JP6471562B2 - 浴室洗い場用除菌水吐水装置 - Google Patents

浴室洗い場用除菌水吐水装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6471562B2
JP6471562B2 JP2015057681A JP2015057681A JP6471562B2 JP 6471562 B2 JP6471562 B2 JP 6471562B2 JP 2015057681 A JP2015057681 A JP 2015057681A JP 2015057681 A JP2015057681 A JP 2015057681A JP 6471562 B2 JP6471562 B2 JP 6471562B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
nozzle
sterilized water
sterilized
discharged
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015057681A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016174760A (ja
Inventor
黒石 正宏
正宏 黒石
隆政 鈴木
隆政 鈴木
勇介 野越
勇介 野越
鈴木 健太
健太 鈴木
宗幸 浦田
宗幸 浦田
晃貴 永野
晃貴 永野
佑希子 矢野
佑希子 矢野
祐介 中村
祐介 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toto Ltd filed Critical Toto Ltd
Priority to JP2015057681A priority Critical patent/JP6471562B2/ja
Publication of JP2016174760A publication Critical patent/JP2016174760A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6471562B2 publication Critical patent/JP6471562B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)

Description

本発明は、浴室洗い場用除菌水吐水装置に関する。
例えば、浴室の洗い場床には、人体の洗浄に使用された石鹸やシャンプーなどのかす、人体から発生したアカ(タンパク質系、炭水化物系、油脂系、塩類等)などの汚れが付着する。このような汚れに起因した菌を除菌するための洗浄装置が提案されている。特許文献1には、浴室の洗い場床に除菌水を吐水する構成が開示されている。
特開2008−168230号公報
洗い場床の全体に大量の除菌水を吐水すれば床面全体をムラなく除菌できるが、少量の除菌水でも、除菌水が床面上に水膜となってとどまり、床面の菌に作用する時間を長くすれば、床面全体をムラなく除菌することが可能である。しかし、一般的な浴室の洗い場床には排水勾配がついており、洗い場床に着水した除菌水が十分な除菌効果を発揮する前に排水口へと流れてしまう懸念がある。
除菌水を排水勾配に対して逆らうように吐水する技術の提案があるが、ノズルの連続回転により洗浄領域(床面上における除菌水着水領域)を変えつつ除菌水を吐水している。この場合、ある領域に除菌水が着水し、その直後にノズルから吐水された新たな除菌水が床面に着水する時には、ノズルの回転移動により吐水方向が変わっている。このため、後に吐水される除菌水によって、先に吐水された除菌水を押し戻すことができない。先に吐水された除菌水は排水勾配に沿って排水口に向けて流れ、除菌効果の発揮に十分な時間、床面上にとどめておくことが難しくなる。そのため、洗い場床全体をムラ無く除菌するためには、除菌水の量に頼ることになり、必要な除菌水の使用水量が多くなってしまう。
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、少量の除菌水で洗い場床全体を除菌することができる浴室洗い場用除菌水吐水装置を提供することを目的とする。
第1の発明の浴室洗い場用除菌水吐水装置は、排水勾配を有する床に除菌水を吐水する浴室洗い場用除菌水吐水装置であって、水道水を変性して前記除菌水を生成する除菌水生成部と、前記除菌水を前記床に吐水する吐水口を有するノズルと、一部の洗浄領域において前記ノズルの動作を停止させた状態で前記吐水口から前記除菌水を吐水する第一工程と、洗浄領域を変えるよう前記ノズルを動かす第二工程と、を実行する制御部と、を備えている。前記制御部は、前記排水勾配に逆らうように吐水する場合において、前記第一工程と前記第二工程とを交互に実行する。
第1の発明によれば、排水勾配に逆らうように除菌水をある領域に吐水しているとき、ノズルを連続的に移動させるのではなく、途中に停止させる第一工程を設けている。その第一工程においては、停止したノズルから同じ領域に除菌水が吐水しつ続けるため、先に吐水された除菌水を後に吐水された除菌水によって排水勾配に逆らうように押し戻すことができる。
これは、除菌水の排出を遅延させ、洗い場床の床面上に除菌水がとどまって菌などに作用する時間を長くし、大量の除菌水を使わなくても、少量の除菌水で床面全体をムラなく除菌することが可能となる。
第2の発明は、第1の発明において、前記制御部は、前記第二工程中においても前記除菌水の吐水を継続することを特徴とする。
第2の発明によれば、ノズルの移動中も吐水し続ける除菌水によっても、先に吐水された除菌水を押し戻すことができ、除菌水を押し戻す時間を長くすることができる。そのため、除菌水が菌に作用する時間を長くすることができる。
第3の発明は、第1または第2の発明において、前記制御部は、前記第一工程の洗浄領域の一部と、次に実行される第一工程の洗浄領域の一部とが重なるように前記ノズルを動かすことを特徴とする。
第3の発明によれば、床面全体にムラ無く除菌水を直接着水させることができ、床面全体に除菌水の水膜を形成しやすくなり、床面全体のムラのない除菌が可能となる。
第4の発明は、第1〜第3の発明のいずれか1つにおいて、前記ノズルは、遠方に前記除菌水を吐水する遠方用ノズルと、前記遠方用ノズルよりも近傍に前記除菌水を吐水する近傍用ノズルと、を有し、前記遠方用ノズルと前記近傍用ノズルは上から見たときに同じ吐水方向となるように設けられていることを特徴とする。
第4の発明によれば、遠方用ノズルから吐出され遠方の床面に着水した除菌水を、近傍用ノズルから吐出され近傍の床面に着水した除菌水で、排水勾配に逆らうように押し戻すことができる。近傍用ノズルから近傍に吐水された除菌水を近傍領域の洗浄だけでなく、遠方領域の除菌水の押し戻しにも有効利用できる。
本発明によれば、少量の除菌水で洗い場床全体を除菌することができる。
実施形態の浴室洗い場用除菌水吐水装置の構成を例示する模式図。 実施形態の浴室洗い場用除菌水吐水装置が設置された浴室を表す模式斜視図。 (a)は実施形態の除菌水吐水部を例示する模式斜視図であり、(b)は実施形態の除菌水吐水部を例示する模式断面図。 実施形態の除菌水吐水部から除菌水が吐水された状態を例示する模式側面図。 実施形態の除菌水による洗浄工程のタイミングチャート。 実施形態の除菌水による洗浄工程を例示する模式平面図。 実施形態の除菌水による洗浄工程を例示する模式平面図。 実施形態の除菌水による洗浄工程を例示する模式平面図。
以下、図面を参照し、実施形態について説明する。各図面中、同じ要素には同じ符号を付している。
図1は、本発明の実施形態の浴室洗い場用除菌水吐水装置100の構成を例示する模式図である。
実施形態の浴室洗い場用除菌水吐水装置(以下、説明の便宜上、単に「除菌水吐水装置」と称する)100は、除菌水吐水部10と、除菌水生成部20と、制御部30と、を備える。除菌水吐水装置100は、浴室に設置され、浴室の洗い場床を除菌する装置である。
まず、図2(a)および(b)を参照して、実施形態の除菌水吐水装置100が設置される浴室の例について説明する。
図2(a)は、浴室500の模式斜視図である。
図2(b)は、浴室500におけるカウンタ530の近傍を拡大した模式斜視図である。
図2(a)に表したように、浴室500は、第1〜第4の壁541〜544と天井545に囲まれている。その浴室500内に、浴槽510、洗い場床520、およびカウンタ530が設けられている。さらに、浴室500には、鏡、給水栓、シャワーホースなどが適宜設けられている。
浴槽510の短辺側に、第1の壁541と第2の壁542が対向して設けられている。浴槽510の長辺側に第4の壁544が設けられている。第4の壁544に対向して、洗い場床520側に第3の壁543が設けられている。
洗い場床520には、排水口521が設けられている。図2に示す例では、排水口521は、洗い場床520の浴槽510側の縁部における、第1の壁541と第2の壁542とを結ぶ方向の中央付近に設けられている。
洗い場床520の床面には、第1の壁541側の縁部、第2の壁542側の縁部、および第3の壁543側の縁部から、排水口521へ向かう緩やかな下り傾斜が、排水勾配として設けられている。
カウンタ530、鏡、給水栓およびシャワーホースは、例えば、第2の壁542に取り付けられている。
カウンタ530は、洗い場床520の床面から上方に離間して設置されている。カウンタ530は、上方から見たときに、横方向に長い略矩形状の形状を有する。カウンタ530の横方向における幅は、洗い場床520の横方向における幅と同等である。
除菌水吐水部10は、カウンタ530の下部に設けられている。除菌水吐水部10は、洗い場床520から離間した位置に配置されている。除菌水吐水部10は、例えば、カウンタ530の長手方向における中央付近に設置されている。すなわち、除菌水吐水部10は、洗い場床520の短辺方向(第4の壁544と第3の壁543とを結ぶ方向)における中央付近に設置されている。これにより、除菌水を洗い場床520の全体に吐出しやすくなる。
カウンタ530は、天板531と、前カバー532と、下カバー533(図1に示す)と、を有する。
図1は、カウンタ530を側方から見た様子を表している。例えば、除菌水吐水部10は、下カバー533から下方に突出するように設けられている。
浴室500の外部には、給水管51と、給湯管52と、が設けられている。給水管51は、図示しない水道管と接続されている。給水管51から水道水が除菌水吐水部10に供給される。
図1に示すように、カウンタ530における天板531と前カバー532と下カバー533の内側には、止水栓53と、電磁弁54と、調圧弁55と、逆止弁56と、除菌水生成部20と、モータ17と、制御部30と、が設けられている。
止水栓53は、給水管51と接続されている。給水管51と除菌水吐水部10との間の流路において、上流側から順に、止水栓53、電磁弁54、調圧弁55、逆止弁56、および除菌水生成部20が接続されている。
なお、止水栓53、電磁弁54、調圧弁55、逆止弁56、除菌水生成部20、モータ17、および制御部30の少なくとも一部は、カウンタ530の外部または浴室500の外部に設けられていてもよい。例えば、図2(a)に表したように、制御部30を浴室500の外部に設けてもよい。
止水栓53および電磁弁54の開閉によって、下流側への水道水の供給/遮断が制御される。制御部30からの信号を受け、電磁弁54は、水道水の流路を開く動作、または、水道水の流路を閉じる動作を行う。
調圧弁55は、供給された水道水の圧力を制御する。これにより、除菌水生成部20に供給される水道水の流量を調整することができる。除菌水生成部20に供給される水道水の流量を調整することで、除菌水吐水部10に供給される除菌水の流量が調整される。なお、電磁弁54を用いて、流量を調整してもよい。
除菌水生成部20は、例えば、陽極と陰極とを有する電解槽である。除菌水生成部20は、陽極と陰極との間に電圧を印加して、陽極と陰極との間を流れる水道水を電気分解する。これにより、除菌水生成部20は、水道水を変性して除菌水を生成する。
除菌水は、例えば、次亜塩素酸を含む水である。水道水は、塩化物イオンを含んでいるため、その塩化物イオンを電気分解することによって、次亜塩素酸が生成される。その結果、電気分解された水は、次亜塩素酸を含む液に変化する。
除菌水は、金属イオン水(例えば、銀イオン、銅イオンまたは亜鉛イオンなどの金属イオンを含む水)またはオゾンを含む水であってもよい。例えば、水道水が電気分解される際、陰極においては酸(H)が消費され、陰極の近傍ではpHが上昇する。すなわち、陰極の近傍では、アルカリ水が生成される。一方、陽極においてはアルカリ(OH)が消費され、陽極の近傍ではpHが下降する。すなわち、陽極の近傍では、酸性水が生成される。除菌水生成部20における流量を変化させることで、除菌水に含まれる成分の濃度を制御することができる。なお、除菌水生成部20は、電解槽に限定されるわけではない。例えば、除菌水は、除菌剤を水道水に溶解させて生成された除菌水であってもよい。
除菌水生成部20において生成された除菌水は、除菌水吐水部10に供給され、除菌水吐水部10から洗い場床520上に吐出される。この除菌水により、洗い場床520は除菌される。
除菌水吐水部10は、例えばモータ17により、回転動作またはスライド動作可能である。モータ17は例えばステッピングモータであり、後述するように、そのモータ17によって、除菌水吐水部10を鉛直軸(図4(b)において1点鎖線で示す)のまわりに回転させ、除菌水が吐出される方向を変化させることができる。
制御部30は、電磁弁54、除菌水生成部20、およびモータ17と電気的に接続されている。制御部30は、電磁弁54、除菌水生成部20、およびモータ17の動作を制御することで、除菌水が吐出される形態(吐水方法、撒き方)を制御することができる。
例えば、電磁弁54は、制御部30からの信号に基づいて、水道水の流路の開閉を行う。これにより、下流側に供給される水道水の流量が制御される。また、除菌水生成部20は、制御部30からの信号に基づいて、電解槽のON/OFFを切り替える。制御部30からモータ17に送信される信号に基づいて、除菌水吐水部10は、回転角度や回転速度を変化させる。このようにして制御部30は、除菌水の濃度、吐出される除菌水の瞬間流量、吐出される除菌水の総量、除菌水吐水部10の動作、および除菌水の吐出方向などを制御することができる。
図2(a)に表したように、制御部30と電気的に接続された操作部35が、浴室500の内側または浴室500の外側に設けられている。除菌水吐水装置100の使用者は、この操作部35を用いて、除菌水吐水装置100の動作を操作することができる。
次に、実施形態の除菌水吐水部10の例について説明する。
図3(a)は、実施形態の除菌水吐水部10を例示する模式斜視図であり、図3(b)は、図3(a)におけるA−A’断面図である。
図3(a)および図3(b)に表したように、除菌水吐水部10は、第1のノズル11と、第2のノズル12と、貯水部13と、を有する。
貯水部13は、例えば円筒状であり、その内部の空間に除菌水生成部20から供給された除菌水を一時的に溜めることができる。第1のノズル11および第2のノズル12は、貯水部13の側面に設けられている。第1のノズル11は、第2のノズル12よりも鉛直方向の上方に設けられている。
第1のノズル11は第1の吐水口11aを有し、第2のノズル12は第2の吐水口12aを有する。貯水部13内における除菌水が溜まる空間は、第1の吐水口11aおよび第2の吐水口12aを介して、外部と連通している。
貯水部13内の除菌水は、第1の吐水口11aおよび第2の吐水口12aから、洗い場床上に吐出する。例えば、第1の吐水口11aおよび第2の吐水口12aから同時に除菌水が吐出される。貯水部13を設けることによって、除菌水を一時的に貯留し、吐水圧力を上昇させることができる。
図4(a)および(b)は、実施形態の除菌水吐水部10から除菌水が吐水された状態を例示する模式側面図である。図4(b)は、図4(a)の除菌水吐水部10の近傍を拡大して表している。
第2のノズル12は水平方向よりも下向きに傾いており、その第2のノズル12よりも上方に設けられた第1のノズル11は、水平方向よりも上向きに傾いている。したがって、第1のノズル11から吐出された除菌水は、第2のノズル12から吐出された除菌水よりも、除菌水吐水部10から遠い領域まで届く。
第1のノズル11は、洗い場床520のうち除菌水吐水部10から遠い範囲を受け持つ遠方用ノズルである。第2のノズル12は、洗い場床520のうち除菌水吐水部10から近い範囲を受け持つ近傍用ノズルである。
また、この例では、上から見たときに、第2のノズル12から除菌水が吐出される方向は、第1のノズル11から除菌水が吐出される方向に沿った方向である。第1のノズル11の吐水方向は、第2のノズル12の吐水方向と実質的に同じである。なお、本願明細書において「吐水方向」とは、上から見たときの、除菌水が吐出される方向をいうものとする。
上から見たとき、除菌水が複数の方向に広がる範囲をもって吐出される場合には、複数の方向の中央を「吐水方向」とすることができる。あるいは、上から見たときに、吐水口11a、12aを中心に扇状または三角形状に広がって除菌水が吐水される場合、その扇状または三角形状の範囲を概略二等分する方向を「吐水方向」とすることができる。
浴室の洗い場床の表面には、複数の凸部と複数の凹部(溝部)が形成されていることが多い。凸部は滑り止めの機能を担う。また、凹部を、凸部の周囲を囲むように複数の凸部の間に途切れることなく連続して形成し、その凹部(溝部)に流れ込んだ水を排水口まで途切れることなくゆっくりと排水させることで優れた排水性をもつ洗い場床もある。そのような洗い場床上で除菌水が大きな水滴を多数形成すると、上記凹部(溝部)で複数の水滴がつながり、排水勾配に沿って排水口に流れやすくなる。
実施形態の除菌水吐水部10の第1の吐水口11aの径および第2の吐水口12aの径は小さいため、除菌水は、例えば霧状(ミスト)となって吐出される。このような霧状の除菌水は、洗い場床上で大きな水滴になりにくく、洗い場床上に滞留しやすい。滞留性の高い形態で除菌水を吐出することによって、除菌水が洗い場床上の菌に作用する時間を確保することができる。これにより、より少ない量の除菌水で、洗い場床を除菌することができる。
図3(a)に表したように、第1のノズル11における第1の吐水口11aの近傍に上下方向に沿った溝11gが設けられている。この溝11gによって、第1の吐水口11aから除菌水が吐出される方向が制御される。同様に、第2のノズル12における第2の吐水口12a近傍に設けられた上下方向に沿った溝12gによって、第2の吐水口12から除菌水が吐出される方向が制御される。例えば、図4(b)に模式的に表したように、除菌水は、第1の吐水口11aおよび第2の吐水口12aから上下方向に広がりをもって吐出される。
モータ17の駆動により、第1のノズル11および第2のノズル12は、一体となって鉛直軸(図4(b)に1点鎖線で仮想的に示す)のまわりに回転可能である。第1のノズル11および第2のノズル12が回転することで吐水方向が変わる。吐水方向の変更により、洗い場床520の床面上における除菌水の吐水領域(洗浄領域)を変えることができ、洗い場床520の全体にムラなく除菌水を吐水可能である。または、第1のノズル11および第2のノズル12は、カウンタ530の長手方向に沿って往復移動する構成でもよい。
なお、ノズル11、12の吐水口11a、12aの開口径を小さくすると、遠方まで除菌水を吐水できるようになるが、吐水される範囲が狭くなってしまう。
実施形態では、第1のノズル11および第2のノズル12を動かす(例えば回転させる)ことで、洗い場床520の全体に除菌水を吐水することができる。これにより、除菌水が作用しない領域の発生を防止でき、洗い場床520における除菌ムラを防止できる。
ノズル11、12を動かすモータ17の駆動は、制御部30によって制御される。また、制御部30は、後述する第一工程と第二工程とを実行する。
図5(a)は、除菌水の吐水のオン/オフのタイミングチャートである。オンの期間、ノズル11、12の吐水口11a、12aから除菌水が吐水され、オフの期間、ノズル11、12の吐水口11a、12aからは除菌水が吐水されない。
図5(b)は、ノズル11、12の移動のタイミングチャートである。ノズル11、12の回転移動(第二工程)と、ノズル11、12の移動の停止(第一工程)とが交互に繰り返される。この第一工程と第二工程とが交互に繰り返される期間中、図5(a)に示すように、ノズル11、12からは除菌水が吐水し続けている。
次に、図6(a)〜図8(b)を参照して、実施形態による除菌水を用いた洗い場床の洗浄工程について説明する。図6(a)〜図8(b)は、洗い場床520の床面を上から見た模式平面を表す。
図6(a)に示すように、上から見て、洗い場床520は4つの縁部520a〜520dをもつ矩形状に形成されている。排水口521は縁部520d側に設けられている。その縁部520dと、これに対向する縁部520aは、洗い場床520の長手方向に延在している。カウンタ530および除菌水吐水部10は、縁部520b側に設けられている。その縁部520bと、これに対向する縁部520cは、洗い場床520の短手方向に延在している。
洗い場床520の床面には、縁部520a、縁部520b、および縁部520cから排水口521に向かって下り傾斜した排水勾配がつけられている。図6(a)において、矢印終点(アローヘッド)側が勾配の低い側である。
第一工程においては、ノズル11、12の動作(回転移動)を停止させた状態で、床面上の一部の領域に除菌水を吐水する。除菌水は、その一部の領域に着水する。第一工程は洗浄領域を変えて複数回行われるが、図6(b)はそのうちのある1回の第一工程を表す。
移動が停止したノズル11、12から除菌水が吐水方向Aに向けて吐水される。ノズル11、12から吐出された除菌水は例えば円錐状の広がりをもつ。図6(b)の上面視においては、除菌水は扇または三角形状の広がり(洗浄領域)201をもって霧(ミスト)状に吐出される。この例では、その広がりの中心角を二等分する方向として吐水方向Aを定義している。これは、図6(b)の第一工程だけでなく、他の第一工程についても言える。
この第一工程の後、第二工程が実行される。第二工程では、ノズル11、12を回転移動させ、洗浄領域を変える。ノズル11、12は、図6(b)において吐水方向Aに吐水して第一工程を実行する位置から、図7(a)に示すように、反時計方向に角度θ回転され、次の第一工程を実行する位置に移動する。この次の第一工程の位置では、ノズル11、12から吐水方向Bに向けて除菌水が吐水され、その除菌水は破線で表すような広がり(洗浄領域)202をもつ。
実線で示す先の第一工程の洗浄領域201の一部と、次に実行される第一工程における破線で示す洗浄領域202の一部とが重なるように、ノズル11、12の回転移動量(回転角θ)が、制御部30によって制御される。
この第一工程の後、再び第二工程が実行され、ノズル11、12を回転移動させ、洗浄領域を変える。ノズル11、12は、図7(a)において吐水方向Bに吐水して第一工程を実行する位置から、図7(b)に示すように、反時計方向に角度θ回転され、次の第一工程を実行する位置に移動する。この次の第一工程の位置では、ノズル11、12から吐水方向Cに向けて除菌水が吐水され、その除菌水は実線で表すような広がり(洗浄領域)203をもつ。
このときも、破線で示す先の第一工程の洗浄領域202の一部と、次に実行される第一工程における実線で示す洗浄領域203の一部とが重なるように、ノズル11、12の回転移動量(回転角θ)が、制御部30によって制御される。
以降、図8(a)および(b)に示すように、第二工程と第一工程とが交互に複数回繰り返される。第二工程において、ノズル11、12は、反時計方向に所定角度回転移動される。図8(a)および(b)において、それぞれの第一工程における吐水の広がり(洗浄領域)を、図6(b)〜図7(b)と同様に、実線と破線の扇状に模して表す。実線で示す洗浄領域に第一工程を実行した後、破線で示す洗浄領域に次の第一工程が実行され、その次に実線で示す洗浄領域に第一工程が実行され、というように、ノズル11、12の移動工程(第二工程)を介して、第一工程が洗い場床の全体に対して複数回繰り返される。これにより、洗い場床の全体に除菌水を吐水することができる。
複数の第一工程の中には、排水勾配に逆らうように除菌水を吐水する工程がある。例えば、ノズル11、12の位置を基準にして、排水口521よりも遠い領域(図8(b)においてグレーで表す領域)522に吐水するときの吐水方向は排水勾配に逆らっている。その領域522には、図6(a)に矢印で模式的に示すように、カウンタ530から遠い側の縁部520cから排水口521に向かって下り傾斜した勾配がつけられている。
排水勾配に逆らうように吐水する場合において、ノズル11、12を断続的にではなく連続して洗浄領域(除菌水の着水領域)が変わるように動かす(回転移動させる)比較例を考える。この場合、除菌水の着水領域が連続して推移していくため、後に吐水された除菌水で先に吐水された除菌水を押し戻す作用が継続されない。先に吐水された除菌水は、後に吐水された除菌水で押し戻されることなく、排水口521に向けて排出されてしまう。
これに対して、実施形態によれば、排水勾配に逆らうように除菌水を領域522に吐水しているとき、ノズル11、12を連続的に回転移動させるのではなく、途中に停止させる第一工程を設けている。その第一工程においては、停止したノズル11、12から同じ領域に除菌水が吐水しつ続けるため、先に吐水された除菌水を後に吐水された除菌水によって排水勾配に逆らうように押し戻すことができる。
これは、除菌水の排水口521へ向けた排出を遅延させ、床面上に除菌水がとどまって菌などに作用する時間を長くする。除菌水が十分な除菌効果を発揮する前に排出されてしまうことを防止できる。大量の除菌水を使わなくても、少量の除菌水で床面全体をムラなく除菌することが可能である。
また、図5(a)および(b)のタイミングチャートに示すように、第二工程中においても除菌水の吐水は継続される。すなわち、ノズル11、12の回転移動中も除菌水が吐出し続ける。
ノズル11、12の移動中も吐水し続ける除菌水によっても、先に吐水された除菌水を押し戻すことができ、除菌水を押し戻す時間を長くすることができる。そのため、除菌水が菌に作用する時間を長くすることができる。
先の第一工程における洗浄領域と、その次に実行される第一工程における洗浄領域とが重複しないようにノズル11、12を動かすと、床面に排水勾配がついていることや、床面の凹凸パターンが様々なことから、除菌水の排水口521へ向けた通り道が偏ってしまい、床全体を除菌できなくなる懸念がある。
そこで、前述したように、先の第一工程の洗浄領域の一部と、その後の洗浄領域の一部とが重なるようにノズル11、12の移動を制御することで、床面全体にムラ無く除菌水を直接着水させることができる。これにより、床面全体に除菌水の水膜を形成しやすくなり、床面全体のムラのない除菌が可能となる。
図3(a)〜図4(b)を参照して前述したように、除菌水吐水部10は、遠方に除菌水を吐水する遠方用ノズル(第1のノズル)11と、遠方用ノズル11よりも近傍に除菌水を吐水する近傍用ノズル(第2のノズル)12と、を有する。そして、遠方用ノズル11と近傍用ノズル12は上から見たときに同じ吐水方向となるように設けられている。
このため、図4(a)において模式的に表すように、遠方用ノズル11から吐出され、除菌水吐水部10を基準にして排水口521よりも遠方の床面に着水した除菌水を、近傍用ノズル12から吐出され、排水口521よりも除菌水吐水部10側の床面に着水した除菌水で、排水勾配に逆らうように押し戻すことができる。
近傍用ノズル11から近傍に吐水された除菌水を近傍領域の洗浄だけでなく、遠方領域の除菌水の押し戻しにも有効利用できる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…除菌水吐水部、11…第1のノズル、11a…第1の吐水口、12…第2のノズル、12a…第2の吐水口、20…除菌水生成部、30…制御部、500…浴室、520…洗い場床、521…排水口、530…カウンタ

Claims (4)

  1. 排水勾配を有する床に除菌水を吐水する浴室洗い場用除菌水吐水装置であって、
    水道水を変性して前記除菌水を生成する除菌水生成部と、
    前記除菌水を前記床に吐水する吐水口を有するノズルと、
    一部の洗浄領域において前記ノズルの動作を停止させた状態で前記吐水口から前記除菌水を吐水する第一工程と、洗浄領域を変えるよう前記ノズルを動かす第二工程と、を実行する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記排水勾配に逆らうように吐水する場合において、前記第一工程と前記第二工程とを交互に実行することを特徴とする浴室洗い場用除菌水吐水装置。
  2. 前記制御部は、前記第二工程中においても前記除菌水の吐水を継続することを特徴とする請求項1記載の浴室洗い場用除菌水吐水装置。
  3. 前記制御部は、前記第一工程の洗浄領域の一部と、次に実行される第一工程の洗浄領域の一部とが重なるように前記ノズルを動かすことを特徴とする請求項1または2に記載の浴室洗い場用除菌水吐水装置。
  4. 前記ノズルは、遠方に前記除菌水を吐水する遠方用ノズルと、前記遠方用ノズルよりも近傍に前記除菌水を吐水する近傍用ノズルと、を有し、
    前記遠方用ノズルと前記近傍用ノズルは上から見たときに同じ吐水方向となるように設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の浴室洗い場用除菌水吐水装置。
JP2015057681A 2015-03-20 2015-03-20 浴室洗い場用除菌水吐水装置 Active JP6471562B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015057681A JP6471562B2 (ja) 2015-03-20 2015-03-20 浴室洗い場用除菌水吐水装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015057681A JP6471562B2 (ja) 2015-03-20 2015-03-20 浴室洗い場用除菌水吐水装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016174760A JP2016174760A (ja) 2016-10-06
JP6471562B2 true JP6471562B2 (ja) 2019-02-20

Family

ID=57069542

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015057681A Active JP6471562B2 (ja) 2015-03-20 2015-03-20 浴室洗い場用除菌水吐水装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6471562B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7123301B2 (ja) * 2017-11-22 2022-08-23 Toto株式会社 浴室
JP7123300B2 (ja) * 2017-11-22 2022-08-23 Toto株式会社 浴室
JP7123299B2 (ja) * 2017-11-22 2022-08-23 Toto株式会社 浴室

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11155752A (ja) * 1997-11-27 1999-06-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd 浴室の洗浄装置
JP2001074261A (ja) * 1999-09-01 2001-03-23 Matsushita Electric Works Ltd 床散湯システム
JP2002034827A (ja) * 2000-07-31 2002-02-05 Inax Corp 浴室内洗浄機
JP2010148745A (ja) * 2008-12-25 2010-07-08 Noritz Corp 洗浄装置
JP2010227214A (ja) * 2009-03-26 2010-10-14 Toto Ltd 浴室殺菌システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016174760A (ja) 2016-10-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2016174754A (ja) 浴室洗い場用除菌水吐水装置
JP4035662B1 (ja) 浴室洗浄装置及び浴室ユニット
JP6738526B2 (ja) 浴室洗い場用吐水装置
JP6724419B2 (ja) 洗い場吐水装置
JP4360440B2 (ja) 浴室殺菌システム
JP6471562B2 (ja) 浴室洗い場用除菌水吐水装置
JP6641671B2 (ja) 水栓装置
JP2024019197A (ja) 浴室
JP2024019196A (ja) 浴室
JP6662255B2 (ja) 浴室洗い場用除菌水吐水装置
JP2014196628A (ja) トイレ装置
JP6598017B2 (ja) 浴室洗い場用除菌水吐水装置及び浴室ユニット
JP6607340B2 (ja) 自動水栓装置
JP6641625B2 (ja) 浴室洗い場用除菌水吐水装置及び浴室ユニット
JP6682998B2 (ja) 洗い場洗浄装置
JP7123300B2 (ja) 浴室
WO2016152509A1 (ja) 除菌水吐水装置
JP6501195B2 (ja) 吐水装置
JP6924359B2 (ja) 浴室洗浄装置
JP6891554B2 (ja) 浴室殺菌装置
JP6924358B2 (ja) 浴室洗浄装置
JP6489495B2 (ja) 吐水装置
JP2018166646A (ja) 浴室用殺菌水吐水装置
JP2019094674A (ja) 浴室
JP2018122235A (ja) 酸性水生成装置およびトイレ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180301

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20181214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20181225

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190107

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6471562

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150