JP7211233B2 - 電動ステアリングコラム、および電動ステアリングコラムの製造方法 - Google Patents

電動ステアリングコラム、および電動ステアリングコラムの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、電動ステアリングコラム、および電動ステアリングコラムの製造方法に関する。
従来、車体に支持されたメインハウジングと、メインハウジング内にステアリングシャフトの長手方向に沿って移動可能に収容された可動ハウジングと、メインハウジングと可動ハウジングとの間に介在された摺動部材と、を備えた電動ステアリングコラムが、知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2015-223974号公報
この種の電動ステアリングコラムでは、例えば、メインハウジングと可動ハウジングとの間のガタをより効果的に抑制できる新規な構成が得られれば、有益である。
そこで、本発明の課題の一つは、例えば、メインハウジングと可動ハウジングとの間のガタをより効果的に抑制できる新規な構成の電動ステアリングコラムおよび電動ステアリングコラムの製造方法を得ることである。
本発明の実施形態の電動ステアリングコラムは、例えば、ステアリングシャフトの長手方向と交差した第一方向の両側に位置された一対の第一周壁と、前記第一周壁のそれぞれに設けられ当該第一周壁の内面から外面側に凹むとともに前記長手方向に延びた第一凹部と、を有し、車体に支持されたメインハウジングと、前記第一周壁と面した一対の第二周壁と、前記第二周壁のそれぞれに設けられ当該第二周壁の外面から内面側に凹むとともに前記長手方向に延びかつ前記第一凹部と面した第二凹部と、を有し、前記メインハウジング内に前記長手方向に沿って移動可能に収容された可動ハウジングと、前記第一凹部と前記第二凹部との間に収容された摺動部材と、を備え、前記メインハウジングは、前記第一周壁と、前記第一周壁の前記長手方向および前記第一方向と交差した第二方向の一端部の間に亘った第三周壁と、を有した第一ハウジング部材と、前記第一周壁の前記第二方向の他端部の間に亘る第四周壁を有し、前記第一周壁に前記第一凹部を挟んだ前記第二方向の両側から前記第一方向の中央部側に向けて余圧を付与した状態で前記第一ハウジング部材と固定された第二ハウジング部材と、を有する。
このような構成によれば、例えば、第一凹部の第二方向の両端部と摺動部材との密着性がより高まりやすくなるとともに、第二凹部の第二方向の両端部と摺動部材との密着性がより高まりやすくなる。よって、例えば、メインハウジングと可動ハウジングとの間の第一方向および第二方向のガタをより効果的に抑制することができる。
また、本発明の実施形態の電動ステアリングコラムの製造方法は、例えば、メインハウジングの一対の第一周壁に設けられ当該第一周壁の内面から外面側に凹むとともにステアリングシャフトの長手方向に延びた第一凹部と、前記第一周壁と前記長手方向と交差した第一方向に隣接した可動ハウジングの一対の第二周壁に設けられ当該第二周壁の外面から内面側に凹むとともに前記長手方向に延びた第二凹部と、が互いに面するように位置合わせし、前記第一凹部と前記第二凹部との間に摺動部材を収容する工程と、前記メインハウジングの一部を構成し前記第一周壁および当該第一周壁の前記長手方向および前記第一方向と交差した第二方向の一端部の間に亘った第三周壁を有した第一ハウジング部材と、前記メインハウジングの一部を構成し前記第一周壁の前記第二方向の他端部の間に亘る第四周壁を有した第二ハウジング部材とを、前記第一周壁に前記第一凹部を挟んだ前記第二方向の両側から前記第一方向の中央部側に向けて余圧を付与した状態で固定する工程と、を有する。
このような構成によれば、例えば、第一凹部の第二方向の両端部と摺動部材との密着性がより高まりやすくなるとともに、第二凹部の第二方向の両端部と摺動部材との密着性がより高まりやすくなる。よって、例えば、メインハウジングと可動ハウジングとの間の第一方向および第二方向のガタをより効果的に抑制することができる。
図1は、実施形態の電動ステアリングコラムの例示的かつ模式的な斜視図であって、可動ハウジングが第一位置に位置された状態の図である。 図2は、実施形態の電動ステアリングコラムの例示的かつ模式的な斜視図であって、可動ハウジングが第二位置に位置された状態の図である。 図3は、実施形態の電動ステアリングコラムのメインハウジングおよび可動ハウジングの例示的かつ模式的な斜視図である。 図4は、実施形態の電動ステアリングコラムのメインハウジングおよび可動ハウジングの例示的かつ模式的な分解斜視図である。 図5は、実施形態の電動ステアリングコラムの製造方法を説明する例示的かつ模式的な断面図である。 図6は、図5の転動体の拡大図である。 図7は、実施形態の電動ステアリングコラムの製造方法を説明する例示的かつ模式的な断面図であって、図5よりも後の状態を示した図である。 図8は、図7の転動体の拡大図である。 図9は、変形例の電動ステアリングコラムの例示的かつ模式的な分解斜視図である。
以下、本発明の例示的な実施形態および変形例が開示される。以下に示される実施形態および変形例の構成、ならびに当該構成によってもたらされる作用および効果は、一例である。本発明は、以下の実施形態および変形例に開示される構成以外によっても実現可能である。また、本発明によれば、構成によって得られる種々の効果(派生的な効果も含む)のうち少なくとも一つを得ることが可能である。
また、以下に開示される実施形態および変形例には、同様の構成要素が含まれる。よって、以下では、それら同様の構成要素には共通の符号が付与されるとともに、重複する説明が省略される。なお、本明細書では、序数は、部品や、部材、部位、位置、方向等を区別するためだけに用いられており、順番や優先度を示すものではない。
また、以下の説明では、各図中、矢印Xは、ステアリングシャフト13の長手方向のうちステアリングホイール(不図示)から離れる方向(以下、方向Xとする)を示し、矢印Yは、電動ステアリングコラム10の車載状態における車幅方向のうち車両前方を向いた状態における右方(以下、方向Yとする)を示し、矢印Zは、方向Xおよび方向Yと直交し、かつ車両上方に向かう方向を示す。方向X、方向Y、および方向Zは、互いに直交している。通常、電動ステアリングコラム10の車載状態において、方向Xは、車両前後方向に対して傾くとともに、方向Zは、車両上下方向に対して傾いている。
なお、以下では、便宜上、特に断らない限り、方向Xを単に前方と称し、方向Xの反対方向を単に後方と称し、方向Yを単に右方と称し、方向Yの反対方向を単に左方と称し、方向Zを単に上方と称し、方向Zの反対方向を単に下方と称する。また、方向Xおよびその反対方向を単に長手方向と称し、方向Yおよびその反対方向を単に幅方向と称し、方向Zおよびその反対方向を単に高さ方向と称する。
図1,2は、電動ステアリングコラム10の斜視図であって、図1は可動ハウジング12が第一位置P1に位置された状態の図であり、図2は可動ハウジング12が第二位置P2に位置された状態の図である。第一位置P1は、前方位置や、初期位置等とも称され、第二位置P2は、後方位置や、突出位置等とも称される。
図1,2に示されるように、電動ステアリングコラム10は、例えば、クロスメンバのような車体構成部材に固定されたブラケット1,2に取り付けられており、メインハウジング11、可動ハウジング12、ステアリングシャフト13、チルト機構20、およびテレスコピック機構30を備えている。
メインハウジング11は、その長手方向の車両前後方向に対する角度、すなわちチルト角度を変更することができるよう、ブラケット1,2に揺動可能に支持されている。具体的に、メインハウジング11の前端は、前方のブラケット1に幅方向に延びる第一回転中心Ax1回りに回動可能に支持されている。
また、メインハウジング11の後端は、揺動アーム21L,21Rの後端に、幅方向に延びる第二回転中心Ax2回りに回動可能に、支持されるとともに、当該揺動アーム21L,21Rの前端は、後方のブラケット2に、幅方向に延びる第三回転中心Ax3回りに回動可能に支持されている。
このため、メインハウジング11がブラケット1に対して第一回転中心Ax1回りに回動するとともに、揺動アーム21L,21Rがブラケット2に対して第三回転中心Ax3回りに回動し、かつメインハウジング11が揺動アーム21L,21Rに対して第二回転中心Ax2回りに回動することにより、ブラケット1,2に対してメインハウジング11ひいては電動ステアリングコラム10が回動する。
このような構成にあっては、揺動アーム21L,21Rがメインハウジング11に対して第二回転中心Ax2回りに回動すると、電動ステアリングコラム10がブラケット1,2ひいては車体に対して回動する。本実施形態では、揺動アーム21L,21Rが、チルト機構20の一部を構成している。
チルト機構20は、例えば、揺動アーム21L,21Rと、シャフト22と、軸受部材23と、を有している。シャフト22は、メインハウジング11の上方に位置され、幅方向に沿って延びている。シャフト22には、軸受部材23が挿入されている。
また、シャフト22の軸方向の両端部22aは、例えば、溶接やカシメ等によって揺動アーム21L,21Rと結合されている。両端部22aは、揺動アーム21L,21Rの開口部の縁部に沿った四角形状に構成されている。これにより、シャフト22と揺動アーム21L,21Rとの相対的な回転が制限されている。
揺動アーム21L,21Rは、メインハウジング11の幅方向の両側に位置されている。揺動アーム21Lは、略長方形状かつ板状の形状を有し、揺動アーム21Rは、略三角形状かつ板状の形状を有している。揺動アーム21L,21Rは、ブラケット2と共締めされる結合具29の第三回転中心Ax3回りに回動可能に支持されている。
また、揺動アーム21Rの下端は、回転直動変換機構25と結合されている。揺動アーム21L,21Rは、シャフト22を介して一体に結合されるとともに、メインハウジング11の後端において上壁11aに固定された軸受部材23に、シャフト22の第二回転中心Ax2回りに回転可能に支持されている。
このような構成において、回転直動変換機構25が前方(X方向)に移動すると、揺動アーム21L,21Rがブラケット2に対して第三回転中心Ax3回りに図1における反時計回り方向に回転し、この回転に伴いメインハウジング11がブラケット1に対して第一回転中心Ax1回りに図1における反時計回り方向に回転して、車載状態での水平方向に対する電動ステアリングコラム10の傾斜角度、すなわちチルト角度が小さくなる。
他方、回転直動変換機構25が後方に移動すると、揺動アーム21L,21Rがブラケット2に対して第三回転中心Ax3回りに図1における時計回り方向に回転し、この回転に伴いメインハウジング11がブラケット1に対して第一回転中心Ax1回りに図1における時計回り方向に回転して、チルト角度が大きくなる。チルト機構20におけるチルトアップおよびチルトダウンは、不図示の電動モータの回転方向に応じて切り替わる。
図3は、電動ステアリングコラム10のメインハウジング11および可動ハウジング12の斜視図であり、図4は、電動ステアリングコラム10のメインハウジング11および可動ハウジング12の分解斜視図である。
図3,4に示されるように、メインハウジング11は、長手方向に延びており、上下一対の上壁11aおよび下壁11bと、左右一対の左壁11cおよび右壁11dと、を有している。上壁11aおよび下壁11bは、長方形状かつ板状の形状を有し、一定の高さで長手方向に延びており、互いに略平行である。左壁11cおよび右壁11dは、長方形状かつ板状の形状を有し、一定の幅で長手方向に延びており、互いに略平行である。上壁11aは、左壁11cおよび右壁11dの上端部の間に亘り、下壁11bは、左壁11cおよび右壁11dの下端部の間に亘っている。
メインハウジング11内には、上壁11a、下壁11b、左壁11c、および右壁11dにより、四角形状の断面を有して長手方向に延びた中空部11g(空間)が設けられている。また、本実施形態では、左壁11cおよび右壁11dには、それぞれ、凹部31が設けられている。左壁11cおよび右壁11dは、第一周壁の一例であり、方向Yは、第一方向の一例である。
凹部31は、左壁11cおよび右壁11dの内面から外面側、すなわち幅方向の外側に向けて凹んでいる。凹部31は、左壁11cおよび右壁11dの長手方向の両端部に亘って延びている。左壁11cの凹部31は、左壁11cから左方に凸の状態で湾曲しているとともに、右壁11dの凹部31は、右壁11dから右方に凸の状態で湾曲している。凹部31は、第一凹部の一例であり、湾曲部や、溝部、レール等とも称される。
また、メインハウジング11は、例えば、第一ハウジング部材11Aと、第二ハウジング部材11Bと、を有している。第一ハウジング部材11Aは、少なくとも、上壁11aと、左壁11cと、右壁11dと、を含み、第二ハウジング部材11Bは、少なくとも下壁11bを含んでいる。本実施形態では、上壁11aは、第三周壁の一例であり、下壁11bは、第四周壁の一例である。また、方向Zは、第二方向の一例である。第一ハウジング部材11Aは、上ハウジングや、上ケース、上カバー等とも称され、第二ハウジング部材11Bは、下ハウジングや、下ケース、下カバー等とも称される。
可動ハウジング12は、長手方向に延びており、メインハウジング11の中空部11g内に収容されている。可動ハウジング12は、上下一対の上壁12aおよび下壁12bと、左右一対の左壁12cおよび右壁12dと、を有している。上壁12aおよび下壁12bは、長方形状かつ板状の形状を有し、一定の高さで長手方向に延びており、互いに略平行に設けられている。上壁12aは、上壁11aと面し、下壁12bは、下壁11bと面している。
左壁12cおよび右壁12dは、長方形状かつ板状の形状を有し、一定の幅で長手方向に延びており、互いに略平行である。左壁12cは、左壁11cと面し、右壁12dは、右壁11dと面している。可動ハウジング12内には、上壁12a、下壁12b、左壁12c、および右壁12dにより、四角形状の断面を有して長手方向に延びた中空部12g(空間)が設けられている。
また、左壁12cおよび右壁12dには、それぞれ、凹部32が設けられている。凹部32は、左壁12cおよび右壁12dの外面から内面側、すなわち幅方向の中央部側に向けて凹んでいる。凹部32は、凹部31と幅方向に対向している。凹部32および凹部31は、例えば、左壁12c,11cおよび右壁12d,11dの高さ方向の中央部よりもやや上方に位置されている。左壁12cおよび右壁12dは、第二周壁の一例である。
凹部32は、左壁12cおよび右壁12dの後端から前端に向かって長手方向に延びるとともに、前端は閉じられている。左壁12cの凹部32は、左壁12cから右方に凸の状態で湾曲しているとともに、右壁12dの凹部32は、右壁12dから左方に凸の状態で湾曲している。凹部32は、第二凹部の一例であり、湾曲部や、溝部、レール等とも称される。
凹部31と凹部32との間には、複数の摺動部材33が収容されている。摺動部材33は、例えば、ボールであり、転動体等とも称される。摺動部材33は、スペーサ等を介して互いに長手方向に間隔をあけて配置されている。摺動部材33および凹部31,32は、テレスコピック機構30の一部を構成している。すなわち、凹部32が摺動部材33に対して凹部31に沿って移動することにより、可動ハウジング12およびステアリングシャフト13がメインハウジング11に対して長手方向に動き、電動ステアリングコラム10が伸縮する。
また、可動ハウジング12には、長手方向に延びた中空部12gが設けられている。ステアリングシャフト13(図1参照)は、可動ハウジング12の中空部12g内を長手方向に貫通している。ステアリングシャフト13は、ステアリングホイール(不図示)の操作に応じて、回転中心C0回りに回転することができる。回転中心C0は、中心軸の一例である。
次に、電動ステアリングコラム10の製造方法について説明する。図5は、電動ステアリングコラム10の製造方法を説明する断面図であり、図6は、図5の摺動部材33の拡大図である。図7は、電動ステアリングコラム10の製造方法を説明する断面図であって、図5よりも後の状態を示した図であり、図8は、図7の摺動部材33の拡大図である。
まず、図5に示されるように、左壁11cおよび右壁11dの凹部31と、左壁12cおよび右壁12dの凹部32と、が互いに面するように位置合わせし、凹部31と凹部32との間に摺動部材33を収容する(S1)。S1は、第一工程の一例である。
S1には、例えば、第一ハウジング部材11Aを可動ハウジング12の上方から被せる工程や、第一ハウジング部材11Aを可動ハウジング12の前方あるいは後方にスライドさせる工程、凹部31,32の開方端である後方から摺動部材33を挿入する工程等が含まれる。
なお、S1の状態では、例えば、左壁11cおよび右壁11dの下端は、左壁11cおよび右壁11dの上端よりも幅方向の外側に開いている。また、図6に示されるように、凹部31の高さ方向の両端部31aは、摺動部材33との間に僅かな隙間が設けられている。凹部31,32のYZ断面は、略円弧状である。
そして、図7に示されるように、治具60によって左壁11cおよび右壁11dに凹部31を挟んだ高さ方向の両側から幅方向の中央部側に向けて余圧を付与した状態で第一ハウジング部材11Aと第二ハウジング部材11Bとをレーザー溶接等によって固定する(S2)。S2は、第二工程の一例である。
S2の状態では、例えば、左壁11cおよび右壁11dの下端は、左壁11cおよび右壁11dの上端と高さ方向に略一直線上に並んでいる。また、図8に示されるように、凹部31の高さ方向の両端部31aは、摺動部材33と接触している。なお、摺動部材33は、左壁11c,12cおよび右壁11d,12dよりも硬い材料によって構成されている。凹部31,32は、治具60によって略ひし形状に弾性変形し、凹部31の両端部31aと凹部32の高さ方向の両端部32aとの四点で摺動部材33と当接している。
なお、第一ハウジング部材11Aおよび第二ハウジング部材11Bの固定方法は、この例には限定されず、例えば、ボルト等の結合具や、レーザー溶接以外の溶接等によって固定されてもよい。左壁11cおよび右壁11dに余圧が付与されているか否かは、例えば、第二ハウジング部材11Bを切断した場合に、左壁11cおよび右壁11dの下端が幅方向の外側に開くかどうかを確認すること等によって判定することができる。
以上のように、本実施形態では、例えば、メインハウジング11は、左壁11cおよび右壁11d(第一周壁)と、上壁11a(第三周壁)と、を有した第一ハウジング部材11Aと、下壁11b(第四周壁)を有し、左壁11cおよび右壁11dに凹部31(第一凹部)を挟んだ高さ方向(第二方向)の両側から幅方向(第一方向)の中央部側に向けて余圧を付与した状態で第一ハウジング部材11Aと固定された第二ハウジング部材11Bと、を有している。
このような構成によれば、例えば、凹部31の高さ方向の両端部31aと摺動部材33との密着性がより高まりやすくなるとともに、凹部32の高さ方向の両端部32aと摺動部材33との密着性がより高まりやすくなる。よって、例えば、メインハウジング11と可動ハウジング12との間の高さ方向(第二方向)および幅方向(第一方向)のガタをより効果的に抑制することができる。
なお、本実施形態では、例えば、凹部31,32が左壁11c,12cおよび右壁11d,12dに設けられた場合が例示されたが、この例には限定されず、例えば、上壁11a,12aおよび下壁11b,12bに設けられてもよい。
また、摺動部材33の形状は、この例には限定されず、例えば、図9に示される変形例のように、ニードル状に構成されてもよい。このような構成の変形例によっても、上記実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。
以上、本発明の実施形態および変形例が例示されたが、上記実施形態および変形例は一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態および変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。また、各構成や、形状、等のスペック(構造や、種類、方向、形式、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配置、位置、材質等)は、適宜に変更して実施することができる。
10…電動ステアリングコラム、11…メインハウジング、11A…第一ハウジング部材、11B…第二ハウジング部材、11a…上壁(第三壁)、11b…下壁(第四壁)、11c…左壁(第一壁)、11d…右壁(第一壁)、12…可動ハウジング、12c…左壁(第二壁)、12d…右壁(第二壁)、13…ステアリングシャフト、31…凹部(第一凹部)、32…凹部(第二凹部)、33…摺動部材、X…長手方向、Y…幅方向(第一方向)、Z…高さ方向(第二方向)。

Claims (2)

  1. ステアリングシャフトの長手方向と交差した第一方向の両側に位置された一対の第一周壁と、前記第一周壁のそれぞれに設けられ当該第一周壁の内面から外面側に凹むとともに前記長手方向に延びた第一凹部と、を有し、車体に支持されたメインハウジングと、
    前記第一周壁と面した一対の第二周壁と、前記第二周壁のそれぞれに設けられ当該第二周壁の外面から内面側に凹むとともに前記長手方向に延びかつ前記第一凹部と面した第二凹部と、を有し、前記メインハウジング内に前記長手方向に沿って移動可能に収容された可動ハウジングと、
    前記第一凹部と前記第二凹部との間に収容された摺動部材と、
    を備え、
    前記メインハウジングは、
    前記第一周壁と、前記第一周壁の前記長手方向および前記第一方向と交差した第二方向の一端部の間に亘った第三周壁と、を有した第一ハウジング部材と、
    前記第一周壁の前記第二方向の他端部の間に亘る第四周壁を有し、前記第一周壁に前記第一凹部を挟んだ前記第二方向の両側から前記第一方向の中央部側に向けて余圧を付与した状態で前記第一ハウジング部材と固定された第二ハウジング部材と、
    を有した、電動ステアリングコラム。
  2. メインハウジングの一対の第一周壁に設けられ当該第一周壁の内面から外面側に凹むとともにステアリングシャフトの長手方向に延びた第一凹部と、前記第一周壁と前記長手方向と交差した第一方向に隣接した可動ハウジングの一対の第二周壁に設けられ当該第二周壁の外面から内面側に凹むとともに前記長手方向に延びた第二凹部と、が互いに面するように位置合わせし、前記第一凹部と前記第二凹部との間に摺動部材を収容する工程と、
    前記メインハウジングの一部を構成し前記第一周壁および当該第一周壁の前記長手方向および前記第一方向と交差した第二方向の一端部の間に亘った第三周壁を有した第一ハウジング部材と、前記メインハウジングの一部を構成し前記第一周壁の前記第二方向の他端部の間に亘る第四周壁を有した第二ハウジング部材とを、前記第一周壁に前記第一凹部を挟んだ前記第二方向の両側から前記第一方向の中央部側に向けて余圧を付与した状態で固定する工程と、
    を有した、電動ステアリングコラムの製造方法。
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