JP6468778B2 - 反り防止用芯材、パネル体、ドア及びドア装置 - Google Patents

反り防止用芯材、パネル体、ドア及びドア装置 Download PDF

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Description

本発明は、反り防止用芯材、その反り防止用芯材が組み付けられたパネル体、ドア及びドア装置に関するものである。
一般に、枠組みされた芯材の表裏面にそれぞれ化粧板材を接着したフラッシュパネル構造のドアは、表裏の化粧板材の伸縮によって反りが発生することがあり、特に床面から天井までの高さを有する背の高いドアでは顕著となる。そのため、こうしたドアの反りを防止するために、ドアの内部に剛性の高い反り防止用芯材を組み込むことが行われている。
このような反り防止用芯材として、従来、例えば特許文献1に示されるように、鉄製の角パイプの幅方向両側部に段差部を形成したものが提案されている。
特開平7−317206号公報
しかし、この特許文献1のものでは、角パイプの幅方向両側部に段差部を形成する必要があり、その特殊な形状のための加工が面倒で製造が難しいという問題があった。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたもので、その主たる目的は、反り防止用芯材の構造に工夫を加えることにより、反り防止用芯材の剛性を高くし、その製造を容易にするようにすることにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、複数の芯部材を各々の背面で突き合わされるように一体的に接合して反り防止用芯材とするようにした。
具体的には、第1の発明は、縦框材及び桟材が連結された木質材からなる矩形枠状の四方框の表裏面にそれぞれ木質のパネルが一体的に接合されたフラッシュパネル構造のパネル体における該四方框とは別体に設けられ、四方框に沿うように配置されて固定される反り防止用芯材であって、この反り防止用芯材は、各々、上記パネル体の厚さ方向に沿って配置される板状の基部と、この基部の幅方向両端から同じ向きに互いに平行に延びる1対の突出片とを有し、かつ鉄素材により形成された複数の芯部材が、各々の基部において突出片と反対側に位置する背面の少なくとも一部を当接させた状態で接合一体化されていることを特徴とする。
この第1の発明では、木質材からなる矩形枠状の四方框の表裏面にそれぞれ木質のパネルが一体的に接合されたフラッシュパネル構造のパネル体の四方框に、四方框とは別体の反り防止用芯材が四方框に沿うように配置されて固定され、その反り防止用芯材は、鉄素材により形成された複数の芯部材が、各々の基部の突出片と反対側に位置する背面の少なくとも一部を当接させた状態で接合一体化されているものであるので、鉄素材により複数の芯部材を形成し、それら複数の芯部材を基部背面で接合一体化するだけで反り防止用芯材が得られるようになり、その製造を容易に行うことができる。
また、反り防止用芯材は、複数の芯部材が基部背面同士で接合一体化されたものであるので、剛性が高く、曲げ強さによって断面効率が高く、パネル体に組み込んだときに、そのパネル体の剛性を高めて反りを防止することができる。
さらに、複数の芯部材は各々の基部で接合されているので、その芯部材の突出片にパネル体のパネルを当接させるときに、芯部材同士の接合部分がパネルの当接部分に現れず、接合部分がパネルに当接してパネルの仕上がりや品質に影響を及ぼすことはない。
第2の発明は、第1の発明において、複数の芯部材は、各々の基部背面が基部の幅方向にずれた状態で接合一体化されていることを特徴とする。
第3の発明は、第1の発明において、複数の芯部材は、各々の基部背面が基部の長さ方向にずれた状態で接合一体化されていることを特徴とする。
第4の発明は、第1の発明において、複数の芯部材は、各々の基部背面が基部の幅方向及び長さ方向にずれた状態で接合一体化されていることを特徴とする。
これらの発明では、複数の芯部材は、各々の基部背面が基部の幅方向及び長さ方向の少なくとも一方にずれた状態で接合一体化されているので、パネル体の厚さや長さに応じて複数の芯部材のずれ量を設定することができる。例えばパネル体の厚さが厚いときには、薄いときに比べて基部の幅方向へのずれ量を大きくして、反り防止用芯材全体の幅をパネル体の厚さに応じて増大させることができる。また、パネル体の長さが長いときには、短いときに比べて基部の長さ方向へのずれ量を大きくして、反り防止用芯材全体の長さをパネル体の長さに応じて増大させることができる。このことで、種々の厚さ及び長さを有するパネル体に対応して反り防止用芯材を組み込むことができる。
第5の発明は、第1〜第4の発明のいずれか1つにおいて、複数の芯部材は、互いに同じ幅の基部を有する1種類のものからなることを特徴とする。
この第5の発明では、互いに同じ幅の基部を有する1種類の芯部材によって反り防止用芯材が得られるようになり、パネル体の幅や長さが異なっても、それに対応する反り防止用芯材を1種類の芯部材で形成することが可能となり、部品点数を下げてコストダウンを図ることができる。
第6の発明は、第1〜第4の発明のいずれか1つにおいて、複数の芯部材は、互いに異なる幅の基部を有する2種類のものからなることを特徴とする。
この第6の発明では、互いに異なる幅の基部を有する2種類の芯部材によって反り防止用芯材が得られ、幅や長さが異なるパネル体に対応する反り防止用芯材を2種類の芯部材で形成することが可能となる。
第7の発明は、第6の発明において、一方の種類の芯部材の基部の幅が15mmであり、他方の種類の芯部材の基部の幅が25mmであることを特徴とする。
この第7の発明では、基部の幅が15mmの芯部材と、基部の幅が25mmの芯部材とを適宜組み合わせかつ例えば幅方向に5mm以上、基部背面同士が重なるようにずらして接合することで、幅が15〜45mmの反り防止用芯材が得られるようになり、パネル体の厚さが20〜50mmである場合に、その範囲のパネル体に反り防止用芯材として組み込むことができ、例えばパネル体がドアであれば、一般的な厚さの全てのドアに対応させることができる。
第8の発明では、第1〜第7の発明のいずれか1つにおいて、複数の芯部材の基部同士が接合一体化されていることを特徴とする。
第9の発明では、第8の発明において、複数の芯部材の基部同士がカシメ接合、リベット接合又はスポット溶接により接合一体化されていることを特徴とする。
第10の発明では、パネル体の内部に設けられて該パネル体の反りを防止するための反り防止用芯材であって、各々、上記パネル体の厚さ方向に沿って配置される板状の基部と、該基部の幅方向両端から同じ向きに互いに平行に延びる1対の突出片とを有する複数の芯部材が、各々の基部において突出片と反対側に位置する背面の少なくとも一部を当接させかつ該各々の基部背面を基部の幅方向にずらした状態で接合一体化されていることを特徴とする。このことで、パネル体の厚さに応じて複数の芯部材のずれ量を設定することができる。
第11の発明では、パネル体の内部に設けられて該パネル体の反りを防止するための反り防止用芯材であって、各々、上記パネル体の厚さ方向に沿って配置される板状の基部と、該基部の幅方向両端から同じ向きに互いに平行に延びる1対の突出片とを有する複数の芯部材が、各々の基部において突出片と反対側に位置する背面の少なくとも一部を当接させかつ該各々の基部背面を基部の幅方向及び長さ方向にずらした状態で接合一体化されていることを特徴とする。このことで、パネル体の厚さ及び長さに応じて複数の芯部材のずれ量を設定することができる。
第12の発明はパネル体に係る発明であり、このパネル体は、第1〜第11の発明のいずれか1つの反り防止用芯材の芯部材の突出片に表裏のパネルが当接した状態で組み付けられていることを特徴とする。
第13の発明はドアに係る発明であり、このドアは、第1〜第11の発明のいずれか1つの反り防止用芯材の芯部材の突出片に表裏のパネルとしての化粧板材が当接した状態で組み付けられていることを特徴とする。
この第12及び第13の発明では、反り防止用芯材によって反り難いパネル体やドアが容易に得られる。
第14の発明はドア装置に係る発明であり、このドア装置は、第13の発明のドアとドア枠とが組み合わされたことを特徴とする。
この第14の発明では、反り防止用芯材によって反り難いドアを有するドア装置が容易に得られる。
以上説明したように、本発明によると、木質材からなる矩形枠状の四方框の表裏面にそれぞれ木質のパネルが一体的に接合されたフラッシュパネル構造のパネル体における該四方框とは別体に設けられ、四方框に沿うように配置されて固定される反り防止用芯材として、複数の芯部材を、各々の基部背面の少なくとも一部が当接した状態で接合一体化して設けたことにより、複数の芯部材を基部背面で接合一体化して反り防止用芯材が得られ、その製造の容易化を図ることができる。また、複数の芯部材が基部背面で接合一体化された反り防止用芯材の剛性は高く、曲げ強さによって断面効率が高く、パネル体に組み込んだときのパネル体の剛性を高めて反りを防止することができる。さらに、芯部材の突出片にパネル体のパネルを当接させるときに、芯部材同士の接合部分がパネルの当接部分に現れず、接合部分がパネルに当接してパネルの仕上がりや品質に影響を及ぼすことはない。そして、複数の芯部材を、各々の基部背面がずれた状態で接合一体化すれば、パネル体の厚さや長さに応じて複数の芯部材のずれ量を設定することができ、種々の厚さ及び長さを有するパネル体に対応して反り防止用芯材を組み込むことができる。
図1は、本発明の実施形態に係るドア装置の正面図である。 図2は、本発明の実施形態に係るフラッシュパネル構造のドアの四方框(木質芯材)及び反り防止用芯材を示す正面図である。 図3は、一部を省略して示すドアの横断面図である。 図4は、反り防止用芯材の断面図である。 図5は、反り防止用芯材の取付構造を拡大して示す断面図である。 図6は、反り防止用芯材の取付構造の変形例1を示す図5相当図である。 図7は、反り防止用芯材の取付構造の変形例2を示す図5相当図である。 図8は、反り防止用芯材の変形例1を示す斜視図である。 図9は、反り防止用芯材の変形例2を示す図4相当図である。 図10は、反り防止用芯材の変形例3を示す図4相当図である。 図11は、反り防止用芯材の変形例4を示す図4相当図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものでは全くない。
図1は本発明の実施形態に係るドア装置A(建具)を示し、このドア装置Aは、例えば建物内の開口に施工されたドア枠1を有する。このドア枠1は、左右に位置する2本の縦枠2,2と、両縦枠2,2の上端部間に横架された上枠3(鴨居)とを備え、この戸枠1の内部に開口部4が形成されている。また、上記縦枠2,2の一方にはドア8(パネル体)が例えば上下複数の丁番6,6によって揺動可能に支持されており、このドア8の揺動によって開口部4が開閉されるようになっている。7はドア8のレバーハンドルである。
図2及び図3に示すように、上記ドア8は、矩形枠状の木質材等からなる四方框9(芯材)の表裏面にそれぞれMDF等からなるパネルとしての化粧板材19,19を一体的に接合したフラッシュパネル構造のドアである。上記四方框9は、例えばドア8の左右両端に位置する外側縦框材10,10と、これら外側縦框材10,10の上下端寄り部分間にそれぞれ連結された上桟材11及び下桟材12と、両外側縦框材10,10の上下端間にそれぞれ連結された上下の横桟材13,13と、上桟材11及び下桟材12間の外側寄り(外側縦框材10寄り)にそれぞれ連結された左右の内側縦框材14,14と、上桟材11及び下桟材12間の左右中間部に連結された左右2つの縦桟材15,15とを備え、これら縦框材10,14、上下桟材11,12、横桟材13及び縦桟材15の表面及び裏面はそれぞれいずれも同じ平面上に位置しており、その表面及び裏面にそれぞれ上記化粧板材19,19が一体的に接合されて固定されている。
各框材10,14、桟材11〜13,15は挽材、合板、木質繊維板(IB、MDF等)、木削片板(パーティクルボード、ストランドボード、OSB等)、集成材、単板積層材、或いはこれらの任意複合材が用いられる。
上記ドア8の内部には、該ドア8の反りを防止するための例えば左右2つの反り防止用芯材20,20が組み付けられて固定されている。具体的には、2つの反り防止用芯材20,20は、上記四方框9において左右の内側縦框材14,14のそれぞれ左右中央側に該各内側縦框材14に隣接するように配置されており、その各々の上下端部は上桟材11及び下桟材12と内側縦框材14とに対し、例えば後述する断面コ字状の2つの芯部材21,21のうちドア8の左右中央側に位置する芯部材21の内部に直方体形状のコロ材(図示せず)をその一部が芯部材21の長さ方向に少し突出した状態で嵌合し、そのコロ材の長さ方向突出部分を上桟材11、下桟材12及び内側縦框材14にタッカー打ちすることによって固定されている。尚、ドア8の内部に設けられる反り防止用芯材20の数は1つ又は3つ以上であってもよいのは勿論である。
図4に示すように、各反り防止用芯材20は断面コ字状の2つの芯部材21,21を一体的に接合したものである。各芯部材21は、例えば厚さ1〜5mmの鉄板やステンレス鋼板等の鉄素材が断面コ字状に折り曲げられて形成されたものであり、ドア8(パネル体)の厚さ方向に沿って配置される幅Wの板状の基部21aと、この基部21aの幅方向両端から同じ向きに互いに平行に延びる1対の突出片21b,21bとからなる。両芯部材21,21は互いに同じものであり、つまり同じ幅Wの基部21aを有する1種類のものからなる。
そして、両芯部材21,21は、各々の基部21aにおいて突出片21b,21bと反対側に位置する背面の少なくとも一部同士を当接させかつ各々の基部21a背面が基部21aの幅方向に所定のずれ量Sだけずれた状態で接合一体化されており、これら接合された両芯部材21,21により反り防止用芯材20が構成され、その反り防止用芯材20全体のドア厚さ方向の幅はWtとされている。上記両芯部材21,21のずれ量Sは、例えば両基部21a,21aの幅方向中央部位間での寸法をいうものとする。
両芯部材21,21の接合方法は、例えばカシメ接合やリベット接合、スポット溶接等が採用される。カシメ接合の場合、例えば両芯部材21,21の基部21a,21a同士を背面で重ね合わせ、その状態で重なった基部21a,21aにカシメ機の圧入部を貫通させて変形させることで、両基部21a,21aを貫通変形した部分同士で一体的に接合する。また、リベット接合では、例えば同様に両芯部材21,21の基部21a,21a同士を背面で重ね合わせ、その状態で重なった基部21a,21aに穿孔して、その孔にリベットを挿入し、そのリベットを加圧変形させて両端部に頭部を形成することで、両基部21a,21aをリベットの頭部間で一体的に接合する。さらに、スポット溶接の場合、例えば両芯部材21,21の基部21a,21a同士を背面で重ね合わせた状態で、その重なった基部21a,21aを溶接機のスポット電極間で加圧し、両電極間に溶接電流を流して溶融させることで、両基部21aを溶着した部分で一体的に接合する。
上記反り防止用芯材20がドア8の内部に組み付けられた状態では、図5に示すように、例えば両芯部材21,21の基部21a,21aがドア8の厚さ方向(図5で上下方向)に沿うように延びかつ一方の芯部材21の両突出片21b,21bの先端部が内側縦框材14に当接しており、反り防止用芯材20において両芯部材21,21がずれた方向の先端側に位置する外側の突出片21b,21bにそれぞれ上記表裏の化粧板材19,19が裏面で当接した状態で両面テープ、接着剤等により接着されている。
(変形例)
上記反り防止用芯材20がドア8内部へ組み付けられる構造としては、上記の他、例えば図6に示すように、両突出片21b,21bの先端部が内側縦框材14に当接している芯部材21の内部(断面コ字状の内側)に、内側縦框材14にビスVにより固定された別の芯材16を嵌合する構造や、或いは、図7に示すように、一方の芯部材21の両突出片21b,21bの先端部を内側縦框材14に当接させ、他方の芯部材21の両突出片21b,21bの先端部を他の縦框材17に当接させる構造を採用するようにしてもよい。
また、上記両芯部材21,21は、各々の基部21a背面が基部21aの幅方向に所定のずれ量Sだけずれた状態で接合一体化されているものとしているのに代え、図8に示すように、各々の基部21a背面が基部21aの長さ方向に所定のずれ量Sだけずれた状態で接合一体化されているものとしてもよく、或いは、各々の基部21a背面が基部21aの幅方向及び長さ方向の双方にそれぞれ所定のずれ量だけずれた状態で接合一体化されているものとしてもよい。
また、上記両芯部材21,21は、各々の基部21a背面が基部21aの幅方向に所定量Sだけずれた状態で接合一体化されているのに代え、図9に示すように、各々の基部21a背面が基部21aの幅方向及び長さ方向のいずれにもずれず、両芯部材21,21が、各々の基部21a背面の全体を当接させた状態で接合一体化されていてもよい。
さらに、両芯部材21,21は互いに同じもので、同じ幅Wの基部21aを有する1種類としているのに代えて、図10に示すように、両芯部材21,21の大きさを異ならせ、2つの芯部材21,21は、幅W1の芯部材21と、この芯部材21の基部21aの幅W1よりも大きい幅W2の基部21aを有する芯部材21との2種類のものとしてもよい。このとき、例えば、一方の芯部材21の基部21aの幅W1を15mmとし、他方の芯部材21の基部21aの幅W2を25mmとすれば、一般的な厚さの全てのドア8に対応させることができて好ましい。その理由は後述する。
さらにまた、上記反り防止用芯材20は、2つの芯部材21,21が接合一体化されたものであるが、図11に示すように、3つの芯部材21,21,…を接合一体化してもよい。その場合、3つの芯部材21,21,…は、例えば、そのうちの1つの芯部材21の基部21a背面に他の2つの芯部材21,21の基部21a,21a背面の一部を当接させた状態で接合一体化される。
(芯部材の組み合わせ)
上記2つ又は3つの芯部材21,21,…を組み合わせてドア8の厚さに対応する幅Wtを有する反り防止用芯材20を形成する場合について説明する。
フラッシュパネル構造のドア8の一般的な厚さは20〜50mmであり(防音ドアの場合)、ドア8表裏の化粧板材19,19として厚さ2.7mmの化粧板を用いるとすると、反り防止用芯材20の幅WtはWt=15(≒20−5.4)〜45(≒50−5.4)mm程度でよい。
そのため、例えばドア8の厚さが20mmであれば、幅Wt=15〜18mmの2つの芯部材21,21を幅方向にずらして接合一体化したものを用いればよい。
より具体的には、例えば2つの芯部材21,21,…を幅方向にずれ量S=5mmだけずらして接合するようにする場合、幅W1=15mmの芯部材21と幅W2=25mmの2芯部材21との2種類を用意しておけば、それらの組み合わせにより厚さ20〜50mmの一般的なドア8の全てに組み付けることができる。
すなわち、(1)ドア8の厚さが20〜30mmであるとき、幅W1=15mmの2つの第1芯部材21,21を接合一体化すればよく、(2)ドア8の厚さが30〜40mmであるとき、幅W1=15mmの1つの芯部材21と幅W2=25mmの1つの芯部材21とを接合一体化すればよく、(3)ドア8の厚さが30〜50mmであるとき、幅W2=25mm2つの芯部材21,21を接合一体化すればよい。
また、この他、幅W=20mm程度の3つの芯部材21,21,…同士を図11に示すように接合一体化して幅Wt=45mmの反り防止用芯材20を形成することもできる。
この実施形態においては、反り防止用芯材20は、鉄素材が折り曲げられて形成された断面コ字状の2つ又は3つの芯部材21,21,…が、各々の基部21a背面の少なくとも一部を当接させた状態で接合一体化されているものである。そのため、鉄素材を折り曲げて断面コ字状の複数の芯部材21,21,…を形成し、それらの芯部材21,21,…を基部21a背面で接合一体化するだけで反り防止用芯材20が得られるようになり、その製造を容易に行うことができる。
そして、反り防止用芯材20は、複数の芯部材21,21,…が基部21a背面で接合一体化されたものであるので、剛性が高く、曲げ強さによって断面効率が高く、ドア8に組み込んだときに、そのドア8の剛性を高めて反りを有効に防止することができる。
さらに、複数の芯部材21,21,…は各々の基部21aで接合されているので、その芯部材21,21,…の突出片21b,21bにドア8の化粧板材19,19を当接させるときに、芯部材21,21,…同士の接合部分、すなわちカシメによる貫通変形部分、リベット接合によるリベット、スポット溶接による溶着した部分が化粧板材19,19との当接部分に現れない。そのため、その接合部分が化粧板材19,19に当接して化粧板材19,19の仕上がりや品質に悪影響を及ぼすことはない。
また、2つ又は3つの芯部材21,21,…を、各々の基部21a背面が基部21aの幅方向、長さ方向又は幅方向及び長さ方向の両方にずれた状態で接合一体化するに当たり、それらの芯部材21,21,…のずれ量Sをドア8の厚さや長さに応じて設定することで、そのドア8の厚さや長さに対応した適切な反り防止用芯材20を得ることができる。例えばドア8の厚さが厚いときには、薄いときに比べて芯部材21,21,…の基部21aの幅方向へのずれ量Sを大きくして、反り防止用芯材20全体の幅Wtをドア8の厚さに応じて増大させればよい。また、ドア8の長さが長いときには、短いときに比べて芯部材21,21,…の基部21aの長さ方向へのずれ量Sを大きくして、反り防止用芯材20全体の長さをドア8の長さに応じて増大させることができる。このようにすることで、種々の厚さ及び長さを有するドア8に対応して反り防止用芯材20を組み込むことができる。
さらに、2つ又は3つの芯部材21,21,…を、互いに同じ幅の基部21aを有する1種類のものとすることにより、その1種類の芯部材21によって反り防止用芯材20が得られる。そのため、ドア8の幅や長さが異なっても、それに対応する反り防止用芯材20を1種類の芯部材21で形成することが可能となり、基部21aの幅が異なる複数種類の芯部材21,21,…を組み合わせる場合に比べて、反り防止用芯材20の部品点数を下げてコストダウンを図ることができる。
一方、逆に、2つ又は3つの芯部材21,21,…を、互いに異なる幅の基部21aを有する芯部材21の2種類のものとすることにより、それら2種類の芯部材21によって反り防止用芯材20が得られ、上述したように、幅や長さが異なる複数のドア8であっても、それらに対応する反り防止用芯材20を2種類の芯部材21だけで形成することができるようになる。
そして、反り防止用芯材20がドア8の内部に組み込まれ、その反り防止用芯材20の芯部材21の突出片21b,21bに表裏の化粧板材19,19が当接した状態で組み付けられているので、その反り防止用芯材20によって反り難いドア8、及びその反り難いドア8を有するドア装置Aが容易に得られる。
(その他の実施形態)
尚、上記実施形態では、反り防止用芯材20は、2つ又は3つの芯部材21,21,…が接合一体化されたものとしているが、4つ以上の芯部材21,21,…を接合一体化してもよい。
また、上記実施形態では、反り防止用芯材20がドア8の内部に組み付けられる場合について説明しているが、この他、本発明は間仕切りパネル等、剛性が必要で反り防止用芯材20により反りを防止できるパネル体に対しても適用することができる。
本発明は、パネル体の内部に組み込まれてパネル体の反りを防止する剛性の高い反り防止用芯材が容易に得られるので、極めて有用である。
A ドア装置
1 ドア枠
8 ドア(パネル体)
9 四方框
19 化粧板材
20 反り防止用芯材
Wt 幅
21 芯部材
S ずれ量
21a 基部
W,W1,W2 幅
21b 突出片

Claims (14)

  1. 縦框材及び桟材が連結された木質材からなる矩形枠状の四方框の表裏面にそれぞれ木質のパネルが一体的に接合されたフラッシュパネル構造のパネル体における該四方框とは別体に設けられ、四方框に沿うように配置されて固定される反り防止用芯材であって、
    各々、上記パネル体の厚さ方向に沿って配置される板状の基部と、該基部の幅方向両端から同じ向きに互いに平行に延びる1対の突出片とを有し、かつ鉄素材により形成された複数の芯部材が、各々の基部において突出片と反対側に位置する背面の少なくとも一部を当接させた状態で接合一体化されていることを特徴とする反り防止用芯材。
  2. 請求項1において、
    複数の芯部材は、各々の基部背面が基部の幅方向にずれた状態で接合一体化されていることを特徴とする反り防止用芯材。
  3. 請求項1において、
    複数の芯部材は、各々の基部背面が基部の長さ方向にずれた状態で接合一体化されていることを特徴とする反り防止用芯材。
  4. 請求項1において、
    複数の芯部材は、各々の基部背面が基部の幅方向及び長さ方向にずれた状態で接合一体化されていることを特徴とする反り防止用芯材。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つにおいて、
    複数の芯部材は、互いに同じ幅の基部を有する1種類のものからなることを特徴とする反り防止用芯材。
  6. 請求項1〜4のいずれか1つにおいて、
    複数の芯部材は、互いに異なる幅の基部を有する2種類のものからなることを特徴とする反り防止用芯材。
  7. 請求項6において、
    一方の種類の芯部材の基部の幅が15mmであり、他方の種類の芯部材の基部の幅が25mmであることを特徴とする反り防止用芯材。
  8. 請求項1〜7のいずれか1つにおいて、
    複数の芯部材の基部同士が接合一体化されていることを特徴とする反り防止用芯材。
  9. 請求項8において、
    複数の芯部材の基部同士がカシメ接合、リベット接合又はスポット溶接により接合一体化されていることを特徴とする反り防止用芯材。
  10. パネル体の内部に設けられて該パネル体の反りを防止するための反り防止用芯材であって、
    各々、上記パネル体の厚さ方向に沿って配置される板状の基部と、該基部の幅方向両端から同じ向きに互いに平行に延びる1対の突出片とを有する複数の芯部材が、各々の基部において突出片と反対側に位置する背面の少なくとも一部を当接させかつ該各々の基部背面を基部の幅方向にずらした状態で接合一体化されていることを特徴とする反り防止用芯材。
  11. パネル体の内部に設けられて該パネル体の反りを防止するための反り防止用芯材であって、
    各々、上記パネル体の厚さ方向に沿って配置される板状の基部と、該基部の幅方向両端から同じ向きに互いに平行に延びる1対の突出片とを有する複数の芯部材が、各々の基部において突出片と反対側に位置する背面の少なくとも一部を当接させかつ該各々の基部背面を基部の幅方向及び長さ方向にずらした状態で接合一体化されていることを特徴とする反り防止用芯材。
  12. 請求項1〜11のいずれか1つの反り防止用芯材の芯部材の突出片に表裏のパネルが当接した状態で組み付けられていることを特徴とするパネル体。
  13. 請求項1〜11のいずれか1つの反り防止用芯材の突出片に表裏のパネルとしての化粧板材が当接した状態で組み付けられていることを特徴とするドア。
  14. 請求項13のドアとドア枠とが組み合わされたことを特徴とするドア装置。
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