JP5589752B2 - 車両用ステアリング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ステアリングチューブを旋回(チルト)させることにより、ハンドルの位置が変えられるようにした車両用ステアリング装置に関する。
前記車両用ステアリング装置は、図5(特許文献1)に示すように、車両に固定された支持ブラケット100にチルト用長孔101を設け、ステアリングチューブ102に固定された変位ブラケット103にテレスコ用長孔104を設け、前記チルト用長孔101と前記テレスコ用長孔104にボルト105を挿通することにより、車両と前記ステアリングチューブ102を連結している。チルト時は前記チルト用長孔101内をボルト105が移動し、前記チルト用長孔101に設けられた突起106に前記ボルト105が当接することにより旋回(チルト)範囲を制限していた。
運転手の体格、姿勢に合わせて前記ステアリングチューブ102を任意の位置へチルトさせるときに、誤って前記突起106へ前記ボルト105を思い切りぶっけると、前記突起106に前記ボルト105が喰い込んでしまい、この喰い込み解除に大きな力が必要とする。
この問題を解決するために、図6に示すように、チルト用長孔110の途中に係止溝111を設け、この係止溝111にカプセル112を遊嵌させ、このカプセル112にストッパ部材113を圧入固定し、このストッパ部材113にディスタンスブラケット114を当接させることにより、ステアリングチューブ115の旋回(チルト)範囲を制限していた。
車両衝突時に大きな衝撃力が、前記ストッパ部材113に作用したときは、図7に示すように、前記カプセル112が切欠き116の部分で切断され、前記係止溝111に遊嵌された一部のカプセル112aを残して、残りのカプセル112bが前記チルト用長孔110に沿って移動する。前記チルト用長孔110の上端に残りのカプセル112bが当接する位置まで、前記ステアリングチューブ115を旋回させることができる。
特許第3409528号
前記カプセル112のチルト用長孔110の長手方向の一端からストッパ部材113まで、長さtを有する。この長さtがあるため、ステアリングチューブ115の旋回範囲をロスしており、車両衝突時のステアリングチューブ115の旋回範囲を大きく取れない。本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、ステアリンチューブの旋回ロスを無くし、車両衝突時のステアリングチューブの旋回範囲を大きく取れるようにする。
請求項1に記載の発明は、ステアリングシャフトと、このステアリングシャフトを回転可能に軸承したステアリングチューブと、このステアリングチューブの一端を車両に対し旋回可能に軸支する旋回支持機構と、この旋回支持機構により旋回可能に支持された前記ステアリングチューブを任意の旋回位置でロックするロック機構と、前記ステアリングチューブの旋回範囲を規制するストッパ機構とを備え、前記ロック機構は、前記車両に固定され前記ステアリングチューブ側へ延びる一対の第1の板部を有するアジャストブラケットと、前記ステアリングチューブに一端が連結され前記一対の第1の板部で挟持される一対の第2の板部を有するディスタンスブラケットと、前記アジャストブラケットの長穴と前記ディスタンスブラケットの挿通穴に挿通され、前記一対の第1の板部で前記一対の第2の板部を締付ける方向に軸力を発生させる締付けボルトと、この締付けボルトを回転させるレバーとを備え、前記ストッパ機構は、前記長穴の途中でこれの溝幅方向に大きく拡張した係止溝と、前記係止溝に嵌合されて前記長穴の長手方向に移動不能に係止され、被圧入穴を有するカプセルと、このカプセルの被圧入穴に圧入固定され前記ディスタンスブラケットに当接するストッパ部材とを備えた車両用ステアリング装置において、前記ストッパ部材に衝撃荷重が作用したときに、前記被圧入穴から前記長穴に沿って前記カプセルが破断されて2分される位置に切欠きを設け、前記カプセルが破断される前は、前記カプセルの前記溝幅方向の両側で前記係止溝には、前記破断されたカプセルが移動できる逃がし空間を有するものである。
この構成によれば、カプセルが係止溝に嵌合されて前記長穴の長手方向に移動不能に係止されているので、ストッパ部材にディスタンスブラケットが当接してストッパとしての機能を果たす。また、前記ストッパ部材に衝撃荷重が作用したときに、切欠きによって被圧入穴から前記長穴に沿って前記カプセルが破断されて2分され、2分されたカプセルが逃がし空間へ移動できるため、係止溝にカプセルを残して前記ストッパ部材が前記長穴に沿って移動することができる。この結果、カプセルによる旋回ロスが無くなり、車両衝突時のステアリングチューブの旋回範囲を大きく取れる。
請求項2に記載の発明は、前記切欠きを前記長穴の長手方向両側に設けたものである。
この構成によれば、前記カプセルを長穴の長手方向にきれいに破断させることができる。
請求項3に記載の発明は、前記カプセルを樹脂材料で構成したものである。
この構成によれば、カプセルの破断を考慮しながら前記カプセルに十分な肉厚を持たせることができるため、カプセルを長穴の所定の位置に容易に設けることができる。
本発明によれば、ストッパ部材に衝撃荷重が作用したときに、切欠きによって被圧入穴から長穴に沿ってカプセルが破断されて2分され、2分されたカプセルが逃がし空間へ移動できるため、係止溝にカプセルを残してストッパ部材が前記長穴に沿って移動することができる。この結果、前記カプセルによる旋回ロスが無くなり、車両衝突時のステアリングチューブの旋回範囲を大きく取れる。
本発明の実施形態における車両用ステアリング装置の側面図 本発明の実施形態における図1のA−A線拡大断面図 本発明の実施形態における図1の要部拡大断面図 本発明の実施形態における衝撃荷重が作用したときの作動図 従来の車両用ステアリング装置の側面図 従来の他の車両用ステアリング装置の側面図 従来の他の車両用ステアリング装置の作動図
本発明の実施形態を、図1乃至図4にもとづいて説明する。図1は、車両用ステアリング装置の側面図、図2は、図1のA−A線拡大断面図、図3は、図1の要部拡大断面図、図4は、衝撃荷重が作用したときの作動図である。
図1に示すように、車両用ステアリング装置10はステアリングチューブ11を有し、このステアリングチューブ11にステアリングシャフト12が回転可能に軸承されている。前記ステアリングシャフト12の一端には図略のハンドルが連結され、前記ステアリングシャフト12の他端にはインターミディエイトシャフト90が連結されている。
前記ステアリングチューブ11は、支持装置20を介して車両に固定されるようになっている。前記支持装置20は、図2にも示すように、前記ステアリングチューブ11の外周に溶接等により固定された断面コの字形のディスタンスブラケット30と、図略の取付けボルトを介して車両に固定されるアジャストブラケット40と、このアジャストブラケット40に対して前記ディスタンスブラケット30をチルト並びにテレスコ可能に連結する旋回支持機構50並びにロック機構60とを有する。
前記アジャストブラケット40は、一枚の板金から切り抜き、折り曲げ加工したもので、前記ステアリングチューブ11側へ延びる一対の第1の板部41、42と、前記一対の第1の板部41、42のハンドル側で前記一対の第1の板部41、42を互いに連結する連結部43と、前記一対の第1の板部41、42の前記インターミディエイトシャフト90側で前記一対の第1の板部41、42に対して略直角に外側へ折り曲げられた取付け部44、45とを有する。前記連結部43と前記取付け部44、45には、複数の取付け穴46が形成され、複数の取付け穴46に図略の取付けボルトを挿通され、これらの取付けボルトを車両に螺合することにより、前記アジャストブラケット40が車両に固定されるようになっている。
前記ディスタンスブラケット30は、連結部31と、この連結部31の両端でステアリングチューブ11側へ折り曲げられた一対の第2の板部32、33を有し、前記一対の第2の板部32、33の一端に前記ステアリングチューブ11が溶接等により固定されている。前記一対の第2の板部32、33には、第1のテレスコ溝34と第2のテレスコ溝35が互いに前記ステアリングチューブ11の軸方向に離間した位置で前記ステアリングチューブ11の軸方向に形成されている。
前記第2のテレスコ溝35には軸支ボルト51が挿通され、この軸支ボルト51は前記一対の第1の板部41、42に取付けられている。前記第2のテレスコ溝35、前記軸支ボルト50とで前記ステアリングチューブ11をチルト並びにテレスコ可能に支持する旋回支持機構50が構成される。
前記一対の第1の板部41、42には、前記軸支ボルト51の軸線m回りに円弧状の長穴61、62が形成されている。前記長穴61、62及び前記第1のテレスコ溝34に、締付けボルト63が挿通され、この締付けボルト63は、軸部64、この軸部64の一端に形成され半径方向外方へ突出した頭部65、二面取り面66aを有する規制部66、軸部64の他端に形成されたネジ部67とからなっている。前記軸部64、頭部65、規制部66、ネジ部67は、切削等により一体的に形成されている。
前記軸部64には、カム機構70が回転可能に嵌装され、前記カム機構70は、規制カム71と、可動カム72を有する。前記可動カム72は、半径方向外方へ突出した円盤状の本体部72a、この本体部72aに対し軸方向に突出した被嵌合部72bとからなり、この被嵌合部72bにレバー73が嵌合固定されている。前記規制カム71は、半径方向外方へ突出した円盤状の本体部71a、この本体部71aに対しディスタンスブラケット30側へ軸方向に突出した規制部71bとからなり、この規制部71bの外周には規制部66の二面取り面66aと同様な図略の二面取り面が形成されている。
本体部72aと本体部71aの互いに対向する面には図略のカム面が形成され、本体部72aと本体部71aを相対回転させると、カム作用により本体部71aに対して本体部72aが接近離間するようになっている。
前記規制部71bの二面取り面が前記長穴61に摺接し、前記規制カム71の回転が規制され、前記ステアリングチューブ11の旋回位置が変えられるようになっている。前記規制部66の前記二面取り面66aが前記長穴62に摺接することにより、前記締付けボルト63の回転が規制され、前記ステアリングチューブ11の旋回位置が変えられるようになっている。
前記ネジ部67には六角ナット80が螺合され、この六角ナット80にはストッパプレート81が回転不能にかつ軸方向に移動可能に嵌合されている。前記ストッパプレート81は、前記六角ナット80に嵌合される嵌合穴81a、この嵌合穴81aに対し半径方向にずれた位置に円弧溝81bを有する。前記嵌合穴81aは、円形の穴の外周に12個の三角溝が入ったものであり、前記六角ナット17に対し前記ストッパプレート81を30度毎にずらして挿入できるようになっている。前記円弧溝81bには調整ボルト82が挿通され、この調整ボルト82は前記レバー73に螺着されている。前記調整ボルト82によって前記ストッパプレート81は、前記レバー73に固定される。この結果、前記レバー73を回すと前記六角ナット80も一体となって回り、前記ネジ部67に対し前記六角ナット80を緩めたり締めたりすることが可能となる。
前記第1のテレスコ溝34、前記長穴61、62、前記締付けボルト63、前記カム機構70、前記六角ナット80、前記レバー73とで前記ステアリングチューブ11を任意の旋回位置、任意のテレスコ位置でロックするロック機構60が構成される。
前記長穴61,62の途中には、図3にも示すように、溝幅方向に大きく拡張した四角形状の係止溝61a、62aと、係止溝61a、62aに対し締付けボルト63側で溝幅方向に小さく拡張した四角形状の逃がし溝61b、62bが形成され、係止溝61a、62aと逃がし溝61b、62bにカプセル86が遊嵌されている。
前記カプセル86は、前記係止溝61a、62aに位置する幅広の幅広部86aと、前記逃がし溝61b、62bに位置する幅狭の幅狭部86bと、前記幅広部86aと前記幅狭部86bの一側面に設けられ前記一対の第1の板部41、42に当接可能な鍔部86cと、前記長穴61,62の溝幅方向に延びる細棒状の一対のつっかえ棒部87とからなっている。前記一対のつっかえ棒部87の中間と根元に切欠き87a、87bが入っている。図3は、前記鍔部86cよりも前記一対の第1の板部41、42側で断面した図であり、前記鍔部86cは一点鎖線で明記した。
前記カプセル86には被圧入穴86dが形成され、この被圧入穴86dにストッパ部材88が圧入固定されている。前記ストッパ部材88の両端にはセンタ穴88aが形成され、前記カプセル86には前記被圧入穴86dを半径方向に拡張できるように前記被圧入穴86dに連通する割り溝86eが形成されている。前記センタ穴88aを半径方向に拡張させる方向に前記ストッパ部材88の両端を変形させることにより、前記ストッパ部材88が前記被圧入穴86dに圧入固定される。
前記カプセル86には、前記長穴61,62の長手方向両側に一対の切欠き86fが形成されている。前記切欠き86fの大きさを変えて前記一対の切欠き86f間の前記カプセル86の断面積を変えることにより、カプセル86の破断荷重を変えることができる。前記一対の切欠き86fは、被圧入穴86dの中心線を含む長穴61、62の長手方向の延長線上に形成されている。
前記一対のつっかえ棒部87が前記係止溝61a、62aの壁面に当接することにより、前記カプセル86の前記長穴61,62の溝幅方向の位置が決まり、前記幅広部86aが前記係止溝61a、62aの壁面に当接することにより前記カプセル86の前記長穴61,62の長手方向の位置が決まり、前記鍔部86cが前記一対の第1の板部41、42に当接することにより、前記カプセル86を含めた前記ストッパ部材88の軸方向の位置が決まる。このように位置決めされたカプセル86を含む前記ストッパ部材88に、前記ディスタンスブラケット30の連結部31が当接することにより、ステアリングチューブ11の旋回(チルト)範囲が規制される。前記カプセル86、ストッパ部材88とで、ステアリングチューブ11の旋回範囲を規制するストッパ機構85が構成される。
前記ストッパ部材88に前記ディスタンスブラケット30の連結部31が勢い良く衝突すると、前記ストッパ部材88によって前記カプセル86が前記切欠き86fで破断されるようになっている。このとき、前記一対のつっかえ棒部87が前記切欠き87a、87bで折損し、前記係止溝61a、62aによって前記幅広部86aの移動を許容し、前記逃がし溝61b、62bは前記幅狭部86bの移動を許容するようになっている。すなわち、カプセル86が2分される前は、カプセル86の溝幅方向の両側で係止溝61a、62aには、破断されたカプセルが移動できる第1逃がし空間を有し、カプセル86の溝幅方向の両側で逃がし溝61b、62bには、破断されたカプセル86が移動できる第2逃がし空間を有し、カプセル86が2分されると、第1逃がし空間へ幅広部86aが移動し、第2逃がし空間へ幅狭部86bが移動する。
次に上述した構成にもとづいて、動作を説明する。
まず、カプセル86にストッパ部材88を圧入固定する組付け動作を説明する。係止溝61a、62aと逃がし溝61b、62bにカプセル86を遊嵌させ、カプセル86の被圧入穴86dにストッパ部材88を挿入する。このストッパ部材88のセンタ穴88aに図略のかしめ工具を挿入し、ストッパ部材88のセンタ穴88aの外周部分を半径外方へ拡張させる。このようにして、一対のカプセル86に前記ストッパ部材88が固定される。一対のつっかえ棒部87の両端が係止溝61a、62aの壁面に当接することにより、前記カプセル86の長穴61,62の溝幅方向の位置が決まり、幅広部86aが前記係止溝61a、62aの壁面に当接することにより前記カプセル86の前記長穴61,62の長手方向の位置が決まり、前記鍔部86cが一対の第1の板部41、42に当接することにより、前記カプセル86を含めた前記ストッパ部材88の軸方向の位置が決まる。このようにして、カプセル86は係止溝61a、62aに長穴の長手方向に移動不能に係止され、前記カプセル86と前記ストッパ部材88は、前記長穴61,62の所定の位置に設けられる。
次に、運転手の体格、姿勢に合わせて、ステアリングチューブ11をチルトあるいはテレスコさせる動作について説明する。レバー73を緩む方向に回すと、調整ボルト82、ストッパプレート81を介して六角ナット80も一体的に回り、ネジ部67によってネジが緩む。また、レバー73とともに可動カム72も規制カム71に対して回転し、カム作用によって規制カム71と可動カム72が互いに接近する。これにより、頭部65と規制カム71間の距離が長くなり、一対の第1の板部41、42で一対の第2の板部32、33を締付ける力が弱くなる。この状態で、ステアリングチューブ11を動かすと、軸支ボルト51が第2のテレスコ溝35、締付けボルト63が第1のテレスコ溝34に沿って移動する。これにより、ステアリングチューブ11のテレスコ動作がなされる。また、締付けボルト63が長穴61、62に沿って移動すると、ステアリングチューブ11の旋回(チルト)動作がなされる。
ステアリングチューブ11を図1の下の方へ旋回させると、長穴61,62の下端に締付けボルト63が当接してステアリングチューブ11のチルトの下限動作が制限される。ステアリングチューブ11を図1の上の方へ旋回させると、ディスタンスブラケット30がストッパ部材88に当接してステアリングチューブ11のチルトの上限動作が制限される。運転手の体の一部がステアリングチューブ11に当るなどして、ステアリングチューブ11に大きな力が作用し、ディスタンスブラケット30をストッパ部材88に思い切りぶつけてもストッパ部材88にディスタンスブラケット30が喰い込むことがない。また、カプセル86が破断することがない。
ステアリングチューブ11を任意の位置へ移動させた後、レバー73を締める方向に回すと、六角ナット80も一体的に回り、ネジ部67によってネジが締まる。また、レバー73とともに可動カム72も規制カム71に対して回転し、カム作用によって規制カム71と可動カム72が互いに離間する。これにより、頭部65と規制カム71間の距離が短くなり、一対の第1の板部41、42で一対の第2の板部32、33を締付ける力が強くなる。こうして、ステアリングチューブ11が任意の位置にロックされる。
車両衝突等により、大きな慣性力でもって運転手をハンドルに衝突させると、ロック機構60によりロックしてあるにも関わらず、ステアリングチューブ11が旋回する。この結果、ディスタンスブラケット30をストッパ部材88に思い切りぶつけることとなり、ストッパ部材88を上方へ移動しようとする力がカプセル86の切欠き86fに集中する。この結果、図4に示すように、一対の切欠き86fを結ぶ線上でカプセル86が破断されて2分され、つっかえ棒部87を切欠き87a、87bで折損させながら破断されたカプセル86が係止溝61a、62aに沿ってこの係止溝61a、62aの両端へ移動する。すなわち、2分されたカプセル86が、カプセル86の溝幅方向の両側にある係止溝61a、62aの第1逃がし空間へ移動する。ストッパ部材88は長穴61,62に沿って移動し、長穴61,62の上端にストッパ部材88が当接してステアリングチューブ11の旋回が制限される。このとき、カプセル86を係止溝61a、62aに残してストッパ部材88が移動するため、旋回ロスが無くなり、ステアリングチューブ11の旋回範囲を大きくとれる。
本発明はこうした実施形態に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
上述した実施形態は、カプセル86に幅広の幅広部86aと幅狭の幅狭部86bを設けたが、幅狭部86bを長穴61,62の溝幅方向において幅広部86aと同じ幅にしても良い。逃がし溝61b、62bも係止溝61a、62aと同じ幅にする。この場合、カプセル86が幅広部86a若しくは幅狭部86bに案内される部分が長くなるため、幅広部86aの長穴61、62の溝幅方向の幅を図3よりも狭くすることができる。
11:ステアリングチューブ、12:ステアリングシャフト、30:ディスタンスブラケット、32:第2の板部、33:第2の板部、40:アジャストブラケット、41:第1の板部、42:第1の板部、50:旋回支持機構、60:ロック機構、63:締付けボルト、73:レバー、85:ストッパ機構、86:カプセル、86d:被圧入穴、86f:切欠き、88:ストッパ部材

Claims (3)

  1. ステアリングシャフトと、このステアリングシャフトを回転可能に軸承したステアリングチューブと、このステアリングチューブの一端を車両に対し旋回可能に軸支する旋回支持機構と、この旋回支持機構により旋回可能に支持された前記ステアリングチューブを任意の旋回位置でロックするロック機構と、前記ステアリングチューブの旋回範囲を規制するストッパ機構とを備え、前記ロック機構は、前記車両に固定され前記ステアリングチューブ側へ延びる一対の第1の板部を有するアジャストブラケットと、前記ステアリングチューブに一端が連結され前記一対の第1の板部で挟持される一対の第2の板部を有するディスタンスブラケットと、前記アジャストブラケットの長穴と前記ディスタンスブラケットの挿通穴に挿通され、前記一対の第1の板部で前記一対の第2の板部を締付ける方向に軸力を発生させる締付けボルトと、この締付けボルトを回転させるレバーとを備え、前記ストッパ機構は、前記長穴の途中でこれの溝幅方向に大きく拡張した係止溝と、前記係止溝に嵌合されて前記長穴の長手方向に移動不能に係止され、被圧入穴を有するカプセルと、このカプセルの被圧入穴に圧入固定され前記ディスタンスブラケットに当接するストッパ部材とを備えた車両用ステアリング装置において、
    前記ストッパ部材に衝撃荷重が作用したときに、前記被圧入穴から前記長穴に沿って前記カプセルが破断されて2分される位置に切欠きを設け、前記カプセルが破断される前は、前記カプセルの前記溝幅方向の両側で前記係止溝には、前記破断されたカプセルが移動できる逃がし空間を有することを特徴とする車両用ステアリング装置。

  2. 前記切欠きは、前記長穴の長手方向両側に設けられていることを特徴とする請求項1に記載の車両用ステアリング装置。
  3. 前記カプセルは、樹脂材料からなることを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用ステアリング装置。
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