JP7256019B2 - ケーブルグリップ - Google Patents

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Description

本発明は、ケーブルグリップに係り、特に、ケーブルの端部に設置され前記ケーブルを吊る等する場合に使用されるものに関する。
従来、図18で示すような、筒状のワイヤネット301とリング状部材303と2本の綱状部材305と1つのシンブル307とを備えたケーブルグリップ309が知られている。
図18で示すケーブルグリップ309では、ワイヤネット301にケーブル311の端部を挿入し、シンブル307を引き上げることで、ケーブルを保持し吊り上げている。
また、従来、図20で示すような中間引きケーブルグリップ351が知られている。この中間引きケーブルグリップ351は、筒状のワイヤネット353と2つのシンブル(締結部材)355とを備えて構成されている。
また、図20で示す中間引きケーブルグリップ351では、ワイヤネット353にケーブル357を挿入し、シンブル355を引き上げることで、ケーブル357を保持し吊り上げている。
ここで、従来のケーブルグリップに関する技術文献として、特許文献1、特許文献2を掲げることができる。
特開平10-285776号公報 登録実用新案第2593196号公報
ところで、従来のケーブルグリップ309は、ケーブル311の長手方向の端部を保持するものである。図6で示すように、従来のケーブルグリップ309でケーブル311の長手方向の中間部を保持すると、たとえば、綱状部材305による側圧で(綱状部材305に押されて)ケーブル311がダメージを受けてしまうおそれがある。
また、従来のケーブルグリップ351は、ケーブル357をワイヤネット353に貫通(挿通)させ、2つのシンブル355を引っ張ることで、ケーブル357を保持し吊り上げるものであるが、ワイヤネット353によるケーブル357の保持力を確保するためには、ワイヤネット353の長さを長くする必要がある。
本発明は、ワイヤネットの長さを従来の中間引きケーブルグリップのように長くすることなく、ケーブルの長手方向の端部もしくはケーブルの長手方向の中間部を保持し、ケーブルにダメージを与えることなくケーブルを保持し吊り上げることができるケーブルグリップを提供することを目的とする。
本発明は、ワイヤで筒状に編まれケーブルが収容されるワイヤネットと、周方向の一部に環を途切る部位が形成されており、前記ワイヤネットの端部に設けられているリング状部材と、お互いが所定の間隔をあけて離れるように前記リング状部材に支持されており、前記リング状部材から延出している複数本の綱状部材と、前記リング状部材から離れて設けられ、前記複数本の綱状部材のそれぞれが所定の間隔をあけるように、前記複数本の綱状部材をガイドしているガイド部材と、前記ガイド部材によってガイドされ前記ガイド部材から延出している複数本の綱状部材を1本にまとめている結束コネクタとを有するケーブルグリップである。
本発明によれば、ワイヤネットの長さを従来の中間引きケーブルグリップのように長くすることなく、ケーブルの長手方向の端部もしくはケーブルの長手方向の中間部を保持し、ケーブルにダメージを与えることなくケーブルを保持し吊り上げることができるケーブルグリップを提供することができるという効果を奏する。
本発明の第1の実施形態に係るケーブルグリップを示す図であり、(b)は(a)におけるIB部の拡大図であり、(c)は(b)におけるIC部の拡大図である。 本発明の第1の実施形態に係るケーブルグリップのガイド部材を示す図であり、(b)は(a)におけるIIB-IIB断面を示す図である。 図1(b)におけるIII部の拡大図である。 本発明の第1の実施形態に係るケーブルグリップのリング状部材において、内径の値が最大値になっている状態を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るケーブルグリップのリング状部材において、内径の値が最小値になっている状態を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るケーブルグリップがケーブルを保持する状態を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るケーブルグリップの変形例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るケーブルグリップのリング状部材の変形例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係るケーブルグリップのリング状部材の変形例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係るケーブルグリップを示す図である。 本発明の第2の実施形態に係るケーブルグリップの留め具を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係るケーブルグリップの留め具を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係るケーブルグリップの変形例を示す図である。 図13で示すケーブルグリップの動作を示す図である。 図13で示すケーブルグリップの動作を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係るケーブルグリップの別の変形例を示す図である。 図16で示すケーブルグリップの動作を示す図である。 従来のケーブルグリップを示す図である。 従来のケーブルグリップのリング状部材において、内径の値が最小値になっている状態を示す図である。 従来のケーブルグリップを示す図である。
[第1の実施形態]
本発明の第1の実施形態に係るケーブルグリップ1は、ケーブル3を保持することで、ケーブル3を、たとえば、管路(図示せず)内に引き入れるとき使用されるものである。ケーブルグリップ1は、図1や図3等で示すように、第1のネット5とリング状部材7と第1の綱状部材(ロープ;たとえば撚りワイヤ)9とガイド部材11と結束コネクタ(締結部材;シンブル)13とを備えて構成されている。
ここで、説明の便宜のために、ケーブルグリップ1における所定の一方向を長手方向とし、この長手方向に対して直交する方向を径方向とする。
第1のネット(たとえばワイヤネット)5は、細長い紐状部材(たとえばワイヤ)15を筒状に編むことで形成されており、第1のワイヤネット5には、ケーブル3が収容されるようになっている。筒状の第1のワイヤネット5の中心軸は長手方向に延びている。
ケーブル3は、たとえば、3本のケーブル3A、3B、3Cで構成されているトリプレックスケーブルである。
リング状部材7は、環状(リング状)に形成されており、第1のワイヤネット5の長手方向の一端部(一方の端部)で、第1のワイヤネット5の一方の開口部の全周にわたって設けられており、図4等で示すように、周方向の一部に環(リング)を途切る部位(1つの欠損部位)17が形成されている。
リング状部材7は、たとえば、金属もしくは合成樹脂で構成されており、周方向の一部で環が途切れていることで(欠損部位17が形成されていることで)、力が加わった場合に、弾性を備えたリング状部材7の環の径(内径や外径)が変化するようになっている。また、リング状部材7では、力を取り去ったときに、環の径がもとにもどるようになっている(図4、図5参照)。
なお、図4で示す状態のリング状部材7は、内径D1の値が最大値になっており、図5で示す状態のリング状部材7は、内径D1の値が最小値になっている。
第1の綱状部材9は、複数本(たとえば3本)設けられており、複数本の第1の綱状部材9(9A、9B、9C)は、お互いが所定の間隔をあけて離れるようにしてリング状部材7に支持されている。また、複数本の第1の綱状部材9は、第1のワイヤネット5とは反対側(長手方向の一端側)にリング状部材7から所定の長さ延出している。
リング状部材7の中心軸は長手方向に延びている。リング状部材7は、この中心軸を含む平面による断面形状が、たとえば、縦方向の寸法が大きく横方向の寸法が小さい細長い矩形状に形成されているとともに、縦方向がリング状部材7の中心軸と平行になっている。
ガイド部材11は、第1のワイヤネット5とは反対側(長手方向の一端側)に、リング状部材7から離れて設けられている。また、ガイド部材11は、複数本の第1の綱状部材9(9A、9B、9C)のそれぞれが所定の間隔をあけるように、複数本の第1の綱状部材9のそれぞれをガイドしている。
結束コネクタ13は、ガイド部材11によってガイドされガイド部材11からリング状部材7とは反対側(長手方向の一端側)に)延出している複数本の第1の綱状部材9を1本にまとめている。結束コネクタ13は、1本にまとめられている第1の綱状部材9に一体的に設けられており、結束コネクタ13をたとえば引き上げることで、ケーブル3が保持され吊り上げられるようになっている。
また、ガイド部材11は、図2等で示すように、複数の(たとえば3つの)挿通部材19(19A、19B、19C)と、円錐台側面状に形成されている支持部材21とを備えて構成されている。
複数の(たとえば3つの)挿通部材19(19A、19B、19C)のそれぞれには、図1(c)等で示すように、複数本の第1の綱状部材9(9A、9B、9C)のそれぞれが挿通されている。すなわち、第1の綱状部材9Aが挿通部材19Aに挿通され、第1の綱状部材9Bが挿通部材19Bに挿通され、第1の綱状部材9Cが挿通部材19Cに挿通されている。
支持部材21は、図1(b)等で示すように、円錐台の上面がリング状部材とは反対側(長手方向一端側)に位置し、円錐台の底面がリング状部材7側(長手方向他端側)に位置し、複数の挿通部材19(19A、19B、19C)同士が所定の位置関係になるように複数の挿通部材19を一体的に支持している。
第1のワイヤネット5は、複数本(たとえば、12本)のワイヤ15を適宜編み込むことで形成されている。第1の綱状部材9は、複数本(たとえば、4本)のワイヤ15を撚り合わせることで形成されている。
第1のワイヤネット5を構成しているワイヤ15と第1の綱状部材9を構成しているワイヤ15とは連続している。すなわち、第1のワイヤネット5を構成している12本のワイヤ15は、リング状部材7に支持され、第1の綱状部材9を構成している。
換言すれば、ワイヤ15の長手方向の他端部(大部分)は、第1のワイヤネット5を構成しており、ワイヤ15の長手方向の中間部(僅かない部位)は、リング状部材7に支持されており、ワイヤ15の長手方向の一端部は、第1の綱状部材(撚り済みワイヤ)9を形成している。
3本の第1の綱状部材9のうちの1本目の第1の綱状部材9Aは、12本のワイヤ15のうちの1本目~4本目の4本のワイヤ15を撚ることで形成されている。同様にして、2本目の第1の綱状部材9Bは、5本目~8本目の4本のワイヤ15を撚ることで形成されており、3本目の第1の綱状部材9Cは、9本目~12本目の4本のワイヤ15を撚ることで形成されている。
すでに理解されるように、ガイド部材11とリング状部材7との間では、複数本の第1の綱状部材9が、リング状部材7や支持部材21の周方向で所定の間隔をあけて長手方向で延伸している。また、長手方向で、結束コネクタ13とガイド部材11と第1の綱状部材9とリング状部材7と第1のワイヤネット5とが、一端側から他端側に向かってこの順にならんでいる。
挿通部材19Aは、所定の長さを備えた筒状(たとえば円筒状)に形成されており、挿通部材19Aの内径は、第1の綱状部材9Aの外径よりも僅かに大きくなっている。挿通部材19B、19Cは、挿通部材19Aと同形状に形成されており、第1の綱状部材9B、9Cは、第1の綱状部材9Aと同形状に形成されている。
複数の挿通部材19(19A、19B、19C)は、たとえば支持部材21の内側で、支持部材21の円の周を等分配する位置に設けられている。しかも、図2(b)で示すように、複数の挿通部材19(19A、19B、19C)それぞれの中心軸C1は、円錐台側面状の支持部材21の母線L1と平行になっている。
また、挿通部材19は、図2(b)で示すように、支持部材21の内側に設けられているともに、円錐台側面状の支持部材21の高さ方向(長手方向)で、たとえば、挿通部材19の一端(筒状の挿通部材19の中心軸の延伸方向における一端;図2(b)の下端)の位置が、円錐台側面状の支持部材21の底面の位置と一致している。
リング状部材7には、図3~図5等で示すように、リング状部材7の環の径D1の値が所定の値よりも小さくなることを防ぐためのストッパ(たとえば、金属もしくは合成樹脂で構成されているストッパ)23が設けられている。
ストッパ23は、リング状部材7の外周から外側に突出している突起で形成されている。リング状部材7の中心軸の延伸方向(長手方向)で見ると、ストッパ23はたとえば「L」字状になってリング状部材7から突出しており、欠損部位17の近くでリング状部材7の外周に設けられている。
そして、リング状部材7の環の径D1を小さくする力が加わったときに、図5で示すように、欠損部位17の一方の側のリング状部材7の部位の先端部が「L」字状のストッパ23内に入り込む。そして、リング状部材7の一方の先端がストッパ23に当接し、リング状部材7の環の径D1の値が所定の値よりも小さくなることが防止されるようになっている。
また、円錐台側面状に形成されている支持部材21の底面の内径D3の値(図1(b)参照)は、ストッパ23によって決定されるリング状部材7の内径D1の最小値(図5参照)以上の大きさになっている。たとえば、支持部材21の底面の内径D3の値(図2(b)参照)が、リング状部材7の内径D1の最小値と等しくなっている。
なお、図2(b)で示す内径D3に代えて、図2で示す内径D4を採用してもよい。内径D4の値は、複数の挿通部材19の中心軸C1のピッチサークル円(円錐台側面状に形成されている支持部材21の底面のところにおけるピッチサークル円)の直径から挿通部材19の内径(直径)を差し引いた値である。
図2で示す内径D3に代えて、図2で示す内径D4を採用することで、第1の綱状部材9とケーブル3との干渉を一層確実に防ぐことができる。
また、ケーブルグリップ1では、リング状部材7の内径D1の値がストッパ23によって決定される最小値になっているときに(図5参照)、リング状部材7から延出し始めている複数の第1の綱状部材9の部位のそれぞれが、支持部材21の円を等分配する位置に配置されるようになっている。すなわち、リング状部材7から延出し始めている複数の第1の綱状部材9の部位のそれぞれが、円錐台側面状に形成されている支持部材21の底面のところにおける各挿通部材19と同様な位置に配置されている。
ケーブルグリップ1についてさらに詳しく説明すると、リング状部材7の外周には、図3や図4や図5で示すように、第1のワイヤネット5が係止されている第1の係止部(たとえば、金属もしくは合成樹脂で構成されている第1のフック)25と、第1の綱状部材9が係止されている第2の係止部27とが設けられている。第2の係止部27も、たとえば、金属もしくは合成樹脂で構成されている。
第1の係止部25は、たとえば「U」字状に形成されており、「U」字を形成している線の両端部(U字の左右の上端)が、リング状部材7に設置されており、第1のワイヤネット5を構成しているワイヤ15を第1の係止部25に通すことができるようになっている。
リング状部材7の中心軸の延伸方向(長手方向)で見ると、図4等で示すように、第1の係止部25は、複数設けられており、リング状部材7の周を等分配する位置に配置されており、リング状部材7の外周から環の外側に突出している。
第2の係止部27は、たとえば、第1の係止部25よりも大きい「U」字状に形成されており、第1の係止部25と同様に、「U」字を形成している線の両端部が、リング状部材7に設置されている。そして、第1の綱状部材9を構成しているワイヤ15を第2の係止部27に通すことができるようになっている。
第2の係止部27は、第1の係止部25よりも少ない数で複数(第1の綱状部材9の数と同じ数)設けられており、リング状部材7の中心軸の延伸方向(長手方向)で見ると、内径D1が最小値になっているリング状部材7の周を等分配する位置(たとえば3等倍)に配置されている。また、各第1の綱状部材9(9A、9B、9C)のそれぞれが第2の各係止部27のそれぞれから延出している。
これにより、リング状部材7の内径D1が最小値になっているときに、リング状部材7から延出し始めている複数の第1の綱状部材9の部位のそれぞれが、リング状部材7の周を等分配するところに位置するようになっている(図5参照)。
また、リング状部材7の中心軸の延伸方向(長手方向)では、図3で示すように、第1の係止部25は、第1のワイヤネット5側に配置されており、第2の係止部27は、第1の綱状部材9側に配置されている。
上述したように、第1の綱状部材9は、第1のワイヤネット5を構成し第1の係止部25に係止されているワイヤ15が延びて第2の係止部27に係止された後にさらに延びていることで形成されている。
次に、ケーブルグリップ1によるケーブル3の保持動作について説明する。
図6で示すように、ケーブルグリップ1の第1のワイヤネット5内にケーブル3を収容(挿入)する。このときには、リング状部材7には、力が加わっておらず、リング状部材7(第1のワイヤネット5)の内径(図4で示す内径)D1は、ケーブル(1本のトリプレックスケーブル)3の外径よりも大きくなっている。
また、図6で示す状態では、各第1の綱状部材9(9A、9B、9C)の間を1本のトリプレックスケーブルを構成しているケーブル3A、3B、3Cのそれぞれが通り抜けている。すなわち、第1の綱状部材9Aと第1の綱状部材9Bとの間をケーブル3Aが通り抜けており、第1の綱状部材9Bと第1の綱状部材9Cとの間をケーブル3Bが通り抜けており、第1の綱状部材9Cと第1の綱状部材9Aとの間をケーブル3Cが通り抜けている。
図6で示すように、ケーブルグリップ1の第1のワイヤネット5内にケーブル3を収容し、ケーブル3の一端部が各第1の綱状部材9の間を貫通している状態で、図6や図1の上方向に結束コネクタ13(ケーブルグリップ1)を引っ張り上げる。すると、ケーブルグリップ1(リング状部材7や第1のワイヤネット5)の径がすぼまり、ケーブル3を保持する。
このように、ケーブル3を保持している状態で、ケーブルグリップ1をさらに引っ張りケーブルグリップ1とケーブル3とを管路内に通す。
ケーブルグリップ1によれば、ガイド部材11によって複数本の第1の綱状部材9のそれぞれが所定の間隔をあけるようにガイドされているので、リング状部材7が縮径してケーブル3の長手方向の中間部が保持されケーブル3が吊り上げられるときであっても、複数本の第1の綱状部材9(9A、9B、9C)同士の間隔が維持され第1の綱状部材9によってケーブル3にダメージを与えることがなくなる。
また、ケーブルグリップ1によれば、ガイド部材11によって複数本の第1の綱状部材9(9A、9B、9C)のそれぞれが所定の間隔をあけるようにガイドされているので、複数本のケーブル3(3A、3B、3C)の中間部を保持し引き上げるとき、図6で示すように、各第1の綱状部材9(9A、9B、9C)の間から、各のケーブル3(3A、3B、3C)のそれぞれを、第1の綱状部材9による押圧力を受けることなく引き出すことができる。
複数本のケーブル3の中間部を保持し引き上げることで、上方に設置されたケーブル(たとえば、建屋の上層階に図18で示すケーブルグリップを用いて設置されたケーブル)の下端と、下方に設置されたケーブル(たとえば、建屋の下層階に本発明の第1の実施形態に係るケーブルグリップ1を用いて設置されたケーブル)3の上端とをお互いに接続することができる。
また、ケーブルグリップ1によれば、2つ結束コネクタ355を引くことでケーブル357を保持する中間引きケーブルグリップ351(図20参照)とは異なり、1つの結束コネクタ13を引くことでケーブル3を保持するので(1本吊りのケーブルグリップであるので)、ケーブル3を保持して吊るときにおける第1のワイヤネット5によるケーブル3の押圧力を大きくすることができ、第1のワイヤネット5の長さが長くなることを防ぐことができる。
第1のワイヤネット5の長さが長くなることを防ぐことができることにより、ケーブル3を保持して吊り上げの作業性が向上する。また、1本吊りのケーブルグリップであるので、ケーブルグリップ1を構成する部品の点数を少なくすることができる。
また、ケーブルグリップ1によれば、リング状部材7が縮径するので、ケーブル3の長手方向の中間部だけでなく、従来のワイヤネット301と同様に、ケーブル3の長手方向の端部も保持することができる。
また、ケーブルグリップ1によれば、ガイド部材11の支持部材21が円錐台側面状に形成されているので、ケーブル3を保持しているケーブルグリップ1の結束コネクタ13を引きつつ、ケーブル3とケーブルグリップ1とを管路内に引き入れるときに、ケーブルグリップ1の管路への引っ掛かりを防止することができる。
また、ケーブルグリップ1によれば、複数の挿通部材19が支持部材21の円の周を等分配する位置に設けられており、しかも、複数の筒状の挿通部材19の中心軸C1のそれぞれが円錐台側面状の支持部材21の母線L1と平行になっているので、複数の第1の綱状部材9を強固にガイドでき、また、複数のケーブル3をバランス良く保持し引き上げることができる。
また、ケーブルグリップ1によれば、円錐台側面状の支持部材21の底面の内径D3の値が、ストッパ23によって決定されるリング状部材7の内径D1の最小値以上の大きさになっているので、リング状部材7が縮径しリング状部材7の内径D1が最小値になっても、各第1の綱状部材9の間隔が一定の値よりも狭まることがなく、第1の綱状部材9の押圧力によってケーブル3にダメージを与えることがなくなる。
また、ケーブルグリップ1によれば、リング状部材7の内径D1の値がストッパ23によって決定される最小値になっているとき、リング状部材7から延出し始めている複数の第1の綱状部材9の部位のそれぞれが、リング状部材7の円を等分配する位置に配置されるようになっているので、複数本のケーブル3を保持し引き上げるときに、図6で示すように、各第1の綱状部材9の間にケーブル3のそれぞれを通すことができ、ケーブル3にダメージを与えることなくしかもバランス良く、各ケーブル3を保持し引き上げることができる。
なお、従来のケーブルグリップ309では、図19で示すように、リング状部材303の内径の値がストッパによって決定される最小値になっているとき、リング状部材303から延出し始めている複数の綱状部材305の部位のそれぞれが、リング状部材303の円を等分配する位置からずれている。すなわち、図19では、リング状部材303に設けられ綱状部材305を支持する「U」字状の部位313が、リング状部材303の円を等分配する位置からずれている。
ところで、上記説明では、ケーブル3としてトリプレックスケーブルを掲げているが、ケーブル3として3本以外の複数本のもの(たとえば、デュープレックスケーブルやカドラプレックスケーブル)を掲げることができる。
カドラプレックスケーブルを保持し引き上げる場合は、図8で示すように、4つの第2の係止部27をリング状部材7に設けるものとする。
4つの第2の係止部27は、リング状部材7の内径D1の値がストッパによって決定される最小値になっているときに、リング状部材7の周を4等配する位置に配置されている。また、このように形成されているリング状部材7に応じて、ガイド部材11も4つの挿通部材19を備えているものとする。
デュープレックスケーブルを保持し引き上げる場合は、図9で示すように、2つの第2の係止部27をリング状部材7に設けるものとする。
2つの第2の係止部27は、リング状部材7の内径D1の値がストッパによって決定される最小値になっているときに、リング状部材7の周を2等配する位置に配置されている。また、このように形成されているリング状部材7に応じて、ガイド部材11も2つの挿通部材19を備えているものとする。
なお、図8、図9では、第1の係止部25の表示を省略している。
ところで、図7で示すように、ガイド部材を削除してもよい。
すなわち、ワイヤ15で筒状に編まれケーブル3が収容されるワイヤネット5と、周方向の一部に環を途切る部位が形成されており、環の径が所定の値よりも小さくなることを防ぐためのストッパが設けられており、ワイヤネット5の端部に設けられているリング状部材7と、お互いが所定の間隔をあけて離れるようにリング状部材7に支持されており、ワイヤネット5とは反対側にリング状部材7から延出している複数本の綱状部材9(9A、9B、9C)とを有し、リング状部材7の内径の値が上記ストッパによって決定される最小値になっているとき、リング状部材7から延出し始めている複数本の綱状部材9(9A、9B、9C)の部位のそれぞれが、リング状部材7の円を等分配する位置に配置されるケーブルグリップとしてもよい。
[第2の実施形態]
本発明の第2の実施形態に係るケーブルグリップ1aは、図10で示すように、第2のネット(たとえばワイヤネット)29と第2の綱状部材31とが設けられている点が、本発明の第1の実施形態に係るケーブルグリップ1と異なり、その他の点は、本発明の第1の実施形態に係るケーブルグリップ1と同様構成されている。
すなわち、本発明の第2の実施形態に係るケーブルグリップ1aは、第1のワイヤネット5とリング状部材7と第1の綱状部材9とガイド部材11と結束コネクタ13とに加えて、第2のワイヤネット29と第2の綱状部材31とを備えて構成されている。
第2のワイヤネット29は、紐状部材(たとえばワイヤ)15で編まれており、第1のワイヤネット5の長手方向の他方の端部側で第1のワイヤネット5から離れて設けられている。また、第2のワイヤネット29にもケーブル(第1のワイヤネット5に収容されるケーブル)3が収容されるようになっている。
第2の綱状部材31は、複数本設けられている。複数本の第2の綱状部材31は、筒状の第1のワイヤネット5の周方向でお互いが所定の間隔をあけて離れるようにして、第1のネット5と第2のネット29との間で延出している。第2の綱状部材31のそれぞれは、第1のワイヤネット5と第2のワイヤネット29とをつないでいる。
また、ケーブルグリップ1aには、留め具33が設けられている。留め具33は、第2のワイヤネット29でケーブル3を包み込んで保持するときに、第2のワイヤネット29を筒状に形成するようになっている。
第2のワイヤネット29単体は、平板状(シート状)に展開させることができる。平板状に展開されている第2のワイヤネット29をこの厚さ方向で見ると、たとえば、矩形状に形成されている。
留め具33は複数設けられており、各留め具33は、第2のワイヤネット29の1つの辺のところ(ネットの端)で、1つの辺の延伸方向に所定の間隔をあけてならんで設けられている。
なお、複数本の第2の綱状部材31のそれぞれは、留め具33が設けられている他の1つの辺(留め具33が設けられている1つの辺に直交している他の1つの辺)から延出している。また、複数本の第2の綱状部材31は、上記他1つの辺の延伸方向で所定の間隔をあけた各箇所から第1のワイヤネット5に向かって延出している。
各留め具33のそれぞれは、第2のワイヤネット29のさらなる他の1つの辺(各留め具33が設けられている1つの辺と平行な1つの辺)のところもしくはこのさらなる他の1つの辺から所定の距離だけ離れている複数の箇所で第2のワイヤネット29に係止されるようになっている。
この係止によって、第2のワイヤネット29が筒状になり、第2のワイヤネット29が筒状になった状態では、第2の綱状部材31はこの筒状になった第2のワイヤネット29の周方向でお互いが所定の間隔をあけて離れている。
ここで、留め具33について詳しく説明する。
留め具33は、図11、図12で示すように、留め具本体35と、第1のフック形成部材37と第2のフック形成部材39とを備えて構成されている。
留め具本体35は直方体状に形成されており、第2のワイヤネット29の端のワイヤ15に一体的に設けられている。第1のフック形成部材37は、図12で示すように、正面視において「J」字状に形成されており、留め具本体35と一体になって留め具本体35の1つの面(ワイヤ15とは反対側の面)から突出している。
図12で示すように、第2のフック形成部材39は、正面視において「I」字状に形成されている。第2のフック形成部材39は、留め具本体35に移動自在に設けられており、この移動によって環状部位41を形成し(図12(a)(d)参照)、また、環状部位41を解放する(無くす)ようになっている(図12(b)(c)参照)。
また、第2のフック形成部材39には、つまみ部43が一体で設けられている。つまみ部43は、留め具本体35の面から僅かに突出している。
なお、常態(つまみ部43や第2のフック形成部材39に環状部位41を解放する力が加わっていない状態)では、図示しないバネ等の弾性体で付勢されているこことで、第2のフック形成部材39が図12の左方向に付勢されて環状部位41が形成されている(図12(a)参照)。
上記常態において、つまみ部43に、図12(b)に矢印で示す力を加えると、第2のフック形成部材39が図12の右方向に移動し、環状部位41が解放されるようになっている(図12(b)参照)。
そして、環状部位41が解放されている状態で、図12(c)で示すように、環状部位41(第1のフック形成部材37の「J」字内)内に、第2のワイヤネット29の端のワイヤ15もしくは端から所定の距離だけ離れているところのワイヤ15を入れ、図12(b)に矢印で示す力を取り除く。すると、第2のフック形成部材39が図12の左方向に移動し、環状部位41が形成され、ワイヤ15が保持され、第2のワイヤネット29が筒状に形成されるようになっている(図12(d)、図14参照)。
なお、図12(c)(d)で示すワイヤ15は、第2のワイヤネット29の各格子のうちの1つの格子を形成しているものである。
また、ケーブルグリップ1aでは、第1の綱状部材9と第1のワイヤネット5と第2の綱状部材31と第2のワイヤネット29とを構成しているワイヤ15が、第1の綱状部材9と第1のワイヤネット5と第2の綱状部材31と第2のワイヤネット29とを通して、連続してつながっている。
さらに説明すると、長手方向の一端から他端に向かって順にならんでいる第1の綱状部材9と第1のワイヤネット5と第2の綱状部材31と第2のワイヤネット29は、複数本(たとえば、12本)のワイヤ15を適宜編み込みまた撚ることで形成されている。
各ワイヤ15のそれぞれは、長手方向の一端から他端に向かって途切れることなく延びており、第1の綱状部材9と第1のワイヤネット5と第2の綱状部材31と第2のワイヤネット29をこの順に形成している。
第2のワイヤネット29の長手方向の他端部(下端部)には、たとえば、ステンレススチールで形成されているバンド45(図15参照)が設置されるようになっている。なお、図10では、バンド45の表示が省略されている。
バンド45は、筒状になって内部にケーブル3が挿入されている第2のワイヤネット29をこの外側から締め付け、第2のワイヤネット29をケーブル3に強固に固定するために設けられている。
ここで、ケーブルグリップ1aで保持されるケーブル3について詳しく説明する。ケーブル3は、幹線47と分岐線49を備えたブランチケーブルになっている。分岐線49が分離している箇所には、分岐モールド部51が形成されている。
次に、ケーブルグリップ1aへのケーブル3の設置動作について、図14、図15を参照しつつ説明する。なお、図14、図15は、詳しくは後述する図13で示す第2の実施形態に係るケーブルグリップ1aの変形例に係るケーブルグリップ1bへのケーブル3の設置動作を示す図であるが、図14、図15を参照しつつ説明する。
まず、ケーブル3の幹線47の頭部(分岐モールド部51よりも上側の所定長さの部位;長手方向の一端側の所定長さの部位)53を第1のワイヤネット5や図14、図15では図示していないリング状部材7に挿入する。続いて、結束コネクタ13を上方に引っ張ることで、第1のワイヤネット5やリング状部材7を引き締める。
続いて、第2のワイヤネット29を、ケーブル3の幹線47の下部(分岐モールド部51よりも下側の部位)55に巻き付け、留め具33を第2のワイヤネット29に掛け、第2のワイヤネット29の下部55をバンド45でケーブル3の幹線47に固定して取り付け完了となる。この状態では、ケーブル3の分岐線49は、第2の綱状部材31の間を通ってケーブルグリップ1aから離れる方向に延出している。
ケーブルグリップ1aによれば、第1のワイヤネット5と第2のワイヤネット29と、第1のワイヤネット5と第2のワイヤネット29とをつないでいる複数本の第2の綱状部材31とを備えているので、ケーブル3を把持する力をさらに強めることができる。
さらに説明すると、図10で示すケーブルグリップ1aにおいて第2の綱状部材31と第2のワイヤネット29とを削除すると、ケーブル3が幹線47と分岐線49を備えたブランチケーブルである場合、第1のワイヤネット5で包み込まれるケーブル3(幹線47)の部分は最大でも分岐線49が延出している分岐モールド部51よりも上の部分(ケーブル3の頭部53)だけになってしまう。
また、図14や図15で示すケーブル3の幹線47の分岐モールド部51よりも上の部分(頭部)53を伸ばしてしまうと、伸ばした分だけコストアップにつながり建物の階高に合わなくなる等の問題が発生してしまう。よって、ケーブル3の幹線47の分岐モールド部51よりも上の部分53や第1のワイヤネット5を長くして、第1のワイヤネット5によるケーブル3の把持力(保持力)を高めることには限界がある。
これに対して、ケーブルグリップ1aによれば、図14や図15で示すように、ケーブル3を吊り下げるとき、分岐線49を第2の綱状部材31の間から延出させて、ケーブル3の幹線47の分岐モールド部51よりも上の部位53を第1のワイヤネット5で引締め保持し、ケーブル3の幹線47の分岐モールド部51よりも下の部位55を第2のワイヤネット29で引締め保持することができるので、2カ所でケーブル3の幹線47を保持することができ、ワイヤネット5、29が包んでいるブランチケーブル3の部分が多くなり、ケーブル3の頭部53等に負担を掛けることなくケーブル3を把持する力を上げることができる。
これにより、ケーブルグリップ1aを用いてケーブル3を吊り上げた際におけるケーブル3の落下事故を防止することができ、把持長さが足りない場合のケーブル3延長によるコストアップを防止することができる。また、ケーブルの頭部吊上げタイプにおいて、従来重量制限のためケーブルグリップでは吊り上げられず、プーリングアイのような吊下げ治具を用いなければならなかったケーブルの吊り上が可能になる。また、プーリングアイの取り付けには樹脂を流し込んで固める等の手間と時間が掛かるが、その作業がなくなるため加工の作業性も向上する。
また、ケーブルグリップ1aによれば、第2のワイヤネット29でケーブル3の幹線47の分岐モールド部51よりも下の部分(下部)55を包み込んで保持するときに、留め具33によって第2のワイヤネット29が筒状に形成されるので、第2のワイヤネット29でのケーブル3の保持をすばやくしかも容易に行うことができる。
また、ケーブルグリップ1aによれば、第1の綱状部材9と第1のワイヤネット5と第2の綱状部材31と第2のワイヤネット29とを構成しているワイヤ15が、第1の綱状部材9と第1のワイヤネット5と第2の綱状部材31と第2のワイヤネット29とを通して連続してつながっているので、構成が簡素になっているとともに上下方向(長手方向)における引張り強度が高まっている。
次に、図10で示す第2の実施形態に係るケーブルグリップ1aの変形例について、図13~図15を参照しつつ説明する。
図13等で示すケーブルグリップ1bは、第1のワイヤネット5の長手方向の一端に結束コネクタ13が直接設置されており、第1のワイヤネット5の長手方向の一端が結束コネクタ13で閉じられている点が、図10で示すケーブルグリップ1aと異なり、その他の点は、図10で示すケーブルグリップ1aと同様に構成されている。
すなわち、ケーブルグリップ1bは、図1や図10等で示すガイド部材11等を備えることなく、第1のワイヤネット5と結束コネクタ(シンブル)13と第2のワイヤネット29と第2の綱状部材31とを備えて構成されている。
第1のワイヤネット5は、紐状部材で筒状に編まれており、第1のワイヤネット5には、ケーブル3が収容されるようになっている。結束コネクタ13は、第1ワイヤのネット5の長手方向の一方の端部に設けられており、筒状の第1ワイヤネット5の長手方向の一端を閉じている。
第2のワイヤネット29は、紐状部材で編まれており、第1のワイヤネット5の長手方向の他方の端部側で第1のワイヤネット5から離れている。第2のワイヤネット29には、ケーブル3が収容されるようになっている。
第2の綱状部材31は、複数本設けられている。複数本の第2の綱状部材31は、筒状の第1のワイヤネット5の周方向でお互いが所定の間隔をあけて離れるようにして、第1のネット5と第2のネット29との間で延出している。第2の綱状部材31のそれぞれは、第1のワイヤネット5と第2のワイヤネット29とをつないでいる。
また、ケーブルグリップ1bには、第2のワイヤネット29でケーブル3を包み込んで保持するときに、第2のワイヤネット29を筒状に形成する留め具33が設けられている。さらに、第1のワイヤネット5と第2の綱状部材31と第2のワイヤネット29とを構成しているワイヤ15は、第1のワイヤネット5と第2の綱状部材31と第2のワイヤネット29とを通して、連続してつながっている。
次に、図13等で示すケーブルグリップ1bの変形例について、図16や図17を参照しつつ説明する。
図16等で示すケーブルグリップ1cは、ケーブル3の中間引きのために使用される中間引きケーブルグリップであり、筒状の第1のワイヤネット5の長手方向の両端部が開口しており、結束コネクタ13が複数設けられている点が、図13等で示すケーブルグリップ1bと異なり、その他の点は、図13等で示すケーブルグリップ1bと同様に構成されている。
ケーブルグリップ1cの保持対象であるケーブル3は、頭部53が長く延びている点が、図14等で示すケーブル3と異なり、その他の点は、図14等で示すケーブル3と同様に構成されている。
図16で示すケーブルグリップ1cには、複数(たとえば2つ)の結束コネクタ13が設けられている。また、図16で示すケーブルグリップ1bでは、第1のワイヤネット5の長手方向の一方の端と他方の端とが、ケーブル3(幹線47)の通り抜けができるように開口している。
また、図16で示すケーブルグリップ1cには、リング状部材7が設けられている。リング状部材7は、周方向の一部に環を途切る部位17(図15では図示せず)が形成されており、第1のワイヤネット5の長手方向の一方の端部に設けられている。
図16で示すケーブルグリップ1cの各結束コネクタ13のそれぞれは、綱状もしくは網状の連結部材57を介して、リング状部材7や第1のワイヤネット5につながっている。また、連結部材57は、第1のワイヤネット5とつながっているワイヤ15で形成されている。
図16で示すケーブルグリップ1cによれば、第1のワイヤネット5の長手方向の一方の端がケーブル3の幹線47の通り抜けができるように開口しているので、中間引きケーブルグリップにおいても、ケーブル3の幹線47の2か所を保持することができる。
1、1a、1b、1c ケーブルグリップ
3 ケーブル
5 第1のネット(第1のワイヤネット)
7 リング状部材
9 第1の綱状部材
11 ガイド部材
13 結束コネクタ
15 紐状部材(ワイヤ)
17 環を途切る部位
19 挿通部材
21 支持部材
23 ストッパ
29 第2のネット(第2のワイヤネット)
31 第2の綱状部材
33 留め具
C1 挿通部材の中心軸
D1 リング状部材の内径
D3 支持部材の底面の内径
L1 支持部材の母線

Claims (11)

  1. 紐状部材で筒状に編まれケーブルが収容される第1のネットと、
    周方向の一部に環を途切る部位が形成されており、前記第1のネットの一方の端部に設けられているリング状部材と、
    お互いが所定の間隔をあけて離れるように前記リング状部材に支持されており、前記リング状部材から延出している複数本の第1の綱状部材と、
    前記リング状部材から離れて設けられ、前記複数本の第1の綱状部材のそれぞれが所定の間隔をあけるように、前記複数本の第1の綱状部材をガイドしているガイド部材と、
    前記ガイド部材によってガイドされ前記ガイド部材から延出している複数本の第1の綱状部材を1本にまとめている結束コネクタと、
    を有することを特徴とするケーブルグリップ。
  2. 請求項1に記載のケーブルグリップにおいて、
    前記ガイド部材は、前記複数本の第1の綱状部材のそれぞれが挿通される複数の挿通部材と、円錐台側面状に形成されている支持部材とを備えて構成されており、
    前記支持部材は、前記円錐台の底面が前記リング状部材側に位置し、前記複数の挿通部材同士が所定の位置関係になるように前記複数の挿通部材を支持していることを特徴とするケーブルグリップ。
  3. 請求項2に記載のケーブルグリップにおいて、
    前記挿通部材は、筒状に形成されており、
    前記複数の挿通部材は、前記支持部材の円の周を等分配する位置に設けられており、しかも、前記複数の挿通部材の中心軸のそれぞれが前記円錐台側面状の支持部材の母線と平行になっていることを特徴とするケーブルグリップ。
  4. 請求項3に記載のケーブルグリップにおいて、
    前記リング状部材には、前記リング状部材の内径が所定の値よりも小さくなることを防ぐためのストッパが設けられており、
    前記円錐台側面状に形成されている支持部材の底面の内径の値は、前記ストッパによって決定される前記リング状部材の内径の最小値以上の大きさになっていることを特徴とするケーブルグリップ。
  5. 請求項4に記載のケーブルグリップにおいて、
    前記リング状部材の内径の値が前記ストッパによって決定される最小値になっているとき、前記リング状部材から延出し始めている前記複数の第1の綱状部材の部位のそれぞれが、前記支持部材の円を等分配する位置に配置されることを特徴とするケーブルグリップ。
  6. 紐状部材で筒状に編まれケーブルが収容される第1のネットと、
    周方向の一部に環を途切る部位が形成されており、環の径が所定の値よりも小さくなることを防ぐためのストッパが設けられており、前記第1のネットの端部に設けられているリング状部材と、
    お互いが所定の間隔をあけて離れるように前記リング状部材に支持されており、前記リング状部材から延出している複数本の第1の綱状部材と、
    前記リング状部材から離れて設けられ、前記複数本の第1の綱状部材のそれぞれが所定の間隔をあけるように、前記複数本の第1の綱状部材をガイドしているガイド部材と、
    前記ガイド部材によってガイドされ前記ガイド部材から延出している複数本の第1の綱状部材を1本にまとめている結束コネクタと、
    を有し、前記リング状部材の内径の値が前記ストッパによって決定される最小値になっているとき、前記リング状部材から延出し始めている前記複数本の第1の綱状部材の部位のそれぞれが、前記リング状部材の円を等分配する位置に配置されることを特徴とするケーブルグリップ。
  7. 請求項1~請求項6のいずれか1項に記載のケーブルグリップにおいて、
    紐状部材で編まれており、前記第1のネットの他方の端部側で前記第1のネットから離れており、前記ケーブルが収容される第2のネットと、
    お互いが所定の間隔をあけて離れるようにして前記第1のネットと前記第2のネットとの間で延出しており、前記第1のネットと前記第2のネットとをつないでいる複数本の第2の綱状部材と、
    を有することを特徴とするケーブルグリップ。
  8. 請求項7に記載のケーブルグリップにおいて、
    前記第2のネットで前記ケーブルを包み込んで保持するときに、前記第2のネットを筒状に形成する留め具を有することを特徴とするケーブルグリップ。
  9. 請求項7または請求項8に記載のケーブルグリップにおいて、
    前記第1の綱状部材と前記第1のネットと前記第2の綱状部材と前記第2のネットとを構成している前記紐状部材は、前記第1の綱状部材と前記第1のネットと前記第2の綱状部材と前記第2のネットとを通して、連続してつながっていることを特徴とするケーブルグリップ。
  10. 紐状部材で筒状に編まれケーブルが収容される第1のネットと、
    前記第1のネットの一方の端部に設けられている結束コネクタと、
    紐状部材で編まれており、前記第1のネットの他方の端部側で前記第1のネットから離れており、前記ケーブルが収容される第2のネットと、
    お互いが所定の間隔をあけて離れるようにして前記第1のネットと前記第2のネットとの間で延出しており、前記第1のネットと前記第2のネットとをつないでいる複数本の綱状部材と、
    を有することを特徴とするケーブルグリップ。
  11. 請求項10に記載のケーブルグリップにおいて、
    前記結束コネクタは、複数設けられており、
    前記第1のネットの一方の端は、前記ケーブルの通り抜けができるように開口していることを特徴とするケーブルグリップ。
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