JP2009225884A - 浴室殺菌システムおよび浴室洗浄システム - Google Patents

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Shuji Nishiyama
修二 西山
Naoki Kitamura
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Abstract

【課題】本発明は、散水される殺菌水の流量を変化させることが可能で、状況に応じて散水範囲や散水箇所を変化させることが可能な浴室殺菌システムを提供する。
【解決手段】殺菌水を生成するための殺菌水生成装置と、前記殺菌水生成装置で生成された殺菌水を浴室内に散布するための殺菌水散水部と、前記殺菌水散水部からの吐水および止水を切替える切替え弁と、前記殺菌水散水部から散水される殺菌水の流量を変更可能な流量可変手段と、前記殺菌水生成装置と前記切り替え弁と前記流量可変手段とを制御するための制御装置とを備えたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、浴室内に洗浄水または殺菌水を散水し、浴室内を洗浄または殺菌水する浴室洗浄ユニットに関する。
浴室内の汚れには、人体の洗浄に使用された石鹸やシャンプーなどのカス、人体から発生した垢(タンパク質系、炭水化物系、油脂系、塩類等)などがあり、使用者は頻繁に掃除を行う必要がある。
このような汚れを自動で掃除するために、洗剤を含有した洗浄水や、殺菌成分が添加された殺菌水を浴室内に自動で散水する浴室装置が提案されている(特許文献1、特許文献2参照)。しかしながら、特許文献1や特許文献2に開示されている浴室装置では、一定流量で洗浄水または殺菌水を散水しているため、限定された場所のみに繰り返し殺菌水や洗浄水がかかる単一な散水であり、状況に応じて散水範囲や散水箇所を変化させることができなかった。
特開平9−220273号公報 特許3339351号公報
本発明は、散水される殺菌水の流量を変化させることが可能で、状況に応じて散水範囲や散水箇所を変化させることが可能な浴室殺菌システムを提供することを目的とする。また、散水される洗浄水の流量を変化させることが可能で、状況に応じて散水範囲や散水箇所を変化させることが可能な浴室洗浄システムを提供することを目的とする。
本発明の一態様によれば、殺菌水を生成するための殺菌水生成装置と、前記殺菌水生成装置で生成された殺菌水を浴室内に散布するための殺菌水散水部と、前記殺菌水散水部からの吐水および止水を切替える切替え弁と、前記殺菌水散水部から散水される殺菌水の流量を変更可能な流量可変手段と、前記殺菌水生成装置と前記切り替え弁と前記流量可変手段とを制御するための制御装置と、を備えたことを特徴とする浴室殺菌システムが提供される。
また、本発明の一態様によれば、洗剤が含有した洗浄水を生成するための洗浄水生成装置と、前記洗浄水生成装置で生成された洗浄水を浴室内に散布するための洗浄水散水部と、前記洗浄水散水部からの吐水および止水を切替える切替え弁と、前記洗浄水散水部から散水される洗浄水の流量を変更可能な流量可変手段と、前記洗浄水生成装置と前記切り替え弁と前記流量可変手段とを制御するための制御装置と、を備えたことを特徴とする浴室洗浄システムが提供される。
本発明によれば、散水される殺菌水の流量を変化させることが可能で、状況に応じて散水範囲や散水箇所を変化させることが可能な浴室殺菌システムを提供することができる。また、散水される洗浄水の流量を変化させることが可能で、状況に応じて散水範囲や散水箇所を変化させることが可能な浴室洗浄システムを提供することができる。
本発明に係る浴室殺菌ユニットの一実施形態について、添付図面を参照して説明する。図1は、本実施形態に係る浴室殺菌システムの全体的な概要を示すものである。
この浴室殺菌システムは、浴槽2と、浴槽2の長辺側に隣接する洗い場床3と、浴槽2側から洗い場床3を隔てて浴槽2に対向する第1の壁面4へ横設された浴室カウンタ5と、浴室殺菌装置1Aとから構成される。洗い場床3は、排水口7内に向かって排水用の下り勾配が取られている。ここで、浴室カウンタ5は、第二の壁面42に取り付けられており、浴槽2のリム2aより低い位置に配置されている。浴室カウンタ5に対向する第三の壁面36もしくは、第一の壁面4のいずれかに人が浴室内に出入りする出入口用の浴室ドア37が設けられる。
また、この浴室には、洗い場床3の浴槽2側端辺から、浴槽2の洗い場床3側端辺までを掩蔽するバスエプロン6と、洗い場床3の浴槽2側端辺に、洗い場床3より一段低く形成され、排水トラップが取設される排水口7が設けられ、排水口7上面には、洗い場床上の水が排水口7内に流入可能な程度の隙間を空けて排水蓋8が載置される。
浴室殺菌装置1Aは、制御ボックス(制御装置)10と、機能ユニット(殺菌水生成装置)11と、殺菌水吐水部に該当する殺菌水散水部12と、リモコン13とを備える。
制御ボックス10は、浴室の天井裏に設置され、リモコン13からの指示により、機能ユニット11内の後述する電磁弁及び電解槽を制御する。機能ユニット11は、殺菌水を生成するユニットであり、浴室カウンタ内に内蔵され、その先端には殺菌水を散布する殺菌水散水部12が接続される。
リモコン13は、浴室前の更衣室等の壁面に設置され、スイッチ13aとLED13bとを備える。スイッチ13aをONにすると、浴室殺菌装置1Aが作動を開始するとともに、LED13bが点灯し、浴室殺菌装置1Aが作動中であることを表示する。
浴室カウンタ5内部には、図2に示すように、洗い場水栓(吐水部)に給水/給湯する給水管15及び給湯管16が配管される。このうち給水管15は、分岐されて、機能ユニット11に水を供給する水道水導入管17が接続される。
この水道水導入管17の途中には止水栓18が設けられ、この止水栓18を閉めることにより、機能ユニット11を取り外す際にも、浴室の通常の使用に支障を来さないようになっている。
水道水導入管17により導入された水は、機能ユニット11内において殺菌水に変成され、殺菌水導出管19Aを経由して散水部12へと送られる。
機能ユニット11は、図3(a)に示すように、ケース20内に、水道水導入管17に接続する流入口21を介して順に、電磁弁22、流調弁23、大気開放弁24、逆止弁25、及び電解槽26が連通され、電解槽26は、流出口27を介して殺菌水導出管に接続される。ここで、流入口および流出口は浴室カウンターの前端部側に配置されるように取設されており、流入口と流出口の軸はそれぞれ対角位置に配置されている。電解槽を介して流入口と流出口を連通するための管路部は、流入口から浴室カウンターの後端部側に直進する往路部と、流出口から浴室カウンターの後端部側に直進する復路部と、往路部および復路部の浴室カウンター後端部側の端部を連通するためにU字状に屈曲すると共に、復路部が往路部に比べて高い位置に配置されるように取り付けられる屈曲部と、を有している。
機能ユニット11は、ケース20内にウレタン樹脂28が充填されて、防水構造とされている。これにより、電気部品の端子部の防水と、通水部からの漏水が防止される。
また、図3(b)に示すように、機能ユニット11の大きさを最小とすべく、流入ロ21と流出口27の軸が、ケース20の対角に位置するように配設される。
リモコン13のスイッチ13aが押されると、制御ボックス10からの指示により電磁弁22が開く。そして、電磁弁22が開くことにより通水され、流調弁23により流量が可変される。散水される殺菌水の流量が変化することを繰り返すことで、状況に応じて散水範囲や散水箇所を変化させることができるようになる。例えば殺菌水吐水開始時は低流量、所定時間後から大流量に変化させる。これにより、殺菌水の吐水開始時に、殺菌水が人にかかるリスク、ドアから外にでるリスクを低減することができる。殺菌水の吐水を低流量で始めれば、万が一、浴室内に人がいても、殺菌水を大量にかかる前に、気付いて浴室外に出ることができる。また、万が一、ドアが開いていても、低流量であるため、外に殺菌水が飛び出る前に、ドアを閉めることができる。
通水状態になると、電解槽26の電極29に通電が開始され、電極29の電気分解が行われて銀イオンが発生する。銀イオンを含有する水は殺菌水として散水部12へ送られる。こうして生成された殺菌水は、逆止弁25により給水管15へと逆流することが防止される。電解槽26へ通電する電流は、流調弁23に応じて可変するのが好ましい。例えば流調弁が小流量Q(L/min)と大流量Q(L/min)の2つに可変可能なものであれば、電解槽26の電解電流も、流量比に応じて可変する。大流量の時の電流をI(mA)とすると、低流量時IはI=I×Q/Qの電流をかけるようにする。このようにすることで、散水される殺菌水の濃度を一定にすることができる。
大気開放弁24は、通電時(電磁弁開)においては閉止状態になって、水が外部に漏出することが防止され、待機時(電磁弁閉)には開放状態になって、逆止弁25より下流側は空気と置換される。これにより、電解槽26内に残存水が残ることが防止される。
電解槽26の電極29は、銀、銀合金または銀メッキ金属により形成され、電極29の電気分解が行われると銀イオンが発生する。この電極29は、図4(a)に示すように、電極29同士が水平になるような位置関係で設置されている。これにより、図4(b)に示すように、待機時に残存水の表面張力による電極の導通状態が回避される。このようにすることで、電解槽をコンパクト(厚みを薄く)にしても、待機時に残存水の表面張力によって電極が導通状態になることを回避できる。
図5は、本実施形態に係る浴室洗浄システムの全体的な概要を示すものである。
この浴室洗浄システムは、浴槽2と、浴槽2の長辺側に隣接する洗い場床3と、浴槽2側から洗い場床3を隔てて浴槽2に対向する第1の壁面4へ横設された浴室カウンタ5と、浴室洗浄装置1Bとから構成される。洗い場床3は、排水口7内に向かって排水用の下り勾配が取られている。ここで、浴室カウンタ5は、第二の壁面42に取り付けられており、浴槽2のリム2aより低い位置に配置されている。浴室カウンタ5に対向する第三の壁面36もしくは、第一の壁面4のいずれかに人が浴室内に出入りする出入口用の浴室ドア37が設けられる。
また、この浴室には、洗い場床3の浴槽2側端辺から、浴槽2の洗い場床3側端辺までを掩蔽するバスエプロン6と、洗い場床3の浴槽2側端辺に、洗い場床3より一段低く形成され、排水トラップが取設される排水口7が設けられ、排水口7上面には、洗い場床上の水が排水口7内に流入可能な程度の隙間を空けて排水蓋8が載置される。
浴室洗浄装置1Bは、制御ボックス(制御装置)10と、機能ユニット(洗浄水生成装置)11と、洗浄水吐水部に該当する洗浄水散水部12と、リモコン13とを備える。
制御ボックス10は、浴室の天井裏に設置され、リモコン13からの指示により、機能ユニット11内の後述する電磁弁及び洗剤補給ポンプを制御する。機能ユニット11は、洗剤を含む洗浄水を生成するユニットであり、浴室カウンタ内に内蔵され、洗剤を補給する洗剤補給口81と、洗剤を含む洗浄液を散布する散水部12が接続される。洗剤補給口81は浴室カウンタの上面に開口して配置される。
リモコン13は、浴室前の更衣室等の壁面に設置され、スイッチ13aとLED13b
と洗剤補給LED13dとを備える。スイッチ13aをONにすると、浴室洗浄装置1Bが作動を開始するとともに、LED13bが点灯し、浴室洗浄装置1Bが作動中であることを表示する。また洗剤タンク80内の洗剤が所定量より少なくなると洗剤補給LED13dが点灯する。
浴室カウンタ5内部は、図2と同様であり、洗い場水栓(吐水部)に給水/給湯する給水管15及び給湯管16が配管される。このうち給水管15は、分岐されて、機能ユニット11に水を供給する水道水導入管17が接続される。
この水道水導入管17の途中には止水栓18が設けられ、この止水栓18を閉めることにより、機能ユニット11を取り外す際にも、浴室の通常の使用に支障を来さないようになっている。
水道水導入管17により導入された水は、機能ユニット11内において洗剤を含む水に変成され、洗剤水導出管19Bを経由して散水部12へと送られる。
機能ユニット11は図6に示すように、給水管15が分岐して、一方は洗い場水栓77へ、もう一方は機能部に入水する。電磁弁22の開によって水道水は、流調弁23、逆止弁24、大気開放弁25を通過し、洗剤ポンプ82の駆動により洗剤タンク80から洗剤が水道水に混入される。洗剤は洗剤補給口81から洗剤タンク80内に補給され、フロートSWにより洗剤量の検知を行う。
リモコン13のスイッチ13aが押されると、制御ボックス10からの指示により電磁弁22が開く。そして、電磁弁22が開くことにより通水され、流調弁23により流量が可変される。散水される洗浄水の流量が変化することにより、状況に応じて散水範囲や散水箇所を変化させることができるようになる。例えば洗剤水吐水開始時は低流量、所定時間後から大流量に変化させる。これにより、洗剤水の吐水開始時に、洗剤水が人にかかるリスク、ドアから外にでるリスクを低減することができる。洗剤水の吐水を低流量で始めれば、万が一、浴室内に人がいても、洗剤水を大量にかかる前に、気付いて浴室外に出ることができる。また、万が一、ドアが開いていても、低流量であるため、外に洗剤水が飛び出る前に、ドアを閉めることができる。
通水状態になると、洗剤ポンプ82の作動が開始され、洗剤の水道水への混入が行われ、洗剤を含有する水は洗浄水として散水部へ送られる。こうして生成された洗浄水は、逆止弁24により給水管15へと逆流することが防止される。
大気開放弁25は、通電時(電磁弁開)においては閉止状態になって、水が外部に漏出することが防止され、待機時(電磁弁閉)には開放状態になって、逆止弁24より下流側は空気と置換される。これにより、洗剤含有水や殺菌水の逆流防止の安全性が、逆止弁24の作用とともに高まる。また電解槽26内に残存水が残ることが防止される。
流調弁23は、配管に接続される弁本体84と、この弁本体84の内部中央に回転自在に組み込まれた球状の弁体85と、この弁体85を略90°の角度範囲内で水平方向に回転させる回転手段としての弁軸86等で構成されている。弁本体84の管内は、水道水が流入する一次側(上流側)流水路88と、前記弁体85が組み込まれるボールキャビティ89と、二次側(下流側)流水路90を形成している。前記弁軸86は、前記ボールキャビティ89の真上からOリングを介して回転自在に挿通され、シール部材によって水密に封止されている。弁体85を略90°の角度範囲内で回転させる弁軸86は電動アクチュエータ87に接続され、制御ボックス10からの指示により電動アクチュエータ87が駆動する。
前記弁体85は、一次側開口部91、一次側開口部92と、二次側開口部93、二次側開口部94の4つの開口部を有している(図7c)。一次側開口部91と一次側開口部92は、どちらも一次側(上流側)流水路88の穴径と同一で、水道水の流入側開口部を形成する。一方、他方の二次側開口部は、水道水の流出側開口部で、流調弁23の流量特性を決定する。二次側開口部93は、二次側(下流側)流水路90の穴径と同一であり、大流量吐水用の開口部であり、二次側開口部94は、前記二次側開口部93より開口面積が小さく、少流量吐水用の開口部となる。
図7(a−1)は大流量を吐水する場合の流調弁23の内部断面図であり、(a−2)はその時の流路構成を表す平面図である。図7(b−1)は小流量を吐水する場合の流調弁23の内部断面図であり、(b−2)はその時の流路構成を表す平面図である。大流量吐水の場合は、一次側開口部91と二次側開口部93が連通される。小流量吐水の場合は、一次側開口部92と二次側開口部94が連通される。
散水部12は、浴室殺菌システム、浴室洗浄システムとも同様となる。図8に示すように、大別して、殺菌水導出管19Aまたは洗剤水導出管19Bに接続されるボディ30と、その先端に軸支される回転体31とから構成される。回転体31はまた、上側部材32と下側部材33とに分割され、ワッシャ34を介して、固定ビス35により、ボディ31の先端に回転自在に取設される(図10参照。)。回転体31はこのように取り外し可能かつ分解可能に形成されているので、その内部及びボディ30の先端を清掃することができる。
回転体31(の下側部材33)には、図9(a)に示すように、4対8個の液体噴出孔33a,33b,33c,33dが設けられる。これらの液体噴出孔33a,33b,33c,33dは、回転体31の回転中心から同一方向へ同一距離偏心して設けられるので、通水状態になると、水流により回転し、洗い場床3ヘ殺菌水を万遍なく散布することができる。
これらのうち、液体噴出孔33aは、図9(b)に示すように、水平に開口するものの、液体噴出孔33bは、図9(c)に示すように、仰角4°に開口する。また、液体噴出孔33cは、図9(d)に示すように、仰角8°に、液体噴出孔33dは、図9(d)に示すように、仰角12°にそれぞれ開口する。
これにより、洗い場床3の散水部近傍から遠方まで、万遍なく散布することができる。なお、各液体噴出孔の仰角は、散布する洗い場床の広さに応じて適宜決定される。
ところで、ボディ30の先端は、図10に示すように、直径D1に形成された軸先端30aのさらに先に直径D2の最先端30bが段落ちして形成される。これに対応して、上側部材32には、軸先端30aが挿通可能な直径D1’の挿通孔32aが形成され、下側部材33には、最先端30bが挿通可能なものの軸先端30aは挿通不能な直径D2’’の挿通孔33eが形成される。
これにより、回転体31を分解した後、誤って上側部材32と下側部材33とを上下逆に取り付けることが防止されるので、液体噴出孔33b,33c,33dは仰角を確保でき、常に上方を指向して開口する。
本実施の形態に係る浴室殺菌システムおよび浴室洗浄システムは上記のように構成されており、以下その殺菌水または洗剤水の散布状態について説明する。図11は、散布状態を示す平面図であり、図12は同立面図である。
図11に示すGのエリアは、主に仰角0°の液体噴出孔33aからの殺菌水が散布されるエリアであり、同Hのエリアは、主に仰角4°の液体噴出孔33bからの殺菌水が散布されるエリア、同じく、I及びJのエリアは、それぞれ主に仰角8°及び12°の液体噴出孔33c及び33dからの殺菌水が散布されるエリアである。このように、液体噴出口33a,33b,33c,33dの仰角を異ならせることにより広範囲に亘って殺菌水を散布することが可能となる。
これに対し、図11に示すFのエリアには、殺菌水は直接散布されない。このエリアには、図12に示すように、散水部12より奥側で浴室カウンタが取設される第二の壁面42、第二の壁面近傍側の第一の壁面4、または第二の壁面近傍側のバスエプロン6に当たり跳ね返った水、及び跳ね返った後そこから洗い場床3の勾配に沿って流れ下る殺菌水により洗浄される。このように、散水部12が回転して吐水する形態であるため、散水部から離れたエリアG,H,I,Jエリア用の液体噴出孔を設けておけば、必然的に散水部12近傍の洗い場床上は、大量の殺菌水が流れることになる。これにより、洗い場床上全面に殺菌水を行き渡らせることが可能となる。特に、水道圧力のみで、散水部12遠方側まで殺菌水を散布するためには、液体噴出孔の総孔面積に限界があるが、本実施形態では、散水部から離れたエリアG,H,I,Jエリア用の液体噴出孔のみで足りるため、水道水圧のみで洗い場床の全面に殺菌水を行き渡らせることができる。
この点、散水部12は、浴槽2と洗い場床3を隔てて対向する壁面4近傍、すなわち、排水口7と対角位置となるに水上に取設されるので、散水部近傍においても殺菌水が廻らないエリアはない。
また、散水部12は、浴室カウンタ5下部に取設されるので、浴室カウンタ5下部が陰になって、殺菌水が廻らないということもない。
他方、液体噴出口33dの仰角は一定以下に抑えられるので、無闇に広いエリアに散布することはなく、経済的であるばかりでなく、図12に示すように、殺菌水は最高位置でも浴槽2のリム2aの高さを超えないので、風呂蓋に殺菌水がかかることもない。
さらに、殺菌水は、バスエプロン6に向かっても散布されるので、図13に示すように、排水口7上の排水蓋8とバスエプロン6との間にできる隙間には、バスエプロン6に当たって流れ落ちる殺菌水によって洗浄される。このように、洗い場床3を流れ落ちる殺菌水だけでは網羅できないエリア(排水口におけるバスエプロン6側の端辺であって、特にその中央付近は洗い場床上を流れた殺菌水が流れにくい。)も洗浄することができる。
浴室洗浄システムにおいては、洗剤を含む水を散布した後、洗剤を洗うすすぎ工程を入れるのが望ましい。すすぎ工程は、電磁弁22を開け、洗剤ポンプ82を止めて行う。
散水部12は、広範囲に洗浄水を散布する固定ノズルでも構わない。図14に示すような固定ノズル73の吐水口74から、洗い場床3に向けて殺菌水を吐水する。図15に示すように排水ピット7と反対側の壁付近に洗浄水を吐水すれば、洗い場床3が有する排水口に向かう傾斜を利用して洗浄水を流せるため、ほぼ全面の洗い場床3に洗浄水を接触させることが可能となる。この際、吐水を大流量と小流量で切り替えれば、殺菌水の到達エリアが変わるため、より広範囲に殺菌水を吐水することが可能となる。
図16は本発明に関わる浴室殺菌システムおよび浴室洗浄システムのフローチャートの実施例を表す。両システムとも、制御ステップは同様であり、浴室殺菌システムの場合について記載する。
浴室殺菌SWがONされると、流調弁23の弁体85が、一次側開口部92と二次側開口部94が連通される位置にセットされ、小流量吐水から開始される。電磁弁22が開いて、電解槽26へ通電し、殺菌水生成装置の運転開始と同時に、タイマーを作動させ、タイマーが所定時間Tをカウントしたら、電解槽26への通電を止め、電磁弁を閉じる。次に、流調弁23の弁体85が、一次側開口部91と二次側開口部93が連通される位置にセットされ、電磁弁22が再度開いて、電解槽26へ通電し、大流量の殺菌水吐水を行う。殺菌水生成装置の運転再開と同時に、タイマーを作動させ、タイマーが所定時間Tをカウントしたら、電解槽26への通電を止め、電磁弁を閉じて、殺菌水生成装置の運転を終了する。大流量で殺菌水を吐水する所定時間Tは、洗い場全面に万遍なく吐水し、排水トラップ内の水をほぼ完全に殺菌水に置換する時間Tに設定する。また、電磁弁22を閉じずに、流調弁23の流量調整を行っても良い。尚、本実施例では、小流量吐水の後に大流量吐水することで運転を終了させているが、これを何度か繰り返し行うようにしても良い。このようにすることで、満遍なく、洗い場全体に殺菌水を直接吐水することが可能となる。
本実施例における好ましい殺菌水としては、銀イオン水を挙げることができる。銀イオンは、細菌の細胞膜にある酵素に吸着し、酵素の作用を阻害するため、細菌が生命維持できなくなると言われている。接触する基材表面をコートする作用もあり、細菌が基材表面で繁殖しにくくなる。反応性の良い殺菌剤では、殺菌剤は瞬時に反応してしまい、抗菌力の持続性という点では課題があった。その点、銀イオンは基材表面をコートして、細菌の付着を防ぐことができ、かつ殺菌力を有しているため、基材表面での細菌の増殖を効果的に抑制でき、洗い場床と排水口のヌメリ、ニオイを抑制することが可能となる。
もちろん、銀イオン以外の殺菌性物質又はイオンを含有する水を使用不可として排除するものではない。具体的には、遊離塩素、抗菌性金属(例えば、銅、亜鉛等)又はそのイオン、オゾン、オゾン含有水、結合塩素、有機塩素系消毒液、有機リン酸系消毒液、ベルオクソ炭酸イオン又はその塩、アルコール系消毒液なども使用を想定することは可能である。また、洗い場のみの殺菌や洗浄に限られず、浴室全体の殺菌や洗浄についても、本発明に含まれる。
尚、上述した本実施形態による浴室殺菌システムおよび浴室洗浄システムによれば、以下の効果が得られる。
散水される殺菌水の流量を変化させることが可能で、状況に応じて散水範囲や散水箇所を変化させることが可能な浴室殺菌システムを提供することができる。また、散水される洗浄水の流量を変化させることが可能で、状況に応じて散水範囲や散水箇所を変化させることが可能な浴室洗浄システムを提供することができる。
本発明に係る浴室殺菌システムの一実施形態の全体概要を示す図。 浴室カウンタ裏面に取設された機能部を示す図で、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は側面図。 浴室殺菌システムの機能部の詳細を示す図で、(a)は正面図、(b)は側面図。 銀電極の配置を模式的に説明する図。 本発明に係る浴室洗浄システムの一実施形態の全体概要を示す図。 浴室洗浄システムの機能部の詳細を示す図。 流調弁の構成を示す図。 散水部の構成を示す図。 散水部の回転体を示す図で、(a)は平面図、(b)はB−B断面図、(c)はC−C断面図、(d)はD−D断面図、(e)はE−E断面図。 散水部の分解断面図。 殺菌水の散布状態を示す平面図。 殺菌水の散布状態を示す立面図。 排水口廻りにおける殺菌水の散布状態を示す斜視図。 散布部12が固定ノズルを示す図。 散布部12が固定ノズルの場合の散布状態を示す平面図。 浴室殺菌システムの作動フローチャートの実施例。
符号の説明
1A 浴室殺菌装置
1B 浴室洗浄装置
2 浴槽
2a リム
3 洗い場床
4 第一の壁面
5 浴室カウンタ
6 バスエプロン
7 排水口
8 排水蓋
10 制御ボックス
11 機能ユニット
12 散水部
13 リモコン
13a スイッチ
13b LED
13d 洗剤補給LED
15 給水管
16 給湯管
17 水道水導入管
18 止水栓
19A 殺菌水導出管
19B 洗剤水導出管
20 ケース
21 流入口
22 電磁弁
23 流調弁
24 大気開放弁
25 逆止弁
26 電解槽
27 流出口
28 ウレタン樹脂
29 電極
30 ボディ
30a 軸先端
30b 最先端
31 回転体
32 上側部材
32a 33e 挿通孔
33a,33b,33c,33d 液体噴出孔33 下側部材
34 ワッシャ
35 固定ビス
36 第三の壁面
37 浴室ドア
42 第二の壁面
73 固定ノズル
74 吐水口
77 洗い場水栓
80 洗剤タンク
81 洗剤補給口
82 洗剤ポンプ
84 弁本体
85 弁体
86 弁軸
87 電動アクチュエータ
88 一次側(上流側)流水路
89 ボールキャビティ89
90 二次側(下流側)流水路
91 一次側開口部
92 一次側開口部
93 二次側開口部
94 二次側開口部

Claims (6)

  1. 殺菌水を生成するための殺菌水生成装置と、
    前記殺菌水生成装置で生成された殺菌水を浴室内に散布するための殺菌水散水部と、
    前記殺菌水散水部からの吐水および止水を切替える切替え弁と、
    前記殺菌水散水部から散水される殺菌水の流量を変更可能な流量可変手段と、
    前記殺菌水生成装置と前記切り替え弁と前記流量可変手段とを制御するための制御装置と、を備えたことを特徴とする浴室殺菌システム。
  2. 前記制御装置は、前記流量可変手段によって流量を変化させながら散水することで、洗い場の全面に殺菌水を散水することを特徴とする請求項1記載の浴室殺菌システム。
  3. 前記流量可変手段によって、散水開始時は小流量で殺菌水を散水し、その後、大流量で殺菌水を散水することを特徴とする請求項1または2記載の浴室殺菌システム。
  4. 洗剤が含有した洗浄水を生成するための洗浄水生成装置と、
    前記洗浄水生成装置で生成された洗浄水を浴室内に散布するための洗浄水散水部と、
    前記洗浄水散水部からの吐水および止水を切替える切替え弁と、
    前記洗浄水散水部から散水される洗浄水の流量を変更可能な流量可変手段と、
    前記洗浄水生成装置と前記切り替え弁と前記流量可変手段とを制御するための制御装置と、を備えたことを特徴とする浴室洗浄システム。
  5. 前記制御装置は、前記流量可変手段によって流量を変化させながら散水することで、洗い場の全面に洗浄水を散水することを特徴とする請求項4記載の浴室洗浄システム。
  6. 前記流量可変手段によって、散水開始時は小流量で洗浄水を散水し、その後、大流量で洗浄水を散水することを特徴とする請求項4または5記載の浴室洗浄システム。
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