JP3976361B2 - 重機作業計画作成支援装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、重機を用いて構造物を組立建設する場合において重機の作業計画を作成する際にそれを支援する重機作業計画作成支援装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
重機により構造物の組立建設作業を行う場合、一般に、その作業に先立って重機作業計画を作成する必要がある。この重機作業計画は、作業を安全にかつ効率よく行うために極めて重要であり、見積額にも大きな影響を与える。特に、近年は、対象構造物の意匠性,機能性の高度化および対象構造物の立地条件の複雑化に伴ってその重要性は更に高まっている。
【0003】
従来、対象構造物自体の施工図を作成するためのCAD(computer aided design )システムはあるものの、重機作業計画の作成を支援するシステムはなかった。そのため、重機作業計画の作成は手作業により行われていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この手作業による重機作業計画の作成にはかなりの経験が必要であり、作成者の熟練度により作業の安全性および効率に大きな差異が生じてしまうという問題があった。また、熟練した作成者であっても手作業では作業計画の作成に時間がかかり、構造物の組立作業にかかるまでに長期間を要してしまうという問題もあった。
【0005】
なお、重機作業計画の作成を支援するシステムとして、発電所の建屋中にタービンなどの機器を設置する際に建屋と機器の距離および干渉の有無を調べるものが提案されている(特開平4−41390号)。しかし、これは単に干渉の有無を調べるに留まっており、重機の選定や重機の諸元の設定については手作業で行わざるを得ない。更に、建屋との干渉も2次元で見ているに過ぎず、柱および梁との干渉を3次元で見なければならない構造物の組立建設においてはこれをそのまま適用することが困難であった。
【0006】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、簡単かつ迅速に重機作業計画を作成することができる重機作業計画作成支援装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る重機作業計画作成支援装置は、梁と柱とにより構成される構造物の重機を用いた組立建設において重機作業計画の作成を支援する装置であって、データおよび指示の入力をするための入力手段と、組立建設に用いる重機の能力を設定するための能力設定手段と、重機により吊り上げる吊上部材を指定すると共に、その吊上部材を吊り上げるために必要となる重機の必要能力を求めるための吊上部材指定手段と、能力設定手段により設定した重機の設定能力および吊上部材指定手段により求めた重機の必要能力を表示する表示手段と、重機が動作することにより生ずる干渉領域を求めると共に、その干渉領域内に構造物が存在するか否かを判断して重機と構造物との干渉を判定する干渉判定手段とを備えると共に、干渉判定手段は、構造物の梁に関する干渉を判定する梁干渉判定手段と、構造物の柱に関する干渉を判定する柱干渉判定手段とを含むようにしたものである。
【0008】
この重機作業計画作成支援装置では、能力設定手段により重機の能力を設定し、吊上部材指定手段により吊上部材を指定してそれを吊り上げるために必要となる重機の必要能力を求める。得られた重機の設定能力と重機の必要能力は、表示手段により表示する。よって、両者を比較することにより、重機の能力の設定が適切か否かを判断することができ、適切な重機の能力の設定を容易に行うことができる。
加えて、この重機作業計画作成支援装置では、干渉判定手段により重機が動作することにより生ずる干渉領域を求め、その干渉領域内に構造物が存在するか否かを判断して重機と構造物との干渉を3次元的に判定する。よって、容易に干渉の有無を知ることができ、適切な重機の能力の設定を容易に行うことができる。
【0009】
この重機作業計画作成支援装置は、また、前記能力設定手段が、重機の諸元を設定するための諸元設定手段と、この諸元設定手段において設定した諸元に基づき定格荷重を求める定格荷重算出手段と、前記諸元設定手段において設定した諸元に基づき作業半径と作業揚程とを求める作業半径・揚程算出手段とを備えるようにしてもよい。
【0010】
更に、前記定格荷重算出手段が、前記諸元設定手段において設定したアウトリガ方式とカウンタウエイトとに基づいて前記重機データ格納手段に格納された定格荷重性能区分テーブルを用い定格荷重性能区分を決定する定格荷重性能区分決定手段と、この定格荷重性能区分決定手段により決定した定格荷重性能区分と前記諸元設定手段において設定したブーム諸元とジブ諸元とに基づいて前記重機データ格納手段に格納された定格荷重テーブルを用い対応する定格荷重を取り出す定格荷重取出手段とを備えるようにしてもよい。
【0011】
この重機作業計画作成支援装置では、定格荷重性能区分テーブルと定格荷重テーブルとを用いて定格荷重を求める。すなわち、諸元設定手段により設定した重機の諸元に基づいて定格荷重性能区分テーブルを用い定格荷重性能区分を決定し、得られた定格荷重性能区分と設定された重機の諸元とに基づいて定格荷重テーブルを用い定格荷重を取り出す。よって、重機の諸元から簡単に定格荷重を求めることができる。
【0012】
加えて、前記定格荷重算出手段は、更に、前記定格荷重性能区分決定手段により決定した定格荷重性能区分と前記諸元設定手段において設定したブーム諸元とジブ諸元とに基づき前記重機データ格納手段に格納された定格荷重テーブルから諸元のうちの1つを変数とする複数の定格荷重を取り出して定格荷重を求めるための近似曲線を作成すると共にその近似曲線に基づいて定格荷重を求める内挿処理手段を備えるようにしてもよい。
【0013】
この重機作業計画作成支援装置では、内挿処理手段により諸元のうちの1つを変数とする複数の定格荷重を用いて定格荷重を求めるための近似曲線を作成し、その近似曲線により定格荷重を求める。よって、適当な定格荷重テーブルデータがなくとも定格荷重を求めることができる。
【0016】
この重機作業計画作成支援装置は、また、前記梁干渉判定手段が、梁のz座標値が干渉領域のz座標値の範囲内か否かを判断するZ軸方向梁干渉判定手段と、梁と干渉領域の軸との間の距離が梁のz座標値における干渉領域の半径よりも大きいか否かを判断するXY軸方向第1梁干渉判定手段と、梁の両端の各(x,y)座標値が梁のz座標値における干渉領域の(x,y)座標値の範囲内か否かを判断するXY軸方向第2干梁渉判定手段と、梁の両端を結んだ直線が梁のz座標値における干渉領域を通過するか否かを判断するXY軸方向第3梁干渉判定手段とを備えるようにしてもよい。
【0017】
更に、前記柱干渉判定手段が、柱と干渉領域の軸との間の距離が干渉領域のXY軸方向における最大半径よりも大きいか否かを判断するXY軸方向第1柱干渉判定手段と、XY軸方向の半径が最大となるz座標値における干渉領域の(x,y)座標値の範囲内に柱の(x,y)座標値があるか否かを判断するXY軸方向第2柱干渉判定手段と、柱の両端の各z座標値が柱の(x,y)座標値における干渉領域のz座標値の範囲内か否かを判断するZ軸方向第1柱干渉判定手段と、柱の両端を結んだ直線が柱の(x,y)座標値における干渉領域のz座標値の範囲を通過すか否かを判断するZ軸方向第2柱干渉判定手段とを備えるようにしてもよい。
【0018】
この重機作業計画作成支援装置では、梁に関する干渉について、Z軸方向梁干渉判定手段により梁のz座標値が干渉領域のz座標値の範囲内か否かを判断し、XY軸方向第1梁干渉判定手段により梁と干渉領域の軸との間の距離が梁のz座標値における干渉領域の半径よりも大きいか否かを判断し、XY軸方向第2梁干渉判定手段により梁の両端の各(x,y)座標値が梁のz座標値における干渉領域の(x,y)座標値の範囲内か否かを判断し、XY軸方向第3梁干渉判定手段により梁の両端を結んだ直線が梁のz座標値における干渉領域を通過するか否かを判断する。
【0019】
また、柱に関する干渉について、XY軸方向第1柱干渉判定手段により柱と干渉領域の軸との間の距離が干渉領域のXY軸方向における最大半径よりも大きいか否かを判断し、XY軸方向第2柱干渉判定手段によりXY軸方向の半径が最大となるz座標値における干渉領域の(x,y)座標値の範囲内に柱の(x,y)座標値があるか否かを判断し、Z軸方向第1柱干渉判定手段により柱の両端の各z座標値が柱の(x,y)座標値における干渉領域のz座標値の範囲内か否かを判断し、Z軸方向第2柱干渉判定手段により柱の両端を結んだ直線が柱の(x,y)座標値における干渉領域のz座標値の範囲を通過すか否かを判断する。よって、構造物が梁と柱とにより構成されていても、重機と構造物との干渉を正確に判断することができる。
【0020】
本発明の請求項に係る重機作業計画作成支援装置は、請求項1乃至8のいずれか1に記載のものにおいて、更に、前記能力設定手段により設定した重機の設定能力と前記干渉判定手段により判定した重機と構造物との干渉の有無とに基づいて吊り上げ可能な部材に関するデータと重機に関するデータとを関連づけて工程データを生成する工程データ生成手段とを備えるようにしたものである。
【0021】
この重機作業計画作成支援装置では、重機の設定能力と重機と構造物との干渉の有無とに基づき工程データ生成手段により吊り上げ可能な部材に関するデータと重機に関するデータとを関連づけて工程データを生成する。よって、構造物の組立建設作業において重機に関する設定を適切に行うことができる。
【0022】
この重機作業計画作成支援装置は、また、前記工程データ生成手段が、更に、吊上部材の重心がXY軸方向における干渉領域内にあるか否かを判断するようにしてもよい。
【0023】
この重機作業計画作成支援装置では、工程データ生成手段により吊上部材の重心がXY軸方向における干渉領域内にあるか否かを判断する。よって、吊上部材を確実に吊り上げることができるか否かを知ることができる。
【0024】
本発明の請求項11に係る重機作業計画作成支援装置は、請求項9または10に記載のものにおいて、更に、前記工程データ生成手段により生成した工程データに基づいて構造物の組立順序を設定し、作業順序データを生成するための組立作業順序設定手段とを備えるようにしたものである。
【0025】
この重機作業計画作成支援装置では、組立作業順序設定手段により工程データに基づいて構造物の組立順序を設定し作業順序データを生成する。よって、構造物の組立建設作業において構造物の組立を適切に行うことができる。
【0026】
本発明の請求項12に係る重機作業計画作成支援装置は、請求項11記載のものにおいて、更に、前記組立作業順序設定手段により生成した作業順序データに基づいて構造物を構成する構成部材の車両への積載順序を設定し、積載順序データを生成するための車両積載順序設定手段とを備えるようにしたものである。
【0027】
この重機作業計画作成支援装置では、車両積載順序設定手段により作業順序データに基づいて構造物を構成する構成部材の車両への積載順序を設定し積載順序データを生成する。よって、構造物の組立建設作業において構成部材の車両への積載を適切に行うことができる。
【0028】
本発明の請求項13に係る重機作業計画作成支援装置は、請求項9乃至12のいずれか1に記載のものにおいて、更に、前記工程データ生成手段により生成した工程データに基づいて作業状況図を作成し、作業状況図データを生成する作業状況図生成手段とを備えるようにしたものである。
【0029】
この重機作業計画作成支援装置では、作業状況図生成手段により工程データに基づいて作業状況図を作成し作業状況図データを生成する。よって、構造物の組立建設作業における作業状況を容易に把握することができる。
【0030】
本発明の請求項14に係る重機作業計画作成支援装置は、請求項1乃至13のいずれか1に記載のものにおいて、更に、他の設計手段により作成された構造物に関する設計データから構成部材に関するデータを抽出する構造物構成部材データ抽出手段と、構造物構成部材データ抽出手段により抽出したデータの形式を読み込み可能なデータ形式に変換する変換手段とを備えるようにしたものである。
【0031】
この重機作業計画作成支援装置では、構造物構成部材データ抽出手段により他の設計手段により作成された構造物に関する設計データから構成部材に関するデータを抽出し、変換手段により構造物構成部材データ抽出手段により抽出したデータの形式を読み込み可能なデータ形式に変換する。よって、他の設計手段により作成された構造物に関する設計データであっても利用することができる。
【0032】
本発明の請求項15に係る重機作業計画作成支援装置は、請求項1乃至13のいずれか1に記載のものにおいて、更に、構造物の水平方向に関するデータを入力するための元図面データ入力手段と、構造物の高さ方向に関するデータを設定するための階高データ設定手段と、前記元図面データ入力手段により入力された水平方向に関するデータと前記階高データ設定手段により設定された高さ方向に関するデータとに基づき3次元の構造物モデルを作成する構造物モデル作成手段とを備えるようにしたものである。
【0033】
この重機作業計画作成支援装置では、元図面データ入力手段により構造物の水平方向に関するデータを入力し、階高データ設定手段により構造物の高さ方向に関するデータを設定し、水平方向に関するデータと高さ方向に関するデータとに基づき構造物モデル作成手段により3次元の構造物モデルを作成する。よって、容易に構造物モデルを作成することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0035】
図1は、本発明の一実施の形態に係る重機作業計画作成支援装置を用いて重機作業計画を作成する重機作業の内容を表すものである。このように、この重機作業計画作成支援装置は、重機Kにより構造物Mの構成部材Mx を部材置場から運搬して構造物Mを組立建設する作業においてその重機作業計画を作成する際に用いられるものである。なお、本実施の形態において用いる重機Kは、図1に示したように、ブームKa とブームKa の先端に装着されたジブKb とを備えている。また、組み立てる構造物Mは、梁Maxと柱Mbxの構成部材Mx により構成されている。すなわち、この重機作業計画作成支援装置は、例えば鉄骨による建屋の組立建設作業に関し用いられる。
【0036】
図2は、本実施の形態に係る重機作業計画作成支援装置の概略構成を表すものである。この重機作業計画作成支援装置は、重機Kの能力を設定すると共に重機Kと構造物Mとの干渉を判定するシミュレーション装置100と、シミュレーション装置100の処理結果に基づき構造物Mの組立作業順序の設定と構成部材Mx の車両への積載順序の設定とを行う作業計画図書作成編集装置200とを備えている。
【0037】
シミュレーション装置100には、データ格納部300の重機データ格納部310,構造物モデルデータ格納部320および工程データ格納部330がそれぞれ接続されている。シミュレーション装置100は、重機データ格納部310および構造物モデルデータ格納部320からそれぞれ読み出した各データに基づいて処理を行いその結果を工程データとして工程データ格納部330に出力するようになっている。
【0038】
作業計画図書作成編集装置200には、データ格納部300の構造物モデルデータ格納部320,工程データ格納部330および作業指示データ格納部340がそれぞれ接続されている。作業計画図書作成編集装置200は、構造物モデルデータ格納部320および工程データ格納部330からそれぞれ読み出した各データに基づいて処理を行いその結果を作業指示データとして作業指示データ格納部340に出力するようになっている。
【0039】
重機作業計画作成支援装置は、また、適宜の施工CADシステム1により作成された設計データを構造物モデルデータに変換してシミュレーション装置100に取り込むことができるようにするデータ取込装置400と、構造物Mのモデルをシミュレーション装置100に適合する形式で新たに作成するモデル作成装置500とを備えている。
【0040】
データ取込装置400には構造物モデルデータ格納部320が接続されており、変換した構造物モデルデータをそれに出力するようになっている。モデル作成装置500にも構造物モデルデータ格納部320が接続されており、作成した構造物モデルデータをそれに出力するようになっている。
【0041】
重機作業計画作成支援装置は、更に、入力装置600と、CAD図形表示出力装置700とを備えている。これら入力装置600およびCAD図形表示出力装置700は、シミュレーション装置100,作業計画図書作成編集装置200,データ取込装置400およびモデル作成装置500にそれぞれ接続されている。また、CAD図形表示出力装置700には、表示画面701およびプリンターやプロッターなどの出力装置702がそれぞれ接続されている。
【0042】
なお、重機データ格納部310に格納される重機データは、重機Kの機種別図形データ,機種別諸元データ,定格荷重性能区分テーブルおよび定格荷重テーブルである。機種別諸元には、表1に示したように、アウトリガ方式,カウンタウエイト,ブーム諸元およびジブ諸元などがある。ブーム諸元にはブーム長さとブーム角度があり、ジブ諸元にはジブ長さとジブオフセットがある。また、定格荷重性能区分テーブルは、表2に示したように、アウトリガ方式とカウンタウエイトとから定格荷重性能区分を決定するものである。定格荷重テーブルは、定格荷重性能区分とブーム諸元とジブ諸元とから定格荷重を決定するものである。
【0043】
また、構造物モデルデータ格納部320に格納される構造物モデルデータには、例えば表3に示したように、構成部材シーケンス番号,階層情報,構成部材情報およびCAD関連情報などがある。構成部材シーケンス番号は各モデル構成部材mx 割り当てられた番号であり、1からモデル構成部材mx の総数までの整数である。階層情報には、階層名,階高下端高さおよび階高がある。なお、階高下端高さは、グランドライン(z座標値が0の位置)を基準としてその階層以下の各層の階高を合計したものである。
【0044】
【表1】
Figure 0003976361
【0045】
【表2】
Figure 0003976361
【0046】
【表3】
Figure 0003976361
【0047】
構成部材情報には、各構成部材の種別,断面形状,個別符号などを特定するための識別情報と、座標値,重量などの数値情報とがある。識別情報には、大梁,小梁,柱などの種別を表す構成部材種別名と、各構成部材の断面形状(例えばH型鋼断面寸法)を特定する構成部材種別コードと、各構成部材種毎に個別構成部材を識別する構成部材識別名称がある。数値情報には、構成部材始点座標値,構成部材終点座標値および重量などがある。なお、重量に関しては、構成部材種コードから特定される断面形状寸法,構成部材始点座標値および構成部材終点座標値から算出することもできる。
【0048】
CAD関連情報は、表示画面701において描画される図形要素と構造物モデルデータとの関連情報である。CAD図形番号は、CAD図形表示出力装置700により表示画面701に図形の描画を行う際に図形単位に割り当てる番号である。すなわち、表示画面701において表示された図形要素の指示を行う際にその図形要素と構造物モデルデータとの関連を確保するためのものである。
【0049】
図3は図2に示したシミュレーション装置100の構成を表すものである。このシミュレーション装置100は、機種・配置設定部110において重機Kの機種と構造物Mに対する重機Kの配置とを設定すると共に、能力設定部120において重機Kの能力を設定し、吊上部材指定部130において指定した吊上部材を吊り上げるために必要となる重機Kの必要能力を求めるものである。
【0050】
機種・配置設定部110は、選択した重機Kの機種に応じて重機データ格納部310から機種別図形データを読み出し、図4に示したように、構造物モデルmと同一画面上に設定配置に応じて重機Kを描画するものである。機種の選択は、機種名を入力装置600から直接キー入力することにより、あるいは表示画面701に表示された複数の機種名から適宜な機種名を選択することにより行うことができるようになっている。また、配置の設定は、重機原点位置(すなわち座標)とx軸の方向(すなわち角度)とを入力装置600から直接キー入力することにより、あるいは表示画面701に表示された画面上で指定することにより行うことができるようになっている。
【0051】
能力設定部120は、諸元設定部121において設定した諸元に基づき定格荷重算出部122により定格荷重を求め、作業半径・揚程算出部123により作業半径と揚程とを算出するものである。なお、ここでは、能力設定部120により設定した定格荷重,作業半径および作業揚程を重機Kの設定能力という。
【0052】
諸元設定部121は、図5に示したように、諸元を設定するための設定画面を表示画面701に表示させると共に、機種・配置設定部110において選択された機種に応じて重機データ格納部310から予め格納された機種別諸元データを読み出してそれを表示画面701に表示させるものである。設定する諸元の内容は、アウトリガ方式,カウンタウエイト,ブーム長さ,ブーム角度,ジブ長さおよびジブオフセットである。すなわち、重機データ格納部310から読み出す機種別諸元データもそれに対応している。また、諸元の設定は、入力装置600から各設定を直接キー入力することにより行うこともできるが、重機データ格納部310から読み出された機種別諸元データの中から適宜な設定を選択することによっても行うことができるようになっている。
【0053】
定格荷重算出部122は、重機データ格納部310に予め格納された定格荷重テーブルを用いて定格荷重を取り出すようになっている。この定格荷重算出部122は、図6に示したように、諸元設定部121により設定した諸元データを保持するデータ保持部122・1と、定格荷重性能区分を決定する定格荷重性能区分決定部122・2と、定格荷重性能区分を用いて定格荷重テーブル番号を決定する定格荷重テーブル番号決定部122・3と、その定格荷重テーブルから定格荷重を取り出す定格荷重テーブル値取出部122・4とから構成されている。なお、これらのうち定格荷重テーブル番号決定部122・3と定格荷重テーブル値取出部122・4とにより定格荷重取出手段が構成される。
【0054】
データ保持部122・1は、アウトリガ方式カンウタウエイトデータ保持部122・11と、ブーム諸元データ保持部122・12と、ジブ諸元データ保持部122・13とを有している。アウトリガ方式カンウタウエイトデータ保持部122・11は定格荷重性能区分決定部122・2に接続されており、ブーム諸元データ保持部122・12とジブ諸元データ保持部122・13とは定格荷重テーブル番号決定部122・3にそれぞれ接続されている。
【0055】
定格荷重性能区分決定部122・2は、重機データ格納部310に予め格納された定格荷重性能区分テーブルを用い、諸元設定部121で設定したアウトリガ方式とカンウタウエイトとに基づいて定格荷重性能区分を決定するようになっている(表2参照)。
【0056】
定格荷重テーブル番号決定部122・3は、定格荷重性能区分決定部122・2により決定した定格荷重性能区分と諸元設定部121で設定したブーム諸元のうちのブーム長さおよびジブ諸元とに基づいて定格荷重テーブル番号を決定し、重機データ格納部310からその定格荷重テーブルデータを読み出すようになっている。表4にその定格荷重テーブルの一例を示す。
【0057】
【表4】
Figure 0003976361
【0058】
定格荷重テーブル値取出部122・4は、定格荷重テーブル番号決定部122・3により読み出した定格荷重テーブルデータ(表4参照)の中から諸元設定部121で設定したブーム諸元のうちのブーム角度に基づいて定格荷重を取り出し、それを図5に示したように表示画面701に表示するものである。定格荷重を取り出す際は、定格荷重テーブルに一致するブーム角度がある場合にはそのブーム角度に対応する定格荷重を取り出し、一致するブーム角度がない場合にはその近傍のブーム角度に対応する定格荷重を取り出すようになっている。
【0059】
なお、定格荷重算出部122は内挿処理部122・5も備えており、定格荷重テーブルに適当なブーム角度がなかった場合であっても定格荷重を求めることができるようになっている。この内挿処理部122・5は、定格荷重テーブル番号決定部122・3により読み出した定格荷重テーブルに基づいてブーム角度対定格荷重曲線を近似し、その近似曲線からブーム角度に対応する定格荷重を求め、それを表示画面701に表示するものである。
【0060】
再び図3に戻って説明を続けると、作業半径・揚程算出部123は、図7に示したように、諸元設定部121で設定したブーム長さKaL,ブーム角度KaR,ジブ長さKbLおよびジブオフセットKbRに基づいて作業半径と作業揚程とを幾何学的に算出し、図5に示したように、それを表示画面701に表示するものである。
【0061】
吊上部材指定部130は、指定したモデル構成部材mx (すなわち吊上部材)に関し構造物モデルデータ格納部320から読み出した位置データや重量データなどと機種・配置設定部110において設定した重機Kの配置位置とに応じて、そのモデル構成部材mx を吊り上げるために必要となる作業半径,作業揚程および定格荷重(すなわち重機Kの必要能力)を算出するものである。モデル構成部材mx の指定に際しては、図4に示したように、構造物モデルmを表示画面701に表示し、画面上で指示することにより指定することができるようになっている。また、算出された重機Kの必要能力は、図5に示したように、表示画面701に表示するようになっている。
【0062】
本実施の形態に係るシミュレーション装置100は、また、ブーム旋回設定部140においてブームの旋回開始位置と旋回終了位置とを設定すると共に、干渉判定部150によりブームおよびジブと構造物モデルmとの間における干渉の有無を判定し、その結果に基づき工程データ生成部160において工程データを生成するようになっている。
【0063】
ブーム旋回設定部140は、図4に示したように、構造物モデルmと重機Kの画像を表示画面701に表示すると共に、図8に示したように、ブームの旋回開始位置aおよび旋回終了位置bの設定に応じて旋回開始位置a,旋回終了位置b,ブーム旋回中心cおよびブーム旋回状態Kcを表示画面701に表示するようになっている。旋回開始位置aおよび旋回終了位置bの設定は、座標を入力装置600から直接キー入力することにより、あるいは表示画面701に表示された画面上で指定することにより行うことができるようになっている。なお、このブーム旋回設定部140は、旋回開始位置aなどを表示する際に、諸元設定部121において設定した諸元のうち図形として表示できるもの(例えばアウトリガKd)についても同時に表示するようになっている。
【0064】
干渉判定部150は、機種・配置設定部110,能力設定部120およびブーム旋回設定部140においてそれぞれ設定した各条件に基づいてブームKa が旋回することにより生ずる干渉領域を算出し、その干渉領域に各モデル構成部材mx が存在するかしないかを各モデル構成部材mx 別にそれぞれ判定するものである。なお、図9および図10において梨子地および斜線で示したように、干渉領域Ki は、ブームKa を母線としてブーム旋回中心cを頂点とした逆円錐体KiaとブームKa の先端に装着されたジブKb を母線としてジブ旋回中心dを頂点にした逆円錐体Kibとのうち旋回開始位置aと旋回終了位置bとで囲まれた部分の和集合により表される。
【0065】
この干渉判定部150は、図11に示したように、モデル構成部材mx のうち梁に関する干渉を判定する梁干渉判定部151と、柱に関する干渉を判定する柱干渉判定部152とを備えている。すなわち、干渉判定部150は、梁に関しては梁干渉判定部151により干渉の有無を判定し、柱に関しては柱干渉判定部152により干渉の有無を判定するようになっている。
【0066】
梁干渉判定部151は、Z軸方向梁干渉判定部151・1と、XY軸方向第1梁干渉判定部151・2と、XY軸方向第2梁干渉判定部151・3と、XY軸方向第3梁干渉判定部151・4とから構成されている。
【0067】
Z軸方向梁干渉判定部151・1は、図12に示したように、梁maxのz座標値zmaと干渉領域のz座標値zi の範囲とを比較して、梁maxのz座標値zmaが干渉領域のz座標値zi の範囲外であれば干渉なしと判断し範囲内であれば干渉の可能性があると判断するものである。なお、図12および干渉判定部150の説明における以下の図(図13〜19)においては、説明を容易とするために、重機KにジブKb を装着せずブームKa のみを設定した場合について表している。従って、干渉領域のz座標値zi の範囲というのは、ブームKa を母線としてブーム旋回中心cを頂点とした逆円錐体Kiaのz座標値の範囲と同一である。
【0068】
また、梁maxのz座標値zmaは構造物モデルデータ格納部320から読み出し、干渉領域のz座標値zi の範囲は重機データ格納部310から読み出した諸元データおよび諸元設定部121で設定したブーム諸元データ,ジブ諸元データに基づいて幾何学的に算出するようになっている。
【0069】
XY軸方向第1梁干渉判定部151・2は、図13に示したように、梁maxと干渉領域の軸(逆円錐体Kiaの円錐軸)Kioとの間の距離Dmin と梁maxのz座標値zmaにおける干渉領域の半径(逆円錐体Kiaの半径)Rint とを比較して、梁maxの距離Dmin が半径Rint よりも大きければ干渉なしと判断し小さければ干渉の可能性があると判断するものである。なお、このXY軸方向第1干渉判定部151・2は、Z軸方向干渉判定部151・1において干渉の可能性があると判断された梁maxについてのみ判断を行うようになっている。また、梁maxの距離Dmin および半径Rint はそれぞれ適宜に算出するようになっている。
【0070】
XY軸方向第2梁干渉判定部151・3は、図14に示したように、梁maxの両端の各(x,y)座標値と梁maxのz座標値zmaにおける平面的な干渉領域Ki の(x,y)座標値の範囲とを比較して、梁maxの両端のうち少なくとも一方が干渉領域Ki 内に存在すれば干渉すると判断し存在しなければ干渉しない可能性があると判断するものである。なお、このXY軸方向第2干渉判定部151・3は、XY軸方向第1干渉判定部151・2において干渉の可能性があると判断された梁maxについてのみ判断を行うようになっている。また、梁maxの両端の各(x,y)座標値は構造物モデルデータ格納部320から読み出し、干渉領域Ki のz座標値zmaにおける(x,y)座標値の範囲はブーム旋回設定部140で設定した旋回開始位置aおよび旋回終了位置bに基づいて幾何学的に算出するようになっている。ちなみに、図14および後述する図15においては、z座標値zmaにおける平面的な干渉領域Ki を網かけにより表している。
【0071】
XY軸方向第3梁干渉判定部151・4は、図15に示したように、梁maxの両端を結んだ直線と梁maxのz座標値zmaにおける平面的な干渉領域Ki との交点を算出し、梁maxを表す直線が干渉領域Ki を通過すれば干渉すると判断し通過しなければ干渉しないと判断するものである。なお、このXY軸方向第3干渉判定部151・4は、XY軸方向第2干渉判定部151・3において干渉しない可能性があると判断された梁maxについてのみ判断を行うようになっている。
【0072】
また、柱干渉判定部152は、XY軸方向第1柱干渉判定部152・1と、XY軸方向第2柱干渉判定部152・2と、Z軸方向第1柱干渉判定部152・3と、Z軸方向第2柱干渉判定部152・4とから構成されている。
【0073】
XY軸方向第1柱干渉判定部152・1は、図16に示したように、柱mbxと干渉領域の軸(逆円錐体Kiaの円錐軸)Kioとの間の距離Dl と干渉領域のXY軸方向における最大半径(逆円錐体Kiaの底面半径)Rc とを比較して、柱mbxの距離Dl が最大半径Rc よりも大きければ干渉なしと判断し小さければ干渉の可能性があると判断するものである。この柱mbxの距離Dl および最大半径Rc は、構造物モデルデータ格納部320から読み出した柱mbxの(x,y)座標値(xmb,ymb)および重機データ格納部310から読み出した諸元データおよび諸元設定部121において設定したブーム諸元データとジブ諸元データに基づいて幾何学的に算出するようになっている。
【0074】
XY軸方向第2柱干渉判定部152・2は、図17に示したように、柱mbxの(x,y)座標値(xmb,ymb)とXY軸方向の半径が最大になるz座標値(逆円錐体Kiaの底面のz座標値)における平面的な干渉領域Ki の(x,y)座標値の範囲とを比較して、柱mbxの(x,y)座標値(xmb,ymb)が干渉領域Ki 内に存在すれば干渉すると判断し存在しなければ干渉しない可能性があると判断するものである。なお、このXY軸方向第2干渉判定部152・2は、XY軸方向第1干渉判定部152・1において干渉の可能性があると判断された柱mbxについてのみ判断を行うようになっている。また、干渉領域Ki の(x,y)座標値の範囲はブーム旋回設定部140で設定した旋回開始位置aおよび旋回終了位置bに基づいて幾何学的に算出するようになっている。ちなみに、図17および後述する図18,図19においては、最大半径における平面的な干渉領域Ki を網かけにより表している。
【0075】
Z軸方向第1柱干渉判定部152・3は、図18に示したように、柱mbxの両端の各z座標値と柱mbxの(x,y)座標値における干渉領域Ki のz座標値の範囲とを比較して、柱mbxの両端のうち少なくとも一方が干渉領域Ki 内に存在すれば干渉すると判断し存在しなければ干渉しない可能性があると判断するものである。なお、このZ軸方向第1干渉判定部152・3は、XY軸方向第2干渉判定部152・2において干渉の可能性があると判断された柱mbxについてのみ判断を行うようになっている。また、柱mbxの両端の各z座標値は構造物モデルデータ格納部320から読み出し、干渉領域Ki のz座標値の範囲は柱mbxを表す直線と逆円錐体Kiaの円錐斜面との交点および逆円錐体Kiaの底面のz座標値から算出するようになっている。
【0076】
Z軸方向第2柱干渉判定部152・4は、図19に示したように、柱mbxの両端を結んだ直線と柱mbxの(x,y)座標値における干渉領域Ki のz座標値の範囲とを比較し、柱mbxを表す直線が干渉領域Ki を通過すれば干渉すると判断し通過しなければ干渉しないと判断するものである。なお、このZ軸方向第2干渉判定部152・4は、Z軸方向第1干渉判定部152・3において干渉しない可能性があると判断された柱mbxについてのみ判断を行うようになっている。
【0077】
再び図3に戻って説明を続けると、工程データ生成部160は、干渉判定部150により干渉なしと判断した場合、表5に示したように、工程名,吊上可能部材データおよび重機設定データよりなる工程データを生成し工程データ格納部330に格納するものである。吊上可能部材データは、吊り上げることができる構成部材Mx のデータである。なお、この工程データ生成部160は、吊上可能部材データを登録する際に、XY軸方向における干渉領域内に吊り上げ対象のモデル構成部材mx の重心が存在しているか否かを判断し、存在する場合のみについて登録をするようになっている。また、重機設定データの内容は重機配置位置,重機諸元データおよびブーム旋回設定値であり、これらは吊上可能部材データと関連づけて登録されるようになっている。
【0078】
【表5】
Figure 0003976361
【0079】
図20は図2に示した作業計画図書作成編集装置200の構成を表すものである。この作業計画図書作成編集装置200は、組立作業順序設定部210において構造物Mの組立手順を設定し、車両積載順序設定部220において構成部材Mx を車両に積載する順序を設定するものである。また、作業状況図作成部230により構造物モデルmに重機Kを配設した作業状況図を作成するようにもなっている。
【0080】
組立作業順序設定部210は、工程データ生成部160により生成した吊上可能部材データに基づき組立順序を設定し、表6に示したように工程名称,組立シーケンス番号および構成部材識別名称よりなる作業順序データを作業指示データ格納部340に格納するものである。組立順序の設定においては、表示画面701に構造物モデルmを表示して対話形式により設定することができるようになっている。また、構造物Mの組立においては一般に柱mbxを組み立てた後に梁maxの組立を行うので、柱mbxを指定するとその柱mbxに関連する梁maxを自動的に抽出するようにして組立順序の設定の一部を自動化するようにしてもよい。
【0081】
【表6】
Figure 0003976361
【0082】
車両積載順序設定部220は、組立作業順序設定部210により生成した作業順序データおよび構造物モデルデータ格納部320から構成部材識別名称を対応させて読み出した重量と形状寸法に基づいて構成部材Mx を車両に積載する順序を設定し、積載順序データとして作業指示データ格納部340に格納するものである。積載順序の設定においては、これらの作業順序データ,重量データおよび形状寸法データを表示画面701に表示して対話形式により設定することができるようになっている。また、指定された範囲のモデル構成部材mx についてその合計重量を算出し、表示画面701に同時に表示させるようにもなっている。
【0083】
作業状況図生成部230は、工程データ生成部160において生成した工程データに基づいて図21に示したような作業状況図を作成し、作業状況図データとして作業指示データ格納部340に格納するものである。
【0084】
図22は図2に示したデータ取込装置400およびモデル作成装置500の構成を表すものである。このデータ取込装置400は、適宜の施工CADシステム1により生成された設計データから構造物モデルmのモデル構成部材mx に関するデータを抽出する構造物構成部材データ抽出部410と、この抽出したデータを格納する構造物構成部材データ格納部420と、このデータをシミュレーション装置100に適合するデータ形式に変換し構造物モデルデータ格納部320に格納する変換手段としての構造物モデルデータ変換部430とを備えている。
【0085】
構造物構成部材データ抽出部410は、施工CADデータ格納部2から構造物モデルmのモデル構成部材mx に関するデータを読み出すようになっている。抽出するモデル構成部材データとしては、例えば表7に示したように、構成部材種別名,構成部材種コード,構成部材識別名称などがある。なお、モデル構成部材データの形式を標準化することにより、このデータ取込装置400は、構造物構成部材データ抽出部410を各施工CADシステムに対応させて変更するのみで構造物モデルデータ変換部430を変更することなく、種々の施工CADシステムにより生成された設計データを変換することができる。
【0086】
【表7】
Figure 0003976361
【0087】
モデル作成装置500は、元図面データ入力部510において入力した構造物モデルmの梁maxに関する2次元の図形(すなわち構造物Mの水平方向に関するデータ)と階高データ設定部520において設定した各階の階高(すなわち構造物Mの高さ方向に関するデータ)とに基づき、構造物モデル作成・編集部530により3次元の構造物モデルmを生成編集するものである。
【0088】
元図面データ入力部510は、図23に示したように、大梁,小梁の区別を行わずに全て直線で入力するようになっている。入力した梁maxの図形は、元図面データとして元図面データ格納部511に格納するようになっている。
【0089】
階高データ設定部520は、構造物モデルmの階層数と各階の階高を入力するようになっている。なお、階層と階高との関連は、図24に示したように、例えばグランドライン(GL)から2階の底部までの高さが1階の階高であり、2階の底部から3階の底部までの高さが2階の階高である。入力した階層数と階高は、階高データとして階高データ格納部521に格納するようになっている。
【0090】
構造物モデル作成・編集部530は、元図面データ格納部511から元図面データを読み出すと共に階高データ格納部521から階高データを読み出し、階層ごとに処理を行うようになっている。構造物モデル作成・編集部530は、また、選択した元図面データに関し大梁と小梁を指定し、自動的に全ての直線間において交点演算を行い大梁の両端に階高に応じた柱を挿入して図25に示したような構造物モデルmを生成するものである。大梁と小梁の指定に際しては、図23に示したような梁maxの図形を表示画面701に表示し画面上において指定することができるようになっている。
【0091】
また、生成した構造物モデルmは逐次表示画面701に表示すると共に、全体の表示や部分的な表示など種々の表示が可能となっている。更に、この構造物モデル作成・編集部530では、必要に応じて梁同士の結合,大梁から小梁あるいは小梁から大梁への変更および梁や柱の追加や削除などの編集も行うことができるようになっている。なお、作成した構造物モデルmに関するデータは、構造物モデルデータとして構造物モデルデータ格納部320に格納するようになっている。
【0092】
このような構成を有する重機作業計画作成支援装置は、重機作業計画を作成するに際し次のようにして用いられ、重機作業計画の作成を支援する。
【0093】
まず、重機作業計画の作成に先立ち、重機データ格納部310に重機Kの機種別図形データ,機種別諸元データ(表1参照),定格荷重性能区分テーブル(表2参照)および定格荷重テーブルを格納する。事前の準備が終了すると、重機作業計画の作成者は、組み立てようとしている構造物モデルmを作成する。その際、既に構造物モデルmが他の施工CADシステム1によって作成されている場合は、データ取込装置400に変換の指示を与え、その設計データを構造物モデルデータに変換する。
【0094】
データ取込装置400では、変換の指示が与えられると、構造物構成部材データ抽出部410によって施工CADデータ格納部2から構造物モデルmのモデル構成部材mx に関するデータ(表7参照)を抽出し、構造物構成部材データ格納部420に格納する。その後、その抽出したデータを構造物モデルデータ変換部430によってシミュレーション装置100に適合するデータ形式に変換し、構造物モデルデータ格納部320に格納する。
【0095】
一方、構造物モデルmがまだ作成されていない場合は、モデル作成装置500を用いて新たに構造物モデルデータを作成する。
【0096】
すなわち、まず、図23に示したように、元図面データ入力部510を用いて構造物モデルmの梁maxに関する2次元の図面を直線で作成する。この時、大梁と小梁の区別は行わない。作成した元図面データは、元図面データ格納部511に格納される。次いで、階高データ設定部520を用いて構造物モデルmの階層数と各階の階高を入力する。入力した階高データは、階高データ格納部521に格納される。
【0097】
その後、構造物モデル作成・編集部530を用い、作成した元図面データの中から1つを選択して大梁と小梁の指定を行い構造物モデル作成の指示を与える。構造物モデル作成・編集部530では、作成の指示が与えられると、元図面データと階高データから図25に示したような構造物モデルmを生成し表示画面701に表示する。なお、表示画面701に表示された構造物モデルmを編集したい場合には、構造物モデル作成・編集部530を用いて編集を行うこともできる。作成した構造物モデルmに関するデータ(表3参照)は、構造物モデルデータ格納部320に格納される。
【0098】
このようにして構造物モデルデータを得たのち、作成者は、シミュレーション装置100を用い、重機Kの配置と諸元を変更しながら吊上部材(すなわちモデル構成部材mx )の吊り上げ可能性を判断すると共に重機Kと構造物モデルmとの干渉を判断し工程データを作成する。
【0099】
工程データの作成に際しては、まず、重機Kの機種名と重機Kの配置(重機原点位置とx軸の方向)とを設定する。機種名の設定は、入力装置600から直接キー入力するか表示画面701に表示された複数の機種名の中から選択することにより行う。配置の設定は、入力装置から直接キー入力するか表示画面701に表示された画面上で指定することにより行う。重機Kの機種名と配置を設定すると、機種・配置設定部110では、重機データ格納部310から対応する機種別図形データを読み出すと共に構造物モデルデータ格納部320から構造物モデルデータを読み出し、図4に示したように、構造物モデルmと同一画面上に重機Kを描画する。
【0100】
機種と配置の設定をした後、作成者は、諸元設定部121により表示画面701に表示した設定画面(図5参照)において重機Kの諸元を設定する。すなわち、アウトリガ方式,カウンタウエイト,ブーム長さ,ブーム角度,ジブ長さおよびジブオフセットを設定する。その際、入力装置600から直接キー入力してもよいが諸元設定部121により重機データ格納部310から読み出された機種別諸元データの中から選択してもよい。設定された諸元データは、データ保持部122・1に一時的に保持される。
【0101】
諸元を設定すると、定格荷重性能区分決定部122・2では、重機データ格納部310に予め格納された定格荷重性能区分テーブル(表2参照)を用い設定しれたアウトリガ方式とカンウタウエイトとから定格荷重性能区分を決定する。次いで、定格荷重テーブル番号決定部122・3では、その定格荷重性能区分と設定したブーム長さ,ジブ長さおよびジブオフセットとに基づいて定格荷重テーブル番号を決定し、重機データ格納部310からその定格荷重テーブルデータ(表4参照)を読み出す。
【0102】
定格荷重テーブル値取出部122・4では、読み出された定格荷重テーブルデータの中から設定したブーム角度に対応する定格荷重を取り出し、表示画面701に表示する(図5参照)。なお、定格荷重テーブルに一致するブーム角度がない場合にはその近傍のブーム角度に対応する定格荷重を取り出す。また、定格荷重テーブルに適当なブーム角度がなかった場合には、定格荷重テーブル値取出部122・4で定格荷重の取り出しは行わない。
【0103】
定格荷重テーブル値取出部122・4で定格荷重の取り出しを行わなかった場合、内挿処理部122・5では、定格荷重テーブル番号決定部122・3により読み出した定格荷重テーブルデータの中の複数の定格荷重値からブーム角度対定格荷重曲線を近似してその近似曲線からブーム角度に対応する定格荷重を求め、表示画面701に表示する。
【0104】
また、作業半径・揚程算出部123では、設定したブーム長さ,ブーム角度,ジブ長さおよびジブオフセットに基づいて作業半径と作業揚程とを算出し、表示画面701に表示する(図5参照)。
【0105】
その後、作成者は、表示画面701に図4に示した画像を表示した状態で、構造物モデルmにおいて重機Kから最も離れており最も吊り上げるのが困難であると思われるモデル構成部材mx の1つを画面上で指示する。これにより、吊上部材指定部130では、指定されたモデル構成部材mx に関する位置データや重量データなどを構造物モデルデータ格納部320から読み出し、それらと設定した重機Kの配置位置とからこのモデル構成部材mx を吊り上げるために必要となる作業半径,作業揚程および定格荷重(すなわち必要能力)を算出する。算出した重機Kの必要能力は表示画面701に表示される(図5参照)。
【0106】
作成者は、表示画面701に表示された重機Kの設定能力と必要能力とを比較して、重機Kの機種,配置および諸元の設定が適切であるか否かを判断する。なお、ここでは、図5に示したように、設定した定格荷重,作業半径および作業揚程(設定能力)が必要な定格荷重,作業半径および作業揚程(必要能力)に比べていずれも大きいので、現在の設定によって吊り上げが可能であることがわかる。
【0107】
また、設定した定格荷重,作業半径および作業揚程(設定能力)のいずれかが必要な定格荷重,作業半径および作業揚程(必要能力)に比べて小さく現在の設定では吊り上げることができない場合や、その他の理由により設定が不適切であると判断した場合には、作成者は、重機Kの機種の設定,配置の設定あるいは諸元の設定を再び行い、設定が適切になるまで上記の作業を繰り返す。重機Kの機種の設定,配置の設定あるいは諸元の設定を再び行うと、機種・配置設定部110,諸元設定部121,定格荷重算出部122,作業半径・揚程算出部123および吊上部材指定部130において所定の動作を適宜に行い、新たに重機Kの設定能力と必要能力とを表示画面701に表示する。
【0108】
重機Kの機種,配置および諸元の設定が適切になると、作成者は、表示画面701に図4に示した画像を表示した状態で、ブームKa の旋回開始位置aと旋回終了位置bを画面上で指示する。これにより、ブーム旋回設定部140では、図8に示したように、旋回開始位置a,旋回終了位置b,ブーム旋回中心cおよびブーム旋回状態Kcを新たに加えて表示画面701に表示する。なお、この時、諸元設定部121において設定した諸元のうち表示できるもの(例えばアウトリガKd )についても新たに加えて表示する。
【0109】
また、干渉判定部150では、機種・配置設定部110,能力設定部120およびブーム旋回設定部140でそれぞれ設定した各条件に基づいてブームKa が旋回することにより生ずる干渉領域を算出し、その干渉領域に各モデル構成部材mx が存在するかしないかを各モデル構成部材mx についてそれぞれ判定する。なお、この干渉判定部150における梁maxに関する干渉判断の流れ図を図26に示し、柱mbxに関する干渉判断の流れ図を図27に示す。
【0110】
干渉判定部150では、梁maxに関する干渉判断を行う場合、まず、梁干渉判定部151のZ軸方向梁干渉判定部151・1により梁maxのz座標値zmaを読み出すと共に干渉領域のz座標値zi の範囲を算出する(ステップS101;図12参照)。その後、この梁maxのz座標値zmaと干渉領域のz座標値zi の範囲とを比較する(ステップS102)。zmaがzi の範囲外の場合は(ステップS102;Y)、“梁maxには干渉しない”と判断する(ステップS103)。例えば、図12に示したような場合は、“梁maxには干渉しない”と判断する。
【0111】
一方、zmaがzi の範囲内の場合には(ステップS102;N)、XY軸方向第1梁干渉判定部151・2により梁maxと干渉領域の軸(逆円錐体Kiaの円錐軸)Kioとの間の距離Dmin および梁maxのz座標値zmaにおける干渉領域の半径(逆円錐体Kiaの半径)Rint をそれぞれ算出する(ステップS104;図13参照)。その後、この距離Dmin と干渉領域の半径Rint とを比較する(ステップS105)。Dmin がRint よりも大きい場合は(ステップS105;Y)、“梁maxには干渉しない”と判断する(ステップS106)。例えば、図13に示したような場合は、“梁maxには干渉しない”と判断する。
【0112】
一方、Dmin がRint よりも小さい場合には(ステップS105;N)、XY軸方向第2梁干渉判定部151・3により梁maxの両端の各(x,y)座標値を読み出すと共に梁maxのz座標値zmaにおける平面的な干渉領域Ki の(x,y)座標値の範囲を算出する(ステップS107;図14参照)。その後、この梁maxの両端の各(x,y)座標値と干渉領域Ki の(x,y)座標値の範囲とを比較する(ステップS108)。梁maxの両端のうち少なくとも一方が干渉領域Ki 内に存在する場合は(ステップS108;Y)、“梁maxに干渉する”と判断する(ステップS109)。例えば、図14に示したような場合は、いずれも“梁maxに干渉する”と判断する。
【0113】
一方、梁maxの両端が共に干渉領域Ki 外である場合には(ステップS108;N)、XY軸方向第3梁干渉判定部151・4により梁maxの両端を結んだ直線と梁maxのz座標値zmaにおける平面的な干渉領域Ki との交点を算出する(ステップS110;図15参照)。梁maxを表す直線が干渉領域Ki を通過する場合は(ステップS111;Y)、“梁maxに干渉する”と判断する(ステップS112)。一方、通過しない場合は(ステップS111;N)、“梁maxには干渉しない”と判断する(ステップS113)。例えば、図15に示したような場合は、いずれも“梁maxに干渉する”と判断する。これにより、梁maxに関する干渉判断が終了する。
【0114】
ここで、梁干渉判定部151による判定が“梁maxに干渉する”であった場合、作成者は、重機Kの機種の設定,配置の設定,諸元の設定あるいは旋回範囲の設定を再び行い、設定が適切になるまで上記の作業を繰り返すことができる。重機Kの機種の設定,配置の設定,諸元の設定あるいは旋回範囲の設定を再び行うと、機種・配置設定部110,諸元設定部121,定格荷重算出部122,作業半径・揚程算出部123および吊上部材指定部130において所定の動作を適宜に行い吊上可能性の判断を行った後、ブーム旋回設定部140および干渉判定部150において所定の動作を適宜に行う。
【0115】
また、柱mbxに対する干渉判断を行う場合、まず、柱干渉判定部152のXY軸方向第1柱干渉判定部152・1により柱mbxと干渉領域の軸Kioとの間の距離Dl および干渉領域のXY軸方向における最大半径Rc をそれぞれ算出する(ステップS201;図16参照)。その後、この距離Dl と干渉領域の最大半径Rc とを比較する(ステップS202)。Dl がRc よりも大きい場合は(ステップS202;Y)、“柱mbxには干渉しない”と判断する(ステップS203)。例えば、図16に示したような場合は、“柱mbxには干渉しない”と判断する。
【0116】
一方、Dl がRc よりも小さい場合には(ステップS202;N)、XY軸方向第2柱干渉判定部152・2により柱mbxの(x,y)座標値(xmb,ymb)を読み出すと共にXY軸方向の半径が最大となるz座標値における平面的な干渉領域Ki の(x,y)座標値の範囲を算出する(ステップS204;図17参照)。その後、この柱mbxの(x,y)座標値(xmb,ymb)と干渉領域Ki の(x,y)座標値の範囲とを比較する(ステップS205)。柱mbxの(x,y)座標値(xmb,ymb)が干渉領域Ki の(x,y)座標値の範囲外である場合は(ステップS205;Y)、“柱mbxには干渉しない”と判断する(ステップS206)。例えば、図17に示したような場合は、“柱mbxには干渉しない”と判断する。
【0117】
一方、柱mbxの(x,y)座標値(xmb,ymb)が干渉領域Ki の(x,y)座標値の範囲内である場合には(ステップS205;N)、Z軸方向第1柱干渉判定部152・3により柱mbxの両端の各z座標値を読み出すと共に柱mbxの(x,y)座標値における干渉領域Ki のz座標値の範囲を算出する(ステップS207;図18参照)。その後、この柱mbxの両端の各z座標値と干渉領域Ki のz座標値の範囲とを比較する(ステップS208)。柱mbxの両端のうち少なくとも一方が干渉領域Ki 内に存在する場合は(ステップS208;Y)、“柱mbxに干渉する”と判断する(ステップS209)。例えば、図18に示したような場合は、いずれも“柱mbxに干渉する”と判断する。
【0118】
一方、柱mbxの両端が共に干渉領域Ki 外である場合は(ステップS208;N)、Z軸方向第2柱干渉判定部152・4により柱mbxの両端を結んだ直線と柱mbxの(x,y)座標値における干渉領域Ki のz座標値の範囲との比較演算をする(ステップS210;図19参照)。柱mbxを表す直線が干渉領域Ki を通過する場合は(ステップS211;Y)、“柱mbxに干渉する”と判断する(ステップS212)。一方、通過しない場合は(ステップS211;N)、“柱mbxには干渉しない”と判断する(ステップS213)。例えば、図19に示したような場合は、“柱mbxに干渉する”と判断する。これにより、柱mbxに関する干渉判断が終了する。
【0119】
ここで、柱干渉判定部152による判定が“柱mbxに干渉する”であった場合、作成者は、重機Kの機種の設定,配置の設定,諸元の設定あるいは旋回範囲の設定を再び行い、設定が適切になるまで上記の作業を繰り返すことができる。重機Kの機種の設定,配置の設定,諸元の設定あるいは旋回範囲の設定を再び行うと、梁干渉判定部151による判定が“梁maxに干渉する”であった場合と同様に各部において所定の動作を繰り返す。
【0120】
干渉判定部150においての判定が“干渉しない”であった場合、工程データ生成部160では、表5に示したように、工程データを生成し工程データ格納部330に格納する。但し、工程データ生成部160では、吊上可能部材データを登録するに際し、XY軸方向における干渉領域内に吊り上げ対象のモデル構成部材mx の重心が存在しているか否かを判断し、存在する場合のみ登録する。
【0121】
工程データが工程データ格納部330に格納された後、作成者は、組立作業順序設定部210を用い、工程データ生成部160において生成した吊上可能部材データに基づいて対話形式により工程名称,組立シーケンス番号および構成部材識別名称よりなる作業順序データ(表6参照)を生成する。生成した作業順序データは、作業指示データ格納部340に格納する。
【0122】
作業順序データを作成した後、作成者は、車両積載順序設定部220を用い、組立作業順序設定部210において生成した作業順序データに基づき対話形式により積載順序データを生成する。生成した積載順序データは、作業指示データ格納部340に格納する。
【0123】
また、作業状況図生成部230では、工程データ生成部160において生成した工程データに基づいて図21に示したような作業状況図を生成し、作業状況図データとして作業指示データ格納部340に格納する。
【0124】
このようにして、作成者は、組立建設作業における重機Kの機種,配置,諸元,旋回範囲を示す工程データと、構造物Mの組立建設作業順序を示す作業順序データと、構成部材Mx の車両への積載順序を示す積載順序データと、構造物Mの組立建設作業時の作業状況図とを得ることができ、重機作業計画の作成を終了する。
【0125】
このように本実施の形態に係る重機作業計画作成支援装置によれば、能力設定部120により重機Kの能力を設定し、吊上部材指定部130により重機Kの必要能力を求め、それらを並べて表示するようにしたので、重機作業計画の作成者はその表示を見ながら重機Kの能力の設定を行うことができ、適切な重機の能力の設定を容易かつ迅速に行うことができる。よって、重機作業計画を容易かつ迅速に作成することができる。
【0126】
また、定格荷重算出部122において定格荷重性能区分テーブルと定格荷重テーブルとを用いて定格荷重を求めるようにしたので、簡単に定格荷重を求めることができる。更に、内挿処理部122・5によりブーム角度対定格荷重曲線を近似しその近似曲線から定格荷重を求めるようにしたので、適当な定格荷重テーブルデータがなくても簡単に定格荷重を求めることができる。
【0127】
加えて、この重機作業計画作成支援装置によれば、構造物モデルデータおよび諸元設定部121などにより設定した設定値に基づき干渉判定部150により重機Kの干渉領域を求め、その干渉領域内に構造物Mが存在するか否かを判断するようにしたので、容易かつ迅速に干渉の有無を知ることができ、適切な重機の能力の設定を容易かつ迅速に行うことができる。よって、熟練した者でなくとも、容易かつ迅速に適切な重機作業計画を作成することができ、構造物Mの組立作業を安全かつ効率よく行うことができる。
【0128】
また、梁Maxに関する干渉を梁干渉判定部151により判定し、柱Mbxに関する干渉を柱干渉判定部152により判定するようにしたので、梁Maxと柱Mbxとにより構成された構造物Mに関する干渉を正確に判断することができる。
【0129】
更に、この重機作業計画作成支援装置によれば、工程データ生成部160により吊上可能部材データと重機設定データとを関連づけた工程データを生成するようにしたので、その工程データに基づき構造物Mの組立建設作業において重機に関する設定を適切に行うことができる。よって、構造物Mの組立建設作業を安全に効率よく行うことができる。
【0130】
加えて、工程データ生成部160において吊上部材の重心がXY軸方向における干渉領域内にあるか否かを判断し吊上が可能の場合のみデータの登録をするようにしたので、構成部材Mx を確実に吊り上げることができる。よって、構造物Mの組立建設作業を安全に効率よく行うことができる。
【0131】
また、この重機作業計画作成支援装置によれば、組立作業順序設定部210により工程データに基づいて構造物Mの組立順序を設定し作業順序データを生成するようにしたので、構造物Mの組立建設作業を安全かつ適切に行うことができる。
【0132】
更に、車両積載順序設定部220により作業順序データに基づいて構成部材Mx の車両への積載順序を設定し積載順序データを生成するようにしたので、構成部材Mx の車両への積載を適切に行うことができる。よって、構造物Mの組立建設作業を安全かつ効率よく行うことができる。
【0133】
加えて、作業状況図生成部230により工程データに基づいて作業状況図を作成するようにしたので、構造物Mの組立建設作業における作業状況を容易に把握することができる。よって、作業を安全かつ効率よく行うことができる。
【0134】
また、この重機作業計画作成支援装置によれば、データ取込装置400により他の施工CADシステム1により生成された設計データをシミュレーション装置100で読み込み可能な構造物モデルデータに変換するようにしたので、他の施工CADシステム1により生成された設計データであっても利用することができ、構造物モデルデータを作成する時間が不要となる。よって、重機作業計画を容易かつ迅速に作成することができる。
【0135】
更に、元図面データ入力部510により入力した梁maxに関する2次元の図形と、階高データ設定部520により設定した階高データとに基づき、構造物モデル作成・編集部530により3次元の構造物モデルmを作成するようにしたので、容易に構造物モデルmを作成することができる。よって、構造物モデルmを作成する時間を短縮でき、重機作業計画を容易かつ迅速に作成することができる。
【0136】
以上、実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々の変形が可能である。
【0137】
例えば、上記実施の形態では、重機作業計画作成支援装置がシミュレーション装置100,作業計画図書作成編集装置200,データ格納部300,データ取込装置400,モデル作成装置500,入力装置600およびCAD図形表示出力装置700を備えた場合について説明したが、本発明は、それらの全てを備える必要なく、必要に応じて適宜に取捨選択することができる。
【0138】
また、上記実施の形態では、シミュレーション装置100が諸元設定部121と定格荷重算出部122と作業半径・揚程算出部123と吊上部材指定部130を備えており作業が諸元設定部121,定格荷重算出部122,作業半径・揚程算出部123,吊上部材指定部130の順で行われる場合について説明したが、これらの作業の順番は任意に設定することができる。
【0139】
更に、上記実施の形態では、重機Kの設定能力と必要能力との比較を目視により行うようにしたが、比較判定手段を設け自動的におこなわせるようにしてもよい。
【0140】
加えて、上記実施の形態では、構造物モデルmの表示を2次元で行うようにしたが(図4参照)、必要に応じて3次元パース表示も行うことができる。
【0141】
なお、上記実施の形態では、干渉判定部150における干渉判定の説明でジブKb を設定しない場合について説明したが、ジブKb を設定した場合であっても、図9および図10において説明したジブKb の干渉領域について上記実施の形態での説明と同様に干渉の有無を判定することができる。
【0142】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の請求項1に係る重機作業計画作成支援装置によれば、入力手段と、重機の能力を設定するための能力設定手段と、吊上部材を吊り上げるために必要となる重機の必要能力を求めるための吊上部材指定手段と、重機の設定能力および重機の必要能力を表示する表示手段とを備えるようにしたので、重機作業計画の作成者は表示手段の表示を見ながら重機の能力の設定を行うことができ、適切な重機の能力の設定を容易かつ迅速に行うことができる。よって、重機作業計画を容易かつ迅速に作成することができるという効果を奏する。
また、この重機作業計画作成支援装置は、重機が動作することにより生ずる干渉領域を求めると共に、その干渉領域内に構造物が存在するか否かを判断して重機と構造物との干渉を判定する干渉判定手段とを備えると共に、この干渉判定手段が、構造物の梁に関する干渉を判定する梁干渉判定手段と、構造物の柱に関する干渉を判定する柱干渉判定手段とを含むようにしたので、容易かつ迅速に3次元的な干渉の有無を知ることができ、適切な重機の能力の設定を容易かつ迅速に行うことができる。よって、熟練した者でなくとも、容易かつ迅速に適切な重機作業計画を作成することができ、構造物の組立作業を安全かつ効率よく行うことができるという効果を奏する。
【0144】
更に、本発明の請求項14に係る重機作業計画作成支援装置によれば、請求項1乃至13のいずれか1に記載のものにおいて、更に、他の設計手段により作成された構造物に関する設計データから構成部材に関するデータを抽出する構造物構成部材データ抽出手段と、抽出したデータの形式を読み込み可能なデータ形式に変換する変換手段とを備えるようにしたので、他の設計手段により生成された設計データであっても利用することができ、構造物モデルデータを作成する時間が不要となる。よって、重機作業計画を容易かつ迅速に作成することができるという効果を奏する。
【0145】
更に、本発明の請求項15に係る重機作業計画作成支援装置によれば、請求項1乃至14のいずれか1に記載のものにおいて、更に、構造物の水平方向に関するデータを入力するための元図面データ入力手段と、構造物の高さ方向に関するデータを設定するための階高データ設定手段と、水平方向に関するデータと高さ方向に関するデータとに基づき3次元の構造物モデルを作成する構造物モデル作成手段とを備えるようにしたので、容易に構造物モデルを作成することができる。よって、構造物モデルを作成する時間を短縮でき、重機作業計画を容易かつ迅速に作成することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る重機作業計画作成支援装置を用いて重機作業計画を作成する重機作業の内容を表す斜視図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る重機作業計画作成支援装置を表す概略構成図である。
【図3】図2に示した重機作業計画作成支援装置におけるシミュレーション装置の構成を表すものである。
【図4】図3に示したシミュレーション装置の機種・配置設定部において表示画面に表示される画面の一例を表すものである。
【図5】図3に示したシミュレーション装置の諸元設定部において表示画面に表示される設定画面の一例を表すものである。
【図6】図3に示したシミュレーション装置の定格荷重算出部の構成を表すものである。
【図7】図3に示したシミュレーション装置の作業半径・揚程算出部における作業半径および作業揚程の算出方法を説明するための概念図である。
【図8】図3に示したシミュレーション装置のブーム旋回設定部において表示画面に表示される画面の一例を表すものである。
【図9】重機の干渉領域を説明するための概念図である。
【図10】重機の干渉領域を説明するための概念図である。
【図11】図3に示したシミュレーション装置の干渉判定部の構成を表すものである。
【図12】図11に示した梁干渉判定部のZ軸方向梁干渉判定部における干渉判断の方法を説明するための概念図である。
【図13】図11に示した梁干渉判定部のXY軸方向第1梁干渉判定部における干渉判断の方法を説明するための概念図である。
【図14】図11に示した梁干渉判定部のXY軸方向第2梁干渉判定部における干渉判断の方法を説明するための概念図である。
【図15】図11に示した梁干渉判定部のXY軸方向第3梁干渉判定部における干渉判断の方法を説明するための概念図である。
【図16】図11に示した柱干渉判定部のXY軸方向第1柱干渉判定部における干渉判断の方法を説明するための概念図である。
【図17】図11に示した柱干渉判定部のXY軸方向第2柱干渉判定部における干渉判断の方法を説明するための概念図である。
【図18】図11に示した柱干渉判定部のZ軸方向第1柱干渉判定部における干渉判断の方法を説明するための概念図である。
【図19】図11に示した柱干渉判定部のZ軸方向第2柱干渉判定部における干渉判断の方法を説明するための概念図である。
【図20】図2に示した重機作業計画作成支援装置における作業計画図書作成編集装置の構成を表すものである。
【図21】図20に示した作業計画図書作成編集装置の作業状況図生成部により生成する作業状況図の一例を表すものである。
【図22】図2に示した重機作業計画作成支援装置におけるデータ取込装置およびモデル作成装置の構成を表すものである。
【図23】図22に示したモデル作成装置の元図面データ入力部において入力する図面の一例を表すものである。
【図24】図22に示したモデル作成装置の階高データ設定部において設定する階層と階高の関連を表す説明図である。
【図25】図22に示したモデル作成装置の構造物モデル作成・編集部により生成する構造物モデルの一例を表すものである。
【図26】図3に示した干渉判定部における梁に関する干渉判断の流れ図である。
【図27】図3に示した干渉判定部における柱に関する干渉判断の流れ図である。
【符号の説明】
100 シミュレーション装置
110 機種・配置設定部
120 能力設定部
121 諸元設定部
122 定格荷重算出部
122・1 データ保持部
122・2 定格荷重性能区分決定部
122・3 定格荷重テーブル番号決定部
122・4 定格荷重テーブル値取出部
122・5 内挿処理部
123 作業半径・揚程算出部
130 吊上部材指定部
140 ブーム旋回設定部
150 干渉判定部
151 梁干渉判定部
151・1 Z軸方向梁干渉判定部
151・2 XY軸方向第1梁干渉判定部
151・3 XY軸方向第2梁干渉判定部
151・4 XY軸方向第3梁干渉判定部
152 柱干渉判定部
152・1 XY軸方向第1柱干渉判定部
152・2 XY軸方向第2柱干渉判定部
152・3 Z軸方向第1柱干渉判定部
152・4 Z軸方向第2柱干渉判定部
160 工程データ生成部
200 作業計画図書作成編集装置
210 組立作業順序設定部
220 車両積載順序設定部
230 作業状況図生成部
300 データ格納部
310 重機データ格納部
320 構造物モデルデータ格納部
330 工程データ格納部
340 作業指示データ格納部
400 データ取込装置
410 構造物構成部材データ抽出部
430 構造物モデルデータ変換部(変換手段)
500 モデル作成装置
510 元図面データ入力部
520 階高データ設定部
530 構造物モデル作成・編集部(構造物モデル作成手段)
600 入力装置
700 CAD図形表示出力装置
701 表示画面
702 出力装置
K 重機
Ka ブーム
Kb ジブ
M 構造物
Mx 構成部材
Max,max
Mbx,mbx
m 構造物モデル
x モデル構成部材
Kd アウトリガ

Claims (15)

  1. 梁と柱とにより構成される構造物の重機を用いた組立建設において重機作業計画の作成を支援する装置であって、
    データおよび指示の入力をするための入力手段と、
    組立建設に用いる重機の能力を設定するための能力設定手段と、
    重機により吊り上げる吊上部材を指定すると共に、その吊上部材を吊り上げるために必要となる重機の必要能力を求めるための吊上部材指定手段と、
    前記能力設定手段により設定した重機の設定能力および前記吊上部材指定手段により求めた重機の必要能力を表示する表示手段と、
    重機が動作することにより生ずる干渉領域を求めると共に、その干渉領域内に構造物が存在するか否かを判断して重機と構造物との干渉を判定する干渉判定手段とを備えると共に、
    前記干渉判定手段は、前記構造物の梁に関する干渉を判定する梁干渉判定手段と、前記構造物の柱に関する干渉を判定する柱干渉判定手段とを含む
    ことを特徴とする重機作業計画作成支援装置。
  2. 前記梁干渉判定手段は、
    梁のz座標値が干渉領域のz座標値の範囲内か否かを判断するZ軸方向梁干渉判定手段と、
    梁と干渉領域の軸との間の距離が梁のz座標値における干渉領域の半径よりも大きいか否かを判断するXY軸方向第1梁干渉判定手段と、
    梁の両端の各(x,y)座標値が梁のz座標値における干渉領域の(x,y)座標値の範囲内か否かを判断するXY軸方向第2梁干渉判定手段と、
    梁の両端を結んだ直線が梁のz座標値における干渉領域を通過するか否かを判断するXY軸方向第3梁干渉判定手段と
    を備えたことを特徴とする請求項記載の重機作業計画作成支援装置。
  3. 前記柱干渉判定手段は、
    柱と干渉領域の軸との間の距離が干渉領域のXY軸方向における最大半径よりも大きいか否かを判断するXY軸方向第1柱干渉判定手段と、
    XY軸方向の半径が最大となるz座標値における干渉領域の(x,y)座標値の範囲内に柱の(x,y)座標値があるか否かを判断するXY軸方向第2柱干渉判定手段と、
    柱の両端の各z座標値が柱の(x,y)座標値における干渉領域のz座標値の範囲内か否かを判断するZ軸方向第1柱干渉判定手段と、
    柱の両端を結んだ直線が柱の(x,y)座標値における干渉領域のz座標値の範囲を通過するか否かを判断するZ軸方向第2柱干渉判定手段と
    を備えたことを特徴とする請求項記載の重機作業計画作成支援装置。
  4. 前記能力設定手段は、
    重機の諸元を設定するための諸元設定手段と、
    この諸元設定手段において設定した諸元に基づき定格荷重を求める定格荷重算出手段と、
    前記諸元設定手段において設定した諸元に基づき作業半径と作業揚程とを求める作業半径・揚程算出手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1記載の重機作業計画作成支援装置。
  5. 更に、重機に関するデータを格納する重機データ格納手段を備えると共に、この重機データ格納手段にはアウトリガ方式とカウンタウエイトとから定格荷重性能区分を決定する定格荷重性能区分テーブルおよび定格荷重性能区分とブーム諸元とジブ諸元とから定格荷重を求める定格荷重テーブルが格納されており、かつ、前記定格荷重算出手段は、前記諸元設定手段において設定したアウトリガ方式とカウンタウエイトとに基づいて前記重機データ格納手段に格納された定格荷重性能区分テーブルを用い定格荷重性能区分を決定する定格荷重性能区分決定手段と、この定格荷重性能区分決定手段により決定した定格荷重性能区分と前記諸元設定手段において設定したブーム諸元とジブ諸元とに基づいて前記重機データ格納手段に格納された定格荷重テーブルを用い対応する定格荷重を取り出す定格荷重取出手段とを備えたことを特徴とする請求項記載の重機作業計画作成支援装置。
  6. 前記定格荷重算出手段は、更に、前記定格荷重性能区分決定手段により決定した定格荷重性能区分と前記諸元設定手段において設定したブーム諸元とジブ諸元とに基づき前記重機データ格納手段に格納された定格荷重テーブルから諸元のうちの1つを変数とする複数の定格荷重を取り出して定格荷重を求めるための近似曲線を作成すると共にその近似曲線に基づいて定格荷重を求める内挿処理手段を備えたことを特徴とする請求項記載の重機作業計画作成支援装置。
  7. 更に、構造物のモデルに関するデータを格納する構造物モデルデータ格納手段と、構造物に対する重機の配置を設定するための配置設定手段とを備えており、かつ、前記吊上部材指定手段は、吊上部材を構造物モデルにおいて指定すると共にその指定に応じて前記構造物モデルデータ格納手段から読み出した構造物モデルデータと前記配置設定手段により設定した重機の配置とから重機の必要能力を求めることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1に記載の重機作業計画作成支援装置。
  8. 更に、構造物のモデルに関するデータを格納する構造物モデルデータ格納手段と、構造物に対する重機の配置を設定するための配置設定手段と、重機のブームの旋回範囲を設定するためのブーム旋回設定手段とを備えており、かつ、前記干渉判定手段は、前記配置設定手段により設定した重機の配置と前記能力設定手段により設定した重機の能力と前記ブーム旋回設定手段により設定したブームの旋回範囲とに基づいてブームが旋回することにより生ずる干渉範囲を求めると共に、前記構造物モデルデータ格納手段から読み出した構造物モデルデータに基づき構造物モデルが干渉領域内に存在するか否かを判断して重機と構造物との干渉を判定することを特徴とする請求項記載の重機作業計画作成支援装置。
  9. 更に、前記能力設定手段により設定した重機の設定能力と前記干渉判定手段により判定した重機と構造物との干渉の有無とに基づいて吊り上げ可能な部材に関するデータと重機に関するデータとを関連づけて工程データを生成する工程データ生成手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1に記載の重機作業計画作成支援装置。
  10. 前記工程データ生成手段は、更に、吊上部材の重心がXY軸方向における干渉領域内にあるか否かを判断することを特徴とする請求項記載の重機作業計画作成支援装置。
  11. 更に、前記工程データ生成手段により生成した工程データに基づいて構造物の組立順序を設定し、作業順序データを生成するための組立作業順序設定手段を備えたことを特徴とする請求項9または10に記載の重機作業計画作成支援装置。
  12. 更に、前記組立作業順序設定手段により生成した作業順序データに基づいて構造物を構成する構成部材の車両への積載順序を設定し、積載順序データを生成するための車両積載順序設定手段を備えたことを特徴とする請求項11記載の重機作業計画作成支援装置。
  13. 更に、前記工程データ生成手段により生成した工程データに基づいて作業状況図を作成し、作業状況図データを生成する作業状況図生成手段を備えたことを特徴とする請求項 乃至12のいずれか1に記載の重機作業計画作成支援装置。
  14. 更に、他の設計手段により作成された構造物に関する設計データから構成部材に関するデータを抽出する構造物構成部材データ抽出手段と、
    構造物構成部材データ抽出手段により抽出したデータの形式を読み込み可能なデータ形式に変換する変換手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1に記載の重機作業計画作成支援装置。
  15. 更に、構造物の水平方向に関するデータを入力するための元図面データ入力手段と、
    構造物の高さ方向に関するデータを設定するための階高データ設定手段と、
    前記元図面データ入力手段により入力された水平方向に関するデータと前記階高データ設定手段により設定された高さ方向に関するデータとに基づき3次元の構造物モデルを作成する構造物モデル作成手段と
    を備えたことを特徴とする請求項1乃至14のいずれか1に記載の重機作業計画作成支援装置。
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