JP5589768B2 - 車両用ステアリング装置 - Google Patents

車両用ステアリング装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5589768B2
JP5589768B2 JP2010243308A JP2010243308A JP5589768B2 JP 5589768 B2 JP5589768 B2 JP 5589768B2 JP 2010243308 A JP2010243308 A JP 2010243308A JP 2010243308 A JP2010243308 A JP 2010243308A JP 5589768 B2 JP5589768 B2 JP 5589768B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steering
stopper
steering tube
press
bent piece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010243308A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012096563A (ja
Inventor
裕 島田
武司 成田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JTEKT Corp
Original Assignee
JTEKT Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JTEKT Corp filed Critical JTEKT Corp
Priority to JP2010243308A priority Critical patent/JP5589768B2/ja
Publication of JP2012096563A publication Critical patent/JP2012096563A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5589768B2 publication Critical patent/JP5589768B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Steering Controls (AREA)

Description

本発明は、ステアリングチューブを旋回(チルト)させることにより、ハンドルの位置が変えられるようにした車両用ステアリング装置に関する。
前記車両用ステアリング装置は、図4(特許文献1)に示すように、車両に固定された支持ブラケット100にチルト用長孔101を設け、ステアリングチューブ102に固定された変位ブラケット103にテレスコ用長孔104を設け、前記チルト用長孔101と前記テレスコ用長孔104にボルト105を挿通することにより、車両と前記ステアリングチューブ102を連結している。チルト時は前記チルト用長孔101内をボルト105が移動し、前記チルト用長孔101に設けられた突起106に前記ボルト105が当接することにより旋回(チルト)範囲を制限していた。
運転手の体格、姿勢に合わせて前記ステアリングチューブ102を任意の位置へチルトさせるときに、誤って前記突起106へ前記ボルト105を思い切りぶっけると、前記突起106に前記ボルト105が喰い込んでしまい、この喰い込み解除に大きな力が必要とする。
この問題を解決するために、図5に示すように、チルト用長孔110の途中に係止溝111を設け、この係止溝111にカプセル112を遊嵌させ、このカプセル112にストッパ部材113を圧入固定し、このストッパ部材113にディスタンスブラケット114を当接させることにより、ステアリングチューブ115の旋回(チルト)範囲を制限していた。
車両衝突時に大きな衝撃力が、前記ストッパ部材113に作用したときは、図6に示すように、前記カプセル112が切欠き116の部分で切断され、前記係止溝111に遊嵌された一部のカプセル112aを残して、残りのカプセル112bが前記チルト用長孔110に沿って移動する。前記チルト用長孔110の上端に残りのカプセル112bが当接する位置まで、前記ステアリングチューブ115を旋回させることができる。
特許第3409528号
前記カプセル112のチルト用長孔110の長手方向の一端からストッパ部材113まで、長さtを有する。この長さtがあるため、ステアリングチューブ115の旋回範囲をロスしており、車両衝突時のステアリングチューブ115の旋回範囲を大きく取れない。本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、ステアリンチューブの旋回ロスを無くし、車両衝突時のステアリングチューブの旋回範囲を大きく取れるようにする。
請求項1に記載の発明は、ステアリングシャフトと、このステアリングシャフトを回転可能に軸承したステアリングチューブと、このステアリングチューブの一端を車両に対し旋回可能に軸支する旋回支持機構と、この旋回支持機構により旋回可能に支持された前記ステアリングチューブを任意の旋回位置でロックするロック機構と、前記ステアリングチューブの旋回範囲を規制するストッパ機構とを備え、前記ロック機構は、前記車両に固定され前記ステアリングチューブ側へ延びる一対の第1の板部を有するアジャストブラケットと、前記ステアリングチューブに一端が連結され前記一対の第1の板部で挟持されるディスタンスブラケットと、前記アジャストブラケットの長穴と前記ディスタンスブラケットの挿通穴に挿通され、前記一対の第1の板部で前記ディスタンスブラケットを締付ける方向に軸力を発生させる締付けボルトと、この締付けボルトを回転させるレバーとを備えた車両用ステアリング装置において、前記ストッパ機構は、前記第1の板部の一部を切欠いて前記ステアリングシャフトの回転軸線側へ折り曲げた折り曲げ片と、この折り曲げ片に当接可能な位置で前記ディスタンスブラケットに設けられたストッパ部材とからなり、前記ストッパ部材を介して前記折り曲げ片に衝撃荷重が作用したときは、前記ステアリングチューブの旋回を許容できるように、前記折り曲げ片にこれを折損させる切欠きを設け、前記ストッパ部材は、前記ディスタンスブラケットの圧入穴に、ストッパとして機能するときは前記ストッパが前記圧入穴に圧入されない程度に、衝撃荷重が作用したときは前記ストッパが前記圧入穴に圧入される程度の締め代で持って圧入し、衝撃荷重が作用して前記ストッパ部材が前記圧入穴に圧入されたときは、前記折り曲げ片の折り曲げ点から前記ストッパまでの距離よりも大きな距離のところで前記折り曲げ片に曲げ荷重が作用するよう、前記ディスタンスブラケットに前記折り曲げ片が当接する当接部を設けたものである。
この構成によれば、前記長穴とは別の位置で、前記折り曲げ片と前記ストッパ部材を当接させ、衝撃荷重が作用したときは、前記ステアリングチューブの旋回を妨げないように、前記折り曲げ片を折損させているので、旋回ロスが無くなり、車両衝突時の前記ステアリングチューブの旋回範囲を大きく取れる。衝撃荷重が作用して、前記ストッパ部材を前記圧入穴に圧入した後、前記折り曲げ片が前記ディスタンスブラケットの当接部に当接し、前記折り曲げ片に前記ストッパ部材に当接したときよりも大きな曲げモーメントが作用するので、前記折り曲げ片を確実に折損させることができる。
本発明によれば、長穴とは別の位置で、折り曲げ片とストッパ部材を当接させ、衝撃荷重が作用したときは、ステアリングチューブの旋回を妨げないように、折り曲げ片を折損させているので、旋回ロスが無くなり、車両衝突時の前記ステアリングチューブの旋回範囲を大きく取れる。衝撃荷重が作用して、ストッパ部材を圧入穴に圧入した後、折り曲げ片がディスタンスブラケットの当接部に当接し、折り曲げ片に前記ストッパ部材に当接したときよりも大きな曲げモーメントが作用するので、折り曲げ片を確実に折損させることができる。
本発明の実施形態における車両用ステアリング装置の側面図 本発明の実施形態における図1のA矢視拡大図 本発明の実施形態における図2のB−B線縮小断面図 従来の車両用ステアリング装置の側面図 従来の他の車両用ステアリング装置の側面図 従来の他の車両用ステアリング装置の作動図
本発明の実施形態を、図1乃至図4にもとづいて説明する。図1は、車両用ステアリング装置の側面図、図2は、図1のA矢視拡大図、図3は、図2のB−B線縮小断面図である。
図1に示すように、車両用ステアリング装置10はステアリングチューブ11を有し、図3に示すように前記ステアリングチューブ11にステアリングシャフト12が回転可能に軸承されている。前記ステアリングシャフト12の一端には図略のハンドルが連結され、前記ステアリングシャフト12の他端にはインターミディエイトシャフト90が連結されている。
前記ステアリングチューブ11は、支持装置20を介して車両に固定されるようになっている。前記支持装置20は、前記ステアリングチューブ11と一体的に作られたディスタンスブラケット30と、図略の取付けボルトを介して車両に固定されるアジャストブラケット40と、このアジャストブラケット40に対して前記ディスタンスブラケット30をチルト並びにテレスコ可能に連結する旋回支持機構50並びにロック機構60とを有する。
図2に示すように、前記アジャストブラケット40は、鉄製の一枚の板金から切り抜き、折り曲げ加工し、折り曲げ加工した板金同士を溶接等により連結したもので、前記ステアリングチューブ11側へ延びる一対の第1の板部41、42と、前記一対の第1の板部41、42のハンドル側で前記一対の第1の板部41、42を互いに連結する連結部43と、この連結部43に溶接等により連結され、前記一対の第1の板部41、42と直交する方向に延びる第1の取付け部44と、この第1の取付け部44と反対側の一端で前記一対の第1の板部41、42に溶接等により連結され、前記一対の第1の板部41、42と直交する方向に延びる第2の取付け部45とを有する。前記第1の取付け部44と前記第2の取付け部45には、複数の図略の取付け穴が形成され、これらの取付け穴に図略の取付けボルトを挿通され、これらの取付けボルトを車両に螺合することにより、前記アジャストブラケット40が車両に固定されるようになっている。
図3に示すように、前記ディスタンスブラケット30は、前記ステアリングチューブ11と一体的にアルミ製鋳物で作られており、前記ステアリングチューブ11に対してインターミディエイトシャフト90側へ延び、前記一対の第1の板部41、42によって挟持されるようになっている。前記ディスタンスブラケット30には、第1のテレスコ溝31と第2のテレスコ溝32が互いに前記ステアリングチューブ11の軸線方向に離間した位置で前記ステアリングチューブ11の軸線方向に形成されている。
前記第2のテレスコ溝32には軸支ボルト51が挿通され、この軸支ボルト51は前記一対の第1の板部41、42に取付けられている。前記第2のテレスコ溝32、前記軸支ボルト51とで前記ステアリングチューブ11をチルト並びにテレスコ可能に支持する旋回支持機構50が構成される。
前記一対の第1の板部41、42には、前記軸支ボルト51の軸線m回りに円弧状の長穴61、62が形成されている。前記長穴61、62及び前記第1のテレスコ溝31に、締付けボルト63が挿通され、この締付けボルト63は、軸部64、図2に示すように、この軸部64の一端に形成され半径方向外方へ突出した頭部65、図3に示すように、二面取り面を有する規制部66、図2に示すように、軸部64の他端に形成されたネジ部67とからなっている。前記軸部64、頭部65、規制部66、ネジ部67は、切削等により一体的に形成されている。
前記軸部64には、カム機構70が回転可能に嵌装され、前記カム機構70は、規制カム71と、可動カム72を有する。前記可動カム72は、半径方向外方へ突出した円盤状の本体部72a、この本体部72aに対し軸方向に突出した図略の被嵌合部とからなり、この被嵌合部にレバー73が嵌合固定されている。前記規制カム71は、半径方向外方へ突出した円盤状の本体部71a、この本体部71aに対しディスタンスブラケット30側へ軸方向に突出した図略の規制部とからなり、この規制部の外周には規制部66の二面取り面と同様な図略の二面取り面が形成されている。
本体部72aと本体部71aの互いに対向する面には図略のカム面が形成され、本体部72aと本体部71aを相対回転させると、カム作用により本体部71aに対して本体部72aが接近離間するようになっている。
前記規制カム71の規制部の二面取り面が前記長穴61に摺接し、前記規制カム71の回転が規制され、前記ステアリングチューブ11の旋回位置が変えられるようになっている。前記規制部66の二面取り面が前記長穴62に摺接することにより、前記締付けボルト63の回転が規制され、前記ステアリングチューブ11の旋回位置が変えられるようになっている。
前記ネジ部67には六角ナット80が螺合され、この六角ナット80にはストッパプレート81が回転不能にかつ軸方向に移動可能に嵌合されている。図1に示すように、前記ストッパプレート81は、前記六角ナット80に嵌合される嵌合穴81a、この嵌合穴81aに対し半径方向にずれた位置に円弧溝81bを有する。前記嵌合穴81aは、円形の穴の外周に12個の三角溝が入ったものであり、前記六角ナット17に対し前記ストッパプレート81を30度毎にずらして挿入できるようになっている。前記円弧溝81bには調整ボルト82が挿通され、この調整ボルト82は前記レバー73に螺着されている。前記調整ボルト82によって前記ストッパプレート81は、前記レバー73に固定される。この結果、前記レバー73を回すと前記六角ナット80も一体となって回り、前記ネジ部67に対し前記六角ナット80を緩めたり締めたりすることが可能となる。
前記第1のテレスコ溝31、前記長穴61、62、前記締付けボルト63、前記カム機構70、前記六角ナット80、前記レバー73とで前記ステアリングチューブ11を任意の旋回位置、任意のテレスコ位置でロックするロック機構60が構成される。
図1及び図3に示すように、前記長穴61,62は、途中で溝幅が変わっており、溝幅の狭い方が、チルト動作で使われ、溝幅の広い方が、衝撃荷重吸収動作で使われる。
前記一対の第1の板部41、42には、前記長穴61,62と略平行にコの字状に切欠かれており、図2に示すように、切欠かれた部分を前記ステアリングシャフト12の回転軸線側へ折り曲げることにより、折り曲げ片41a、42aが構成される。各折り曲げ片41a、42aは、第1の板部41、42に対し直角に折り曲げられ、各折り曲げ片41a、42aの折り曲げ点には、連結部43側に前記ステアリングチューブ11の軸線方向と平行に切欠き41b、42bが入っている。
前記ディスタンスブラケット30の連結部43側には、前記一対の第1の板部41、42間の中央に前記連結部43側へ突出した当接部33と、この当接部33の両側にこれよりも低い低部34が形成されている。
図3に示すように、前記低部34には、前記ステアリングチューブ11の軸線方向に等間隔に圧入穴35が穿孔され、これらの圧入穴35は、前記ステアリングチューブ11の旋回方向と略同方向に穿孔された盲穴でもある。各圧入穴35には、アルミ製で円柱状のストッパ部材36が所定の締め代で持って圧入され、前記ストッパ部材36がチルト範囲を規制するストッパとして機能するときは、前記ストッパ部材36が前記圧入穴35に圧入されない程度の締代を有し、前記ストッパ部材36が衝撃荷重吸収として機能するときは、前記ストッパ部材36が前記圧入穴35に圧入される程度の締代を有する。前記ストッパ部材36は、前記当接部33よりも前記連結部43側へ突出しており、前記圧入穴35には、前記ストッパ34が前記当接部33と同程度の高さになるまで圧入される空間を有する。
前記ストッパ部材36は、衝撃吸収時には、前記折り曲げ片41a、42aで圧縮変形可能な大きさを有する。また、前記ストッパ部材36は、チルト制限時には、前記折り曲げ片41a、42aで圧縮変形されない程度の大きさを有する。即ち、前記ストッパ部材36の外径を大きくすれば、圧縮変形されにくくなり、前記ストッパ部材36の外径を小さくすれば、圧縮変形されやすくなる。衝撃吸収時に前記ストッパ部材36にかかる力は、チルト制限時に比べて大きい。これら2つの力を考慮して前記ストッパ部材36の外径が決定される。
前記折り曲げ片41a、42a、ストッパ部材36とで、ステアリングチューブ11の旋回範囲を規制するストッパ機構37が構成される。
前記第1の取付け部44と前記ディスタンスブラケット30間には、引っ張りばね38が掛けられており、この引っ張りばね38により軸支ボルト51の軸線m回りに前記ステアリングチューブ11を時計回りに旋回させようとする力が働くようになっている。
次に上述した構成にもとづいて、動作を説明する。
運転手の体格、姿勢に合わせて、ステアリングチューブ11をチルトあるいはテレスコさせる動作について説明する。図1において、レバー73を実線で示す位置から二点鎖線で示す位置、即ち、レバー73を緩む方向に回すと、調整ボルト82、ストッパプレート81を介して六角ナット80も一体的に回り、ネジ部67によってネジが緩む。また、レバー73とともに可動カム72も規制カム71に対して回転し、図2に示すように、カム作用によって規制カム71と可動カム72が互いに接近する。これにより、頭部65と規制カム71間の距離が長くなり、一対の第1の板部41、42でディスタンスブラケット30を締付ける力が弱くなる。この状態で、ステアリングチューブ11を動かすと、図3に示すように、軸支ボルト51が第2のテレスコ溝32、締付けボルト63が第1のテレスコ溝31に沿って移動する。これにより、ステアリングチューブ11のテレスコ動作がなされる。また、締付けボルト63が長穴61、62に沿って移動すると、ステアリングチューブ11の旋回(チルト)動作がなされる。
ステアリングチューブ11を図1の下の方へ旋回させると、長穴61,62の下端に締付けボルト63が当接してステアリングチューブ11のチルトの下限動作が制限される。ステアリングチューブ11を図1の上の方へ旋回させると、ストッパ部材36が折り曲げ片41a、42aに当接してステアリングチューブ11のチルトの上限動作が制限される。運転手の体の一部がステアリングチューブ11に当るなどして、ステアリングチューブ11に大きな力が作用し、ストッパ部材36を折り曲げ片41a、42aに思い切りぶつけても折り曲げ片41a、42aにストッパ部材36が喰い込むことがない。
ステアリングチューブ11を任意の位置へ移動させた後、図1に示すように、レバー73を二点鎖線で示す位置から実線で示す位置、即ち、レバー73を締める方向に回すと、六角ナット80も一体的に回り、ネジ部67によってネジが締まる。また、レバー73とともに可動カム72も規制カム71に対して回転し、図2に示すように、カム作用によって規制カム71と可動カム72が互いに離間する。これにより、頭部65と規制カム71間の距離が短くなり、一対の第1の板部41、42でディスタンスブラケット30を締付ける力が強くなる。こうして、ステアリングチューブ11が任意の位置にロックされる。
車両衝突等により、大きな慣性力でもって運転手をハンドルに衝突させると、ロック機構60によりロックしてあるにも関わらず、ステアリングチューブ11が旋回する。この結果、ストッパ部材36を折り曲げ片41a、42aに思い切りぶつけることとなり、ストッパ部材36を上方へ移動しようとする力が折り曲げ片41a、42aに作用する。折り曲げ片41a、42aが鉄製で、ディスタンスブラケット30とストッパ部材36がアルミ製であるので、まず、ストッパ部材36が圧入穴35にさらに圧入され、続いて、折り曲げ片41a、42aが当接部33に当接する。
折り曲げ片41a、42aの折り曲げ点(切欠き41b、42bと略同位置)からストッパ部材36までの距離よりも、折り曲げ片41a、42aの折り曲げ点から当接部33までの距離の方が大きいので、折り曲げ片41a、42aの折り曲げが容易となり、折り曲げ片41a、42aの切欠き41b、42bに力が集中する。この結果、折り曲げ片41a、42aが切欠き41b、42bで折損して車両用ステアリング装置10から脱落し、折り曲げ片41a、42aがステアリングチューブ11の旋回の支障とならないので、例えば、図3の一点鎖線に示す位置へステアリングチューブ11を旋回させることができ、ステアリングチューブ11の旋回範囲を大きくとれる。このように、上述した実施形態は、長穴61、62とは別の位置に折り曲げ片41a、42aとストッパ部材36を設けたので、折り曲げ片41a、42aを折り曲げ折損させることができる。
折り曲げ片41a、42aが折損する過程で、折り曲げ片41a、42aがストッパ部材36に当接しても、ストッパ部材36が圧縮変形されるので、折り曲げ片41a、42aを当接部33に当接させるのに支障とならない。
ステアリングチューブ11を運転手側へテレスコさせた場合、衝撃荷重がかかった時は、運転手側のストッパ部材36が折り曲げ片41a、42aに当接する。ステアリングチューブ11をインターミディエイトシャフト90側へテレスコさせた場合、衝撃荷重がかかった時は、インターミディエイトシャフト90側のストッパ部材36が折り曲げ片41a、42aに当接する。ステアリングチューブ11を第1のテレスコ溝31の略中間へテレスコさせた場合、衝撃荷重がかかった時は、真中のストッパ部材36が折り曲げ片41a、42aに当接する。
本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
上述した実施形態は、チルトとテレスコ可能な車両用ステアリング装置に、ストッパ部材36と折り曲げ片41a、42aを設けたが、他の実施形態として、チルトのみ可能な車両用ステアリング装置に、ストッパ部材36と折り曲げ片41a、42aを設けても良い。この場合、ストッパ部材36をテレスコ方向に3つ設ける必要が無くなり、1つのみで対応可能となる。
11:ステアリングチューブ、12:ステアリングシャフト、30:ディスタンスブラケット、33:当接部、35:圧入穴、36:ストッパ部材、37:ストッパ機構、40:アジャストブラケット、41:第1の板部、41a:折り曲げ片、41b:切欠き、42:第1の板部、42a:折り曲げ片、42b:切欠き、50:旋回支持機構、60:ロック機構、63:締付けボルト、73:レバー

Claims (1)

  1. ステアリングシャフトと、このステアリングシャフトを回転可能に軸承したステアリングチューブと、このステアリングチューブの一端を車両に対し旋回可能に軸支する旋回支持機構と、この旋回支持機構により旋回可能に支持された前記ステアリングチューブを任意の旋回位置でロックするロック機構と、前記ステアリングチューブの旋回範囲を規制するストッパ機構とを備え、前記ロック機構は、前記車両に固定され前記ステアリングチューブ側へ延びる一対の第1の板部を有するアジャストブラケットと、前記ステアリングチューブに一端が連結され前記一対の第1の板部で挟持されるディスタンスブラケットと、前記アジャストブラケットの長穴と前記ディスタンスブラケットの挿通穴に挿通され、前記一対の第1の板部で前記ディスタンスブラケットを締付ける方向に軸力を発生させる締付けボルトと、この締付けボルトを回転させるレバーとを備えた車両用ステアリング装置において、
    前記ストッパ機構は、前記第1の板部の一部を切欠いて前記ステアリングシャフトの回転軸線側へ折り曲げた折り曲げ片と、この折り曲げ片に当接可能な位置で前記ディスタンスブラケットに設けられたストッパ部材とからなり、前記ストッパ部材を介して前記折り曲げ片に衝撃荷重が作用したときは、前記ステアリングチューブの旋回を許容できるように、前記折り曲げ片にこれを折損させる切欠きを設け
    前記ストッパ部材は、前記ディスタンスブラケットの圧入穴に、ストッパとして機能するときは前記ストッパが前記圧入穴に圧入されない程度に、衝撃荷重が作用したときは前記ストッパが前記圧入穴に圧入される程度の締め代で持って圧入し、衝撃荷重が作用して前記ストッパ部材が前記圧入穴に圧入されたときは、前記折り曲げ片の折り曲げ点から前記ストッパまでの距離よりも大きな距離のところで前記折り曲げ片に曲げ荷重が作用するよう、前記ディスタンスブラケットに前記折り曲げ片が当接する当接部を設けたことを特徴とする車両用ステアリング装置。

JP2010243308A 2010-10-29 2010-10-29 車両用ステアリング装置 Expired - Fee Related JP5589768B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010243308A JP5589768B2 (ja) 2010-10-29 2010-10-29 車両用ステアリング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010243308A JP5589768B2 (ja) 2010-10-29 2010-10-29 車両用ステアリング装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012096563A JP2012096563A (ja) 2012-05-24
JP5589768B2 true JP5589768B2 (ja) 2014-09-17

Family

ID=46389021

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010243308A Expired - Fee Related JP5589768B2 (ja) 2010-10-29 2010-10-29 車両用ステアリング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5589768B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014025011A1 (ja) * 2012-08-09 2014-02-13 日本精工株式会社 チルト式ステアリングコラム装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10250598A (ja) * 1997-03-18 1998-09-22 Kuroishi Tekko Kk エネルギー吸収式ステアリング装置
JP3933409B2 (ja) * 2001-03-29 2007-06-20 株式会社ジェイテクト 舵取装置
JP2008260358A (ja) * 2007-04-11 2008-10-30 Nsk Ltd 衝撃吸収式ステアリングコラム装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012096563A (ja) 2012-05-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4373950B2 (ja) ステアリングハンドルの位置調整装置
JP5788829B2 (ja) ステアリング装置
WO2013001965A1 (ja) ステアリング装置
JP5125664B2 (ja) ステアリング装置
JP4740722B2 (ja) ステアリング装置
JP5595807B2 (ja) ステアリングコラム装置
JP6429077B2 (ja) ステアリング装置
JP6742167B2 (ja) ステアリング装置
JP2007083936A (ja) 車両用ステアリング装置
JP2009090856A (ja) ステアリング装置
JP5589768B2 (ja) 車両用ステアリング装置
JPH09272446A (ja) チルト式ステアリング装置
JP5641057B2 (ja) ステアリング装置
JP5125557B2 (ja) ステアリング装置
JP2005138825A (ja) ステアリングコラム装置
JP5195202B2 (ja) ステアリング装置
JP5181584B2 (ja) ステアリング装置
JP2022189047A (ja) ステアリング装置
JP2008114788A (ja) ステアリング装置
JP5589752B2 (ja) 車両用ステアリング装置
JP4635772B2 (ja) ステアリング装置
JP5029169B2 (ja) ステアリング装置の組立方法
JP6668619B2 (ja) テレスコピック式ステアリングコラム装置
JP2010274708A (ja) ステアリングコラム装置
JP2006327355A (ja) ステアリング装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130924

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140227

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140304

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140411

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140701

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140714

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5589768

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees