JP6468962B2 - クレーン干渉チェックシステム、橋梁架設シミュレーションシステム、及び、それらを備えた3d施工計画システム - Google Patents

クレーン干渉チェックシステム、橋梁架設シミュレーションシステム、及び、それらを備えた3d施工計画システム Download PDF

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Description

本発明は、土木構造物の施工計画システムに係り、特に、クレーンの干渉問題やベント工法による橋梁の架設計画をより現実的に検討できる3D施工計画システムに関する。
土木工事は規模が大きくその施工手順も複雑であるため、効率的にかつ安全に工事を進めるべく、現場での工事開始に先立って施工計画がなされる。
施工計画の良し悪しは工期や工費に大きく影響するため、近年、施工計画の作成を支援するシステムの開発が進められている。例えば、特許文献1には、各工事部材の三次元モデルと工程表とを組み合わせて施工状況を表示したり、三次元モデルの内部をウォークスルーで表示したりする施工計画支援システムが開示されている。
施工計画においては、現場での事故を防止するため、施工状況に加えて、クレーンと他の物体(例えば、施工対象である構造物、工事用仮設備)との干渉が無いかを確認する必要がある。例えば、特許文献2においては、作業所の平面図に機器(クレーンを含む建設工事用機器)及び仮設物(排水浄化部、鉄筋加工台など)を重ねて示した状況図を作成する建設工事シミュレーション装置が開示されており、これによりオペレータは機器と仮設物との干渉の有無を判別することができる。
しかしながら、特許文献2記載のシミュレーション装置においては、クレーンなどの機器と仮設物との干渉のみが対象とされており、現場施工時にしばしば問題となる、クレーン又はクレーンの吊上げ部材と既設構造物(送電線や鉄道橋など)との干渉は対象とされていなかった。また、2次元の平面図を用いて干渉の有無を判別することは容易ではなく、熟練した技術者の判断を必要とする場合があった。
ところで、土木構造物の一つである橋梁の多くは、工場で分割製作された桁部材を現場へ搬入し、ベントと呼ばれる仮支保工で支持しながらクレーンを用いて架け渡すベント工法によって架設される。ベント工法による橋梁の架設計画では、桁の架設順序の他、ベントの位置や寸法の変更が検討されるが、このような検討は熟練した技術者にとっても容易ではなく、手間のかかる作業であった。また、架設費用を検討する際には、ベントの重量や、ベントの設置にあたり必要な盛土や切土の造成量も含めて検討することが好ましいが、架設計画の段階でそれらの数量を正確に算出することは困難であった。
特開2001−249985号公報 特許第2664519号公報
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、より現場に即した形でクレーンの干渉問題を検討できるクレーン干渉チェックシステムを提供し、また、より現場条件にあった架設計画を可能にする橋梁架設シミュレーションシステムを提供する。
上記の課題を解決するための第1発明にかかるクレーン干渉チェックシステムは、動作モデルと周囲モデルとが用意されており、動作モデルは、クレーンモデル及び吊上げ部材モデルからなり、周囲モデルは、(イ)施工対象構造物モデル及び予め得られたヤードモデルと、(ロ)施工対象構造物モデル、予め得られたヤードモデル及び仮設備モデルとの何れかからなり、前記クレーンモデルの旋回中心位置及びブーム長、並びに吊上げ部材モデルの移動元位置が指定されると、前記動作モデルと前記周囲モデルとを三次元仮想空間に表示するモデル表示手段と、吊上げ部材モデルの取付先位置が指定されると、所定の部材取付手順に基づいて動作モデルの動作をアニメーション表示するアニメーション表示手段と、アニメーションの各フレームにおいて、各モデルの座標から、動作モデルと周囲モデルとの干渉の有無を判別する干渉判別手段とを有する。
第2発明に係るクレーン干渉チェックシステムは、第1発明に係るクレーン干渉チェックシステムにおいて、前記ヤードモデルがレーザースキャナ計測により得られたものであることを特徴とする。
第3発明に係るクレーン干渉チェックシステムは、第1発明又は第2発明に係るクレーン干渉チェックシステムにおいて、前記干渉判別手段が、アニメーションの各フレームにおいて、動作モデルを構成するクレーンモデルと吊上げ部材モデルとの干渉の有無を判別する機能をさらに有する。
第4発明に係るクレーン干渉チェックシステムは、第1発明乃至第3発明の何れかに係るクレーン干渉チェックシステムにおいて、前記モデル表示手段が、吊上げ制限条件を有するクレーンモデルの旋回中心位置と、重量情報を有する吊上げ部材モデルの移動元位置及び取付先位置の情報とから、クレーンモデルによる吊上げ部材モデルの吊上げの可否を判別し、かつ、クレーンモデルについての選択可能なブーム長を表示する機能をさらに有する。
第5発明に係るクレーン干渉チェックシステムは、第1発明乃至第4発明の何れかに係るクレーン干渉チェックシステムにおいて、前記モデル表示手段が、重量情報を有する吊上げ部材モデルの移動元位置及び取付先位置を中心に、クレーンモデルの吊上げ制限条件から決められる最大作業半径を有する円を表示する機能をさらに有する。
第6発明に係るクレーン干渉チェックシステムは、第1発明乃至第5発明の何れかに係るクレーン干渉チェックシステムにおいて、前記アニメーション表示手段が、部材取付手順において、クレーンモデルのブームの旋回パターンを選択可能であることを特徴とする。
第7発明に係るクレーン干渉チェックシステムは、第1発明乃至第6発明の何れかに係るクレーン干渉チェックシステムにおいて、前記吊上げ部材モデルが、一つ或いは複数の単材モデル、又は、一つ或いは複数の単材モデル及び添接板モデルから形成され、かつ、吊上げ部材モデル及び添接板モデルの個数と、それらのグラフィック情報、重量情報及び寸法情報とを含む地組状態情報を有しており、前記アニメーション表示手段が、地組手順の変更に応じて、地組状態情報を分割又は結合して新たな吊上げ部材モデルを形成し、新たな吊上げ部材モデルを三次元仮想空間に表示する機能をさらに有する。
上記の課題を解決するための第8発明に係る橋梁架設シミュレーションシステムは、橋台モデル、橋脚モデル、架設桁モデル及び架設手順データを用いてベントモデルの個数及び位置を決定する橋梁架設シミュレーションシステムであって、ベントモデルの基礎の形式が入力され盛土、切土、その両方または無しのいずれかが指定されると、予め得られたヤードモデルを用いてベントモデルの寸法を計算するベント寸法計算手段を有する。
第9発明に係る橋梁架設シミュレーションシステムは、第8発明に係る橋梁架設シミュレーションシステムにおいて、前記ヤードモデルがレーザースキャナ計測により得られたものであることを特徴とする。
第10発明に係る橋梁架設シミュレーションシステムは、第8発明又は第9発明に係る橋梁架設シミュレーションシステムにおいて、架設桁モデルの重量情報を用いて、橋台モデル、橋脚モデル及びベントモデルへの荷重の分配状態を計算し、予め設定された応力の評価式に基づいて、架設手順ごとの応力照査を行う応力照査手段をさらに有する。
第11発明に係る橋梁架設シミュレーションシステムは、第8発明乃至第10発明の何れかに係る橋梁架設シミュレーションシステムにおいて、ベントモデルの重量、ベントモデルの基礎の数量、及び土地造成量を算出する数量総括手段をさらに有する。
上記の課題を解決するための第12発明に係る3D施工計画システムは、第1発明乃至第7発明に係るクレーン干渉チェックシステム、及び、第8発明乃至第11発明に係る橋梁架設シミュレーションシステムを備える。
本発明のクレーン干渉チェックシステムによれば、クレーン又はクレーンの吊上げ部材と既設構造物との干渉の有無を判別したり、クレーン又はクレーンの吊上げ部材と既設構造物との位置関係を三次元仮想空間で視覚的に捉えたりすることができる。
また、本発明の橋梁架設シミュレーションシステムによれば、熟練の技術を要さず、ベント工法による橋梁の架設計画の内容を充実させることができる。
本発明に係る各モデルの定義を、ベント工法による橋梁の架設工事を例に示す説明図である。 本発明に係る三次元仮想空間を、ベント工法による橋梁の架設工事を例に示す立体図である。 本発明に係るクレーン干渉チェックシステムの表示画面の一例(回転指示・照査タブ)を示す図である。 回転指示・照査タブの「コマ送り確認」キーがクリックされた場合の表示画面の一例を示す図である。 回転指示・照査タブの「再生」キーがクリックされた場合のアニメーションの一フレームを例示する図である。 本発明に係るクレーン干渉チェックシステムの表示画面の別の例(ブーム長指示タブ)を示す図である。 本発明に係るクレーン干渉チェックシステムの表示画面のさらに別の例(部材吊りクレーン指示ウィンドウ)を示す図である。 本発明に係るクレーン干渉チェックシステムの表示画面のさらに別の例(部材吊りクレーン指示ウィンドウ)を示す図である。 本発明に係るクレーン干渉チェックシステムにおいて選択可能な、ブームの旋回パターンを示す説明図である。 本発明に係る吊上げ部材モデルの構成をより詳細に示す説明図である。 本発明に係る橋梁架設シミュレーションシステムの動作のフローチャートを示す図である。 本発明に係る橋梁架設シミュレーションシステムの表示画面の一例を示す図である。
本発明に係るクレーン干渉チェックシステムを添付図面に基づいて説明する。図1はクレーン干渉チェックシステムに用いられる各モデルの定義を、ベント工法による橋梁の架設工事を例に示す説明図である。図1の例においては、橋台及び橋脚が設置され、紙面奥から紙面手前方向に桁部材が架設される。橋台と橋脚、又は橋脚と橋脚の間にはベントが設置され、桁部材の架設には移動式のクレーンが1台用いられる。架設工事の現場付近には、作業の障害となり得るものとして、例えば、既設の鉄道橋、送電鉄塔及び送電線がある。
本発明に係るクレーン干渉チェックシステムでは、上述の橋台、橋脚、桁部材、ベント、クレーン及び既設構造物を三次元仮想空間に再現するために三次元モデル化する。
図1において1はクレーンモデルであり、クレーンモデル1は、詳細には台車モデル1a、コックピットモデル1b、フックモデル1c、ブームモデル1dから形成される。クレーンモデル1は、グラフィック情報の他、寸法情報、クレーンモデル1の旋回中心位置を原点としブームモデル1dの倒れ角を含むような平面における、ブームモデル1の支点位置X座標(BX)、およびZ座標(BZ)、ブーム長(BL)といったパラメータ、並びに、準備可能なブーム長、吊上げ可能な許容重量及び作業半径を含む吊上げ制限条件を有する。なお、クレーンの種類としては、トラッククレーン、オルテレーンクレーン、ラフタークレーン、クローラクレーンなどのほか、フローティングクレーンや固定式のクレーンが採用される。
また、図1において2は吊上げ部材モデルであり、吊上げ部材モデル2とは、桁部材のうち未だ架設されていないもの、すなわち、クレーンに吊り上げられた桁部材、及び、地面に配置された桁部材を三次元モデル化したものをいう。吊上げ部材モデル2は、グラフィック情報の他、重量情報及び寸法情報を有する。吊上げ部材モデル2は、これらの情報を入力することによって作成されてもよく、また、生産情報システムSYMPHONY(日立造船社ほか)などの他のシステムから取り込まれてもよい。
図1において、橋梁の架設工事における施工対象構造物モデル3は、詳細には橋台モデル3a、橋脚モデル3b及び架設桁モデル3cから形成される。施工対象構造物モデル3は、施工対象構造物モデル3を形成する各モデル3a、3b及び3cについて、グラフィック情報、位置情報、重量情報及び寸法情報を有し、各モデル3a、3b及び3cの結合情報を有する。
また、図1において4はヤードモデルであり、土木工事(すなわち架設工事)の行われる現場とその付近の三次元座標情報を有する。ヤードモデル4の範囲は、工事内容や周辺環境に応じて適宜設定すればよく、例えば図1では既設の鉄道橋モデル4a、送電鉄塔モデル4b及び送電線モデル4cなどが工事の障害となり得るものとしてヤードモデル4に含まれている。
ヤードモデル4は、国土地理院などが提供する標高メッシュデータを利用して得られるが、当該提供データが作成された時点と施工を行う時点とでは通常時間の隔たりがあり、その期間に橋梁の架設工事では前工程として整地を行い地形に変更を加える場合があること、また当該提供データは現時点で最も高精度でも5m間隔までのデータであり精度が不十分であることなどの理由から、レーザースキャナで計測した点群データを用いて得られることが好ましい。レーザースキャナで計測した点群データを用いてヤードモデル4を作成する場合には、点群データを例えばXY平面で1m程度のグリッドに分割し、その領域でZ座標が最小となる点のデータのみを用いることにより、人物や草木や小物資材などの、計測時に写り込み地表高を求める際にノイズとなるデータをフィルタリングし、かつ軽量で扱い易いデータとしてメッシュデータに加工することができる。
さらにまた、図1において5は仮設備モデルである。仮設備モデル5は、固定式のベントモデル8の他、移動式のベントモデルなどを含んでいてもよく、仮設備モデル5を形成する各モデルについて、グラフィック情報、位置情報、重量情報及び寸法情報を有する。
本発明において、動作モデル6とは、クレーンモデル1及び吊上げ部材モデル2からなるモデルであって、一定の位置情報を有さないモデルをいう。周囲モデル7とは、(イ)施工対構造物モデル3及び予め得られたヤードモデル4と、(ロ)施工対象構造物モデル3、予め得られたヤードモデル4、及び、仮設備モデル5との何れかからなるモデルであって、一定の位置情報を有するモデルをいう。
なお、動作モデル6及び周囲モデル7を形成する各モデル1〜5の精度は、工事内容や周辺環境、及び求めるクレーン干渉チェックの正確さに応じて適宜変更すればよい。すなわち、各モデルを実際のクレーンや桁部材等に近い精密なものとした場合、干渉の有無は正確に判別されるが、モデルを用意するためのコストや計算コストが嵩む。簡易なクレーン干渉チェックが求められる場合には、クレーンモデル1や吊上げ部材モデル2等を一つ又は複数の直方体からなる簡易なモデルにすることにより、コストを抑えながらおおまかなクレーン干渉チェックが可能となる。
本発明に係るクレーン干渉チェックシステムのモデル表示手段は、図2に示すごとく、図1の各モデルを三次元仮想空間に表示する。実際のクレーン干渉チェックシステムにおいては、各モデルはそれぞれ有するグラフィック情報又は三次元座標情報に基づいて着色して表示される。図2に表されるように、ヤードモデル4は、工事の障害となり得る既設構造物の他、地形の起伏、樹木や家屋等も精度よく表現することができる。
図3は、本発明に係るクレーン干渉チェックシステムの表示画面の一例を示す図である。図3に示すごとく、クレーン干渉チェックシステムでは、ブーム長指示・照査ウィンドウ9が表示され、回転指示・照査タブ9aにおいて動作モデル6と周囲モデル7との干渉の有無が判別される。
以下、クレーン干渉チェックシステムの実行手順について詳述する。
クレーン干渉チェックシステムの実行にあたり、クレーンを用いて桁部材を取り付ける手順、すなわち部材取付手順を予め設定しておくことが必要である。部材取付手順は、部材への回転、ブーム倒し、ワイヤアプローチ、ワイヤ吊上げ、部材回転、ブーム持ち上げ、コックピット回転、ブーム倒し、ワイヤ吊下げ、初期位置に戻るという動作を備える。ここで、部材への回転とは、移動元位置にある桁部材の重心の方向にブームを向かせるためにコックピットを回転することをいい、ブーム倒しとはブームの先端が桁部材の重心の鉛直上方に来るようブームを寝かせることをいう。ワイヤアプローチとは、ブームからワイヤを垂らし桁部材から鉛直上方に所定の高さにフックを配置することをいう。ワイヤ吊上げとは、桁部材にワイヤを掛け所定の高さまで持ち上げることをいい、部材回転とは、桁部材から地上に垂らしたワイヤ等を地上作業員が引っ張るなどして桁部材を所望の角度まで回転させることをいう。ブーム持ち上げとは、移動元位置でのブーム角が取付先位置でのブーム角よりも小さい場合に実施され、取付先位置でのブーム角(旋回時のブーム角)までブームを立たせることをいう。コックピット回転とは、桁部材の取付先位置の方向にブームを向かせるためにコックピットを回転することをいい、ブーム倒しとは、移動元位置でのブーム角が取付先位置でのブーム角よりも大きい場合に実施され、移動元位置でのブーム角(旋回時のブーム角)からブームの先端が桁部材の取付先位置の鉛直上方に来るようブームを寝かせることをいう。ワイヤ吊下げとは、ワイヤを下げて桁部材を取り付け先位置に配置することをいう。初期位置に戻る動作とは、コックピット回転、ブーム角、ワイヤ長を初期状態に戻すことをいう。
このような部材取付手順を予め設定しておくことにより、オペレータによってクレーンモデル1のブーム長及び旋回中心位置、並びに吊上げ部材モデル2の移動元位置及び取付先位置が指定されれば、それらから算出されるパラメータと部材取付手順に基づいてクレーンモデル1及び吊上げ部材モデル2、すなわち動作モデル6の基本的な動作が自動的に定まる。
クレーンモデル1のブーム長及び旋回中心位置はオペレータにより指定される必要があるが、それぞれ、後述する方法に基づいて容易に決定されることができる。
吊上げ部材モデル2の移動元位置及び取付先位置は、オペレータが吊上げ部材モデル2の重心のXY座標を入力することにより指定される。吊上げ部材モデル2の重心のXY座標が入力されると、吊上げ部材モデル2の寸法情報及び対応するXY座標におけるヤードモデル4のZ座標を用いて、吊上げ部材モデル2の重心のZ座標が一意に定まる。そのため、吊上げ部材モデル2の重心のZ座標は、オペレータによって指定される必要がなく、回転指示・照査タブ9aにおいて表示される必要もない。
回転指示・照査タブ9aの下部の表には、各行に、入力された吊上げ部材モデル2の座標及び部材長などが表示される。
回転指示・照査タブ9aの「干渉チェック実行」キーをクリックすると、干渉判別手段により動作モデル6と周囲モデル7との干渉の有無が判別される。
先述の通り、所定の部材取付手順に関し、吊上げ部材モデル2の移動元位置及び取付先位置が指定され、クレーンモデル1の旋回中心位置及びブーム長が指定されれば、動作モデル6の基本的な動作が定まる。この基本的な動作は、吊上げ部材モデル2については重心の移動、クレーンモデル1においては、コックピットモデル1bの回転、ブームモデル1dの傾斜・旋回、及びフックモデル1cの下端の移動(すなわちワイヤの吊上げ・吊下げ)のみであるが、それぞれクレーンモデル1及び吊上げ部材モデル2の寸法情報を用いて肉付けすることにより、クレーンモデル1及び吊上げ部材モデル2、すなわち動作モデル6が三次元仮想空間において占める座標が算出される。周囲モデル7は、もともと位置情報及び寸法情報を有しているため、周囲モデル7が三次元仮想空間において占める座標は容易に算出される。
干渉判別手段は、上述のように算出された動作モデル6及び周囲モデル7の座標について、三次元的な重なりがある場合には、動作モデル6と周囲モデル7との間に干渉が発生していると判別する。なお、動作モデル6の動作は連続的なものであるが、本発明のクレーン干渉システムでは、部材取付手順の各動作をそれぞれ数十程度のコマ数からなるものとして離散的に扱う。例えば、コックピットの回転は30コマ、ブームの傾斜は10コマ、ワイヤの吊上げ・吊下げは10コマに分割された動作として扱うことができる。
動作モデル6と周囲モデル7とが干渉する場合、回転指示・照査タブ9aの下部の表の右端欄には、干渉が発生したコマの番号(動作アニメーションでいうフレーム数)が表示される。
回転指示・照査タブ9aの「コマ送り確認」キーをクリックすると、図4に示すごとく、干渉が発生したコマの番号(動作アニメーションでいうフレーム数)と、干渉に関わった要素の個数が表示される。ここで、要素とは、動作モデル6及び周囲モデル7について適宜設定し得る、モデルよりもさらに細かい単位をいう。例えば吊上げ部材モデル2についてはフランジ、ウェブ、補剛材、添接板などを要素として扱うことができる。干渉に関わったモデルの個数ではなく、干渉に関わった要素の個数を表示することにより、干渉の度合いの大きさ、すなわち想定される事故の深刻度がわかりやすいという利点がある。
回転指示・照査タブ9aの「再生」キーをクリックすると、アニメーション表示手段により、動作モデル6の動作がアニメーション表示される。図5は、アニメーションの一フレームを例示する。干渉が発生した場合、干渉箇所(干渉に関わったモデル又は要素)が着色して表示されるようにしてもよく、アニメーション表示を一時停止し、干渉が発生した旨のメッセージボックスを表示してもよい。
上述の説明においては、動作モデル6と周囲モデル7との干渉について説明したが、アニメーションの各フレームにおいて、動作モデル6を構成するクレーンモデル1と吊上げ部材モデル2との干渉の有無も併せて判別することが好ましい。動作モデル6内で干渉が生じる例としては、例えば、吊上げ部材モデル2が回転してクレーンモデル1のブームモデル1dに干渉する場合などが考えられる。動作モデル6内での干渉を併せてチェックすることにより、図1に示す鈑桁の他、特に鋼床版や箱桁などの幅が広い部材を吊り上げる場合に検討事項となる、ブームと部材との干渉を判別できるという利点がある。
図6は、本発明に係るクレーン干渉チェックシステムの表示画面の別の例を示し、ブーム長指示・照査ウィンドウ9には、ブーム長指示タブ9bが表示されている。
ブーム長指示タブ9bの上部には、ブーム長指示の対象となるクレーンモデル1のモデル名及び旋回中心位置が表示される。
ブーム長指示タブ9bの下部の表のうち、上数行には、架設対象である、すなわち動作モデル6を構成する、吊上げ部材モデル2のモデル名及び重量情報が表示され、さらに移動元位置(「数値↑」)及び取付先位置(「数値↓」)が表示される。同一の旋回中心位置で複数の吊上げ部材モデル2を架設する場合、架設対象となる吊上げ部材モデル2の数だけ行が表示される。
ブーム長指示タブ9bの下部の表のうち、上数行以外の各行の「ブーム」の欄には、クレーンモデル1についての準備可能なブーム長(図6においては、11.8〜52m)が表示され、右側各欄には、各作業半径での吊上げ可能な許容重量が表示され、吊上げ部材モデル2の架設に関連する範囲が色付け表示される。準備可能なブーム長のうち、吊上げ部材モデル2を吊上げ可能なものについては、選択可能なブーム長であるとして、「判定」欄に○が表示される。同一の旋回中心位置で複数の吊上げ部材モデル2を架設する場合、複数の吊上げ部材モデル2のすべてについて選択可能なブーム長の「判定」欄に○が表示される。
先述の通り、クレーンモデル1は、準備可能なブーム長、吊上げ可能な許容重量及び作業半径を含む吊上げ制限条件を有し、吊上げ部材モデル2は重量情報を有する。クレーンモデル1の座標、吊上げ部材モデル2の移動元位置及び取付先位置の座標が指定されると、吊上げの可否が判別され、選択可能なブーム長が表示できるのである。
これにより、クレーンモデル1のブーム長選択が容易になり、移動元位置及び取付先位置の双方で選択可能なブーム長を確実に選択することができるという利点がある。また、複数の吊上げ部材モデル2を架設する場合には、複数の吊上げ部材モデル2のすべてを吊り上げ可能なブーム長を確実に選択できるという利点がある。さらに、橋梁架設の現場では、一般的に、ブーム長を変更する回数は最小限に留める必要があり、特に、クローラクレーンのブームのようにブロックを組み立てるタイプであればなおさらである。複数の吊上げ部材モデル2について選択可能なブーム長が同一画面に表示されることにより、容易に同一のブーム長を選択できるという利点がある。なお、オペレータがクレーンモデル1のブーム長を選択しない場合には、ブームモデル1dが周囲モデル7と干渉する可能性が低い、特に、先に架設された架設桁モデル3cが手前にあり、その奥に吊上げ部材モデル2を架設するような場合にブームモデル1dが周囲モデル7と干渉する可能性が低いことから、選択可能なブーム長のうち最長のブーム長が自動的に採用される。
図7は、本発明に係るクレーン干渉チェックシステムの表示画面のさらに別の例を示し、移動元位置にある吊上げ部材モデル2が実線で示され、吊上げ部材モデル2の取付先位置が破線で示されている。図7に示すごとく、クレーンモデル1の吊上げ制限条件、吊上げ部材モデル2の重量情報及び位置情報(移動元位置及び取付先位置)を用いて、クレーンモデル1が対象とする吊上げ部材モデル2を架設する場合の最大作業半径を算出し、三次元仮想空間において、吊上げ部材モデル2の移動元位置及び取付先位置を中心に、クレーンモデル1の最大作業半径を有する円を表示する。移動元位置を中心とする最大作業半径の円、及び、取付先位置を中心とする最大作業半径の円の重複する部分は、そこにクレーンモデル1を配置すれば、クレーンモデル1を移動させることなく吊上げ部材モデル2の架設を完了させることができる範囲を示しており、オペレータはその範囲内にクレーンモデル1を配置することにより、容易に適切な架設計画をシミュレートすることができる。なお、図7に示すごとく、移動元位置に配置された吊上げ部材モデル2を実線で表示しつつ、取付先位置に仮想的に吊上げ部材モデル2を破線等で表示したり、円の重複する部分を網掛表示したりすることによって、オペレータがより視覚的に仮想空間を捉えられるようになり、クレーンモデル1の旋回中心位置を設定することが容易になる。
図8は、本発明に係るクレーン干渉チェックシステムの表示画面のさらに別の例を示す。一般に、クレーンなどの重機は自重および積載時重量が大きくその移動経路に土壌改良や敷鉄板などを敷設して地耐力を高める。また、桁部材を吊り上げる位置では、クレーンの旋回時にかかる局所的な荷重を支えるためにアウトリガーを張り出したり、カウンターウェイトを着脱したりする工程や、移動時よりも大きな荷重に抵抗できる土壌改良や敷鉄板を敷設する工程が必要になることが多い。したがって、無用にクレーンの吊り位置が増えると、その分だけ工数が増えることになるため、クレーンを同一の位置に配置したまま複数の桁部材を架設することが好ましく、本発明に係るクレーン干渉チェックシステムによれば、そのようなニーズにも対応できる。図8においては、図中右方に2本の吊上げ部材モデル2があり、それらは図中左方の破線で示された位置にそれぞれ架設される。2本の吊上げ部材モデル2の移動元位置及び取付先位置からそれぞれクレーンモデル1の最大作業半径を有する円が表示されており、計4つの円の重複する部分が網掛表示されている。クレーンモデル1を網掛表示された範囲に配置すれば、2つの吊上げ部材モデル2を同一の位置で架設することができ、工費・工期の両面で好ましい架設計画をシミュレートすることができる。
図9は、本発明に係るクレーン干渉チェックシステムにおいて選択可能な、クレーンモデル1のブームモデル1dの旋回パターンを示す説明図である。図9(a)の旋回パターンでは、クレーンモデル1のブームモデル1dの旋回に伴って吊上げ部材2は回転せず、取付先位置の真上で回転される。この旋回パターンは、一般には、吊上げ部材モデル2の長さが比較的短い場合に採用される。これに対し、図9(b)の旋回パターンでは、吊上げ部材モデル2とブームモデル1dとが、真上から見て直角に交わるように吊上げ部材モデル2を吊り、クレーンモデル1のブームモデル1dの旋回に合わせて吊上げ部材モデル2も回転させ、取付先位置の真上で所定の方向に戻す。この旋回パターンは、一般には、吊上げ部材モデル2の長さが比較長い場合に採用される。
二つの旋回パターンでは、吊上げ部材モデル2が三次元仮想空間で占める座標が異なるため、一方の旋回パターンでは干渉が生じた場合でも、他方の旋回パターンでは干渉が生じないことがある。このように旋回パターンを複数用意し、部材取付手順に組み込むことにより、クレーンモデル1の位置やブーム長を変更することなく、旋回パターンのみを変更することで干渉を回避できる可能性がある。
また、本発明に係るクレーン干渉チェックシステムは、ブームモデル1dの旋回パターンのほか、ブームモデル1dの旋回方向(クレーンモデル1の上方、すなわち紙面手前方向から見て時計回り/反時計回り)を変更できる機能をさらに有していてもよい。吊上げ部材モデル2を吊ってからブームモデル1dの旋回角度が小さくなる方向に旋回して架設するのが通常であるが、例えば反時計回りに旋回して干渉が発生する場合に、時計回りに旋回することにより干渉を回避できる場合があるためである。
図10に示すごとく、吊上げ部材モデル2は好ましくは、一つ或いは複数の単材モデル2a、又は、一つ或いは複数の単材モデル2a及び添接板モデル2bから形成され、その地組状態情報を有する。地組状態情報は、具体的には、吊上げ部材モデル2を形成する単材モデル2aや添接板モデル2bの個数及び結合情報、並びに、それら各モデルのグラフィック情報、重量情報及び寸法情報を含む。吊上げ部材モデル2が地組状態情報を保持している場合、結合情報を変更することにより地組状態情報を分割又は結合して新たな吊上げ部材モデル2を形成することができる。これにより、架設計画に応じて地組手順が変更されても、新たな吊上げ部材モデルについて滞りなく架設計画をシミュレートすることができる。
本発明に係る橋梁架設シミュレーションシステムを添付図面に基づいて説明する。図11は、本発明に係る橋梁架設シミュレーションシステムの動作のフローチャートを示す図である。
まず、S10において、ヤードモデル4、橋台モデル3a及び橋脚モデル3bを用意する。ヤードモデル4は、先述の通り、国土地理院などが提供する標高メッシュデータ、又は、レーザースキャナで計測した点群データを用いて得られる。橋台モデル3a及び橋脚モデル3bは、生産情報システムSYMPHONY(日立造船社ほか)などの他のシステムから取り込まれてもよいし、橋台や橋脚およびその基礎形状に関するパラメータを入力することによって作成されてもよい。
次に、S11において、架設桁モデル3cを用意する。架設桁モデル3cも、橋台モデル3a及び橋脚モデル3bと同様に、生産情報システムSYMPHONY(日立造船社ほか)などの他のシステムから取り込まれてもよい。
続いて、S12において、架設手順データを用意する。架設手順データは、各架設桁モデル3cが、何番目に、どのクレーンモデル1で架設されるかの情報、及び、各架設桁モデル3cの結合情報を含む。また、必要に応じてクレーンモデル1のブーム長及び旋回中心位置の変化を含む。さらにまた、架設桁モデル3cの地組手順データ、すなわち、各架設桁モデル3cが、何番目に、どの位置で地組されるのかについての情報を含んでいてもよい。ある架設手順における全モデルの状態を保持するのではなく、初期状態からすべての架設手順における最小単位のモデルの状態変化として架設手順データを定義することにより、架設手順の変更や追加、削除などの編集行為を行っても全体として整合性を失うことは無い。ここで、最小単位のモデルとは、橋台モデル3a、橋脚モデル3b、架設桁モデル3cをいい、好ましくは、架設桁モデル3cは一つ或いは複数の単材モデル、又は、一つ或いは複数の単材モデル及び添接板モデルから形成され、それら各モデルの状態変化を保持する。
本発明に係る橋梁架設シミュレーションシステムにおいては、S11で用意された各モデル及びS12で用意された架設手順データを用いて、オートモード又はマニュアルモードでベントモデル8の個数及び位置を決定することができる。
オートモードでベントモデル8の位置を決定する場合、S13においてベントモデル8の基礎の形式を入力し、盛土、切土、その両方または無しのいずれかの土工条件を指定すると、下記のルールに従ってベントモデル8の個数及び位置が一意に決定される。
(a)最初に架設する架設桁モデル3cはまだ部材を接続していない継手側から最も近い格点位置とする。
(b)2番目以降の架設桁モデル3cは、すでに部材に接続した継手側から最も近い格点位置とする。
(c)両側の継手で接続する場合(落とし込み等)はベントを設けない。
ただし、(a)(b)において、架設桁モデル3c内に支点(橋台、橋脚、ベント)がある場合にはベントを設けないものとする。
なお、ベントモデル8の基礎の形式は、敷鉄板、鉄筋コンクリート基礎、又は杭基礎のうちから選択すればよい。オートモードにおいてはベントモデル8の基礎の形式及び土工条件は一括入力が可能である。
架設工事の現場の地形やその付近の障害物の状況により、オートモードでベントモデル8の個数及び位置を決定できない場合には、マニュアルモードでベントモデル8の個数及び位置を決定することができる。マニュアルモードでは、オペレータが、S14において、ベントモデル8を作成していない格点の骨組線からベントモデル8の個数及び位置を決定し、S15においてベントモデル8の基礎の形式を入力し、土工条件を指定する。マニュアルモードでは、基礎の形式や土工条件に加え、ベント柱の本数、幅や高さなど、ベントモデル8の形状に関するパラメータを個別でオペレータが入力できるようにしてもよい。
ベント寸法計算手段は、ベントモデル8の基礎の形式、盛土、切土、その両方または無しのいずれかに加え、ベントモデル8の個数及び位置が決定すると、S16において、S10で用意したヤードモデル4を用いて、ベントモデル8の寸法を決定する。ヤードモデル4を用いてベントモデル8の寸法を決定するためのルールは、目的に応じて適宜設定しておけばよい。
まず、ベントモデル8の位置(XY座標)において、架設桁モデル3cの下面の高さ(Z座標)からヤードモデル4の高さを引き、盛土や切土といった土工条件を加味しない、ベントモデル8のおおよその高さを求める。ベントモデル8のおおよその高さが求まれば、そのベントモデル8に必要な橋軸構造幅が定まる。すなわち、例えば、ベントモデル8の形状を一般的に用いられる四角柱とした場合にはベントモデル8のおおよその高さの範囲に応じて、段階的に定める。具体的には、ベントモデル8のおおよその高さが15m未満の場合は3m、15〜30mの場合は4m、30mを超える場合は6mなどというふうに決定することができる。また、ベントモデル8の橋軸直角方向幅は、ベントモデル8の位置での骨組線の構造幅に余剰分を数m(例えば、両側1mずつの計2m)持たせたものとして決定することができる。
次に、ベントモデル8の橋軸構造幅及び橋軸直角方向幅を用いて、ベントモデル8の基礎の寸法を決定する。例えば、直接基礎(敷鉄板基礎・鉄筋コンクリート基礎)の場合、橋軸方向幅及び橋軸直角方向幅はベント幅に余剰分を数m(例えば2m)持たせたものとして決定でき、厚さはデフォルト値として25mm(敷鉄板基礎)又は300mm(鉄筋コンクリート基礎)として与えておけばよい。また例えば、四角柱の杭基礎の場合、一片の長さは300mm、350mm又は400mmの何れかから選択すればよく、杭の本数はベントモデル8のおおよその高さや桁の本数に応じて選択すればよい。
続いて、ベントモデル8の基礎の寸法を用いて、基礎のZ座標を決定する。すなわち、例えば土工条件が盛土の場合には、ヤードモデル4を用いて、基礎の存在する範囲(XY座標)のうちZ座標が最も大きい高さを決定し基礎を設置する。また、例えば土工条件が切土の場合には、ヤードモデル4を用いて、基礎の存在する範囲(XY座標)のうちZ座標が最も小さい高さを決定し基礎を設置する。基礎の高さが定まれば、架設桁モデル3cの下面の高さ(Z座標)から基礎の高さ(Z座標)を引き、ベントモデル8の高さが決定する。
ところで、ヤードモデル4、橋台モデル3a、橋脚モデル3b、架設桁モデル3c、ベントモデル8の各モデルはグラフィック情報を有していてもよく、S17において三次元仮想空間に表示されたり、S18において架設手順データに従ってアニメーション表示されたりすることができる。
応力照査手段は、S19において、架設桁モデル3cの重量情報を用いて、橋台モデル3a、橋脚モデル3b及びベントモデル8への荷重の分配状態を計算し、予め設定された応力の評価式に基づいて、架設手順ごとの応力照査を行う。
架設桁モデル3cの重量情報は、純粋に架設桁モデル3cの重量として扱ってもよく、また、架設用の吊り足場荷重やその他の載荷荷重を仮想的な点荷重・線荷重・面荷重として付加して扱ってもよい。
応力照査に用いられる応力の評価式について、以下に説明する。
架設手順ごとの応力照査においては、少なくとも橋台モデル3a、橋脚モデル3b及びベントモデル8が架設桁モデル3cを支持する支点について、架設桁モデル3cの荷重の分配を算出し、反力を算出する。なお、架設桁モデル3cごとの複数支点への荷重伝達は不静定問題であり、厳密には有限要素法などの計算を行うものであるが、以下のように簡略化し静定問題として扱うことが好ましい。すなわち、架設桁モデル3cを支点で二分し、分割された各部分について仮想的に重心と荷重を与える。分割された荷重は1つまたは2つの支点のみに分配されるものとし、分割された荷重が2つの支点に分配される場合には、その配分は、鉛直方向の力の釣り合いの式と回転モーメントの釣り合いの式により求めるものとする。すなわち、分割された荷重が2つの支点間にある場合、分割された荷重の重心からそれぞれの支点までの長さの比率を逆にした割合(近い方に大きな荷重)で分配する。分割された荷重が2つの支点の外側に張り出している場合、Cを支点間距離に対する張り出し長の割合とすると、張り出し部に臨む支点には分割された荷重の(1+C)倍の荷重がかかり、他方の支点には分割された荷重のC倍の上向きの力がかかるよう分配される。
図12は、本発明に係る橋梁架設シミュレーションシステムの表示画面の一例を示す図である。図中左方の橋台モデル3aから図中右方のベントモデル8に向かって2本の架設桁モデル3cが架設されている。橋台モデル3aに近い側の架設桁モデル3cを第一桁モデル31とすると、第一桁モデル31は橋台モデル3aの支点より左側部分と右側部分とに分割できる。左側部分の重心位置から下方に、その荷重に対応する長さを有する白色の帯が表示され、左側部分を支持する橋台モデル3aの支点から上方に、その反力に対応する長さを有する白色の帯が表示される。右側部分の重心位置から下方に、その荷重に対応する長さを有する黒色の帯が表示され、右側部分を支持する橋台モデル3a及びベントモデル8の支点から上方に、その反力に対応する長さを有する黒色の帯が表示される。橋台モデル3aから遠い側の架設桁モデル3cを第二桁モデル32とすると、第二桁モデル32はベントモデル8の支点より左側部分と右側部分とに分割できる。左側部分の重心位置から下方に、その荷重に対応する長さを有する薄灰色の帯が表示され、左側部分を支持する橋台モデル3a及びベントモデル8の支点から上方に、その反力に対応する長さを有する薄灰色の帯が表示される。右側部分の重心位置から下方に、その荷重に対応する長さを有する濃灰色の帯が表示され、右側部分支持するベントモデル8の支点から上方に、その反力に対応する長さを有する濃灰色の帯が表示される。
実際の橋梁架設シミュレーションシステムにおいては、複数の架設桁モデル3cの荷重はそれぞれ異なる色に着色された帯として表示され、その荷重が分配される支点には、反力がそれぞれ対応する色で着色された帯として表示される。複数の架設桁モデル3cを支持する支点では、異なる色で着色された帯が積み重なるように表示される。図12においては、橋台モデル3aには白色(第一桁モデル31の左側部分)、黒色(第一桁モデル31の右側部分)及び薄灰色(第二桁モデル32の左側部分)の3色の帯が積み重なって表示され、ベントモデル8には黒色(第一桁モデル31の右側部分)、薄灰色(第二桁モデル32の左側部分)及び濃灰色(第二桁モデル32の右側部分)の3色の帯が積み重なって表示される。荷重及び反力を三次元仮想空間に着色して表示することにより、重量超過などの荷重に関する問題について、桁部材ごとの寄与を理解できるという利点がある。
本発明の橋梁架設シミュレーションシステムは、支点についての反力の他、必要に応じて各モデルに関する応力照査を行う機能を有していてもよい。
本発明の橋梁架設シミュレーションシステムは、例えば、架設桁モデル3cを支持するベントモデル8の支点について支圧応力照査を行う機能を有していてもよい。なお、支圧応力照査における応力の評価式は、垂直補剛材の形状によって変わるため、簡易的に次式で行うようにすると良い。
k1=σb/σba −式(1)
ここに、σbは作用支圧応力度[N/mm]であり、σbaは許容支圧応力度[N/mm]である。
本発明の橋梁架設シミュレーションシステムは、また例えば、架設桁モデル3cを支持するベントモデル8のベント柱について、次式の応力の評価式を用いて応力照査を行う機能を有していてもよい。
k2=(α1×R)/(n×Ra) −式(2)
ここに、α1は不均等係数、Rは支点反力[N]であり、nはベント柱の本数、Raはベント柱の許容荷重である。
本発明の橋梁架設シミュレーションシステムは、また例えば、ベントモデル8の基礎について応力照査を行う機能を有していてもよい。例えば杭基礎については次式の応力の評価式を用いることができる。
k3=σc/σca −式(3)
ここに、σc[N/mm]は作用軸圧縮応力度であり、σca[N/mm]は許容軸圧縮応力度である。
本発明の橋梁架設シミュレーションシステムは、また例えば、ベントモデル8の支持地盤について耐力照査を行う機能を有していてもよい。例えば敷鉄板基礎又は鉄筋コンクリート基礎については次式の応力の評価式を用いることができる。
k4=q/qa −式(4)
ここに、q[kN/m]は単位面積当たりの地盤作用荷重であり、qa[kN/m]は地耐力である。
地耐力のほか、地盤の平均N値などの応力照査に必要な土質データは、予めボーリング調査等によって得られてもよく、デフォルト値を設定しておいてもよい。地盤の平均N値のデフォルト値は、例えば、砂質土については15、粘性土については5などを与えればよい。地耐力のデフォルト値は、砂質土については150kN/m、粘性土については50kN/mなどを与えればよい。
上述の応力照査においては、k1〜k4(以下kとする)について予め評価基準を設けておくとよく、例えば次のように設けられる。すなわち、kが0.5以下の場合は○(OK)、kが0.5より大きく0.7以下である場合は△(ほぼOK)、kが0.7より大きく1.0以下である場合は▽(詳細検討が必要)、kが1.0より大きい場合は×(アウト)などとすればよい。
そのほか、本発明の橋梁架設シミュレーションシステムは、架設モデル3cのフランジ幅に対する長さの比について上限値(例えば、直線鈑桁又は箱桁について140、曲線鈑桁について70など)を定め、地組状態での安全照査を行う機能を有していてもよい。
またそのほか、本発明の橋梁架設シミュレーションシステムは、架設桁モデル3cがベントモデル8から突き出して張出状態となっている場合、架設桁モデル3cのフランジ幅に対する張出長さの比について上限値(例えば、直線鈑桁又は箱桁について35、曲線鈑桁について20など)を定め、架設桁モデル3cの横倒れ照査を行う機能を有していてもよい。
オペレータは、応力照査の結果を見てベント柱の断面不足やベント杭の断面不足などの不具合を発見した場合、S12に戻って架設手順データを編集したりS13〜15に戻ってベントモデル8の条件を編集したりして、架設計画を再検討することができる。例えば、ベント柱の断面不足の場合には、ベント柱の本数を増やすことにより、必要な断面力を得ることができる。
数量総括手段は、S20において、ベントモデル8の重量、ベントモデル8の基礎の数量、及び、盛土/切土の土地造成量を算出する。
ベントモデル8の重量W[t]は、1基あたりのベント柱の本数n、ベントモデル8の高さh[m]及びベントモデル8の構造幅B[m]を用いて、次式により算出される。
h<10 W=0.372×(B+1.5)+{4.097×n+3.72×(B+1.5)}×h/10 −式(5)
10≦h≦30 W=0.326×n×h+0.744×(B+1.5)+0.837×n −式(6)
30<h W=W30+2×W30×(h−30)/30 −式(7)
ここに、W30[t]はh=30の場合のベントモデル8の重量である。
ベントモデル8の重量を算出することにより、ベントの総重量が少ない、すなわちベントにかかる工費が少ない架設計画を見つけられるという利点がある。
ベントモデル8の基礎の数量とは、敷鉄板基礎については敷き面積及び換算枚数、鉄筋コンクリート基礎についてはコンクリート体積、杭基礎については杭の規格及び本数をいう。
ベントモデル8の基礎について上述の数量を算出することにより、基礎工の規模を把握しやすいという利点がある。
盛土の必要造成量、すなわち搬入土量Vcは、盛土体積Vm、土量変化率L(ほぐし率)、締固め率Cを用いて次式により求められる。
Vc=(L/C)×Vm −式(8)
切土の必要造成量、すなわち搬出土量Vcは、切土体積Vk、土量変化率L(ほぐし率)を用いて次式により求められる。
Vc=L×Vk −式(9)
これにより、切土の土を盛土に使用する場合の差分なども算出可能になり、土を有効に利用した架設計画ができるという利点がある。
オペレータは、ベントモデル8の重量、ベントモデル8の基礎の数量、及び、盛土/切土の土地造成量を含む、架設計画に係る数総括の結果を見て、急斜面部ベントの基礎形式として切土を選択し掘削土量が過多になることや、逆に盛土を選択し搬入土量が過多になることなどの不具合を発見した場合、S12に戻って架設手順データを編集し、架設計画を再検討することができる。例えば、急斜面部ベントの場合、ベントモデル8の基礎形式を杭基礎に変更することにより、搬出・搬入土量コストが増加しない基礎形式を選択できる。
本発明に係る3D施工計画システムは、先述のクレーン干渉チェックシステム及び先述の橋梁架設シミュレーションシステムを備える。この3D施工計画システムによれば、橋梁架設現場を三次元の仮想工事現場としてシステムに取り込み、吊上げ部材モデル2(架設桁モデル3c)と、骨組線及び数少ないパラメータから作成できる橋台モデル3a、橋脚モデル3b、ベントモデル8及びその他のモデルとを用い、桁の架設について時間軸を含めた四次元でのシミュレーションを作成・比較検討することができる。また、その際のクレーン干渉問題や効率的なクレーン配置について容易に検討することができる。
例えば、干渉判別手段によって、移動元位置にある吊上げ部材モデル2と周辺モデル7との干渉が検出された場合は、モデル表示手段を用いて吊上げ部材モデル2の移動元位置を変更したり、地組手順データを編集して吊上げ部材モデル2の長さを変更したりすることで、干渉問題を解決することができる。また例えば、オペレータが、クレーンモデル1の移動経路と吊上げ部材モデル2の移動元位置との重複をアニメーション表示から発見した場合には、モデル表示手段を用いて吊上げ部材モデル2の移動元位置を変更したり、架設手順データを編集して、吊上げ部材モデル2の地組を行う作業をクレーンモデル1の移動の前後に変更したりすることにより、起こり得る衝突を回避することができる。
ところで、本明細書中では、クレーンモデル8を用いた実施形態について説明したが、本発明に係るクレーン干渉チェックシステム又は3D施工計画システムは、リフターを用いた施工計画にも応用可能である。例えば、リフターモデルを本発明に係るクレーン干渉チェックシステム又は3D施工計画システムに導入する場合には、リフターモデルについて、グラフィック情報の他、許容重量及び作業半径を含む条件を与えればよい。
また、本明細書中では、固定式のベントを用いた橋梁の架設計画について説明したが、本発明に係る橋梁架設シミュレーションシステム又は3D施工計画システムは、移動式のベントを用いた橋梁の架設計画にも応用可能である。例えば、移動式のベントモデルを本発明に係る橋梁架設シミュレーションシステム又は3D施工計画システムに導入する場合には、基礎ではなく多軸台車のような車両にベントモデルを載せられるようなモデルを作成すればよい。
さらに、本明細書中では、ベントモデル8を用いた、ベント工法による橋梁の架設計画について説明したが、本発明に係る橋梁架設シミュレーションシステム又は3D施工計画システムは、送り出し工法やケーブルクレーン工法にも応用可能である。例えば、本発明に係る橋梁架設シミュレーションシステム又は3D施工計画システムにおいて送り出し工法を用いた橋梁の架設計画をシミュレートする場合には、ステップ台や送り架台を三次元モデル化して導入すればよい。
1 クレーンモデル
2 吊上げ部材モデル
2a 単材モデル
2b 添接板モデル
3 施工対象構造物モデル
3a 橋台モデル
3b 橋脚モデル
3c 架設桁モデル
4 ヤードモデル
5 仮設備モデル
6 動作モデル
7 周囲モデル
8 ベントモデル

Claims (12)

  1. 動作モデルと周囲モデルとが用意されており、
    動作モデルは、クレーンモデル及び吊上げ部材モデルからなり、
    周囲モデルは、(イ)施工対象構造物モデル及び予め得られたヤードモデルと、(ロ)施工対象構造物モデル、予め得られたヤードモデル及び仮設備モデルとの何れかからなり、
    前記クレーンモデルの旋回中心位置及びブーム長、並びに吊上げ部材モデルの移動元位置が指定されると、前記動作モデルと前記周囲モデルとを三次元仮想空間に表示するモデル表示手段と、
    吊上げ部材モデルの取付先位置が指定されると、所定の部材取付手順に基づいて動作モデルの動作をアニメーション表示するアニメーション表示手段と、
    アニメーションの各フレームにおいて、各モデルの座標から、動作モデルと周囲モデルとの干渉の有無を判別する干渉判別手段とを有するクレーン干渉チェックシステム。
  2. 前記ヤードモデルがレーザースキャナ計測により得られたものであることを特徴とする請求項1記載のクレーン干渉チェックシステム。
  3. 前記干渉判別手段が、アニメーションの各フレームにおいて、動作モデルを構成するクレーンモデルと吊上げ部材モデルとの干渉の有無を判別する機能をさらに有する、請求項1又は2記載のクレーン干渉チェックシステム。
  4. 前記モデル表示手段が、吊上げ制限条件を有するクレーンモデルの旋回中心位置と、重量情報を有する吊上げ部材モデルの移動元位置及び取付先位置の情報とから、クレーンモデルによる吊上げ部材モデルの吊上げの可否を判別し、かつ、クレーンモデルについての選択可能なブーム長を表示する機能をさらに有する請求項1乃至3の何れかに記載のクレーン干渉チェックシステム。
  5. 前記モデル表示手段が、重量情報を有する吊上げ部材モデルの移動元位置及び取付先位置を中心に、クレーンモデルの吊上げ制限条件から決められる最大作業半径を有する円を表示する機能をさらに有する請求項1乃至4の何れかに記載のクレーン干渉チェックシステム。
  6. 前記アニメーション表示手段は、部材取付手順において、クレーンモデルのブームの旋回パターンを選択可能であることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載のクレーン干渉チェックシステム。
  7. 前記吊上げ部材モデルが、一つ或いは複数の単材モデル、又は、一つ或いは複数の単材モデル及び添接板モデルから形成され、かつ、吊上げ部材モデル及び添接板モデルの個数と、それらのグラフィック情報、重量情報及び寸法情報とを含む地組状態情報を有しており、
    前記アニメーション表示手段が、地組手順の変更に応じて、地組状態情報を分割又は結合して新たな吊上げ部材モデルを形成し、新たな吊上げ部材モデルを三次元仮想空間に表示する機能をさらに有する請求項1乃至6の何れかに記載のクレーン干渉チェックシステム。
  8. 橋台モデル、橋脚モデル、架設桁モデル及び架設手順データを用いてベントモデルの個数及び位置を決定する橋梁架設シミュレーションシステムであって、ベントモデルの基礎の形式が入力され盛土、切土、その両方または無しのいずれかが指定されると、予め得られたヤードモデルを用いてベントモデルの寸法を計算するベント寸法計算手段を有する橋梁架設シミュレーションシステム。
  9. 前記ヤードモデルがレーザースキャナ計測により得られたものであることを特徴とする請求項8記載の橋梁架設シミュレーションシステム。
  10. 架設桁モデルの重量情報を用いて、橋台モデル、橋脚モデル及びベントモデルへの荷重の分配状態を計算し、予め設定された応力の評価式に基づいて、架設手順ごとの応力照査を行う応力照査手段をさらに有する請求項8又は9記載の橋梁架設シミュレーションシステム。
  11. ベントモデルの重量、ベントモデルの基礎の数量、及び土地造成量を算出する数量総括手段をさらに有する請求項8乃至10の何れかに記載の橋梁架設シミュレーションシステム。
  12. 請求項1乃至7のいずれか1項記載のクレーン干渉チェックシステム、及び、請求項8乃至11のいずれか1項記載の橋梁架設シミュレーションシステムを備えた3D施工計画システム。
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