JP4035661B1 - 浴室洗浄装置及び浴室ユニット - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、浴室の洗い場付近の汚れを強い水勢で確実に洗浄することができ、かつ、洗い場における入浴時の人体洗浄の際にも邪魔にならず、従来の洗浄では死角となっていたカウンター下方の床面の汚れをも効果的に洗浄することのできる浴室洗浄装置及び浴室ユニットを提供する。
【解決手段】浴槽と洗い場とを備えた浴室の洗い場床面を洗浄する浴室洗浄装置であって、前記洗い場床面の直上に配設され、シャワーホースが接続された水栓本体より下方に配置されたカウンターの下方に設けられ、前記洗い場床面の略全体に向けて吐水可能な吐水部を備えたこと、を特徴とする浴室洗浄装置が提供される。
【選択図】図1

Description

本発明は、浴室の洗い場付近の汚れを洗浄する浴室洗浄装置及びこれを備えた浴室ユニットに関する。
浴室内の汚れには、人体の洗浄に使用された石鹸やシャンプーなどのかす、人体から発生したアカ(タンパク質系、炭水化物系、油脂系、塩類等)などがあるが、このような汚れを除去するためには大変な労力がかかる。
そのため、これらの汚れを除去するための洗浄装置が提案されている(特許文献1を参照)。しかしながら、特許文献1に開示されているような技術では、浴室内を万遍なく洗浄するために洗浄ノズルが浴室の高所に取り付けられている。そのため、浴室の下方に位置し、汚れの発生も多い洗い場付近では、洗浄水の水勢が弱まり洗浄が不十分となるおそれがあった。また、特に浴室の洗い場に設けられるカウンターの下方は死角となり、洗浄を行うことができなかった。
一方、浴室の下方にノズルを設け、浴室の洗い場に殺菌機能水を散布する技術が提案されている(特許文献2を参照)。しかしながら、特許文献2に開示されている技術は、浴室の壁や床の汚れを防止するためのものであり、汚れの洗浄までをすることはできなかった。また、カウンターの下方を含めて浴室の洗い場付近全体を洗浄することもできなかった。
特開平10−216067号公報 特開平9−220273号公報
本発明は、浴室の洗い場付近の汚れを強い水勢で確実に洗浄することができ、かつ、洗い場における入浴時の人体洗浄の際にも邪魔にならず、従来の洗浄では死角となっていたカウンター下方の床面の汚れをも効果的に洗浄することのできる浴室洗浄装置及び浴室ユニットを提供する。
本発明の一態様によれば、浴槽と洗い場とを備えた浴室の洗い場床面を洗浄する浴室洗浄装置であって、前記洗い場床面の直上に配設され、シャワーホースが接続された水栓本体および鏡より下方に配置された洗面器が載置可能なカウンターの裏面に設けられた殺菌機能水を吐水する吐水部と、前記吐水部から吐水する殺菌機能水を供給するための殺菌機能水供給手段と、を備え、前記吐水部は、上方に向かって吐水をするノズル孔を有し、且つ回転しながら吐水が可能であり、前記吐水部が回転しながら前記ノズル孔から上方に向かって吐水された前記殺菌機能水が前記カウンターの上方に配設された前記水栓本体および前記鏡に直接吐水されることを前記カウンターの裏面によって防止できるように、前記吐水部を前記カウンターの前面端から後退した位置に配設させたこと、を特徴とする浴室洗浄装置が提供される。
また、本発明の他の一態様によれば、洗い場と、浴槽と、前記洗い場床面の直上に配設され、シャワーホースが接続された水栓本体より下方に配置されたカウンターと、上記のいいずれかの浴室洗浄装置と、を備えたことを特徴とする浴室ユニットが提供される。
本発明によれば、浴室の洗い場付近の汚れを強い水勢で確実に洗浄することでき、かつ、洗い場における入浴時の人体洗浄の際にも邪魔にならず、従来の洗浄では死角となっていたカウンター下方の床面の汚れをも効果的に洗浄することのできる浴室洗浄装置及び浴室ユニットが提供される。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明をする。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る浴室洗浄装置を備えた浴室ユニットを説明するための模式図である。
図1に示すように、浴室ユニットの浴室3には、浴室洗浄装置の吐水部1、浴槽4、洗い場床面5、カウンター6、鏡7などが備えられている。また、この他にも図示しない給水栓、シャワーホース、給湯制御パネルなどが適宜備えられている。
カウンター6は、洗い場床面5の直上であって、浴槽4のフランジ面よりも上方に配設される図示しないシャワーホースが接続された水栓本体よりは下方に配置されている。尚、一般的に、浴槽4のフランジ面よりも上方には、シャンプーなどの小物を載置するための小物置き台があるが、本明細書におけるカウンター6はこれとは異なる。また、図1に示すように、カウンター6は小物置台よりも大きく、シャンプーなどの小物のみならず、洗面器やその他の人体洗浄に必要なものをおける程度のスペースを有する。
吐水部1は、カウンター6の下方に設けられ、浴室3外に設けられた吐水制御手段8を介して水道管9と接続されている。また、吐水制御手段8は、浴室3外に設けられた制御部2と電気的に接続され、制御部2からの信号で後述する吐水の制御ができるようになっている。
尚、吐水制御手段8が図示しない給湯手段と接続され、温水が吐水できるようにしてもよい。そのようにすれば、洗浄効果を高めることができる。また、図示しない殺菌機能水供給手段と接続することもできる。そのようにすれば、水道水または温水による洗浄の後、殺菌機能水を吐水させて細菌やカビに起因する汚れの発生を抑制することができる。殺菌機能水としては、例えば、次亜塩素酸含有水や金属イオン水(例えば、銀、銅、亜鉛等の金属イオン水)、オゾン含有水などを例示することができる。なお、本願明細書において単に「水」という時には、冷水のみならず温水も含むものとする。
吐水部1にはノズル孔1aが設けられている。ここで、洗い場全体に向けて吐水可能なノズル孔1aを1個だけ設けるようにすることもできるが、複数のノズル孔1aを設けて、それぞれのノズル孔1a毎に適切な吐水をさせるようにすることもできる。例えば、吐水部1から遠い洗浄対象を受け持つノズル孔1aの吐水圧力を高めて遠くでも水勢が落ちないようにしたり、すべてのノズル孔から同時に吐水をさせるのではなく、所定のノズル孔から順番に吐水をさせるようにすることもできる。この場合、所定のノズル孔から順番に吐水をさせるようにすれば、同時にすべてのノズル孔から吐水をさせる場合より、水圧を高く維持することができる。また、このような場合に、洗い場床面5の排水口から遠い洗浄範囲を受け持つノズル孔1aから先に吐水をさせるようにして、汚水を排水口に誘導しやすくすることもできる。
また、複数のノズル孔を設ける場合、吐出部10から洗浄対象面までの距離により、それぞれのノズル孔の水勢、吐水量、受け持つ洗浄範囲を考慮するようにすることが好ましい。
図2は、吐水部から洗浄対象までの距離と吐水の状態との関係を説明するための模式図である。図2(a)は、吐水の状態を洗い場の側方から見た場合の模式図、図2(b)は、吐水の状態を洗い場上方から見た場合の模式図、図2(c)は、吐水の噴射角度を説明するための模式図である。
図2に示すように、近傍の洗浄対象Xでは吐水の距離が近いため水勢の減衰が小さい、また、汚れに対する吐水の衝突角度も大きくすることができる(汚れに対して略垂直方向から吐水が行われる)。そのため、吐水部の近傍の汚れは比較的除去がしやすい。
これに対して、遠方の洗浄対象Zでは吐水の距離が遠いため水勢の減衰が大きい、また、汚れに対する吐水の衝突角度も小さくなる(汚れに対して略水平方向から吐水が行われる)。そのため、吐水部の遠方の汚れほど除去が困難となる。
本発明者は検討の結果、近傍への吐水量より遠方への単位面積あたりの吐水量を増やせば、除去が困難な遠方の汚れをも除去できるとの知見を得た。また、この場合、近傍のノズル孔が受け持つ洗浄範囲の面積も広くすることができる。
そのため、吐水部からの距離、吐水量、各ノズル孔が受け持つ洗浄範囲の面積の広さなどを考慮の上、各ノズルの吐水量や水勢を配分するようにすることが好ましい。例えば、このような配分は、各ノズル孔の開口総面積により調整することができる。ノズル孔の開口総面積は、ノズル孔自体の面積、ノズル孔の数、ノズル孔自体の面積とノズル孔の数との組み合わせなどにより調整することができる。この際、各ノズルが受け持つ洗浄範囲を細分化すれば、前述の配分の条件範囲が狭まるため、調整が容易となる。
図2に例示するものは、各ノズルが受け持つ洗浄範囲を3分割した場合である。この場合、近傍の洗浄対象Xを受け持つノズル孔は単位面積あたりの吐水量を少なくし、洗浄範囲の面積を大きくしている。そのようにしても、吐水量が少なく洗浄範囲の面積が大きいことを、水勢が強いこと、吐水の衝突角度が大きいことで補うことができるので洗浄効果が低下することはない。
また、遠方の洗浄対象Zを受け持つノズル孔は単位面積あたりの吐水量を多くし、洗浄範囲の面積を小さくしている。この場合、水勢の弱さと吐水の衝突角度が小さいことを吐水量を多くし、洗浄範囲の面積を小さくすることで補うことができるので洗浄効果が低下することはない。
また、近傍と遠方との間を受け持つノズルについては、吐水量と受け持つ洗浄範囲の面積を近傍用と遠方用のものの間としている。この部分は、水勢もある程度強く、吐水の衝突角度もある程度大きくすることができるので、遠方用より吐水量を減らし、洗浄範囲の面積をある程度広くしても洗浄効果が低下することはない。
すなわち、ノズル孔が受け持つ洗浄範囲が吐水部に近いほど、その洗浄範囲の面積を大きくすることができる。
また、洗浄範囲の面積については、吐水の噴射角度を考慮することが好ましい。
具体的には、図2(c)に示すように、近傍の洗浄対象Xを受け持つノズル孔からの吐水の噴射角度θ1と、近傍と遠方との間の洗浄対象Yを受け持つノズル孔からの吐水の噴射角度θ2と、遠方の洗浄対象Zを受け持つノズル孔からの吐水の噴射角度θ3との関係を、θ1>θ2>θ3とすることが好ましい。もし、すべての噴射角度が等しいものとすれば、洗浄対象が遠方になるほど洗浄範囲の面積が大きくなるので、単位面積当たりの吐水量が少なくなり、汚れの除去を効果的に行うことができなくなるおそれがあるからである。
尚、図2に例示をした分割数や各ノズルの条件は、これに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
洗浄面における吐水の形状は、洗浄面積が広くできるようなものが好ましく。例えば、図1に示したような洗浄面における吐水の形状が略円形のもの、楕円形のもの、長方形のものなどを例示することができる。これらの吐水の形状は、ノズル孔の開口形状を変えることにより選択することができる。例えば、図3に例示をするノズル孔1aを用いれば、図1に示したような洗浄面における吐水の形状が略円形の吐水をさせることができる。尚、図3の上段の図はノズル孔1a部分の断面を示した図、下段の図はノズル孔1a部分を正面から見た図である。
ここで、浴室内の汚れには、人体の洗浄に使用された石鹸やシャンプーなどのかす、人体から発生したアカ(タンパク質系、炭水化物系、油脂系、塩類等)などがあるが、これらの汚れは洗い場床面5、特に、入浴時に人体洗浄が行われるカウンター6の付近に集中して発生することが判明した。
本発明者の得た知見によれば、洗い場のようなフラットな面上に付着した汚れを除去するためには、ノズル孔からの水滴を直接、被洗浄面全体に当てるようにすることと、水勢を最大限に大きくすることの2点を満足することが重要である。これは、付着した汚れは、単に水が触れれば除去できるものではなく、除去のためには水が汚れにぶつかる際の打力が重要となるからである。
ここで、特許文献1に開示されている技術では、吐水部が浴室の高所に取り付けられている。そのため、浴室の下方に位置し、汚れの発生も多い洗い場近傍では、吐水の水勢が弱まり洗浄が不十分となるおそれがある。しかし、洗い場近傍(図1に示すものではカウンター6の下方)に吐水部1を設けるものとすれば、天井に比べて床面までの着水距離が短いので、水勢を保ったまま、直接水滴を汚れにあてることができる。その結果、洗浄水をあてることにより汚れを剥がれ落とすという物理的作用を充分に享受することが可能となる。
また、天井からの吐水では、カウンター6の下方は死角となり、水や殺菌水を吐水させることができなかったが、洗い場近傍(図1に示すものではカウンター6の下方)に吐水部1を設けるものとすれば、カウンター6の下方への水や殺菌水の吐水も可能となる。
ここで、洗い場近傍においての床面までの着水距離を考慮すれば、カウンター6の裏面より下方の浴室3の空間に吐水部1を設けるようにすればよい。例えば、吐水部1を浴槽4のフランジ面に設けるようにすることもできる。ただし、洗い場床面5における入浴時の人体洗浄を考慮すれば、邪魔にならないカウンター6の下方に吐水部1を設けるようにすることが好ましい。
ここで、カウンター6の下方とは、カウンター6の裏面から洗い場床面5の上面までの間で、かつ、カウンター6の突出端(前面端)からカウンター6の支持端(浴室壁面)までの間に形成される空間領域をいう。
カウンター6の下方における吐水部1の取り付け高さは、適宜選択することができる。ここで、吐水部1からの吐水距離が短くてもよければ(浴室が狭ければ)、吐水部1の取り付け高さをある程度低くすることができる。しかし、その距離が長い場合(浴室が広い場合)は吐水部1の取り付け高さを高くした方が、吐水の確実な到達という観点からは好ましい。この場合、カウンター6の裏面に吐水部1を当接するようにして取り付けることもできる。その際、カウンター6の下方の空間を、例えば、入浴時の人体洗浄の際に足を入れるスペース、シャンプー・洗面器などを置いておくスペースなどに使用することもできる。尚、吐水部1の取り付け高さを調整できるようにしておき、設置される浴室に合わせた設定をすることもできる。
カウンター6の下方における吐水部1の奥行き寸法方向の取り付け位置も適宜選択することができる。ここで、カウンター6の突出端(前面端)から後退した位置に吐水部1を設け、突出端から出っ張らないようにすることが好ましい。そのようにすれば、入浴時の人体洗浄の際に人体と干渉することを抑制することができ、また、煩雑感がなくなるため見た目にも優れているからである。尚、吐水部1の取り付け位置を調整できるようにしておき、設置される浴室のカウンター6に合わせた設定をすることもできる。
また、カウンター6の上方には、通常、鏡7や図示しないシャワー・給水栓などが備えられている。このようなものに、水道水や温水が飛散しこれが乾くと白色の点状に水垢が残る。特に、光沢のある鏡7や図示しないシャワー・給水栓などに水垢がつくと目障りとなる。また、殺菌機能水が鏡7や金属製の図示しないシャワー・給水栓などに付着すると、例えば、銀を含む殺菌機能水では黒ずみが起こり、オゾンを含むものなどでは腐食が起こる。本実施の形態に係る吐水部1は、カウンター6の下方に設けられているので、カウンター6により余計な水道水、温水、殺菌機能水の飛散が抑制され、水垢や黒ずみ、腐食の発生を抑制することができる。
ここで、カウンター6の裏面は、突出端(前面端)から奥側に向かうにつれ下方に向かうような勾配を有する傾斜面を備えている。そのため、カウンター6の裏面の吐水部1の直上に吐水された水が奥側(浴室壁面側)に誘導され、吐水された水がそのまま落下して吐水部に付着し、吐水部1を汚すようなことがない。
吐水制御手段8としては、例えば、電磁弁を例示することができるが、これに限定されるわけではなく、流量制御をするための絞り手段や圧力制御をするための圧力制御手段を併せ持つようにしてもよい。また、電磁弁は流路の切り替え機能を有し水道水と温水・殺菌機能水の切替ができるものであってもよいし、複数の電磁弁を有し水道水と温水・殺菌機能水の切替をするようにしてもよい。また、電磁弁の開閉により吐水を断続的にしたり、吐水圧の高低を切り替えて吐水圧を断続的にすることにより、洗浄効果を高めることもできる。
制御部2は、浴室外の例えば脱衣場に設けられた図示しない入力手段と電気的に接続されている。この入力手段に操作者が、洗浄の開始/終了、洗浄時間、吐水量、吐水の強弱、水道水・温水・殺菌機能水の切替、洗浄モードの切替などを入力することにより、制御部2において吐水の制御が行われる。ここで、洗浄モードには、予め定められた洗浄工程から最適なものを選択するようなものを例示することができる。予め定められた洗浄工程としては、例えば、洗浄の開始/終了、洗浄時間、吐水量、吐水の強弱、水道水・温水・殺菌機能水の切替などを組み合わせた洗浄工程を例示することができる。そして、これらを予めプログラムして、洗浄モードとして制御部2の記憶手段に格納させておくようにすることができる。尚、入力手段はこれら全てを入力できるものである必要はなく、例えば、洗浄の開始/終了、吐水時間の設定ができる程度のものであってもよい。
次に、吐水部1の作用について説明をする。
例えば、入浴後に脱衣場において操作者が、図示しない入力手段に洗浄の開始、洗浄時間などを入力すると、その信号は制御部2に送られ、制御部2は吐水制御手段8の制御を行う。例えば、吐水制御手段8である電磁弁により水道水の流路が開かれて、水道水がノズル孔1aから吐水される。そして、設定された洗浄時間が過ぎると電磁弁により水道水の流路が閉じられ洗浄が終了する。尚、前述のように、温水に切り替えて洗浄を行うこともできるし、洗浄後に殺菌機能水を吐水させて細菌やカビに起因する汚れの発生を抑制させることもできる。また、前述の洗浄モードを選択することにより、例えば、複数のノズル孔の吐水圧、吐水量、吐水の順番を変えたり、断続的な吐水としたり、温水や殺菌機能水洗浄による洗浄をしたり、これらを組み合わせた洗浄をしたりすることもできる。
図4は、本発明の第2の実施の形態に係る浴室洗浄装置を説明するための模式図である。 図4(a)は、浴室洗浄装置の模式斜視図、図4(b)は、吐水部の模式拡大図である。 尚、図1で説明をしたものと同様の部分には同じ符号を付し、説明は省略する。
浴室内の汚れは、入浴時に人体洗浄が行われるカウンター6の付近を中心として浴室の下方、特に、洗い場床面5の直上であって、カウンター6の裏面より下方に位置する浴室内の部分に発生しやすい。
本実施の形態においては、図4に示すように、吐水部10に、洗い場床面5を洗浄するためのノズル孔1aとは別に、浴槽フランジ面(いわゆるエプロン部分)の下部11を洗浄するためのノズル孔1bとカウンター6の裏面を洗浄するために上方に向かって吐水をするノズル孔1cとを設けている。そのため、汚れが発生しやすいカウンター6の裏面より下方に位置する浴室内の部分を確実かつ効果的に洗浄することができる。尚、カウンター6の下方の浴室壁面とこれに対向する側の浴室壁面、浴槽外壁(いわゆるエプロン部分)に対向する側の浴室壁面を洗浄するためのノズル孔をも設けるようにして、カウンター6の裏面より下方に位置する浴室内の全域を洗浄するようにしてもよい。また、ノズル孔1aとこれらのノズル孔の組み合わせを適宜選択することもできる。この場合、吐水部10には全てのノズル孔を設けることとし、設置される浴室に合わせて必要のないノズル孔に栓をするようにすることもできる。
また、吐水部から洗浄対象面までの距離により、それぞれのノズル孔の水勢、吐水量、各ノズルが受け持つ洗浄面積を考慮することは、図2で説明したものと同様である。
また、洗浄対象面の面積の広さに基づいて各ノズルの開口総面積を決めることが好ましい。すなわち、洗浄対象面の面積が狭ければ、洗浄のための吐水量も少量で足りるので、その部分の開口総面積を小さくして吐水量を減らし、洗浄対象面の面積が広い方のノズル孔にその分多くの吐水量が使えるようにすることが好ましい。この場合、例えば、面積が狭いカウンター6の裏面を洗浄するためのノズル孔1cの径を小さくし、面積の広い洗い場5を洗浄するためのノズル孔1aの径を大きくしたり、ノズル孔1cの数よりノズル孔1aの数を多くしたり、ノズル孔の開口面積とノズル孔の数とを組み合わせたりして、ノズル孔の開口総面積を決めるようにすることができる。
また、本実施の形態においては、吐水方向を追加して洗浄対象面を増やしても、吐水部10がカウンター6の下方に設けられているので、カウンター6により余計な水道水、温水、殺菌機能水の飛散が抑制され、水垢や黒ずみ、腐食の発生などを抑制することができる。
また、特許文献1に開示されているような技術では、死角となり洗浄をすることができなかったカウンター6の裏面も、ノズル孔1cを設けることにより上方に向かって吐水をさせることができるようになるので、洗浄をすることが可能となる。
また、前述したように、浴室内の汚れはカウンター6の裏面より下方に位置する部分に発生しやすい。このような汚れに対し、特許文献1に開示されているような高所に洗浄ノズルを取り付ける技術では、水勢が弱まる上に、洗浄面に対向した吐水を行うことができず、確実で効率的な洗浄を行うことができなかった。本実施の形態においては、汚れが発生しやすいカウンター6の裏面より下方に位置する部分に対向するようにノズル孔を設けているので、浴室内部の汚れの多い場所を確実かつ効率的に洗浄することができる。
吐水部10の作用については、図1で説明をしたものと同様のため説明は省略する。ただし、吐水方向が増えた分その切替をするようにすることができ、吐水順なども適宜選択することができる。例えば、汚水の流れの上流側となるカウンター6の裏面、浴槽外壁(いわゆるエプロン部分)の下部11、浴室壁面を先に洗浄し、その後、汚水の流れの下流側となる洗い場床面5を洗浄するようにすることもできる。
図5は、本発明の第3の実施の形態に係る浴室洗浄装置を説明するための模式図である。 尚、図1で説明をしたものと同様の部分には同じ符号を付し、説明は省略する。
図5に示すように、吐水部20は回転可能となっており、また、吐水部20には洗い場床面5を洗浄するためのノズル孔20aが設けられている。そして、吐水部20の回転に伴い、吐水方向が変更されるので、洗浄範囲が移動して洗い場床面5の略全域が洗浄できるようになっている。
この場合、洗浄面における吐水の形状は、前述のような洗浄面積が広くできるようなものであっても良いが、例えば、図5に示したような、洗浄面で略線状の吐水の形状とすることもできる。この際、移動方向(回転方向)に対して略垂直方向に広がりを持った吐水の形状とすれば、ノズル孔20aが移動(回転)することにより広い洗浄面積を確保することができる。このような吐水の形状となるノズル孔20aとしては、図6に示すものを例示することができる。図6に示したような、略楕円形状のノズル孔20aを用いれば、扇状の吐水が行われ洗浄面では略線状の吐水の形状を得ることができる。ただし、ノズルの開口形状はこれに限定されるわけではなく、適宜変更することができる。尚、図6の上段の図はノズル孔20a部分の断面を示した図、下段の図はノズル孔20a部分を正面から見た図である。
図7は、吐水部20を説明するための模式図である。
図7に示すように、吐水部20はカウンター6の裏面に取り付けられている。吐水部20のアーム部20bには複数のノズル孔20aが設けられ、水道水などが吐水可能となっている。また、アーム部20bはベース22に接合一体化され、ベース22の回転に伴い回転できるようになっている。また、アーム部20bの回転軸は洗い場の床面に対して略垂直(地面に対して略鉛直)となるように設置されている。それぞれのノズル孔20aは吐水方向が異なるように形成され、吐水された水道水などが届く場所・範囲が異なるようになっている。また、ノズル孔20aは楕円形状を呈し、回転の接線方向と略垂直に交差する垂線の方向に長径が存在するような向きに設けられている。そのため、各洗浄対象面(本実施の形態においては、洗い場床面5)を万遍なく洗浄できるようになっている。回転の際には、アーム部20bの先端がカウンター6の突出端(前面端)から出っ張らないようにすることが好ましい。そのようにすれば、入浴時の人体洗浄の際に人体と干渉することを抑制することができ、また、煩雑感がなくなるため見た目にも優れているからである。尚、吐水部10の取り付け位置を調整できるようにしておき、設置される浴室のカウンター6に合わせた設定をすることもできる。
また、浴室内のカウンター6の裏面より上方に配設されたもの(例えば、鏡7や図示しないシャワー・給水栓など)が直接、吐水されないような位置に吐水部20を設けるようにすることが好ましい。そのようにすれば、洗浄対象面以外へ吐水が直接かかるのが抑制され、前述の水垢や黒ずみ、腐食の発生を抑制することができる。
ノズル孔20aの個数、ピッチ、開口面積、吐水がされる方向(吐水方向)などは設置される浴室の条件に合わせて適宜変更することができる。また、説明の便宜上、略180°離間させたアーム部20bを例示したが、これに限定されるわけではなく、離間角度やアーム部20bの数は適宜変更することができる。また、屈曲部を有するアーム部20bを例示しているが、屈曲部のない略直線上のものであってもよく、屈曲部の角度も適宜変更することができる。
さらに、図8を参照して吐水部20の構成を概説する。
図8は、吐水部20の模式断面図である。
図8に示すように、吐水部20のヘッド14は、そのフランジ部14bをカウンター6の裏面に保護材15を介して取り付けられている。へッド14はフランジ部14bの下方外周にネジ部14dを備え、さらにその下方に小径の軸部14eを備えている。ヘッド14内には給水通路18が縦設され、通路18の下端には180°離間して横方向に開口する連通路18a、18bを備え、連通路18a、18bは軸部14eの外周に180°離間して開口している。そして給水通路18の上部には、外部の給水源と連通させるための通路18cが備えられている。
また、ヘッド14の軸部14eには、べース22が回動自在に装着されている。アーム部20bは先端が閉じた管状をなし、ベース22の周りに略180°離間させてベース22と接合一体化されている。アーム部20bは、中間部付近に屈曲部を有し、先端が下傾し内部に流路20cを備えている。流路20cは、べース22を軸部14eに装着した際に、連通路18a、18bと連通するようになっている。
べース22の上端にはフランジ部22dが設けられ、これをネジ部14dに螺合させた袋ナット23に引っかけるようにして、べース22を軸部14e周りに回転可能に支持させるようにしている。
次に、吐水部20の作用を説明する。
外部の給水源から通路18cに供給された水道水などは、給水通路18、連通路18a、18bを通り流路20cに供給され、ノズル孔20aから吐水される。このとき、回転軸に対して対称に設けられたそれぞれのアーム部20bから吐水される水道水などの向きが逆のため、吐水の反力による回転力が発生し、べース22(アーム部20b)が軸部14eの周りを回転する。
また、説明の便宜上、略180°離間させたアーム部20bを例示したが、これに限定されるわけではなく、離間角度やアーム部20bの数は適宜変更することができる。例えば、アーム部20bは、1本であっても、3本以上であってもよく、回転軸に対して対称に配置されていなくてもよい。
また、吐水の方向も回転軸に対して対称とされていなくてもよく、吐水による反力で回転軸周りの回転力が得られるようになっていればよい。ただし、吐水の方向が回転円の接線に垂直な方向に近づくほど吐水による反力が小さくなるので、一定の角度をつけることが重要となる。例えば、吐水の方向が回転の接線方向に近づくほど、吐水による反力のうち回転に用いられる分が多くなり、垂線方向に近づくほど回転に用いられる分が少なくなる。
また、洗浄能力は、回転速度に大きく依存しており、アーム部20bの長さ及び吐水方向によって、回転速度を制御することが可能である。例えば、吐水方向が回転の接線方向に近づくほど回転速度は速くなり、垂線方向に近づくほど回転速度は遅くなる。
また、吐水部の回転速度は、水圧の変化によって変化する。そして、回転速度が変化すると、洗い場に付着した皮脂、石鹸かすなどの汚れに対する洗浄力も変化する。例えば、回転速度が速すぎると(早く回りすぎると)、水滴が汚れに当たる時間が少なくなり洗浄力が低下するおそれがある。そのため、吐水部をほぼ一定の最適な回転速度領域に保つために、その配管部に定圧手段を設けるようにすることが好ましい。定圧手段としては、例えば、定圧弁や定流量弁などを例示することができる。
この際の回転方向は、設置される浴室や吐水される洗浄水の種類などに合わせて適宜変更することができる。例えば、べース22(アーム部20b)の回転により形成される水道水などの流れが、汚水を排水口側に導くのに有利な方向に回転させることもできるし、殺菌機能水のようにある程度滞留させた方が良いものは、排水口への排出が阻害される方向に回転させるようにすることができる。尚、図7、図8に例示をした吐水部20は、ノズル孔20aの位置が固定のため回転方向も一定であるが、ノズル孔20aの位置を移動可能とすれば回転方向を変えることができる。
また、本発明は吐水力を利用した回転に限定されるわけではなく、例えば、電気モータにより回転をさせるようにしてもよい。その場合は、回転方向を適宜選択できるのみならず、水圧変動に影響されない安定した回転動作(回転スピード、回転角度など)をさせることができる。
図9は、本発明の第4の実施の形態に係る浴室洗浄装置を説明するための模式図である。 尚、図1で説明をしたものと同様の部分には同じ符号を付し、説明は省略する。
吐水部30は、図5に例示をした吐水部20と同様に回転可能となっており、洗い場床面5を洗浄するためのノズル孔30aに加えて、カウンター6の裏面を洗浄するために、上方側に向かって吐水をさせるためのノズル孔30bが設けられている。そのため、洗い場床面5を洗浄するとともに、特許文献1に開示されているような技術では死角となり洗浄ができなかった、カウンター6の裏面をも洗浄することができる。
図10は、吐水部30を説明するための模式図である。
尚、図7で説明をした吐水部20とは、カウンター6の裏面を洗浄するために、アーム部に対して上方側に吐水をさせるためのノズル孔30bが設けられている点のみが異なるだけのため、その構成と作用の説明は省略する
ここで、一般的にはカウンター6の裏面より洗い場床面5のほうが面積が広い。そのため、洗浄対象面の面積の大きさに基づいてノズル孔30aとノズル孔30bとの開口総面積を決めるようにすることが好ましい。すなわち、面積が狭いカウンター6の裏面は、洗浄のための吐水量も少量で足りるので、ノズル孔30bの開口総面積を小さくして吐水量を減らし、面積が広い洗い場床面5のノズル孔30aにその分多くの吐水量が使えるようにすることが好ましい。
図11は、ノズル孔の開口面積を変える場合を例示するための模式図である。
図11の左側に示す大きな略楕円形の開口を洗い場床面5の洗浄用(例えば、図10のノズル孔30a)とし、右側に示す小さな略楕円形の開口をカウンター6の裏面用(例えば、図10のノズル孔30b)とすれば、洗浄対象面の面積の違いに応じた吐水量の決定をすることができる。尚、ノズル孔の開口面積のみならず、ノズル孔30bの数よりノズル孔30aの数を多くしたり、ノズル孔の開口面積とノズル孔の数とを組み合わせて開口総面積を決定することもできる。
図12は、本発明の第5の実施の形態に係る浴室洗浄装置を説明するための模式図である。
尚、図1で説明をしたものと同様の部分には同じ符号を付し、説明は省略する。
図12に示すように、吐水部40は図中矢印に示した方向に揺動可能となっており、また、吐水部40には洗い場床面5を洗浄するためのノズル孔40aが設けられている。そして、吐水部40の揺動に伴い、吐水方向が変更されるので、洗浄範囲が移動して洗い場床面5の略全域が洗浄できるようになっている。
この場合、洗浄面における吐水の形状は、前述のような洗浄面積が広くできるようなものであっても良いが、例えば、図5に示したような、洗浄面で略線状の吐水の形状とすることもできる。この際、吐水の移動方向に対して略垂直方向に広がりを持った吐水の形状とすれば、ノズル孔40aが移動(揺動)することにより広い洗浄面積を確保することができる。このような吐水の形状となるノズル孔40aとしては、図6に示すものを例示することができる。前述の図6に示したような、略楕円形状のノズル孔を用いれば、扇状の吐水が行われ洗浄面では略線状の吐水の形状を得ることができる。ただし、ノズルの開口形状はこれに限定されるわけではなく、適宜変更することができる。
また、各ノズルの開口面積や吐水方向などを同一としてもよいが、洗浄対象により変えることもできる。例えば、汚れがたまりやすい場所(洗い場床面5の壁際など)への吐水量が多くなるように、その部分への吐水を行うノズルの開口面積を大きくすることができる。
また、吐水は揺動の往復で行うこともできるが、往路または復路のどちらかで吐水を行うなど吐水のタイミングを変えることもできる。その際、吐水のタイミングは制御部2からの指令により吐水制御手段8で変更することができる。例えば、浴室の排水口の位置により汚水が排水口に誘導しやすくなる方向、または、吐水が洗浄面に滞留しやすくなる方向を考慮して吐水のタイミングを変えることもできるし、特定の洗浄場所を重点的に洗浄するために吐水のタイミングを変えることもできる。
図13は、吐水部40の他の取り付け形態を説明するための模式図である。
図13に示すように、吐水部40はカウンター6の下方の浴室壁面に取り付けられている。吐水部40のアーム部40bには複数のノズル孔40aが設けられ、水道水などが吐水可能となっている。また、吐水部40には、揺動端において水路の機械的な切替を行う装置が内蔵されている。そのようなものとしては、例えば、特開2006−75678号公報に開示されているような技術を例示することができる。
図14乃至図16は、水路の機械的な切替を行う装置を内蔵した駆動部を例示するための模式図である。
尚、図13に示した駆動部400bは、駆動部400aと対称の配置となるだけなので説明は省略する。
図14乃至図16に示すように、駆動部400aは、ハウジング本体202とハウジング蓋203、204により形成されるハウジングから一方に吐水筒体280が突出した形態を有する。吐水筒体280は、内部に吐水流路282を有する中空構造となっており、先端にて開口している。ハウジング本体202に設けられた入水口212、214に水などの流体を導入すると、吐水筒体280が矢印Mの方向(図17を参照)に往復揺動運動をする。また、吐水筒体280はアーム部40bと接続されており、吐水筒体280によりアーム部40bが連動するようにして揺動運動するようになっている。そして、吐水流路282を流れた水などがノズル孔40aから吐水されるようになっている。
その内部構造について説明すると、図14乃至図16に示したように、ハウジング本体202及びハウジング蓋203、204により形成される扇状のハウジング空間に中子本体220と中子蓋222とからなる中子が吐水筒体280を中心軸として揺動可能に収容されている。
そして、中子は、中子本体220に中子蓋222を組合せることにより中子内流路224が形成され、この中子内流路224は、吐水筒体280に設けられた吐水流路282に連通している。中子本体220及び中子蓋222には、中子内流路224と圧力室216、218とを連通させる導入口232、234が設けられている。そして、この中子内流路224を横断するように、主弁242、244、スライドバー246、248が設けられている。
図16に例示するように、主弁244が中子本体220から離れる方向に移動すると、導入口234が開かれる。一方、これとは逆に、主弁242が中子本体220から離れる方向に移動すると、導入口232が開かれる。
これら導入口232、234は、いずれも中子内流路224に連通している。つまり、導入口232は、ハウジング内の圧力室216と中子内流路224とを連通させ、導入口234は、圧力室218と中子内流路224とを連通させる。
そして、これら導入口232、234の開度を変化させる主弁242、244の動作は、同軸に設置されたスライドバー246、248により決定される。すなわち、図14及び図15に示したように、左右のスライドバー246、248は圧縮された板ばね260をはさんで連結され、板ばね260の湾曲方向に応じて右端あるいは左端に向けた付勢力を受ける。なお、板ばね260は、その両端が中子本体220に支持されており、スライドバー246、248は、板ばね260を介して中子本体220に対して相対的に移動する。主弁242、244は、スライドバー246、248からこの付勢力を受けて、導入口232、234を全開状態あるいは全閉状態の択一的な状態に制御する。
次に、駆動部400aの動作について説明する。
図17は、駆動部の動作を説明するための模式図である。
まず、同図(a)は、スライドバー246、248が板ばね260の作用により向かって左側に向けて付勢された状態を表す。この時、主弁242、244もスライドバー246により左側に向けて付勢されるので、導入口232は閉じ、導入口234が開いた状態が形成される。
この状態で入水口212、214にほぼ同圧に水などの流体を供給すると、矢印Aで表したように入水口214から圧力室218に導入された水は、矢印Cで表したように導入口234から中子内流路224に流入し、矢印Dで表したように吐水流路282を介して流出する。
これに対して、矢印Bで表したように入水口212から圧力室216に導入された水は、導入口232が閉じているために流出経路がなく、圧力室216の圧力を上昇させる。
つまり、導入口232、234の開度に差を設けることにより流路抵抗に差が生じ圧力差が生ずる。その結果として、圧力室218よりも圧力室216の圧力のほうが高くなり、中子は矢印Mの方向に押されて揺動する。
尚、中子本体220が矢印Mの方向に移動すると、圧力室216の容積が増大し、その分だけ圧力室218の容積が縮小する。このため、矢印Bの経路による圧力室216への流体の流入量の分、圧力室218内の流体も押し出され、流路282から流出する流体の吐水量に含まれることとなる。
そしてさらに中子が揺動を続け、スライドバー248がハウジング本体202の内壁に当接し、中子に対して押されると、板ばね260の湾曲方向が反転し、図17(b)に表したように、スライドバー246、248は、反対側に向けて付勢される。すると、スライドバー248が主弁244を押すことにより、主弁242、244も右側(向かって時計回り方向)に移動する。すなわち、導入口232が開き、導入口234が閉じる。
図17(b)に表した状態においては、矢印Bで表したように入水口212から圧力室216に導入された流体は、矢印Cで表したように、導入口232から中子内流路224に流入し、矢印Dで表したように吐水流路282を介して流出する。これに対して、矢印Aで表したように、入水口214から圧力室218に導入された流体は、導入口234が閉じているために流出経路がなく、圧力室218の圧力を上昇させる。その結果として、圧力室216、218に圧力差が生じ、中子は矢印Mで表したように右側に向けて揺動を開始する。
中子がさらに揺動すると、図17(c)に表したように、スライドバー246がハウジング本体202の内壁に当接する位置まで移動する。この状態からさらに中子が移動し、スライドバー246が中子に対して押されることにより、板ばね260の湾曲方向が反転して、反対側に付勢される。すると、図17(a)に表した状態と同様に、導入口232が閉じて導入口234が開いた状態となり、中子は左側に向けて揺動を開始する。
このように揺動動作に、水圧を利用した水路の自動切替装置を用いるものとすれば、吐水源と揺動動作の動力源の統一化が図られ機構の簡略化が図れると伴に、コスト低下や信頼性向上にも寄与することができる。
ただし、本発明の揺動源は揺動端における水路の機械的な切替装置に限定されるわけではなく、例えば、電気モータやソレノイドなどにより揺動をさせるようにすることもできる。その場合は、揺動方向を適宜選択できるのみならず、水圧変動に影響されない安定した揺動動作(揺動スピード、揺動角度など)をさせることができる。
図12に例示をした吐水部40は、カウンター6の裏面に取り付ける場合を例示したものであり、図13に例示をした吐水部40は、カウンター6の下方の浴室壁面に取り付ける場合を例示したものである。これらの場合、吐水部40がカウンター6の突出端(前面端)から出っ張らないようにすることが好ましい。そのようにすれば、入浴時の人体洗浄の際に人体と干渉することを抑制することができ、また、煩雑感がなくなるため見た目にも優れているからである。尚、吐水部40の取り付け位置を調整できるようにしておき、設置される浴室のカウンター6に合わせた設定をすることもできる。また、カウンター6の裏面、カウンター6の下方の浴室壁面から離間した位置に吐水部40を設けるようにすることもできる。
また、浴室内のカウンター6の裏面より上方に配設されたもの(例えば、鏡7や図示しないシャワー・給水栓など)が直接、吐水されないような位置に吐水部40を設けるようにすることが好ましい。そのようにすれば、洗浄対象面以外へ吐水が直接かかるのが抑制され、前述の水垢や黒ずみ、腐食の発生を抑制することができる。
図12や図13に例示をした吐水部40は、洗浄対象が洗い場床面5であったが揺動の角度を大きくすれば、カウンター6の裏面をも洗浄することができる。また、揺動動作ではなく回転動作とすることもできる。
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明をした。しかし、本発明はこれらの具体例に限定されるものではない。
前述の具体例に関して、当業者が適宜設計変更を加えたものも、本発明の特徴を備えている限り、本発明の範囲に包含される。
例えば、各洗浄装置の構成要素、浴室やこれに備えられる浴槽4、洗い場床面5、カウンター6、鏡7、制御部2、吐水制御手段8などの形状、寸法、材質、配置などは、例示したものに限定されるわけではなく適宜変更することができる。
また、前述した各具体例が備える各要素は、可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
本発明の第1の実施の形態に係る浴室洗浄装置を説明するための模式図である。 吐水部から洗浄対象までの距離と吐水の状態との関係を説明するための模式図である。 洗浄面における吐水の形状が略円形のノズルを説明するための模式図である。 本発明の第2の実施の形態に係る浴室洗浄装置を説明するための模式図である。 本発明の第3の実施の形態に係る浴室洗浄装置を説明するための模式図である。 扇状の吐水が行われるノズルを説明するための模式図である。 回転可能な吐水部を説明するための模式図である。 回転可能な吐水部の模式断面図である。 本発明の第4の実施の形態に係る浴室洗浄装置を説明するための模式図である。 回転可能な吐水部を説明するための模式図である。 ノズル孔の開口面積を変える場合を例示するための模式図である。 本発明の第5の実施の形態に係る浴室洗浄装置を説明するための模式図である。 揺動可能な吐水部の他の取り付け形態を説明するための模式図である。 水路の機械的な切替を行う装置を内蔵した駆動部を例示するための模式図である。 水路の機械的な切替を行う装置を内蔵した駆動部を例示するための模式図である。 水路の機械的な切替を行う装置を内蔵した駆動部を例示するための模式図である。 駆動部の動作を説明するための模式図である。
符号の説明
1 吐水部、1a ノズル孔、1b ノズル孔、1c ノズル孔、5 洗い場床面、6 カウンター、10 吐水部、20 吐水部、20a ノズル孔、30 吐水部、30a ノズル孔、30b ノズル孔、40 吐水部、40a ノズル孔

Claims (8)

  1. 浴槽と洗い場とを備えた浴室の洗い場床面を洗浄する浴室洗浄装置であって、
    前記洗い場床面の直上に配設され、シャワーホースが接続された水栓本体および鏡より下方に配置された洗面器が載置可能なカウンターの裏面に設けられた殺菌機能水を吐水する吐水部と、
    前記吐水部から吐水する殺菌機能水を供給するための殺菌機能水供給手段と、
    を備え、
    前記吐水部は、上方に向かって吐水をするノズル孔を有し、且つ回転しながら吐水が可能であり、
    前記吐水部が回転しながら前記ノズル孔から上方に向かって吐水された前記殺菌機能水が前記カウンターの上方に配設された前記水栓本体および前記鏡に直接吐水されることを前記カウンターの裏面によって防止できるように、前記吐水部を前記カウンターの前面端から後退した位置に配設させたこと、を特徴とする浴室洗浄装置。
  2. 前記吐水部は、前記カウンターの裏面に向けて吐水が可能なノズル孔を有すること、を特徴とする請求項記載の浴室洗浄装置。
  3. 前記カウンターの裏面に向けて吐水が可能なノズル孔の総開口面積は、前記洗い場床面に吐水が可能なノズル孔の開口総面積より小さいこと、を特徴とする請求項記載の浴室洗浄装置。
  4. 前記吐水部は、洗浄対象までの距離に応じた複数のノズル孔を有し、前記洗い場床面に対する前記ノズル孔の受け持つ洗浄対象が前記吐水部に近いほど、その洗浄範囲の面積が大きくなること、を特徴とする請求項記載の浴室洗浄装置。
  5. 前記吐水部は、洗浄対象までの距離に応じた複数のノズル孔を有し、前記洗い場床面に対する前記ノズル孔の受け持つ洗浄対象が前記吐水部に近いほど、吐水の噴射角度が大きくなること、を特徴とする請求項記載の浴室洗浄装置。
  6. 前記吐水部は、開孔形状が略楕円のノズル孔を備え、かつ、回転可能とされており、前記楕円は、前記回転の接線方向と略垂直に交差する垂線の方向に長径が存在するような向きに設けられること、を特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載の浴室洗浄装置。
  7. 前記吐水部は、吐水の反力により回転可能とされており、前記吐水部の配管には定圧手段が設けられていること、を特徴とする請求項1〜のいずれか1つに記載の浴室洗浄装置。
  8. 洗い場と、
    浴槽と、
    前記洗い場床面の直上に配設され、シャワーホースが接続された水栓本体より下方に配置されたカウンターと、
    請求項1〜のいずれか1つに記載の浴室洗浄装置と、
    を備えたことを特徴とする浴室ユニット。
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