結部55および手摺側連結部45それぞれはピン孔である。連結部材70は、手摺側連結部45に差し込み可能な第一ピン71と、上面側連結部55に差し込み可能な第二ピン72と、を備える。
上記[構成5]により、上面側連結部55に対する手摺側連結部45の位置を固定するように上面側連結部55と手摺側連結部45とを連結する(上記[構成4]参照)という構成を、簡易な構成で実現できる。
(第6の発明の効果)
[構成6]上面側連結部55および手摺側連結部45は、手摺格納状態のときに位置が合うように構成される。
上記[構成6]により、上面側連結部55と手摺側連結部45とにピンを差し込むのみで、上面側ブラケット50に対して手摺側ブラケット40を固定でき、その結果、手摺装置20を手摺格納状態で固定できる。
(第7の発明の効果)
[構成7]手摺側ブラケット40は、ピン孔である連結部材保持部47を備える。図6に示すように、手摺格納状態のとき、第一ピン71および第二ピン72は、手摺側連結部45および上面側連結部55と、連結部材保持部47と、に差し込まれる。
上記[構成7]により、連結部材70を、上面側ブラケット50および手摺側ブラケット40に格納(取り付け、保持)できる。
(第8の発明の効果)
[構成8]クレーン(建設機械1)は、手摺装置20と、上部旋回体15と、を備える。
上記[構成8]により、手摺装置20による効果を奏するクレーン(建設機械1)を実現できる。
(第2実施形態)
図7〜図8を参照して、第2実施形態の手摺装置220について、第1実施形態との相違点を説明する。なお、手摺装置220のうち、第1実施形態との共通点については、第1実施形態と同一の符号を付し、説明を省略した(共通点の説明を省略する点については、下記の他の実施形態の説明も同様)。図7に示す第2実施形態の先端側手摺本体233は、第1実施形態の先端側手摺本体33(図3参照)と相違する。
先端側手摺本体233は、手摺格納状態のとき、回転R1の回転軸の方向(前後方向X)から見たとき、基端側手摺本体31に重なるように配置される。手摺格納状態のときの回転R1の折曲角度は、図3に示すように第1実施形態では90°(またはほぼ90°)であったが、図7に示すように第2実施形態では180°(またはほぼ180°)である。先端側手摺本体233は、手摺格納状態のときの手摺本体30の厚み(上下方向Zの幅)を抑制できるように構成される。さらに詳しくは、回転R1の折曲角度が0°のとき(図7における実線の図を参照)の手摺本体30の厚みに比べ、回転R1の折曲角度が180°のときの手摺本体30の厚みが増えないように、先端側手摺本体233が構成される。具体的には例えば、図8に示すように、先端側手摺本体233は、回転R1(図7参照)の回転軸の方向(前後方向X)において、基端側手摺本体31の両外側(前後方向Xの両外側)よりも、内側のみに配置される。さらに詳しくは、例えば、先端側手摺本体233は、基端側手摺本体31の後側X2端部よりも前側X1にのみ配置され、基端側手摺本体31の前側X1端部よりも後側X2にのみ配置される。
(第3の発明の効果)
図7に示す手摺装置220による効果は次の通りである。
手摺格納状態のとき、先端側手摺本体233は、手摺本体折曲部35で基端側手摺本体31に対して折り曲げられる。
[構成3]手摺格納状態のとき、基端側手摺本体31に対する先端側手摺本体233の回転軸(回転R1の回転軸)の方向から見たとき、先端側手摺本体233は、基端側手摺本体31に重なるように配置される。
上記[構成3]により、カバー17とガントリー19との間の隙間がない場合などでも、先端側手摺本体233を格納できる。その結果、手摺格納状態のときの手摺装置20の高さを抑制できる。
(第3実施形態)
図9〜図10を参照して、第3実施形態の手摺装置320について、第1実施形態との相違点を説明する。図9に示す第3実施形態の連結部材保持部357の位置は、第1実施形態の連結部材保持部47(図5参照)の位置と異なる。
連結部材保持部357は、次のように構成される。図5に示すように、第1実施形態では、手摺側ブラケット40に連結部材保持部47が設けられたが、図9に示すように、第3実施形態では、上面側ブラケット50に連結部材保持部357が設けられる。連結部材保持部357は、支点ピン60よりも幅方向外側Y2に配置される。図10に示すように、連結部材保持部357は、手摺格納状態のとき、第一ピン71または第二ピン72(さらに詳しくは手摺側連結部45および上面側連結部55に差し込まれていない方のピン)を差し込めるように構成される。具体的には、図9に示す距離L4(上記)と距離L5とが等しい。距離L5は、上面側連結部55(さらに詳しくはその中心軸)から連結部材保持部357(中心軸)までの距離である。
(第4実施形態)
図11を参照して、第4実施形態の手摺装置420について、第1実施形態との相違点を説明する。第4実施形態の手摺装置420は、第1実施形態の連結部材70(図5参照)を備えない。第4実施形態の手摺側ブラケット440および上面側ブラケット450は、第1実施形態の手摺側ブラケット40(図5参照)および上面側ブラケット50(図5参照)と相違する。
手摺側ブラケット440は、手摺側支点部43と、手摺側ピン孔445と、を備える(2つのピン孔を備える)。手摺側ピン孔445は、手摺側連結部45(図5参照)と同様の位置に配置される。手摺側ブラケット440は、連結部材保持部47(図5参照)を備えない。
上面側ブラケット450は、上面側支点部53と、第一上面側ピン孔455aと、第二上面側ピン孔455bと、を備える(3つのピン孔を備える)。第一上面側ピン孔455aは、上面側連結部55(図5参照)と同様の位置に配置される。第二上面側ピン孔455bは、上面側支点部53よりも上側Z1に配置される。
手摺使用状態のとき、固定ピン471(第一ピン71(図5参照)に対応)が、第二上面側ピン孔455bと手摺側ピン孔445とに差し込まれる。これにより、回転R2(図3参照)が固定(規制)される。
手摺格納状態のとき(図示なし)、上面側ブラケット450の上側Z1端部は、手摺本体30の上側Z1端部よりも上側Z1にはみ出る。仮に、手摺本体30の上側Z1端部が、建設機械1(図1参照)の輸送制限高さの近傍であれば、上面側ブラケット450の上側Z1端部は、輸送制限高さよりも上側Z1にはみ出るおそれがある。そのため、上面側ブラケット450の上側Z1端部の高さは、建設機械1の輸送制限高さ以下に設定される。
(第5実施形態)
図12および図13を参照して、第5実施形態の手摺装置520について、第1実施形態との相違点を説明する。第5実施形態の手摺側ブラケット40の板41の数、および接触部材542の構成は、第1実施形態と相違する。また、第5実施形態の連結部材570は、第1実施形態の連結部材70(図4参照)と相違する。
図4に示すように、第1実施形態では、2枚の板41が、縦板51bを挟むように配置された。一方、図12に示すように、第5実施形態では、板41は、1枚のみ設けられる。板41の基端部(支点ピン60側部分)は、縦板51bと対向し、前後方向Xに縦板51bと対向する。
接触部材542は、上面側ブラケット50に当たる部分(下記の接触部542a1)を含む部材である。接触部材542は、例えば板状であり、例えば前後方向Xおよび上下方向Zに延びる。接触部材542は、凹部542aを備える。凹部542aは、接触部材542の下側Z2部分から上側Z1に向かって凹むように形成された部分である。凹部542aは、接触部542a1と、傾斜部542a2と、を備える。
接触部542a1は、回転R2(図2参照)の折曲角度が約90°のときに、上面側ブラケット50に当たる部分であり、縦板51bの上側Z1端部に当たる部分である。接触部542a1が上面側ブラケット50に当たることで、回転R2の折曲角度が約90°よりも大きくなることが防がれる。
傾斜部542a2は、接触部542a1から離れるほど下側Z2に配置されるように、上下方向Zに対して傾斜する部分である。傾斜部542a2は、回転R2(図2参照)の折曲角度が約90°のとき、接触部542a1から前後方向X(前側X1および後側X2の少なくともいずれか)に離れるほど下側Z2に配置されるように、上下方向Zに対して傾斜する。例えば、傾斜部542a2は、接触部542a1よりも前側X1および後側X2の両側に設けられる。その結果、凹部542aは、幅方向Yから見たときに略V字状である。傾斜部542a2により、次の作用がある。図2に示す回転R2の折曲角度が大きくなるように手摺25を起こしたときに、図12に示す接触部材542のうち接触部542a1以外の部分が、上面側ブラケット50と干渉することが抑制される。なお、第1実施形態の手摺側ブラケット40(図4参照)は、凹部542aの接触部542a1を備えるが(図4では図示なし)、傾斜部542a2を備えない。第1実施形態では、凹部542aが、例えばスリット状などである。
連結部材570は、次のように構成される。図4に示す第1実施形態の連結部材70は、1つのピン連結部73を備えた。一方、図12に示すように、第5実施形態の連結部材570は、ピン連結部73と、ピン連結部73とは別に設けられるピン連結部573と、を備える。ピン連結部573は、ピン連結部73と同様に、第一ピン71と第二ピン72とを連結するように構成される。ピン連結部573には、例えば、第一ピン71が差し込まれるピン孔と、第二ピン72が差し込まれるピン孔と、が形成される。ピン連結部573およびピン連結部73は、板41および縦板51bを挟むように配置される。第一ピン71および第二ピン72の少なくとも一方には、抜け止めピン575(抜け止め部材)が取り付けられる。
抜け止めピン575は、第一ピン71および第二ピン72にピン連結部573が取り付けられた状態を保持するための部材である。なお、連結部材570を分解した状態を図13に示す。前後方向X(支点ピン60の軸方向)から見たとき、第5実施形態の手摺装置520における、手摺側連結部45、連結部材保持部47、上面側連結部55、および支点ピン60の相対的な配置は、第1実施形態(図5参照)と同様である。
(変形例)
上記の各実施形態は、例えば下記のように様々に変形できる。互いに異なる実施形態の構成要素どうしを組み合わせてもよい。例えば、図7に示す第2実施形態の手摺装置220が、図9に示す第3実施形態の連結部材保持部357を備えてもよい。また例えば、図7に示す第2実施形態の手摺側ブラケット40および上面側ブラケット50を、図11に示す第4実施形態の手摺側ブラケット440および上面側ブラケット450に代えてもよい。また例えば、図12に示す第5実施形態の、1枚のみ設けられる板41、凹部542a、および連結部材570の、全部または一部を第1〜第4実施形態に適用してもよい。
上記の実施形態の構成要素の一部が設けられなくてもよい。例えば、図2に示すカバー17は設けられなくてもよい。上面側ブラケット50は、カバー17の上面17tに固定されなくてもよく、上部旋回体15の上面に固定されればよい。また例えば、図3に示すガントリー19は設けられなくてもよく、カバー17とガントリー19との隙間は設けられなくてもよい。
手摺側ブラケット40および上面側ブラケット50などの構成は変更されてもよい。例えば、上記実施形態では、手摺側ブラケット40および上面側ブラケット50それぞれにピン孔が形成され、連結部材70はピン(第一ピン71および第二ピン72)を備えた。しかし、例えば、手摺側ブラケット40および上面側ブラケット50それぞれがピン(突起)を備え、連結部材70にピン孔が形成されてもよい。
1 建設機械(クレーン)
15 上部旋回体
17 カバー(第一構造物)
17t 上面
19 ガントリー(第二構造物)
20、220、320、420、520 手摺装置
30 手摺本体
31 基端側手摺本体
33、233 先端側手摺本体
35 手摺本体折曲部
40、440 手摺側ブラケット
43 手摺側支点部(支点部)
45 手摺側連結部
47、357 連結部材保持部
50、450 上面側ブラケット
53 上面側支点部(支点部)
55 上面側連結部
70、570 連結部材
71 第一ピン
72 第二ピン

Claims (6)

  1. 建設機械の上部旋回体に設けられる手摺装置であって、
    手摺使用状態のときに、前記上部旋回体の上面から上側に突出するように配置される手摺本体と、
    前記手摺本体の基端部に固定される手摺側ブラケットと、
    前記上面に固定され、前記手摺側ブラケットが回転可能に取り付けられる上面側ブラケットと、
    を備え、
    前記手摺本体は、
    基端側手摺本体と、
    前記基端側手摺本体よりも先端側に設けられる先端側手摺本体と、
    前記基端側手摺本体に対して前記先端側手摺本体を回転可能に連結する手摺本体折曲部と、
    を備え、
    前記上部旋回体は、
    第一構造物と、
    前記第一構造物との間に水平方向の隙間をあけて前記第一構造物と水平方向に隣り合うように配置される第二構造物と、
    を備え、
    手摺格納状態のとき、前記先端側手摺本体は、前記手摺本体折曲部で前記基端側手摺本体に対して折り曲げられ、かつ、前記第一構造物と前記第二構造物との隙間に配置される、
    手摺装置。
  2. 建設機械の上部旋回体に設けられる手摺装置であって、
    手摺使用状態のときに、前記上部旋回体の上面から上側に突出するように配置される手摺本体と、
    前記手摺本体の基端部に固定される手摺側ブラケットと、
    前記上面に固定され、前記手摺側ブラケットが回転可能に取り付けられる上面側ブラケットと、
    を備え、
    前記手摺本体は、
    基端側手摺本体と、
    前記基端側手摺本体よりも先端側に設けられる先端側手摺本体と、
    前記基端側手摺本体に対して前記先端側手摺本体を回転可能に連結する手摺本体折曲部と、
    を備え、
    手摺格納状態のとき、前記先端側手摺本体は、前記手摺本体折曲部で前記基端側手摺本体に対して折り曲げられ、
    手摺格納状態のとき、前記先端側手摺本体の先端部は、前記基端側手摺本体に対する前記先端側手摺本体の回転軸の方向から見たときに前記基端側手摺本体に重なるように配置される、
    手摺装置。
  3. 建設機械の上部旋回体に設けられる手摺装置であって、
    手摺使用状態のときに、前記上部旋回体の上面から上側に突出するように配置される手摺本体と、
    前記手摺本体の基端部に固定される手摺側ブラケットと、
    前記上面に固定され、前記手摺側ブラケットが回転可能に取り付けられる上面側ブラケットと、
    前記手摺側ブラケットと前記上面側ブラケットとに取り付けられる連結部材と、
    を備え、
    前記手摺本体は、
    基端側手摺本体と、
    前記基端側手摺本体よりも先端側に設けられる先端側手摺本体と、
    前記基端側手摺本体に対して前記先端側手摺本体を回転可能に連結する手摺本体折曲部と、
    を備え、
    前記手摺側ブラケットおよび前記上面側ブラケットのそれぞれは、前記上面側ブラケットに対する前記手摺側ブラケットの回転軸に設けられる支点部を備え、
    前記手摺側ブラケットは、前記支点部とは異なる位置に配置される手摺側連結部を備え、
    前記上面側ブラケットは、前記支点部とは異なる位置、かつ、手摺使用状態のときに前記手摺側連結部とは異なる位置に配置される上面側連結部を備え、
    前記連結部材は、手摺使用状態のときに、前記上面側連結部に対する前記手摺側連結部の位置を固定するように前記上面側連結部と前記手摺側連結部とを連結し、
    前記上面側連結部および前記手摺側連結部のそれぞれはピン孔であり、
    前記連結部材は、
    前記手摺側連結部に差し込み可能な第一ピンと、
    前記上面側連結部に差し込み可能な第二ピンと、
    を備える、
    手摺装置。
  4. 請求項に記載の手摺装置であって、
    前記上面側連結部および前記手摺側連結部は、手摺格納状態のときに位置が合うように構成される、
    手摺装置。
  5. 請求項に記載の手摺装置であって、
    前記手摺側ブラケットは、ピン孔である連結部材保持部を備え、
    手摺格納状態のとき、前記第一ピンおよび前記第二ピンは、前記手摺側連結部および前記上面側連結部と、前記連結部材保持部と、に差し込まれる、
    手摺装置。
  6. 請求項1〜のいずれか1項に記載の手摺装置と、
    前記上部旋回体と、
    を備えるクレーン。
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