JP6470921B2 - シングルフェーサの糊付けロール位置調整装置及び糊付けロール位置調整方法 - Google Patents

シングルフェーサの糊付けロール位置調整装置及び糊付けロール位置調整方法 Download PDF

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Description

本発明は、シングルフェーサの糊付けロールを糊付け対象の芯紙を保持する段ロールに対して適正な位置関係に位置調整する装置及び方法に関するものである。
シングルフェーサでは、互いに噛み合って対向回転する一対の段ロール間に芯紙を通して波形状に段繰りする。この段繰りした芯紙を下流側段ロールに巻き付けながら搬送し、芯紙の山形段頂部へ糊付け装置の糊付けロールを介して糊を塗布する。その後、芯紙と他経路を通って送り込まれたライナとを合流させ、所定の温度,加圧力を付与して糊により接合して片面段ボールシートを製造する。
糊付け装置は、糊付けロールと、ドクターロールと、これらの両ロールによって片側壁を形成させた糊溜等によって構成される。糊溜内の糊は、糊付けロールとドクターロールとの間隙を通過することによって、糊付けロールの外周面へ所定厚さの糊被膜として付着して回転移送され、芯紙の山形段頂部へ供給される。
ただし、糊付けロールの外周面の糊被膜が所定厚さであっても、糊付けロールと、芯紙を保持し糊付けロールと対向する下流側段ロールとの隙間が適正でなくては、芯紙の山形段頂部へ糊を適正に供給できない。そこで、糊付けロールと段ロールとの隙間を調整する技術が種々提案されている。
特許文献1には、芯紙の山形段頂部へ糊を供給する糊付けロール等の一連の糊付け部ユニットに伸縮自在のシリンダを連結し、シリンダの伸長によって糊付けロールとこれと対向する段ロールとを接離可能に構成したものが開示されている。そして、糊付けロールを段ロールに向けて隙間調整を行った際の、振動/騒音/トルク/押付力の変化を検出することにより、当該隙間をほぼ芯紙の厚みに設定できるようにしている。
しかし、特許文献1の技術は、糊付けロールと段ロールとが予め平行であることを前提としている。しかし、糊付けロールと段ロールとは、当初は平行であっても、以下の原因によって平行でなくなる場合がある。
(1)段ロール及びフレームの熱膨張による狂い。
(2)使用に伴う支点等のガタ増加。
(3)支点の摺動抵抗の増加。
(4)段ロール交換後の位置決め不良。
このように糊付けロールと段ロールとが平行でなくなれば、隙間調整を実施しても、山形段頂部への適切な糊付けは困難になる。つまり、糊付けロールの一端側(操作側又は駆動側)は隙間が狭く他端側(駆動側又は操作側)は隙間が広い場合、隙間が狭い糊付けロールの一端側が先に段ロールと接触するため、これを基準に隙間調整されて、他端側は隙間が広いままの状況となり糊付け不良が発生する。
これに対して、特許文献2には、糊付けロールと段ロールとを平行に調整する技術が開示されている。この技術は、糊付けロールの両端部を段ロールへ接近又は離隔する方向にそれぞれの移動距離を把握しながらモータにより個別に移動させる移動機構を設け、糊付けロールの一方の端部だけを段ロールへ接近させ、この端部が段ロールへ接触したらこの端部を段ロールから所定の微小距離だけ離隔させる。同様に、他方の端部だけを段ロールへ接近させ、この端部が段ロールへ接触したらこの端部を段ロールから所定の微小距離だけ離隔させる。
特許第2837126号公報 特許第2918540号公報
しかしながら、特許文献2の技術では、糊付けロールの一方の端部を段ロールへ接触させ、次に、この一方の端部を段ロールから一定距離だけ離し、その後、糊付けロールの他方の端部を段ロールへ接触させ、次に、この他方の端部を段ロールから一定距離だけ離すことで、ようやく糊付けロールと段ロールとを平行に調整する処理が完了する。このため、特許文献2の技術では、平行調整を行なう処理ステップが煩雑であり、よりシンプルな処理で糊付けロールと段ロールとの平行調整を行なえるようにすることが要望されている。
本発明はかかる課題に鑑み創案されたもので、糊付けロールと段ロールとが平行になるように容易に位置調整することができるようにした、シングルフェーサの糊付けロール位置調整装置及び糊付けロール位置調整方法を提供することを目的とする。
(1)本発明のシングルフェーサの糊付けロール位置調整装置は、芯紙を段繰りする一対の段ロールと、段繰り後に下流側段ロールに捲き付いて搬送される芯紙の山形段頂部に糊を移転供給する糊付けロールと、を備えたシングルフェーサの糊付け装置に装備され、前記下流側段ロールに対して前記糊付けロールを平行にするために前記糊付けロールの位置を調整する装置であって、前記糊付けロールの各端部をそれぞれ支持する支持部と、前記両支持部に備えられ、前記糊付けロールの各端部を前記下流側段ロールに接触させる方向に移動させ、前記糊付けロールの前記各端部が何れも前記糊付けロールに規制されて移動できなくなっている状態にすることで、前記下流側段ロールに対して前記糊付けロールを平行な状態に位置調整する平行調整機構と、を備えている。
(2)前記各支持部は、前記糊付けロールの端部を直接支持する第1支持部と、前記第1支持部を介して前記糊付けロールの端部を支持する第2支持部と、前記第1支持部と前記第2支持部とを連結する連結部とを有し、前記平行調整機構は、前記連結部に装備されていることが好ましい。
(3)また、前記平行調整機構は、前記糊付けロールの各端部を移動させるアクチュエータを備え、前記アクチュエータの作動を制御する制御装置を備え、前記制御装置は、前記アクチュエータの作動により前記糊付けロールの各端部が前記下流側段ロールに接触したことを判定する接触判定部と、前記接触判定部が前記接触を判定したら前記アクチュエータの作動を停止させる作動停止部と、を備えていることが好ましい。
(4)この場合、前記平行調整機構は、回転運動する回転部材の回転を前記糊付けロールの端部の変位に変換する変換機構と、前記回転部材を回転駆動して、前記変換機構を通じて前記糊付けロールの端部をそれぞれ移動させる前記アクチュエータと、を有していることが好ましい。
(5)さらに、前記回転部材は、回転中心に対して偏心すると共に前記糊付けロールの端部を支持する偏心軸部を有し、前記変換機構は、前記回転部材の回転に伴う前記偏心軸部の移動によって前記糊付けロールの端部を変位させるように構成されていることが好ましい。
(6)前記アクチュエータは、前記糊付けロールの各端部に対応して個別に備えられていることが好ましい。
(7)前記平行調整機構は、シリンダチューブと、前記シリンダチューブ内を移動するピストンと、前記ピストンによって前記シリンダチューブ内に区画され非圧縮性流体が充填された流体室とを有し、前記流体室内の非圧縮性流体の吸排により微小伸縮する(この微小伸縮により前記糊付けロールの各端部を前記下流側段ロールに対して離接させる)微小伸縮シリンダを一対と、前記両微小伸縮シリンダの前記流体室同士を連通する連通路と、を有することも好ましい。
(8)また、前記平行調整機構は、シリンダチューブと、前記シリンダチューブ内を移動するピストンと、前記ピストンによって前記シリンダチューブ内に区画され非圧縮性流体が充填された流体室とを有し、前記流体室内の非圧縮性流体の吸排により微小伸縮する(この微小伸縮により前記糊付けロールの各端部を前記下流側段ロールに対して離接させる)微小伸縮シリンダを一対と、前記両微小伸縮シリンダの可動部同士の間に介装され、一方の可動部が前記糊付けロールの端部を前記下流側段ロールに対して接近させると他方の可動部が前記糊付けロールの端部を前記下流側段ロールに対して離隔させるように、機械的に接続する連動機構とを有することも好ましい。
(9)前記連動機構は、前記糊付けロールの各端部を前記下流側段ロールに対して離接させる方向に向けて前記各可動部にそれぞれ設けられたラックと、前記両ラックに噛合するピニオンと、を有するラックアンドピニオン機構であることも好ましい。
(10)前記平行調整機構は、前記第2支持部に設けられ、前記糊付けロールの端部を移動させる際の前記第1支持部の移動方向と直交する向きに中心線を配向された軸受部と、前記軸受部のそれぞれに回転自在に支持された通し軸と、前記通し軸の両端にそれぞれ突設され前記第2支持部に当接し前記第1支持部を前記移動方向に駆動する駆動ピン部と、を備え、前記各駆動ピン部は、その軸心を前記通し軸の軸心に対して互いに180度異なる偏心方向に偏心して配置されることも好ましい。
(11)また、前記アクチュエータは予め設定された一定の回転トルク又は一定の回転速度で前記回転部材を回転駆動することが好ましい。
(12)前記接触判定部は、前記アクチュエータの回転トルクが変化したら前記糊付けロールの当該端部が前記下流側段ロールに接触したと判定することが好ましい。
(13)前記接触判定部は、前記アクチュエータが予め設定された時間だけ作動したら前記糊付けロールの各端部が前記下流側段ロールに接触したと判定することも好ましい。
(14)前記接触判定部は、前記アクチュエータの作動中に前記糊付けロールの端部が停止したら前記糊付けロールの当該端部が前記下流側段ロールに接触したと判定することも好ましい。
(15)さらに、前記平行調整機構は、停止した前記糊付けロールの移動を規制するブレーキ機構を備えていることが好ましい。
(16)前記糊付けロール及び前記糊付けロールの各端部を支持する前記第1支持部としてのサイドプレートを含む糊付け部ユニットと、前記糊付け部ユニットを、前記糊付けロールが前記下流側段ロールに対して離接する移動方向に可動に支持し、前記糊付け部ユニットをその可動方向に移動させる前記第2支持部としてのユニット移動機構とを有し、前記ユニット移動機構には、前記糊付け部ユニットを移動させて前記糊付けロールと前記下流側段ロールとの隙間を調整する隙間調整機構が付設されていることが好ましい。
(17)また、前記制御装置は、前記糊付けロールが前記下流側段ロールとの平行を維持しながら所定量だけ離隔するように前記隙間調整機構を作動させて前記糊付け部ユニットを移動させる隙間調整部を備えていることが好ましい。
(18)本発明のシングルフェーサの糊付けロール位置調整方法は、芯紙を段繰りする一対の段ロールと、段繰り後に下流側段ロールに捲き付いて搬送される芯紙の山形段頂部に糊を移転供給する糊付けロールと、前記糊付けロールの各端部を前記下流側段ロールに対して個別に移動させることが可能な平行調整機構と、を備えたシングルフェーサの糊付け装置において、前記下流側段ロールに対して前記糊付けロールを平行にするために前記糊付けロールの位置を調整する方法であって、前記平行調整機構により前記糊付けロールの各端部を前記下流側段ロールに接近させていく移動ステップと、前記移動ステップを実施している際に、前記糊付けロールの各端部が何れも前記下流側段ロールに接触し、前記糊付けロールに規制されて移動できなくなっている状態になったら前記糊付けロールが前記下流側段ロールに対して平行な状態になったと判定する判定ステップと、をそなえている。
(19)前記移動ステップでは、アクチュエータを作動させて前記糊付けロールの各端部を移動し、前記判定ステップで接触判定したら前記アクチュエータの作動を停止させる作動停止ステップをそなえていることが好ましい。
(20)前記平行調整機構は、回転運動する回転部材の回転を前記糊付けロールの端部の変位に変換する変換機構と、前記回転部材を回転駆動して、前記変換機構を通じて前記糊付けロールの端部をそれぞれ移動させる前記アクチュエータと、を有し、前記移動ステップでは、前記アクチュエータは予め設定された一定の回転トルク又は一定の回転速度で前記回転部材を回転駆動することが好ましい。
(21)前記判定ステップでは、前記アクチュエータの回転トルクが変化したら前記糊付けロールの当該端部が前記下流側段ロールに接触したと判定することが好ましい。
(22)前記判定ステップでは、前記アクチュエータが予め設定された時間だけ作動したら前記糊付けロールの各端部が前記下流側段ロールに接触したと判定することも好ましい。
(23)前記判定ステップでは、前記アクチュエータの作動中に前記糊付けロールの端部が停止したら前記糊付けロールの当該端部が前記下流側段ロールに接触したと判定することも好ましい。
(24)前記シングルフェーサの糊付け装置は、前記糊付けロールの前記下流側段ロールとの平行を維持しながら両者の隙間を調整する隙間調整機構をそなえ、前記作動停止ステップの後に、前記糊付けロールの前記下流側段ロールとの平行を維持しながら所定量だけ離隔するように前記隙間調整機構を作動させて前記隙間を調整する隙間調整ステップをさらに備えていることが好ましい。
本発明によれば、前記糊付けロールの各端部を前記下流側段ロールに接触させる方向に移動させ、前記糊付けロールの前記各端部が何れも前記下流側段ロールに規制されて移動できなくなっている状態にすることで、前記下流側段ロールに対して前記糊付けロールを平行な状態に位置調整するので、糊付けロールと段ロールとを平行状態に容易に位置調整することができる。したがって、この後に糊付けロールと段ロールとの隙間調整を実施すれば、芯紙の山形段頂部へ適切に糊付けすることができるようになり、製造する片面段ボールの品質を向上させることができる。
本発明の第1実施形態にかかるシングルフェーサ,その糊付け装置及び糊付けロール位置調整装置を示す図であり、図1(a)はその模式的な正面図[図1(b)のA方向矢視図]に制御系の構成を加えた構成図であり、図1(b)はその模式的な側面図[図1(a)のB方向矢視図]である。 本発明の第1実施形態にかかるシングルフェーサの糊付けロール位置調整方法を説明するフローチャートである。 本発明の第1実施形態の変形例にかかるシングルフェーサの糊付けロール位置調整方法を説明するフローチャートである。 本発明の第2実施形態にかかるシングルフェーサの糊付けロール位置調整装置の要部を示す模式的な正面図に平行調整機構の構成を加えた構成図であり、(a)は平行調整機構の作動前の状態(中立状態)を示し、(b)は平行調整機構の一方への作動状態を示し、(c)は平行調整機構の他方への作動状態を示す。 本発明の第3実施形態にかかるシングルフェーサの糊付けロール位置調整装置の要部を示す模式的な正面図〔(a1),(b1),(c1)〕及び側面図〔(a2),(b2),(c2)〕にそれぞれ平行調整機構の構成を加えた構成図であり、(a1),(a2)は平行調整機構の作動前の状態(中立状態)を示し、(b1),(b2)は平行調整機構の一方への作動状態を示し、(c1),(c2)は平行調整機構の他方への作動状態を示す。 本発明の第4実施形態にかかるシングルフェーサの糊付けロール位置調整装置の要部を示す模式的な正面図〔(a1),(b1),(c1)〕及び偏心軸の偏心状態を示す各端面の正面図〔(a2),(b2),(c2)〕にそれぞれ平行調整機構の構成を加えた構成図であり、(a1),(a2)は平行調整機構の作動前の状態(中立状態)を示し、(b1),(b2)は平行調整機構の一方への作動状態を示し、(c1),(c2)は平行調整機構の他方への作動状態を示す。
以下、図面を参照して、本発明にかかる実施の形態を説明する。
図1,図2は第1実施形態を、図3は第1実施形態の変形例を、それぞれ示す図であり、図4は第2実施形態を、図5は第3実施形態を、図6は第4実施形態を、それぞれ示す図である。これらの図を用いて、順に説明する。
〔1.第1実施形態〕
まず、図1,図2を参照して、第1実施形態について説明する。
〔1−1.シングルフェーサ〕
本実施形態のシングルフェーサは、図1(b)に示すように、互いに噛み合って対向回転する一対の段ロール、即ち、上流側段ロール(配置上は下段ロール)12及び下流側段ロール(配置上は上段ロール)11を備えている。芯紙1はこれらの段ロール11,12間の間隙を通過することによって波形状に段繰りされる。段繰りされた芯紙1の山形段頂部へ糊付けロール21を介して糊を塗布した後、芯紙1と他経路を通って送り込まれたライナ2を合流させ、所定の温度、加圧力を付加することによって片面段ボールシート3を製造する。
本実施形態のシングルフェーサは、エンドレスベルト(無端状ベルト)13により芯紙1及びライナ2に加圧力を与えるベルト加圧型シングルフェーサである。片面段ボールシート3の製造工程において、山形段頂部へ糊を塗布され下流側段ロール11に巻き付いて移送される芯紙1にライナ2が合流し、これら芯紙1及びライナ2は、下流側段ロール11とエンドレスベルト13との間を通過する。エンドレスベルト13は、ガイドロール14,14により支承され、芯紙1及びライナ2を介して下流側段ロール11に弾性的に圧接しており、通過する芯紙1及びライナ2にはエンドレスベルト13によって必要とする加圧力が与えられる。
〔1−2.糊付け装置〕
このシングルフェーサの糊付け装置は、図1(a),(b)に示すように、糊付けロール21と、この糊付けロール21の外周面に形成される糊の被膜厚さをコントロールするドクターロール(メータロール)22と、糊付けロール21とドクターロール22とにより片側壁を形成させた糊溜23等によって構成されている。
糊付けロール21及びドクターロール22は駆動側,操作側の両サイドプレート24に回転自在に支持されており、糊付けロール21は図示しないサーボモータ等によって回転駆動される。糊溜23の主要な壁部は両サイドプレート24に固設されている。糊溜23の下方には、ドクターロール22等から滴下した糊を回収する回収パン25が両サイドプレート24に固設されている。このように、両サイドプレート24に支持或いは固設された糊付けロール21,ドクターロール22,糊溜23及び回収パン25は糊付け部ユニット20として一体に構成されている。
糊付け部ユニット20は、支点軸26を通じて図示しない駆動側,操作側のフレーム等に図1(b)中に矢印S1,S2で示すように揺動自在に支持されている。つまり、糊付け部ユニット20は、糊付けロール21が下流側段ロール11に対して離接する方向に可動に支持されている。そして、この糊付け部ユニット20をその可動方向に支持して移動させるユニット移動機構41が装備されている。
このように、糊付けロール21を支持するサイドプレート24を有する糊付け部ユニット20は、支点軸26及びユニット移動機構41によって支持されている。サイドプレート24を有する糊付け部ユニット20は、糊付けロール21を直接支持する第1支持部であり、支点軸26及びユニット移動機構41は、糊付け部ユニット20を介して糊付けロール21を支持する第2支持部であり、これらの第1支持部である糊付け部ユニット20、及び、第2支持部である支点軸26及びユニット移動機構41から糊付けロール21を支持する支持部が構成される。
糊付け部ユニット20全体の大きな移動は、このユニット移動機構41によって行なう。糊付け部ユニット20全体の移動によって糊付けロール21も下流側段ロール11に対して移動するが、更に、糊付けロール21と下流側段ロール11との隙間を調整するために糊付け部ユニット20を微小揺動させる隙間調整機構43が備えられる。また、糊付けロール21を下流側段ロール11に平行になるように調整するために糊付け部ユニット20を駆動側,操作側で個別に微小揺動させる平行調整機構44が備えられている。
まず、ユニット移動機構41を説明する。ユニット移動機構41は、伸縮シリンダ27と伸縮シリンダ27を制御する制御バルブ53とをそなえている。伸縮シリンダ27は、非圧縮性流体(圧力流体とも言う)である作動油を後述の油室(流体室)28a,28bに供給又は排出することにより伸縮する油圧シリンダ(流体圧シリンダ)であり、図1(a)に示すように、サイドプレート24の駆動側,操作側の双方に装備される。
伸縮シリンダ27は、シリンダチューブ28と、シリンダチューブ28内を移動するピストン29と、ピストン29に結合されたピストンロッド29aとをそなえている。シリンダチューブ28内は、ピストン29で区分されて、伸縮シリンダ27を伸長させる伸長用油室(ヘッド側油室)28aと、伸縮シリンダ27を収縮させる収縮用油室(ロッド側油室)28bと、が備えられている。各伸縮シリンダ27の伸長用油室28a及び収縮用油室28bの各内部の作動油は、制御バルブ53を通じて給排される。制御バルブ53には、流量調整に適したサーボ弁を用いることが好ましい。
伸縮シリンダ27のシリンダチューブ28から上方に突出するピストンロッド29aの先端部(ロッドヘッド部)27aは、糊付け部ユニット20のサイドプレート24の上部に連結されている。なお、第2支持部である伸縮シリンダ27の先端部27aと第1支持部であるサイドプレート24とを連結する連結部には、平行調整機構44が設けられているが、これについては後述する。
また、伸縮シリンダ27のシリンダチューブ28の基端部(キャップ部)27bは、図示しない駆動,操作両側のフレームを貫通しこれらのフレームに回転可能に軸支された貫通シャフト30に枢着されている。支点軸26の回転中心と、伸縮シリンダ27の基端部27bの回転中心と、糊付け部ユニット20の上部と伸縮シリンダ27の先端部27aとの結合点との位置関係から、伸縮シリンダ27の伸縮によって、糊付け部ユニット20は図1(b)中に矢印S1,S2で示すように揺動する。
例えば、伸縮シリンダ27が収縮すると、糊付け部ユニット20は図1(b)中に矢印S1で示す方向に揺動し、糊付けロール21が下流側段ロール11から離隔する。伸縮シリンダ27が伸長すると、糊付け部ユニット20は図1(b)中に矢印S2で示す方向に揺動し、糊付けロール21が下流側段ロール11に接近する。
なお、伸縮シリンダ27及び糊付け部ユニット20のサイドプレート24は糊付けロール21の各端部(軸方向端部)を支持する支持部を構成する。
そして、制御バルブ53を通じてヘッド側油室28aに作動油を供給しロッド側油室28bから作動油を排出すればピストンロッド29aの先端がシリンダチューブ28から突出し、伸縮シリンダ27は伸長する。また、制御バルブ53を通じてヘッド側油室28aから作動油を排出しロッド側油室28bに作動油を供給すればシリンダチューブ28内にピストンロッド29aの基端が没入し、伸縮シリンダ27は収縮する。
シリンダ27は、最大伸長付近の状態〔図1(b)参照〕において、下流側段ロール11の外周面と糊付ロール21の外周面との隙間が所定寸法(芯紙1の厚み相当の寸法、例えば約0.1mm)になるように設定される。ただし、各シリンダ27の基端部27bを支承する貫通シャフト30は、所定の作用力が加わると微小変位するように、フレームに支承されている。これは、原紙(芯紙)1の紙継ぎによって紙厚が厚くなった部分が下流側段ロール11の外周面と糊付ロール21の外周面との隙間に進入した場合、下流側段ロール11に対する糊付けロール21の押圧力が急激に増加し、走行する原紙1を破断してしまうおそれがあり、これを回避するためである。
次に、隙間調整機構43を説明する。
隙間調整機構43は、貫通シャフト30に設けられ両伸縮シリンダ27を支承するシリンダ支持軸部32と、貫通シャフト30を回転駆動してこのシリンダ支持軸部32の偏心を利用して両伸縮シリンダ27を変位させる電動モータ(アクチュエータ)51とをそなえている。
つまり、貫通シャフト30は、中央の中央太軸部31と、中央太軸部31の両端側に形成され、両伸縮シリンダ27の基端部27bを支承するシリンダ支持軸部32,32と、各シリンダ支持軸部32,32よりも駆動側,操作側の軸端部に形成された軸支部33,33とをそなえている。各軸支部33は駆動側,操作側のフレーム10に図示しない軸受を介してそれぞれ支承されている。
また、中央太軸部31及びシリンダ支持軸部32の中心線は同一線上に設定されているが、これらの中心線は軸支部33の中心線に対して偏心しており、中央太軸部31及びシリンダ支持軸部32は偏心部として構成されている。貫通シャフト30が、軸支部33の中心線周りに回転すると偏心部としての中央太軸部31及びシリンダ支持軸部32の中心線は変位し、シリンダ支持軸部32に支持された伸縮シリンダ27も変位する。
駆動側の軸支部33には、電動モータ51の回転軸が結合されており、電動モータ51を回転させると、貫通シャフト30が回転し、偏心軸部であるシリンダ支持軸部32,32は、偏心方向が変わった分だけ中心線が変位する。電動モータ51は、コントローラ(制御装置)60によって制御される。コントローラ60の制御により、電動モータ51が作動すると、各シリンダ27の基端部27bが同一方向に変位し、伸縮シリンダ27の先端部27aを変位させる。このシリンダ支持軸部32,32の偏心量は微小であり、各シリンダ27は同方向に微小変位することになる。
電動モータ51には、停止、起動を精度良くかつ速やかに行なえてブレーキ機構を有するギヤードモータが適用される。ただし、電動モータ51は、停止を精度良くかつ速やかに行なえるブレーキ機能を有するモータであればよく、ギヤードモータに限るものではない。また、電動モータ51に替えて油圧モータ等の他のアクチュエータを使用してもよい。なお、図1中では、電動モータ51を概念的に記載しており、電動モータ51の配置を示すものではない。
各シリンダ27の基端部27bが微小変位すると、各シリンダ27の先端部27aも微小変位し、糊付け部ユニット20は支点軸26の回転中心周りに微小回転する。各シリンダ27の先端部27aの微小変位が図1中の下方への変位であれば、糊付け部ユニット20は図1(b)中に矢印S1で示す方向に揺動し、糊付けロール21が下流側段ロール11から微小量離隔する。各シリンダ27の先端部27aの微小変位が図1中の上方への変位であれば、糊付け部ユニット20は図1(b)中に矢印S2で示す方向に揺動し、糊付けロール21が下流側段ロール11に微小量接近する。
これにより、糊付けロール21と下流側段ロール11との隙間調整が可能であり、調整される隙間の大きさは貫通シャフト30の回転量に対応する。また、各シリンダ支持軸部32の中心線は同一方向に同一量だけ偏心しているので、糊付けロール21と下流側段ロール11とが予め平行であれば、この平行状態を維持したままで糊付けロール21と下流側段ロール11との隙間が微調整される。
コントローラ60は、詳細を図示しないが、CPU(Central Processing Unit), ROM(Read Only Memory), RAM(Random Access Memory)などを有するマイクロプロセッサ或いはかかるマイクロプロセッサを備えたコンピュータにより構成されている。このコントローラ60による制御については後述する。
ところで、糊付けロール21と下流側段ロール11とが予め平行であるとは限らない。前述のように、両ロール21,11が当初は平行であっても、段ロールやフレームの熱膨張による狂いや、使用に伴う支点等のガタ増加や、支点の摺動抵抗の増加(潤滑不良)や段ロール交換後の位置決め不良等に起因して、両者21,11が平行でなくなる場合がある。この点を考慮すると、糊付けロール21と下流側段ロール11との隙間調整の前に、これらが互いに平行になるように位置調整する必要がある。
このため、糊付けロール21の各端部をそれぞれ支持する支持部(伸縮シリンダ27及び糊付け部ユニット20のサイドプレート24)には、糊付けロール21の各端部を下流側段ロール11に対して個別に移動させることにより、両ロール21,11が平行になるように調整する平行調整機構44が設けられている。
本実施形態の平行調整機構44は、各伸縮シリンダ27の先端部27aの軸受部に回転可能に挿嵌された軸部35及びサイドプレート24の軸受部に回転可能に挿嵌され軸部35の回転中心に対して偏心した偏心軸部36を有する軸34と、この軸34に回転軸が結合された電動モータ(アクチュエータ)52とを備えている。つまり、本実施形態では、平行調整機構44において、糊付けロール21の各端部を移動させるアクチュエータとしての電動モータ52が、糊付けロール21の各端部に対応して個別に備えられている。電動モータ52を回転させると、軸34が回転し、偏心軸部36の偏心方向が変わり、偏心方向が変わった分だけ偏心軸部36の中心線が変位する。これにより、各サイドプレート24の軸受部が個別に変位する。
偏心軸部36の偏心量は微小であり、各サイドプレート24は軸受部と共にそれぞれ微小変位することになる。この各サイドプレート24の微小移動により、糊付けロール21の各端部を下流側段ロール11に対して図1(b)の矢印S1又はS2の方向に個別に精度よく移動させることができ、糊付けロール21と下流側段ロール11との平行位置調整を的確に行なうことができる。
電動モータ52にも、停止、起動を精度良くかつ速やかに行なえてブレーキ機構を有するギヤードモータが適用される。ただし、電動モータ52は、停止を精度良くかつ速やかに行なえるブレーキ機能を有するモータであればよく、ギヤードモータに限るものではない。また、電動モータ52に替えて油圧モータ等の他のアクチュエータを使用してもよい。なお、図1中では、電動モータ52についても概念的に記載しており、電動モータ52の配置を示すものではない。
この電動モータ52も、コントローラ60によって制御されるが、コントローラ60による制御は後述する。
〔1−3.糊付けロール位置調整装置〕
本実施形態にかかる糊付けロール位置調整装置は、上記の平行調整機構44を備え、平行調整機構44の電動モータ52を制御することにより、糊付けロール21の各端部が下流側段ロール11に接触するようにして、糊付けロール21を下流側段ロール11に対して平行な状態に位置調整するコントローラ60を備えて構成される。
図1に示すように、コントローラ60は、図示しない指令スイッチの操作等によって糊付けロール位置調整指令がなされると、平行調整機構44の電動モータ52を作動させて糊付けロール21の各端部を下流側段ロール11に対して接近するよう移動させていく作動実施部61と、この移動により、各端部が下流側段ロール11に接触したことを判定する接触判定部62と、接触判定部62がこの接触を判定したら平行調整機構44の電動モータ52の作動を停止させる作動停止部63と、隙間調整機構43の電動モータ51を用いて糊付け部ユニットを自動で移動させて糊付けロール21を下流側段ロール11に対して所定量だけ離隔するように又は接触圧が所定圧以下になるように離隔方向に移動させる隙間調整を行なう隙間調整部64と、を備えている。
本実施形態では、コントローラ60は、各電動モータ52の出力トルクを一定の規定トルク以内に抑えて各電動モータ52を定速で作動させて、糊付けロール21の各端部を下流側段ロール11に対して離隔した状態から接近させていく。このときの規定トルクとは、そのトルクによる力で糊付けロール21を下流側段ロール11に押し付けたとしても機械破損や製品不良といった弊害が出ない程度、つまり、下流側段ロール11を移動させない程度に制限されたものとする。この規定トルクは試験等によって適切な値を与えることができる。
糊付けロール21の各端部が下流側段ロール11に接触すると、電動モータ52の負荷が変化(増加)する。糊付けロール21の各端部が下流側段ロール11に接触すると、糊付けロールの各端部は下流側段ロール11に規制されて移動できなくなるため、電動モータ52の負荷が増え、そのトルクが増加するため、電動モータ52の負荷変化から糊付けロール21の端部が接触したことを判定することができる。なお、電動モータ52のトルクは定速運転時等のモータへの供給電流から把握することができる。
また、他の手法によって糊付けロール21の端部が下流側段ロール11に接触したことを判定することもできる。
例えば、コントローラ60の制御により各電動モータ52を規定トルク以内に抑えて一定速度で又は一定トルクで作動させて、糊付けロール21の各端部を下流側段ロール11に対して離隔した状態から接近させていくと、一定の時間内に糊付けロール21の各端部は下流側段ロール11に接触し、下流側段ロール11に規制されて停止する。そこで、各電動モータ52の起動後、予め設定された所定時間が経過したら、糊付けロール21の端部が接触したと判定することができる。この場合、所定時間は糊付けロール21が確実に移動停止しうる時間を試験結果等に基づいて与える。接触判定部62は、この手法で糊付けロール21の端部の接触を判定してもよい。
また、コントローラ60の制御により各電動モータ52を規定トルク以内の一定範囲内のトルクで作動させて、糊付けロール21の各端部を下流側段ロール11に対して離隔した状態から接近させていき、糊付けロール21の各端部が下流側段ロール11に接触すると、糊付けロール21の各端部は移動を停止すると共に電動モータ52の回転も停止する。そこで、電動モータ52が停止したら糊付けロール21の端部が接触したと判定することができる。接触判定部62は、この手法で糊付けロール21の端部の接触を判定してもよい。
なお、上記の説明において、電動モータ52を一定速度(定速)で又は一定トルク(定トルク)で作動させる点については、電動モータ52の運転に、いわゆる定速制御や定トルク制御を適用することができる。この場合、糊付けロール21の端部の当接をより厳密に判定することができるが、糊付けロール21の当接を判定するために、かかる定速制御や定トルク制御は必須ではなく、電動モータ52を一定の速度範囲又は一定のトルク範囲で運転すればよい。
例えば、糊付けロール21の端部が下流側段ロール11に当接すると、明確なトルク変動(モータの負荷変動)が生じる。この当接時に生じるトルク変動は、特別に速度制御やトルク制御を行なわずに電動モータ52を作動させて糊付けロール21を下流側段ロール11に接近させていった場合に通常生じるトルク変動に対して明らかに大きなものになる。したがって、電動モータ52の作動を厳密に制御しなくても、トルク変動の判定基準値を十分に大きく与えておけば判定基準値以上の大きさのトルク変動があったら糊付けロール21の端部が下流側段ロール11に当接したと判定することができる。
また、糊付けロール21の端部が下流側段ロール11に当接したことを、電動モータ52を作動させる時間から判定する場合にも、時間にかかる判定基準値を十分に大きく与えておけば、電動モータ52を厳密に制御せずに、電動モータ52を一定の速度範囲又は一定のトルク範囲で運転する程度で十分に判定することができる。また、糊付けロール21の端部が停止したことから糊付けロール21の当接を判定する場合にも電動モータ52の厳密な制御は不要である。
この場合、各電動モータ52にサーボモータを適用すれば、モータのサーボ機構がモータの回転状態を把握しているので電動モータ52の停止を容易に判定することができる。また、非接触式の距離センサやストロークセンサ等によって糊付けロール21の各端部の停止を把握して、糊付けロール21の端部の接触を判定するようにしてもよい。
上記のようにして、作動停止部63が糊付けロール21の各端部の電動モータ52を停止したら、糊付けロール21と下流側段ロール11に対して平行な状態に自動で位置調整されるので、隙間調整部64は、隙間調整機構43の電動モータ51を所定の回転量だけ回動させて、糊付けロール21と下流側段ロール11との平行を維持しながら所定量だけ離隔するように糊付け部ユニット20を自動で移動させる
〔1−4.動作(糊付けロール位置調整方法)及び効果〕
本実施形態にかかるシングルフェーサの糊付けロール位置調整装置は、上述のように構成されるので、例えば図2に示すようにして、糊付けロール位置調整方法を実施することができる。なお、本装置による平行調整は、機械立ち上げ時に自動で行なってもよく、機械据え付け時に行なってもよい。何れの場合も、シリンダ27は最大伸長付近の状態〔図1(b)参照〕にあり、下流側段ロール11の外周面と糊付ロール21の外周面との間に僅かな隙間が形成された状態から平行調整が実施される。
図2に示すように、まず、平行調整機構44の各電動モータ52を例えば一定速度又は一定トルクで作動させて、糊付けロール21を下流側段ロール11に接近させる(ステップS10)。この電動モータ52の作動開始後は糊付けロール21の何れかの端部が下流側段ロール11へ接触したか否かを判定する(ステップS20)。この糊付けロール21の端部が下流側段ロール11へ接触したか否かは、電動モータ52のトルク変化等から判定することができる。
糊付けロール21の何れかの端部が下流側段ロール11へ接触したと判定したら、作動停止部63が、当該端部の電動モータ52を停止させ、ブレーキ機構も作動させる(ステップS30)。このときには、糊付けロール21の残りの端部の電動モータ52は継続して作動しており、糊付けロール21の当該端部は下流側段ロール11に近づいている。
そして、糊付けロール21の当該端部が下流側段ロール11へ接触したか否かを判定する(ステップS40)。この場合も、糊付けロール21の端部が下流側段ロール11へ接触したか否かは電動モータ52のトルク変化から判定することができる。糊付けロール21の当該端部が段ロール11へ接触したら、作動停止部63が、当該端部の電動モータ52を停止させ、ブレーキ機構も作動させる(ステップS50)。
このように、本装置では、糊付けロール21の両端部を下流側段ロール11へ接触させることにより、糊付けロール21を下流側段ロール11に対して平行な状態とするので、極めてシンプルに糊付けロール21と下流側段ロール11との平行調整を行なうことができる。したがって、本装置による平行調整は、例えば特許文献2に記載の平行調整手法に比べて格段にシンプルであって容易に実施することができる。
また、特許文献2の技術では、段ロールを糊付けロールより速い速度で回転させながら行ない、端部の段ロールへの接触は糊付けロールの回転速度の変化から判断するが、段ロールと糊付けロールとの回転速度差を十分に与えておかなければ、糊付けロールと端部の段ロールへの接触は糊付けロールの回転速度の変化から判断することは困難と考えられる。本装置による平行調整は、段ロールと糊付けロールとの回転速度差とは無関係に実施できるため、こうした困難性もなく、コルゲータを通常運転しながらも糊付けロール21の端部の段ロール11への接触を容易に判定することができる。
本装置では、こうして、糊付けロール21の両端部が何れも段ロール11に接触した状態となって、糊付けロール21と下流側段ロール11に対して平行な状態に、自動で位置調整される。したがって、かかる平行調整に関して、人手による調整/維持が不要となる。
この後は、隙間調整部64が、隙間調整機構43の電動モータ51を所定の回転量だけ糊付けロール21が下流側段ロール11から離隔する方向に回動させて、糊付けロール21と下流側段ロール11との平行を維持しながら所定の隙間調整が達成されるように糊付け部ユニット20を自動で移動させる(ステップS60)。また、所定量だけ隙間が空いたところで電動モータ51を停止してそのブレーキ機構を作動させる。
この結果、糊付けロール21と下流側段ロール11とが平行を維持しながら所定量の隙間を空けた状態が達成される。
したがって、糊付けロール21によって芯紙1の山形段頂部へ適切に糊付けすることができるようになり、片面段ボールの品質を向上させることができる。
なお、前記のように、糊付けロール21の端部が下流側段ロール11へ接触したか否かは、電動モータ52を始動させてからの経過時間(モータ作動時間)が予め設定された時間に達したか否から、或いは、電動モータ52や糊付けロール21の端部が停止したか否かから判定することもできる。電動モータ52や糊付けロール21の端部が停止したか否かで判定する場合には、図2と同様のフローとなる。
一方、モータ作動時間で判定する場合には、よりシンプルなフローとなる。つまり、モータ作動時間で判定する場合、糊付けロール21の各端部の電動モータ52を始動させてから、予め設定された所定時間が経過したら糊付けロール21の各端部が何れも下流側段ロール11へ接触したと判定することができる。そこで、図3に示すようなフローで平行調整を実施することができる。
図3に示すように、まず、平行調整機構44の各電動モータ52を一定トルクで作動させて、糊付けロール21を下流側段ロール11に接近させる(ステップS110)。この電動モータ52の始動時にはタイマを起動させる。その後は、タイマ値Tが所定時間T0に達したか否かを判定する(ステップS120)。タイマ値Tが所定時間T0に達したら、糊付けロール21の各端部が何れも下流側段ロール11へ接触したものと判定することができ、各端部の電動モータ52を停止させ且つブレーキ機構も作動させ、タイマを停止する(ステップS130)。その後は図2のフローと同様に、隙間調整部64が、隙間調整機構43の電動モータ51を所定の回転量だけ回動させて、糊付けロール21と下流側段ロール11との平行を維持しながら所定の隙間調整が達成されるように糊付け部ユニット20を自動で移動させる(ステップS140)。
上記の何れの手法を用いても糊付けロール21の端部が下流側段ロール11へ接触したことを容易に判定することができる。このような接触判定は糊付けロール21や下流側段ロール11の回転状態にも影響されないので、例えば、シングルフェーサの通常運転中でも接触を適切に判定し、糊付けロール21と下流側段ロール11との平行調整を適切に行なうことができる。
〔2.第2実施形態〕
次に、図4を参照して、第2実施形態について説明する
本実施形態は、主要なハード構成は第1実施形態と同一であるが、糊付けロール21の各端部を下流側段ロール11に対して個別に移動させて平行調整する平行調整機構44Aが第1実施形態とは異なっている。なお、以下の説明では、第1実施形態と同一の構成要素については図1を参照して説明する。
図4(a)に示すように、本実施形態のシングルフェーサの糊付け装置も、第1実施形態と同様に、糊付けロール21の各端部を支持する支持部(伸縮シリンダ27A及び糊付け部ユニット20のサイドプレート24)にそれぞれ装備されるが、微小伸縮シリンダ37が追加されている。この微小伸縮シリンダ37は、非圧縮性流体(圧力流体とも言う)である作動油を後述の油室(流体室)38a,38bに供給又は排出することにより伸縮する油圧シリンダ(流体圧シリンダ)であり、各伸縮シリンダ27Aと対応するサイドプレート24との間に伸縮シリンダ27Aと直列に配置されている。これらの微小伸縮シリンダ37と第1実施形態と同様の隙間調整機構43とから平行調整機構44Aが構成されている。
なお、ここでは、伸縮シリンダ27Aのシリンダチューブ28内に隔壁37aが固設され、シリンダチューブ28内を、伸縮シリンダ27Aの油室28a,28bと微小伸縮シリンダ37の油室38a,38bとに区画しており、伸縮シリンダ27Aと微小伸縮シリンダ37とが一体に形成されている。ただし、伸縮シリンダ27Aと微小伸縮シリンダ37は、別体に形成して互いに直列に結合しても良い。また、微小伸縮シリンダ37の径を伸縮シリンダ27Aの径よりも小さくしても良い。
シリンダチューブ28内の隔壁37aの一端側〔図4(a)の下側〕には、ピストン29で区分されて、伸縮シリンダ27Aを伸長させる伸長用油室28aと、伸縮シリンダ27Aを収縮させる収縮用油室28bとが備えられている。シリンダチューブ28内の隔壁37aの他端側〔図4(a)の上側〕には、ピストン39で区分されて、微小伸縮シリンダ37を伸長させる伸長用油室38aと、微小伸縮シリンダ37を収縮させる収縮用油室38bとが設けられている。
また、伸縮シリンダ27Aは、第1実施形態とは上下逆転して配置され、シリンダチューブ28から突出したピストンロッド29aの図示しない先端部(ロッドヘッド部)が下方に、シリンダチューブ28の基端部側が上方に配置されている。伸縮シリンダ27Aの下方のピストンロッド29aの先端部には、図1に示す貫通シャフト30に偏心して設けられたシリンダ支持軸部32に枢着されている。電動モータ51の回転による偏心方向の変更で、各シリンダ27の先端部が同一方向に変位し、糊付けロール21と下流側段ロール11との隙間調整がなされる。
第1実施形態では、隙間調整機構43を、糊付けロール21と下流側段ロール11との平行調整のために隙間がなくなった状態から隙間を広げるために用いているが、本実施形態では、隙間調整機構43を、隙間をなくして平行調整をするためと、平行調整後に隙間がなくなった状態から、隙間を広げるあるいは接触圧を低下させる隙間調整のためとの双方に用いる。
微小伸縮シリンダ37は、シリンダチューブ38と、シリンダチューブ38内を移動するピストン39と、ピストン39によってシリンダチューブ38内に区画される伸長用油室38a及び収縮用油室38bとを有し、伸長用油室38a及び収縮用油室38bの内部の非圧縮性流体である作動油の吸排により微小伸縮して糊付けロール21の各端部を下流側段ロールに対して移動させることができる。
そして、両微小伸縮シリンダ37の伸長用油室38a同士及び収縮用油室38b同士がそれぞれ連通管(連通路)54,55によって連通するように接続されている。これらの連通管54,55によって、各伸長用油室38aの内圧に差が生じたり、各収縮用油室38bの内圧に差が生じたりすると、連通管54,55を通じて作動油が高圧側から低圧側に流通し、各伸長用油室38aの内圧が等しくなり、各収縮用油室38bの内圧も等しくなる。
したがって、両微小伸縮シリンダ37の一方に圧縮力が働き他方に圧縮力が働かなければ、一方の微小伸縮シリンダ37の伸長用油室38a内が高圧になりこの伸長用油室38a内の作動油は他方の微小伸縮シリンダ37の伸長用油室38a内に流動し、一方の微小伸縮シリンダ37の収縮用油室38b内が低圧になりこの収縮用油室38b内に他方の微小伸縮シリンダ37の収縮用油室38bの作動油が流動する。
作動油は非圧縮性流体なので、このように作動油が流動すると、伸長用油室38a内の作動油が流出し収縮用油室38b内の作動油が流入した微小伸縮シリンダ37は収縮し、伸長用油室38a内の作動油が流入し収縮用油室38b内の作動油が流出した微小伸縮シリンダ37は伸長し、両微小伸縮シリンダ37の長さが変更される。
なお、各連通管54,55には、作動油の流通を遮断する開閉バルブ54a,55aが装備されており、開閉バルブ54a,55aを開放すれば、両微小伸縮シリンダ37の伸長用油室38a間の作動油の流動及び収縮用油室38b間の作動油の流動が可能となり、開閉バルブ54a,55aを閉鎖すれば、両微小伸縮シリンダ37の伸長用油室38a間の作動油の流動及び収縮用油室38b間の作動油の流動が不能となる。
両微小伸縮シリンダ37の作動油の流動が不能になると、両微小伸縮シリンダ37の長さが固定されるので、閉鎖状態の開閉バルブ54a,55aは、両微小伸縮シリンダ37の伸縮を規制するストッパとして、したがって、微小伸縮シリンダ37の伸縮による糊付けロール21の移動を規制するブレーキ機構として機能する。
なお、開閉バルブ54a,55aには例えば電磁弁が適用され、コントローラ60によって開閉を制御されるものとする。
また、ピストン39のピストンロッド39aは上方に突出しており、ピストンロッド39aの図示しない突出端部には、対応する側のサイドプレート24の一部がピン結合されている。
このため、開閉バルブ54a,55aを何れも開放状態として、電動モータ51(図1参照)の回転による偏心方向の変更により糊付けロール21の両端を下流側段ロール11に近づけていけば、微小伸縮シリンダ37を通じて、糊付けロール21の少なくとも一方の端部が下流側段ロール11に当接し、電動モータ51をさらに回転させていけば、糊付けロール21の残りの端部も下流側段ロール11に当接する。こうして糊付けロール21の両端部が下流側段ロール11に当接すれば、糊付けロール21と下流側段ロール11とが平行状態に調整される。
つまり、アクチュエータとしての電動モータ51を回転させて偏心方向の変更により糊付けロール21の両端を下流側段ロール11に近づけていくと、各伸縮シリンダ27Aにピストンロッド39aを介して結合されサイドプレート24が、それぞれ図1(b)に矢印S2で示すように移動して、両サイドプレート24に支持された糊付けロール21が下流側段ロール11に接近する。糊付けロール21と下流側段ロール11とが平行でなければ、糊付けロール21の一方の端部が先に下流側段ロール11に当接する。
この状態から電動モータ51をさらに回転させていけば、下流側段ロール11に当接している糊付けロール21の一端部は下流側段ロール11に規制されて、この一端部側の微小伸縮シリンダ37は圧縮力を受けて、伸長用油室38aが加圧され、収縮用油室38bが減圧される。一方、糊付けロール21の他端部は下流側段ロール11から離隔しているので、糊付けロール21の他端部は下流側段ロール11に規制されない。
したがって、一端部側の微小伸縮シリンダ37の伸長用油室38a内の作動油は他端部側の微小伸縮シリンダ37の伸長用油室38a内に流出し、一端部側の微小伸縮シリンダ37の収縮用油室38b内に他端部側の微小伸縮シリンダ37の収縮用油室38b内の作動油が流入する。これによって、他端部側の微小伸縮シリンダ37は伸長して、糊付けロール21の他端部は下流側段ロール11に接近させて当接させる。この結果、糊付けロール21と下流側段ロール11とが平行状態に調整される。
例えば、電動モータ51を回転させていったとき、図4(b)に示すように、一方(図中、右方)の伸縮シリンダ27Aの側のサイドプレート24に支持された糊付けロール21の端部が先に下流側段ロール11に当接すれば、この伸縮シリンダ27A側の微小伸縮シリンダ37の伸長用油室38a内の作動油は他方の伸縮シリンダ27A側の微小伸縮シリンダ37の伸長用油室38a内に流出し、一方の側の微小伸縮シリンダ37の収縮用油室38b内に他方の側の微小伸縮シリンダ37の収縮用油室38b内の作動油が流入する。
また、電動モータ51を回転させていったとき、図4(c)に示すように、一方(図中、左方)の伸縮シリンダ27A側のサイドプレート24に支持された糊付けロール21の端部が先に下流側段ロール11に当接すれば、伸縮シリンダ27A側の微小伸縮シリンダ37の伸長用油室38a内の作動油は他方の伸縮シリンダ27Aの側の微小伸縮シリンダ37の伸長用油室38a内に流出し、一方の側の微小伸縮シリンダ37の収縮用油室38b内に他方の側の微小伸縮シリンダ37の収縮用油室38b内の作動油が流入する。
このようにして、電動モータ51を回転させていけば、糊付けロール21の両端部が下流側段ロール11に何れも接触する状態となるので、糊付けロール21は下流側段ロール11と平行になるので、ここで、開閉バルブ54a,55aを何れも閉鎖状態として、微小伸縮シリンダ37の伸縮による糊付けロール21の移動を規制する。したがって、本平行調整機構44Aの場合、適宜開閉バルブ54a,55aを開閉して電動モータ51を作動させるだけで特別な制御を要することなく自動的に糊付けロール21と下流側段ロール11とを平行にすることができる。
本実施形態にかかるシングルフェーサの糊付けロール位置調整装置は、上述のように構成されるので、第1実施形態の場合と同様に、シリンダ27が最大伸長付近の状態にあり、下流側段ロール11の外周面と糊付ロール21の外周面との間に僅かな隙間が形成された状態から平行調整が実施される。
本実施形態の場合、まず、開閉バルブ54a,55aを何れも開放状態にして、電動モータ51を回転させて糊付けロール21の両端部を下流側段ロール11に当接させる。このとき、上記のように糊付けロール21の一端部が下流側段ロール11に当接すると、作動油が適宜流動して、既に当接した側の微小伸縮シリンダ37が収縮し、当接しない側の微小伸縮シリンダ37が伸長して、糊付けロール21の他端部も下流側段ロール11に当接する。
糊付けロール21の両端部が下流側段ロール11に当接したら、電動モータ51を停止させ平行調整を完了する。糊付けロール21の両端部が下流側段ロール11に当接したか否かは、第1実施形態と同様に、接触判定部62によって判定することができる。つまり、電動モータ51のトルクが変化したか否かや、作動している電動モータ51が停止したか否かや、電動モータ51の作動時間(糊付けロール21を下流側段ロール11に接近させる時間)が所定時間に達したか否かから、糊付けロール21の両端部が下流側段ロール11に当接したか否かを判定することができる。
糊付けロール21の両端部が下流側段ロール11に当接したら、第1実施形態と同様に、作動停止部63によって電動モータ51を停止させ、これにより平行調整が完了する。
その後、開閉バルブ54a,55aを閉鎖状態にして両微小伸縮シリンダ37のストロークを規制して、電動モータ51を逆回転させて糊付けロール21を下流側段ロール11から所定距離だけ離隔させ、電動モータ51を停止してそのブレーキ機構を作動させる。これによって、糊付けロール21は下流側段ロール11と平行に且つ下流側段ロール11から所定距離だけ離隔した状態となって糊付けロール21の位置調整が完了する。
以上のように、開閉バルブ54a,55aを開放状態にして、糊付けロール21が下流側段ロール11に接近する方向に電動モータ51を作動させるだけで、隙間調整機構43の電動モータ51を利用して、何ら複雑な制御を要することなく、自動的に糊付けロール21と下流側段ロール11とを平行にすることができる。
なお、本実施形態では、平行調整の完了後、糊付けロール21と下流側段ロール11との隙間を所定の大きさに設定する場合、各微小伸縮シリンダ37、37のストロークを規制するための開閉バルブ54a,55aを装備しているが、連通管54,55に、流体の流通を規制する手段を装備すればよく、この手段としては、連通管54,55にオリフィスを介装したり、各連通管54,55にそれぞれの方向への流れを規制する規制バルブを介装したりすることも考えられる。
また、連通管54,55のそれぞれに開閉バルブ54a,55aを設けることにより、両微小伸縮シリンダ37の伸縮をより確実に規制することができるが、連通管54,55の一方のみに開閉バルブ54a又は55aを装備し、連通管54,55の他方には開閉バルブを装備しないように構成しても、両微小伸縮シリンダ37の伸縮を規制することができる。
また、本実施形態では、微小伸縮シリンダ37の内部に、伸長用油室38a及び収縮用油室38bの双方を設けており、より確実に微小伸縮シリンダ37を伸縮させるようにしているが、油室(流体室)38a,38bのうちの一方のみを設けて、この油室38a又は油室38b内の作動油を吸排することにより、微小伸縮シリンダ37を伸縮させるようにしてもよい。この場合、油室とされない方の空間(油室38bに対応する空間又は油室38aに対応する空間)の側の壁面で油室38a又は油室38bに開口し得ない個所に空気穴を設け、油室とされない方の空間内を空気が入出可能とすることが好ましく、これにより、油室とされない方の空間内が気密にならず微小伸縮シリンダ37が円滑に伸縮する。
〔3.第3実施形態〕
次に、図5を参照して、第3実施形態について説明する。
本実施形態は、第1実施形態と主要なハード構成は同一であるが、糊付けロール21の各端部を下流側段ロール11に対して個別に移動させる平行調整機構44Bが、第2実施形態と同様に微小伸縮シリンダ37と微小伸縮シリンダ37に装着されたラックアンドピニオン機構を用いた連動機構と隙間調整機構43とを備えて構成され、隙間調整機構43の電動モータ51を利用して糊付けロール21を下流側段ロール11に対して平行な状態に位置調整できるようになっている。なお以下の説明で、第1,2実施形態と同一の構成要素については図1を参照して説明する。
図5(a1)に示すように、糊付けロール21の各端部を支持する支持部(伸縮シリンダ27A及び糊付け部ユニット20のサイドプレート24)にそれぞれ装備される平行調整機構44Bは、第2実施形態と同様に、各伸縮シリンダ27Aと直列に配置された微小伸縮シリンダ37を備えている。なお、ここでも、伸縮シリンダ27Aと微小伸縮シリンダ37とが一体に形成されているが、これらは直列に配置されればよく、別体に形成し直列に結合しても良い。また、微小伸縮シリンダ37の径は伸縮シリンダ27Aの径よりも小さくしても良い。
なお、伸縮シリンダ27A及び微小伸縮シリンダ37は、第2実施形態と同様であるので説明は省略する。
第2実施形態で両微小伸縮シリンダ37の伸長用油室38a同士及び収縮用油室38b同士をそれぞれ接続する連通管54,55によって両微小伸縮シリンダ37を連携させるように構成しているのに対して、本実施形態では、両微小伸縮シリンダ37間にラックアンドピニオン機構を用いた連動機構を介装して、両微小伸縮シリンダ37を連携させるように構成している。
つまり、各微小伸縮シリンダ37のピストンロッド39aには、ラック56が装備されている。両微小伸縮シリンダ37は、駆動側,操作側に配置されて離隔しているが、両微小伸縮シリンダ37のピストンロッド39aのラック56は、図5(a2)に示すように、側面視で駆動側から操作側に架け渡された通し軸57aを挟んで対向している。通し軸57aは、図示しないフレームに回転自在に支承され、通し軸57aの各ラック56に対向する箇所には、通し軸57aと一体回転するピニオン57が各ラック56に噛み合うようにそれぞれ固設される。
そして、隙間調整機構43の電動モータ51を回転させて糊付けロール21の両端部を下流側段ロール11に接近させていき、例えば図5(a1),(a2)に示す右側(駆動側)の糊付けロール21の端部は下流側段ロール11に接触したが、図5(a1),(a2)に示す左側(操作側)の糊付けロール21の端部は下流側段ロール11から離隔している場合、電動モータ51を更に回転させていくと、ピニオン57を介して、右側(駆動側)の微小伸縮シリンダ37は収縮して、左側(操作側)の微小伸縮シリンダ37は伸長して、図5(b1),(b2)に示すようになって、糊付けロール21の両端部が下流側段ロール11に何れも接触し、糊付けロール21は下流側段ロール11と平行になる。
また、電動モータ51を回転させて糊付けロール21の両端部を下流側段ロール11に接近させていき、例えば図5(a1),(a2)に示す左側(操作側)の糊付けロール21の端部は下流側段ロール11に接触したが、図5(a1),(a2)に示す右側(駆動側)の糊付けロール21の端部は下流側段ロール11から離隔している場合、電動モータ51を更に回転させていくと、ピニオン57を介して、左側(操作側)の微小伸縮シリンダ37は収縮して、右側(駆動側)の微小伸縮シリンダ37は伸長して、図5(c1),(c2)に示すようになって、糊付けロール21の両端部が下流側段ロール11に何れも接触し、糊付けロール21は下流側段ロール11と平行になる。
なお、本実施形態でも、糊付けロール21と下流側段ロール11とが平行になった後に、糊付けロール21と下流側段ロール11との隙間を調整する場合、各微小伸縮シリンダ37、37のストロークを規制する必要がある。この場合、通し軸57aの回転を規制することで対応することができる。この回転規制手段として、本実施形態では、通し軸57aに回転規制のブレーキ機構57Bを介装している。ブレーキ機構57Bを解除すれば、両微小伸縮シリンダ37が伸縮可能になってこの伸縮により糊付けロール21の移動が可能になり、ブレーキ機構57Bを作動させれば、両微小伸縮シリンダ37の伸縮が不能になって糊付けロール21の移動が規制される。
本実施形態にかかるシングルフェーサの糊付けロール位置調整装置は、上述のように構成されるので、第1,2実施形態の場合と同様に、シリンダ27が最大伸長付近の状態にあり、下流側段ロール11の外周面と糊付ロール21の外周面との間に僅かな隙間が形成された状態から平行調整が実施される。
本実施形態の場合、まず、通し軸57aを回転規制するブレーキ機構57Bを解除して、電動モータ51を回転させて糊付けロール21の両端部を下流側段ロール11に当接させる。このとき、上記のラック56及びピニオン57を通じて、糊付けロール21の各端部が下流側段ロール11に順次当接する。第2実施形態と同様に、糊付けロール21の両端部が下流側段ロール11に当接したか否かを判定し、当接を判定したら、第2実施形態と同様に、電動モータ51を停止させ平行調整を完了する。
その後は、ブレーキ機構57Bを作動状態にして通し軸57aを回転規制して、電動モータ51を逆回転させて糊付けロール21を下流側段ロール11から離隔する方向に作動させて隙間調整が達成されたところで電動モータ51を停止させそのブレーキ機構57Bを作動させる。これによって、糊付けロール21は下流側段ロール11と平行に且つ下流側段ロール11から所定距離だけ離隔した状態となって糊付けロール21の位置調整が完了する。
本実施形態の場合も、第2実施形態の場合と同様に、微小伸縮シリンダ37の内部に、伸長用及び収縮用の油室38a又は油室38bのみを設けて、この油室38a又は油室38b内の作動油を吸排することにより、微小伸縮シリンダ37を伸縮させるようにしてもよい。この場合も、油室とされない方の空間(油室38bに対応する空間又は油室38aに対応する空間)の側の壁面で油室38a又は油室38bに開口し得ない個所に空気穴を設け、油室とされない方の空間内を空気が入出可能とすることが好ましい。
〔4.第4実施形態〕
次に、図6を参照して、第4実施形態について説明する。
本実施形態は、第1実施形態と主要なハード構成は同一であるが、糊付けロール21を下流側段ロール11に対して平行な状態に位置調整する平行調整機構44Cが第1〜3実施形態とは異なっている。なお、以下の説明で、第1〜3実施形態と同一の構成要素については図1を参照して説明する。また、図6の(a2),(b2),(c2)の各図は、図6の(a1),(b1),(c1)の各図の右側(駆動側)から見た図とする。
図6(a1)に示すように、糊付けロール21の各端部を支持する支持部(伸縮シリンダ27及び糊付け部ユニット20のサイドプレート24)にそれぞれ装備される平行調整機構44Cは、各伸縮シリンダ27のピストンロッド29aに結合された軸受部58aと、軸受部58aのそれぞれに回転自在に支持された通し軸58と、通し軸58の各軸端の通し軸58の軸心に対して互いに180度異なる偏心方向に偏心した位置にそれぞれ突設された駆動ピン部59a,59bと、を有する連動機構を備えている。
平行調整機構44Cは、この連動機構と隙間調整機構43とを備えて構成され、隙間調整機構43の電動モータ51を利用して糊付けロール21を下流側段ロール11に対して平行な状態に位置調整できるようになっている。なお以下の説明で、第1〜3実施形態と同一の構成要素については図1を参照して説明する。
軸受部58aは、伸縮シリンダ27のストローク方向(即ち、糊付けロール21の端部を移動させる際のサイドプレート24の移動方向)と直交する向きに中心線を配向される。駆動ピン部59a,59bは、各サイドプレート24に形成された穴部24aに装入され、各伸縮シリンダ27のストローク方向に沿った位置で各サイドプレート24の穴部24aの壁面に当接する。したがって、糊付けロール21の端部が下流側段ロール11に当接すると、駆動ピン部59a,59bは、サイドプレート24を介して糊付けロール21の当接反力を受ける。
図6(a2)に示すように、左側(操作側)の駆動ピン部59aと右側(駆動側)の駆動ピン部59bとは、通し軸58の回転中心に対して互いに180度逆方向に偏心した駆動軸として構成されている。したがって、通し軸58が、右側(駆動側)から見て時計回りに回転すると、図6(b2)に示すように、左側(操作側)の駆動ピン部59aは上昇し、右側(駆動側)の駆動ピン部59bは下降する。通し軸58が、右側(駆動側)から見て反時計回りに回転すると、図6(c2)に示すように、左側(操作側)の駆動ピン部59aは下降し、右側(駆動側)の駆動ピン部59bは上昇する。
通し軸58は軸受部58aに回転自在に支持されるので、糊付けロール21の端部が下流側段ロール11に当接すると、駆動ピン部59a,59bがサイドプレート24を介して糊付けロール21の当接反力を受けるため、通し軸58は、各駆動ピン部59にそれぞれ第1サイドプレート24を介して加わる当接反力がバランスする回転方向位置となり、これにより、糊付けロール21と下流側段ロール11とが平行になるように構成されている。
なお、本実施形態でも、糊付けロール21と下流側段ロール11とが平行になった後に、糊付けロール21と下流側段ロール11との隙間を所定の大きさに設定する場合、通し軸58の回転を規制する必要がある。そこで、通し軸58の回転を規制する手段を装備している。この手段として、本実施形態では、通し軸58の回転を規制するブレーキ機構58Bが装備されている。ブレーキ機構58Bを解除すれば、通し軸58が回転可能になってこの回転により駆動ピン部59a,59bを介した糊付けロール21の平行調整のための移動が可能になり、ブレーキ機構58Bを作動させれば、通し軸58の回転が不能になって糊付けロール21の平行調整移動が規制される。
本実施形態にかかるシングルフェーサの糊付けロール位置調整装置は、上述のように構成されるので、第1〜3実施形態の場合と同様に、シリンダ27が最大伸長付近の状態にあり、下流側段ロール11の外周面と糊付ロール21の外周面との間に僅かな隙間が形成された状態から平行調整が実施される。
本実施形態の場合、まず、通し軸58を回転規制するブレーキ機構58Bを解除して、電動モータ51を回転させて糊付けロール21の両端部を下流側段ロール11に当接させる。このとき、上記の駆動ピン部59a,59bがサイドプレート24を介して受ける糊付けロール21の当接反力によって、通し軸58が回転しながら、糊付けロール21の各端部が下流側段ロール11に順次当接する。第3実施形態と同様に、糊付けロール21の両端部が下流側段ロール11に当接したか否かを判定し、当接を判定したら、第3実施形態と同様に、電動モータ51を停止させ平行調整を完了する。
その後は、ブレーキ機構58Bを作動状態にして通し軸58の回転を規制して、電動モータ51を逆回転させて糊付けロール21を下流側段ロール11から離隔する方向に作動させて隙間調整が達成されたところで電動モータ51を停止させそのブレーキ機構58Bを作動させる。これによって、糊付けロール21は下流側段ロール11と平行に且つ下流側段ロール11から所定距離だけ離隔した状態となって糊付けロール21の位置調整が完了する。
〔その他〕
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲でかかる実施形態の一部を用いたり、一部を変更したりして実施することができる。
例えば、上記実施形態では、糊付けロール21の両端部の移動を糊付け部ユニット20のサイドプレート24を介して行なっているが、糊付けロール21の両端部の移動は他の部材を介して或いは直接行なっても良い。
また、上記実施形態では、ベルト加圧型シングルフェーサを例示したが、本発明は、ロール加圧型シングルフェーサにも適用できる。
また、上記各実施形態では、偏心軸部を利用して、回転部材(モータ51,52の回転軸)の回転に伴う偏心軸部の移動によって糊付けロール21の端部を変位させるようにしているが、回転運動する回転部材の回転を糊付けロールの端部の変位に変換する変換機構はこれに限定されず、リンク機構等を利用することも考えられる。
上記実施形態では、種々の糊付けロール移動機構及び位置調整手段を例示したが、本糊付けロール位置調整装置は、糊付けロールの各端部を下流側段ロールに対して個別に移動させるようにすること、及び、糊付けロールの各端部が下流側段ロールに接近させていって接触したことを判定することが重要であり、糊付けロールの各端部を下流側段ロールに接近させる手法等は限定されない。
何れの手法であっても、僅かに接触しただけで接触を判定することができ、回転速度に着目する場合のように、糊付けロールの各端部と下流側段ロールとの回転速度差を十分に与える必要はない。糊付けロールや下流側段ロールを通常運転状態で回転させても接触したことを的確に判定することができる。運転中に発生した平行狂いも補正できる。
また、各実施形態では、平行調整機構44,44A,44B,44Cに、下流側段ロール11と平行調整された糊付けロール21の平行調整移動を阻止して平行状態に保持させるブレーキ機構を装備しており、平行調整後に糊付けロール21と下流側段ロール11との隙間調整を確実に行なうようにしているが、これらのブレーキ機構を設けずに、平行調整後に隙間調整を行なうようにしてもよい。
つまり、シングルフェーサの作動時には、糊付けロールは中芯を介して段ロールに押し付けられる。このときに、糊付けロールが段ロールにあまり強く押し付けられると片面ダンボールを適正に製造することができない。そこで、糊付けロールが中芯を介して段ロールに接触する際の接触圧が過剰にならないように、予め、糊付けロールと段ロールとの接触圧を低下させるのが隙間調整である。すなわち、隙間調整は、糊付けロールを段ロールから離隔する方向に微小量だけ駆動するものであり、実際に微小な隙間が生じる場合もあるが、糊付けロールと段ロールとを完全に離隔させるようにするものではない。
したがって、平行調整後に糊付けロールと段ロールとをブレーキ機構によって平行な状態に保持せずに隙間調整を行なっても、予め平行調整した後の隙間調整であるため、隙間調整は略適切な量だけ行われ、シングルフェーサの作動時には、糊付けロールは中芯を介して段ロールに適切な接触圧で押し付けられ、この押し付け力により、糊付けロールと段ロールとの平行が保たれる。したがって、ブレーキ機構を省いても、隙間調整を実施でき、また、その後糊付けロールと段ロールとの平行も保たれる。
1 芯紙
2 ライナ
3 片面段ボールシート
11 下流側段ロール
12 上流側段ロール
13 エンドレスベルト(無端状ベルト)
14 ガイドロール
20 糊付け部ユニット
21 糊付けロール
22 ドクターロール(メータロール)
23 糊溜
24 サイドプレート
25 回収パン
26 支点軸
27,27A 伸縮シリンダ
27a 伸縮シリンダの先端部(ロッドヘッド部)
27b 伸縮シリンダの基端部(キャップ部)
28 シリンダチューブ
29 ピストン
29a ピストンロッド
30 貫通シャフト
31 中央太軸部
32 シリンダ支持軸部
33 軸支部
35 軸部
36 偏心軸部
37 微小伸縮シリンダ
38 シリンダチューブ
39 ピストン
38a 伸長用油室
38b 収縮用油室
39a ピストンロッド
41 ユニット移動機構
43 隙間調整機構
44,44A,44B,44C 平行調整機構
51,52 電動モータ(アクチュエータ)
53 制御バルブ
54,55 連通管(連通路)
54a,55a バルブ(ブレーキ機構)
56 ラック
57 ピニオン
57a,58 通し軸
57B,58B ブレーキ機構
58a 軸受部
59a,59b 駆動ピン部
60 コントローラ(制御装置)
61 作動実施部
62 接触判定部
63 作動停止部
64 隙間調整部

Claims (24)

  1. 芯紙を段繰りする一対の段ロールと、段繰り後に下流側段ロールに捲き付いて搬送される芯紙の山形段頂部に糊を移転供給する糊付けロールと、を備えたシングルフェーサの糊付け装置に装備され、前記下流側段ロールに対して前記糊付けロールを平行にするために前記糊付けロールの位置を調整する装置であって、
    前記糊付けロールの各端部をそれぞれ支持する支持部と、
    前記両支持部に備えられ、前記糊付けロールの各端部を前記下流側段ロールに接触させる方向に移動させ、前記糊付けロールの前記各端部が何れも前記下流側段ロールに規制されて移動できなくなっている状態にすることで、前記下流側段ロールに対して前記糊付けロールを平行な状態に位置調整する平行調整機構と、を備えている
    シングルフェーサの糊付けロール位置調整装置。
  2. 前記各支持部は、前記糊付けロールの端部を直接支持する第1支持部と、前記第1支持部を介して前記糊付けロールの端部を支持する第2支持部と、前記第1支持部と前記第2支持部とを連結する連結部とを有し、
    前記平行調整機構は、前記連結部に装備されている
    請求項1記載のシングルフェーサの糊付けロール位置調整装置。
  3. 前記平行調整機構は、前記糊付けロールの各端部を移動させるアクチュエータを備え、
    前記アクチュエータの作動を制御する制御装置を備え、
    前記制御装置は、
    前記アクチュエータの作動により前記糊付けロールの各端部が前記下流側段ロールに接触したことを判定する接触判定部と、
    前記接触判定部が前記接触を判定したら前記アクチュエータの作動を停止させる作動停止部と、を備えている
    請求項1又は2記載のシングルフェーサの糊付けロール位置調整装置。
  4. 前記平行調整機構は、
    回転運動する回転部材の回転を前記糊付けロールの端部の変位に変換する変換機構と、
    前記回転部材を回転駆動して、前記変換機構を通じて前記糊付けロールの端部をそれぞれ移動させる前記アクチュエータと、を有している
    請求項3記載のシングルフェーサの糊付けロール位置調整装置。
  5. 前記回転部材は、回転中心に対して偏心すると共に前記糊付けロールの端部を支持する偏心軸部を有し、
    前記変換機構は、前記回転部材の回転に伴う前記偏心軸部の移動によって前記糊付けロールの端部を変位させるように構成されている
    請求項4記載のシングルフェーサの糊付けロール位置調整装置。
  6. 前記アクチュエータは、前記糊付けロールの各端部に対応して個別に備えられている
    請求項3〜5の何れか1項に記載のシングルフェーサの糊付けロール位置調整装置。
  7. 前記平行調整機構は、
    シリンダチューブと、前記シリンダチューブ内を移動するピストンと、前記ピストンによって前記シリンダチューブ内に区画され非圧縮性流体が充填された流体室とを有し、前記流体室内の非圧縮性流体の吸排により微小伸縮する微小伸縮シリンダを一対と、
    前記両微小伸縮シリンダの前記流体室同士を連通する連通路と、を有する
    請求項1〜5の何れか1項に記載のシングルフェーサの糊付けロール位置調整装置。
  8. 前記平行調整機構は、
    シリンダチューブと、前記シリンダチューブ内を移動するピストンと、前記ピストンによって前記シリンダチューブ内に区画され非圧縮性流体が充填された流体室とを有し、前記流体室内の非圧縮性流体の吸排により微小伸縮する微小伸縮シリンダを一対と、
    前記両微小伸縮シリンダの可動部同士の間に介装され、一方の可動部が前記糊付けロールの端部を前記下流側段ロールに対して接近させると他方の可動部が前記糊付けロールの端部を前記下流側段ロールに対して離隔させるように、機械的に接続する連動機構とを有する
    請求項1〜5の何れか1項に記載のシングルフェーサの糊付けロール位置調整装置。
  9. 前記連動機構は、前記糊付けロールの各端部を前記下流側段ロールに対して離接させる方向に向けて前記各可動部にそれぞれ設けられたラックと、前記両ラックに噛合するピニオンと、を有するラックアンドピニオン機構である
    請求項8記載のシングルフェーサの糊付けロール位置調整装置。
  10. 前記平行調整機構は、
    前記第2支持部に設けられ、前記糊付けロールの端部を移動させる際の前記第1支持部の移動方向と直交する向きに中心線を配向された軸受部と、
    前記軸受部のそれぞれに回転自在に支持された通し軸と、
    前記通し軸の両端にそれぞれ突設され前記第2支持部に当接し前記第1支持部を前記移動方向に駆動する駆動ピン部と、を備え、
    前記各駆動ピン部は、その軸心を前記通し軸の軸心に対して互いに180度異なる偏心方向に偏心して配置される
    請求項2又は請求項2を引用する請求項3〜5の何れか1項に記載のシングルフェーサの糊付けロール位置調整装置。
  11. 前記アクチュエータは予め設定された一定の回転トルク又は一定の回転速度で前記回転部材を回転駆動する
    請求項4又は請求項4を引用する請求項5〜10の何れか1項に記載のシングルフェーサの糊付けロール位置調整装置。
  12. 前記接触判定部は、前記アクチュエータの回転トルクが変化したら前記糊付けロールの当該端部が前記下流側段ロールに接触したと判定する
    請求項3又は請求項3を引用する請求項4〜11の何れか1項に記載のシングルフェーサの糊付けロール位置調整装置。
  13. 前記接触判定部は、前記アクチュエータが予め設定された時間だけ作動したら前記糊付けロールの各端部が前記下流側段ロールに接触したと判定する
    請求項3又は請求項3を引用する請求項4〜11の何れか1項に記載のシングルフェーサの糊付けロール位置調整装置。
  14. 前記接触判定部は、前記アクチュエータの作動中に前記糊付けロールの端部が停止したら前記糊付けロールの当該端部が前記下流側段ロールに接触したと判定する
    請求項3又は請求項3を引用する請求項4〜11の何れか1項に記載のシングルフェーサの糊付けロール位置調整装置。
  15. 前記平行調整機構は、停止した前記糊付けロールの移動を規制するブレーキ機構を備えている
    請求項1〜14の何れか1項に記載のシングルフェーサの糊付けロール位置調整装置。
  16. 前記糊付けロール及び前記糊付けロールの各端部を支持する前記第1支持部としてのサイドプレートを含む糊付け部ユニットと、
    前記糊付け部ユニットを、前記糊付けロールが前記下流側段ロールに対して離接する移動方向に可動に支持し、前記糊付け部ユニットをその可動方向に移動させる前記第2支持部としてのユニット移動機構とを有し、
    前記ユニット移動機構には、前記糊付け部ユニットを移動させて前記糊付けロールと前記下流側段ロールとの隙間を調整する隙間調整機構が付設されている
    請求項2又は請求項2を引用する請求項3〜15の何れか1項に記載のシングルフェーサの糊付けロール位置調整装置。
  17. 前記制御装置は、前記糊付けロールが前記下流側段ロールとの平行を維持しながら所定量だけ離隔するように前記隙間調整機構を作動させて前記糊付け部ユニットを移動させる隙間調整部を備えている
    請求項3を引用する請求項16記載のシングルフェーサの糊付けロール位置調整装置。
  18. 芯紙を段繰りする一対の段ロールと、段繰り後に下流側段ロールに捲き付いて搬送される芯紙の山形段頂部に糊を移転供給する糊付けロールと、前記糊付けロールの各端部を前記下流側段ロールに対して個別に移動させることが可能な平行調整機構と、を備えたシングルフェーサの糊付け装置において、前記下流側段ロールに対して前記糊付けロールを平行にするために前記糊付けロールの位置を調整する方法であって、
    前記平行調整機構により前記糊付けロールの各端部を前記下流側段ロールに接近させていく移動ステップと、
    前記移動ステップを実施している際に、前記糊付けロールの各端部が何れも前記下流側段ロールに接触し、前記下流側段ロールに規制されて移動できなくなっている状態になったら前記糊付けロールが前記下流側段ロールに対して平行な状態になったと判定する判定ステップと、をそなえている
    シングルフェーサの糊付けロール位置調整方法。
  19. 前記移動ステップでは、アクチュエータを作動させて前記糊付けロールの各端部を移動し、
    前記判定ステップで接触判定したら前記アクチュエータの作動を停止させる作動停止ステップをそなえている
    請求項18記載のシングルフェーサの糊付けロール位置調整方法。
  20. 前記平行調整機構は、回転運動する回転部材の回転を前記糊付けロールの端部の変位に変換する変換機構と、前記回転部材を回転駆動して、前記変換機構を通じて前記糊付けロールの端部をそれぞれ移動させる前記アクチュエータと、を有し、
    前記移動ステップでは、前記アクチュエータは予め設定された一定の回転トルク又は一定の回転速度で前記回転部材を回転駆動する
    請求項19記載のシングルフェーサの糊付けロール位置調整方法。
  21. 前記判定ステップでは、前記アクチュエータの回転トルクが変化したら前記糊付けロールの当該端部が前記下流側段ロールに接触したと判定する
    請求項19又は20記載のシングルフェーサの糊付けロール位置調整方法。
  22. 前記判定ステップでは、前記アクチュエータが予め設定された時間だけ作動したら前記糊付けロールの各端部が前記下流側段ロールに接触したと判定する
    請求項19又は20記載のシングルフェーサの糊付けロール位置調整方法。
  23. 前記判定ステップでは、前記アクチュエータの作動中に前記糊付けロールの端部が停止したら前記糊付けロールの当該端部が前記下流側段ロールに接触したと判定する
    請求項19又は20記載のシングルフェーサの糊付けロール位置調整方法。
  24. 前記シングルフェーサの糊付け装置は、前記糊付けロールの前記下流側段ロールとの平行を維持しながら両者の隙間を調整する隙間調整機構をそなえ、
    前記作動停止ステップの後に、前記糊付けロールの前記下流側段ロールとの平行を維持しながら所定量だけ離隔するように前記隙間調整機構を作動させて前記隙間を調整する隙間調整ステップをさらに備えている
    請求項19又は請求項19を引用する請求項20〜23の何れか1項に記載のシングルフェーサの糊付けロール位置調整方法。
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