JPH09272446A - チルト式ステアリング装置 - Google Patents

チルト式ステアリング装置

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JPH09272446A
JPH09272446A JP8503996A JP8503996A JPH09272446A JP H09272446 A JPH09272446 A JP H09272446A JP 8503996 A JP8503996 A JP 8503996A JP 8503996 A JP8503996 A JP 8503996A JP H09272446 A JPH09272446 A JP H09272446A
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JP
Japan
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tilt
tilt lever
rod
lever
shaped member
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JP8503996A
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Kiyoaki Tono
清明 東野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ステアリングホイールの高さ位置調節時にチ
ルトレバー9が不用意に動いたり、或はこのチルトレバ
ー9が勢い良く動いたりする事を防止する。 【構成】 ステアリングホイールの高さ位置を調節する
為にチルトレバー9を揺動させると、このチルトレバー
9に設けた突出部20と板ばね18とが係合する。この
為、チルトレバー9が不用意に動きにくくなる。又、突
出部20と板ばね18との係合に要する抵抗が、チルト
レバー9が勢い良く動く事を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明に係るチルト式ステアリ
ング装置は、運転者の体格等に合わせてステアリングホ
イールの高さ位置を調節する為に利用する。
【0002】
【従来の技術】運転者の体格や運転姿勢等に応じてステ
アリングホイールの高さを変える為、チルト式ステアリ
ング装置と呼ばれるステアリングホイールの高さ位置調
節装置が、従来から知られている。このチルト式ステア
リング装置は、例えば図12〜13に示す様な構造によ
り、上記ステアリングホイールの高さ位置の調節を自在
としている。
【0003】ステアリングコラム1の前端部は、図示し
ない横軸により、車体に対し揺動自在に支持している。
一方、ダッシュボードの下側等に於いて車体に固定した
固定ブラケット2を構成する1対の支持板部11、11
には、上記横軸を中心とする円弧状の長孔3、3を、上
下方向に亙り形成している。ステアリングコラム1の上
部でこの固定ブラケット2に挟まれる部分には、昇降ブ
ラケット4を固定している。そして、この昇降ブラケッ
ト4には、挿通部である通孔10、10を形成してい
る。又、これら通孔10、10を横方向に貫通した、ロ
ッド状部材であるチルトボルト5の両端部を、上記長孔
3、3内に位置させている。尚、二次衝突の際に固定ブ
ラケット2に対してステアリングコラム1が前方に変位
する事を許容すべく、上記挿通部を、通孔10、10に
代えて、上記昇降ブラケット4の後端縁側(図12の右
端縁側)に開口する切り欠きとし、この切り欠きに上記
チルトボルト5を挿通する場合もある。
【0004】このチルトボルト5の基端部(図13の右
端部)に設けた頭部6には、互いに平行な1対の平坦部
7を形成し、この平坦部7を一方(図13の右方)の長
孔3の側縁と係合させて、上記チルトボルト5の回転防
止を図っている。そして、このチルトボルト5の先端部
(図13の左端部)で上記固定ブラケット2の支持板部
11外側面から突出した部分に、押圧部材であるチルト
ナット8を螺合させている。このチルトナット8にはチ
ルトレバー9の基端部を結合固定し、このチルトレバー
9の操作に基づいて、上記チルトボルト5に螺合したチ
ルトナット8と上記頭部6との間隔の調整に基づく、こ
のチルトナット8の締め付け並びに締め付け解除を自在
としている。
【0005】ステアリングホイールの高さ位置を調節す
る場合には、上記チルトレバー9を図12の鎖線位置に
揺動させる事により、チルトナット8を緩める。そし
て、この様にチルトナット8を緩めたままの状態で、固
定ブラケット2の長孔3、3に沿ってチルトボルト5を
移動させつつ、上記ステアリングホイールを所望位置に
移動させる。次いで、上記チルトレバー9を図12の実
線位置に揺動させる事により、このチルトボルト5と螺
合したチルトナット8を締め付け、ステアリングコラム
1の上部を、車体に固定の固定ブラケット2に支持固定
する。この結果、上記ステアリングホイールが、調節後
の高さ位置に固定される。
【0006】尚、ステアリングホイールの高さ位置を固
定した状態での、上記チルトレバー9の位置(図12の
実線位置)は、上記チルトナット8の外端部(図13の
左端部)に螺合した固定ボルト12を緩めた状態でこの
チルトナット8に対するチルトレバー9の位置を調節し
た後、上記固定ボルト12を緊締する事により、調節自
在である。又、この様にチルトレバー9の位置を調節す
ると、ステアリングホイールの高さ位置を調節すべく、
このチルトレバー9を図12の鎖線位置にまで揺動させ
た場合に、このチルトレバー9の基端寄り部分に形成し
たストッパ片13と、前記支持板部11の後端縁とが衝
合する。従って、上記チルトレバー9が、図12の鎖線
位置を越えて揺動する事はない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述の様に構成される
従来のチルト式ステアリング装置の場合、次に述べる様
な解決すべき点がある。先ず、ステアリングホイールの
高さ位置を調節すべく、チルトレバー9を図12の鎖線
位置に回動させた状態では、このチルトレバー9は自重
によってのみ、当該位置に保持される。従って、高さ調
節作業時に運転者の膝がチルトレバー9にぶつかる等に
より、このチルトレバー9が図12の実線位置に向けて
揺動し易い。そして、チルトレバー9が図12の実線位
置に向けて揺動した場合には、上記高さ調節作業を行な
いにくくなる。
【0008】又、高さ調節作業を行なうべく、上記チル
トレバー9を図12の実線位置から鎖線位置にまで揺動
させる際には、このチルトレバー9を揺動させる為に要
するトルクが急激に低下する。この為、このチルトレバ
ー9の揺動を力を加減しつつ注意して行なわないと、基
端寄り部分に形成したストッパ片13と支持板部11の
後端縁とが勢い良く衝合し、このストッパ片13を傷め
る可能性がある。本発明のチルト式ステアリング装置
は、上述の様な事情に鑑みて発明したものである。
【0009】
【課題を解決する為の手段】本発明のチルト式ステアリ
ング装置は、前述した従来のチルト式ステアリング装置
と同様に、ステアリングコラムの中間部に固定された昇
降ブラケットと、この昇降ブラケットに設けられた挿通
部と、この挿通部を通過不能な頭部及びこの挿通部に挿
通された杆部から成るロッド状部材と、左右1対の支持
板部を有し、これら両支持板部により上記昇降ブラケッ
トを左右から挟む状態で車体に固定される固定ブラケッ
トと、この固定ブラケットに形成され、上記ロッド状部
材の両端部が貫通する、上下方向に亙る長孔と、上記ロ
ッド状部材の先端部に係合した押圧部材と、この押圧部
材と上記ロッド状部材の頭部との一方の部材にその基端
部を固定し、揺動に基づいて上記押圧部材と上記頭部と
の間隔を拡縮させるチルトレバーとを備える。
【0010】特に、本発明のチルト式ステアリング装置
に於いては、上記昇降ブラケット及び上記ロッド状部材
と共に昇降する部分に設けられた受部と、上記チルトレ
バーと共に上記ロッド状部材を中心に揺動する部分に設
けられた係合部とを備える。そして、これら受部と係合
部とは、上記押圧部材と上記頭部との間隔を拡大すべく
上記チルトレバーを揺動させた状態で互いに係合してこ
のチルトレバーをそのままの状態に保持する機能を有す
る。又、これら受部と係合部とが互いに係合する際に
は、上記チルトレバーを揺動させる事に対する抵抗が働
く。
【0011】
【作用】上述の様に構成される本発明のチルト式ステア
リング装置により、運転者の体格等に応じて、ステアリ
ングホイールの高さ位置を調節する際の作用自体は、前
述した従来のチルト式ステアリング装置の場合と同様で
ある。特に、本発明のチルト式ステアリング装置に於い
ては、ステアリングホイールの高さ位置を調節すべくチ
ルトレバーを揺動させた状態では、受部と係合部との係
合に基づき、このチルトレバーが当該位置に保持され
る。従って、高さ調節作業時にチルトレバーが不用意に
揺動する可能性が少なくなり、上記ステアリングホイー
ルの高さ調節作業を安定して行なえる。
【0012】又、高さ調節作業を行なうべく、上記チル
トレバーを揺動させると、揺動の終期に於いて、受部と
係合部とが互いに係合する際に働く抵抗により、上記チ
ルトレバーを揺動させる為に要する力が大きくなる。こ
の為、このチルトレバーの一部が相手部材に対して勢い
良く衝合する可能性が少なくなる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1〜8は、本発明のチルト式ス
テアリング装置の実施の形態を示している。尚、本発明
のチルト式ステアリング装置は、チルトレバー9をステ
アリングホイールの高さ調節を行なえる位置に保持自在
とすると共に、この位置にチルトレバー9を揺動させる
際に、揺動に要する力を大きくする部分の構造に特徴が
あり、その他の部分は、前述した従来構造と同様であ
る。従って、前述した従来構造と同等部分に就いては図
示を省略すると共に、図示した部分に就いても、同等部
分に就いては同一符号を付して重複する説明を省略若し
くは簡略にし、以下、本発明の特徴部分を中心に説明す
る。
【0014】図1〜3は、本発明の実施の形態の第1例
を示している。ロッド状部材であるチルトボルト5の先
端寄り(図3の左寄り)部分で、支持板部11の外側面
とチルトナット8の内端面との間部分には、上記チルト
ボルト5及び昇降ブラケット4と共に昇降する昇降板1
4を外嵌している。この昇降板14の基部(図1、2の
右上部)中央部には透孔15を形成し、この透孔15の
直径方向反対位置に1対の係合片16、16を、上記支
持板部11の側に折り立て形成している。これら両係合
片16、16の幅寸法は、上記支持板部11に形成した
長孔3の幅寸法よりも僅かに小さい。又、これら両係合
片16、16同士の間隔は、上記チルトボルト5の先端
部の外径よりも僅かに大きい。従って、上記昇降板14
はこのチルトボルト5の先端部周囲に、上記長孔3に沿
った移動のみ自在(回転不能)に係合している。
【0015】又、上記昇降板14の先端部(図1、2の
左下部)は、上記支持板部11と反対側に向け直角に折
り曲げる事により、支持片17を形成している。そし
て、この支持片17の下面に、受部を構成する板ばね1
8を、溶接等により固定している。この板ばね18は、
略Ω形に形成されており、開口部19を斜め下方に向け
た状態で、上記支持片17に固定されている。又、上記
開口部19の幅寸法は、奥側部分の幅寸法よりも小さく
している。
【0016】一方、前記チルトレバー9の基端部には、
このチルトレバー9を構成する金属板の一部を突出させ
る事により、係合部を構成する突出部20を、このチル
トレバー9と一体に形成している。この突出部20を形
成する位置及び方向は、ステアリングホイールの高さ位
置調節を行なう為、チルトナット8の内端面と前記チル
トボルト5の頭部6の内側面との間隔を拡大すべく上記
チルトレバー9を揺動させた状態で、互いに係合する様
に規制している。又、上記突出部20は円形に造られて
おり、基部の幅寸法が小さく、中間部の幅寸法が大きく
なっている。そして、この中間部の幅寸法は、上記開口
部19の幅寸法よりも大きくなっている。従って、上記
チルトレバー9を、ステアリングホイールの高さ位置調
節を行なう為に揺動させた状態では、上記突出部20が
上記板ばね18の内側に入り込み、この板ばね18が上
記突出部20を弾性的に抱き込んで、上記チルトレバー
9をそのままの状態に保持する機能を有する。又、上記
突出部20が上記板ばね18の内側に入り込む際には、
この板ばね18を弾性変形させる必要がある。従って、
上記板ばね18と突出部20とを係合させる際には、上
記チルトレバー9を揺動させる事に対する抵抗が働く。
【0017】上述の様に構成される本例の構造の場合に
は、ステアリングホイールの高さ位置を調節すべくチル
トレバー9を揺動させた状態では、板ばね18と突出部
20との係合に基づき、このチルトレバー9が当該位置
に保持される。即ち、上記チルトレバー9をその自重に
抗して持ち上げ、且つ、板ばね18の弾性に打ち勝つだ
けの外力が作用しない限り、上記チルトレバー9は、ス
テアリングホイールの高さ位置を調節する為の位置に保
持される。従って、高さ調節作業時に上記チルトレバー
9が不用意に揺動する可能性が少なくなり、上記ステア
リングホイールの高さ調節作業を安定して行なえる。
【0018】又、高さ調節作業を行なうべく、上記チル
トレバー9を揺動させると、揺動の終期に於いて、板ば
ね18と突出部20とが互いに係合する際に働く抵抗に
より、上記チルトレバー9を揺動させる為に要する力が
大きくなる。この為、このチルトレバー9に形成したス
トッパ片13が支持板部11の後端縁に勢い良く衝合す
る可能性が少なくなり、このストッパ片13を傷める事
がなくなる。
【0019】次に、図4は、本発明の実施の形態の第2
例を示している。本例の場合には、上述した第1例の構
造から昇降板14(図1〜3)を省略し、代わりに、昇
降ブラケット4に支持片17を一体に設け、この支持片
17に板ばね18を固定している。その他の構成及び作
用は、上述した第1例の構造の場合と同様である。
【0020】次に、図5〜6は、本発明の実施の形態の
第3例を示している。本例の場合には、昇降板14の支
持片17に、板ばね21の基端部(図5の左上端部)を
固定している。この板ばね21の弾性部22は波形に形
成され、チルトレバー9の揺動中心であるチルトボルト
5(図3参照)に向かう方向の弾力が付与されている。
又、上記チルトレバー9には、先端部を半円形に湾曲さ
せた突出部20aを、上記弾性部22に向け突出形成し
ている。
【0021】上述の様に構成される本例の構造の場合に
は、ステアリングホイールの高さ位置を調節すべくチル
トレバー9を揺動させた状態では、上記突出部20aが
上記板ばね21の弾性部22を上記チルトボルト5から
遠ざかる方向に弾性変形させつつ、この弾性部22の波
形部分と係合する。そして、この係合に基づき、上記チ
ルトレバー9を当該位置に保持する。従って、本例の場
合にも、高さ調節作業時に上記チルトレバー9が不用意
に揺動する可能性が少なくなり、上記ステアリングホイ
ールの高さ調節作業を安定して行なえる。
【0022】又、高さ調節作業を行なうべく、上記チル
トレバー9を揺動させると、揺動の中間状態から終期に
亙って、上記弾性部22と突出部20aとが互いに係合
する際に働く抵抗により、上記チルトレバー9を揺動さ
せる為に要する力が大きくなる。即ち、上記チルトレバ
ー9を、ステアリングホイールの高さ位置を固定する為
の締付位置とこの高さ位置を調節する為の解除位置との
間で揺動させると、このチルトレバー9の操作角度に応
じて、チルトボルト5に対してチルトナット8を回動さ
せる為に要するトルクが、図6に実線aで示す様に変化
する。一方、上記弾性部22と突出部20aとの係合に
基づいて上記チルトレバー9に作用する抵抗は、図6に
破線bで示す様に変化する。この為、このチルトレバー
9に形成したストッパ片13が支持板部11の後端縁
(図5の右端縁)に勢い良く衝合する可能性が少なくな
り、このストッパ片13を傷める事がなくなる。
【0023】次に、図7〜10は、本発明の実施の形態
の第4例を示している。本例の場合には、昇降板14の
先端部(図7〜8の左下端部)に、受部を構成する傾斜
段部23及び係合孔24を形成している。このうちの傾
斜段部23は、上記昇降板14の本体部分から側方(図
7〜8の手前側、図9の左方)に突出しており、本体部
分との間を傾斜面で連続させている。一方、チルトレバ
ー9の基部に形成した取付板部25には、シリンダ筒2
6を固定している。このシリンダ筒26は、上記昇降板
14に対向する側が開口した有底円筒状で、外周面に雄
ねじを形成している。この様なシリンダ筒26は、その
開口側端部を上記取付板部25に形成したねじ孔27に
螺合し、更にロックナット28を緊締する事により、上
記取付板部25に固定している。この様なシリンダ筒2
6内には、圧縮ばね29と、ナイロン等の合成樹脂の様
に滑り易い材料、或はステンレス鋼等の金属材料により
造られた係止ピン30とを、奥側(図9の左側)から順
に挿入している。従って上記係止ピン30の先端部(図
9の右端部)は、上記昇降板14の外側面に、弾性的に
押し付けられている。
【0024】上述の様に構成される本例の構造の場合に
は、ステアリングホイールの高さ位置を調節すべくチル
トレバー9を揺動させた状態では、上記係止ピン30が
傾斜段部23に乗り上げると共に、この係止ピン30の
先端部が係合孔24に係合する。そして、この係合に基
づき、上記チルトレバー9を当該位置に保持する。従っ
て、本例の場合にも、高さ調節作業時に上記チルトレバ
ー9が不用意に揺動する可能性が少なくなり、上記ステ
アリングホイールの高さ調節作業を安定して行なえる。
【0025】又、高さ調節作業を行なうべく、上記チル
トレバー9を揺動させると、揺動の中間状態から終期に
亙って、上記係止ピン30が上記圧縮ばね29の弾力に
抗して傾斜段部23に乗り上げる際に働く抵抗により、
上記チルトレバー9を揺動させる為に要する力が大きく
なる。即ち、上記チルトレバー9を、ステアリングホイ
ールの高さ位置を固定する為の締付位置とこの高さ位置
を調節する為の解除位置との間で揺動させると、このチ
ルトレバー9の操作角度に応じて、チルトボルト5に対
してチルトナット8を回動させる為に要するトルクが、
図10に実線αで示す様に変化する。一方、上記係止ピ
ン30と傾斜段部23及び係合孔24との係合に基づい
て上記チルトレバー9に作用する抵抗は、図10に破線
βで示す様に変化する。この為、このチルトレバー9に
形成したストッパ片13が支持板部11の後端縁(図7
〜8の右端縁)に勢い良く衝合する可能性が少なくな
り、このストッパ片13を傷める事がなくなる。
【0026】次に、図11は、本発明の実施の形態の第
5例を示している。本例の場合には、上述した第4例の
構造から昇降板14(図7〜9)を省略し、代わりに、
支持板部11の外側面に、土手状の傾斜段部23aと、
この傾斜段部23aの幅方向(図11の左右方向)中央
部に形成されたスリット状の係合溝31とを形成してい
る。これら傾斜段部23aと係合溝31とは、上記支持
板部11に形成した長孔3と平行に形成している。従っ
て本例の場合には、ステアリングホイールの高さ位置を
調節すべくチルトレバー9を揺動させた状態では、係止
ピン30(図9参照)が傾斜段部23aに乗り上げると
共に、この係止ピン30の先端部が係合溝31に係合す
る。そして、高さ調節を行なうべく、上記長孔3に沿っ
てチルトボルトを昇降させると、上記係止ピン30が上
記係合溝31に沿って変位する。その他の構成及び作用
は、上述した第4例の構造の場合と同様である。
【0027】尚、図示は省略したが、チルトナットを長
孔に沿う移動のみ自在とし、チルトボルトをチルトレバ
ーにより回転自在とする構造も、従来から知られてい
る。勿論、この様な構造でも、本発明を実施する事は可
能である。
【0028】
【発明の効果】本発明のチルト式ステアリング装置は、
以上に述べた通り構成され作用する為、チルトレバーが
不用意に揺動する事でステアリングホイールの高さ位置
調節を行ないにくくなったり、或はチルトレバーの揺動
を制限する為のストッパ部分を傷めたりする可能性を低
くして、優れた取り扱い性及び耐久性を有する構造を実
現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例を、ステアリング
ホイールの高さ位置を固定すべく、チルトレバーを揺動
させた状態で示す要部側面図。
【図2】同じくステアリングホイールの高さ位置を調節
自在とすべく、チルトレバーを揺動させた状態で示す要
部側面図。
【図3】図1のA−A断面図。
【図4】本発明の実施の形態の第2例を示す、図2と同
様の図。
【図5】同第3例を示す、図2と同様の図。
【図6】第3例の構造で、チルトレバーの操作角度と操
作力との関係を示す線図。
【図7】本発明の実施の形態の第4例を示す、図1と同
様の図。
【図8】同じく図2と同様の図。
【図9】図8のB−B断面図。
【図10】第4例の構造で、チルトレバーの操作角度と
操作力との関係を示す線図。
【図11】本発明の実施の形態の第5例を示す、図1と
同様の図。
【図12】従来のチルト式ステアリング装置の1例を示
す要部側面図。
【図13】図12のC−C断面図。
【符号の説明】
1 ステアリングコラム 2 固定ブラケット 3 長孔 4 昇降ブラケット 5 チルトボルト 6 頭部 7 平坦部 8 チルトナット 9 チルトレバー 10 通孔 11 支持板部 12 固定ボルト 13 ストッパ片 14 昇降板 15 透孔 16 係合片 17 支持片 18 板ばね 19 開口部 20、20a 突出部 21 板ばね 22 弾性部 23、23a 傾斜段部 24 係合孔 25 取付板部 26 シリンダ筒 27 ねじ孔 28 ロックナット 29 圧縮ばね 30 係止ピン 31 係合溝

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングコラムの中間部に固定され
    た昇降ブラケットと、この昇降ブラケットに設けられた
    挿通部と、この挿通部を通過不能な頭部及びこの挿通部
    に挿通された杆部から成るロッド状部材と、左右1対の
    支持板部を有し、これら両支持板部により上記昇降ブラ
    ケットを左右から挟む状態で車体に固定される固定ブラ
    ケットと、この固定ブラケットに形成され、上記ロッド
    状部材の両端部が貫通する、上下方向に亙る長孔と、上
    記ロッド状部材の先端部に係合した押圧部材と、この押
    圧部材と上記ロッド状部材の頭部との一方の部材にその
    基端部を固定し、揺動に基づいて上記押圧部材と上記頭
    部との間隔を拡縮させるチルトレバーとを備えたチルト
    式ステアリング装置に於いて、上記昇降ブラケット及び
    上記ロッド状部材と共に昇降する部分に設けられた受部
    と、上記チルトレバーと共に上記ロッド状部材を中心に
    揺動する部分に設けられた係合部とを備え、これら受部
    と係合部とは、上記押圧部材と上記頭部との間隔を拡大
    すべく上記チルトレバーを揺動させた状態で互いに係合
    してこのチルトレバーをそのままの状態に保持する機能
    を有し、これら受部と係合部とが互いに係合する際に
    は、上記チルトレバーを揺動させる事に対する抵抗が働
    くものである事を特徴とするチルト式ステアリング装
    置。
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Cited By (14)

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