JP7226051B2 - 電動ステアリングコラム、および電動ステアリングコラムの製造方法 - Google Patents

電動ステアリングコラム、および電動ステアリングコラムの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP7226051B2
JP7226051B2 JP2019075811A JP2019075811A JP7226051B2 JP 7226051 B2 JP7226051 B2 JP 7226051B2 JP 2019075811 A JP2019075811 A JP 2019075811A JP 2019075811 A JP2019075811 A JP 2019075811A JP 7226051 B2 JP7226051 B2 JP 7226051B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
main housing
shaft
steering column
electric steering
pair
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019075811A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020172202A (ja
Inventor
達也 及川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Aisin Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd, Aisin Corp filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP2019075811A priority Critical patent/JP7226051B2/ja
Publication of JP2020172202A publication Critical patent/JP2020172202A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7226051B2 publication Critical patent/JP7226051B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、電動ステアリングコラム、および電動ステアリングコラムの製造方法に関する。
従来、車体にチルト角度を変化可能に支持されたメインハウジングと、車体に対するメインハウジングのチルト角度を変化させるチルト機構と、メインハウジングの幅方向の両側に位置された一対の固定アームと、一対の固定アームとメインハウジングとの間に介在されたばね部材と、を備えた電動ステアリングコラムが、知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2015-223974号公報
この種の電動ステアリングコラムでは、例えば、ばね部材を用いずにメインハウジングのガタつきを抑制できる新規な構成が得られれば、有益である。
そこで、本発明の課題の一つは、例えば、メインハウジングのガタつきを抑制できる新規な構成の電動ステアリングコラムおよび電動ステアリングコラムの製造方法を得ることである。
本発明の実施形態の電動ステアリングコラムは、例えば、車体にチルト角度を変化可能に支持されたメインハウジングと、前記車体に対する前記メインハウジングのチルト角度を変化させるチルト機構と、を備え、前記チルト機構は、前記メインハウジングの幅方向に沿って延びたシャフトと、前記メインハウジングの前記幅方向の両側に位置され、前記シャフトに固定されるとともに当該シャフトの回転中心回りに揺動可能な一対の揺動アームと、前記メインハウジングとは別の部材であり、前記シャフトに前記回転中心回りに揺動可能かつ当該シャフトの軸方向に移動可能に支持され、前記揺動アームのそれぞれと前記軸方向に当接した状態で前記メインハウジングに固定された一対の軸受部材と、を有する。
このような構成によれば、例えば、軸受部材をメインハウジングとは別の部材とすることにより、軸受部材と揺動アームとの間の軸方向(幅方向)の隙間をより小さくした状態でメインハウジングに固定して軸受部材をメインハウジングに一体化することができる。よって、例えば、メインハウジングのガタつきを抑制することができ、ひいてはばね部材を用いた従来構造よりも電動ステアリングコラムの製造に要する手間や費用が減りやすい。
また、上記電動ステアリングコラムでは、例えば、前記軸受部材は、前記揺動アームと面した第一壁と、前記第一壁から前記揺動アームとは反対側に延び、前記メインハウジングと溶接によって固定された第二壁と、前記第一壁と前記揺動アームとの間に介在された摺動部材と、を有している。
このような構成によれば、例えば、第二壁によって軸受部材とメインハウジングとの溶接部を摺動部材からより遠ざけることができるため、摺動部材への熱影響を抑制することができる。
また、上記電動ステアリングコラムでは、例えば、前記軸受部材は、前記メインハウジングの長手方向に互いに間隔をあけて設けられた一対の前記第二壁を有している。
このような構成によれば、例えば、一対の第二壁によって軸受部材の断面係数が増大するため、軸受部材の剛性や強度がより高まりやすい。
また、前記第二壁は、前記揺動アームとは反対側を向き、前記メインハウジングから離れるにつれて前記揺動アームに近づくように傾斜した端面を有している。
このような構成によれば、例えば、一対の軸受部材の端面の間にテーパ状の治具を挿入することによって、当該軸受部材が軸方向の両側にスライドして揺動アームに近づくように案内される。よって、例えば、より容易に、より円滑に、あるいはより精度よく一対の軸受部材を揺動アームのそれぞれと軸方向に当接させた状態でメインハウジングに固定することができる。
また、本発明の実施形態の電動ステアリングコラムの製造方法は、例えば、メインハウジングの幅方向に沿って延びたシャフトと、前記メインハウジングの前記幅方向の両側に位置され前記シャフトに固定されるとともに当該シャフトの回転中心回りに揺動可能な一対の揺動アームと、前記メインハウジングとは別の部材であり前記シャフトに前記回転中心回りに揺動可能かつ当該シャフトの軸方向に移動可能に支持される一対の軸受部材と、を一体化してサブアセンブリを組立てる工程と、前記サブアセンブリを前記メインハウジングに位置決めする工程と、前記一対の軸受部材の間に治具を挿入し、当該軸受部材を前記揺動アームのそれぞれと前記軸方向に当接させた状態で前記メインハウジングに固定する工程と、を有している。
このような構成によれば、例えば、軸受部材をメインハウジングとは別の部材とすることにより、軸受部材と揺動アームとの間の軸方向(幅方向)の隙間をより小さくした状態でメインハウジングに固定して軸受部材をメインハウジングに一体化することができる。よって、例えば、メインハウジングのガタつきを抑制することができ、ひいてはばね部材を用いた従来構造よりも電動ステアリングコラムの製造に要する手間や費用が減りやすい。
図1は、実施形態の電動ステアリングコラムの例示的かつ模式的な斜視図である。 図2は、実施形態の電動ステアリングコラムの例示的かつ模式的な分解斜視図である。 図3は、実施形態の電動ステアリングコラムの例示的かつ模式的な側面図である。 図4は、図3のIV-IV断面図である。 図5は、図4の軸受部材の拡大図である。 図6は、実施形態の電動ステアリングコラムの製造方法を説明する例示的かつ模式的な斜視図である。 図7は、実施形態の電動ステアリングコラムの製造方法を説明する例示的かつ模式的な斜視図であって、図6よりも後の状態を示した図である。 図8は、変形例の電動ステアリングコラムの例示的かつ模式的な斜視図である。 図9は、変形例の電動ステアリングコラムの製造方法を説明する例示的かつ模式的な正面図である。 図10は、変形例の電動ステアリングコラムの製造方法を説明する例示的かつ模式的な正面図であって、図9よりも後の状態を示した図である。 図11は、他の変形例の電動ステアリングコラムの例示的かつ模式的な正面図である。
以下、本発明の例示的な実施形態および変形例が開示される。以下に示される実施形態および変形例の構成、ならびに当該構成によってもたらされる作用および効果は、一例である。本発明は、以下の実施形態および変形例に開示される構成以外によっても実現可能である。また、本発明によれば、構成によって得られる種々の効果(派生的な効果も含む)のうち少なくとも一つを得ることが可能である。
また、以下に開示される実施形態および変形例には、同様の構成要素が含まれる。よって、以下では、それら同様の構成要素には共通の符号が付与されるとともに、重複する説明が省略される。なお、本明細書では、序数は、部品や、部材、部位、位置、方向等を区別するためだけに用いられており、順番や優先度を示すものではない。
また、以下の説明では、各図中、矢印Xは、ステアリングシャフト13の長手方向のうちステアリングホイール(不図示)から離れる方向(以下、方向Xとする)を示し、矢印Yは、電動ステアリングコラム10の車載状態における車幅方向のうち車両前方を向いた状態における右方(以下、方向Yとする)を示し、矢印Zは、方向Xおよび方向Yと直交し、かつ車両上方に向かう方向を示す。方向X、方向Y、および方向Zは、互いに直交している。通常、電動ステアリングコラム10の車載状態において、方向Xは、車両前後方向に対して傾くとともに、方向Zは、車両上下方向に対して傾いている。
なお、以下では、便宜上、特に断らない限り、方向Xを単に前方と称し、方向Xの反対方向を単に後方と称し、方向Yを単に右方と称し、方向Yの反対方向を単に左方と称し、方向Zを単に上方と称し、方向Zの反対方向を単に下方と称する。また、方向Xおよびその反対方向を単に長手方向と称し、方向Yおよびその反対方向を単に幅方向と称すかまたはシャフト22の軸方向と称し、方向Zおよびその反対方向を単に高さ方向と称する。
図1は、電動ステアリングコラム10の斜視図であり、図2は、電動ステアリングコラム10の分解斜視図であり、図3は、電動ステアリングコラム10の側面図である。図1~3に示されるように、電動ステアリングコラム10は、例えば、クロスメンバのような車体構成部材に固定されたブラケット1,2に取り付けられており、メインハウジング11、可動ハウジング12、ステアリングシャフト13、およびチルト機構20を備えている。
メインハウジング11は、その長手方向の車両前後方向に対する角度、すなわちチルト角度を変更することができるよう、ブラケット1,2に揺動可能に支持されている。具体的に、メインハウジング11の前端は、前方のブラケット1に幅方向に延びる第一回転中心Ax1(図3参照)回りに回動可能に支持されている。
また、メインハウジング11の後端は、揺動アーム21L,21Rの後端に、幅方向に延びる第二回転中心Ax2回りに回動可能に、支持されるとともに、当該揺動アーム21L,21Rの前端は、後方のブラケット2に、幅方向に延びる第三回転中心Ax3回りに回動可能に支持されている。このため、メインハウジング11がブラケット1に対して第一回転中心Ax1回りに回動するとともに、揺動アーム21L,21Rがブラケット2に対して第三回転中心Ax3回りに回動し、かつメインハウジング11が揺動アーム21L,21Rに対して第二回転中心Ax2回りに回動することにより、ブラケット1,2に対してメインハウジング11ひいては電動ステアリングコラム10が回動する。
このような構成にあっては、揺動アーム21L,21Rがメインハウジング11に対して第二回転中心Ax2回りに回動すると、電動ステアリングコラム10がブラケット1,2ひいては車体に対して回動する。本実施形態では、揺動アーム21L,21Rが、チルト機構20の一部を構成している。
図2に示されるように、メインハウジング11は、長手方向に延びており、上下一対の上壁11aおよび下壁11bと、左右一対の左壁11cおよび右壁11dと、前後一対の前壁11eおよび後壁11fと、を有している。上壁11aおよび下壁11bは、長方形状かつ板状の形状を有し、一定の高さで長手方向に延びており、互いに略平行である。
左壁11cおよび右壁11dは、長方形状かつ板状の形状を有し、一定の幅で長手方向に延びており、互いに略平行である。前壁11eおよび後壁11fは、四角形状かつ板状の形状を有し、長手方向に互いに間隔をあけて略平行に設けられている。メインハウジング11内には、これら上壁11a、下壁11b、左壁11c、右壁11d、前壁11e、および後壁11fにより、長手方向に延びた中空部11g(空間)が設けられている。
可動ハウジング12は、長手方向に延びており、メインハウジング11の中空部11g内に収容されている。可動ハウジング12は、不図示のテレスコピック機構によって、メインハウジング11に対して長手方向に移動可能に構成されている。本実施形態では、可動ハウジング12およびステアリングシャフト13がメインハウジング11に対して長手方向に動くことにより、電動ステアリングコラム10が伸縮する。
また、可動ハウジング12には、長手方向に延びた中空部12aが設けられている。ステアリングシャフト13は、可動ハウジング12の中空部12a内を長手方向に貫通している。ステアリングシャフト13は、ステアリングホイール(不図示)の操作に応じて、回転中心C0(図3参照)回りに回転することができる。回転中心C0は、中心軸の一例である。
図2に示されるように、チルト機構20は、例えば、揺動アーム21L,21Rと、シャフト22と、軸受部材23L,23Rと、を有している。シャフト22は、メインハウジング11の上方に位置され、幅方向に沿って延びている。シャフト22には、軸方向の両側から後述する軸受部材23L,23Rが挿入される。
また、シャフト22の軸方向の両端部22aは、例えば、溶接やカシメ等によって揺動アーム21L,21Rと結合される。両端部22aは、揺動アーム21L,21Rの開口部21aの縁部に沿った四角形状に構成されている。これにより、シャフト22と揺動アーム21L,21Rとの相対的な回転が制限されている。
揺動アーム21L,21Rは、メインハウジング11の幅方向の両側に位置されている。揺動アーム21Lは、略長方形状かつ板状の形状を有し、揺動アーム21Rは、略三角形状かつ板状の形状を有している。
揺動アーム21L,21Rには、それぞれ、シャフト22が挿入される開口部21aや、ブラケット2と共締めされる結合具29(図3参照)が挿入される開口部21bが設けられている。開口部21a,21bは、揺動アーム21L,21Rを軸方向(幅方向)に貫通した貫通孔である。揺動アーム21L,21Rは、結合具29の第三回転中心Ax3回りに回動可能に支持されている。
また、揺動アーム21Rの下端には、回転直動変換機構25(図3参照)と結合される開口部21cが設けられている。揺動アーム21L,21Rは、シャフト22を介して一体に結合されるとともに、メインハウジング11の後端において上壁11aに固定される後述する軸受部材23L,23Rに、シャフト22の第二回転中心Ax2回りに揺動可能に支持されている。第二回転中心Ax2は、回転中心の一例である。
このような構成において、回転直動変換機構25が前方(X方向)に移動すると、揺動アーム21L,21Rがブラケット2に対して第三回転中心Ax3回りに図3における反時計回り方向に回転し、この回転に伴いメインハウジング11および軸受部材23L,23Rがブラケット1に対して第一回転中心Ax1回りに図3における反時計回り方向に回転して、車載状態での水平方向に対する電動ステアリングコラム10の傾斜角度、すなわちチルト角度が小さくなる。
他方、回転直動変換機構25が後方に移動すると、揺動アーム21L,21Rがブラケット2に対して第三回転中心Ax3回りに図3における時計回り方向に回転し、この回転に伴いメインハウジング11および軸受部材23L,23Rがブラケット1に対して第一回転中心Ax1回りに図3における時計回り方向に回転して、チルト角度が大きくなる。チルト機構20におけるチルトアップおよびチルトダウンは、不図示の電動モータの回転方向に応じて切り替わる。
図4は、図3のIV-IV断面図であり、図5は、図4の軸受部材23Rの拡大図である。図4,5に示されるように、軸受部材23L,23Rは、例えば、端壁23aと、一対の側壁23bと、摺動部材24と、をそれぞれ有している。端壁23aは、四角形状かつ板状の形状を有し、揺動アーム21L,21Rと面している。端壁23aには、シャフト22が軸方向に挿入される開口部23a1が設けられている。端壁23aは、第一壁の一例である。
一対の側壁23bは、四角形状かつ板状の形状を有し、長手方向に互いに間隔をあけて略平行に設けられている。側壁23bは、端壁23aから揺動アーム21L,21Rとは反対側、すなわちシャフト22の軸方向の中央部側に延びている。一対の側壁23bのうち後方の側壁23b(図1参照)は、上壁11aの後端に位置されている。側壁23bは、第二壁の一例である。
図5に示されるように、摺動部材24は、例えば、ベース部24aと、表面層24bと、を有している。表面層24bは、ベース部24aの内面にコーティングされている。ベース部24aおよび表面層24bは、ゴムや、合成樹脂材料(例えば、テフロン(登録商標)等)によって構成されている。摺動部材24は、ブッシュや、軸受部材等とも称される。
また、摺動部材24は、例えば、筒部24cと、フランジ部24dと、を有している。筒部24cは、開口部23a1の縁部に沿った円筒状に構成され、当該縁部とシャフト22の外周面との間に介在されている。筒部24cは、シャフト22と端壁23aとの直接的な接触を防止し、シャフト22と軸受部材23L,23Rとの相対的な回転に伴って摺動する。
フランジ部24dは、筒部24cからシャフト22の径方向に沿って広がった円環状かつ板状に構成されている。フランジ部24dは、端壁23aの外面23a2と揺動アーム21L,21Rとの間に介在されている。フランジ部24dは、揺動アーム21L,21Rと端壁23aとの接触を防止し、揺動アーム21L,21Rと軸受部材23L,23Rとの相対的な回転に伴って摺動する。
次に、電動ステアリングコラム10の製造方法について説明する。図6は、電動ステアリングコラム10の製造方法を説明する斜視図である。図7は、電動ステアリングコラム10の製造方法を説明する斜視図であって、図6よりも後の状態を示した図である。
図6に示されるように、まず、揺動アーム21L,21R、シャフト22、および軸受部材23L,23Rを一体化してサブアセンブリ50を組立てる(S1)。S1は、第一工程の一例である。
S1には、シャフト22に軸方向の両側から軸受部材23L,23Rを挿入する工程や、シャフト22の軸方向の両端部22aと揺動アーム21L,21Rとをカシメや溶接等によって固定する工程等が含まれる。なお、溶接によってシャフト22と揺動アーム21L,21Rとを固定する場合には、軸受部材23L,23Rを揺動アーム21L,21Rから軸方向に離した状態で溶接することにより、摺動部材24への熱影響を抑制することができる。
次に、図7に示されるように、サブアセンブリ50をメインハウジング11に対して長手方向および高さ方向に位置決めする(S2)。S2は、第二工程の一例である。
S2には、例えば、軸受部材23L,23Rを上壁11aに載せる工程や、揺動アーム21L,21Rを幅方向の両側から治具によって押さえる工程、揺動アーム21L,21Rの開口部21b内に位置決めピンを挿入する工程等が含まれる。
そして、一対の軸受部材23L,23Rの間に上方から治具60(図9参照)を挿入し、当該軸受部材23L,23Rを揺動アーム21L,21Rのそれぞれと軸方向に当接させた状態でメインハウジング11に固定する(S3)。S3は、第三工程の一例である。
S3には、例えば、治具60によってフランジ部24d(図5参照)を端壁23aと揺動アーム21L,21Rとの間で軸方向に圧縮させる工程や、軸受部材23L,23Rの一対の側壁23bをレーザー溶接によって上壁11aに固定する工程等が含まれる。なお、軸受部材23L,23Rの固定方法は、この例には限定されず、例えば、ボルト等の結合具や、レーザー溶接以外の溶接等によって固定されてもよい。
以上のように、本実施形態では、例えば、チルト機構20は、メインハウジング11の幅方向(Y方向)に沿って延びたシャフト22と、メインハウジング11の幅方向の両側に位置され、シャフト22に固定されるとともに当該シャフト22の第二回転中心Ax2(回転中心)回りに揺動可能な一対の揺動アーム21L,21Rと、シャフト22に第二回転中心Ax2回りに揺動可能かつ当該シャフト22の軸方向(Y方向)に移動可能に支持され、揺動アーム21L,21Rのそれぞれと軸方向に当接した状態でメインハウジング11に固定された一対の軸受部材23L,23Rと、を有している。
このような構成によれば、例えば、軸受部材23L,23Rをメインハウジング11とは別の部材とすることにより、軸受部材23L,23Rと揺動アーム21L,21Rとの間の軸方向(幅方向)の隙間をより小さくした状態でメインハウジング11に固定して軸受部材23L,23Rをメインハウジング11に一体化することができる。よって、例えば、メインハウジング11のガタつきを抑制することができ、ひいてはばね部材を用いた従来構造よりも電動ステアリングコラム10の製造に要する手間や費用が減りやすい。また、例えば、メインハウジング11に対して揺動アーム21L,21Rを軸方向の中央部側に移動させて溶接によって固定する場合と比べて、摺動部材24への熱影響を抑制することができる。
また、本実施形態では、例えば、軸受部材23L,23Rは、例えば、揺動アーム21L,21Rと面した端壁23a(第一壁)と、端壁23aから揺動アーム21L,21Rとは反対側に延び、メインハウジング11と溶接によって固定された側壁23b(第二壁)と、端壁23aと揺動アーム21L,21Rとの間に介在された摺動部材24と、を有している。
このような構成によれば、例えば、側壁23bによって軸受部材23L,23Rとメインハウジング11との溶接部を摺動部材24からより遠ざけることができるため、摺動部材24への熱影響を抑制することができる。
また、本実施形態では、例えば、軸受部材23L,23Rは、例えば、メインハウジング11の長手方向(X方向)に互いに間隔をあけて設けられた一対の側壁23bを有している。
このような構成によれば、例えば、一対の側壁23bによって軸受部材23L,23Rの断面係数が増大するため、軸受部材23L,23Rの剛性や強度がより高まりやすい。
[変形例]
図8は、本変形例の電動ステアリングコラム10Aの斜視図である。電動ステアリングコラム10Aは、上記実施形態の電動ステアリングコラム10と同様の構成を備えている。よって、電動ステアリングコラム10Aは、当該同様の構成に基づく上記実施形態と同様の作用および効果を得ることができる。
ただし、本変形例では、図8に示されるように、側壁23bの揺動アーム21L,21Rとは反対側の端面23b1がテーパ状の治具60(図9参照)の傾斜面60aに沿って傾斜している点が、上記実施形態と相違している。端面23b1は、例えば、上壁11aから上方に離れるにつれて軸方向の両側の揺動アーム21L,21Rに近づくように傾斜している。
図9は、電動ステアリングコラム10Aの製造方法を説明する正面図である。図10は、電動ステアリングコラム10Aの製造方法を説明する正面図であって、図9よりも後の状態を示した図である。なお、図9,10では、便宜上、治具60にハッチングが施されている。治具60には、下方の先端面から上方に凹んだシャフト22の逃げ穴が設けられている。
図9に示されるように、本変形例においても、まず、揺動アーム21L,21R、シャフト22、および軸受部材23L,23Rを一体化してサブアセンブリ50を組立てる(S1)。次に、サブアセンブリ50をメインハウジング11に対して長手方向および高さ方向に位置決めする(S2)。
そして、図10に示されるように、一対の軸受部材23L,23Rの間に上方から治具60を挿入し、当該軸受部材23L,23Rを揺動アーム21L,21Rのそれぞれと軸方向に当接させた状態でメインハウジング11に固定する(S3)。S3には、例えば、治具60によってフランジ部24dを端壁23aと揺動アーム21L,21Rとの間で軸方向に圧縮させる工程や、一対の側壁23bをレーザー溶接によって上壁11aに固定する工程等が含まれる。
このように、本変形例によれば、例えば、軸受部材23L,23Rの端面23b1の間にテーパ状の治具60を挿入することによって、当該軸受部材23L,23Rが軸方向の両側にスライドして揺動アーム21L,21Rに近づくように案内される。よって、例えば、より容易に、より円滑に、あるいはより精度よく一対の軸受部材23L,23Rを揺動アーム21L,21Rのそれぞれと軸方向に当接させた状態でメインハウジング11に固定することができる。
なお、端面23b1および傾斜面60aの形状は、この例には限定されず、例えば、図11に示される他の変形例のように、長手方向の視線で滑らかな曲線状(R状)に構成されてもよい。このような構成によれば、例えば、端面23b1および傾斜面60aの摩耗等を抑制することができる。
以上、本発明の実施形態および変形例が例示されたが、上記実施形態および変形例は一例であって、発明の範囲を限定することは意図していない。上記実施形態および変形例は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、組み合わせ、変更を行うことができる。また、各構成や、形状、等のスペック(構造や、種類、方向、形式、大きさ、長さ、幅、厚さ、高さ、数、配置、位置、材質等)は、適宜に変更して実施することができる。
10,10A…電動ステアリングコラム、11…メインハウジング、20…チルト機構、21L,21R…揺動アーム、22…シャフト、23L,23R…軸受部材、23a…端壁(第一壁)、23b…側壁(第二壁)、23b1…端面、24…摺動部材、Ax2…第二回転中心(回転中心)、Y…幅方向(軸方向)。

Claims (5)

  1. 車体にチルト角度を変化可能に支持されたメインハウジングと、
    前記車体に対する前記メインハウジングのチルト角度を変化させるチルト機構と、
    を備え、
    前記チルト機構は、
    前記メインハウジングの幅方向に沿って延びたシャフトと、
    前記メインハウジングの前記幅方向の両側に位置され、前記シャフトに固定されるとともに当該シャフトの回転中心回りに揺動可能な一対の揺動アームと、
    前記メインハウジングとは別の部材であり、前記シャフトに前記回転中心回りに揺動可能かつ当該シャフトの軸方向に移動可能に支持され、前記揺動アームのそれぞれと前記軸方向に当接した状態で前記メインハウジングに固定された一対の軸受部材と、
    を有した、電動ステアリングコラム。
  2. 前記軸受部材は、
    前記揺動アームと面した第一壁と、
    前記第一壁から前記揺動アームとは反対側に延び、前記メインハウジングと溶接によって固定された第二壁と、
    前記第一壁と前記揺動アームとの間に介在された摺動部材と、
    を有した、請求項1に記載の電動ステアリングコラム。
  3. 前記軸受部材は、前記メインハウジングの長手方向に互いに間隔をあけて設けられた一対の前記第二壁を有した、請求項2に記載の電動ステアリングコラム。
  4. 前記第二壁は、前記揺動アームとは反対側を向き、前記メインハウジングから離れるにつれて前記揺動アームに近づくように傾斜した端面を有した、請求項2または3に記載の電動ステアリングコラム。
  5. メインハウジングの幅方向に沿って延びたシャフトと、前記メインハウジングの前記幅方向の両側に位置され前記シャフトに固定されるとともに当該シャフトの回転中心回りに揺動可能な一対の揺動アームと、前記メインハウジングとは別の部材であり前記シャフトに前記回転中心回りに揺動可能かつ当該シャフトの軸方向に移動可能に支持される一対の軸受部材と、を一体化してサブアセンブリを組立てる工程と、
    前記サブアセンブリを前記メインハウジングに位置決めする工程と、
    前記一対の軸受部材の間に治具を挿入し、当該軸受部材を前記揺動アームのそれぞれと前記軸方向に当接させた状態で前記メインハウジングに固定する工程と、
    を有した、電動ステアリングコラムの製造方法。
JP2019075811A 2019-04-11 2019-04-11 電動ステアリングコラム、および電動ステアリングコラムの製造方法 Active JP7226051B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019075811A JP7226051B2 (ja) 2019-04-11 2019-04-11 電動ステアリングコラム、および電動ステアリングコラムの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019075811A JP7226051B2 (ja) 2019-04-11 2019-04-11 電動ステアリングコラム、および電動ステアリングコラムの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020172202A JP2020172202A (ja) 2020-10-22
JP7226051B2 true JP7226051B2 (ja) 2023-02-21

Family

ID=72830678

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019075811A Active JP7226051B2 (ja) 2019-04-11 2019-04-11 電動ステアリングコラム、および電動ステアリングコラムの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7226051B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4691587A (en) 1985-12-20 1987-09-08 General Motors Corporation Steering column with selectively adjustable and preset preferred positions
US20070235998A1 (en) 2006-03-21 2007-10-11 Robert Demmon Tilting and telescoping steering column assembly
JP2013067312A (ja) 2011-09-26 2013-04-18 Aisin Seiki Co Ltd 車両のステアリング装置
JP2017081515A (ja) 2015-10-30 2017-05-18 アイシン精機株式会社 車両のステアリング装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4691587A (en) 1985-12-20 1987-09-08 General Motors Corporation Steering column with selectively adjustable and preset preferred positions
US20070235998A1 (en) 2006-03-21 2007-10-11 Robert Demmon Tilting and telescoping steering column assembly
JP2013067312A (ja) 2011-09-26 2013-04-18 Aisin Seiki Co Ltd 車両のステアリング装置
JP2017081515A (ja) 2015-10-30 2017-05-18 アイシン精機株式会社 車両のステアリング装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020172202A (ja) 2020-10-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8256322B2 (en) Steering apparatus
JP4984471B2 (ja) 車両用シートスライド装置
JP4305429B2 (ja) インホイールサスペンション
US8910976B2 (en) Steering apparatus for vehicle
JP5965769B2 (ja) 能動制御サスペンションシステム
JP2010228681A (ja) ステアリング装置
JP4967642B2 (ja) ステアリング装置
KR101488016B1 (ko) 자동차 시트 슬라이딩 장치의 기어박스
JP2016190526A (ja) ステアリングコラム装置
JP7226051B2 (ja) 電動ステアリングコラム、および電動ステアリングコラムの製造方法
US10000228B2 (en) Steering apparatus
JP3390205B2 (ja) 電動テレスコピックステアリングの駆動支持装置
JP2006205956A (ja) ステアリングコラムのガタ防止構造
WO2021256169A1 (ja) ステアリングコラム装置
JP2010221965A (ja) 車両用構造物の取付構造
JP2010052725A (ja) ステアリングコラム装置
JP4619919B2 (ja) アームレストヒンジ部構造
JP2020172203A (ja) 電動ステアリングコラム、および電動ステアリングコラムの製造方法
JP7294077B2 (ja) ステアリング装置
JP2011046310A (ja) 車両用操舵装置
JP2013067310A (ja) 車両のステアリング装置
US20050011297A1 (en) Steering apparatus
JP2015172392A (ja) 偏心カム式支持位置調整装置
JP7279618B2 (ja) ステアリング装置
WO2022138193A1 (ja) ステアリング装置およびステアリング装置のライナースロット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220309

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221227

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230110

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230123

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7226051

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150