JP6476083B2 - ステアリング装置 - Google Patents

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Description

この発明は、ステアリング装置に関する。
下記特許文献1記載のステアリングコラム装置では、カム締付け機構が、ステアリングコラムを支持するチルトブラケットの一対の板部の長孔に挿通された主軸と、この主軸の頭部側で板部と接して設けられた固定カムと、チルトレバーと一体に形成される可動カムとを有する。可動カムと主軸の頭部との間には、皿ばねが介装されている。チルトレバーが回動すると、可動カムがチルトレバーと同じ方向に回動する。これにより、固定カムと可動カムとは、互いのカム突起が摺接した状態で相対変位し、ステアリングコラムに固着されたディスタンスブラケットが一対の板部の間に挟持され、ステアリングコラムが拘束される。その際、可動カムは、皿ばねから与えられる張力によって固定カム側に付勢される。これにより、可動カムおよび固定カムにクリープが生じても、ステアリングコラムの拘束に必要な締め付け力が得られる。
特開2006−21553号公報
特許文献1に記載のステアリングコラム装置では、可動カムが、皿ばねに付勢されることによって固定カム側に常に押し付けられている。これにより、運転者は、操作レバーなどの操作部材を操作する際に一定の抵抗を感じる。この場合、可動カムおよび固定カムのカム突起同士が摺接する際には、皿ばねの付勢力が加わることによって、操作部材の操作に必要な操作力が大き過ぎて運転者が不便に感じることがある。これでは、運転者が操作部材を操作するときの感覚である操作フィーリングが悪化する虞がある。
一方、特許文献1とは異なり皿ばねを設けない場合では、カム突起同士が摺接していない状態での操作力が小さ過ぎて運転者が違和感を感じ、操作フィーリングが悪化する虞がある。
この発明は、かかる背景のもとでなされたものであり、操作部材の操作フィーリングの改善を図れるステアリング装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、一端(3A)に操舵部材(11)が連結され、軸方向(X)に伸縮可能なステアリングシャフト(3)と、前記ステアリングシャフトを保持し、前記操舵部材の位置調整のために、前記軸方向の伸縮と、前記軸方向に対して上下に交差するチルト方向(C)における移動とのうちの少なくとも一方が可能なコラムジャケット(4)と、前記コラムジャケットを支持し、車体(2)に固定されるブラケット(6)と、前記ブラケットによって支持された支持軸(40)と、前記支持軸によって支持されており、中心軸線(C1)が延びる中心軸方向(J)へ移動して前記ブラケットを前記コラムジャケットに締め付けることによって前記操舵部材の位置をロックする締付部材(43)と、前記支持軸の一端部(40A)に取り付けられ、前記支持軸を中心とする回転方向(S)に操作されることによって前記中心軸方向へ前記締付部材を移動させる操作部材(41)と、前記操作部材の前記回転方向の位置に応じた大きさの抵抗を、前記操作部材に付与する抵抗調整機構(9)と、を含み、前記締付部材は、前記回転方向への回転が規制されており、前記抵抗調整機構は、前記支持軸の径方向(R)に起伏しながら前記回転方向に延びるガイド面(57)を含み、前記締付部材に固定されたガイド部材(50)と、前記操作部材によって支持され、前記操作部材の回転に伴って前記ガイド面を転がるローラ部材(51)と、前記操作部材によって支持され、前記ローラ部材が前記ガイド面を転がる際に、前記径方向において前記ガイド部材の反対側から前記ローラ部材の外周面に摺擦して摩擦を発生させる摩擦発生部材(54)と、前記摩擦発生部材を前記ローラ部材に向けて付勢する付勢部材(55)と、を含むことを特徴とする、ステアリング装置(1)である。
請求項2記載の発明は、前記操作部材は、前記操舵部材の位置がロックされたときの前記回転方向の位置であるロック位置と、前記操舵部材の位置のロックが解除されたときの前記回転方向の位置である解除位置との間で回転可能であり、前記抵抗調整機構が前記操作部材に付与する前記抵抗は、前記操作部材が前記解除位置から前記ロック位置へ向かうにしたがって小さくなっていることを特徴とする、請求項1記載のステアリング装置である。
請求項記載の発明は、前記ガイド面には、複数の第1歯(73)が設けられており、前記ローラ部材は、前記複数の第1歯と噛み合う複数の第2歯(74)を含み、前記第2歯と前記第1歯との噛み合い位置が変化することによって、前記ローラ部材が前記ガイド面を転がることを特徴とする、請求項記載のステアリング装置である。
なお、上記において、括弧内の数字等は、後述する実施形態における対応構成要素の参照符号を表すものであるが、これらの参照符号により特許請求の範囲を限定する趣旨ではない。
請求項1記載の発明によれば、ステアリング装置では、軸方向へのコラムジャケットの伸縮と、チルト方向におけるコラムジャケットの移動とのうちの少なくとも一方によって、ステアリングシャフトの一端に連結された操舵部材を位置調整できる。
支持軸が、コラムジャケットを支持するブラケットによって支持されている。支持軸の一端部に取り付けられた操作部材が支持軸を中心とする回転方向に操作されることによって、支持軸によって支持された締付部材が、支持軸の中心軸線が延びる中心軸方向へ移動する。締付部材は、中心軸方向へ移動することによって、車体に固定されるブラケットをコラムジャケットに締め付ける。これにより、コラムジャケットの移動が規制されるため、位置調整された操舵部材の位置がロックされる。
操作部材には、抵抗調整機構によって、操作部材の回転方向の位置に応じた大きさの抵抗が付与される。そのため、この抵抗の大きさを操作部材の回転方向の位置に応じて調整することによって、操作部材を操作する際に必要な操作力を適切に調整できる。したがって、操作部材の操作フィーリングの改善を図れる。
また、抵抗調整機構では、回転方向への回転が規制された締付部材に固定されたガイド部材が、支持軸の径方向に起伏しながら回転方向に延びるガイド面を含む。操作部材によって支持されたローラ部材は、操作部材の回転に伴ってガイド面を転がる。その際、付勢部材によってローラ部材に向けて付勢される摩擦発生部材が、径方向においてガイド部材の反対側からローラ部材の外周面に摺擦して摩擦を発生させる。そのため、ガイド面の起伏の度合いと、付勢部材が摩擦発生部材を付勢する際の付勢力とを調整することによって、摩擦発生部材が発生させる摩擦、つまり、抵抗調整機構が操作部材に付与する抵抗を自在に調整できる。
請求項2記載の発明によれば、抵抗調整機構が操作部材に付与する抵抗は、操作部材が解除位置からロック位置へ向かうにしたがって小さくなっている。そのため、解除位置付近における操作力を、操作部材ががたつかない程度に大きくし、ロック位置付近における操作力を、操作部材を円滑に操作できる程度に小さくできる。
請求項記載の発明によれば、ローラ部材は、ガイド面に設けられた複数の第1歯と噛み合う複数の第2歯を含む。第2歯が複数の第1歯のいずれかに噛み合わっているため、ローラ部材がガイド面を転がる際にローラ部材がガイド面上で滑ることを防止できる。
図1は、本発明の一実施形態に係るステアリング装置の概略構成を示す側面図である。 図2は、図1におけるII−II線に沿った断面図である。 図3は、支持軸の左端部の周辺の分解斜視図である。 図4は、操作部材の周辺の概略側面図であり、操作部材が解除位置にある状態を示した図である。 図5は、図4に本発明の変形例を適用した図である。 図6は、変形例のローラ部材を示した図である。
以下では、本発明の実施形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係るステアリング装置1の概略構成を示す側面図である。図1において、紙面左側が、ステアリング装置1が取り付けられる車体2の前側であり、紙面右側が車体2の後側であり、紙面上側が車体2の上側であり、紙面下側が車体2の下側である。
図1を参照して、ステアリング装置1は、ステアリングシャフト3と、コラムジャケット4と、ロアーブラケット5と、ブラケットとしてのアッパーブラケット6と、締付機構7と、抵抗調整機構9とを主に含んでいる。図1では、抵抗調整機構9は、実際には締付機構7よりも紙面の奥側に位置するが、実線で現している。
ステアリングシャフト3では、後端である一端3Aに操舵部材11が連結されている。ステアリングシャフト3において前端である他端3Bが、自在継手12、インターミディエイトシャフト13および自在継手14を順に介して、転舵機構15のピニオン軸16に連結されている。
転舵機構15は、ラックアンドピニオン機構などで構成されている。転舵機構15は、ステアリングシャフト3の回転が伝達されたことに応じて、図示しないタイヤなどの転舵輪を転舵させる。
ステアリングシャフト3は、車体2の前後方向に延びている。以下では、ステアリングシャフト3が延びる方向を軸方向Xとする。軸方向Xは、他端3Bが一端3Aよりも低くなるように水平方向に対して傾斜している。軸方向Xにおいて操舵部材11側である後側には、符号「X1」を付し、軸方向Xにおいて操舵部材11とは反対側である前側には、符号「X2」を付す。
軸方向Xに対して直交する方向のうち、図1において紙面と垂直な方向を左右方向Yといい、図1において略上下に延びる方向を上下方向Zという。左右方向Yにおいて、図1の紙面の奥側は、右側Y1であり、紙面の手前側は、左側Y2である。上下方向Zにおいて、上側には、符号「Z1」を付し、下側には、符号「Z2」を付す。
なお、図1以外の各図において図1の軸方向X、後側X1、前側X2、左右方向Y、右側Y1、左側Y2、上下方向Z、上側Z1および下側Z2に対応する方向には、図1と同じ符号を付している。
ステアリングシャフト3は、例えばスプライン嵌合やセレーション嵌合によって相対摺動可能に嵌合された筒状のアッパーシャフト20とロアーシャフト21とを有している。操舵部材11は、アッパーシャフト20の一端20Aに連結されている。また、ステアリングシャフト3は、軸方向Xに伸縮可能である。ステアリングシャフト3は、筒状のコラムジャケット4内に挿通されており、複数の軸受24,25を介してコラムジャケット4によって回転可能に支持され、コラムジャケット4に保持されている。
コラムジャケット4は、相対摺動可能に嵌合されたアウター側の筒状のアッパージャケット22とインナー側のロアージャケット23とを有している。コラムジャケット4は、アッパージャケット22がロアージャケット23に対して軸方向Xに摺動することによって伸縮可能である。
アッパージャケット22は、軸受24を介してアッパーシャフト20を回転可能に支持し、アッパーシャフト20を保持している。ロアージャケット23は、軸受25を介してロアーシャフト21を回転可能に支持し、ロアーシャフト21を保持している。また、アッパージャケット22は、軸受24を介して、軸方向Xに同行移動可能にアッパーシャフト20に連結されている。そのため、ステアリングシャフト3の伸縮とともにコラムジャケット4が軸方向Xに伸縮する。
ここでのステアリングシャフト3およびコラムジャケット4の伸縮を「テレスコ」と呼び、この伸縮調整、つまり、テレスコによる操舵部材11の軸方向Xでの位置調整をテレスコ調整と呼ぶ。
ロアーブラケット5は、ロアージャケット23の前側X2の部分を支持し、ステアリング装置1を車体2に連結している。
ロアーブラケット5は、ロアージャケット23に固定された一対の可動ブラケット5Aと、車体2に固定された固定ブラケット5Bと、左右方向Yに延びる中心軸5Cとを含んでいる。
可動ブラケット5Aは、固定ブラケット5Bによって、中心軸5Cを介して回動可能に支持されている。そのため、コラムジャケット4全体は、ステアリングシャフト3を伴って、中心軸5Cを中心に上下に回動(移動)できる。ここでの回動を「チルト」と呼び、中心軸5Cを中心とした略上下方向をチルト方向Cと呼ぶ。また、チルトによる操舵部材11の向き調整をチルト調整と呼ぶ。なお、チルト方向Cは、軸方向Xに対して上下に交差している。
このように、コラムジャケット4は、テレスコ調整のためにテレスコ可能であり、チルト調整のためにチルト可能である。コラムジャケット4は、テレスコとチルトとのうちの少なくとも一方が可能であればよい。
アッパーブラケット6は、コラムジャケット4のロアージャケット23の後側X1の部分を支持し、ステアリング装置1を車体2に連結している。アッパーブラケット6は、アッパージャケット22に固定されアッパージャケット22と一体移動可能な可動ブラケット26と、車体2に固定された固定ブラケット27とを含む。
図2は、図1におけるII−II線に沿った断面図である。
図2を参照して、可動ブラケット26は、図2において、上向きに開放する溝形の部材であり、左右対称にされている。すなわち、可動ブラケット26は、左右方向Yに互いに対向する一対の可動側板28と、一対の可動側板28の下端を連結する連結板29とを含む。各可動側板28には、軸方向Xに延びるテレスコ溝35が形成されている(図1も参照)。各可動側板28の上端は、アッパージャケット22の外周面に固定されている。
固定ブラケット27は、左右方向Yに互いに対向する一対の固定側板30と、一対の固定側板30の上端を連結する連結板31と、連結板31の上面に固定された板状の取付ステー33とを含む。一対の固定側板30と連結板31とで、下側Z2に開放する溝形部が構成されている。ステアリングシャフト3、コラムジャケット4および可動ブラケット26は、軸方向Xから見て、固定ブラケット27の一対の固定側板30の間に配置されている。各固定側板30には、チルト方向Cに延びる縦長のチルト溝32が形成されている。
また、固定ブラケット27は、取付ステー33に連結された一対の取付体34を介して車体2に固定されている。各取付体34と取付ステー33とは、それぞれ取付ステー33を貫通し衝撃吸収時に破断可能な合成樹脂製のピン36によって連結されている。各取付体34は、固定ボルト37によって車体2に固定されている。
締付機構7は、操舵部材11(図1参照)のチルト調整およびテレスコ調整を可能にしたり、チルト調整やテレスコ調整を終えた操舵部材11の位置をロックしたりするための機構である。
締付機構7は、支持軸40と、操作部材41と、リング状のカム42と、締付部材43と、ナット44と、リング状の介在部材45と、針状ころ軸受46と、スラストワッシャ47と、押上カム38とを含む。
支持軸40は、金属製であり、左右方向Yに延びる中心軸線C1を有する棒状である。中心軸線C1が延びる中心軸方向Jは、左右方向Yと平行である。
中心軸線C1を中心とした径方向を支持軸40の径方向Rということにする。径方向Rにおいて中心軸線C1から離れる方向を径方向外側R1とし、径方向Rにおいて中心軸線C1に近づく方向を径方向内側R2とする。
支持軸40は、中心軸線C1回りの回転方向Sに回転する。回転方向Sは、支持軸40の外周面の周方向でもある。また、左側Y2から見て、回転方向Sにおいて時計回りに回転する方向を時計回り側S1とし、回転方向Sにおいて反時計回りに回転する方向を反時計回り側S2とする。
支持軸40は、左右方向Yから見てテレスコ溝35とチルト溝32とが重なる部分に挿通される。支持軸40は、アッパーブラケット6の一対の固定側板30によって支持されている。支持軸40は、ステアリングシャフト3よりも下側Z2に位置している。
支持軸40の一端部である左端部40Aは、左側Y2の固定側板30よりも左側Y2に位置している。支持軸40の他端部である右端部は、アッパーブラケット6の右側Y1の固定側板30よりも右側Y1に位置している。
支持軸40の左端部40Aには、支持軸40の他の部分よりも大径な頭部40Bが設けられており、支持軸40の外周面の右端部には、ねじ溝40Cが設けられている。
操作部材41は、支持軸40の左端部40Aに取り付けられている。操作部材41は、たとえば把持可能なレバーである。
操作部材41は、長手方向一端側の基端部41Aと、長手方向他端側の把持部41Bとを含む。支持軸40の左端部40Aの周辺の分解斜視図である図3に示すように、基端部41Aには、左右方向Yから見て四角形状の支持孔41Cが形成されている。図2を参照して、支持孔41Cには、支持軸40の左端部40Aが挿通されている。基端部41Aは、支持軸40の頭部40Bの右側Y1に隣接して配置されている。
図3を参照して、カム42には、左右方向Yにカム42を貫通する挿通孔42Aが形成されている。カム42の左側面には、左右方向Yから見て四角形状の突出部42Bが形成されている。挿通孔42Aは、突出部42Bも貫通している。カム42の右側面には、複数の第1カム突起42Cが、挿通孔42Aを取り囲むように回転方向Sに並んで形成されている。
図2を参照して、カム42は、操作部材41の基端部41Aに右側Y1から隣接して配置されている。挿通孔42Aには、支持軸40の左端部40Aが圧入状態で挿通されている。そのため、カム42は、回転方向Sに支持軸40と一体に回転する。四角形状の突出部42Bは、操作部材41の支持孔41Cに挿通されているため、操作部材41とカム42とは、回転方向Sに一体に回転する。したがって、運転者は、操作部材41の把持部41Bを把持して捩じることによって、支持軸40と一体的に支持軸40を中心とする回転方向Sに操作部材41を操作できる。カム42は、操作部材41とは別体で設けられているが、操作部材41と一体的に形成されていて操作部材41の一部であってもよい。
締付部材43には、左右方向Yに締付部材43を貫通する貫通孔43Aが形成されている。貫通孔43Aには、支持軸40の左端部40Aが挿通されている。これにより、締付部材43は、支持軸40によって支持されている。締付部材43は、カム42に右側Y1から隣接しており、左側Y2の固定側板30に左側Y2から隣接している。貫通孔43Aに支持軸40が遊びを持って挿通されているので、支持軸40が回転方向Sに回転しても、締付部材43は回転しない。
図3を参照して、締付部材43の右側面には、軸方向Xに間隔を隔てる二面幅43Dと、チルト方向Cに間隔を隔てる二面幅43Eとを有する突出部43Bが形成されている。貫通孔43Aは、突出部43Bも貫通している。締付部材43の左側面には、カム42の第1カム突起42Cに乗り上げ可能な複数の第2カム突起43Cが貫通孔43Aを取り囲むように回転方向Sに並んで形成されている。
図2を参照して、突出部43Bは、左側Y2の固定側板30のチルト溝32と、左側Y2の可動側板28のテレスコ溝35とに挿通されている。そのため、締付部材43全体は、二面幅43D,43E(図3参照)によって回転方向Sへの回転が規制されている。
支持軸40のねじ溝40Cには、ナット44が取り付けられている。ナット44と右側Y1の固定側板30との間には、介在部材45、針状ころ軸受46およびスラストワッシャ47が、左側Y2からこの順に並んでいる。支持軸40は、介在部材45、針状ころ軸受46およびスラストワッシャ47のそれぞれに対して挿通されている。
押上カム38は、支持軸40に例えばセレーション嵌合を用いて一体回転可能に嵌合されたスリーブ39と単一の材料で一体に形成された偏心カムである。
支持軸40は、アッパーブラケット6の各チルト溝32内で、チルト方向Cに移動可能である。運転者がチルト調整のために操舵部材11(図1参照)をチルト方向Cに移動させると、コラムジャケット4全体は、アッパーブラケット6に対しチルトする。操舵部材11のチルト調整は、支持軸40に挿通された締付部材43の突出部43Bがチルト溝32内で移動可能な範囲で行われる。運転者がテレスコ調整のために操舵部材11を軸方向Xに移動させると、コラムジャケット4は、軸方向Xに収縮することによってテレスコする。操舵部材11のテレスコ調整は、突出部43Bがテレスコ溝35内で相対移動可能な範囲で行われる。
運転者がテレスコ調整やチルト調整をした後に、操作部材41を操作して操作部材41全体をたとえば反時計回り側S2に支持軸40と一体回転させる。すると、反時計回り側S2に回転するカム42の第1カム突起42Cと、回転方向Sへの回転が規制された締付部材43の第2カム突起43Cとが互いに乗り上げる。締付部材43は、第1カム突起42Cと第2カム突起43Cとの乗り上げによって中心軸方向Jに沿って右側Y1へ移動する。このように、操作部材41が回転方向Sに操作されることによって、締付部材43は、中心軸方向Jにおける右側Y1へ移動する。
右側Y1へ移動した締付部材43は、左側Y2の固定側板30に押し付けられる。締付部材43による押し付けによって、一対の固定側板30は、締付部材43と介在部材45との間で左右方向Yの両側から締め付けられる。これにより、一対の固定側板30が左右方向Yの両側から可動ブラケット26の可動側板28を挟持することで各固定側板30と対応する可動側板28との間に摩擦力が生じる。当該摩擦力によって、コラムジャケット4の位置がロックされ、操舵部材11(図1参照)は、チルト調整およびテレスコ調整をした後の位置でロックされ、チルト方向Cおよびテレスコ方向(軸方向X)に移動できなくなる。
このように、チルト方向Cおよび軸方向Xにおいて操舵部材11(図1参照)の位置が固定されているときのステアリング装置1の状態を「ロック状態」と呼ぶ。ロック状態での回転方向Sにおける操作部材41の位置をロック位置ということにする。
ロック状態では、押上カム38は、アッパージャケット22の開口22Aを通してロアージャケット23を上側Z1へアッパージャケット22の内周に押圧する機能を果たす。
ロック状態のステアリング装置1において、操作部材41を先程とは逆方向へ操作して支持軸40を時計回り側S1(図1参照)に回転させると、カム42が締付部材43に対して回転し、第1カム突起42Cと第2カム突起43Cとが乗り上げなくなる。これにより、締付部材43は、中心軸方向Jに沿って左側Y2に移動する。すると、締付部材43と介在部材45との間における一対の固定側板30に対する締め付けが解除される。そのため、各固定側板30と対応する可動側板28との間の摩擦力が無くなるので、操舵部材11(図1参照)が軸方向Xおよびチルト方向Cに移動できるようになる。これにより、操舵部材11のテレスコ調整やチルト調整が再び可能となる。
このように、チルト方向Cおよび軸方向Xにおいて操舵部材11(図1参照)の位置の固定が解除されているときのステアリング装置1の状態を「解除状態」と呼ぶ。解除状態での回転方向Sにおける操作部材41の位置を解除位置ということにする。
操作部材41は、ロック位置と解除位置との間で回転可能である。操作部材41を回転させるために必要な力を操作力という。解除位置にあるときの操作部材41の角度を0度として回転中の操作部材41の位置を角度で表すことも可能である。たとえば、ロック位置にある操作部材41の角度は、反時計回り側S2へ40度程度である。
次に、抵抗調整機構9について詳細に説明する。
図3を参照して、抵抗調整機構9は、操作部材41の回転方向Sの位置に応じた大きさの抵抗を操作部材41に付与するための機構である。
抵抗調整機構9は、ガイド部材50と、ローラ部材51と、ハウジング部材52と、被案内部材53と、摩擦発生部材54と、付勢部材55とを含む。
ガイド部材50は、左右方向Yから見て、締付部材43の一部から径方向Rに延びる扇形状である。ガイド部材50は、締付部材43と一体的に形成されている。そのため、ガイド部材50は、締付部材43に固定されている。ガイド部材50は、締付部材43と別体で設けられ、締付部材43に固定されていてもよい。
ガイド部材50の径方向外側R1の端部には、左側Y2へ突出するブロック状の突起部56が回転方向Sに沿って設けられている。突起部56の径方向内側R2の面は、径方向Rに起伏しながら回転方向Sに延びるガイド面57を構成している。
ガイド面57は、時計回り側S1に配置された第1面57Aと、反時計回り側S2に配置された第2面57Bと、第1面57Aと第2面57Bとを滑らかに繋ぐ傾斜面57Cとを含む。第1面57Aおよび第2面57Bは、回転方向Sに沿う円弧状である。第1面57Aは、第2面57Bよりも径方向内側R2に配置されている。言い換えると、中心軸線C1から第1面57Aまでの距離L1は、中心軸線C1から第2面57Bまでの距離L2よりも小さい。
ガイド面57の構成は、これに限られない。たとえば、中心軸線C1からガイド面57までの距離が、回転方向Sに沿って距離L1から距離L2に徐々に変化するような構成であってもよい。
ローラ部材51は、円柱状の第1軸61と、第1軸61と同軸状に配置され第1軸61よりも大径の第2軸62とを一体的に含む。第2軸62は、第1軸61に右側Y1から隣接している。
ハウジング部材52は、操作部材41と一体的に設けられ、操作部材41から右側Y1へ突出する枠部材65と、右側Y1から枠部材65を覆う蓋部材66とを含む。
枠部材65は、操作部材41の長手方向に沿って平行に延びる一対の案内部67と、一対の案内部67の径方向内側R2の端部間に架設される受け部68とを含む。蓋部材66は、左右方向Yに薄い板状であって枠部材65に連結されている。蓋部材66は、枠部材65によって囲まれた空間を右側Y1から塞いでいる。
被案内部材53は、ブロック状である。被案内部材53は、一対の案内部67のそれぞれに1つずつ沿う一対の被案内面53Aと、径方向外側R1から枠部材65の受け部68に対向する径方向内側R2の被付勢面53Bと、径方向内側R2からローラ部材51の第2軸62に対向する径方向外側R1の凹面53Cとを含む。凹面53Cは、左右方向Yから見て、凹面53Cの回転方向Sにおける略中央が最も径方向内側R2へ窪んでいる。詳しくは、凹面53Cは、径方向内側R2へ向かうにつれて互いに近づくように延びる一対の平面53Dと、凹面53Cの底部として一対の平面53Dを滑らかに連結する湾曲面53Eとを含む。
摩擦発生部材54は、たとえば1枚のシートであって、被案内部材53の凹面53Cに沿って固定されている。摩擦発生部材54は、被案内部材53と一体的に形成されていてもよい。
付勢部材55は、たとえば径方向Rに弾性変形可能なコイルばねである。付勢部材55は、1つまたは複数(本実施形態では2つ)設けられている。
図4は、操作部材41の周辺の概略側面図であり、操作部材41が解除位置にある状態を示した図である。図4では、操作部材41を一点鎖線で図示し、操作部材41よりも紙面の奥側に位置する部材を実線で示している。また、図4では、ロック位置の操作部材41およびローラ部材51を二点鎖線で示している。
図4を参照して、ハウジング部材52の枠部材65および蓋部材66と操作部材41とによって矩形状の空間69が区画されている。ハウジング部材52は、径方向外側R1に開口52Aを有する。
被案内部材53および摩擦発生部材54は、空間69内に収容されている。被案内部材53は、ハウジング部材52の開口52A側(径方向外側R1)に凹面53Cを向けている。付勢部材55は、被案内部材53と、ハウジング部材52の枠部材65の受け部68との間に配置されている。付勢部材55の径方向外側R1の端部は、被案内部材53の被付勢面53Bと接しており、付勢部材55の径方向内側R2の端部は、受け部68と接している。そのため、付勢部材55は、径方向Rに圧縮されて弾性変形した状態にあり、元の状態に復元しようとすることによって受け部68によって受けられており、ハウジング部材52から径方向外側R1への反力を受けている。そのため、付勢部材55は、被案内部材53を径方向外側R1へ付勢している。
ローラ部材51は、空間69内に部分的に収容されている。ローラ部材51は、空間69に収容されていなくてもよい。ローラ部材51に関連して、操作部材41では、径方向Rに延びる長孔41Dが、支持孔41Cよりも径方向外側R1の位置、詳しくは、ハウジング部材52の開口52Aの近傍に設けられている(図3も参照)。長孔41Dには、ローラ部材51の第1軸61が、径方向Rに移動可能に挿通されている。これにより、ローラ部材51は、操作部材41によって支持されている。この状態で、第1軸61は、自身の中心軸線回りに回転可能である。第2軸62は、ガイド面57の第1面57Aに径方向内側R2から対向している。
摩擦発生部材54は、被案内部材53およびハウジング部材52を介して操作部材41によって支持されている。摩擦発生部材54は、被案内部材53を介して付勢部材55によって径方向外側R1へ付勢されている。摩擦発生部材54は、径方向内側R2(ガイド部材50とは反対側)からローラ部材51の第2軸62の外周面62Aに押し付けられている。ローラ部材51の第2軸62の外周面62Aは、摩擦発生部材54において凹面53Cの一対の平面53Dに沿っている部分のそれぞれに接している。つまり、摩擦発生部材54は、径方向内側R2(ガイド部材50とは反対側)から、第2軸62の外周面62Aの周上二箇所に接している。
ステアリング装置1が解除状態であって操作部材41が解除位置にあるとき、ローラ部材51の第2軸62は、被案内部材53および摩擦発生部材54を介して付勢部材55によって径方向外側R1へ付勢されている。これにより、第2軸62の外周面62Aは、ガイド部材50のガイド面57の第1面57Aに押し付けられている。第1軸61は、長孔41D内で径方向内側R2の端部に位置する。
この状態で、運転者が操作部材41を操作して反時計回り側S2へ回転させると、操作部材41と一体的に設けられたハウジング部材52と、ハウジング部材52に収容された付勢部材55、被案内部材53および摩擦発生部材54と、操作部材41によって支持されたローラ部材51とが、操作部材41の回転に伴って反時計回り側S2へ移動する。一方、締付部材43に固定されたガイド部材50は、操作部材41が操作されても回転方向Sへ移動しない。
すると、ローラ部材51の第2軸62は、操作部材41の回転に伴ってガイド面57の第1面57Aを転がる。その際、摩擦発生部材54は、ローラ部材51の第2軸62と接触する二箇所の部分のそれぞれにおいて、第2軸62の外周面62Aに摺擦して摩擦を発生させる。この摩擦によって、第2軸62の移動に抵抗が生じるので、運転者は、操作部材41の操作に抵抗を感じる。このような効果をダンパー効果と呼ぶことにする。
運転者が操作部材41を操作して反時計回り側S2へさらに回転させると、操作部材41は、回転方向Sにおいて、ローラ部材51の第2軸62の外周面62Aがガイド面57の傾斜面57Cに接する位置に到達する。すると、ローラ部材51は、第1軸61を長孔41D内で径方向外側R1へ移動させながら、傾斜面57Cを転がる。このとき、付勢部材55によって付勢されている被案内部材53は、径方向外側R1へ移動する。このとき、被案内部材53の被案内面53Aがハウジング部材52の案内部67によって径方向外側R1へ案内される。被案内部材53の径方向外側R1への移動に伴って、付勢部材55の圧縮量が小さくなる。
さらに操作部材41を回転させると、ローラ部材51の第2軸62の外周面62Aがガイド面57の第2面57Bに接する。このとき、第1軸61は、長孔41D内で径方向外側R1の端部に位置するので、付勢部材55の圧縮量は、第2軸62の外周面62Aがガイド面57の第1面57Aと接しているときよりも小さい。そのため、付勢部材55の付勢力も、第2軸62の外周面62Aが第1面57Aと接しているときよりも小さい。よって、第2軸62の外周面62Aが第2面57Bと接しているときに操作部材41を操作する運転者が感じる抵抗は、第2軸62の外周面62Aが第1面57Aと接しているときに運転者が感じる抵抗よりも小さい。
運転者が操作部材41の操作部材41を操作して反時計回り側S2へさらに回転させると、ローラ部材51の第2軸62は、摩擦発生部材54に摺擦しながら第2面57Bを転がり、最終的に操作部材41は、ロック位置に達する(図4の二点鎖線参照)。
このように、抵抗調整機構9は、操作部材41の回転方向Sの位置に応じた大きさの抵抗を回転中の操作部材41に付与する。そのため、この抵抗の大きさを操作部材41の回転方向Sの位置に応じて調整することによって、操作部材41を操作する際に必要な操作力を、操作部材41の回転方向Sの位置に応じて適切に調整できる。したがって、ダンパー効果が可変になるので、操作部材41を操作する際の操作フィーリングを改善できる。
また、抵抗調整機構9によって、回転方向Sにおける特定の領域において抵抗を増減させて、操作フィーリングを変化させられる。
たとえば、本実施形態のように、抵抗調整機構9が操作部材41に付与する回転方向Sの抵抗を、操作部材41が解除位置からロック位置へ向かうにしたがって小さくすることによって、解除位置付近における操作力を、操作部材41ががたつかない程度に大きくし、ロック位置付近における操作力を、操作部材41を円滑に操作できる程度に小さくできる。
詳しくは、解除位置付近においてカム42の第1カム突起42Cと締付部材43の第2カム突起43Cとが互いに乗り上げていない状態の操作部材41には、比較的大きい抵抗を与えられる。そのため、操作力が小さいことに起因する操作フィーリングの悪化を抑制できる。一方、ロック位置付近において第1カム突起42Cと第2カム突起43Cとが互いに乗り上げた状態では、先ほどの抵抗が小さくなる。そのため、ロック位置付近では、操作力が大きいことに起因する操作フィーリングの悪化を抑制できる。
また、ロック位置付近における操作力の増大を抑制できるので、そのぶん、支持軸40の軸力が増す。これにより、アッパーブラケット6の一対の固定側板30によって対応する可動側板28(図2参照)を十分に締め付けることができる。そのため、ロック状態でのアッパーブラケット6とアッパージャケット22(図2参照)との間のがたつきを抑制できる。したがって、ロック状態におけるステアリング装置1の剛性の低下を抑制できる。同時に、アッパージャケット22に対するアッパーブラケット6の保持力の低下なども抑制できる。
また、ガイド面57の起伏の度合いと、付勢部材55が被案内部材53を介して摩擦発生部材54を付勢する際の付勢力とを調整することによって、摩擦発生部材54が発生させる摩擦、つまり、抵抗調整機構9が操作部材41に付与する抵抗を自在に調整できる。
また、ローラ部材51の第2軸62の外周面62Aの表面状態や、摩擦発生部材54の表面状態を変化させる、すなわち、外周面62Aと摩擦発生部材54との間の摩擦係数を変化させることで摩擦を調整することもできる。
次に、本発明の変形例について説明する。
図5は、図4に変形例を適用した図である。図6は、変形例のローラ部材51を示した図である。図5および図6において、上記に説明した部材と同様の部材には、同一の参照符号を付し、その説明を省略する。
図5を参照して、変形例のガイド部材50のガイド面57には、回転方向Sに沿って並ぶ複数の第1歯73が設けられている。
図6を参照して、変形例のローラ部材51は、第3軸63をさらに含む。第3軸63は、第1軸61および第2軸62と同軸状に配置されており、第1軸61および第2軸62と一体的に形成されている。第3軸63は、第1軸61とは反対側(右側Y1)から第2軸62に隣接している。第3軸63は、第2軸62よりも大径である。第3軸63は、複数の第1歯73と噛み合う複数の第2歯74を含む。複数の第2歯74は、第3軸63の外周面に沿って並んでいる。
図5を参照して、変形例のローラ部材51の第2軸62の外周面62Aは、本実施形態と同様に摩擦発生部材54に接しているが、本実施形態とは異なりガイド面57とは接していない。変形例のローラ部材51では、第2歯74と第1歯73との噛み合い位置が変化することによって、図5において実線で示した解除位置と図5において二点鎖線で示したロック位置との間で操作部材41が回転する範囲で第3軸63がガイド面57を転がる。
変形例のローラ部材51では、第2歯74を複数の第1歯73のいずれかに噛み合わせているため、ローラ部材51がガイド面57を転がる際にローラ部材51がガイド面57上で滑ることを防止できる。
この発明は、以上に説明した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載の範囲内において種々の変更が可能である。
たとえば、抵抗調整機構9では、各部材が取り付けられる部材(操作部材41または締付部材43)が、前述した構成とは逆の場合もあり得る。すなわち、ガイド部材50は、操作部材41と一体的に回転方向Sに回転するように操作部材41またはカム42に取り付けられていてもよい。この場合、ローラ部材51、ハウジング部材52、被案内部材53、摩擦発生部材54および付勢部材55は、回転方向Sに回転しないように締付部材43に取り付けられる。
また、抵抗調整機構9での各部材の配置が、径方向内側R2と径方向外側R1とが逆になるように構成されていてもよい。すなわち、付勢部材55は、径方向内側R2へ被案内部材53および摩擦発生部材54を付勢しており、摩擦発生部材54は、径方向外側R1からローラ部材51に接していてもよい。この場合、ローラ部材51は、ガイド部材50の突起部56の径方向外側R1の面であるガイド面57に径方向外側R1からに接する。
また、抵抗調整機構9は、操作部材41、カム42および締付部材43とは、別に設けられたユニットであってもよい。この場合、抵抗調整機構9は、組み立て後のステアリング装置1に取り付けられる。
また、被案内部材53は、凹面53Cの代わりに径方向Rに直交する直交面を含んでいてもよい。この場合、ローラ部材51の第2軸62と被案内部材53とは、この直交面において一箇所で接する。
また、ステアリング装置1は、操作部材41が固定された支持軸40がアッパージャケット22よりも下側Z2に配置された、いわゆるレバー下置きタイプのステアリング装置であるが、支持軸40がアッパージャケット22よりも上側Z1に配置された、いわゆるレバー上置きタイプのステアリング装置にも本発明を適用できる。
また、ステアリング装置1は、操舵部材11の操舵が補助されないマニュアルタイプのステアリング装置に限らず、電動モータの動力をステアリングシャフト3に与えて操舵部材11の操舵を補助するコラムアシストタイプの電動パワーステアリング装置(C−EPS)でもよい。
1…ステアリング装置、2…車体、3…ステアリングシャフト、3A…一端、4…コラムジャケット、6…アッパーブラケット、9…抵抗調整部材、11…操舵部材、40…支持軸、40A…左端部、41…操作部材、43…締付部材、50…ガイド部材、51…ローラ部材、54…摩擦発生部材、55…付勢部材、57…ガイド面、73…第1歯、74…第2歯、C…チルト方向、C1…中心軸線、J…中心軸方向、R…径方向、S…回転方向、X…軸方向

Claims (3)

  1. 一端に操舵部材が連結され、軸方向に伸縮可能なステアリングシャフトと、
    前記ステアリングシャフトを保持し、前記操舵部材の位置調整のために、前記軸方向の伸縮と、前記軸方向に対して上下に交差するチルト方向における移動とのうちの少なくとも一方が可能なコラムジャケットと、
    前記コラムジャケットを支持し、車体に固定されるブラケットと、
    前記ブラケットによって支持された支持軸と、
    前記支持軸によって支持されており、前記支持軸の中心軸線が延びる中心軸方向へ移動して前記ブラケットを前記コラムジャケットに締め付けることによって前記操舵部材の位置をロックする締付部材と、
    前記支持軸の一端部に取り付けられ、前記支持軸を中心とする回転方向に操作されることによって前記中心軸方向へ前記締付部材を移動させる操作部材と、
    前記操作部材の前記回転方向の位置に応じた大きさの抵抗を前記操作部材に付与する抵抗調整機構と、を含み、
    前記締付部材は、前記回転方向への回転が規制されており、
    前記抵抗調整機構は、
    前記支持軸の径方向に起伏しながら前記回転方向に延びるガイド面を含み、前記締付部材に固定されたガイド部材と、
    前記操作部材によって支持され、前記操作部材の回転に伴って前記ガイド面を転がるローラ部材と、
    前記操作部材によって支持され、前記ローラ部材が前記ガイド面を転がる際に、前記径方向において前記ガイド部材の反対側から前記ローラ部材の外周面に摺擦して摩擦を発生させる摩擦発生部材と、
    前記摩擦発生部材を前記ローラ部材に向けて付勢する付勢部材と、を含むことを特徴とする、ステアリング装置。
  2. 前記操作部材は、前記操舵部材の位置がロックされたときの前記回転方向の位置であるロック位置と、前記操舵部材の位置のロックが解除されたときの前記回転方向の位置である解除位置との間で回転可能であり、
    前記抵抗調整機構が前記操作部材に付与する前記抵抗は、前記操作部材が前記解除位置から前記ロック位置へ向かうにしたがって小さくなっていることを特徴とする、請求項1記載のステアリング装置。
  3. 前記ガイド面には、複数の第1歯が設けられており、
    前記ローラ部材は、前記複数の第1歯と噛み合う複数の第2歯を含み、
    前記第2歯と前記第1歯との噛み合い位置が変化することによって、前記ローラ部材が前記ガイド面を転がることを特徴とする、請求項記載のステアリング装置。
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