JP2005206998A - スプリング性繊維ロープ - Google Patents

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Keiji Sakamoto
慶二 阪本
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Abstract

【課題】 繊維ロープの中心に屈伸スプリング性能、すなわち、屈伸弾性を有する鋼線等、または、形状記憶合金、ゴム線等の心材を用いたスプリング性繊維ロープを作り、繊維の特徴と心材の特徴を兼ね備えたロープとする。
【解決手段】繊維ロープの中心にスプリング性能、すなわち、弾性を有する鋼線等、または、形状記憶合金、ゴ厶線等を用いたスプリング性繊維ロープを作り、繊維ロープの用途を拡大する。
【選択図】 図1

Description

発明の詳細な説明
発明の所属する技術分野
本、請求項1、2、3、4、5の発明は、繊維ロープに屈曲スプリング性能を持たせること、および、屈曲容易と、その90度側において伸長性、屈曲難性を持たせることを特徴とするスプリング性繊維ロープに関するものである。請求項6の発明は繊維ロープの長手方向と直径方向の弾性を増加することを特徴とするスプリング性繊維ロープに関するものである。請求項7の発明はパイプの曲げ加工を可能にするスプリング性繊維ロープに関するものである。
従来の繊維ロープは柔軟性を特徴とするものであり、引っ張り力により伸長することが可能なロープである。
発明が解決しようとする課題
しかしながら、従来の繊維ロープにおいては、ロープを引っ張り方向においての使用と柔軟性を利用する用途が主であり、引っ張り力なくして伸長することができない欠点と、引っ張り力を増加することにより弾性が小となる傾向の欠点があった。
課題を解決するための手段
請求項1、2、3、4、5において、繊維ロープにスプリング性を付与することにより繊維ロープの用途を拡大し、なお、ロープの一面側において屈強容易とし、その90度側において、伸長性、屈曲難性を付与することによってロープの収納時においては屈曲容易側を利用してロープをコイル状に巻くことを可能にして収納を容易にし、ロープ利用に際して伸長性、屈曲難性を必要とするときは、その側を利用し、ロープを伸長して張りわたらせることができる。請求項6において繊維ロープの弾性を増加することにより耐引っ張り衝撃力を増し、ロープの主用途の一つとなる結束物を縛る際、締め付け状況を良好にすることができる。請求項7において、パイプの曲げ加工に際し、パイプの片端から押し込み可能な請求項1のスプリング性繊維ロープを提供しパイプの曲げ加工後、繊維ロープの撚りを戻すことにより、ロープの断面積を小にしてパイプから抜き取ることを可能にする。なお、2重パイプの曲げ加工に際し、請求項7のスプリング性繊維ロープを提供し2重パイプの内側パイプに巻きつけ外側パイプを被せて曲げ加工を行い、ロープの抜き取りに際してパイプ端からロープを引き出す際にロープ断面積が小になり引き出しを容易にする。
発明の実施の形態を実施例に基づき図面を参照して説明する。図1、図2、図3、図4、図5、図6、図7、図8は本発明の実施例を示すものであり、図1(a)(b)(c)(d)(e)(f)(g)は本発明のスプリング性繊維ロープの構造を示すものであり、繊維ロープ1の中心に屈伸スプリング性能を有する鋼線等2−1、2−2、2−3、2−4、および、直径方向と長手方向の弾性を有するゴム等2−5、ならびに、形状記憶合金2−6を用いた図である。図2(a)(b)および図3(a)(b)は、矩形状の屈伸スプリング性能を有する鋼線等を用いたスプリング性繊維ロープについて、伸長時の状態とコイル状に巻ぐ場合の状態を示す。図4(a)(b)図5(a)(b)は、スプリング性繊維ロープを一定の間隔をおいて並設して各ロープをテープバンド等3で連結保持した構成について、ロープを伸長する場合とロープを巻くときの状態を示す。
図6(a)(b)(c)および図7は、スプリング性繊維ロープを用いパイプの曲げ加工を行う図であり、パイプ4の内部に屈伸スプリング性能を有する鋼線等、または、形状記憶合金を中心に用いたスプリング性繊維ロープ6を挿入し、パイプ4の外周にゴム線等を中心に用いたスプリング性繊維ロープ7を巻きつけ、その外側にパイプ5を被せ、パイプペンダー等でパイプの曲げ加工を行う。図8は、災害時、ビル等8の外壁にプリング性繊維ロープ9を添わせて下部から突き上げる。このようなスプリング性繊維ロープの利用は登山時や電柱に登り、立ち木の枝切り時、立ち木に登る際にも役立っ。
発明の効果
繊維ロープの中心に屈伸スプリング性能を有する鋼線等、また、形状記憶合金を用い、引っ張り力なくしてロープが伸長する特性を持たせ、パイプの片端からロープを挿入することを可能にしパイプの曲げ加工等を可能にし、建物火災時の救助ロープとして、また登山時や電柱、立ち木登り時等のロープとして従来ロープではできない用途が拡大する。また、繊維ロープの中心に弾性を有するゴム等を用いることによりロープの長手方向と直径方向の弾性が増加し耐引っ張り衝撃力が増加し、そのほか、結束物を縛る際に結束物に密着を増して結束を良好にする。また、真空断熱パイプ等2重パイプの曲げ加工を可能にする等用途が拡大する。
(a)(b)(c)(d)(e)(f)(g)請求項1、請求項6に関するスプリング性繊維ロープの正面図と側面図である。 (a)(b)および (a)(b)請求項2に関するスプリング性繊維ロープの正面図と側面図である。 (a)(b)および (a)(b)請求項2に関するスプリング性繊維ロープの正面図と側面図である。 (a)(b)(c)および スプリング性繊維ロープによるパイプの曲げ加工図の正面図と側面図である。 災害時、ビル等にスプリング性繊維ロープを用いる図である。
符号の説明
1 繊維ロープ
2−1 屈伸スプリング性能を有する鋼線等で丸線
2−2 屈伸スプリング性能を有する鋼線等で多角形線
2−3 屈伸スプリング性能を有する鋼線等で矩形線
2−4 屈伸スプリング性能を有する鋼線等で複数丸線組線
2−5 ゴム線
2−6 形状記憶合金
3 並列スプリング性繊維ロープ固定バンド
4 内側パイプ
5 外側パイプ
6 中心に鋼線等を用いたスプリング性繊維ロープ
7 中心にゴム等を用いたスプリング性繊維ロープ
8 ビル
9 スプリング性繊維ロープ

Claims (7)

  1. 天然繊維、合成繊維等を用いて形成するロープにおいて、中心に屈伸スプリング性能、すなわち、屈伸弾性を有する鋼線等を挿入構成したことを特性とするスプリング性繊維ロープ。
  2. 繊維ロープの中心に矩形状の屈伸スプリング性能、すなわち、屈伸弾性を有する鋼線等を用い、矩形長辺側において矩形短辺側にくらべて屈曲容易性をもたせたことを特徴とする請求項1記載のスプリング性繊維ロープ。
  3. 複数の丸鋼線等を直径方向に並べて矩形状の鋼線等と類似の特徴をもたせたことを特徴とする請求項2記載のスプリング性繊維ロープ。
  4. 複数本のスプリング性繊維ロープを一定の間隔をおいて並設して各ロープをテープバンド等で連結保持したことを特徴とする請求項1ないし3記載のスプリング性繊維ロープ。
  5. 繊維ロープの中心に形状記憶合金を挿入構成したことを特性とする請求項1記載のスプリング性繊維ロープ。
  6. 繊維ロープの中心に長手方向と直径方向の弾性を有するゴム線等を挿入構成したことを特性とする請求項1記載のプリング性繊維ロープ。
  7. パイプの曲げ加工に活用できることを特性とする請求項1および5ならびに6記載のスプリング性繊維ロープ。
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