JP6469476B2 - 外用剤及び内用剤 - Google Patents

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本発明は、特定の抽出法による赤霊芝の抽出物と黒霊芝の抽出物とを含む抽出物を含有することを特徴とする、美白剤、シワ予防又は改善剤、MMP産生抑制剤に関する。
一般にシミ、ソバカス、日焼け等に見られる皮膚の色素沈着は、ホルモンの異常や紫外線の刺激により、皮膚内に存在するメラニン色素生成細胞がメラニン色素を過剰に生成し、これが皮膚内に沈着することが原因と考えられている。このような色素沈着を防ぐ方法の一つに、メラニンの過剰な生成を抑制する方法が知られている。従来、色素沈着の治療にはハイドロキノンやアスコルビン酸(ビタミンC)等を外用する処置が行われてきた。
皮膚の老化に伴う変化を誘導する因子として、マトリックスメタロプロテアーゼ(MMPs;Matrix Metalloproteinases)の関与が指摘されている。このMMPsの中でも、マトリックスメタロプロテアーゼ−1(MMP−1)は、皮膚の真皮細胞外マトリックスの主要構成成分であるコラーゲンを分解する酵素として知られているが、その発現は紫外線の照射により大きく増加し、コラーゲンの減少・変性の一因となり、皮膚のしわの形成、弾力性の低下等の大きな要因となると考えられている。このようなMMP−1活性阻害作用を有するものとしては、例えば、マツ科マツ属二葉松類の樹皮の抽出物等が知られている(特許文献1)。
ゼラチナーゼ群に属する酵素であるマトリックスメタロプロテアーゼ−2(MMP−2)は、基底膜の主要構成成分であるIV型コラーゲンやラミニン5を分解する酵素として知られているが、その発現及び活性は紫外線の照射により大きく増加し、紫外線による基底膜成分の減少、基底膜の構造変化の原因となり、皮膚におけるシワやたるみの形成等の大きな要因となることが明らかとなっている(非特許文献1)。
さらに、MMP−2は、血管内皮細胞下に存在する基底膜を構成するIV型コラーゲン等を分解し、分解された血管内皮細胞は間質へ遊走していき、間質中で増殖し、管腔を形成し、新生血管を構築していく。そして、この新生された血管が腫瘍細胞に到達して、栄養源と酸素とを腫瘍細胞に供給し、腫瘍が大きくなっていくことが知られている(非特許文献2)。また、MMP−2のノックアウトマウスにおいて、血管新生の未発達やガンの増殖抑制が認められるなど、MMP−2は、ガンの増殖や血管新生において重要な役割を果たしている(非特許文献3)。
温度が20〜150℃及び圧力が5〜100MPaの状態にある二酸化炭素で抽出することにより得られるマンネンタケ抽出物としては、美白用の化粧品、医薬部外品、医薬品、又は食品として利用できることが知られている(特許文献2)。また、温度が20〜150℃及び圧力が5〜100MPaの状態にある二酸化炭素で抽出することにより得られる、赤霊芝と黒霊芝の抽出物を利用する発毛促進剤(特許文献3)及び皮膚のしわ形成防止・改善剤(特許文献4)が知られている。しかし、温度が20〜150℃及び圧力が5〜100MPaの状態にある二酸化炭素で抽出することにより得られる、赤霊芝と黒霊芝とを組み合わせることにより、美白作用、シワ予防又は改善作用が相乗的に高まることは全く知られていなかった。
特開2003−277223号公報 特開2005−104873号公報 特開2013−71927号公報 特開2014−43413号公報
Gary J.Fisher et al.,Nature,1996年,第379巻,第25号,p.335 血管新生とマトリックスメタロプロテアーゼ,「第120回日本医学会シンポジウム記録集 血管新生の基礎と臨床」,2001年12月13日,p.43−49 Itoh T et al.,Cancer Res,1998,58,1048−1051
温度が20〜150℃及び圧力が5〜100MPaの状態にある二酸化炭素で抽出することにより得られる、マンネンタケの抽出物は、抽出率が非常に低く、美白作用、シワ予防又は改善作用等の効果を発揮するためには、大量のマンネンタケが必要であり、生産コストがかかるため、より高い作用を発揮する美白剤、シワ予防又は改善剤等が望まれていた。
本発明は、美白作用、シワ予防又は改善作用等の優れた効果を有する化粧品、医薬部外品、医薬品、食品等を提供することを課題とする。
本発明者らは、この問題点を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、超臨界又はその近傍の状態にある二酸化炭素で抽出することにより得られる、赤霊芝と黒霊芝とを組み合わせることにより、それぞれが有するメラニン生成抑制作用やMMP産生抑制作用が相乗的に高まることを発見し、本発明を完成するに至った。
本発明の温度が20〜150℃及び圧力が5〜100MPaの状態にある二酸化炭素で抽出することにより得られる、赤霊芝抽出物と黒霊芝抽出物とを組み合わせた抽出物は、それぞれ単独での効果と比較して、美白作用やシワ予防又は改善作用等が大変優れており、医薬品、医薬部外品、化粧品、食品の分野において貢献できるものである。
以下に、本発明について詳細に述べる。
本発明に用いられる赤霊芝及び黒霊芝は、マンネンタケ科(Ganoderma taceae)、マンネンタケ属(Ganoderma)に属する。赤霊芝の学名は(Ganoderma lucidum)であり、黒霊芝の学名は(G.atrum、G.japonicum、G.sinense)である。これらは広く中国や日本市場などで流通しているものを用いることができるし、自生品や栽培品を用いても良い。また、菌糸体の培養物も用いることができる。これらは乾燥や粉砕したものを用いることができる。
本発明における赤霊芝及び黒霊芝の抽出法は、温度が20〜150℃及び圧力が5〜100MPaの状態にある二酸化炭素による抽出によるものであり、それ自体既知の抽出方法に従って実施することができる。
一般に本発明の抽出条件は、温度約20〜150℃、圧力約5〜100MPa、好ましくは温度約30〜60℃、圧力約10〜50MPaの範囲内で、目的に応じた温度及び圧力を採用することができる。また、抽出時間や二酸化炭素の供給量は、目的に応じて適宜選択できる。さらに、共溶媒(エントレーナー)として有機溶媒を用いることもできる。共溶媒としては、エタノール、アセトン等があげられる。中でも、安全性の面からエタノールが好ましい。
抽出は、例えば、上記抽出条件の二酸化炭素を連続的に吹き込むことによって行うことができる。次いで、抽出物を含有する二酸化炭素流体を分離槽に導き、常用されている方法、例えば、圧力を下げる方法、温度を変化させる方法などで分離する。この際、分離槽には抽出された溶質を吸着できる吸着剤や、溶解や分散させることができる媒体(溶剤、基剤)などを充填しておくこともでき、抽出条件に応じた適当な分離手段を採用できる。分離された二酸化炭素は液化槽に輸送して再利用することができる。
本発明の抽出物は、赤霊芝及び黒霊芝は同時に抽出しても、それぞれを抽出後に混合しても良く、作業性を考えて適宜選択すれば良い。
上記抽出物は、抽出物のまま用いても良く、必要に応じて、濃縮、希釈、濾過、脱色、脱臭、乾燥等の処理をして用いても良い。更には、カラム精製等を行って有効成分を濃縮や単離しても良い。
本発明の抽出物は、上記抽出物をそのまま使用しても良く、抽出物の効果を損なわない範囲内で、油脂類、ロウ類、炭化水素類、脂肪酸類、アルコール類、エステル類、界面活性剤、金属石鹸、pH調整剤、防腐剤、香料、保湿剤、粉体、紫外線吸収剤、増粘剤、色素、酸化防止剤、美白剤、キレート剤、乳糖、微結晶セルロースなどの希釈剤、潤滑剤、崩壊剤等の成分を配合することもできる。
本発明の抽出物は、医薬品、医薬部外品、化粧品、食品のいずれにも用いることができ、その剤型としては、例えば、化粧水、クリーム、マッサージクリーム、乳液、ゲル剤、エアゾール剤、エッセンス、パック、洗浄剤、浴用剤、ファンデーション、打粉、口紅、軟膏、パップ剤、乳濁剤、液剤(チンキ剤、流エキス剤、酒精剤、懸濁剤、リモナーデ剤等を含む)、シロップ剤、飲料、錠剤等が挙げられる。
本発明に用いる上記抽出物の含有量は、外用の場合、全量に対し、固形物に換算して0.00001重量%以上、好ましくは0.0001〜10重量%の含有が良い。0.00001重量%未満では十分な効果は望みにくい。10重量%を越えて含有した場合、効果の増強はみられにくく不経済である。一方、内用の場合、摂取量は年齢、体重、症状、治療効果、投与方法、処理時間等により異なるが、0.1〜5,000mg/日、好ましくは1〜1,000mg/日が良い。また、添加の方法については、予め加えておいても、製造途中で添加しても良く、作業性を考えて適宜選択すれば良い。
次に本発明を詳細に説明するため、実施例として本発明に用いる抽出物の製造例、実験例及び処方例を挙げるが、本発明はこれに限定されるものではない。製造例に示す%とは重量%を、実施例に示す含有量の部とは重量部を示す。
製造例1 赤霊芝の超臨界抽出物1
内容積5リットルの抽出槽に赤霊芝の粉砕物1kgを仕込み、これに超臨界二酸化炭素(圧力25MPa、温度60℃、二酸化炭素供給量10.5m)を約4.5時間供給し、抽出槽に接続した分離槽(温度40℃、圧力4MPa)に導いて炭酸ガスと抽出物を分離し、抽出物を5.2g得た。
製造例2 黒霊芝の超臨界抽出物1
製造例1において赤霊芝を黒霊芝に変え、二酸化炭素供給量を9.0mとした以外は、製造例1と同様に処理して抽出物を8.9g得た。
製造例3 赤霊芝の超臨界抽出物2
製造例1において、エントレーナーとしてエタノールを約0.3kg/hで供給した以外は製造例1と同様に処理して抽出物のエタノール溶液を1.5L得た。これをろ過、濃縮乾固し、抽出物を10.5g得た。
製造例4 黒霊芝の超臨界抽出物2
製造例2において、エントレーナーとしてエタノールを約0.3kg/hで供給した以外は製造例2と同様に処理して抽出物のエタノール溶液を1.5L得た。これをろ過、濃縮乾固し、抽出物を17.3g得た。
処方例1 化粧水
処方 含有量(部)
1.赤霊芝の超臨界抽出物1(製造例1) 0.005
2.黒霊芝の超臨界抽出物1(製造例2) 0.005
3.1,3−ブチレングリコール 8.0
4.グリセリン 2.0
5.キサンタンガム 0.02
6.クエン酸 0.01
7.クエン酸ナトリウム 0.1
8.エタノール 5.0
9.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
10.ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(40E.O.) 0.1
11.香料 適量
12.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分3〜7及び12と、成分1、2及び8〜11をそれぞれ均一に溶解し、両者を混合し、濾過して製品とする。
処方例2 クリーム
処方 含有量(部)
1.赤霊芝の超臨界抽出物1(製造例1) 0.07
2.黒霊芝の超臨界抽出物1(製造例2) 0.03
3.スクワラン 5.5
4.オリーブ油 3.0
5.ステアリン酸 2.0
6.ミツロウ 2.0
7.ミリスチン酸オクチルドデシル 3.5
8.ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.) 3.0
9.ベヘニルアルコール 1.5
10.モノステアリン酸グリセリン 2.5
11.香料 0.1
12.パラオキシ安息香酸メチル 0.2
13.パラオキシ安息香酸エチル 0.05
14.1,3‐ブチレングリコール 8.5
15.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分1〜10を加熱溶解して混合し、70℃に保ち油相とする。成分12〜15を加熱溶解して混合し、75℃に保ち水相とする。油相に水相を加えて乳化して、かき混ぜながら冷却し、45℃で成分11を加え、更に30℃まで冷却して製品とする。
処方例3 乳液
処方 含有量(部)
1.赤霊芝の超臨界抽出物1(製造例1) 0.01
2.黒霊芝の超臨界抽出物1(製造例2) 0.04
3.スクワラン 5.0
4.オリーブ油 5.0
5.ホホバ油 5.0
6.セタノール 1.5
7.モノステアリン酸グリセリン 2.0
8.ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.) 3.0
9.ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート(20E.O.) 2.0
10.香料 0.1
11.プロピレングリコール 1.0
12.グリセリン 2.0
13.パラオキシ安息香酸メチル 0.2
14.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分1〜9を加熱溶解して混合し、70℃に保ち油相とする。成分11〜14を加熱溶解して混合し、75℃に保ち水相とする。油相に水相を加えて乳化して、かき混ぜながら冷却し、45℃で成分10を加え、更に30℃まで冷却して製品とする。
処方例4 ゲル剤
処方 含有量(部)
1.赤霊芝の超臨界抽出物1(製造例1) 0.01
2.黒霊芝の超臨界抽出物1(製造例2) 0.01
3.エタノール 5.0
4.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
5.ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.) 0.1
6.香料 適量
7.1,3‐ブチレングリコール 5.0
8.グリセリン 5.0
9.キサンタンガム 0.1
10.カルボキシビニルポリマー 0.2
11.水酸化カリウム 0.2
12.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分1〜6と、成分7〜12をそれぞれ均一に溶解し、両者を混合して製品とする。
処方例5 パック
処方 含有量(部)
1.赤霊芝の超臨界抽出物2(製造例3) 0.01
2.黒霊芝の超臨界抽出物2(製造例4) 0.01
3.ポリビニルアルコール 12.0
4.エタノール 5.0
5.1,3‐ブチレングリコール 8.0
6.パラオキシ安息香酸メチル 0.2
7.ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(20E.O.) 0.5
8.クエン酸 0.1
9.クエン酸ナトリウム 0.3
10.香料 適量
11.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分1〜11を均一に溶解し製品とする。
処方例6 ファンデーション
処方 含有量(部)
1.赤霊芝の超臨界抽出物1(製造例1) 0.07
2.黒霊芝の超臨界抽出物2(製造例4) 0.03
3.ステアリン酸 2.4
4.ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート(20E.O.) 1.0
5.ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.) 2.0
6.セタノール 1.0
7.液状ラノリン 2.0
8.流動パラフィン 3.0
9.ミリスチン酸イソプロピル 6.5
10.カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.1
11.ベントナイト 0.5
12.プロピレングリコール 4.0
13.トリエタノールアミン 1.1
14.パラオキシ安息香酸メチル 0.2
15.二酸化チタン 8.0
16.タルク 4.0
17.ベンガラ 1.0
18.黄酸化鉄 2.0
19.香料 適量
20.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分1〜9を加熱溶解し、80℃に保ち油相とする。成分20に成分10をよく膨潤させ、続いて、成分11〜14を加えて均一に混合する。これに粉砕機で粉砕混合した成分15〜18を加え、ホモミキサーで撹拌し75℃に保ち水相とする。この油相に水相をかき混ぜながら加え、冷却し、45℃で成分19を加え、かき混ぜながら30℃まで冷却して製品とする。
処方例7 浴用剤
処方 含有量(部)
1.赤霊芝の超臨界抽出物2(製造例3) 0.03
2.黒霊芝の超臨界抽出物1(製造例2) 0.07
3.炭酸水素ナトリウム 50.0
4.黄色202号(1) 適量
5.香料 適量
6.硫酸ナトリウムにて全量を100とする
[製造方法]成分1〜6を均一に混合し製品とする。
処方例8 軟膏
処方 含有量(部)
1.赤霊芝の超臨界抽出物1(製造例1) 0.1
2.黒霊芝の超臨界抽出物2(製造例4) 0.1
3.ポリオキシエチレンセチルエーテル(30E.O.) 2.0
4.モノステアリン酸グリセリン 10.0
5.流動パラフィン 5.0
6.セタノール 6.0
7.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
8.プロピレングリコール 10.0
9.精製水にて全量を100とする
[製造方法]成分1〜6を加熱溶解して混合し、70℃に保ち油相とする。成分7〜9を加熱溶解して混合し、75℃に保ち水相とする。油相に水相を加えて乳化して、かき混ぜながら30℃まで冷却して製品とする。
処方例9 顆粒
処方 含有量(部)
1.赤霊芝の超臨界抽出物2(製造例3) 2.0
2.黒霊芝の超臨界抽出物1(製造例2) 2.0
3.還元麦芽糖水あめ 36.0
4.微結晶セルロース 60.0
[製造方法] 成分1〜4に70%エタノールを適量加えて練和し、押出し造粒した後、乾燥して顆粒剤を得る。当該顆粒を1日1g内用する。
次に、本発明の効果を詳細に説明するため、実験例を挙げる。
実験例1 メラニン生成抑制試験
対数増殖期にあるB16マウスメラノーマをφ60mmdishに3×10個播種し、各試料(終濃度は表1に記載)を含むEagle’sMEM(10%牛胎児血清含有)培地を加え、37℃、5%COの条件下にて培養した。培養5日後に細胞をdishから剥離し、細胞を超音波破砕した後、4NNaOHを加え60℃で2時間の処理を行い、分光光度計でO.D.475nmを測定した。尚、超音波処理後の細胞破砕液をLowryの方法(J.Biol.Chem.,193,265−275,1951)でタンパク定量し、タンパク量当りのメラニン量を比較することによって、メラニン生成抑制効果の指標とした。
これらの試験結果を表1に示した。本発明の赤霊芝及び黒霊芝の抽出物を組み合わせた試料は、それぞれ単独の抽出物よりも優れたメラニン生成抑制作用を有していることが認められた。

実験例2 MMP産生抑制試験
MMP産生抑制作用をMMP−1及びMMP−2mRNA発現量を指標として評価した。
MMP−1及びMMP−2mRNA発現量の測定方法
正常ヒト皮膚線維芽細胞を10%FCS含有DMEM培地にて37℃、5%CO条件下で培養し、コンフルエントな状態になったところで試料(終濃度は表2及び3に記載)を添加したDMEM培地にてさらに24時間培養した後、総RNAの抽出を行った。総RNAの抽出にはRNAiso(Takara)を用いた。線維芽細胞から抽出した総RNAを基にリアルタイムRT−PCR法によりMMP−1及びMMP−2mRNA発現量の測定を行った。リアルタイムRT−PCR法にはSYBR Select Master Mix(ライフテクノロジーズ)を用い、MMP−1用のprimerとしては5’GGGAGATCATCGGGACAACTC3’(配列番号1)及び5’TGAGCATCCCCTCCAATACC3’(配列番号2)を用いた。MMP−2用のprimerとしては5’CCGTCGCCCATCATCAA3’(配列番号3)及び5’CTTCTGCATCTTCTTTAGTGTGTCCTT3’(配列番号4)を用いた。また、内部標準としてはβ−Actinを用い、β−Actin用のprimerとしては5’CACTCTTCCAGCCTTCCTTCC3’(配列番号5)及び5’GTGTTGGCGTACAGGTCTTTG3’(配列番号6)を用いた。その他の操作は定められた方法に従い、MMP−1及びMMP−2のmRNA発現量を内部標準であるβ−ActinmRNA発現量に対する割合として求めた。
これらの試験結果を表2及び3に示した。本発明の赤霊芝及び黒霊芝の抽出物を組み合わせた試料は、それぞれ単独の抽出物よりも優れたMMP産生抑制作用を有していることが認められた。

以上のことから、本発明の赤霊芝及び黒霊芝の抽出物は、優れたメラニン生成抑制作用及びMMP産生抑制作用を示した。よって、本発明の抽出物は、皮膚の老化や美白といった美容分野だけでなく、ガンの予防及び治療といった医療分野にも利用でき、食品、化粧品、医薬部外品及び医薬品等への応用が期待される。

Claims (2)

  1. 温度が20〜150℃及び圧力が5〜100MPaの状態にある二酸化炭素で抽出することにより得られる、赤霊芝の抽出物と黒霊芝の抽出物とを含有することを特徴とする美白剤。
  2. 温度が20〜150℃及び圧力が5〜100MPaの状態にある二酸化炭素で抽出することにより得られる、赤霊芝の抽出物と黒霊芝の抽出物とを含有することを特徴とするMMP-1及びMMP−2産生抑制剤(皮膚外用剤を除く)
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