JP6475588B2 - 保護管吊下げ装置、保護管及び保護管の吊下げ配管方法 - Google Patents

保護管吊下げ装置、保護管及び保護管の吊下げ配管方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6475588B2
JP6475588B2 JP2015151758A JP2015151758A JP6475588B2 JP 6475588 B2 JP6475588 B2 JP 6475588B2 JP 2015151758 A JP2015151758 A JP 2015151758A JP 2015151758 A JP2015151758 A JP 2015151758A JP 6475588 B2 JP6475588 B2 JP 6475588B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
protective tube
messenger wire
tube
longitudinal direction
protective
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015151758A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017034825A (ja
Inventor
慎也 吉村
慎也 吉村
祐介 北村
祐介 北村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mirai Kogyo KK
Original Assignee
Mirai Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mirai Kogyo KK filed Critical Mirai Kogyo KK
Priority to JP2015151758A priority Critical patent/JP6475588B2/ja
Publication of JP2017034825A publication Critical patent/JP2017034825A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6475588B2 publication Critical patent/JP6475588B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Supports For Pipes And Cables (AREA)
  • Details Of Indoor Wiring (AREA)
  • Suspension Of Electric Lines Or Cables (AREA)

Description

本発明は、保護管を空中で吊り下げて支持するための保護管吊下げ装置に関する。さらに、本発明は、上記保護管吊下げ装置に使用される保護管、及び、保護管を空中で吊り下げて支持及び配管する保護管の吊下げ配管方法に関する。
従来、高圧架空線又は低圧配電線に加えて電柱に対して通信電線等の配線材を架設すべく、該配線材を収容する保護管を空中で吊り下げ支持するために種々の装置が用いられている。
例えば、特許文献1は、電柱間に通信電線を収容する自己支持型管(保護管吊下げ装置)を開示している。自己支持型管(A)は、保護管としてのコルゲートパイプ(10)にメッセンジャーワイヤ(11)を添設して、両者を合成樹脂性外被(12)で一体に被覆してなる。そして、該自己支持型管(A)では、コルゲートパイプ(10)と外被(12)の間に磁気シールド層(13)を形成した。すなわち、外被(12)がコルゲートパイプ(10)及びメッセンジャーワイヤ(11)を周囲を完全に被覆するとともに、外被(12)の首部によって両者が連結されている。該自己支持型管(A)は、サプライスタンド(20)からコルゲートパイプ(10)を導き出し、その走行経路において、メッセンジャーワイヤ(11)、テープ(13)、リード線(14)を添設したのち、押出機(21)によって外被(12)を被覆し、キャプスタン(22)を経て巻取ドラム(23)に巻回して製造される。このような自己支持型管(A)が、空中で緊張した状態で張架されることにより、通信電線が電柱に対して配線される。なお、()内に特許文献1の符号を示した。
実開平3−74122号公報
特許文献1のような従来の保護管吊下げ装置では、メッセンジャーワイヤの長尺方向全体に亘って、一体的に成形された外被でコルゲートパイプ(保護管)とメッセンジャーワイヤの両方を被覆しているので、その製造工程が面倒となることが問題であった。特には、特許文献1では、自己支持型管(保護管吊下げ装置)の製造工程において、メッセンジャーワイヤにコルゲートパイプを添設するように両者を所定位置に支持及び固定した上で押出機を用いて長尺の外被を成形処理することが必須である。すなわち、このような一体成形型の保護管吊下げ装置では、製造設備の規模を比較的に大きくせざるを得ず、尚且つ、製造工程を複雑化せざるを得ないことが問題であった。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、別体として製造された保護管とメッセンジャーワイヤとを添設して両者を容易に一体化することが可能な保護管吊下げ装置、保護管及び保護管の吊下げ配管方法を提供することにある。
請求項1に記載の保護管吊下げ装置は、長尺方向に架設されるメッセンジャーワイヤと、
メッセンジャーワイヤに支持され、内部に配線・配管材が配設される保護管と、
長尺方向に沿って少なくとも部分的に、保護管とメッセンジャーワイヤとを一体的に結合する結合手段と、を備え、
保護管外面の長尺方向の一部又は全体には、メッセンジャーワイヤに対する保護管の添設をガイドするためのガイド部が形成され
保護管は、軸方向外面に山部と谷部とが交互に形成された波付管であり、ガイド部は、山部の周方向の一部から突出する一対の突起間に形成されていることを特徴とする。
請求項2に記載の保護管吊下げ装置は、長尺方向に架設されるメッセンジャーワイヤと、
メッセンジャーワイヤに支持され、内部に配線・配管材が配設される保護管と、
長尺方向に沿って少なくとも部分的に、保護管とメッセンジャーワイヤとを一体的に結合する結合手段と、を備え、
保護管外面の長尺方向の一部又は全体には、メッセンジャーワイヤに対する保護管の添設をガイドするためのガイド部が形成され、
前記保護管は、軸方向外面に山部と谷部とが交互に形成された波付管であり、
ガイド部は、保護管の管壁外面に長尺方向に沿って直線状に形成され、且つ、メッセンジャーワイヤを保護管の周方向にずれることなく収容する所定幅の収容溝からなり、
収容溝は、山部に凹設された切り欠きによって形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の保護管吊下げ装置は、長尺方向に架設されるメッセンジャーワイヤと、
メッセンジャーワイヤに支持され、内部に配線・配管材が配設される保護管と、
長尺方向に沿って少なくとも部分的に、保護管とメッセンジャーワイヤとを一体的に結合する結合手段と、を備え、
保護管外面の長尺方向の一部又は全体には、メッセンジャーワイヤに対する保護管の添設をガイドするためのガイド部が形成され、
結合手段は、メッセンジャーワイヤと保護管を束ねるように保護管周方向に巻回される1又は複数のバンド体からなり、バンド体が保護管外面及びメッセンジャーワイヤ外面の両方に当接するように構成され、
メッセンジャーワイヤは、鋼製の軸部と、該軸部を被覆する軟質合成樹脂製の被覆部とからなり、バンド体は、被覆部を押し潰すようにして、メッセンジャーワイヤと保護管とを固縛することを特徴とする。
請求項4に記載の保護管吊下げ装置は、長尺方向に架設されるメッセンジャーワイヤと、
メッセンジャーワイヤに支持され、内部に配線・配管材が配設される保護管と、
長尺方向に沿って少なくとも部分的に、保護管とメッセンジャーワイヤとを一体的に結合する結合手段と、を備え、
保護管外面の長尺方向の一部又は全体には、メッセンジャーワイヤに対する保護管の添設をガイドするためのガイド部が形成され、
メッセンジャーワイヤは、鋼製の軸部と、該軸部を被覆する軟質合成樹脂製の被覆部とからなり、
保護管は、屈曲可能な可撓性を有する合成樹脂製の長尺体であり、
結合手段は、メッセンジャーワイヤがガイド部により保護管に添設された状態で被覆部と保護管とを接着することを特徴とする。
請求項5に記載の保護管吊下げ装置は、長尺方向に架設されるメッセンジャーワイヤと、
メッセンジャーワイヤに支持され、内部に配線・配管材が配設される保護管と、
長尺方向に沿って少なくとも部分的に、保護管とメッセンジャーワイヤとを一体的に結合する結合手段と、を備え、
保護管外面の長尺方向の一部又は全体には、メッセンジャーワイヤに対する保護管の添設をガイドするためのガイド部が形成され、
メッセンジャーワイヤは、鋼製の軸部と、該軸部を被覆する軟質合成樹脂製の被覆部とからなり、
保護管は、屈曲可能な可撓性を有する合成樹脂製の長尺体であり、
ガイド部は、長尺方向に連続的又は断続的に形成された突条であり、
結合手段は、突条とメッセンジャーワイヤとが当接した位置で、被覆部と保護管とを接着することを特徴とする。
請求項に記載の保護管吊下げ装置は、請求項又はに記載の保護管吊下げ装置において、メッセンジャーワイヤは、被覆部を切り裂いて軸部を被覆部から引き出すための引出口を形成可能とすべく、被覆部の周方向の一部が保護管に接着されることを特徴とする。
請求項に記載の保護管吊下げ装置は、請求項からのいずれか一項に記載の保護管吊下げ装置において、保護管は、軸方向外面に山部と谷部とが交互に形成された波付管であり、メッセンジャーワイヤは、谷部外面と被覆部との間に隙間を形成するように、山部外面に接着されることを特徴とする。
請求項に記載の保護管は、長尺方向に架設されるメッセンジャーワイヤに一体的に結合及び支持され、内部に配線・配管材が配設される、可撓性を有する合成樹脂製の保護管であって、
メッセンジャーワイヤに対する保護管の添設をガイドするためのガイド部が外面に形成され
保護管は、軸方向外面に山部と谷部とが交互に形成された波付管であり、ガイド部は、メッセンジャーワイヤを収容すべく長尺方向に沿って直線状に形成された所定幅の収容溝であり、収容溝は、保護管から外部に突設された一対の突起、又は、山部に凹設された切り欠きによって定められることを特徴とする。
本発明の一実施形態の方法は、内部に配線・配管材が配設される、可撓性を有する合成樹脂製の保護管の吊下げ配管方法であって、
長尺のメッセンジャーワイヤ、保護管、及び、バンド体を別体として準備する工程と、
メッセンジャーワイヤを緊張させて長尺方向に架設する工程と、
架設したメッセンジャーワイヤに保護管を添設した状態で、保護管とメッセンジャーワイヤとを束ねるようにバンド体を巻回し、保護管をメッセンジャーワイヤに一体的に固縛する工程と、を含むことを特徴とする。
本発明の一実施形態の方法は、内部に配線・配管材が配設される、可撓性を有する合成樹脂製の保護管の吊下げ配管方法であって、
長尺のメッセンジャーワイヤ、保護管、及び、バンド体を別体として準備する工程と、
メッセンジャーワイヤに保護管を添設した状態で、保護管とメッセンジャーワイヤとを束ねるようにバンド体を巻回し、保護管をメッセンジャーワイヤに一体的に固縛する工程と、
保護管と一体化したメッセンジャーワイヤを緊張させて長尺方向に架設する工程と、を含むことを特徴とする。
本発明の一実施形態の保護管吊下げ装置によれば、保護管外面にガイド部が設けられていることにより、メッセンジャーワイヤへの保護管の長尺方向に沿った添設が案内される。これにより、両者を互いに添設した状態に容易に移行可能であり、且つ、添設状態を維持することが容易となる。さらに、メッセンジャーワイヤに保護管が添設された状態で、結合手段によって、メッセンジャーワイヤと保護管とを一体的に結合することが可能である。すなわち、保護管及びメッセンジャーワイヤをそれぞれ別体として製造し、結合手段によって両者を簡単に組み付けすることが可能である。したがって、本発明の保護管吊下げ装置は、別体として製造された保護管とメッセンジャーワイヤとを簡単に添設して両者を容易に一体化することが可能である。
本発明の一実施形態の保護管吊下げ装置によれば、上記発明の効果に加えて、ガイド部が所定幅の収容溝からなることにより、メッセンジャーワイヤを保護管の周方向にずれることなく収容し、保護管をメッセンジャーワイヤの長尺方向に沿うように規制する。これにより、簡易な構造で添設状態への移行及び添設状態の維持がより一層容易となる。
本発明の一実施形態の保護管吊下げ装置によれば、上記発明の効果に加えて、ガイド部が波付管の山部の周方向の一部から突出する一対の突起間によって定められた収容溝である。これにより、保護管の内径を狭めることなく、容易にガイド部を形成することが可能である。
本発明の一実施形態の保護管吊下げ装置によれば、上記発明の効果に加えて、巻回されたバンド体が、保護管外面及びメッセンジャーワイヤ外面の両方に当接するように構成されている。これにより、ガイド部で添設された保護管及びメッセンジャーワイヤをバンド体によって強固に固縛することができる。また、別体であるバンド体により、長尺方向の結合が必要な部分を選択して、メッセンジャーワイヤに保護管を一体的に組み付けることが可能である。さらに、バンド体を用いることにより、保護管とメッセンジャーワイヤとを予めバンド体で一体化した状態で張架すること、及び、予め張架したメッセンジャーワイヤに保護管をバンド体で組み付けることの両方の工程が選択可能となる。そして、バンド体による結合位置を適宜選択することにより、張架されたメッセンジャーワイヤから保護管の一部を分離することも容易となる。
本発明の一実施形態の保護管吊下げ装置によれば、上記発明の効果に加えて、バンド体がメッセンジャーワイヤの被覆部を押し潰すように外面に食い込むことにより、バンド体が保護管及びメッセンジャーワイヤの長尺方向にずれることが効果的に抑えられる。
本発明の一実施形態の保護管吊下げ装置によれば、上記発明の効果に加えて、結合手段がメッセンジャーワイヤの被覆部と保護管外面とを接着することにより、別体として製造した保護管及びメッセンジャーワイヤを簡単に結合することができる。また、長尺方向の結合が必要な部分を接着箇所に選択して、メッセンジャーワイヤに保護管を一体的に組み付けることが可能である。さらに、接着による結合位置を適宜選択することにより、張架されたメッセンジャーワイヤから保護管の一部を分離することも容易となる。
本発明の一実施形態の保護管吊下げ装置によれば、上記発明の効果に加えて、ガイド部としての突条にメッセンジャーワイヤが当接した位置で、接着によって被覆部と保護管とを確実に結合することが可能である。また、突条の位置に合わせて接着箇所を定めることで、メッセンジャーワイヤ及び保護管を一体的に組み付けることが容易となる。さらに、接着による結合位置を突条の形成位置から適宜選択することにより、張架されたメッセンジャーワイヤから保護管の一部を分離することも容易となる。
本発明の一実施形態の保護管吊下げ装置によれば、上記発明の効果に加えて、保護管及びメッセンジャーワイヤが接着された箇所においても、被覆部に切り裂き形成された引出口を介して被覆部と軸部とを分離し、その結果、メッセンジャーワイヤから保護管の一部を容易に分離することができる。
本発明の一実施形態の保護管吊下げ装置によれば、上記発明の効果に加えて、メッセンジャーワイヤが波付管の山部外面に接着されていることにより、谷部外面と被覆部との間に隙間が形成され、結果として、(保護管又はメッセンジャーワイヤ単体と比べて)保護管吊下げ装置全体の可撓性の低下を抑えることができる。
本発明の一実施形態の保護管によれば、保護管外面にガイド部が設けられていることにより、メッセンジャーワイヤへの保護管の添設がガイドされる。これにより、両者を互いに添設した状態に容易に移行可能であり、且つ、添設状態を維持することが容易となる。したがって、本発明の保護管は、メッセンジャーワイヤに簡単に添設して両者を容易に一体化することが可能であり、その製造工程を改善するものである。
本発明の一実施形態の保護管によれば、上記発明の効果に加えて、ガイド部が所定幅の収容溝からなることにより、メッセンジャーワイヤを保護管の周方向にずれることなく収容し、保護管がメッセンジャーワイヤの長尺方向に沿うように規制される。これにより、簡易な構造で添設状態への移行及び添設状態の維持がより一層容易となる。
本発明の一実施形態の保護管の吊下げ配管方法によれば、保護管及びメッセンジャーワイヤをそれぞれ別体として製造し、バンド体によって両者を簡単に組み付けすることが可能である。そして、該バンド体により、長尺方向の結合が必要な部分を選択して、メッセンジャーワイヤに保護管を一体的に組み付けることが可能である。さらに、本発明の方法では、バンド体を用いて、予め張架したメッセンジャーワイヤに保護管をバンド体で組み付けることを特徴とする。これにより、施工者は、予め設置してあるメッセンジャーワイヤに対して、事後的に保護管を吊下げ配管することが可能である。そして、バンド体による結合位置を適宜選択することにより、張架されたメッセンジャーワイヤから保護管の一部を分離することも容易となる。したがって、本発明の保護管の吊下げ配管方法は、別体として製造された保護管とメッセンジャーワイヤとを簡単に添設して両者を容易に一体化することが可能である。
本発明の一実施形態の保護管の吊下げ配管方法によれば、保護管及びメッセンジャーワイヤをそれぞれ別体として製造し、バンド体によって両者を簡単に組み付けすることが可能である。そして、該バンド体により、長尺方向の結合が必要な部分を選択して、メッセンジャーワイヤに保護管を一体的に組み付けることが可能である。さらに、本発明の方法では、予めバンド体を用いて保護管と一体化したメッセンジャーワイヤを架設することを特徴とする。これにより、施工者は、現場でメッセンジャーワイヤを架設するだけで、保護管を吊下げ配管することが可能であり、結果として作業効率が向上する。そして、バンド体による結合位置を適宜選択することにより、張架されたメッセンジャーワイヤから保護管の一部を分離することも容易となる。したがって、本発明の保護管の吊下げ配管方法は、別体として製造された保護管とメッセンジャーワイヤとを簡単に添設して両者を容易に一体化することが可能である。
本発明の第1実施形態の保護管吊下げ装置の斜視図。 図1の保護管吊下げ装置の(a)正面図及び(b)側面図。 図2の保護管吊下げ装置の(a)A−A断面図及び(b)B−B断面図。 図1の保護管吊下げ装置の保護管の斜視図。 図1の保護管吊下げ装置において、保護管を屈曲させて配設された形態を示す模式図。 図1の保護管吊下げ装置の分解斜視図。 本発明の第2実施形態の保護管吊下げ装置の斜視図。 図7の保護管吊下げ装置の(a)正面図及び(b)側面図。 図8の保護管吊下げ装置の(a)C−C断面図及び(b)D−D断面図。 図7の保護管吊下げ装置の保護管の斜視図。 本発明の第3実施形態の保護管吊下げ装置の斜視図。 図11の保護管吊下げ装置の(a)正面図及び(b)側面図。 図12の保護管吊下げ装置の(a)E−E断面図及び(b)F−F断面図。 図11の保護管吊下げ装置において、保護管を屈曲させて配設された形態を示す模式図。 本発明の第4実施形態の保護管吊下げ装置の斜視図。 図15の保護管吊下げ装置の(a)正面図及び(b)側面図。 図16の保護管吊下げ装置の(a)G−G断面図及び(b)H−H断面図。 本発明の変形例の保護管を示す斜視図。 本発明の変形例の保護管を示す斜視図。 本発明の変形例の保護管を示す斜視図。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明において参照する各図の形状は、好適な形状寸法を説明する上での概念図又は概略図であり、寸法比率等は実際の寸法比率とは必ずしも一致しない。つまり、本発明は、図面における寸法比率に限定されるものではない。
[第1実施形態]
図1乃至図6を参照して、本発明の一実施形態である第1実施形態の保護管吊下げ装置100を説明する。
本実施形態の保護管吊下げ装置100は、1又は複数の電柱や構造物に対して高所に設置され、例えば、通信電線等の配線材を空中で吊下げ配線するものである。図1は、本実施形態の保護管吊下げ装置100の斜視図である。図2(a)、(b)は、保護管吊下げ装置100の正面図及び側面図である。図3は、保護管吊下げ装置100のA−A断面図及びB−B断面図である。
図1及び図2に示すように、保護管吊下げ装置100は、長尺方向に架設されるメッセンジャーワイヤ110と、該メッセンジャーワイヤ110に支持され、内部に配線・配管材(図示せず)が配設される保護管120と、該保護管120とメッセンジャーワイヤ110とを長尺方向に沿わせて一体的に結合(又は連結)する結合手段としてのバンド体130と、を備えてなる。そして、保護管120に形成されたガイド部(収容溝124)によってメッセンジャーワイヤ110に保護管120が直線状に添設されている。以下、本実施形態の保護管吊下げ装置100の各構成部材を詳細に説明する。
メッセンジャーワイヤ110は、長尺方向に直線状に張設される長尺体である。図1に示すように、メッセンジャーワイヤ110は、芯材として鋼製の軸部111と、該軸部111を被覆する軟質合成樹脂製の被覆部112とからなる。軸部111は、複数の鋼線が束ねて構成されて十分な強度を有している。被覆部112は、バンド体130が食い込み可能な厚みを有している。メッセンジャーワイヤ110は、例えば、電柱(図示せず)に両端が固定されて空中で張架可能である。あるいは、メッセンジャーワイヤ110の一端が電柱に固定され、他端が建造物等の他の構造物に固定されることにより、空中で張設される。該メッセンジャーワイヤ110は、電柱等の構造物の間に架設な長さを有しているが、その長さは任意に定められる。また、メッセンジャーワイヤ110は、設置に際して十分な強度な発揮し得る径で構成されるが、その径は任意に定められる。
保護管120は、長尺方向に延びる可撓性の合成樹脂製の波付管である。すなわち、保護管120は、巻回又は屈曲自在な柔軟性を有している。図4は、該保護管120の斜視図である。図4に示すとおり、保護管120は、所定厚の管壁121を有し、該管壁121には山部122及び谷部123が交互に長尺方向に連続している。なお、保護管120の長さ及び径は、内部に配設する配線・配管材の径又は長さに応じて、任意に定められる。また、山部122外面と谷部123外面との距離(即ち、山部122の高さ)や、山部122外面及び谷部123外面の長尺方向の幅も任意に定めることが可能であり、本発明の保護管は、本実施形態の波付管の形状・寸法に限定されない。
また、管壁121の外面には、ガイド部(収容溝124)が形成されている。本実施形態では、ガイド部は、保護管120の長尺方向に沿って直線状に延在し、保護管120外面の長尺方向全体に亘っている。ガイド部は、管壁121を内外に貫通することなく保護管120外面に凹設され、メッセンジャーワイヤ110を保護管120の周方向にずれることなく収容する所定幅の収容溝124からなる。より具体的には、長尺方向に連続する山部122には、周方向の一部が凹むように半円状の切り欠き124aが形成され、長尺方向(直線状)に連続する複数の切り欠き124aによって収容溝124が定められている。つまり、ガイド部は、保護管120外面から突出することなく、半円弧状の凹曲面として入れ子状に形成されている。この半円状の収容溝124の開口(又は径)は、メッセンジャーワイヤ110の径と同じか、それよりも僅かに大きく形成されることが好ましい。さらに、収容溝124の深さは、山部122の高さよりも小さいことが好ましい。これにより、谷部123内面側には凹みが形成されず、保護管120の容積が減少することがない。また、収容溝124の深さは、収容されたメッセンジャーワイヤ110が山部121外面から突出するように、メッセンジャーワイヤ110の径よりも小さく定められることが好ましい。後述するとおり、一体結合時にバンド体130が山部122外面とメッセンジャーワイヤ110外面に当接可能であるからである。
バンド体130は、メッセンジャーワイヤ110及び保護管120を共に包囲可能な長さを有する所定幅の帯状体である。本実施形態では、バンド体130は、金属の薄片からなり、屋外での使用における強度、耐久性、耐候性等に優れている。図1及び図6に示すように、バンド体130は、帯状のバンド部131と、該バンド部131の両端を締結する締結部132を備えてなる。該バンド部131は、適度な弾性又は塑性を有し、保護管120外面及びメッセンジャーワイヤ110外面に堅く巻回されることにより、両者の外面に沿って変形可能である。本実施形態では、保護管120の長さに応じて、所定間隔で設置されるように複数のバンド体130が用いられる。なお、本発明のバンド体は、実施形態の構成に限定されることなく、任意に選択可能である。例えば、バンド体は、ロック機構を備える結束バンド等であってもよい。
上述したとおり、メッセンジャーワイヤ110、保護管120及びバンド体130は別体であり、独立して製造されるものである。
以上の説明を踏まえ、保護管吊下げ装置100の構成をより詳細に説明する。本実施形態では、保護管吊下げ装置100は、電柱に対して高所に設置されて配線・配管材を空中で吊下げ配線するものであるので、メッセンジャーワイヤ110の両端が電柱(図示せず)などの構造物に固定され、空中に架設される。メッセンジャーワイヤ110は、緊張状態で張設されることが好ましい。しかしながら、メッセンジャーワイヤ110は、ある程度弛緩した状態で架設されてもよい。
本実施形態の保護管吊下げ装置100では、張設されたメッセンジャーワイヤ110によって支持された状態で、配線・配管材(図示せず)を内部に収容及び保護して配設するように、保護管120がメッセンジャーワイヤ110に対して、その長尺方向に沿って添設されている。このとき、保護管120に凹設されたガイド部である収容溝124にメッセンジャーワイヤ110が収容されている。図3に示すように、収容溝124は、断面視略半円形状であり、メッセンジャーワイヤ110の断面の約半分が収容溝124内に配置されている。そして、メッセンジャーワイヤ110及び保護管120がガイド部(収容溝124)を介して互いに当接した状態で長尺方向に延びている。すなわち、ガイド部によって、メッセンジャーワイヤ110に対して保護管120が直線状に案内及び規制されている。図3(a)、(b)に示すように、メッセンジャーワイヤ110の一部が保護管120の管壁121内にめり込むように互いに位置しているため、両者が十分に近接している。これにより、屋外に配設した後、保護管120が風圧の影響を受けてメッセンジャーワイヤ110に対して揺動することが抑えられる。さらに、図3(b)によれば、収容溝124の深さが山部122の高さよりも小さいので、添設状態で谷部123外面とメッセンジャーワイヤ110外面との間に隙間が存在する。
そして、互いに添設された状態のメッセンジャーワイヤ110及び保護管120が環状のバンド体130によって周方向に巻回されて固縛されている。バンド部131がメッセンジャーワイヤ110及び保護管120外周を完全に包囲し、締結部132によって堅く締結されている。図3(a)に示すように、バンド部131内面が保護管120の山部122外面及びメッセンジャーワイヤ110外面の両方に当接するように、バンド体130が両外面に沿うように弾性又は塑性変形している。換言すれば、メッセンジャーワイヤ110外面が収容溝124から径方向外方に突出し、バンド体130が保護管120外面及びメッセンジャーワイヤ110外面の両方に当接可能であるように、メッセンジャーワイヤ110の径に対してガイド部としての収容溝124の深さや形状が設定されている。これにより、メッセンジャーワイヤ110が保護管120の周方向にずれることなく収容溝124に部分的に収容された状態で、メッセンジャーワイヤ110と保護管120が強固に結合される。さらには、メッセンジャーワイヤ110の該軸部111を被覆する軟質合成樹脂製の被覆部112を押し潰すようにして、バンド体130がメッセンジャーワイヤ110と保護管120とを固縛している。つまり、バンド体130が巻回された位置で被覆部112が押し潰されて、メッセンジャーワイヤ110の長尺方向の一部が径方向内側に変形する。この変形部分と非変形部分の間の段差により、バンド体130が保護管120及びメッセンジャーワイヤ110の長尺方向にずれることが効果的に抑えられる。
なお、図1では、1つのバンド体130のみが描写されているが、長尺方向に沿った任意の位置に複数のバンド体130が設置され得る。そして、バンド体130による結合位置を適宜選択することにより、張架されたメッセンジャーワイヤ110から保護管120の一部を分離することも容易となる。例えば、図5に示すように、所定間隔で2つのバンド体130で中央側の保護管120をメッセンジャーワイヤ110に結合し、保護管120の両端を自由端とする。そして、保護管120をガイド部の収容溝124から離脱させるように屈曲させることにより、保護管120をメッセンジャーワイヤ110から離れて自由に配設することも可能となる。なお、メッセンジャーワイヤ110と保護管120との相対的な長さ関係は任意に定められる。つまり、メッセンジャーワイヤ110及び保護管120の長さが同じであってもよく、あるいは、メッセンジャーワイヤ110及び保護管120のいずれか一方が他方よりも長くてもよい。メッセンジャーワイヤ110よりも保護管120が長い場合、図5に示したように、保護管120が屈曲配管させることが好ましい。さらに、図示しないが、他の張設されたメッセンジャーワイヤ110に屈曲した保護管130を添設することにより、保護管130を空中で屈折させて配管可能である。
次に、図6を参照して、保護管吊下げ装置100を設置して、可撓性を有する合成樹脂製の保護管120を吊下げ配管する方法について説明する。まず、それぞれ別体として製造されたメッセンジャーワイヤ110、保護管120及び1又は複数のバンド体130を準備する。メッセンジャーワイヤ110の両端を電柱などの構造体に固定し、緊張状態で空中に架設する。そして、図6に示すように、保護管120のガイド部の収容溝124内にメッセンジャーワイヤ110を収容するように、長尺方向に沿って保護管120をメッセンジャーワイヤ110に添設する。保護管120が直線状に案内されるようにメッセンジャーワイヤ110が収容溝124に収まり、そして、メッセンジャーワイヤ110及び保護管120の周方向の相対移動が規制されるため、添設状態への移行及び添設状態の維持が容易である。次いで、長尺方向における結合部位を1又は複数箇所選択し、ガイド部によって保護管120をメッセンジャーワイヤ110に添設した状態で、保護管120とメッセンジャーワイヤ110とを束ねるように1又は複数のバンド体130をメッセンジャーワイヤ110の長尺方向に間隔をあけて巻回し、保護管120をメッセンジャーワイヤ110に一体的に固縛する。より詳細には、バンド部131でメッセンジャーワイヤ110及び保護管120の周囲を包囲し、メッセンジャーワイヤ110の被覆部112を押し潰すまでバンド部131を締め付け、バンド部131両端を締結部132によってロックする。こうして、保護管120がメッセンジャーワイヤ110によって空中に一体的に吊り下げ支持され、空中に配線・配管材の配設が可能となる。
ここで説明した方法は、一例にすぎず、当業者であれば、各工程の順序を入れ替え、又は、状況に応じて不要な工程を省略又は変更することも可能である。例えば、メッセンジャーワイヤ110に保護管120を予め固縛した後に、メッセンジャーワイヤ110を構造物に張架して、保護管を空中に吊下げ支持してもよい。つまり、施工者は、保護管120とメッセンジャーワイヤ110とを予めバンド体130で一体化した状態で張架すること(つまり、製造・出荷時に一体組立)、及び、予め張架したメッセンジャーワイヤ110に保護管120をバンド体130で組み付けること(つまり、現場での一体組立)の両方の工程を選択可能である。また、配線・配管材は、予め保護管120に収容されていてもよく、あるいは、保護管吊下げ装置100設置後に保護管120に挿入されていもよい。
以下、本発明に係る一実施形態の保護管吊下げ装置100の作用効果について説明する。
本実施形態の保護管吊下げ装置100によれば、保護管120外面に収容溝124であるガイド部が設けられていることにより、メッセンジャーワイヤ110を保護管120の周方向にずれることなく収容し、メッセンジャーワイヤ110への保護管120の添設がガイドされる。これにより、両者を互いに添設した状態に容易に移行可能であり、且つ、添設状態を維持することが容易となる。さらに、メッセンジャーワイヤ110に保護管120が添設された状態で、結合手段であるバンド体130によって、メッセンジャーワイヤ110と保護管120とを一体的に結合することが可能である。すなわち、保護管120及びメッセンジャーワイヤ110をそれぞれ別体として製造し、バンド体130によって両者を簡単に組み付けることが可能である。したがって、本実施形態の保護管吊下げ装置100は、別体として製造された保護管120とメッセンジャーワイヤ110とを簡単に添設して両者を容易に一体化することが可能である。それ故、従来(特許文献1)の一体成形されてなる装置と比べて、その製造工程を簡素化するものである。
また、本実施形態の保護管吊下げ装置100によれば、該バンド体130により、長尺方向のメッセンジャーワイヤ110及び保護管120の結合が必要な部分を選択して、メッセンジャーワイヤ110に保護管120を一体的に組み付けることが可能である。さらに、バンド体130を用いることにより、保護管120とメッセンジャーワイヤ130とを予めバンド体130で一体化した状態で張架すること、及び、予め張架したメッセンジャーワイヤ110に保護管120をバンド体130で組み付けることの両方の工程が選択可能となる。そして、バンド体130による結合位置を適宜選択することにより、張架されたメッセンジャーワイヤ110から保護管130の一部を分離することも容易となり、配管路を自在に選択することが可能となる。
さらに、従来(特許文献1)の自己支持型管(A)では、コルゲートパイプ(10)及びメッセンジャーワイヤ(11)が外被(12)の首部を介して結合されている。この首部を介して、コルゲートパイプ(10)がメッセンジャーワイヤ(11)に吊下げられているため、屋外に配設した際、風雨の影響を受けて大きく揺動することが課題として挙げられる。これに対し、本実施形態の保護管吊下げ装置100によれば、ガイド部が保護管120外面に入れ子状に凹設されていることにより、メッセンジャーワイヤ110の一部が保護管120の管壁121内にめり込むように配置される。このように、設置時に両者が十分に近接しているので、屋外に配設した後、保護管120が風圧の影響を受けてメッセンジャーワイヤ110に対して大きく揺動することが抑えられる。
[第2実施形態]
図7乃至図10を参照して、本発明の一実施形態である第2実施形態の保護管吊下げ装置200を説明する。なお、本実施形態において、三桁で示される構成要素において下二桁が共通する構成要素は、説明がない限り、同一又は類似の特徴を有し、その説明を一部省略する。
保護管吊下げ装置200は、図7及び図8に示すとおり、長尺方向に架設されるメッセンジャーワイヤ210と、該メッセンジャーワイヤ210に支持され、内部に配線・配管材(図示せず)が配設される保護管220と、該保護管220とメッセンジャーワイヤ210とを長尺方向に沿わせて一体的に結合する結合手段としてのバンド体230と、を備えてなる。そして、保護管220に形成されたガイド部(収容溝224)によってメッセンジャーワイヤ210に保護管220が直線状に添設されている。なお、第2実施形態のメッセンジャーワイヤ210及びバンド体230は、第1実施形態のメッセンジャーワイヤ110及びバンド体130と同一であり、保護管220のガイド部223の構成が第1実施形態のものと異なっている。
保護管220は、長尺方向に延びる可撓性の合成樹脂製の波付管である。すなわち、保護管220は、巻回又は屈曲自在な柔軟性を有している。図10は、該保護管220の斜視図である。図10に示すとおり、保護管220は、所定厚の管壁221を有し、該管壁221には山部222及び谷部223が交互に長尺方向に連続している。また、管壁221の外面には、ガイド部が形成されている。本実施形態では、ガイド部は、保護管220の長尺方向に沿って直線状に延在し、保護管220外面の周方向の一部に形成されている。図9に示すように、ガイド部は、管壁221を内外に貫通することなく、メッセンジャーワイヤ210を保護管220の周方向にずれることなく収容する所定幅の収容溝224を有する。該収容溝224は、長手方向に連続する各山部222の周方向の一部から突出する一対の突起224a間に定められている。より具体的には、突起224a間に半円弧状の凹曲面が形成され、ここにメッセンジャーワイヤ210外面の一部が収容される。つまり、本実施形態のガイド部は、保護管220外面から突出した位置に形成されている。そして、収容溝224の深さ(突起224aの高さ)は、収容されたメッセンジャーワイヤ210が山部221外面から突出するように、メッセンジャーワイヤ210の径よりも小さく定められることが好ましい。
本実施形態の保護管吊下げ装置200では、メッセンジャーワイヤ210によって支持された状態で、配線・配管材(図示せず)を内部に収容及び保護して配設するように、保護管220がメッセンジャーワイヤ210に対して、その長尺方向に沿って添設されている。このとき、保護管220に突設された突起224a間の収容溝224にメッセンジャーワイヤ210が収容されている。図9に示すように、収容溝224は、断面視略半円形状であり、メッセンジャーワイヤ210の断面の約半分が収容溝224内に配置されている。すなわち、ガイド部によってメッセンジャーワイヤ210及び保護管220の添設がガイドされることで、メッセンジャーワイヤ210及び保護管220がガイド部(収容溝224)を介して互いに当接した状態で長尺方向に延びている。図9(a)、(b)に示すように、メッセンジャーワイヤ210外面が保護管220の管壁221外面に当接するように互いに位置しているため、両者は比較的近接している。これにより、屋外に配設した後、保護管220が風圧の影響を受けてメッセンジャーワイヤ210に対して揺動することが比較的抑えられる。さらに、図9(b)によれば、添設状態でメッセンジャーワイヤ210外面が山部222外面に当接し、谷部223外面とメッセンジャーワイヤ210外面とが山部221の高さ分、離隔している。
そして、該保護管吊下げ装置200では、互いに添設された状態のメッセンジャーワイヤ210及び保護管220が環状のバンド体230によって周方向に巻回されて固縛されている。バンド部231がメッセンジャーワイヤ210及び保護管220外周を完全に包囲し、締結部232によって堅く締結されている。図9(a)に示すように、バンド部231内面が保護管220の山部222外面及びメッセンジャーワイヤ210外面の両方に当接するように、バンド体230が両外面に沿って変形している。これにより、メッセンジャーワイヤ210が保護管220の周方向にずれることなく収容溝224に収容された状態で、メッセンジャーワイヤ210と保護管220が強固に結合される。さらには、メッセンジャーワイヤ210の該軸部211を被覆する軟質合成樹脂製の被覆部212を押し潰すようにして、バンド体230がメッセンジャーワイヤ210と保護管220とを固縛している。これにより、バンド体230が保護管220及びメッセンジャーワイヤ210の長尺方向にずれることが効果的に抑えられる。
なお、該保護管吊下げ装置200を設置する方法は、第1実施形態とほぼ共通するため、その説明を省略する。
したがって、本実施形態の保護管吊下げ装置200は、第1実施形態の保護管吊下げ装置100と同様に、別体として製造された保護管220とメッセンジャーワイヤ210とを簡単に添設して両者を容易に一体化することが可能である。
[第3実施形態]
図11乃至図14を参照して、本発明の一実施形態である第3実施形態の保護管吊下げ装置300を説明する。なお、本実施形態において、三桁で示される構成要素において下二桁が共通する構成要素は、説明がない限り、同一又は類似の特徴を有し、その説明を一部省略する。
保護管吊下げ装置300は、図11及び図12に示すとおり、長尺方向に架設されるメッセンジャーワイヤ310と、該メッセンジャーワイヤ310に支持され、内部に配線・配管材(図示せず)が配設される保護管320と、該保護管320とメッセンジャーワイヤ310とを長尺方向に沿わせて一体的に結合する結合手段(接着部330)と、を備えてなる。そして、保護管320に形成されたガイド部(収容溝324)によってメッセンジャーワイヤ310に保護管320が直線状に添設されている。なお、第3実施形態のメッセンジャーワイヤ310及び保護管320は、第1実施形態のメッセンジャーワイヤ110及び保護管120と同一であり、結合手段に第1実施形態のようなバンド体130を採用していない。
本実施形態では、結合手段は、メッセンジャーワイヤ310がガイド部により保護管320に添設された状態で被覆部312と保護管320外面とを一体的に接着するように構成されている。該結合手段による「接着」は、接着剤による接着であり、結合手段として、例えば、塩化ビニル樹脂系、アクリル樹脂系、エポキシ樹脂系等の任意の接着剤を採用可能である。また、結合手段による「接着」は、熱融着による接着などであってもよい。
本実施形態の保護管吊下げ装置300では、図11に示すように、メッセンジャーワイヤ310によって支持された状態で、配線・配管材(図示せず)を内部に収容及び保護して配設するように、保護管320がメッセンジャーワイヤ310に対して、その長尺方向に沿って添設されている。このとき、保護管320に凹設されたガイド部の収容溝324にメッセンジャーワイヤ310が収容されている。図13に示すように、収容溝324は、断面視略半円形状であり、メッセンジャーワイヤ310の断面の約半分が収容溝324内に配置されている。すなわち、ガイド部によってメッセンジャーワイヤ310及び保護管320の添設がガイドされることで、メッセンジャーワイヤ310及び保護管320がガイド部を介して互いに当接した状態で長尺方向に延びている。図13(a)、(b)に示すように、メッセンジャーワイヤ310の一部が保護管320の管壁321内にめり込んでいるように互いに位置しているため、両者が十分に近接している。これにより、屋外に配設した後、保護管320が風圧の影響を受けてメッセンジャーワイヤ310に対して揺動することが抑えられる。
そして、互いに添設された状態のメッセンジャーワイヤ310及び保護管320が結合手段による接着部330で結合されている。接着部330は、保護管320の収容溝324の凹曲面に形成され、保護管320の長尺方向全体に亘っている。そして、長尺方向全体において、合成樹脂製の保護管320外面とメッセンジャーワイヤ310の合成樹脂製の被覆部312外面とが接着している。より詳細には、図13(b)に示すように、メッセンジャーワイヤ310は、谷部323外面と被覆部312との間に隙間を形成するように、山部322外面に接着されている。つまり、メッセンジャーワイヤ310が波付管320の山部322外面に接着されていることにより、谷部323外面と被覆部312との間に隙間が形成され、結果として、保護管320又はメッセンジャーワイヤ310単体と比べて、保護管吊下げ装置300全体の可撓性の低下が抑えられている。したがって、本実施形態の保護管吊下げ装置300では、メッセンジャーワイヤ310が保護管320の周方向にずれることなく収容溝324に収容された状態で、全体としての可撓性の低下を抑えつつ、メッセンジャーワイヤ310と保護管320とが強固に結合されている。
また、保護管吊下げ装置300では、メッセンジャーワイヤ310は、その被覆部312を切り裂いて鋼製の軸部311を被覆部312から引き出すための引出口313を形成可能とすべく、被覆部312の周方向の一部が保護管320外面に接着されている。すなわち、直線状に張設されたメッセンジャーワイヤ320に対して、保護管320を屈曲配設する場合、図14に示すように、保護管320を屈曲させる箇所で被覆部322をカッター等で切り裂いて、部分的に軸部321と被覆部322とを分離可能とする。この状態で、保護管320をメッセンジャーワイヤ310から離隔する方向に動かすことで、被覆部322の切れ端が接着したままの保護管320を所望の方向に屈曲させることができる。よって、保護管320及びメッセンジャーワイヤ310が接着された箇所においても、被覆部312に切り裂き形成された引出口313を介して被覆部312と軸部311とを分離し、その結果、メッセンジャーワイヤ310から保護管320の一部を容易に分離することができる。あるいは、本実施形態では、長手方向全体に亘って接着部330が形成されているが、保護管320を屈曲配管する箇所で接着部330を形成しないことで、保護管320を屈曲配管させることも可能である。
次に、保護管吊下げ装置300を設置して合成樹脂製の可撓性保護管320を吊下げ配管する方法について説明する。まず、それぞれ別体として製造されたメッセンジャーワイヤ310、保護管320及び結合手段(接着剤)を準備する。次いで、保護管320のガイド部である収容溝324表面に接着剤を塗布し、保護管320の収容溝324内にメッセンジャーワイヤ310を収容するように、長尺方向に沿って保護管320をメッセンジャーワイヤ310に添設する。接着部330が固化して両外面が接着するまで、添設状態のまま所定時間放置する。このとき、メッセンジャーワイヤ310が収容溝324に周方向にずれることなく収まるため、添設状態への移行及び添設状態の維持が容易である。そして、保護管320が添設したメッセンジャーワイヤ310の両端を電柱などの構造体に固定し、緊張状態で空中に架設する。こうして、保護管320がメッセンジャーワイヤ310によって空中に吊り下げ支持され、空中に配線・配管材の配設が可能となる。
ここで説明した方法は、一例にすぎず、当業者であれば、各工程の順序を入れ替え、又は、状況に応じて不要な工程を省略又は変更することも可能である。例えば、上記のとおり、予めメッセンジャーワイヤ310と保護管320とを接着して保護管吊下げ装置300を構成した上で空中に配設することが施工安定性の上で好ましいが、メッセンジャーワイヤ310を構造物に張架した上で現場にて接着をおこなってもよい。
したがって、本実施形態の保護管吊下げ装置300は、別体として製造された保護管320とメッセンジャーワイヤ310とを簡単に添設して両者を容易に一体化することが可能である。
[第4実施形態]
図15乃至図17を参照して、本発明の一実施形態である第4実施形態の保護管吊下げ装置400を説明する。なお、本実施形態において、三桁で示される構成要素において下二桁が共通する構成要素は、説明がない限り、同一又は類似の特徴を有し、その説明を一部省略する。
保護管吊下げ装置400は、図15及び図16に示すとおり、長尺方向に架設されるメッセンジャーワイヤ410と、該メッセンジャーワイヤ410に支持され、内部に配線・配管材(図示せず)が配設される保護管420と、該保護管420とメッセンジャーワイヤ410とを長尺方向に沿わせて一体的に結合する結合手段(接着部430)と、を備えてなる。そして、保護管420に形成されたガイド部(突条424)によってメッセンジャーワイヤ410に保護管420が直線状に添設されている。なお、第4実施形態のメッセンジャーワイヤ410及び結合手段(接着部430)は、第3実施形態のメッセンジャーワイヤ310及び接着部330と同一であるが、保護管420の形状が相違する。
保護管420は、長尺方向に延びる可撓性の合成樹脂製の波付管である。すなわち、保護管420は、巻回又は屈曲自在な柔軟性を有している。保護管420は、所定厚の管壁421を有し、該管壁421には山部422及び谷部423が交互に長尺方向に連続している。また、管壁421の外面には、ガイド部(突条424)が形成されている。本実施形態では、ガイド部は、保護管420の長尺方向に沿って直線状に延在し、保護管420外面の長尺方向の一部に形成されている。図15に示すように、ガイド部は、長尺方向に形成された一列の突条424である。図示しないが、長尺方向に沿って複数の突条424が一直線上に断続的に形成されている。図16に示すように、長手方向に連続する山部422外面から径方向外方に突起424aが張り出し形成されている。これら連続する複数の突起424aが協働して、長手方向に延在する突条424aが形成されている。メッセンジャーワイヤ410が突条424に安定的に当接可能であるように、突条424の高さはメッセンジャーワイヤ410の径よりも大きいことが好ましい。
本実施形態の保護管吊下げ装置400では、図15に示すように、メッセンジャーワイヤ410によって支持された状態で、配線・配管材(図示せず)を内部に収容及び保護して配設するように、保護管420がメッセンジャーワイヤ410に対して、その長尺方向に沿って添設されている。このとき、保護管420に凸設されたガイド部としての複数の突条424にメッセンジャーワイヤ410が当接するように配置されている。すなわち、ガイド部(突条424)によってメッセンジャーワイヤ410及び保護管420の添設がガイドされることで、メッセンジャーワイヤ410及び保護管420がガイド部を介して互いに当接した状態で長尺方向に延びている。そして、互いに添設された状態のメッセンジャーワイヤ410及び保護管420が結合手段による接着部430で結合されている。接着部430は、突条424側面及び山部422外面の両方に形成されている。しかしながら、接着部430は、突条424側面及び山部422外面のいずれか一方に形成されてもよい。
図17(a)、(b)に示すように、メッセンジャーワイヤ410外面が保護管420の管壁421外面に当接するように互いに位置しているため、両者は比較的近接している。これにより、屋外に配設した後、保護管420が風圧の影響を受けてメッセンジャーワイヤ410に対して揺動することが比較的抑えられる。さらに、図17(b)によれば、メッセンジャーワイヤ410は、谷部423外面と被覆部412との間に隙間を形成するように、山部422外面に接着されている。つまり、メッセンジャーワイヤ410が波付管420の山部422外面に接着されていることにより、谷部423外面と被覆部412との間に隙間が形成され、結果として、保護管420又はメッセンジャーワイヤ410単体と比べて、保護管吊下げ装置400全体の可撓性の低下が抑えられている。したがって、本実施形態の保護管吊下げ装置400では、メッセンジャーワイヤ410が保護管420の周方向にずれることなくガイド部に収容された状態で、全体としての可撓性の低下を抑えつつ、メッセンジャーワイヤ410と保護管420とが強固に結合されている。
本実施形態の保護管吊下げ装置400では、第3実施形態の保護管吊下げ装置300と同様に、メッセンジャーワイヤ410は、その被覆部412を切り裂いて鋼製の軸部411を被覆部412から引き出すための引出口413を形成可能とすべく、被覆部412の周方向の一部が保護管420外面に接着されている。すなわち、保護管420及びメッセンジャーワイヤ410が接着された箇所においても、被覆部412に切り裂き形成された引出口413を介して被覆部412と軸部411とを分離し、その結果、メッセンジャーワイヤ410から保護管420の一部を容易に分離することができる。あるいは、保護管420を屈曲配管する箇所で接着部430を形成しないことで、保護管420を屈曲配管させることも可能である。
次に、保護管吊下げ装置400を設置して合成樹脂製の可撓性保護管420を吊下げ配管する方法について説明する。まず、それぞれ別体として製造されたメッセンジャーワイヤ410、保護管420及び結合手段(接着剤)を準備する。次いで、保護管420の突条42側面及び/又は該突条424に隣接する山部422外面に接着剤を塗布し、保護管420の1又は複数の突条424側面にメッセンジャーワイヤ410を宛がうように、長尺方向に沿って保護管420をメッセンジャーワイヤ410に添設する。接着部430が固化して両外面が接着するまで、添設状態のまま所定時間放置する。このとき、突条424により、メッセンジャーワイヤ410及び保護管420の周方向の一方への相対移動が規制されるため、添設状態への移行及び添設状態の維持が比較的容易である。そして、保護管420が添設されたメッセンジャーワイヤ410の両端を電柱などの構造体に固定し、緊張状態で空中に架設する。こうして、保護管420がメッセンジャーワイヤ410によって空中に吊り下げ支持され、空中に配線・配管材の配設が可能となる。なお、予め張設したメッセンジャーワイヤ410に保護管420を接着して空中に吊下げ支持してもよい。
したがって、本実施形態の保護管吊下げ装置400は、別体として製造された保護管420とメッセンジャーワイヤ410とを簡単に添設して両者を容易に一体化することが可能である。
なお、本発明の第3及び第4実施形態の方法は、以下のように表すことも可能である。
内部に配線・配管材が配設される、可撓性を有する合成樹脂製の保護管の吊下げ配管方法であって、長尺のメッセンジャーワイヤ、及び、前記メッセンジャーワイヤに対する添設をガイドするためのガイド部が外面に形成されている保護管を別体として準備する工程と、
前記ガイド部を介して前記保護管を前記メッセンジャーワイヤに添設した状態で、前記保護管と前記メッセンジャーワイヤと接着して一体的に結合する工程と、
前記接着する工程の前又は後で、前記保護管を空中に吊り下げ支持させるべく、前記メッセンジャーワイヤを緊張させて長尺方向に架設する工程と、
を含むことを特徴とする方法。
[変形例]
本発明は、上記実施形態に限定されず、種々の変形例を取り得る。以下、本発明の変形例を説明する。なお、各変形例において、三桁で示される構成要素において下二桁が共通する構成要素は、特定がない限り、同一又は類似の特徴を有し、その説明を一部省略する。
(1)本発明の保護管のガイド部は、保護管及びメッセンジャーワイヤの添設をガイド可能であれば、以下に例示するように種々の形状に変形可能である。
図18は、本発明の変形例の保護管520を示している。保護管520は、山部522及び谷部523が交互に長尺方向に連続する所定厚の管壁521と、管壁521の外面に形成されたガイド部(収容溝524)とを備える。当該ガイド部において、山部522外面から径方向外方に第1の突起524aが張り出している。そして、これに隣接する山部522において、第1の突起524aから周方向に所定距離ずれた位置で、山部522外面から径方向外方に第2の突起524bが張り出している。第1の突起524a及び第2の突起524bが交互に連続することにより、周方向における第1の突起524a及び第2の突起524b間に、メッセンジャーワイヤを収容するための長尺方向に直線状に延びる収容溝(又は収容路)524が定められる。つまり、対となる第1及び第2突起524a,524bが同じ山部522になくてもよい。メッセンジャーワイヤが収容溝524に収容されることで、保護管520が直線状に案内されて、メッセンジャーワイヤ及び保護管520の周方向の相対移動が規制されることで、保護管520及びメッセンジャーワイヤの結合(添設)がガイドされる。当該ガイド部を介してメッセンジャーワイヤに保護管520を添設した状態で、バンド体又は接着による結合手段によって、両者を一体的に結合可能である。
図19は、本発明の変形例の保護管620を示している。保護管620は、山部622及び谷部623が交互に長尺方向に連続する所定厚の管壁621と、管壁621外面に形成されたガイド部(平面路624)とを備える。当該ガイド部において、長尺方向に連続する各山部622の外面には、平面状の外面を有する矩形体624aが突設されている。そして、複数の矩形体624aが直線上に長尺方向に沿って整列することにより、ガイド部として長尺方向に直線状に延びる平面路624が定められる。メッセンジャーワイヤが平面路624に宛がわれることで、保護管620及びメッセンジャーワイヤの結合(添設)がガイドされる。当該ガイド部によってメッセンジャーワイヤに保護管620を添設した状態で、バンド体又は接着による結合手段によって、両者を一体的に結合可能である。なお、本変形例のガイド部は、他の形態と異なり、メッセンジャーワイヤ及び保護管の周方向の相対移動を規制するのでなく、その添設位置を主に案内(位置決め)するように機能する。
図20は、本発明の保護管720を示している。保護管720は、山部722及び谷部723が交互に長尺方向に連続する所定厚の管壁721と、管壁721外面に形成されたガイド部(平面路724)とを備える。当該ガイド部において、長尺方向に連続する各山部722の外面が切り欠かれ、矩形面724aが形成されている。そして、複数の矩形面724aが直線上に長尺方向に沿って整列することにより、ガイド部として長尺方向に直線状に延びる平面路724が定められる。上記保護管620と同様に、メッセンジャーワイヤが平面路724に宛がわれることで、保護管720及びメッセンジャーワイヤの結合(添設)がガイドされる。当該ガイド部によってメッセンジャーワイヤに保護管720を添設した状態で、バンド体又は接着による結合手段によって、両者を一体的に結合可能である。なお、本変形例のガイド部は、保護管620と同様に、メッセンジャーワイヤ及び保護管の周方向の相対移動を規制するのでなく、その添設位置を主に案内(位置決め)するように機能する。
図示しないが、ガイド部は、上述したような凹部、段部、溝部、平坦部の他に目印や刻印などであってもよく、保護管をメッセンジャーワイヤに沿って直線状に案内及び規制することの少なくとも一方ができればよい。
(2)上記実施形態では、保護管は波付管であるが、本発明はこれに限定されない。すなわち、本発明の保護管は、波無し可撓管をも含む概念である。そして、波無しの可撓管であっても、ガイド部を形成することにより、本発明の課題を解決可能であることは言うまでもない。
(3)上記実施形態では、メッセンジャーワイヤは、鋼製の芯部と合成樹脂製の被覆部とからなるが、本発明はこれに限定されない。例えば、メッセンジャーワイヤは鋼製の芯部のみから構成され、又は、ナイロン等の高強度の合成繊維からなる芯部のみから構成されてもよい。
(4)上記実施形態の保護管吊下げ装置では、ガイド部が保護管の山部に形成されているが、山部でなく谷部に形成された突起であってもよい。あるいは、山部及び谷部の両方に形成されてもよい。さらには、波付管でない場合、ガイド部は、平滑な表面に形成された凹部、段部、溝部、平坦部、目印、刻印等であってもよい。
(5)上記実施形態の保護管吊下げ装置では、バンド体又は接着による結合手段が用いられているが、1つの保護管吊下げ装置において、複数種類の結合手段を同時に用いてもよい。
(6)本発明の保護管の吊下げ配管方法においては、先にワイヤーを架設した後に、バンド体で巻回する場合には、ガイド部がなくとも、ワイヤーに沿わせるだけで、ワイヤーと保護管を直線状に一体化することができる。ただし、実施例にあるように凹溝や突条部からなるガイド部が存在することで、凹溝や突条部に宛がった状態で巻回できて、作業性が良く、巻回後にずれることがない。
本発明は上述した実施形態や変形例に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限りにおいて種々の態様で実施しうるものである。
100 保護管吊下げ装置(第1実施形態)
110 メッセンジャーワイヤ
111 軸部
112 被覆部
120 保護管
121 管壁
122 山部
123 谷部
124 収容溝(ガイド部)
124a 切り欠き
130 バンド体(結合手段)
131 バンド部
132 締結部
200 保護管吊下げ装置(第2実施形態)
224 収容溝(ガイド部)
224a 突起
300 保護管吊下げ装置(第3実施形態)
330 接着部(結合手段)
313 引出口
400 保護管吊下げ装置(第4実施形態)
424 突条(ガイド部)
424a 突起
430 接着部(結合手段)
500〜700 保護管吊下げ装置(変形例)

Claims (8)

  1. 長尺方向に架設されるメッセンジャーワイヤと、
    前記メッセンジャーワイヤに支持され、内部に配線・配管材が配設される保護管と、
    長尺方向に沿って少なくとも部分的に、前記保護管と前記メッセンジャーワイヤとを一体的に結合する結合手段と、を備え、
    前記保護管外面の長尺方向の一部又は全体には、前記メッセンジャーワイヤに対する前記保護管の添設をガイドするためのガイド部が形成され
    前記保護管は、軸方向外面に山部と谷部とが交互に形成された波付管であり、前記ガイド部は、前記山部の周方向の一部から突出する一対の突起間に形成されていることを特徴とする保護管吊下げ装置。
  2. 長尺方向に架設されるメッセンジャーワイヤと、
    前記メッセンジャーワイヤに支持され、内部に配線・配管材が配設される保護管と、
    長尺方向に沿って少なくとも部分的に、前記保護管と前記メッセンジャーワイヤとを一体的に結合する結合手段と、を備え、
    前記保護管外面の長尺方向の一部又は全体には、前記メッセンジャーワイヤに対する前記保護管の添設をガイドするためのガイド部が形成され、
    前記保護管は、軸方向外面に山部と谷部とが交互に形成された波付管であり、
    前記ガイド部は、前記保護管の管壁外面に長尺方向に沿って直線状に形成され、且つ、前記メッセンジャーワイヤを前記保護管の周方向にずれることなく収容する所定幅の収容溝からなり、
    前記収容溝は、前記山部に凹設された切り欠きによって形成されていることを特徴とす保護管吊下げ装置。
  3. 長尺方向に架設されるメッセンジャーワイヤと、
    前記メッセンジャーワイヤに支持され、内部に配線・配管材が配設される保護管と、
    長尺方向に沿って少なくとも部分的に、前記保護管と前記メッセンジャーワイヤとを一体的に結合する結合手段と、を備え、
    前記保護管外面の長尺方向の一部又は全体には、前記メッセンジャーワイヤに対する前記保護管の添設をガイドするためのガイド部が形成され、
    前記結合手段は、前記メッセンジャーワイヤと前記保護管を束ねるように前記保護管周方向に巻回される1又は複数のバンド体からなり、前記バンド体が前記保護管外面及び前記メッセンジャーワイヤ外面の両方に当接するように構成され、
    前記メッセンジャーワイヤは、鋼製の軸部と、該軸部を被覆する軟質合成樹脂製の被覆部とからなり、前記バンド体は、前記被覆部を押し潰すようにして、前記メッセンジャーワイヤと前記保護管とを固縛することを特徴とす保護管吊下げ装置。
  4. 長尺方向に架設されるメッセンジャーワイヤと、
    前記メッセンジャーワイヤに支持され、内部に配線・配管材が配設される保護管と、
    長尺方向に沿って少なくとも部分的に、前記保護管と前記メッセンジャーワイヤとを一体的に結合する結合手段と、を備え、
    前記保護管外面の長尺方向の一部又は全体には、前記メッセンジャーワイヤに対する前記保護管の添設をガイドするためのガイド部が形成され、
    前記メッセンジャーワイヤは、鋼製の軸部と、該軸部を被覆する軟質合成樹脂製の被覆部とからなり、
    前記保護管は、屈曲可能な可撓性を有する合成樹脂製の長尺体であり、
    前記結合手段は、前記メッセンジャーワイヤが前記ガイド部により前記保護管に添設された状態で前記被覆部と前記保護管とを接着することを特徴とす保護管吊下げ装置。
  5. 長尺方向に架設されるメッセンジャーワイヤと、
    前記メッセンジャーワイヤに支持され、内部に配線・配管材が配設される保護管と、
    長尺方向に沿って少なくとも部分的に、前記保護管と前記メッセンジャーワイヤとを一体的に結合する結合手段と、を備え、
    前記保護管外面の長尺方向の一部又は全体には、前記メッセンジャーワイヤに対する前記保護管の添設をガイドするためのガイド部が形成され、
    前記メッセンジャーワイヤは、鋼製の軸部と、該軸部を被覆する軟質合成樹脂製の被覆部とからなり、
    前記保護管は、屈曲可能な可撓性を有する合成樹脂製の長尺体であり、
    前記ガイド部は、長尺方向に連続的又は断続的に形成された突条であり、
    前記結合手段は、前記突条と前記メッセンジャーワイヤとが当接した位置で、前記被覆部と前記保護管とを接着することを特徴とす保護管吊下げ装置。
  6. 前記メッセンジャーワイヤは、前記被覆部を切り裂いて前記軸部を前記被覆部から引き出すための引出口を形成可能とすべく、前記被覆部の周方向の一部が前記保護管に接着されることを特徴とする請求項又はに記載の保護管吊下げ装置。
  7. 前記保護管は、軸方向外面に山部と谷部とが交互に形成された波付管であり、前記メッセンジャーワイヤは、前記谷部外面と前記被覆部との間に隙間を形成するように、前記山部外面に接着されることを特徴とする請求項からのいずれか一項に記載の保護管吊下げ装置。
  8. 長尺方向に架設されるメッセンジャーワイヤに一体的に結合及び支持され、内部に配線・配管材が配設される、可撓性を有する合成樹脂製の保護管であって、
    前記メッセンジャーワイヤに対する前記保護管の添設をガイドするためのガイド部が外面に形成され
    前記保護管は、軸方向外面に山部と谷部とが交互に形成された波付管であり、前記ガイド部は、前記メッセンジャーワイヤを収容すべく長尺方向に沿って直線状に形成された所定幅の収容溝であり、前記収容溝は、前記保護管から外部に突設された一対の突起、又は、前記山部に凹設された切り欠きによって定められることを特徴とする保護管。
JP2015151758A 2015-07-31 2015-07-31 保護管吊下げ装置、保護管及び保護管の吊下げ配管方法 Active JP6475588B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015151758A JP6475588B2 (ja) 2015-07-31 2015-07-31 保護管吊下げ装置、保護管及び保護管の吊下げ配管方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015151758A JP6475588B2 (ja) 2015-07-31 2015-07-31 保護管吊下げ装置、保護管及び保護管の吊下げ配管方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017034825A JP2017034825A (ja) 2017-02-09
JP6475588B2 true JP6475588B2 (ja) 2019-02-27

Family

ID=57989196

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015151758A Active JP6475588B2 (ja) 2015-07-31 2015-07-31 保護管吊下げ装置、保護管及び保護管の吊下げ配管方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6475588B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102174203B1 (ko) * 2020-04-09 2020-11-04 가온전선 주식회사 메신저 와이어를 이용한 acf 케이블의 지지 시스템 및 이 시스템을 이용한 acf 케이블의 지지방법
CA3178749A1 (en) 2020-05-15 2021-11-18 Fujikura Ltd. Bundling suspension wire

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS477673U (ja) * 1971-02-22 1972-09-28
JP4209798B2 (ja) * 2004-03-25 2009-01-14 東日本電信電話株式会社 架空ドロップ光ファイバ防護管、架空ドロップ光ファイバ防護管取り付け工具、架空ドロップ光ファイバ防護管取り付け装置、及び架空ドロップ光ファイバ防護管装着方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017034825A (ja) 2017-02-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2003503996A (ja) ケーブル用多重チャネルダクト組立体
JP6475588B2 (ja) 保護管吊下げ装置、保護管及び保護管の吊下げ配管方法
JPH0564331A (ja) 管内への配線・配管材の引き込み方法及びこれに使用される配線・配管用の管
WO2018230618A1 (ja) スロット型光ケーブル
US8002781B1 (en) Braided sleeve with integral flanged end and its associated method of manufacture
US5694510A (en) Tub-aggregated optical cable
JP2020016009A (ja) 索条体用取付保持具
KR20190080330A (ko) 로프
JP3228910B2 (ja) 多孔管
JP2010255671A (ja) 合成樹脂製可撓管
JP2011072172A (ja) ケーブルを挿通する配管ラインに用いる分岐コネクタ
JP2007110821A (ja) ケーブルの敷設構造、敷設方法及び緊結治具
JP2008249917A (ja) 配電柱間架設用ケーブル及び該ケーブルの引留め方法
JPS5843391Y2 (ja) ケ−ブル架空支持装置
JPH0722547Y2 (ja) 波付複合管
JP2005206998A (ja) スプリング性繊維ロープ
JP4818838B2 (ja) 光ファイバケーブル保持装置
JP2018152222A (ja) ケーブル
JP3066687U (ja) 管口固定構造
JP2007293450A (ja) センサケーブル敷設部材
JP4939951B2 (ja) 敷設ケーブル支持具
JP2003065471A (ja) 地中埋設用可撓性管
JP2012029499A (ja) 電線防護具及び電線防護具の取り付け方法
KR20230016136A (ko) 링형 복수 주름관의 고정형 부재
JP4184726B2 (ja) 固定部材及びそれを用いた通信ケーブル固定方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180123

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181023

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181030

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181205

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190201

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6475588

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250