JP4804145B2 - ロール装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンボス装置等のようにロールを備えたロール装置に関するものである。
従来、家庭紙の加工工程(抄造した大型の原紙ロールを巻き戻してトイレットペーパーやキッチンペーパー等の最終製品を得る段階)では、(a)原紙にダメージを与えることにより紙力を低下させ柔らかさを高める、(b)製品表面の接触面積を小さくすることで滑らかさを高める、(c)凹凸の高低差により厚み感を高める、(d)凹凸を施した原紙を貼り合せることにより間に空気層を持たせて吸水・吸油量を高める、(e)デザイン性を付与する等、目的に応じてエンボス加工を施すことが行われている。
図6〜図8は、従来のティップトゥティップ(tip to tip)エンボス装置の概要を示している。この装置は、2枚の原紙P1,P2にそれぞれエンボス加工を施した後、エンボスの頂点部と頂点部とが対向接触するように貼り合わせるものであり、トイレットペーパーやキッチンペーパーにエンボス加工を付与するために良く用いられているものである。
より詳細には、表面に凹凸模様を有するエンボスロール101,102が横方向に一対並設されており、各エンボスロール101,102の上面には、表面にゴム等の弾性材が貼り付けられたラバーロール103,104が設けられている。ラバーロール103,104は、両端面から突出する支持軸104dを有しており、この支持軸104dが軸受け104cを介してラバーロールフレーム103b,104bに取り付けられている。また、ラバーロールフレーム103b,104bは、支軸103a,104aを及び軸受け104eを介してフレーム112に取り付けられており、シリンダー107により揺動されるようになっている。このシリンダー107によりラバーロールフレーム103b、104bが揺動されるとともに、ラバーロールフレーム103b,104bに軸支されたラバーロール103,104がエンボスロール101,102の表面に圧接される仕組みである。
2枚の原紙P1,P2は個別の経路を介して搬送され、一方のエンボスロール101とラバーロール103との間、および他方のエンボスロール102とラバーロール104との間にそれぞれ供給され、エンボスロール101,102表面の模様に応じた凹凸模様が形成された後、そのままエンボスロール101,102の外周面に沿って両エンボスロール間に供給され貼り合わされる。この際、予め、他方のエンボスロール102外周面の原紙P2に対して凹凸模様の頂点部だけに糊付けロール111から糊が転移され、その後、両エンボスロール101,102間で挟まれることにより、頂点部相互が接着される。符号108は、糊受けを示しており、糊受け108内に貯留された糊は、汲み上げロール109で汲み上げられた後、メッキロール110を介して糊付けロール111に転移され、使用される。かくして得られた加工紙は図示しない製品巻取り部に搬送され、巻き取られる。
エンボスロール101,102は両端面から突出する支持軸101a,102aを有しており、この支持軸101a,102aが軸受け101b,102bを介してフレーム112により支持されている。一方のエンボスロール102の支持軸102bには従動タイミングプーリ102dおよび駆動ギア102cが取り付けられており、従動タイミングプーリ102dはタイミングベルトBを介してモータ120の回転軸に取り付けられた駆動タイミングプーリ121に連結されている。また、他方のエンボスロール101の支持軸には従動ギア101cが取り付けられており、この従動ギア101cには駆動ギア102cが噛み合わされている。モータ120を作動させると、その動力は駆動タイミングプーリ、タイミングベルトおよび従動タイミングプーリを介して一方のエンボスロールに伝達されるとともに、駆動ギアおよび従動ギアを介して他方のエンボスロールにも伝達され、両エンボスロール101,102が回転駆動される。両エンボスロール101,102を同径とし、駆動ギア101c,102cを同じ歯数とすれば、両エンボスロール101,102は同速で回転駆動し、凹凸模様のタイミングはズレない。一方、ラバーロール103,104はシリンダー107によりエンボスロール101,102の表面に圧接されているため、エンボスロール回転に伴って表面摩擦により従動的に逆回転される。
このようなエンボス装置の他、カレンダー装置、ドライヤー装置、塗工装置等、紙製品・不織布製品の製造に際しては各種のロール装置が使用される。
そして、このようなロール装置においては、ロールの補修や交換を行うためにロールを装置から取り外す又は装置に取り付けることが行われている。特に、エンボス装置では、製品品種の切り替え等によりエンボスパターンを変更する際、エンボスロールを装置から取り外して、別の模様のエンボスロールを取り付ける、つまりエンボスロールを交換することが一般に行われている(特許文献1参照)。
しかしながら、従来のロール装置においては、ロールの着脱作業は極めて煩雑であるという問題点があった。
例えば、前述のエンボス装置においてエンボスロールを交換する場合、先ず、糊受け108、汲上げロール109、メッキロール110、糊付けロール111が一体となった糊付けユニットをエンボスロール102から離間させる。次に、シリンダー107を作動し、ラバーロール取付けフレーム103b,104bを支点103a,104aを中心として回動し、ラバーロール103,104をエンボスロール101,102から離す。次に、エンボスロール101をエンボスロール102から離間させる。ここで、エンボスロール101,102を吊上げるのに先立ち、エンボスロール101,102の上部に設置しているラバーロール103,104、ペーパーロール105,105、エキスパンダーロール106,106等、取り外しに際して邪魔となる障害物を取外す。また、従動タイミングプーリ102dを駆動手段から開放し、従動タイミングプーリ102dをエンボスロール102の支持軸102aから取外すとともに、駆動ギア101c,102cをエンボスロール101,102の軸101a、102aから取外す。しかる後、エンボスロール101,102をホイスト等で吊上げて取外す。エンボスロール101,102を取り付ける際は、これと逆の手順で行う。
この作業からも判るように、対象のロールが、装置の内奥(下部等)に取り付けられている場合、ロールの取り外しに際して、ロールの外側に位置する他のロール等の内蔵機器を順に取り外した後、対象のロールの交換作業を行わなければならない(以下、第一の問題点ともいう)。
また、ロールに対して駆動ギア、タイミングプーリ等の動力伝動車が取り付けられている場合、ロールの取り外しに際して、これらの動力伝動車を取り外すという煩雑な作業が必要であった(以下、第二の問題点ともいう)。
なお、この第二の問題点を解決するため、ロールの回転軸に装着されていた駆動ギアを、装置本体に設けられた駆動軸に装着し、ロールの回転軸と駆動軸とをギアカップリングを介して着脱可能に連結し、ロールの交換作業を容易にすることも提案されている(特許文献1参照)。
しかし、ギアカップリングを介在させると回転にズレが発生し易くなり、特にティップトゥティップやネステッド(nested)のように2枚の紙のエンボス柄を合わせる場合、貼り合わせ時に柄がズレるおそれがある。また、ギアカップリングの分だけ軸長さが増加し装置が大型化するという問題もある。
他方、エンボスロールの模様変更に伴うロール交換作業を簡素化することだけを考えると、エンボスロールの種類毎にエンボス装置を設けることも考えられるが、設置面積や装置コストの観点から現実的でないばかりか、補修等のように模様変更以外の場合には作業を簡素化できない。
実開平5−74830号公報
そこで、本発明の主たる課題は、ロールの取り外し及び取り付け作業を容易にすることにある。
上記課題を解決した本発明は次記のとおりである。
<請求項1記載の発明>
ロールと、ロールを支持するフレームとを備えたロール装置において、
前記フレームは、固定フレームと、この固定フレームに対して移動可能に取り付けられた可動フレームとを有しており、
前記可動フレームの移動によって前記フレームが開放され、この開放部分を通路として、前記ロールがフレーム内の取付位置から装置外部に取り出される又は前記ロールが装置外部からフレーム内の取付位置に持ち込まれ取り付けられるように構成され
かつ、前記ロールが一対のエンボスロールであり、各エンボスロールにより凹凸がそれぞれ付与された一対のシートが両エンボスロール間に挟まれて貼り合わされるように構成されており、かつこれらエンボスロールがともに前記固定フレームに取り付けられ、
一方の前記エンボスロールに対して駆動ギアを取り付け、
他方の前記エンボスロールに対して、駆動ギアと噛み合わさる従動ギアを取り付け、
前記一方のエンボスロールは前記駆動ギアと一体化した状態で前記フレームに対する前記取り出し及び取り付けを行うように構成し、
前記他方のエンボスロールは前記従動ギアと一体化した状態で前記フレームに対する前記取り出し及び取り付けを行うように構成し、
前記駆動ギア及び従動ギアのそれぞれに目印を設け、前記一方のエンボスロール及び他方のエンボスロールの取り付けに際し、前記目印が合わさるように前記駆動ギア及び従動ギアを噛み合わせることにより、前記両エンボスロールの柄が合うように構成した、ことを特徴とするロール装置。
(作用効果)
このように構成されていると、対象のロールが装置の内奥に取り付けられていても、可動フレームの移動によりフレームを開放すれば、ロールの外側に位置する他のロール等の内蔵機器を取り外すことなく、対象のロールの取り外し及び取り付けを行うことができ、作業を著しく容易化することができる。
そして、可動フレームは移動するものであるため、移動に伴う位置ズレを完全に回避することができない。よって、可動フレームにロールが取り付けられていると、ロールの位置がズレ易く、煩雑な調整作業が必要になる。これに対して、本項記載のように、ロールが固定フレーム側に取り付けられていると、フレームの位置ズレは原理的に発生しないため、煩雑な調整作業を不要にすることができる。
特に本発明は、エンボスを付与した一対のシートを両エンボスロール間で貼り合わせるエンボス装置を対象としたものである。このようなエンボス装置では、エンボスロールの位置ズレによって貼り合わせ位置にズレを生じてしまう。よって、本項記載のように、両エンボスロールともに可動フレームではなく固定フレームに取り付けるのが好ましい。
また、エンボスロールと各ギアとを一体的に着脱することによって、ギアとエンボスロールとの位置関係が保持され、両者の回転方向の位置がズレなくなる。そして、この位置関係の保持を前提として、各ギアに柄合わせのための目印を設けることによって、ロール及びギアを一体的に取り付ける際に、目印を合わせるだけの容易な作業で、両エンボスロールの柄を所定の位置関係、例えばティップトゥティップやネステッドの位置関係に合わせることができる。
<請求項2記載の発明>
前記可動フレーム内における前記通路となる位置に、前記ロールとは別の内蔵機器が取り付けられており、この内蔵機器が前記可動フレームの移動に伴って前記通路外の位置に移動されるように構成されている、請求項記載のロール装置。
(作用効果)
装置設計においては種々の制約がつきまとうものであり、フレームを開放可能に構成しえたとしても、その開放部分により形成される通路に別の内蔵機器が突出し、ロールの取り出し及び取り付けが不可能になるといったケースもありうる。本項記載の発明はこのような問題を解決するものであり、フレーム開放により通路となる位置に設けられる内蔵機器については可動フレームに取り付け、フレーム開放時に、可動フレームの移動に伴って通路外に退避させることにより、内蔵機器がロールの取り出し及び取り付けの邪魔になることが無くなる。また、そのため、コンパクト且つ簡素な装置構造にすることができる。
<請求項記載の発明>
前記内蔵機器が、前記ロールに対して圧接される他のロールである、請求項記載のロール装置。
(作用効果)
対象のロールに対して圧接される他のロールは、対象のロールに近接して配置されるため、取り外し及び取り付けの際に特に邪魔になる。よって、このような場合に、当該他のロールを可動フレームに取り付けるのは好ましい。
<請求項記載の発明>
前記ロールが複数並設されており、少なくとも一つのロールは前記通路に面するように配置されており、他の少なくとも一つのロールは前記通路に面するロールの背後に配置されており、前記通路に面するロールが取り出された状態で、その背後のロールが取り出される又は取り付けられるように構成されている、請求項1〜のいずれか1項に記載のロール装置。
(作用効果)
本項記載のように構成されていると、単一の通路を介して複数のロールを順番に取り出す及び取り付けることができるため、より少ないフレーム開放量でより多くのロールを取り出し及び取り付けすることができる。また、そのため、装置の設置面積も小さくて済む。
<請求項記載の発明>
前記フレームは、上部の横方向一方側および下部が前記固定フレームとされるとともに、上部の他方側が前記可動フレームとされており、前記可動フレームの下端部は、上下方向及び横方向の両方に直交する回動軸を介して前記固定フレームに軸支されており、前記回動軸を中心として前記可動フレームが回動されることにより、前記可動フレームと固定フレームとの間が離間し、この離間部分により前記通路が形成されるように構成されている、請求項1〜のいずれか1項に記載のロール装置。
(作用効果)
このような構造であると、装置下部の幅が変化せず、また可動フレームの移動量も上部に向かうほど大きくなるため、装置の設置面積を小さくすることができる。
<請求項記載の発明>
前記ロールの両端面から突出する支持軸部と、支持軸部に取り付けられた動力伝動車とを有し、これらロール、支持軸部及び動力伝動車を一体として前記フレームに対する前記取り出し及び取り付けを行うように構成した、請求項1〜のいずれか1項に記載のロール装置。
(作用効果)
ギアカップリグのような回転ズレを発生する動力伝達手段を介在させることなく、ロール、支持軸部及び動力伝動車を一体として取り出し及び取り付けを行うように構成することで、回転ズレの発生を防止しつつ、ロールの取り外し及び取り付け作業を容易にすることができる。なお、動力伝動車とは、ギアやプーリーのように動力を伝動するための車を意味する。
以上のとおり本発明によれば、ロールの取り外し及び取り付け作業が容易になる等の利点がもたらされる。
以下、本発明の一実施形態について添付図面を参照しながら詳説する。
図1〜図3は、本発明に係るコンビネーションエンボス装置を示しており、フレーム12の上下方向及び横方向のほぼ中央に、表面に凹凸模様を有するエンボスロール1,2が横方向に沿って一対並設されている。各エンボスロール1,2の上面には、表面にゴム等の弾性材が貼り付けられたラバーロール3,4が図示しないシリンダーにより圧接される。
2枚の原紙P1,P2はペーパーロール5により案内され、個別の経路を介して搬送される。そして、この搬送過程でエキスパンダーロール6,6によりそれぞれ幅方向に広げられた後、一方のエンボスロール1,2とラバーロール3,4との間、および他方のエンボスロールとラバーロールとの間にそれぞれ供給され、エンボスロール表面の模様に応じた凹凸模様が形成される。
凹凸模様が付与された原紙P1,P2は、そのままエンボスロールの外周面に沿って両エンボスロール間に供給され貼り合わされる。この際、予め、一方のエンボスロール外周面の原紙に対して凹凸模様の凸部頂点だけに糊付けロール11から糊が転移される。符号15は、ドクターチャンバを示しており、ドクターチャンバ15内を循環する糊はアニロックスロール14表面に転移され、図示しないドクターブレードで必要量に調整された後、糊付けロール11に転移され、使用される。その後、糊付けされた両紙P1,P2は両エンボスロール間で挟まれることにより接着される。tip to tipエンボスの場合は、エンボスロール1,2間を通すことにより、またネステッドエンボスの場合は、エンボスロール1とこれに圧接されるマリッジロール13との間を通すことにより貼り合わされる。かくして得られた加工紙は図示しない製品巻取り部に搬送され、巻き取られる。
他方、フレーム12は、上部の横方向一方側および下部が固定フレーム12aとされるとともに、上部の他方側が可動フレーム12bとされており、可動フレーム12bの下端部は、上下方向及び横方向(図1中の左右方向)の両方に直交する回動軸12cを介して固定フレーム12aに軸支されている。また、回動軸12cを中心として可動フレーム12bを回動させ固定フレーム12aに対して接近及び離間させるためのシリンダー16が設けられている。
両エンボスロール1,2は、両端面から突出する支持軸1a,2aを有しており、両支持軸1a,2aが固定フレーム12aの上端部に着脱自在に設けられた軸受け1b,2bにより支持されている。よって両エンボスロールは、軸受け1b,2bとともに一体的に固定フレーム12aの上方に取り外すことができるようになっている。なお、このように、両エンボスロール1,2を固定フレーム12aに取り付けることによってフレームの移動による位置ズレを無くすことができる。
また、一方の原紙P1を案内するラバーロール3は両端面から突出する支持軸3dを有し、この支持軸3dがエンボスロール1上方の軸受け3cを介して固定フレーム12aに取り付けられており、他方の原紙P2を案内するラバーロール4は、両端面から突出する支持軸4dを有し、この支持軸4dがエンボスロール2上方の軸受け4cを介して可動フレーム12bに取り付けられている。
さらに、一方の原紙P1を案内するペーパーロール5およびエキスパンダーロール6、ならびに糊付けロール11、アニロックスロール14、マリッジロール13は、固定フレーム12aに対して図示しない軸受け等を介して取り付けられており、他方の原紙P2を案内するペーパーロール5およびエキスパンダーロール6は、図示しない軸受け等を介して可動フレーム12bに対して取り付けられている。
また、これらのロールは位置調整可能なように取り付けられており、ラバーロール3,4等の一部のロールについては、位置決めや圧接等のために図示しないシリンダーが設けられている。
一方のエンボスロール1の支持軸1bには従動タイミングプーリ1dおよび駆動ギア1cが取り付けられており、従動タイミングプーリ1dはタイミングベルトBを介してモータ20の回転軸に取り付けられた駆動タイミングプーリ21に連結されている。また、他方のエンボスロール2の支持軸には従動ギア2cが取り付けられており、この従動ギア2cには駆動ギア1cが噛み合わされている。なお、両エンボスロール1,2の柄を所定の位置関係、例えばティップトゥティップやネステッドの位置関係に合わせた状態で、駆動ギア1c及び従動ギア2cのそれぞれに対して合わせ目に目印を設けておくのが好ましい。
モータ20を作動させると、その動力は駆動タイミングプーリ21、タイミングベルトBおよび従動タイミングプーリ1dを介して一方のエンボスロール1に伝達されるとともに、駆動ギア1cおよび従動ギア2cを介して他方のエンボスロール2にも伝達され、両エンボスロール1,2が回転駆動される。両エンボスロール1、2を同径とし、駆動ギア1c,2cを同じ歯数とすれば、両エンボスロール1、2は同速で回転駆動し、凹凸模様のタイミングはズレない。一方、ラバーロール3、4は図示しないシリンダーによりエンボスロール1、2の表面に圧接されているため、エンボスロール回転に伴って表面摩擦により従動的に逆回転される。
次に、以上に述べた装置におけるエンボスロールの取り出し及び取り付けについて、図4の概略図を参照して説明する。
エンボスロールの取り出しに際しては、先ず、図示しないシリンダーを作動し、糊付けロール11、アニロックスロール14、ドクターチャンバ15が一体化された糊付けユニットをエンボスロール1から離間させるとともに、別の図示しないシリンダーを作動し、ラバーロール3、4をエンボスロール1、2から離間させる。さらに、別のシリンダーを作動し、エンボスロール2をエンボスロール1から離間させる。マリッジロール13を備えている場合には、シリンダー17を作動し、マリッジロール13をエンボスロール1から離間させる。
しかる後、図4(b)に示すようにフレーム12を開放する。すなわち、シリンダー16を収縮させ、回動軸12cを中心として可動フレーム12bを回動させ、可動フレーム12bと固定フレーム12aとを離間させて、これらの間に、エンボスロール1,2を抜出すのに必要な通路18(例えば500mm程度)を形成する。
他方側のラバーロール4は、開放前においては、可動フレーム12b内における通路18となる位置に取り付けられているが、可動フレーム12bの移動に伴って通路18外の位置に移動され、通路18の障害物となることはない。
続いて、通路18が形成されたならば、従動タイミングプーリ1dからタイミングベルトを外して駆動源から開放し、従動タイミングプーリ1d、駆動ギア1c、2c、および軸受け1b,2bを、エンボスロール1,2の軸1a,2aに取り付けたまま、エンボスロール1、2をホイスト等で吊上げて装置外部に取り出す。この際、エンボスロール1,2以外の内蔵機器については、フレーム12から取外す必要は無い。
特に図示形態では、他方のエンボスロール2は通路18に面するように配置されているものの、一方のエンボスロール1は通路18側から見て他方のエンボスロール2の背後に配置されている。よって、先ず図4(b)に示すように通路に面する他方のエンボスロール2を取り出した後、図4(c)に示すようにその空きスペースを通じて、一方のエンボスロール1の取り出し又は取り付けを行う。この形態は一見不便そうであるが、単一の通路18を介して複数のロール1,2を順番に取り出す及び取り付けることができるため、より少ないフレーム開放量で対応でき、装置の設置面積も小さくて済む利点がある。
エンボスロール1,2の取り付けに際しては、エンボスロール1,2を装置外部からフレーム12内の取付位置に持ち込み、上記と逆の手順で行うことができる。特に、駆動ギア1c及び従動ギア2cのそれぞれに目印を設けておいた場合には、エンボスロール1,2及びギア1c、2cを一体的に取り付ける際に、目印を合わせるだけの容易な作業で、両エンボスロールの柄を所定の位置関係、例えばティップトゥティップやネステッドの位置関係に合わせることができる。
かくして、エンボスロール1,2が装置の内奥に取り付けられているにもかかわらず、可動フレーム12bの移動によりフレーム12を開放して通路を形成することにより、エンボスロール1,2の外側に位置する他の内蔵機器を取り外すことなく、エンボスロール1,2の取り外し及び取り付けを行うことができ、作業を著しく容易化することができる。
(その他)
可動フレーム12bの移動形態は、上記実施形態に限定されるものではなく、通路18が形成される限りあらゆる移動形態を採用することができる。すなわち、図5(a)に示すように、フレームの下部を固定フレーム12aとし、上部の両側をそれぞれ可動フレーム21b,12bとして下部を支点に回動するように構成し、フレーム上部が左右に開くことにより通路18が形成される形態や、図5(b)に示すように、可動フレーム12bがレール19に沿って横方向(上下方向、前後方向でも良い)に平行移動(スライド)し、通路18が形成される形態、図5(c)に示すように、可動フレーム12bがフレーム12上部の支軸12cを中心として回動し、通路18が形成される形態等、適宜の形態とすることができる。
本発明は、エンボス装置、カレンダー装置、ドライヤー装置、塗工装置等、紙製品・不織布製品の製造に際して用いられるロール装置等、ロールを備えた装置であれば特に限定なく広範な用途に適用できるものである。
エンボス装置の正面図である。 エンボス装置の要部を示す右側面図である。 エンボス装置の要部を示す平面図である。 エンボスロールの取り外し手順を示す概略図である。 可動フレームの各種移動形態を示す概略図である。 従来のエンボス装置の正面図である。 従来のエンボス装置の要部を示す右側面図である。 従来のエンボス装置の要部を示す平面図である。
1,2…エンボスロール、3,4…ラバーロール、12…フレーム、12a…固定フレーム、12b…可動フレーム。

Claims (6)

  1. ロールと、ロールを支持するフレームとを備えたロール装置において、
    前記フレームは、固定フレームと、この固定フレームに対して移動可能に取り付けられた可動フレームとを有しており、
    前記可動フレームの移動によって前記フレームが開放され、この開放部分を通路として、前記ロールがフレーム内の取付位置から装置外部に取り出される又は前記ロールが装置外部からフレーム内の取付位置に持ち込まれ取り付けられるように構成され
    かつ、前記ロールが一対のエンボスロールであり、各エンボスロールにより凹凸がそれぞれ付与された一対のシートが両エンボスロール間に挟まれて貼り合わされるように構成されており、かつこれらエンボスロールがともに前記固定フレームに取り付けられ、
    一方の前記エンボスロールに対して駆動ギアを取り付け、
    他方の前記エンボスロールに対して、駆動ギアと噛み合わさる従動ギアを取り付け、
    前記一方のエンボスロールは前記駆動ギアと一体化した状態で前記フレームに対する前記取り出し及び取り付けを行うように構成し、
    前記他方のエンボスロールは前記従動ギアと一体化した状態で前記フレームに対する前記取り出し及び取り付けを行うように構成し、
    前記駆動ギア及び従動ギアのそれぞれに目印を設け、前記一方のエンボスロール及び他方のエンボスロールの取り付けに際し、前記目印が合わさるように前記駆動ギア及び従動ギアを噛み合わせることにより、前記両エンボスロールの柄が合うように構成した、ことを特徴とするロール装置。
  2. 前記可動フレーム内における前記通路となる位置に、前記ロールとは別の内蔵機器が取り付けられており、この内蔵機器が前記可動フレームの移動に伴って前記通路外の位置に移動されるように構成されている、請求項記載のロール装置。
  3. 前記内蔵機器が、前記ロールに対して圧接される他のロールである、請求項記載のロール装置。
  4. 前記ロールが複数並設されており、少なくとも一つのロールは前記通路に面するように配置されており、他の少なくとも一つのロールは前記通路に面するロールの背後に配置されており、前記通路に面するロールが取り出された状態で、その背後のロールが取り出される又は取り付けられるように構成されている、請求項1〜のいずれか1項に記載のロール装置。
  5. 前記フレームは、上部の横方向一方側および下部が前記固定フレームとされるとともに、上部の他方側が前記可動フレームとされており、前記可動フレームの下端部は、上下方向及び横方向の両方に直交する回動軸を介して前記固定フレームに軸支されており、前記回動軸を中心として前記可動フレームが回動されることにより、前記可動フレームと固定フレームとの間が離間し、この離間部分により前記通路が形成されるように構成されている、請求項1〜のいずれか1項に記載のロール装置。
  6. 前記ロールの両端面から突出する支持軸部と、支持軸部に取り付けられた動力伝動車とを有し、これらロール、支持軸部及び動力伝動車を一体として前記フレームに対する前記取り出し及び取り付けを行うように構成した、請求項1〜のいずれか1項に記載のロール装置。
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