JP2014108720A - ステアリングホイールの位置調節装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】前記伸縮式ダンパ36bの両端部にそれぞれ結合用杆状部60a、60bを設ける。これら両結合用杆状部60a、60bは、周方向に関して分割され、それぞれの先端部に係止部64a、64bを設けた複数の弾性脚片62a、62bと弾性薄肉部66a、66bとを備える。前記結合用杆状部60a、60bを前記相手部材の結合孔に押し込んだ状態で、前記各係止部64a、64bをこの結合孔の開口周縁部に係止して、前記両結合用杆状部60a、60bがこの結合孔から抜け出る事を防止する。又、前記弾性薄肉部66a、66bを前記相手部材の片面に弾性的に当接させる。
【選択図】図1
Description
ステアリングホイールの位置調節装置が、広く知られている。先ず、自動車用ステアリング装置の従来構造の1例に就いて、特許文献1の記載に基づいて説明する。自動車用ステアリング装置は、図8に示す様に構成して、ステアリングホイール1の回転をステアリングギヤユニット2の入力軸3に伝達し、この入力軸3の回転に伴って左右1対のタイロッド4、4を押し引きして、前車輪に舵角を付与する様にしている。前記ステアリングホイール1は、ステアリングシャフト5の後端部に支持固定されており、このステアリングシャフト5は、円筒状のステアリングコラム6を軸方向に挿通した状態で、このステアリングコラム6に回転自在に支持されている。又、前記ステアリングシャフト5の前端部は、自在継手7を介して中間シャフト8の後端部に接続し、この中間シャフト8の前端部を、別の自在継手9を介して、前記入力軸3に接続している。尚、図示の例では、電動式パワーステアリング装置を組み込んでいる。この為に、前記ステアリングコラム6の前端部に、補助力付与の為の動力源となる電動モータ10を、このステアリングコラム6の前端部に固定したハウジング11に支持する事により設けている。そして、この電動モータ10の出力トルク(補助力)を、前記ハウジング11内に設けたギヤユニット等を介して、前記ステアリングシャフト5に付与する様にしている。
上述の様な事情に鑑みて本発明者は先に、ステアリングホイールの位置調節を行うべく、調節レバーを回動させる際に、この調節レバーが勢い良く回動する事を防止して、この調節レバーを操作する運転者に不快感を与える事のないステアリングホイールの位置調節装置に関する発明を行った(特願2012−227130、同2012−242385)。本発明は、これら両先発明の改良であり、これら両先発明と共通する部分が多いので、先ず、これら両先発明の構造及び作用に就いて、図13〜29により説明する。
ステアリングホイール1の位置調節を可能とする状態と、同じく調節後の位置に保持する状態とで前記突片35は、カム装置32の伸縮ストローク分(例えば1〜2.5mm程度)、前記調節ロッド25の軸方向に変位する。前記伸縮式ダンパ36の両端部を前記突片35或いは前記延長部38に、揺動変位を可能に結合すれば、前記伸縮ストロークに基づく、これら突片35と延長部38との相対変位を吸収できる。
FN=(η・A・kF)/h
上述の様に、前記伸縮式ダンパ36の配置状態を規制する事により、この伸縮式ダンパ36がステアリングコラム6aを揺動変位させる事に対する抵抗となる程度を低く抑えられるが、全く抵抗にならない様にする事はできない。
即ち、前記伸縮式ダンパ36により、前記調節レバー33が勢い良く下方に回動するのを防止する為には、前記隙間42内に十分量のグリース41が存在している事が必要である。一方、前記シリンダ部39を奥端が完全に塞がれた構造とし、このシリンダ部39内で前記ダンパ用ロッド40が軸方向移動する構造とした場合、このシリンダ部39に対するこのダンパ用ロッド40挿入量が増大する際に、このシリンダ部39の奥部空間の圧力が上昇する。この結果、前記隙間42内のグリース41が、このシリンダ部39の開口側から押し出されて周囲に流失する。一方、このシリンダ部39を単なる円管状とした(両端を開口させた)場合には、前記伸縮式ダンパ36の姿勢変化に伴って前記隙間42から前記シリンダ部39の基端側に入り込んだグリース41が、そのまま基端側開口から周囲に流失する。何れにしても、前記ステアリングホイール1の高さ位置調節の繰り返しに伴って、前記隙間42内のグリース41が不足し、前記伸縮式ダンパ36のダンパ性能が劣化する。
即ち、前記伸縮式ダンパ36の姿勢は、図21の(A)に示した、前記ステアリングホイール1を上端位置とする場合と、同じく(B)に示した下端位置にする場合とで変化する。又、(a)に示した前記調節レバー33を下方に回動させた場合と、同じく(b)に示した上方に回動させた場合とでも変化する。そして、図21の(A)−(a)に示した、前記ステアリングホイール1を上端位置とし、前記調節レバー33を下方に回動させた状態で、前記伸縮式ダンパ36の基端側が低くなる方向に最も大きく傾斜する。前記空間49の容積と前記空気流路47a、47bの設置位置は、この様な図21の(A)−(a)に示した状態でも、前記空間49内に存在するグリース41が外部に漏出しない様に、前記伸縮式ダンパ36内に充填するグリース41の量との関係で規制している。そして、前記シリンダ部39の内周面と前記ダンパ用ロッド40の外周面との間の隙間42内に保持されるグリースの量を確保して、前記伸縮式ダンパ36の性能を維持できる様にしている。
このうちのステアリングコラムは、筒状である。
又、前記被挟持部は、このステアリングコラムの一部に固設されている。
又、前記変位側透孔は、前記被挟持部に設けられている。
又、前記ステアリングシャフトは、前記ステアリングコラムの内径側に回転自在に支持されて、後端部でこのステアリングコラムの後端開口から後方に突出した部分にステアリングホイールを固定する。
又、前記支持ブラケットは、前記被挟持部を幅方向両側から挟む1対の支持板部を有し、車体に固定の部分に支持される。
又、前記両固定側透孔は、前記両支持板部の互いに整合する部分に設けられている。
又、前記調節ロッドは、前記両固定側透孔及び前記変位側透孔に、幅方向に挿通されている。
又、前記アンカ部は、前記調節ロッドの基端部で前記両支持板部のうちの一方の支持板部の外側面から突出した部分に設けられている。
又、前記押圧部は、前記調節ロッドの先端部で、前記両支持板部のうちの他方の支持板部の外側面から突出した部分に設けられている。
又、前記拡縮機構は、前記押圧部と前記アンカ部との間隔を拡縮するものである。
更に、前記調節レバーは、前記調節ロッドを中心とする回動に基づいて、前記押圧部と前記アンカ部との間隔を拡縮させるものである。
そして、前記両固定側透孔と前記変位側透孔とのうちの少なくとも一方の透孔を、前記ステアリングホイールの調節方向に長い長孔としている。
又、前記伸縮式ダンパの両端部と前記回転部分及び前記非回転部分とは、前記調節ロッドとこれら回転部分及び非回転部分とのうちの一方に設けられた結合用杆状部と同じく他方に設けられた板状部分に形成された結合孔とを係合させる事により、前記調節ロッドの軸方向の変位、及び、この調節ロッドに対し平行な軸を中心とする揺動(往復回転)を可能に結合している。
更に、前記伸縮式ダンパの両端部と前記回転部分及び前記非回転部分との2箇所の結合部のうちの、少なくとも一方の結合部を構成する、前記結合用杆状部は、周方向に関して分割され、それぞれの先端部に当該結合用杆状部の径方向外方に突出した係止部を設けた複数の弾性脚片を備え、これら各弾性脚片により構成される部分の外径を弾性的に拡縮可能としている。
そして、前記結合用杆状部を前記結合孔に、前記各弾性脚片の先端側から押し込んだ状態で、これら各弾性脚片先端の前記各係止部を前記結合孔の開口周縁部に係止して、前記結合用杆状部がこの結合孔から抜け出る事を防止している。
或いは、請求項3に記載した発明の様に、前記結合用杆状部と前記板状部分との間に設けた弾性部材により、前記各係止部を前記結合孔の開口周縁部に弾性的に押し付ける。
或いは、請求項6に記載した発明の様に、前記大径部の先端部に、外向フランジ状の鍔部を設ける。又、前記弾性部材を、前記板状部分のうちで前記結合孔の周縁部にこの板状部分と一体に設けられた、この板状部分から離れる程直径が大きくなる方向に傾斜した弾性薄肉部とする。そして、この弾性薄肉部の先端縁を前記鍔部に、弾性的に当接させる。
このうちの請求項8に記載した発明の場合には、前述の図13〜23に示した第一の発明の如く、前記回転部分を、前記調節レバーの基端部に設けられてこの調節レバーと共に回転する突片とする。又、前記非回転部分を、前記他方の支持板部とする。
或いは、請求項11に記載した発明の様に、グリースの基油の動粘度を、40℃で500〜50000mm2/sとする。
或いは、請求項12に記載した発明の様に、前記シリンダ部を構成する外径側材料の線膨張係数よりも、前記ダンパ用ロッドを構成する内径側材料の線膨張係数を大きくする。
この様な請求項12に記載した発明を実施する場合に、例えば請求項13に記載した発明の様に、前記外径側材料を鉄系合金とし、前記内径側材料を軽合金又は合成樹脂とする。
或いは、請求項14に記載した発明の様に、前記外径側材料を金属とし、前記内径側材料を合成樹脂とする。
これに対して、請求項3に記載した発明の場合には、前記各係止部が前記結合孔を通過すると同時に、前記弾性部材が前記結合用杆状部と前記板状部分との間で、弾性的に圧縮されて、この弾性部材が、これら結合用杆状部と板状部分との間で弾性的に突っ張る。
この結果、何れの構造の場合でも、前記伸縮式ダンパの端部と前記相手部材とを、前記結合用杆部を中心とする揺動(往復回転)、及び、この結合用杆部を傾斜させる方向の揺動変位を可能に、しかもがたつきなく結合できる。特に、請求項2に記載した発明の場合、並びに請求項3に記載した発明の場合でも請求項5、6に記載した発明の構造を採用すれば、独立した弾性部材が不要になるので、部品管理、組立作業が容易になる。
この場合に、請求項11に記載した発明の様に、前記両周面同士の間に介在させるグリースの粘度を、500〜50000mm2/s(40℃)の範囲に規制すれば、前記不快感の防止を有効に図れる。特に、前記粘度を5000〜20000mm2/s(40℃)の範囲に規制すれば、前記両周面の形状を単なる円筒面としても、前記不快感の防止を十分に図れる。
図1〜4は、請求項1〜5、7に対応する、本発明の実施の形態の第1例を示している。尚、本発明の特徴は、調節レバー33(例えば、図9〜13参照)と共に調節ロッド25、25a(例えば、図13〜15、図24〜29参照)を中心に回転する回転部分と、この調節レバー33の回転に拘らず回転しない非回転部分との間に設けた、伸縮式ダンパ36bの構造を工夫した点にある。この特徴部分以外の構造は、前述の図13〜23に示した先発明の第1例、或いは図24〜29に示した先発明の構造の第2例の構造と同様である。又、特許請求の範囲中、請求項8〜15に記載した発明の具体的構造は、前記先発明の第1例或いは第2例で述べた通りであるから、重複する図示並びに説明を省略若しくは簡略にし、以下、本例の特徴部分を中心に説明する。
尚、本例の場合には、前記各弾性脚片62a、62a(62b、62b)の自由状態で、これら各弾性脚片62a、62a(62b、62b)の外接円の直径は、これら各弾性脚片62a、62a(62b、62b)の先端部で、最大値D(図7参照)となる。そして、この直径の最大値Dを、前記結合孔68の内径Rよりも大きく(D>R)している。
図5は、請求項1〜5、7に対応する、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例の場合には、弾性薄肉部66cの周方向複数箇所に、それぞれがこの弾性薄肉部66cの先端縁に達するきり込み70、70を形成している。そして、この弾性薄肉部66cの弾性を、上述した実施の形態の第1例の場合に比べて低く抑えている。
その他の部分の構成及び作用は、上述した実施の形態の第1例の場合と同様であるから、同等部分に関する図示並びに説明は省略する。
図6は、請求項1〜3、6に対応する、本発明の実施の形態の第3例を示している。本例の場合には、結合用杆状部60cの基半部を構成する大径部61cの先端部に、外向フランジ状の鍔部71を設けている。又、弾性薄肉部66dを、結合板部67aのうちで結合孔68の周縁部に、この結合板部67aと一体に設けている。この為に本例の場合には、これら結合板部67aと弾性薄肉部66dとを、合成樹脂等の弾性材により、一体に形成している。又、この弾性薄肉部66dは、前記結合板部67aから離れる程直径が大きくなる方向に傾斜した、部分円すい筒状である。そして、組み立て状態では、前記弾性薄肉部66dの先端縁を前記鍔部71に、弾性的に当接させている。
その他の部分の構成及び作用は、前述した実施の形態の第1例又は上述した実施の形態の第2例の場合と同様であるから、同等部分に関する図示並びに説明は省略する。
図7は、請求項1、2に対応する、本発明の実施の形態の第4例を示している。本例の構造は、上述の実施の形態の第3例から、弾性薄肉部66dを除いている。従って、本例の場合には、各係止部64a、64a(64b、64b)の基端面69a(69b)を結合孔68の開口周縁部に押し付ける弾力は得られない。但し、本例の構造の場合も、各弾性脚片62a、62a(62b、62b)の自由状態で、これら各弾性脚片62a、62a(62b、62b)のうち、結合用杆状部60cと結合板部67とを結合した状態で、結合孔68内に存在する部分{前記各係止部64a、64a(64b、64b)を除く部分}の外接円の直径の最大値Dを、前記結合孔68の内径Rよりも大きく(D>R)している。従って、前記結合用杆状部60cと前記結合板部67とを結合した状態で、前記各弾性脚片62a、62a(62b、62b)の先端部外周面が前記結合孔68の内周面に弾性的に押し付けられる。この為、本例の場合も、伸縮式ダンパ36b(図1参照)の端部を前記結合板部67に、前記結合用杆状部60cを中心とする回転、及び、この結合用杆状部60cの軸方向に関する若干の変位を可能に、がたつきなく結合できる。
その他の部分の構成及び作用は、前述した実施の形態の第3例の場合と同様であるから、重複する説明は省略する。
尚、実施の形態の第1〜3例の構造に設けた、弾性薄肉部の如き弾性部材を設ける構造の場合には、各弾性脚片の自由状態での外接円の直径の最大値を、結合孔の内径以下に抑えても良い。
2 ステアリングギヤユニット
3 入力軸
4 タイロッド
5、5a ステアリングシャフト
6、6a ステアリングコラム
7 自在継手
8 中間シャフト
9 自在継手
10、10a 電動モータ
11、11a ハウジング
12 車体
13 チルト軸
14、14a、14b 支持ブラケット
15、15a、15b、15c 支持板部
16 変位ブラケット
17 上下方向長孔
18 通孔
19 アウタコラム
20 インナコラム
21 アウタシャフト
22 インナシャフト
23 支持管
24 取付板部
25、25a 調節ロッド
26 被支持壁部
27 被挟持部
28 前後方向長孔
29 鍔部
30、30a 駆動カム
31、31a 被駆動カム
32、32a カム装置
33、33a 調節レバー
34、34a ボス部
35、35a 突片
36、36a、36b 伸縮式ダンパ
37、37a 結合孔
38 延長部
39 シリンダ部
40 ダンパ用ロッド
41 グリース
42 隙間
43、43a 先端側フランジ
44、44a 挿通孔
45、45a 弾性脚片
46、46a 基端側フランジ
47a、47b 空気流路
48a、48b 蓋体
49 空間
50 頭部
51 雄ねじ部
52 係合凹部
53a、53b 中心孔
54 係合凸部
55 駆動側カム面
56 被駆動側カム面
57 支持腕部
58 第二結合孔
59a、59b 結合ねじ
60a、60b、60c 結合用杆状部
61a、61b、61c 大径部
62a、62b 弾性脚片
63a、63b 先端面
64a、64b 係止部
65a、65b ガイド傾斜面
66a、66b、66c、66d 弾性薄肉部
67、67a 結合板部
68 結合孔
69a、69b 基端面
70 切り込み
71 鍔部
Claims (15)
- 筒状のステアリングコラムと、このステアリングコラムの一部に固設された被挟持部と、この被挟持部に設けられた変位側透孔と、このステアリングコラムの内径側に回転自在に支持されて、後端部でこのステアリングコラムの後端開口から後方に突出した部分にステアリングホイールを固定するステアリングシャフトと、前記被挟持部を幅方向両側から挟む1対の支持板部を有し、車体に固定の部分に支持される支持ブラケットと、これら両支持板部の互いに整合する部分に設けられた1対の固定側透孔と、これら両固定側透孔及び前記変位側透孔に、幅方向に挿通された調節ロッドと、この調節ロッドの基端部で前記両支持板部のうちの一方の支持板部の外側面から突出した部分に設けられたアンカ部と、前記調節ロッドの先端部で前記両支持板部のうちの他方の支持板部の外側面から突出した部分に設けられた押圧部と、この押圧部と前記アンカ部との間隔を拡縮する拡縮機構と、前記調節ロッドを中心とする回動に基づいてこの間隔を拡縮させる調節レバーとを備え、前記両固定側透孔と前記変位側透孔とのうちの少なくとも一方の透孔を、前記ステアリングホイールの調節方向に長い長孔としたステアリングホイールの位置調節装置に於いて、前記調節レバーと共に前記調節ロッドを中心に回転する回転部分と、この調節レバーの回転に拘らず回転しない非回転部分との間に、全長を伸縮させる方向の力に対する抵抗となる伸縮式ダンパを掛け渡す事により、少なくとも前記調節レバーを前記ステアリングホイールの位置調節を可能とする方向に回動させる事に対する抵抗を付与しており、前記伸縮式ダンパの両端部と前記回転部分及び前記非回転部分とは、前記調節ロッドとこれら回転部分及び非回転部分とのうちの一方に設けられた結合用杆状部と同じく他方に設けられた板状部分に形成された結合孔とを係合させる事により、前記調節ロッドの軸方向の変位、及び、この調節ロッドに対し平行な軸を中心とする揺動を可能に結合されており、前記伸縮式ダンパの両端部と前記回転部分及び前記非回転部分との2箇所の結合部のうちの、少なくとも一方の結合部を構成する、前記結合用杆状部は、周方向に関して分割され、それぞれの先端部に当該結合用杆状部の径方向外方に突出した係止部を設けた複数の弾性脚片を備え、これら各弾性脚片により構成される部分の外径を弾性的に拡縮可能としたものであり、前記結合用杆状部を前記結合孔に、前記各弾性脚片の先端側から押し込んだ状態で、これら各弾性脚片先端の前記各係止部を前記結合孔の開口周縁部に係止して、前記結合用杆状部がこの結合孔から抜け出る事を防止している事を特徴とするステアリングホイールの位置調節装置。
- 前記各弾性脚片の自由状態で、これら各弾性脚片のうち、前記結合用杆状部と前記板状部分とを結合した状態で前記結合孔内に存在する部分の外接円の直径の最大値が、前記結合孔の内径よりも大きく、これら各弾性脚片をこの結合孔に押し込んで前記各係止部を前記結合孔の開口周縁部に係止した状態で、これら各弾性脚片の外周面の少なくとも一部がこの係止孔の内周面に、弾性的に押し付けられている、請求項1に記載したステアリングホイールの位置調節装置。
- 前記結合用杆状部と前記板状部分との間に設けた弾性部材により、前記各係止部を前記結合孔の開口周縁部に弾性的に押し付けている、請求項1〜2のうちの何れか1項に記載したステアリングホイールの位置調節装置。
- 前記結合用杆状部が、基半部を構成する大径部と、それぞれがこの大径部の先端面から突出した前記各弾性脚片とから成るものであり、前記弾性部材が圧縮方向の弾力を有するもので、前記大径部と前記結合孔を設けた部材との間に設けられている、請求項3に記載したステアリングホイールの位置調節装置。
- 前記弾性部材が、前記大径部の先端部外周縁に前記結合用杆状部と一体に設けられた、この大径部の先端面から離れる程直径が大きくなる方向に傾斜した弾性薄肉部であり、この弾性薄肉部の先端縁を前記板状部分のうちで前記結合孔の周囲部分に弾性的に当接させている、請求項3〜4のうちの何れか1項に記載したステアリングホイールの位置調節装置。
- 前記大径部の先端部に、外向フランジ状の鍔部が設けられており、前記弾性部材が、前記板状部分のうちで前記結合孔の周縁部にこの板状部分と一体に設けられた、この板状部分から離れる程直径が大きくなる方向に傾斜した弾性薄肉部であり、この弾性薄肉部の先端縁を前記鍔部に弾性的に当接させている、請求項3〜4のうちの何れか1項に記載したステアリングホイールの位置調節装置。
- 前記伸縮式ダンパが、先端部が開口した筒状のシリンダ部と、先端部乃至中間部をこのシリンダ部内に、このシリンダ部の先端開口から緩く挿入されたダンパ用ロッドと、これらシリンダ部の内周面とダンパ用ロッドの外周面との間に介在させたグリースとから成るものであり、前記結合用杆状部が、前記シリンダ部の基端部と前記ダンパ用ロッドの先端部とに設けられている、請求項1〜6のうちの何れか1項に記載したステアリングホイールの位置調節装置。
- 前記回転部分が、前記調節レバーの基端部に設けられてこの調節レバーと共に回転する突片であり、前記非回転部分が前記他方の支持板部である、請求項1〜7のうちの何れか1項に記載したステアリングホイールの位置調節装置。
- 前記両固定側透孔が、前記両支持板部の互いに整合する部分に設けられた、それぞれが上下方向に長い1対のチルト用長孔であり、前記拡縮機構は、被駆動カムと駆動カムとを備えたカム装置により構成されるもので、このうちの被駆動カムは、外側面を凸部と凹部とを傾斜面により連続させた被駆動側カム面とし、中心孔に前記調節ロッドを回転可能に挿通した状態で、前記他方の支持板部に設けた前記チルト用長孔に、このチルト用長孔に沿った変位のみを可能に係合しており、前記駆動カムは、前記被駆動側カム面と対向する内側面を、凸部と凹部とを傾斜面により連続させた駆動側カム面とし、前記調節レバーにより前記調節ロッドの中心軸回りに回転させられるもので、前記被駆動側カム面と前記駆動側カム面との係合に基づいて軸方向寸法を拡縮するものであり、前記回転部分が、前記調節レバーの基端部に設けられてこの調節レバーと共に回転する突片であり、前記非回転部分が、前記被駆動側カムに固定されてこの被駆動側カムと共に前記チルト用長孔に沿って変位する支持腕である、請求項1〜7のうちの何れか1項に記載したステアリングホイールの位置調節装置。
- 前記シリンダ部の内周面及び前記ダンパ用ロッドの外周面を、周方向に関して凹部と凸部とを交互に連続させた凹凸面として、これら両周面同士の対向面積を確保している、請求項7、又は、この請求項7を引用した請求項8〜9のうちの何れか1項に記載したステアリングホイールの位置調節装置。
- グリースの基油の動粘度が、40℃で500〜50000mm2/sである、請求項7、又は、この請求項7を引用した請求項8〜10のうちの何れか1項に記載したステアリングホイールの位置調節装置。
- 前記シリンダ部を構成する外径側材料の線膨張係数よりも、前記ダンパ用ロッドを構成する内径側材料の線膨張係数が大きい、請求項7、又は、この請求項7を引用した請求項8〜11のうちの何れか1項に記載したステアリングホイールの位置調節装置。
- 前記外径側材料が鉄系合金であり、前記内径側材料が軽合金又は合成樹脂である、請求項12に記載したステアリングホイールの位置調節装置。
- 前記外径側材料が金属であり、前記内径側材料が合成樹脂である、請求項12に記載したステアリングホイールの位置調節装置。
- 前記ステアリングコラムが、アウタコラムとインナコラムとを伸縮可能に組み合わせたテレスコピックステアリングコラムであり、前記ステアリングシャフトが、アウタシャフトとインナシャフトとを、トルク伝達可能に、且つ、伸縮可能に組み合わせたテレスコピックステアリングシャフトであり、前記被挟持部は、前記アウタコラムに設けられていて、前記通孔がこのアウタコラムの軸方向に長い前後方向長孔であり、前記調節ロッドがこの前後方向長孔内で変位可能な範囲内で、前記ステアリングホイールの前後位置の調節を可能としている、請求項1〜14のうちの何れか1項に記載したステアリングホイールの位置調節装置。
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