JP2018130223A - 浴室洗い場床用洗浄装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 浴室の洗い場床においてカビの発生を抑制することができるとともに、機能水を生成する機能水生成部の異常を確実に認識できる浴室洗い場床洗浄装置を提供すること。
【解決手段】 本発明は、洗い場床上に洗浄水を散水する洗浄手段と、前記洗浄手段を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、水を散水する水散水工程を第1時間実行した後に機能水を散水する機能水散水工程を第2時間実行するように構成され、水散水工程よりも前に異常検知工程を第3時間実行し、異常であることを検知した場合に表示部に表示する。
【選択図】 図7

Description

本発明は、浴室の洗い場床を洗浄するための浴室洗い場床用洗浄装置に関する。
浴室の洗い場床の汚れには、人体の洗浄に使用された石鹸やシャンプーなどのかす、人体から発生した垢(タンパク質系、炭水化物系、油脂系、塩類等)などがある。
本件出願人は、これらの汚れを除去して浴室洗い場床におけるカビの発生を抑制するための洗浄装置をすでに開発し、特許を取得している(特許文献1)。
特許文献1に開示されている技術では、抗菌性金属を有する殺菌水が浴室洗い場床に吐水されて、当該浴室洗い場床面が殺菌される(制菌工程)。
特許第4035662号公報
本件発明者は、浴室における顧客ニーズが最も高い、洗い場床のカビ発生を抑制できる技術について、長年研究してきた。
特許文献1に開示されている技術のうち、浴室の排水口をAg殺菌する技術は、本件出願人が実際に商品化を果たした(商品名:ぬめりま洗)。しかしながら、排水口に対しては高い殺菌効果が期待できる一方で、洗い場床に対してはAg殺菌水は遅行性という特性があるため、十分な効果を発揮できず、洗い場床に対するカビ対策という観点では十分ではなかった。具体的には、Ag殺菌水は、即効性が低いため、カビ菌にアタックする前に洗い場床から排水口に流れてしまうという問題があった。
大量のAg殺菌水を洗い場床に流し続ければ、カビ菌に対して長い時間アタックできるため、効果を期待できる。しかし、その場合、節水面での課題が残る。
顧客ニーズの高い洗い場床におけるカビ菌に対する効果を高めるべく、本件発明者は、次亜塩素酸を利用した技術の応用について検討を重ねてきた。次亜塩素酸を用いる技術は、即効性が期待できるため、カビ菌に対するアタックの点では効果が期待できたが、以下の問題を解決する必要があった。
まず、浴室はある程度の広さを有し、吐水距離がある程度長くなるため、次亜塩素酸の濃度の「減衰」が起こるという問題である。すなわち、散水後においてカビに対して十分なアタック効果を期待するには、当該減衰の分を考慮して、かなり高濃度の次亜塩素酸を用いる必要があると考えられていた。
しかしながら、水道水中に含まれる塩素成分には限りがあり、高濃度化を図ることは容易ではなかった。塩素添加などの方法も考えられたが、塩素を添加するプロセスに伴う種々の煩わしさが発生してしまって、実用的でなかった。
更に、高濃度化が実現できたとしても、流量を絞った状態で散水(吐水)すると、洗浄時間の長期化に伴って設備機器の腐食対策が必要になる、という問題も生じ得る。
本件発明者は、長年の研究の末、浴室洗い場床に対して、次亜塩素酸を含む水を洗浄に用いる場合であっても、塩素添加などの高濃度化技術を採用する必要なく、好適に浴室洗い場床のカビ発生を大幅に低減できる実用上優れた洗浄技術を見出した。
すなわち、本件発明者は、従来のように発生してしまった後の黒カビやピンクスライムを死滅させるという殺菌作用ではなく、浴室に発生し得る黒カビやピンクスライムに対してそれらの増殖原因となる物質を抑制ないし死滅させることが、効果的であることを知見した。発生後の事後対策技術ではなく、発生源の除去という未然対策技術によって、実用上優れた浴室の洗浄技術を見出したものである。
具体的には、黒カビの原因である角質を床面から除去することによって黒カビ対策を実施し、ピンクスライムの原因であるメチロバクテリウムを含まないメチロバクテリウムレス水で洗い場床を洗浄置換することによってピンクスライム抑制を実施することが、効果的であることを知見したものである。
なお、図33は、角質の残存が黒カビ発生の主要因であることを説明するための実験結果を示す図である。これは、各汚れ成分を500ppm混合したものに、カビ胞子(クラドスポリウム)を2500cfu/ml付与して、25℃、80%Rhの環境下で7日間培養したものである。図33に示すように、角質に対する培養結果において、黒カビの顕著な発生が確認された。
上記のように、未然対策技術である、給水源からの水を散水し、その後、次亜塩素酸を含む機能水を散水する技術とすると、機能水を生成する過程で発生しうる異常について使用者が認識しづらいという課題が発生する。より具体的には、水の散水を開始するために使用者は操作部を押すことになるが、操作部を押した後に機能水を生成するまでに時間が空いてしまう。したがって、機能水を生成する過程で異常を検知し、異常であることを操作部に表示しても使用者が操作部から離れてしまい異常を認識できない恐れがある。
本発明は、以上のような知見に基づいてなされたものである。本発明の目的は、浴室の洗い場床においてカビの発生を抑制することができるとともに、機能水を生成する機能水生成部の異常を確実に認識できる浴室洗い場床洗浄装置を提供することである。
本発明は、浴室の洗い場を構成すると共に排水口を有する洗い場床を洗浄する浴室洗い場床用洗浄装置であって、給水源からの水を電気分解することで機能水を生成する機能水生成部と、洗い場床上に給水源からの水および機能水を散水する洗浄手段と、洗浄手段の動作開始を操作する操作部と、操作部に設けられ、機能水生成部の異常を検知すると異常であることを表示する表示部と、洗浄手段および機能水生成部を制御する制御部と、を備え、制御部は、洗い場床に給水源からの水を散水する水散水工程を第1時間実行した後に洗い場床に機能水生成部によって生成された機能水を第2時間散水する機能水散水工程を実行する機能水洗浄モードを有し、さらに、制御部は、機能水洗浄モード実行前に機能水生成部の異常を検知するための異常検知工程を前記第2時間よりも短い第3時間実行し、機能水生成部が異常であることを検知した場合に表示部に表示することを特徴とする。
本発明によれば、水を散水する水散水工程の後に機能水を散水する機能水散水工程を行う機能水洗浄モードを実行することで、洗い場床上の角質及びメチロバクテリウムを顕著に低減することができ、ひいては洗い場床におけるカビの発生を顕著に抑制することができる。
特に、機能水散水工程において、洗い場床に残存するメチロバクテリウムを含んだ残水が、メチロバクテリウムが取り除かれた洗浄水に置換されることにより、高濃度の即効性のある殺菌水を用いなくても、洗い場床上のメチロバクテリウムを顕著に低減することができる。そして、浴室で菌を殺菌するのではなく、栄養源を全て死滅させたり取り除くという訳でもなく、微量のメチロバクテリウムを死滅させれば良いだけなので、機能水散水工程において散水される機能水は従来考えられていたような高濃度の即効性のある殺菌水である必要はなく、ランニングコストを低く抑えることができる。
本発明は、カビやピンクスライムの発生後に殺菌するという事後対応技術ではなく、それらの発生源を未然に叩くという事前対応技術であると言える。浴室で発生するカビの種類は、黒カビとピンクスライムであるところ、本発明によれば、これらを抑制することによって、99%以上の顧客満足度が図れる。
さらに、機能水洗浄モードの前に機能水生成部の異常を検知するための異常検知工程を実行することで、使用者が操作部を操作した直後に異常を検知することができ、使用者が操作部の前からいなくなる前に異常を表示部に表示させることができる。したがって、未然対策技術を実行した場合であっても、使用者は異常を確実に認識することができる。
本発明において好ましくは、制御部は、機能水洗浄モードおよび異常検知工程を実行する際に洗浄手段を回動させるように構成されるとともに、異常検知工程中に洗浄手段から散水するように構成されることを特徴とする。
この好ましい形態によれば、機能水洗浄モードおよび異常検知工程中に洗浄手段を回動させることで、簡単な構成で洗い場床全面に水および機能水を着水させることができ、黒カビとピンクスライムの発生を抑制することができる。また、異常検知工程中は、散水しないことも考えられるが、散水しない場合は、機能水が着水しない領域が発生してしまう。そこで、異常検知工程中も散水させることで、機能水が着水しない領域が発生せず、床面全体に水および機能水を着水させることができ、また、異常も検知することができる。
本発明において好ましくは、制御部は、操作部から機能水洗浄モードの実行指令を受けた際において、異常検知工程にて異常であると判断すると、水散水工程を実行後に機能水洗浄モードを終了することを特徴とする。
この好ましい形態によれば、機能水洗浄モードの実行指令を受けた場合であっても異常検知工程にて異常があると判断すると水散水工程を実行後に機能水洗浄モードを終了することで、異常があるにも関わらず機能水散水工程を実行することを防止できる。具体的には、機能水生成部に異常がある場合は、機能水を生成することができない場合や生成できた場合であっても濃度の低い機能水が生成される恐れがある。このように、機能水ではない水や濃度の低い機能水を散水することは、無駄に水を使用することになるが、異常検知後は水散水工程で終了させることで、無駄に水を散水することを防止できる。
本発明において好ましくは、異常検知工程にて検知した異常を記憶する記憶手段を更に備え、前記制御部は、前記機能水洗浄モードとは別に、前記水散水工程のみを実行する水洗浄モードを有するとともに、前記水洗浄モードを実行時においても前記記憶手段に記憶されている異常を前記表示部に表示することを特徴とする。
この好ましい形態によれば、前回実行した異常検知工程の異常を記憶する記憶手段を設け、水洗浄モードを実行する際においても記憶手段によって異常が表示部に表示させることで、早期に使用者が異常を認識することができる。
本発明によれば、浴室の洗い場床においてカビの発生を抑制することができるとともに、機能水を生成する機能水生成部の異常を確実に認識できる浴室洗い場床洗浄装置を提供することができる。
本発明の一実施形態による浴室洗い場用洗浄装置が設置される浴室の一例を表す模式的斜視図である。 図1のカウンターの近傍を拡大した模式的斜視図である。 本発明の一実施形態に係る浴室洗い場用洗浄装置を例示する模式図である。 図1のノズル部の構成の詳細を例示する正面図及び断面図である。 図1のノズル部の構成の詳細を例示する斜視図、側面図及び平面図である。 本発明の一実施形態に係る浴室洗い場用洗浄装置の制御フローを示す概略図である。 本発明の一実施形態に係る浴室洗い場用洗浄装置の制御フローを示す図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
まず、本発明の一実施形態による浴室洗い場用洗浄装置100が設置される浴室の一例について説明する。図1は、そのような浴室の一例を表す模式的斜視図である。
図1に示すように、浴室洗い場用洗浄装置100が設置される浴室500は、概ね直方体の4つの側面に相当する配置の第1壁541、第2壁542、第3壁543、第4壁544を備えている。第2壁542は、第1壁541と対向しており、第4壁544は、第3壁543と対向している。第1壁541と第2壁542とは、それぞれ、第3壁543及び第4壁544と接続されている。
説明の便宜上、本明細書において、第2壁542(図1の奥側の壁)から第1壁541(図1の手前側の壁)へ向かう方向を「前方」とし、これと反対の方向を「後方」とする。また、前後方向および上下方向に対して垂直な方向を横方向とする。
第4壁544の側に浴槽510が設けられており、当該浴槽510と第3壁543との間に洗い場床520(浴室洗い場床)が設けられている。すなわち、浴槽510と洗い場床520とは、共に前後方向に延びて、横方向に並んでいる。洗い場床520は、第3壁543に加えて、第1壁541の一部及び第2壁542の一部にも接している。
洗い場床520には、排水口521が設けられている。排水口521は、洗い場床520の前後方向における中央付近であって、洗い場床520の横方向における浴槽510側の端に設けられている。洗い場床520には、排水口521へ向かう緩やかな(例えば1〜5°程度の)排水勾配(傾斜)が設けられている。また、洗い場床520の表面は、親水コーティングされている。
そして、洗い場床520が接している第2壁542の一部に(浴室500の後方側に)、カウンター530が設けられている。浴室500の第2壁542には、鏡、給水栓、シャワーホースなどが適宜設けられている。
そして浴室500の外部には、浴室用洗い場床洗浄装置100を操作するための操作部35が設けられている。操作部35は、浴室用洗い場床洗浄装置100の動作状況を表示する表示部36が設けられている。
図2は、カウンター530の近傍を拡大した模式的斜視図である。図2に示すように、カウンター530は、天板531と下カバー532とを有しており、洗い場床520から上方に離間して配置されている。カウンター530は、上方から見たときに、横方向に長い略矩形状の形状を有する。浴室500の前後方向におけるカウンター530の幅は、80cmとなっており、浴室500の横方向におけるカウンター530の幅(長さ)は、洗い場床520の横方向における幅と同等となっている。
次に、図3は、本発明の一実施形態に係る浴室洗い場用洗浄装置を例示する模式図であり、カウンター530を側方から見た様子を示している。図3に示すように、本実施形態に係る浴室洗い場用洗浄装置100(以下、説明の便宜上、「洗浄装置100」と略称する)は、カウンター530の下部に突出するノズル部10aと、カウンター530の内部に収容された制御部30(後述するように散水制御部と回転制御部とを兼ねる)と、を備えている。
図2にも示すように、ノズル部10aは、カウンター530の下部に、洗い場床520から離間した位置に配置されている。本実施形態のノズル部10aは、カウンター530の横方向における中央付近に設置されている。すなわち、ノズル部10aは、洗い場床520の横方向における中央付近に設置されている。
図3に戻って、浴室500の外部(例えば第2壁542の後方)に、給水管51と、給湯管52と、が設けられている。給水管51は、図示しない水道管と接続されている。これにより、給水管51から水道水が洗浄装置100に供給されるようになっている。
カウンター530の内部(天板531と下カバー532との間)には、第1ストレーナ53aと、第1電磁弁54aと、第2電磁弁54bと、調圧弁55と、バキュームブレーカ57と、逆止弁56と、機能水生成部20と、第2ストレーナ53bと、制御部30と、が設けられている。第1ストレーナ53aは、給水管51と接続されており、第1ストレーナ53aの下流において、水道水の流路は2つに分岐している。
第1ストレーナ53aの下流側の一方の流路は、第1電磁弁54aを介して、水道水(水の一例である)を直接的にノズル部10aに供給するようになっている。第1電磁弁54aを開くことで、水道水がノズル部10aに供給されるようになっている。
第1ストレーナ53aの下流側の他方の流路には、上流側から順に、第2電磁弁54b、調圧弁55、バキュームブレーカ57、逆止弁56、機能水生成部20、第2ストレーナ53bが接続されており、機能水をノズル部10aに供給するようになっている。
第1電磁弁54a及び第2電磁弁54bは、それぞれ、水道水の流路を開く動作、及び、水道水の流路を閉じる動作、を行うようになっている。
調圧弁55は、供給される水道水の圧力を制御するようになっている。これにより、後述する機能水生成部20に供給される水道水の流量を所望に調整することができる。機能水生成部20に供給される水道水の流量を調整することで、ノズル部10aに供給される機能水の流量が調整される。(もっとも、調圧弁55の代わりに、あるいは、調圧弁55に加えて、第2電磁弁54bを用いて水道水の流量を調整してもよい。)
機能水生成部20は、陽極と陰極とを有する電解室(電解槽)である。機能水生成部20は、陽極と陰極との間に電圧を印加して、それら電極の間を流れる水道水を電気分解することで、次亜塩素酸を生成するようになっている。水道水は、塩化物イオンを含んでいるため、その塩化物イオンを電気分解することによって、次亜塩素酸が生成される。
そして、本実施形態の機能水生成部20の下流部は、除去装置20bとなっていて、機能水生成部20の上流部である次亜塩素酸生成槽20aにおいて生成された次亜塩素酸を用いて水道水中のメチロバクテリウムを死滅させることによって、メチロバクテリウムを含まない洗浄水を生成するようになっている。機能水生成部20の出口領域における洗浄水の塩素濃度は、0.4〜1.0ppmである(水道水の塩素濃度は、通常、0.1〜0.3ppmである)。これにより、機能水生成部20は、流路構成を複雑にすることなく、水道水から機能水(メチロバクテリウムを含まない洗浄水の一例)を生成するようになっている。
機能水は、金属イオン水(例えば、銀イオン、銅イオンまたは亜鉛イオンなどの金属イオンを含む水)またはオゾンを含む水であってもよい。例えば、水道水が電気分解される際、陰極においては酸(H)が消費され、陰極の近傍ではpHが上昇する。すなわち、陰極の近傍では、アルカリ水が生成される。一方、陽極においてはアルカリ(OH)が消費され、陽極の近傍ではpHが下降する。すなわち、陽極の近傍では、酸性水が生成される。機能水生成部20における流量を変化させることで、機能水に含まれる成分の濃度を制御することができる。
なお、ストレーナ53a、53b、電磁弁54a、54b、調圧弁55、バキュームブレーカ57、逆止弁56、低濃度殺菌水生成部20及び制御部30の少なくとも一部が、カウンター530の外部や浴室500の外部に設けられることも可能である。例えば、図1に破線で示したように、制御部30を浴室500の外部に設けることも可能である。
第1電磁弁54a、第2電磁弁54b、調圧弁55及び機能水生成部20は、散水制御部としての制御部30によって適宜に制御されるようになっている。これにより、ノズル部10aからの水道水(水の一例)の散水と、ノズル部10aからの低濃度殺菌水の散水と、を互いに独立に制御できるようになっている。
具体的には、第1電磁弁54a及び第2電磁弁54bは、制御部30からの信号に基づいて、水道水の流路の開閉を行う。これにより、下流側に供給される水道水の流量が制御される。また、機能水生成部20は、制御部30からの信号に基づいて、電解室のON/OFF等を切り替える。このようにして制御部30は、機能水における各種構成成分の濃度、吐水される洗浄水(水道水または機能水)の瞬間流量(単位時間当たりの流量)、吐水される洗浄水の総水量、を制御することができる。
本実施形態において、ノズル部10aの位置姿勢は、洗浄水(水道水または機能水)が散水される洗い場床520上の領域を変えるよう、変動することができる。具体的には、ノズル部10aは、電動モータ17によって回転駆動されるようになっている。電動モータ17は、例えばステッピングモータからなる。
電動モータ17は、回転制御部としての制御部30によって制御されるようになっている。これにより、ノズル部10aは、制御部30からの信号に基づいて電動モータ17が制御されることにより、回転角度や回転速度が変化するようになっている。また、制御部30には、操作部35が接続されていて、浴室利用者が適宜の操作を行うことができるようになっている。
図4(a)は、本実施形態のノズル部の構成の詳細を例示する正面図であり、図4(b)は、図4(a)のA−A線断面図である。本実施形態のノズル部10aは、図4(a)及び図4(b)に示すように、第1貯水部14aと、第2貯水部14bと、第1ノズル開口11aと、第2ノズル開口12aと、を有している。
第1ノズル開口11aは、第1貯水部14aの内部と外部とを繋ぐ孔であり、第2ノズル開口12aは、第2貯水部14bの内部と外部とを繋ぐ孔である。第1電磁弁54aを通過した水道水は、第1貯水部14a内に供給され、第1ノズル開口11aから吐水されるようになっている。機能水生成部20によって生成された機能水は、第2貯水部14b内に供給され、第2ノズル開口12aから吐水されるようになっている。
もっとも、貯水部及びノズル開口は、水道水の散水と機能水の散水とで共用されるようになっていてもよい。そのような構成が採用される場合、ノズル部10aの構成は簡単になるが、水道水の散水と機能水の散水との両方を同時に実施することはできない。
図5(a)は、第2ノズル開口12aから洗浄水として機能水が吐水される様子を表す斜視図であり、図5(b)は、第1ノズル開口11aから洗浄水として水道水が吐水される様子を表す斜視図である。
図5(c)、図5(d)は、それぞれ、図5(a)、図5(b)に示した状態を、図中のX方向に沿って見た側面図である。このように、洗浄水は、X方向に対して垂直なZ方向に広がる扇状又は三角形状となって、第1ノズル開口11a及び第2ノズル開口12aのそれぞれから吐水される。
図5(e)、図5(f)は、それぞれ、図5(a)、図5(b)に示した状態をZ方向に沿って見た平面図である。Z方向に沿って見たときの吐水された洗浄水の広がりは、X方向に沿って見たときの吐水された洗浄水の広がりよりも狭い。例えば、第1ノズル開口11a及び第2ノズル開口12aは、それぞれ、Z方向に沿って見たときに洗浄水をライン状に吐水する。第1ノズル開口11a及び第2ノズル開口12aの形状によって、吐水される洗浄水の広がり方を調整できる。
また、ノズル部10aは、Z方向に延びる軸10xを有する。この例では、ノズル部10aは、軸10xが鉛直方向(上下方向)と略平行になるように配置されている。ノズル部10aは、電動モータ17の駆動力を受けて、軸10xを中心として回転することができる。ノズル部10aは、軸10xと交差する方向に洗浄水を吐水するため、ノズル部10aの回転によって洗浄水を吐水する領域を変えることができる。
なお、本明細書において「吐水方向」とは、軸10xに沿って見たときに、洗浄水が吐水される方向をいうものとする。すなわち、この例では、「吐水方向」は、上方から見たときに洗浄水が吐水される方向である。上方から見たとき、洗浄水が複数の方向に広がって吐水される場合には、複数の方向の中央を「吐水方向」とすることができる。あるいは、上から見たときに、ノズル開口11a、12aを中心に扇状または三角形状に広がって洗浄水が吐水される場合、その扇状または三角形状の範囲を概略二等分する方向を「吐水方向」とすることができる。
次に、以上のような構成からなる本実施形態の洗浄装置100の動作例(作用)について説明する。図6は、本実施形態の洗浄装置100の制御フローを示す概略図である。
本実施形態の洗浄装置100の制御部30は、機能水生成部20への通電異常を判別する異常検知工程S0を実施するようになっている。
本実施形態の洗浄装置100の制御部30は、散水制御部として、ノズル部10aから洗い場床520上に水道水(水の一例)を散水させることによって、洗い場床520上の角質を水道水と一緒に排水口521に流す水散水工程S1を実施するようになっている。ここで、本実施形態の制御部30は、回転制御部として、水散水工程S1の実施の際に、電動モータ17を制御して、ノズル部10aが回転している間に連続的に当該ノズル部10aから洗い場床520上に水道水を散水させるようになっている。
そして、本実施形態の制御部30は、散水制御部として、水洗浄工程S1の後に、ノズル部10aから浴室洗い場床520上に、メチロバクテリウムを含まない洗浄水の一例である機能水を散水させることによって、洗い場床520上の水道水を排水口521に流すことで、洗い場床520上の水道水を機能水に置換する機能水散水工程S3を実施するようになっている。ここで、本実施形態の制御部30は、回転制御部として、機能水散水工程S3の実施の際においても、電動モータ17を制御して、ノズル部10aが回転している間に連続的に当該ノズル部10aから洗い場床520上に機能水を散水させるようになっている。
次に、異常検知工程と水散水工程および機能水散水工程について説明する。図7は、本発明の一実施形態に係る浴室洗い場用洗浄装置1の制御フローを示す図である。
使用者によって操作部35(図1参照)が操作されると、浴室用洗い場床洗浄装置1が動作を開始する(ステップS100)。浴室用洗い場床洗浄装置1が動作を開始するタイミングにて、後述する記憶手段が記憶している状態を「通常」に設定する。
次に制御部30は、異常検知工程に進み、動作を開始してから第2時間よりも短い第3時間の間異常検知工程を実行する(ステップS101)。異常検知工程が第3時間中であると判断すると、「通電状態」が異常であるかを判断する(ステップS102)。動作開始から最初のステップS102での判断は、動作開始時に記憶手段が記憶している状態を「通常」に設定されているため、機能水生成部20へ通電を行う(ステップS103)。
次に制御部30は、ノズル10aから機能水および水の吐水を開始する(ステップS104)。その後制御部30は、ステップS103にて機能性生成部20に通電を行った際に通電に異常が無いかを判断する(ステップS106)。ステップS106にて通電異常を検知しなかった場合は、表示部36に「機能水洗浄モード」であることを表示する(ステップS107)。ステップS106にて通電異常を検知した場合は、表示部36に「通電異常」であることを表示する(ステップS108)。その後、制御部30は、記憶手段に「通電状態」が「異常」であることを記憶する(ステップS109)。
次に制御部30は、ステップS101に戻り、第3時間中であれば、ステップS102へ進む。ステップS109にて「通電状態」が「異常」と記憶している場合は、ステップS102から機能水生成部20の通電をOFFする処理を行う(ステップS105)。
制御部30は、ステップS101からステップS109のステップを第3時間の間継続して行う。この工程が異常検知工程である。
次に、制御部30は、第3時間経過するとステップS101にて第3時間の間の異常検知工程ではないと判断されると第1時間の間水散水工程を実行する(ステップS201)。ステップS201にて第1時間の間と判断すると、機能水生成部20への通電をOFFする(ステップS202)。次に、制御部30は、ノズル10aから吐水を開始する処理を行う(ステップS203)。ステップS203にて吐水される液体の種類は、ステップS202にて機能水生成部20への通電をOFFしているため、給水源から供給される水となる。
その後、制御部30は、「通電状態」が異常であるかを判断する(ステップS204)。ステップS204では、ステップS106にて通電異常を検知しなかった場合すなわち、記憶手段に異常が記憶されていない場合は、表示部36に「機能水洗浄モード」であることを表示する(ステップS205)。一方でステップS106にて通電異常を検知した場合は、ステップS109で記憶手段が「異常」を記憶しているため、表示部36に「通電異常」であることを表示する(ステップS206)。
制御部30は、ステップS201からステップS206のステップを第1時間の間継続して行う。この工程が水散水工程である。
次に、制御部30は、第1時間経過するとステップS201にて第1時間の間の水散水工程ではないと判断されると「通電状態」が通常であるかを判断する(ステップS301)。初回のステップS301では、ステップS106にて通電異常を検知していないすなわち「通常」と判断した場合は、第2時間の間機能水散水工程を実行する(ステップS302)。
次に制御部30は、第2時間の間の機能水散水工程中であるかを判断し(ステップS302)、第2時間中であれば、機能水生成部20への通電をONする処理を実行する(ステップS303)。その後、制御部30は、ノズル10aから吐水を開始する処理を行う(ステップS304)。次に、制御部30は、通電が異常であるかを検知する(ステップS305)。
次に制御部30は、ステップS305にて通電が異常ではないと判断すると、表示部36に「機能水洗浄モード」であることを表示する(ステップS306)。一方で、ステップS305にて通電が異常であると判断すると、表示部36に通電が「異常」であることを表示する(ステップS307)。その後、制御部30は、記憶手段に「通電状態」が「異常」であることを記憶する(ステップS308)。
次に、制御部30は、ステップS101、ステップS201の判断を経て、ステップS305で通電に異常が無いと判断すると、第2の時間の間ステップS301からステップS306を継続して実行する。このステップS301からステップ306が機能水散水工程である。
次に、制御部30は、ステップS308にて記憶手段が記憶している状態を基に再度ステップS301を実行する。ステップS308で「異常」と記憶している場合は、機能水生成部20への通電をOFFする処理を行う(ステップS401)。その後制御部30は、ノズル10aからの吐水を止水する処理を行う(ステップS402)。ステップS402にて止水処理が終了すると表示部36に止水中であることを表示する。
上述したように、制御部30は異常検知工程を第3時間実行後に、水散水工程を第1時間実行し、その後機能水散水工程を第2時間実行するように処理される。このように、制御部30は、水散水工程後に機能水散水工程を実行する機能水洗浄モードを有している。
また、図示しないが、制御部30は水散水工程のみを実行する水洗浄モードを有している。水洗浄モードは、第1時間の間水を吐水し、第1時間終了すると止水するモードである。
上述したように、機能水洗浄モードの前に機能水生成部20の異常を検知するための異常検知工程を実行することで、使用者が操作部35を操作した直後に異常を検知することができ、使用者が操作部35の前からいなくなる前に異常を表示部36に表示させることができる。したがって、未然対策技術を実行した場合であっても、使用者は異常を確実に認識することができる。なお、異常を検出した際には、表示部36に表示させることについて説明したが、必ずしも表示だけでなく、音などで報知してもよい。
また、制御部30は、機能水洗浄モードおよび異常検知工程中にノズル10aを回動させることで、簡単な構成で洗い場床520全面に水および機能水を着水させることができ、黒カビとピンクスライムの発生を抑制することができる。また、異常検知工程中は、散水しないことも考えられるが、散水しない場合は、機能水が着水しない領域が発生してしまう。そこで、異常検知工程中も散水させることで、機能水が着水しない領域が発生せず、粗い場床520面全体に水および機能水を着水させることができ、また、異常も検知することができる。
また、制御部30は、機能水洗浄モードの実行指令を受けた場合であっても異常検知工程にて異常があると判断すると水散水工程を実行後に機能水洗浄モードを終了することで、異常があるにも関わらず機能水散水工程を実行することを防止できる。具体的には、機能水生成部20に異常がある場合は、機能水を生成することができない場合や生成できた場合であっても濃度の低い機能水が生成される恐れがある。このように、機能水ではない水や濃度の低い機能水を散水することは、無駄に水を使用することになるが、異常検知後は水散水工程で終了させることで、無駄に水を散水することを防止できる。
10a ノズル部
11a 第1ノズル開口
12a 第2ノズル開口
13 貯水部
14a 第1貯水部
14b 第2の貯水部
17 モータ
20 機能水成部
30 制御部(散水制御部、回転制御部)
35 操作部
36 表示部
51 給水管
52 給湯管
53a、53b ストレーナ
54a 第1電磁弁
54b 第2電磁弁
55 調圧弁
56 逆止弁
57 バキュームブレーカ
100 洗浄装置
500 浴室
510 浴槽
520 洗い場床
521 排水口
530 カウンター
531 天板
532 下カバー
541〜544 第1壁〜第4壁

Claims (4)

  1. 浴室の洗い場を構成すると共に排水口を有する洗い場床を洗浄する浴室洗い場床用洗浄装置であって、
    給水源からの水を電気分解することで機能水を生成する機能水生成部と、
    前記洗い場床上に給水源からの水および前記機能水を散水する洗浄手段と、
    前記洗浄手段の動作開始を操作する操作部と、
    前記操作部に設けられ、前記機能水生成部の異常を検知すると異常であることを表示する表示部と、
    前記洗浄手段および前記機能水生成部を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    前記洗い場床に給水源からの水を散水する水散水工程を第1時間実行した後に前記洗い場床に前記機能水生成部によって生成された前記機能水を第2時間散水する機能水散水工程を実行する機能水洗浄モードを有し、
    さらに、前記制御部は、前記機能水洗浄モード実行前に前記機能水生成部の異常を検知するための異常検知工程を前記第2時間よりも短い第3時間実行し、前記機能水生成部が異常であることを検知した場合に前記表示部に表示することを特徴とする浴室洗い場用洗浄装置。
  2. 前記制御部は、前記機能水洗浄モードおよび前記異常検知工程を実行する際に前記洗浄手段を回動させるように構成されるとともに、前記異常検知工程中に前記洗浄手段から散水するように構成される
    ことを特徴とする請求項1に記載の浴室洗い場床用洗浄装置。
  3. 前記制御部は、前記操作部から前記機能水洗浄モードの実行指令を受けた際において、
    前記異常検知工程にて異常であると判断すると、前記水散水工程を実行後に前記機能水洗浄モードを終了する
    ことを特徴とする請求項2に記載の浴室洗い場用洗浄装置。
  4. 前記異常検知工程にて検知した異常を記憶する記憶手段を更に備え、
    前記制御部は、前記機能水洗浄モードとは別に、前記水散水工程のみを実行する水洗浄モードを有するとともに、前記水洗浄モードを実行時においても前記記憶手段に記憶されている異常を前記表示部に表示する
    ことを特徴とする請求項1に記載の浴室洗い場床用洗浄装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020179619A1 (ja) * 2019-03-01 2020-09-10 パナソニックIpマネジメント株式会社 浴室洗浄装置

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