JP4934753B1 - パネル取付け装置およびそのパネル取付け装置を備えた天井埋込スピーカ - Google Patents

パネル取付け装置およびそのパネル取付け装置を備えた天井埋込スピーカ Download PDF

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Abstract

【課題】壁に取り付けられるパネルの落下を抑制することのできるパネル取付け装置および天井埋込スピーカを提供する。
【解決手段】パネル取付け装置10は、壁裏側に設けられるケース40と、壁表側に設けられるパネル30と、パネル30をケース40に引き付けるコイルばね51とを備えている。ケース40にはコイルばね51の一端が挿通する第1貫通孔45Aと、コイルばね51の他端が挿通する第2貫通孔45Bとが設けられている。コイルばね51がケース40の裏側に掛け渡され、かつコイルばね51の一端が第1貫通孔45Aを挿通してパネル30に接続されるとともにコイルばね51の他端が第2貫通孔45Bを挿通してパネル30に接続される。そして、コイルばね51の中間部分には、当該コイルばね51が第1貫通孔45Aおよび第2貫通孔45Bを通り抜けることを阻止するストッパ53が取り付けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は、壁に取り付けられるパネルのパネル取付け装置および天井埋込スピーカに関する。
パネル取付け装置に関する技術として、特許文献1に記載の技術が知られている。
この技術では、コイルばねを用いてパネルを固定する。すなわち、ケースは天井裏に配置されるとともにパネルが天井の表側に配置される。そして、コイルばねはケースの背面側に掛け渡され、コイルばねの両端が引き伸ばされてパネルに接続される。このような構成によれば、パネルを取り付けるとき、コイルばねの両端を引き伸ばしてパネルと接続することによりパネルが天井に固定されるため、ねじ止め等によるパネルの締結作業が不要となる。
特願平6−185463号公報
ところで、パネルがコイルばねにより天井に固定されている状態で、コイルばねがなんらかの理由で破断した場合、パネルが天井から落下することが考えられる。コイルばねの破断は、コイルばねの表面の一部にめっき剥がれが生じること、コイルばねが長期に亘って湿気に晒され、めっき剥がれ部分の強度が低下すること等、複数の要因が重なって生じる可能性が考えられる。
本発明はこのような問題を想定してなされたものであり、その目的は、壁に取り付けられるパネルの落下を抑制することのできるパネル取付け装置および天井埋込スピーカを提供することにある。
(1)請求項1に記載の発明は、壁裏側に配置されるケースと、壁表側に配置されるパネルを前記ケースに引き付ける伸縮弾性体とを備え、前記ケースには、前記伸縮弾性体の一端が挿通する第1貫通孔と、前記伸縮弾性体の他端が挿通する第2貫通孔とが設けられ、前記伸縮弾性体が前記ケースの背面側に掛け渡されかつ前記伸縮弾性体の一端が前記第1貫通孔を挿通して前記パネルに接続されるとともに前記伸縮弾性体の他端が前記第2貫通孔を挿通して前記パネルに接続されるパネル取付け装置において、前記伸縮弾性体の中間部分には、当該伸縮弾性体が前記第1貫通孔および前記第2貫通孔を通り抜けることを阻止するストッパが2個以上取り付けられ、前記各ストッパは、前記伸縮弾性体の周りに巻かれかつ前記伸縮弾性体を締め付ける結束バンドにより形成されていることを要旨とする。
本発明では、伸縮弾性体の中間部分にストッパが取り付けられているため、この伸縮弾性体が貫通孔を通り抜けない。このため、仮にパネルが落下したとしても、ストッパが貫通孔で引っ掛かるため、パネルは落下せずに、片持ちで支持される。このように、仮に伸縮弾性体が破断したとしてもパネルの落下が抑制される。また、ストッパは、伸縮弾性体の中間部分に位置するので、パネルを取り付ける際に伸縮弾性体を引っ張っても、その伸張摺動の妨げにならない。
また、前記パネル取付け装置において、前記伸縮弾性体が2以上の分割伸縮弾性体により形成され、前記各分割伸縮弾性体が前記ストッパにより互いに連結されていることを特徴としてもよい。
(2)請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のパネル取付け装置を備えた天井埋込スピーカである。
本発明によれば、壁に取り付けられるパネルの落下を抑制することのできるパネル取付け装置および天井埋込スピーカを提供することができる。
本発明の一実施形態の天井埋込スピーカについて斜視構造を示す斜視図。 図1のA−A線に沿う部分断面図。 パネルの背面図。 フックとパネルとの掛かり付け状態を示す斜視図。 ストッパの斜視図。 コイルばねが破断したときのパネルの状態を示し、(a)はコイルばねがストッパの右側で破断したときの状態を示す部分断面図、(b)はコイルばねがストッパの左側で破断したときの状態を示す部分断面図、(c)はコイルばねが2つのストッパの中間で破断したときの状態を示す部分断面図。 天井埋込スピーカの第1参考例を示す部分断面図。 天井埋込スピーカの第2参考例を示す部分断面図。
本発明の実施形態の天井埋込スピーカについて説明する。
図1および図2に示すように、天井埋込スピーカ1は、スピーカ20と、パネル30と、スピーカ20にパネル30を取り付けるパネル取付け装置10とを備えている。パネル取付け装置10は、スピーカ20を収容するケース40と、パネル30とケース40とを接続させる接続構造体50とを備えている。
スピーカ20とケース40と接続構造体50とは天井埋込構造体60を構成する。天井埋込構造体60は、天井90に開けた穿孔91を通じて天井裏に配置される。穿孔91はパネル30により塞がれる。
なお、以降の説明では、天井埋込構造体60において室内側から見える部分を正面側とし、正面の反対側を背面側とする。同様に、パネル30において、室内側から見える部分を正面側として、正面の反対側を背面側とする。
スピーカ20は、コイルおよび振動板および磁石を含むスピーカ本体21と、外部配線を接続するコネクタ22と、適切なインピーダンスを選択可能とするマッチングトランス23とを備えている。
ケース40は、スピーカ20の背面部を覆うカバー41と、スピーカ20を支持するフレーム43とを備えている。
カバー41はドーム状に形成されている。カバー41の背面部には、コイルばね51(伸縮弾性体)の案内溝42が形成されている。案内溝42は、カバー41の最外周に沿っている。ここで、最外周とは、カバー41の中心軸を含む断面図における外周を示す。
フレーム43には、円形のスピーカ配置孔44が形成されている。スピーカ配置孔44にはスピーカ本体21が配置されている。スピーカ配置孔44の外側に2つの貫通孔すなわち第1貫通孔45Aおよび第2貫通孔45Bが形成されている。2つの貫通孔45A,45Bは、スピーカ配置孔44を間に挟んで互いに向いあったところに配置されている。貫通孔45A,45Bの大きさは、コイルばね51の外径よりも大きい。すなわち、コイルばね51は、これら貫通孔45A,45Bに挿通した状態で伸縮摺動可能である。
図3に示すように、パネル30は、パネルフレーム31と、パネルフレーム31に張り付けられるネット32と、パネル30の背面側に設けられている接続部33とを備えている。パネルフレーム31および接続部33はともに円環状に形成されている。接続部33の外周は、接続部33とパネルフレーム31との間に隙間が設けられるようにパネルフレーム31に固定されている。接続部33には、フック52が掛かる掛部34が2箇所形成されている。
図4に示すように、掛部34は、フック52が挿通する2つのフック孔35により構成されている。2つのフック孔35の間の距離は、2つのフック孔35にフック52が掛かるように設定されている。
図2に示すように、接続構造体50は、コイルばね51と、2つのストッパ53と、2つのフック52とを備えている。
各フック52は、コイルばね51の端部に取り付けられている。フック52の基部幅52A(図4参照)は、貫通孔45A,45Bよりも大きい。すなわち、フック52が貫通孔45A,45Bを通過しない構造とされている。
コイルばね51は案内溝42に沿って配置されている。すなわち、コイルばね51は、カバー41の背面部を通って、第1貫通孔45Aから第2貫通孔45Bまで掛け渡されている。コイルばね51の一端は、第1貫通孔45Aを挿通してフレーム43の正面側に出されている。コイルばね51の他端は、第2貫通孔45Bを挿通してフレーム43の正面側に出されている。
コイルばね51の中間部分にはストッパ53が取り付けられている。
ストッパ53とコイルばね51との接続強度は、設定値以上とされている。引っ張り強度がパネル荷重よりも大きくされる。例えば、引っ張り強度の設定値は、パネル荷重の15倍に設定される。なお、引っ張り強度は、ストッパ53を固定した状態でコイルばね51の長さ方向にストッパ53を引っ張ったとき、ストッパ53が移動し始める力の大きさを示す。
ストッパ53としては、取り付け容易なものを用いることが好ましい。例えば、市販の結束バンド(所謂、インシュロック(登録商標))を用いることが好ましい。結束バンドは、工具により、結束圧力を調整することができるため、所望の引っ張り強度を容易に実現することができる。
また、結束バンドは、次に要件を満たすものが採用される。すなわち、その要件とは、当該結束バンドをコイルばね51に取り付け不要部分を除去してストッパ53を形成したとき、ストッパ53を含む部分の最外径がフレーム43の貫通孔45A,45Bよりも大きいことである。
ストッパ53の材料としては、カバー41に対して滑り易く、耐候性が高く、かつ難燃性の樹脂が採用される。例えば、ポリフッ化ビニリデン樹脂、ETFE(Ethylene-Tetrafluoroethylene)、FEP(Fluorinated‐Ethylene‐Propylene)、PEEK(Polyetheretherketone)、ナイロン等により形成される。
図5を参照して、結束バンド70について説明する。
結束バンド70は、ヘッド部71と、バンド部72とを備えている。
ヘッド部71には、バンド部72が挿通する挿通孔73が形成されている。挿通孔73の内側には爪が形成されている。バンド部72には、爪に掛かる複数の段部が形成されている。段部は、バンド部72がヘッド部71に挿通する方向(順方向)にバンド部72が移動するときは爪との接触により容易に変形し、バンド部72が逆方向に移動するときは爪との接触により殆ど変形しない。すなわち、ヘッド部71にバンド部72を挿通して環を形成したとき、一旦形成された環が拡大しにくい構造とされている。このため、結束バンド70による形成されるストッパ53は長期にわたって所定圧力以上でコイルばね51に固定される。
結束バンド70は、結束工具を用いてコイルばね51に取り付けられている。締め付け圧力は、上記した引っ張り強度が設定値以上となるように設定される。例えば、結束工具による締め付け圧力は60Nに設定される。
<天井埋込スピーカの取り付け方法>
天井埋込スピーカ1の取り付け方法について説明する。
まず、天井埋込構造体60が入る寸法の孔(穿孔91)を天井90に形成する。
例えば、天井埋込構造体60の寸法が縦215cm、横134cm、高さ89cmの場合は直径150cmの孔(穿孔91)を形成する。そして、この孔(穿孔91)を通じて天井埋込構造体60を天井裏に配置し、天井埋込構造体60の位置を調整することによりスピーカ本体21を穿孔91に対向させる。
次に、一方のフック52を引っ張り出し、パネル30の一方の掛部34にフック52を引っ掛ける。また、同様に、他方のフック52を引っ張り出し、パネル30の他方の掛部34にフック52を引っ掛ける。この状態のとき、パネル30にコイルばね51の引っ張り力が加わる。このため、パネル30が天井埋込構造体60に引っ張られ天井90に押圧された状態でパネル30が固定される。以上の作業により、天井埋込スピーカ1の取り付け作業が完了する。
すなわち、天井埋込スピーカ1の取り付けは、第1ステップで天井90に孔を形成し、第2ステップで、天井埋込構造体60を配置し、第3ステップでパネル30にフック52を掛けるという、3ステップで作業が完了する。
<ストッパの作用>
図6を参照して、コイルばね51が破断したときのストッパ53の作用を説明する。
なお、この説明では、右側というときは図6を正面視して右側にある部分を示し、左側というときは図6を正面視して左側にある部分を示す。または、破断した2つのコイルばね51のうち破断部分Aよりも右側のコイルばね51を右側コイルばね51Rとし、破断部分Aよりも左側のコイルばね51を左側コイルばね51Lとする。
図6(a)は、コイルばね51が、2つのストッパ53よりも右側で破断したときの状態を示す。コイルばね51が破断したとき、天井90側にパネル30を引き付ける力がなくなるため、パネル30が落下し始める。このため、破断した2つのコイルばね51もパネル30に引きずられて落下し始める。
2つのコイルばね51のうち右側コイルばね51Rはストッパ53が付いていないため、第1貫通孔45Aを抜け落ちる。一方、2つのコイルばね51のうち左側コイルばね51Lにはストッパ53が付いているため、ストッパ53が第2貫通孔45Bに当たって左側コイルばね51Lの落下が止められる。すなわち、パネル30は、左側コイルばね51Lにより片持ち状態で支持される。
図6(b)は、コイルばね51が、2つのストッパ53よりも左側で破断したときの状態を示す。コイルばね51が破断したとき、上記と同様に、パネル30が落下し始める。2つのコイルばね51のうち左側コイルばね51Lはストッパ53が付いていないため、第2貫通孔45Bを抜け落ちる。一方、2つのコイルばね51のうち右側コイルばね51Rにはストッパ53が付いているため、ストッパ53が第1貫通孔45Aに当たって右側コイルばね51Rの落下が止められる。すなわち、パネル30は、右側コイルばね51Rにより片持ち状態で支持される。
図6(c)は、コイルばね51が、2つのストッパ53の間で破断したときの状態を示す。コイルばね51が破断したとき、上記と同様に、パネル30が落下し始める。
2つのコイルばね51のうち右側コイルばね51Rは、ストッパ53が付いているため、ストッパ53が第1貫通孔45Aに当たって右側コイルばね51Rの落下が止められる。また同様に、2つのコイルばね51のうち左側コイルばね51Lにもストッパ53が付いているため、ストッパ53が第2貫通孔45Bに当たって左側コイルばね51Lの落下が止められる。すなわち、2つのストッパ53の間で破断したとき、左側コイルばね51Lと右側コイルばね51Rとによりパネル30が支持される。
第1参考例
図7を参照して、接続構造体50の参考例について説明する。
続構造体50は、上記実施形態の構成に対して次の変更を加えたものとなっている。すなわち、上記実施形態ではコイルばね51の外周にストッパ53を取り付けているが、このような構造に代えて、コイルばね120を2つのコイルばね121,122(分割伸縮弾性体)により構成し両者をストッパ110により連結する構造とする。以下、この変更にともない生じる前記実施形態の構成からの詳細な変更について説明する。なお、前記実施形態と共通する構成については同一の符合を付してその説明を省略する。
コイルばね120は、第1コイルばね121と、第2コイルばね122とにより構成されている。第1コイルばね121および第2コイルばね122それぞれの一端には、ストッパ110を取り付けるための取付環130が形成されている。第1コイルばね121および第2コイルばね122それぞれの一端には、フック52を取り付けるための取付環140が形成されている。
第1コイルばね121と第2コイルばね122とはストッパ110により互いに締結されている。ストッパ110は結束バンド70により構成されている。また、コイルばね120の一端(第1コイルばね121の一端)は、第1貫通孔45Aを挿通している。コイルばね120の他端(第2コイルばね122の一端)は、第2貫通孔45Bを挿通している。
第1コイルばね121と第2コイルばね122とを結束バンド70により締結するときは、第1コイルばね121の取付環130と第2コイルばね122の取付環130とを重ね、この2つの取付環130に結束バンド70を挿通する。そして、バンド部72をヘッド部71の挿通孔73に挿入し、バンド部72の最終段まで締める。これにより、第1コイルばね121と第2コイルばね122が連結される。なお、この参考例で用いられる結束バンド70としては、バンド部72の最終段まで締めバンド部72のあまり部分を除去してストッパ110を形成したとき、ストッパ110の最大径が貫通孔45A,45Bよりも大きくなるものが用いられる。
次に、コイルばね120が破断するときのストッパ110の作用について説明する。
第1コイルばね121が破断したとき、第1コイルばね121のうちストッパ110が付いていない分断片が第1貫通孔45Aを通り抜ける。一方、第2コイルばね122にはストッパ110が付いているため、ストッパ110と第2貫通孔45Bとが当たって第2コイルばね122の落下が止められる。このため、パネル30は、第2コイルばね122により片持ち状態で支持される。
第2コイルばね122が破断したとき、第2コイルばね122のうちストッパ110が付いていない分断片が第2貫通孔45Bを通り抜ける。一方、第1コイルばね121にはストッパ110が付いているため、ストッパ110と第1貫通孔45Aとが当たって第1コイルばね121の落下が止められる。このため、パネル30は、第1コイルばね121により片持ち状態で支持される。
第2参考例
図8を参照して、接続構造体50の参考例について説明する。
続構造体50は、上記実施形態の構成に対して次の変更を加えたものとなっている。すなわち、上記実施形態ではコイルばね51の外周にストッパ53を取り付けているが、このような構造に代えて、コイルばね51にストッパ210を掛り付ける構造としてもよい。
ストッパ210は、コイルばね51に引っ掛ける留め金である。
ストッパ210は、掛付環220を形成するように針金を捻って形成されている。ストッパ210をコイルばね51に掛け付けるときは、針金が捻られている部分をコイルばね51に押し当てかつ回転させることにより掛付環220を開きストッパ210をコイルばね51に掛け付ける。なお、上記掛付環220の最大径は貫通孔45A,45Bよりも大きい。コイルばね51が破断したときのストッパ210の作用については、第1参考例の作用と同様である。
(実施形態の効果)
本実施形態によれば以下の効果が得られる。
(1)本実施形態では、コイルばね51の中間部分には、コイルばね51が第1貫通孔45Aおよび第2貫通孔45Bを通り抜けることを阻止するストッパ53が取り付けられていることを要旨とする。
仮に、コイルばね51が破断し2つに分断したとすると、いずれか一方のコイルばね51にストッパ53が付く。ストッパ53が付いていないコイルばね51は、このコイルばね51が貫通孔45A,45Bを通り抜けるが、ストッパ53が付いているコイルばね51は、貫通孔45A,45Bを通り抜けない。このため、少なくとも一方のコイルばね51が貫通孔45A,45Bに引っ掛かる。このため、パネル30は落下せずに、片持ちで支持される。このように、仮にコイルばね51が破断したとしてもパネル30の落下が抑制される。また、ストッパ53は、コイルばね51の中間部分に位置するので、パネル30を取り付ける際に、コイルばね51を引っ張っても、コイルばね51の伸張摺動の妨げにならない。
(2)本実施形態では、ストッパ53がコイルばね51に2個取り付けられている。
ストッパ53が取り付けられているところでコイルばね51が分断した場合、ストッパ53がコイルばね51から外れるおそれがある。そこで、本実施形態では、コイルばね51にストッパ53を2個取り付けている。この場合、いずれか一方のストッパ53のところでコイルばね51が破断し、かつこのストッパ53がコイルばね51から外れたとしても、他方のストッパ53がコイルばね51に取り付けられた状態に維持される。このため、仮に一方のストッパ53が外れたとしてもパネル30の落下が阻止される。
(3)本実施形態では、カバー41に対するストッパ53の滑りがよい部材により、ストッパ53が形成されている。
天井埋込スピーカ1を天井90に取り付ける作業において、パネル30を天井90に取り付けるとき、フック52を引っ張り出し、パネル30の一方の掛部34にフック52を引っ掛ける。このとき、コイルばね51の伸張により、ストッパ53とカバー41とが擦れる。カバー41に対するストッパ53の滑りが悪いとき、コイルばね51が円滑に伸張しなくなるため、パネル30の取り付け性が低下する。そこで、本実施形態では、ストッパ53を、カバー41に対するストッパ53の滑りがよい部材により形成する。これにより、パネル30取り付け性の低下を抑制することができる。
(4)本実施形態の第1参考例では、コイルばね120が、2個のコイルばね(分割伸縮弾性体)すなわち第1コイルばね121および第2コイルばね122により構成されている。第1コイルばね121と第2コイルばね122とはストッパ110により互いに連結されている。
仮に、一方のコイルばね121,122が破断したとすると、いずれか一方の分断片にストッパ110が付く。このため、ストッパ110が付いていないコイルばね121,122は貫通孔45A,45Bを通り抜けるが、ストッパ110が付いているコイルばね121,122は貫通孔45A,45Bを通り抜けず、当該貫通孔45A,45Bに引っ掛かる。このため、パネル30は落下せずに、片持ちで支持される。このように、仮に一方のコイルばね121,122が破断したとしても、パネル30の落下が抑制される。
(5)本実施形態の天井埋込スピーカ1は上記パネル取付け装置10を備えている。
天井埋込スピーカ1は天井90に取り付けられる。天井90への取り付けは、作業がしにくいため取り付け性の高いものが要求される。本実施形態の天井埋込スピーカ1では、コイルばね51でパネル30を固定するため、天井埋込スピーカ1の取り付けが容易である。また、パネル取付け装置10を有するため、このようなストッパ53,110,210のないものに比べ、パネル30が落下するおそれが小さい。
(その他の実施形態)
本発明の実施態様は上記実施形態および変形例に例示した態様に限られるものではなく、例えば以下のように変更することもできる。また以下の各変形例は、上記実施形態についてのみ適用されるものではなく、異なる変形例同士を互いに組み合わせて実施してもよい。
・上記実施形態では、コイルばね51にストッパ53が2個取り付けられているが、ストッパ53の個数は少なくとも1個あればよい。ストッパ53が1個の場合においても、上記(1)の効果が得られる。また、ストッパ53の個数を3個以上としてもよい。
・上記実施形態では、カバー41をドーム状に形成しているが、カバー41の形状はこれに限定されない。例えば、カバー41の側面を円筒状に形成することもできる。カバー41の底面部分を平坦にすることもできる。
・上記実施形態では、コイルばね51の案内溝42を、カバー41の背面部に形成しているが、案内溝42を別部材により形成して、フレーム43に取り付ける構造としてもよい。この場合は、カバー41の形態に拘わらず、案内溝42を所望のカーブを有したものとすることができる。
・上記実施形態では、コイルばね51を1本または2本のコイルばねにより構成しているが、コイルばねの形態はこれらに限定されない。例えば、コイルばね51を3本以上のコイルばねにより構成してもよい。また、コイルばね51の両端部に直線部分を設け、直線部分の先にフック52を取り付ける構造としてもよい。また、コイルばね51の中間部分に直線部分を設け、この直線部分にストッパ53を固定する構造としてもよい。
・上記実施形態の第1参考例では、第1コイルばね121と第2コイルばね122とをストッパ110により連結し、ストッパ110を結束バンド70により形成しているが、ストッパ110の形態はこれに限定されない。例えば、結束バンド70に代えて、第1貫通孔45Aおよび第2貫通孔45Bの径よりも大きいコイルばねまたはリングを用いることもできる。
・上記実施形態では、パネル取付け装置10を天井埋込スピーカ1に適用しているが、その適用はスピーカのみに限定されない。パネル30をケース40側に引き付ける構造のもの、またはパネル30の取り付け構造をケース40側に引き付ける構造に変更することができるものに対して、パネル取付け装置10を適用することができる。例えば、天井に取り付けられる照明用の化粧板(パネル)の取付構造についてパネル取付け装置10を適用することができる。
1…天井埋込スピーカ、10…パネル取付け装置、20…スピーカ、21…スピーカ本体、22…コネクタ、23…マッチングトランス、30…パネル、31…パネルフレーム、32…ネット、33…接続部、34…掛部、35…フック孔、40…ケース、41…カバー、42…案内溝、43…フレーム、44…スピーカ配置孔、45A…第1貫通孔、45B…第2貫通孔、50…接続構造体、51…コイルばね、51R…右側コイルばね、51L…左側コイルばね、52…フック、52A…基部幅、53…ストッパ、60…天井埋込構造体、70…結束バンド、71…ヘッド部、72…バンド部、73…挿通孔、90…天井、91…穿孔、110…ストッパ、120…コイルばね、121…第1コイルばね、122…第2コイルばね、130…取付環、140…取付環、210…ストッパ、220…掛付環。

Claims (2)

  1. 壁裏側に配置されるケースと、壁表側に配置されるパネルを前記ケースに引き付ける伸縮弾性体とを備え、前記ケースには、前記伸縮弾性体の一端が挿通する第1貫通孔と、前記伸縮弾性体の他端が挿通する第2貫通孔とが設けられ、前記伸縮弾性体が前記ケースの背面側に掛け渡されかつ前記伸縮弾性体の一端が前記第1貫通孔を挿通して前記パネルに接続されるとともに前記伸縮弾性体の他端が前記第2貫通孔を挿通して前記パネルに接続されるパネル取付け装置において、
    前記伸縮弾性体の中間部分には、当該伸縮弾性体が前記第1貫通孔および前記第2貫通孔を通り抜けることを阻止するストッパが2個以上取り付けられ、
    前記各ストッパは、前記伸縮弾性体の周りに巻かれかつ前記伸縮弾性体を締め付ける結束バンドにより形成されている
    ことを特徴とするパネル取付け装置。
  2. 請求項1に記載のパネル取付け装置を備えた天井埋込スピーカ。
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