JP3742084B2 - 特定の抽出法によるマンネンタケ抽出物とその製造方法 - Google Patents

特定の抽出法によるマンネンタケ抽出物とその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、超臨界又はその近傍の状態にある二酸化炭素で抽出したマンネンタケ抽出物、その製造方法、及びマンネンタケ抽出物を含有する化粧品、医薬部外品、医薬品、食品などに関する。
マンネンタケは、生薬「霊芝」に用いられる担子菌であり、幅広い生理活性を有し、漢方としても汎用されている。従来、マンネンタケ抽出物の利用法としては、シミ、ソバカス、ハリ、シワ、タルミなどの改善に有効な化粧料として特許文献1や2などの化粧料が知られていた。マンネンタケ抽出物の美白効果も公知であり、特許文献3には霊芝粉砕物のアルコール抽出物に美白効果があることが記載されている。
特開昭58−113118号 特開平05−194175号 特開昭63−165327号
マンネンタケを有機溶媒で抽出する従来周知の方法では、マンネンタケに含有する着色成分(主に褐色、橙色の成分)、その他薬効の低い雑多な成分が抽出される場合が多く、精製行程なしで化粧料などの皮膚外用剤に一定量配合した場合、製剤が着色し、商品価値が損なわれたり、生理活性が低かったりする欠点があった。通常このような場合は、脱色に吸着剤を使用したり、その他の特殊な精製を行うが、その際にマンネンタケの成分が吸着され、生理活性がさらに低下してしまうことも少なくなかった。つまり、面倒な精製行程なしで着色成分などの不純物が少なく、かつ、生理活性に富んだマンネンタケエキスの製造方法は知られていなかった。
本発明の目的は、高度な精製行程なしで色素などの不純物が低減し、美白、老化防止作用などの生理活性に優れたマンネンタケ抽出物及びその製造方法、及びマンネンタケ抽出物を含有する皮膚外用剤を提供することである。
この様な事情により、本発明者らは鋭意研究検討した結果、マンネンタケを超臨界又はその近傍の状態にある二酸化炭素により抽出することにより、従来周知の溶媒による抽出物よりも不純物が低減し、生理活性に優れたマンネンタケ抽出物の製造方法を見いだし、本発明を完成するに至った。
本発明に用いられるマンネンタケは、生薬「霊芝」に用いられる担子菌であり、マンネンタケ科(Ganodermataceae)、マンネンタケ属(Ganoderma)に属する。また、マンネンタケ属のキノコについては、中国の薬学古書である「本草綱目」や「神農本草経」に赤霊芝(霊芝)、黒霊芝(黒芝)、紫霊芝(紫芝)、青霊芝(青芝)、黄霊芝(黄芝)及び白霊芝(白芝)が存在すると記載されている。赤霊芝の一種として、鹿角霊芝もあげられる。赤霊芝、鹿角霊芝の学名は(Ganoderma lucidum)であり、黒霊芝の学名は(G.atrum、G.japonicum、G.sinense)である。一般的には赤霊芝、鹿角霊芝、黒霊芝などが多く流通している。これらは広く中国や日本市場などで流通しているものを用いることができるし、自生品や栽培品を用いても良い。また、菌糸体の培養物も用いることができる。これらは乾燥や粉砕したものを用いることができる。
上記のマンネンタケは、本発明におけるマンネンタケの抽出法は、超臨界状態又はその近傍の状態にある二酸化炭素による抽出は、それ自体既知の抽出方法に従って実施することができる。
一般に本発明の抽出条件は、温度約20〜70℃及び圧力約7〜40MPa、好ましくは温度約30〜60℃及び圧力約10〜30MPaの範囲内で、目的に応じた温度及び圧力を採用することができる。抽出時間や二酸化炭素の供給量は、目的に応じて適宜選択できる。
さらに、本発明における共溶媒(エントレーナー)として有機溶媒が用いることもできる。共溶媒としては、エタノール、アセトンなどがあげられる。中でも、安全性の面からエタノールが好ましい。
抽出は、例えば、上記抽出条件の二酸化炭素を連続的に吹き込むことによって行うことができる。次いで、マンネンタケの抽出物を含有する二酸化炭素流体を分離槽に導き、常用されている方法、例えば、圧力を下げる方法、温度を変化させる方法などで分離する。この際、分離槽には抽出された溶質を吸着できる吸着剤や、溶解や分散させることができる媒体(溶剤、基剤)などを充填しておくこともでき、抽出条件に応じた適当な分離手段を採用できる。分離された二酸化炭素は液化槽に輸送して再利用することができる。
上記抽出物は、抽出物のまま用いても良く、必要に応じて、濃縮、希釈、濾過、脱臭、乾燥などの処理をして用いても良い。更には、カラム精製などを行って有効成分を濃縮や単離をしても良い。
本発明の抽出法によれば、霊芝、鹿角霊芝などに含有するガノデリン酸などのトリテルペン類も効果的に抽出できる。特に、エントレーナーを用いればこの効果は顕著である。
本発明のマンネンタケの抽出物は、シミ、ソバカスを予防改善する美白効果、シワ、タルミを予防改善する老化予防改善効果、肌荒れ改善効果、育毛効果などを与え、皮膚外用剤や毛髪用外用剤などに配合できる。また、この抽出物は内用することもでき、老化、抗炎症、高血圧、腫瘍などの予防改善剤や、滋養強壮剤などに配合できる。
本発明のマンネンタケの抽出物は、上記抽出物をそのまま使用しても良く、抽出物の効果を損なわない範囲内で、油脂類、ロウ類、炭化水素類、脂肪酸類、アルコール類、エステル類、界面活性剤、金属石鹸、pH調整剤、防腐剤、香料、保湿剤、粉体、紫外線吸収剤、増粘剤、色素、酸化防止剤、美白剤、キレート剤、乳糖、微結晶セルロースなどの希釈剤、潤滑剤、崩壊剤などの成分を配合することもできる。
本発明のマンネンタケの抽出物は、化粧品、医薬部外品、医薬品、食品のいずれにも用いることができ、その剤形としては、例えば、化粧水、クリーム、乳液、ゲル剤、エアゾール剤、エッセンス、パック、洗浄剤、浴用剤、ファンデーション、打粉、口紅、軟膏、パップ剤、散剤、乳濁剤、溶液剤、懸濁剤、シロップ剤、飲料、錠剤などが挙げられる。
本発明のマンネンタケの抽出物を皮膚外用剤に配合する場合、皮膚外用剤全量に対し、固形物に換算して0.0001重量%以上、好ましくは0.001〜10重量%の配合が良い。0.0001重量%未満では十分な効果は望みにくい。10重量%を越えて配合した場合、効果の増強はみられにくく不経済である。内用での摂取量は、投与形態、使用目的、年齢、体重等によって異なるが、1〜5,000mg/日、好ましくは10〜1,000mg/日が良い。また、添加の方法については、予め加えておいても、製造途中で添加しても良く、作業性を考えて適宜選択すれば良い。
本発明の超臨界又はその近傍の状態にある二酸化炭素で抽出したマンネンタケの抽出物は、高度な精製行程なしで褐色性の色素などの不純物が低減され、美白作用も高かった。さらに、本発明の抽出物を含有する皮膚外用剤は、一定量配合しても製剤が着色することは少なく、優れたシミ、ソバカス、シワ、タルミなどの改善作用を示した。
本発明を詳細に説明するため、実施例として本発明に用いる抽出物の製造例、本発明の処方例及び実験例を挙げるが、本発明はこれに限定されるものではない。実施例に示す配合量の部とは重量部をし、%は重量%を示す。
製造例1 霊芝の超臨界抽出物1
内容積5リットルの抽出槽に霊芝(赤霊芝)の粉砕物1kgを仕込み、これに超臨界二酸化炭素(圧力25MPa、温度60℃、二酸化炭素供給量15m)を約4.5時間供給し、抽出槽に接続した分離槽(温度40℃、圧力4MPa)に導いて炭酸ガスと抽出物を分離し、抽出物を10.1g得た。
製造例2 霊芝の超臨界抽出物2
実施例1において、エントレーナーとしてエタノールを約0.3kg/hで供給した以外は製造例1と同様に処理して抽出物のエタノール溶液を1.5L得た。これをろ過、濃縮乾固し、抽出物を20.0g得た。
製造例3 黒霊芝の超臨界抽出物
実施例2において霊芝を黒霊芝に変え、製造例2と同様に処理して抽出物を12.0g得た。
製造例4 鹿角霊芝の超臨界抽出物
実施例2において霊芝を鹿角霊芝に変え、製造例2と同様に処理して抽出物を7.3g得た。
比較製造例1 霊芝のエタノール抽出物
製造例1で使用したものと同じ霊芝の粉砕物500gにエタノール5Lを加えて、5時間還流抽出した。抽出終了後、濾過し、その濾液を濃縮して霊芝のエタノール抽出物を8.3g得た。
処方例1 クリーム1
処方 配合量
1.霊芝の超臨界抽出物1(実施例1) 1.0部
2.スクワラン 5.5
3.オリーブ油 3.0
4.ステアリン酸 2.0
5.ミツロウ 2.0
6.ミリスチン酸オクチルドデシル 3.5
7.ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.) 3.0
8.ベヘニルアルコール 1.5
9.モノステアリン酸グリセリン 2.5
10.香料 0.05
11.1,3−ブチレングリコール 8.5
12.パラオキシ安息香酸エチル 0.05
13.パラオキシ安息香酸メチル 0.2
14.精製水 67.2
[製造方法]成分2〜9を加熱溶解して混合し、70℃に保ち油相とする。成分1及び11〜14を加熱溶解して混合し、75℃に保ち水相とする。油相に水相を加えて乳化して、かき混ぜながら冷却し、45℃で成分10を加え、更に30℃まで冷却して製品とする。
処方例2 クリーム2
処方例1において、霊芝の超臨界抽出物1を霊芝の超臨界抽出物2に置き換えたものをクリーム2とした。
処方例3 クリーム3
処方例1において、霊芝の超臨界抽出物1を黒霊芝の超臨界抽出物に置き換えたものをクリーム3とした。
処方例4 クリーム4
処方例1において、霊芝の超臨界抽出物1を鹿角霊芝の超臨界抽出物に置き換えたものをクリーム4とした。
比較例1 従来のクリーム
処方例1において、霊芝の超臨界抽出物1を霊芝のエタノール抽出物(比較製造例1)に置き換えたものを従来のクリームとした。
処方例5 化粧水
処方 配合量
1.霊芝の超臨界抽出物2(製造例2) 0.005部
2.1,3−ブチレングリコール 8.0
3.グリセリン 2.0
4.キサンタンガム 0.02
5.クエン酸 0.01
6.クエン酸ナトリウム 0.1
7.エタノール 5.0
8.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
9.ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(40E.O.) 0.1
10.香料 0.1
11.精製水 84.565
[製造方法]成分1〜6及び11と、成分7〜10をそれぞれ均一に溶解し、両者を混合しろ過して製品とする。
処方例6 乳液
処方 配合量
1.霊芝の超臨界抽出物2(製造例2) 0.5部
2.スクワラン 5.0
3.オリーブ油 5.0
4.ホホバ油 5.0
5.セタノール 1.5
6.モノステアリン酸グリセリン 2.0
7.ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.) 3.0
8.ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート(20E.O.) 2.0
9.香料 0.1
10.プロピレングリコール 1.0
11.グリセリン 2.0
12.パラオキシ安息香酸メチル 0.2
13.精製水 72.7
[製造方法]成分2〜8を加熱溶解して混合し、70℃に保ち油相とする。成分1及び10〜13を加熱溶解して混合し、75℃に保ち水相とする。油相に水相を加えて乳化して、かき混ぜながら冷却し、45℃で成分9を加え、更に30℃まで冷却して製品とする。
処方例7 ゲル剤
処方 配合量
1.霊芝の超臨界抽出物1(製造例1) 0.1部
2.エタノール 5.0
3.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
4.ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(60E.O.) 0.1
5.香料 0.1
6.1,3−ブチレングリコール 5.0
7.グリセリン 5.0
8.キサンタンガム 0.1
9.カルボキシビニルポリマー 0.2
10.水酸化カリウム 0.2
11.精製水 84.1
[製造方法]成分2〜5と、成分1及び6〜11をそれぞれ均一に溶解し、両者を混合して製品とする。
処方例8 パック
処方 配合量
1.霊芝の超臨界抽出物2(製造例2) 0.1部
2.鹿角霊芝の超臨界抽出物(製造例4) 0.1
3.ポリビニルアルコール 12.0
4.エタノール 5.0
5.1,3−ブチレングリコール 8.0
6.パラオキシ安息香酸メチル 0.2
7.ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(20E.O.) 0.5
8.クエン酸 0.1
9.クエン酸ナトリウム 0.3
10.香料 0.1
11.精製水 73.6
[製造方法]成分1〜11を均一に溶解し製品とする。
処方例9 ファンデーション
処方 配合量
1.黒霊芝の超臨界抽出物(製造例3) 1.0部
2.ステアリン酸 2.4
3.ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート(20E.O.) 1.0
4.ポリオキシエチレンセチルエーテル(20E.O.) 2.0
5.セタノール 1.0
6.液状ラノリン 2.0
7.流動パラフィン 3.0
8.ミリスチン酸イソプロピル 6.5
9.パラオキシ安息香酸ブチル 0.1
10.カルボキシメチルセルロースナトリウム 0.1
11.ベントナイト 0.5
12.プロピレングリコール 4.0
13.トリエタノールアミン 1.1
14.パラオキシ安息香酸メチル 0.2
15.二酸化チタン 8.0
16.タルク 4.0
17.ベンガラ 1.0
18.黄酸化鉄 2.0
19.香料 0.1
20.精製水 60.0
[製造方法]成分 2〜9を加熱溶解し、80℃に保ち油相とする。成分20に成分10をよく膨潤させ、続いて、成分1及び11〜14を加えて均一に混合する。これに粉砕機で粉砕混合した成分15〜18を加え、ホモミキサーで撹拌し75℃に保ち水相とする。この水相に油相をかき混ぜながら加え、冷却し、45℃で成分19を加え、かき混ぜながら30℃まで冷却して製品とする。
処方例10 浴用剤
処方 配合量
1.霊芝の超臨界抽出物1(製造例1) 1.0部
2.炭酸水素ナトリウム 50.0
3.黄色202号(1) 適量
4.香料 適量
5.無水硫酸ナトリウム 48.0
[製造方法]成分1〜5を均一に混合し製品とする。
処方例11 軟膏
処方 配合量
1.鹿角霊芝の超臨界抽出物(製造例4) 1.0部
2.ポリオキシエチレンセチルエーテル(30E.O.) 2.0
3.モノステアリン酸グリセリン 10.0
4.流動パラフィン 5.0
5.セタノール 6.0
6.パラオキシ安息香酸メチル 0.1
7.プロピレングリコール 10.0
8.精製水 65.9
[製造方法]成分2〜5を加熱溶解して混合し、70℃に保ち油相とする。成分1及び6〜8を加熱溶解して混合し、75℃に保ち水相とする。油相に水相を加えて乳化して、かき混ぜながら30℃まで冷却して製品とする。
処方例12 顆粒
<処方> 配合量
1.霊芝の超臨界抽出物1(製造例1) 5.0部
2.還元麦芽糖水あめ 35.0
3.微結晶セルロース 60.0
[製造方法]成分1〜3に70%エタノールを適量加えて練和し、押出し造粒した後、乾燥して顆粒剤を得る。当該顆粒を1日1g内用する。
本発明のマンネンタケの抽出物の美白効果
B16マウスメラノーマを用いたメラニン生成抑制試験を行った。
対数増殖期にあるメラノーマを60mmのシャーレに3×10個の細胞を播種し、各種の濃度の試料を含むEagles’MEM(10%牛胎児血清含有)を加え、37℃、5%CO条件下にて培養した。培養5日後に細胞をシャーレから剥離し、細胞を超音波破砕した後に、2N水酸化ナトリウム水溶液を加え、60℃で2時間の処理を行い、分光光度計でO.D.475nmを測定した。なお、超音波処理後の細胞破砕液をLowryの方法(J.Biol.Chem.,193,265−275,1951)でタンパク定量し、タンパク量当りのメラニン量を比較することによって、メラニン生成抑制作用の指標とした。
これらの実験結果を表1に示した。その結果、本発明のマンネンタケの抽出物は、エタノール抽出物と比較して優れたメラニン生成抑制作用を示した。
Figure 0003742084
本発明のマンネンタケの抽出物の着色度
マンネンタケの抽出物の含量が1%になるように無水エタノールで希釈し、ろ紙(NO.5C)でろ過した後、ろ液を分光光度計で400、500nmの吸光度を測定した。色については、上記溶液を目視判定した。
結果を表2に示した。その結果、400、500nmともに本発明の抽出物の吸光度はエタノール抽出物と比較して低かった。よって、本発明の抽出物は着色度が低かった。
Figure 0003742084
本発明の抽出物を配合した、処方例1のクリーム1と比較例1の従来のクリームを比較した結果、本発明の抽出物では製剤の着色に及ぼす影響は殆どなく、白色であったが、エタノール抽出物の場合、クリームが褐色味を帯び、白さが著しく低下し、好ましくなかった。
使用試験
処方例のクリーム、比較例の従来のクリームを用いて、シミ、ソバカス悩む女性20人(20〜46才)を対象に1ヶ月間の使用試験を行った。使用後、シミ、ソバカスの改善効果をアンケートにより判定した。シワ、タルミについても女性20人(21〜50才)で同様に行った。
これらの試験結果を表3、4に示した。その結果、本発明の超臨界抽出によるマンネンタケ抽出物を含有するクリームは、従来のエタノール抽出物を含有するクリームよりも、肌のシミ、ソバカス、シワ、タルミの改善作用を示した。なお、試験期間中、皮膚トラブルは一人もなく、安全性においても問題なかった。また、処方成分の劣化についても問題なかった。
Figure 0003742084
Figure 0003742084
その他の処方例(外用剤)についても同様に使用試験を行ったところ、優れたシミ、ソバカス、シワ、タルミなどの改善作用を示した。
本発明のマンネンタケ抽出物は、医薬品、医薬部外品、化粧品、食品に配合可能である。

Claims (1)

  1. 温度範囲20〜70℃、圧力範囲7〜40MPaの状態にある二酸化炭素で抽出されたマンネンタケ抽出物を含有する美白剤
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