JP7123301B2 - 浴室 - Google Patents
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Description
第1の発明によれば、洗い場床の表面へ向かって、電解水を、洗い場床の油接触角よりも鋭い吐出角度で斜めから吐出することができ。このような斜めから鋭く吐出された電解水は、皮脂汚れと洗い場床520の表面との間に入り込みやすくなる。したがって、洗い場床の表面において皮脂汚れに隠れた部分に電解水を接触させやすくなり、結果として洗い場床の表面をしっかりと除菌することができる。
洗い場床の表面は親水性にしつつも、撥油性が低くなりすぎないようにし(油接触角αを16°以上にし)、皮脂汚れの表面での広がりを抑えて、皮脂汚れが表面に広く付着しないようにできる。そして、油接触角以下の鋭い吐出角度(0°以上16°以下)で電解水を吐出することで、電解水を皮脂汚れと洗い場床の表面との間に潜り込ませることができる。
皮脂汚れと洗い場床の表面との間に入り込んだ電解水は、洗い場床の表面に対して除菌の作用をした後、水に戻り、皮脂汚れはそのまま水とともに排水口へと排出されやすくなる。このため、せっかく除菌された洗い場床の表面に再度皮脂汚れが接触しにくくできるという、当業者も予期せぬ効果も生まれた。
第2の発明は、第1の発明において、前記洗い場床の表面は傾斜しており、前記電解水吐出装置は、電解水を、傾斜した前記洗い場床の表面において下方から入り込むように、前記洗い場床の表面に対して0°以上で且つ16°以下の着水角度で着水するよう吐出させることを特徴とする。
第2の発明によれば、傾斜した洗い場床の表面に付着した皮脂汚れは、重力にしたがって傾斜方向に傾いた状態になりやすくなる。このような状態で、電解水は、傾斜した洗い場床の表面において下方から入り込むように、洗い場床の表面に対して、0°以上で且つ16°以下の着水角度で着水するよう吐出させる。このことにより、より効果的に、電解水を皮脂汚れと洗い場床の表面との間に入り込ませることができる。
第3の発明は、第2の発明において、使用者が操作することによって電解水を吐出させる操作部をさらに備え、前記操作部が操作された際には、まず電解水でない水道水を、傾斜した前記洗い場床の表面において下方から入り込むように、水平方向に対する下方への吐出角度0°以上で且つ16°以下で吐出させた後、電解水を、傾斜した前記洗い場床の表面において下方から入り込むように、水平方向に対する下方への吐出角度0°以上で且つ16°以下で吐出させることを特徴とする。
第3の発明によれば、皮脂汚れを洗い場床の表面から引き離す作用を水道水にさせ、皮脂汚れと洗い場床の表面との間に入り込ませて洗い場床の表面を除菌させる作用を電解水にさせることができる。したがって、皮脂汚れを洗い場床の表面から引き離すために不要に電解水が皮脂汚れに接触してしまうことを抑制でき、より効果的に電解水を洗い場床の表面に対して作用させることができる。
第4の発明は、第3の発明において、前記操作部が操作された際には、まず電解水でない水道水を、傾斜した前記洗い場床の表面において下方から入り込むように、水平方向に対する下方への吐出角度0°以上で且つ16°以下で吐出させた後、所定時間経過するまで電解水および水道水を吐出させず、前記所定時間経過した後、電解水を、傾斜した前記洗い場床の表面において下方から入り込むように、水平方向に対する下方への吐出角度0°以上で且つ16°以下で吐出させることを特徴とする。
第4の発明によれば、水道水を洗い場床へ着水させた直後に電解水を洗い場床へ吐出させてしまうと、せっかくの電解水の除菌成分の濃度が、残っている水道水で薄まってしまう。そこで、水道水を洗い場床に吐出させた後、所定時間が経過するまで電解水および水道水を吐出させず、その所定時間経過した後、電解水を洗い場床へ向かって吐出させることで、より効果的に電解水を洗い場床の表面に対して作用させることができる。
第5の発明は、第3または第4の発明において、前記電解水でない水道水は、前記洗い場床だけでなく、浴室を形成する浴室内壁にも吐出させることを特徴とする。
第5の発明によれば、皮脂汚れの両側から挟み込むように水道水を皮脂汚れと洗い場床の表面との間に入り込ませることができ、より効果的に皮脂汚れを洗い場床の表面から引き離すことができる。
第6の発明は、第3~第5の発明のいずれか1つにおいて、前記電解水でない水道水は、水平方向に対する下方への吐出角度0°以上で吐出された状態で、着水位置が移動するように吐水されることを特徴とする。
第6の発明によれば、様々な方向から皮脂汚れと表面との間に潜り込むような水流を形成することができ、より確実に皮脂汚れを浮かせることができる。
図2(b)は、浴室500におけるカウンター530の近傍を拡大した模式斜視図である。
図5(a)に示すように、洗い場床520を大気中の常温下で水平に保持し、オレイン酸からなる1μLの油滴300をその表面に存在させた場合のその油滴300の接触角である油接触角αが16°以上40°以下である。
Claims (5)
- 洗い場床へ向かって除菌作用を有する電解水を吐出可能な電解水吐出装置を備えた浴室であって、
前記洗い場床の表面は、該洗い場床を大気中の常温下で水平に保持し、オレイン酸からなる1μLの油滴を該表面に存在させた場合の該油滴の接触角である油接触角が16°以上であって、
前記電解水吐出装置における電解水の水平方向に対する下方への吐出角度は0°以上で且つ16°以下であり、
前記電解水の前記洗い場床の表面に対する着水角度は、0°以上で且つ16°以下であり、
前記吐出角度および前記着水角度は、前記洗い場床の前記油接触角よりも小さいことを特徴とする浴室。
- 使用者が操作することによって電解水を吐出させる操作部をさらに備え、
前記電解水吐出装置は、電解水でない水道水を吐出可能であり、
前記洗い場床の表面は傾斜しており、
前記操作部が操作された際には、
まず電解水でない水道水を、傾斜した前記洗い場床の表面において前記洗い場床の高さが低い方向から高い方向に向かって、水平方向に対する下方への吐出角度0°以上で且つ16°以下で吐出させた後、
電解水を、傾斜した前記洗い場床の表面において前記洗い場床の高さが低い方向から高い方向に向かって、水平方向に対する下方への吐出角度0°以上で且つ16°以下で吐出させることを特徴とする請求項1記載の浴室。 - 前記操作部が操作された際には、
まず電解水でない水道水を、傾斜した前記洗い場床の表面において前記洗い場床の高さが低い方向から高い方向に向かって、水平方向に対する下方への吐出角度0°以上で且つ16°以下で吐出させた後、
所定時間経過するまで電解水および水道水を吐出させず、
前記所定時間経過した後、電解水を、傾斜した前記洗い場床の表面において前記洗い場床の高さが低い方向から高い方向に向かって、水平方向に対する下方への吐出角度0°以上で且つ16°以下で吐出させることを特徴とする請求項2記載の浴室。 - 前記電解水でない水道水は、前記洗い場床だけでなく、浴室を形成する浴室内壁にも吐出させることを特徴とする請求項3記載の浴室。
- 前記電解水でない水道水は、水平方向に対する下方への吐出角度0°以上で吐出された状態で、着水位置が移動するように吐水されることを特徴とする請求項3または4に記載の浴室。
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