JP6641625B2 - 浴室洗い場用除菌水吐水装置及び浴室ユニット - Google Patents
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Description
ここで、次亜塩素酸含有水の粒中の次亜塩素酸の濃度は、時間の経過と共に減衰していく性質を有する。そして、この次亜塩素酸の濃度減衰は、吐出された除菌水の粒径が小さくなる程顕著となる。このため、洗い場床に付着した除菌水が粒状のままである場合、除菌水が洗い場床の菌に十分に作用する前に、次亜塩素酸の濃度が減衰してしまい、十分な除菌効果が得られない場合がある。
これに対して、この浴室洗い場用除菌水吐水装置によれば、第1工程中に形成される次亜塩素酸含有水の水滴は、第2工程中に形成される殺菌性金属イオン含有水の水滴よりも大きい。次亜塩素酸含有水の水滴を大きくすることによって、次亜塩素酸の濃度減衰を抑制することができる。これにより、滞留性を確保しつつ、次亜塩素酸の濃度減衰を抑制することができる。また、殺菌性金属イオン含有水中の殺菌性金属イオンの濃度は、前述の次亜塩素酸含有水の濃度に比べて減衰しにくい。このため、殺菌性金属イオン含有水については、その水滴を小さくすることで、高い濃度と高い滞留性とを維持することができる。以上により、少量の除菌水(次亜塩素酸含有水および殺菌性金属イオン含有水)で浴室の洗い場床を効率的に除菌することができる。
図1は、本発明の実施形態の浴室洗い場用除菌水吐水装置100の構成を例示するブロック図である。
図2(a)は、浴室500の模式的斜視図である。
図2(b)は、浴室500におけるカウンタ530の近傍を拡大した模式的斜視図である。
図3は、実施形態の次亜塩素酸含有水生成部の具体例を表す模式的断面図である。
例えば、次亜塩素酸含有水生成部120は、陽極21と陰極23とを有する電解槽である。次亜塩素酸含有水生成部120は、陽極21と陰極23との間に電圧を印加して、陽極21と陰極23との間を流れる水道水を電気分解する。これにより、次亜塩素酸含有水生成部120は、水道水を変性して次亜塩素酸含有水を生成する。
図4は、実施形態の殺菌性金属イオン水生成部の具体例を表す模式的断面図である。
本具体例の殺菌性金属イオン水生成部130は、一対の電極131、133を有し、制御部30から出力された通電の制御信号により、一対の電極131、133の間を流れる水を電気分解することができる。一対の電極131、133のいずれか一方は、陽極(アノード)となり、一対の電極131、133のいずれか他方は、陰極(カソード)となる。陽極となる電極は、銀(Ag)または銀を含有する金属からなる。なお、一般的には、一対の電極131、133の両方を銀により形成し、印加電圧の極性を適宜反転させることが望ましい。
第1工程においては、次亜塩素酸含有水生成部120をON、殺菌性金属イオン水生成部130をOFFとして、除菌水吐水部10(ノズル11、12)から次亜塩素酸含有水を吐出する。第2工程においては、次亜塩素酸含有水生成部120をOFF、殺菌性金属イオン水生成部130をONとして、除菌水吐水部10(ノズル11、12)から殺菌性金属イオン含有水を吐出する。なお、除菌水吐水部10は、次亜塩素酸含有水を吐出するノズルと、殺菌性金属イオン生成部を吐出するノズルと、が、異なる構成であってもよい。
図6は、次亜塩素酸を含む水の作用を表す模式的断面図である。
図7は、殺菌性金属イオンを含む水の作用を表す模式的断面図である。
図8(a)及び図8(b)は、洗い場床520を上から眺めた模式的平面図である。図8(a)に示すように、上から見て、洗い場床520は4つの縁部520a〜520dをもつ矩形状である。排水口521は縁部520d側に設けられている。その縁部520dと、これに対向する縁部520aは、洗い場床520の長手方向に延在している。カウンタ530および除菌水吐水部10は、縁部520b側に設けられている。その縁部520bと、これに対向する縁部520cは、洗い場床520の短手方向に延在している。
これらは、洗い場床520の一部(領域R)を拡大して示す。領域Rは、ある方向にノズルが吐水しているときの洗浄領域(除菌水が撒かれる領域)の一部である。例えば、図8(b)に示したように、領域Rは、ノズルが吐水方向Bに向けて除菌水を吐出している状態の洗浄領域RBに含まれる一部である。
なお、溝552の深さとは、凸部551の最も高い位置と、溝552の最も低い位置との差である。また、洗い場床520には、高さが互いに異なる複数の種類の凸部や、深さが互いに異なる複数の種類の溝が設けられていてもよい。溝552のサイズ(凸部のサイズ)は、上記に限られない。溝552の形状やパターンは、図示したものに限られず、例えば溝552は、直線状でなく曲線状のパターンを有していてもよいし、凸部551の幅に比べて広い幅を有していてもよい。
図9(b)は、図9(a)の状態から更に次亜塩素酸含有水が吐出された状態を示し、図9(c)は、図9(b)の状態から更に次亜塩素酸含有水が吐出された状態を示す。このようにミスト状の次亜塩素酸含有水が、ある領域に連続して(重ねて)撒かれることによって、複数の粒15同士が連結し、次亜塩素酸含有水の水滴16が形成される。その後、吐出された次亜塩素酸含有水は、溝552に流れ込む。
そして、第1工程における単位面積当たりの吐水時間(Ts1/As)は、第2工程における単位面積あたりの吐水時間(Ts2/As)よりも長い。なお、ここで、第1工程及び第2工程のそれぞれにおいて、洗浄領域Rsに除菌水が吐出され、Asは、洗浄領域Rsの面積(平方メートル)である。また、Ts1は、その第1工程の長さ(秒)であり、Ts2は、その第2工程の長さ(秒)である。
例えば、洗い場床上の水滴は、その径が小さい程滞留性が高い。水滴の径が大きくなり過ぎると、水滴は、水膜を形成する。すると、除菌水は洗い場床の排水勾配によって排水口へ流れ易くなる。これに対して、実施形態においては、洗い場床にミスト状の除菌水(次亜塩素酸含有水及び殺菌性金属イオン含有水)を吐出する。このようなミスト状の除菌水は、洗い場床上に小さな粒として到達するため、洗い場床上に滞留しやすい。滞留性の高い形態で除菌水を吐出することによって、除菌水が洗い場床上の菌に作用する時間を確保することができる。また、菌に作用する前に排水口に流れて無駄となってしまう除菌水の量を抑制することができる。したがって、洗い場床全体を除菌するために必要な除菌水の量を抑えることができる。
点線で示した「大きな粒を連続的に吐水」する方法、一点鎖線で示した「小さな粒を断続的に吐水」する方法、及び、実線で示した「小さな粒を連続的に吐水」する方法を比較している。実線で示した「小さな粒を連続的に吐水」する方法が、実施形態の吐水に相当する。なお、この比較においては、各吐水方法における洗浄領域は、互いに同じとしている。また、各吐水方法における単位面積当たりの総吐水量が互いに等しいとしている。
図11に示すように、制御部30は、第1工程を実行し、その後、第2工程を実行する。但し、実施形態においては、第2工程の後に第1工程が実施されてもよい。
続いて、期間S2中に第1動作によって洗浄領域R2に次亜塩素酸含有水が吐出される(図11に示すステップS103)。洗浄領域R1に付着した次亜塩素酸含有水の粒が連結するまで第1動作が継続される。その後、第2動作が実行されて、次亜塩素酸含有水が吐出される領域が洗浄領域R2から洗浄領域R3へ変更される。
図13(b)は、ノズル(ノズル11及びノズル12)の移動のタイミングチャートである。ノズルの動きを停止させた状態で殺菌性金属イオン含有水を吐出する第3動作と、殺菌性金属イオン含有水が吐出される洗浄領域を変更するようにノズルを動かす第4動作と、が交互に繰り返される。第4動作中においても吐水が継続されることが望ましい。これにより、除菌水の濃度が安定する。
続いて、期間S7中に第3動作によって洗浄領域R2に殺菌性金属イオン含有水が吐出される(図11に示すステップS107)。洗浄領域R2に付着した殺菌性金属イオン含有水の粒が連結して大きくならないうちに、この第3動作は終了する。例えば、期間S7は、図12(c)に関して説明した期間S2よりも短い。その後、第4動作が実行されて、殺菌性金属イオン含有水が吐出される領域が洗浄領域R2から洗浄領域R3へ変更される。
また、前述した各実施の形態が備える各要素は、技術的に可能な限りにおいて組み合わせることができ、これらを組み合わせたものも本発明の特徴を含む限り本発明の範囲に包含される。
Claims (4)
- 水道水を電気分解することで次亜塩素酸含有水を生成する次亜塩素酸含有水生成部と、
水道水を電気分解することで殺菌性金属イオン含有水を生成する殺菌性金属イオン水生成部と、
前記次亜塩素酸含有水および前記殺菌性金属イオン含有水を、それぞれミスト状にして浴室の洗い場床に吐出する除菌水吐水部と、
前記次亜塩素酸含有水生成部、前記殺菌性金属イオン水生成部および除菌水吐水部の動作を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記次亜塩素酸含有水の粒を吐出する第1工程と、前記殺菌性金属イオン水の粒を吐出する第2工程と、を実行し、
前記第2工程は、前記洗い場床上の前記殺菌性金属イオン含有水が水滴状で維持されるよう、前記洗い場上に前記殺菌性金属イオン含有水を吐出し、
前記第1工程は、前記洗い場床上の前記次亜塩素酸含有水の水滴が前記第2工程における水滴よりも大きくなるまで、前記洗い場床上に前記次亜塩素酸含有水を吐出することを特徴とする浴室洗い場用除菌水吐水装置。 - 前記第1工程において前記除菌水吐水部が吐出する所定の洗浄領域における単位面積当たりの前記次亜塩素酸含有水の流量は、前記第2工程において前記除菌水吐水部が吐出する前記所定の洗浄領域における単位面積当たりの前記殺菌性金属イオン含有水の流量と等しく、
前記第1工程において前記洗い場床の単位面積に前記次亜塩素酸含有水が吐出される時間は、前記第2工程において前記洗い場床の単位面積に前記殺菌性金属イオン含有水が吐出される時間よりも長いことを特徴とする請求項1記載の浴室洗い場用除菌水吐水装置。 - 前記第2工程が実行される回数は、前記第1工程が実行される回数よりも多いことを特徴とする請求項1または2に記載の浴室洗い場用除菌水吐水装置。
- 前記洗い場床と、
浴槽と、
前記洗い場床の上方に配設されたカウンタと、
前記カウンタの下方に設けられ、前記洗い場床の略全体に向けて前記除菌水を吐水可能な請求項1〜3のいずれか1つに記載の浴室洗い場用除菌水吐水装置と、
を備えたことを特徴とする浴室ユニット。
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Family Applications (1)
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