JP6468699B2 - 2剤式染毛剤 - Google Patents

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Description

本願が開示する発明は、2剤式染毛剤に関する。更に詳しくは、多価フェノールと多価金属塩との反応を利用して染毛する、金属染毛剤とも呼ばれる非酸化型の2剤式染毛剤に関する。
染毛剤は一時染毛料、半永久染毛料、永久染毛剤に大きく分類される。これらの内、永久染毛剤は、毛髪を膨潤させたもとで毛髪内部で染料成分を発色させるため、染毛効果が長期にわたり持続する。
永久染毛剤として一般に広く利用されているものは、パラフェニレンジアミン等を主体とした酸化染料及びアルカリ剤を配合した第1剤と、酸化剤(主に過酸化水素)を配合した第2剤とを混合して使用する酸化型染毛剤である。しかし酸化型染毛剤は、アルカリ剤及び過酸化水素の作用により毛髪にダメージを与えることがある。
これに対して、第1鉄塩等の多価金属塩を利用して染毛する非酸化型染毛剤(いわゆる金属染毛剤)では、毛髪に対するダメージが少ないと言う利点がある。当該非酸化型染毛剤では、多価フェノールと多価金属塩との反応性が高い。
下記特許文献1は、L−システイン及びその誘導体の少なくとも1種を含有する第1剤と、多価フェノール及び鉄塩を含有する第2剤を構成に含む金属染毛剤を開示する。下記特許文献1に開示された各実施例では、第1剤及び第2剤のpHは記載されていない。しかし、毛髪で発色させる金属染毛剤であるので、アルカリ性の第1剤で毛髪を膨潤させてから、第2剤を毛髪に塗布して、pHの変化に基づき多価フェノールと鉄塩を反応させ発色させると考えられる。
下記特許文献2は、没食子酸、サリチル酸、及びそれらの誘導体から選ばれる1種以上を含有する第1剤と、鉄塩を含む第2剤を構成に含み、かつ、前記第1剤及び第2剤の少なくとも一方が尿素を含む2剤式の金属染毛剤を開示する。尿素は染毛力を向上するために配合するとされている。
下記特許文献3では、還元剤を利用して染毛効果及び堅牢性を向上させることが提案されている。
特開昭53−148548号公報 特開2008−273869号公報 特開2004−2475号公報
上記特許文献1に記載の金属染毛剤は、多価フェノールと鉄塩をともに第2剤に含有しているので、毛髪表面でも多価フェノールと鉄塩による発色反応が起こるためか、染毛力や堅牢性が不十分であった。
上記特許文献1実施例3では、酸性亜硫酸ナトリウム(亜硫酸水素ナトリウム)を第2剤に配合している。しかし、亜硫酸ナトリウムや亜硫酸水素ナトリウムを酸性条件下に含有すると、亜硫酸ガスが発生してしまうおそれがあった。よって、第2剤の保存安定性のみならず、使用時の安全性の観点からも改善すべき点があった。
これに対し、上記特許文献2に開示された2剤式の金属染毛剤は、第1剤を先に毛髪に塗布して没食子酸等を毛髪内部に入りやすくし、その後に第2剤を毛髪に塗布することが好ましいとされている。当該好ましい実施形態では、毛髪内部での発色が多くなると考えられ、この点では上記特許文献1に記載の金属染毛剤より優れる。しかし、上記特許文献2に記載の発明は、尿素を含有させて染毛力の向上を試みているが、未だ十分な染毛力や染毛後の堅牢性は得られていなかった。
上記特許文献3に開示されているように、還元剤を利用して染毛力や堅牢性を向上させようとすると、当該還元剤により毛髪の損傷が引き起こされてしまい、仕上がり後の感触が損なわれてしまうという問題があった。
本願発明者は上記の課題を解決するため鋭意研究を重ねた。その結果、(A)アルカリ剤、(B)多価フェノール及びその塩から選ばれる1種以上、及び(C)L−システイン、D−システイン、DL−システイン、チオグリコール酸、N−アセチル−L−システイン及びそれらの塩から選ばれる1種以上、を含有する第1剤と、(D)多価金属塩を含有し、pH6以下である第2剤と、からなる2剤式染毛剤が有用であることを突き止め、本願が開示する発明を完成した。本願が開示する発明は、第1に、従来の金属染毛剤に対して優れた染毛力を発揮する。更に、当該優れた染毛力を発揮した上で、染毛後の堅牢性が良好であり、仕上がり後の感触が損なわれることを抑制できる。また、第1剤が乳化物であるクリーム状の場合、第1剤の保存安定性を良好に維持できる。
よって、優れた染毛力を発揮し、染毛後の堅牢性が良好であり、仕上がり後の感触が損なわれることを抑制した2剤式染毛剤を提供することを本願が解決すべき課題とする。
次に、本願発明者は、前記第1剤が更に亜硫酸塩を含み、好ましくは当該亜硫酸塩と(C)成分の含有量をそれぞれ特定の範囲内とすると、仕上がり後の感触が損なわれることを抑制しつつ、より優れた染毛力及び染毛後の堅牢性が得られることを見出した。
次に、いわゆる金属染毛剤は、操作性の面からクリーム状で提供されることが多い。しかし、多価フェノールやその他の塩の影響により、経時で粘度が低下するという問題があった。しかし、本願が開示する発明は、第1剤が更に亜硫酸塩を含有しても、乳化物であるクリーム状の第1剤の保存安定性を良好に維持できた。
(第1発明)
上記課題を解決するための本願第1発明は、
下記(A)成分〜(C)成分を含有する第1剤と、下記(D)成分を含有しpH6以下である第2剤と、からなる2剤式染毛剤である。
(A)アルカリ剤。
(B)多価フェノール及びその塩から選ばれる1種以上。
(C)L−システイン、D−システイン、DL−システイン、チオグリコール酸、N−アセチル−L−システイン及びそれらの塩から選ばれる1種以上。
(D)多価金属塩。
(第2発明)
上記課題を解決するための本願第2発明は、
前記第1剤が更に亜硫酸塩を含む第1発明に記載の2剤式染毛剤である。
(第3発明)
上記課題を解決するための本願第3発明は、
前記第1剤において、亜硫酸塩の含有量が0.5質量%以上であり、(C)成分の含有量が0.9質量%以下である第2発明に記載の2剤式染毛剤である。
なお、(C)成分は必須成分であるので、第1剤における(C)成分の含有量が0質量%となることはない。
(第4発明)
上記課題を解決するための本願第4発明は、
前記第1剤及び前記第2剤の剤型が、共に乳化物であるクリーム状である、第1発明〜第3発明のいずれかに記載の2剤式染毛剤である。
(第5発明)
上記課題を解決するための本願第5発明は、
前記第1剤が更に高級アルコール及びノニオン性界面活性剤を含有し、前記第2剤が更に高級アルコール及びノニオン性界面活性剤を含有する、第1発明〜第4発明のいずれかに記載の2剤式染毛剤である。
(第6発明)
上記課題を解決するための本願第6発明は、
前記第1剤が少なくとも炭素数16の高級アルコールを含有し、
前記第1剤が少なくともHLB値が4〜9のノニオン性界面活性剤を含有し、かつ、
前記第1剤が炭化水素を含有する、第1発明〜第5発明のいずれかに記載の2剤式染毛剤である。
本願が開示する2剤式染毛剤は、優れた染毛力を発揮し、染毛後の堅牢性が良好であり、仕上がり後の感触が損なわれることを良好に抑制した2剤式染毛剤である。また、第1剤が乳化物であるクリーム状の場合、第1剤の保存安定性を良好に維持できる。
以下、本願が開示する発明の実施形態を、その最良の形態を含めて説明する。
本願は、下記(A)成分〜(C)成分を含有する第1剤と、下記(D)成分を含有しpH6以下である第2剤と、からなる2剤式染毛剤を開示する。
(A)アルカリ剤。
(B)多価フェノール及びその塩から選ばれる1種以上。
(C)L−システイン、D−システイン、DL−システイン、チオグリコール酸、N−アセチル−L−システイン及びそれらの塩から選ばれる1種以上。
(D)多価金属塩。
〔第1剤の説明〕
((A)成分)
上記(A)成分はアルカリ剤である。当該アルカリ剤の具体例として、例えば、アンモニア、アルカノールアミン類(モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノプロパノールアミン、イソプロパノールアミン、ジプロパノールアミン、トリプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール等)、有機アミン類(2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、グアニジン等)及び形成できる場合は永久染毛剤の製剤上許容されるこれらの塩が挙げられる。(A)成分は、これらから選ばれる1種以上としてよい。
第1剤は、好ましくは、染毛力が良好である観点からアンモニアを含有する。
第1剤におけるアルカリ剤の含有量は特に限定されない。例えば、第1剤のpHが7〜11となる量でよい。
((B)成分)
上記(B)成分は多価フェノール及びその塩から選ばれる1種以上である。
多価フェノールとは、2以上のフェノール性水酸基を備えた芳香族化合物を言い、第2剤に含有される多価金属塩と反応して発色するものである。多価フェノールとしては、単核の芳香環に2以上のフェノール性水酸基を備えたものや、縮合し又は縮合していない複数の芳香環に合計2以上のフェノール性水酸基を備えたものが包含される。なお、塩としては、永久染毛剤の製剤上許容されるこれらの塩であれば良い。例えば、ナトリウム塩、カリウム塩等がある。
多価フェノールの具体例として、例えば、没食子酸、没食子酸プロピル等の没食子酸誘導体、サリチル酸、サリチル酸のエステル等のサリチル酸誘導体、ピロガロール、ヘマテイン、タンニン酸、カテコール、フタル酸、オイゲノール、イソオイゲノール、オウゴンエキスが例示される。(B)成分は、これらから選ばれる1種以上としてよい。
優れた染毛力を確保する観点から、第1剤は、没食子酸、サリチル酸、ヘマテイン、ピロガロール、タンニン酸、カテコール及びそれらの塩から選ばれる1種以上を含有することが好ましい。
第1剤における(B)成分の含有量は特に限定されない。第2剤との混合量比、第2剤中における多価金属塩の含有量等を勘案したもとで、適宜に決定することができる。優れた染毛力を確保する観点から第1剤における(B)成分の含有量は0.5質量%以上が好ましい。一方、第1剤が乳化物であるクリーム状の場合、第1剤の保存安定性を良好に維持する観点から、第1剤における(B)成分の含有量は10質量%以下が好ましい。
((C)成分)
上記(C)成分はL−システイン、D−システイン、DL−システイン、チオグリコール酸、N−アセチル−L−システイン及びそれらの塩から選ばれる1種以上である。当該塩は、永久染毛剤の製剤上許容される塩であれば良い。当該塩として、例えば、塩酸塩、硫酸塩、硝酸塩、シュウ酸塩、クエン酸塩、アンモニウム塩等が例示される。染毛力及び染毛後の堅牢性向上の観点から、(C)成分は、L−システイン、チオグリコール酸及びそれらの塩から選ばれる1種以上が好ましい。また、(C)成分は、L−システイン及びその塩から選ばれる1種以上とすることも好ましい。
第1剤における(C)成分の含有量は特に限定されない。染毛力及び染毛後の堅牢性を良好に確保する観点から、当該含有量は0.3質量%以上が好ましい。また、第1剤における(C)成分の含有量は、3質量%以下として良く、1.5質量%以下としてもよい。
(亜硫酸塩)
第1剤は、上記(A)成分〜(C)成分に加えて、亜硫酸塩を含有することが好ましい。当該亜硫酸塩の具体例として、例えば、亜硫酸ナトリウムがある。第1剤における亜硫酸塩の含有量は、0.1質量%以上としてよく、0.3質量%以上としてもよい。一方、第1剤が乳化物であるクリーム状の場合、第1剤の保存安定性を良好に維持する観点から、第1剤における亜硫酸塩の含有量は3質量%以下が好ましい。
((C)成分と亜硫酸塩の含有量の組合せ)
本願が開示する発明の優れた効果を得る観点から、更に、第1剤において、亜硫酸塩の含有量を0.5質量%以上とし、かつ、(C)成分の含有量を0.9質量%以下とすることが好ましい。
(C)成分と亜硫酸塩の含有量の組合せにおいて、上記亜硫酸塩の含有量を1.3質量%以下とすることも好ましい。上記(C)成分の含有量は、0.3〜0.9質量%が好ましく、0.5〜0.9質量%がより好ましく、0.5〜0.8質量%が更に好ましい。
(高級アルコール)
第1剤は、上記(A)成分〜(C)成分に加えて、高級アルコールを含有することが好ましい。本願において、高級アルコールは、炭素数12〜24の1価アルコールである。当該炭素数は、好ましくは、16〜22である。また、好ましくは、第1剤は少なくとも炭素数16の高級アルコールを含有する。
当該高級アルコールは、好ましくは、飽和高級アルコールである。また、当該高級アルコールは、好ましくは、直鎖状である。
高級アルコールの具体例として、例えば、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール(セタノール)、ステアリルアルコール、セトステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、カルナービルアルコール、2−ヘキシルデカノール、イソステアリルアルコール、2−オクチルドデカノール、デシルテトラデカノール、オレイルアルコール、リノレイルアルコール、リノレニルアルコール、ラノリンアルコールがある。
乳化物であるクリーム状の第1剤の保存安定性を良好に維持する観点から、第1剤における高級アルコールの含有量は3〜15質量%であることが好ましい。
(ノニオン性界面活性剤)
第1剤は、上記(A)成分〜(C)成分に加えて、ノニオン性界面活性剤を含有することが好ましい。なお、好ましくは、第1剤は少なくともHLB値が4〜9のノニオン性界面活性剤を含有する。「HLB」とは、親水親油バランス:Hydrophile-Lipophile Balanceの略称であって、一般的に、界面活性剤の分子が持つ親水性と親油性の相対的な強さを表すパラメーターであり、HLBの値が大きいほど親水性が強く、HLBの値が小さいほど親油性が強い。HLBの値は公知のグリフィン(Griffin)の式から算出される。
ノニオン性界面活性剤として、例えば、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、アルキルポリグルコシド、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、アルキルグリセリルエーテル、グリセリン脂肪酸エステル、脂肪酸アルカノールアミドがある。なお、前記「ポリオキシアルキレン」として、ポリオキシエチレン(以下、POEと称することがある。)、ポリオキシプロピレン(以下、POPと称することがある)、POE・POPがあり、好ましくはPOEである。
乳化物であるクリーム状の第1剤の保存安定性を良好に維持する観点から、ノニオン性界面活性剤は、好ましくは、POEが付加されたノニオン性界面活性剤である。当該POEが付加されたノニオン性界面活性剤の具体例として、例えば、POEセチルエーテル、POEステアリルエーテル、POEオレイルエーテル、POEラウリルエーテル、POEオクチルドデシルエーテル、POEヘキシルデシルエーテル、POEイソステアリルエーテル、POE硬化ヒマシ油がある。
乳化物であるクリーム状の第1剤の保存安定性を良好に維持する観点から、第1剤におけるノニオン性界面活性剤の含有量は1.0〜8.0質量%であることが好ましい。
(炭化水素)
第1剤は、上記(A)成分〜(C)成分に加えて、炭化水素を含有することが好ましい。
炭化水素として、例えば、ワセリン、パラフィン、マイクロクリスタリンワックス、α−オレフィンオリゴマー、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、流動イソパラフィン、流動パラフィン、スクワラン、ポリブテン、ポリエチレン末がある。
第1剤における炭化水素の含有量は0.1〜2質量%としてよい。
(その他の任意成分)
第1剤は、上記した成分の他、その他の任意成分を含有して良い。当該任意成分として、例えば、精製水、イオン交換水、水道水等の水、上記した成分に該当しない還元剤、塩化アルキルトリメチルアンモニウム等のカチオン性界面活性剤、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤、エチレングリコール、プロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセリン、ポリグリセリン等の溶剤、油脂、ロウ類、高級脂肪酸、高級脂肪酸とアルコールとからなるエステル類、水溶性ポリマー、上記した成分以外のアミノ酸、水溶性ポリマー、L−アスコルビン酸及びその塩等の酸化防止剤、糖類、防腐成分、ヒドロキシエタンジホスホン酸、キレート成分、pH調整成分、香料等がある。
なお、任意成分である還元剤として、チオリンゴ酸及びその塩、2−メルカプトエタノール、ジチオスレイトール、ジチオエリスリトール、トリプロピルホスフィン等がある。
仕上がり後の感触が損なわれることを抑制する観点から、第1剤における任意成分である還元剤の含有量は2質量%以下が好ましい。より好ましくは、第1剤は、任意成分である還元剤を含まない。
(剤型等)
第1剤の剤型は特に限定されない。例えば、液状、ゲル状、乳化物であるクリーム状、乳液状としてよい。2剤式染毛剤の操作性の観点から、好ましくは乳化物であるクリーム状である。
第1剤は、含有成分や剤型を考慮し、適宜常法により製造可能である。第1剤のpHは、好ましくは、pH7〜11である。
〔第2剤の説明〕
((D)成分)
上記(D)成分は多価金属塩である。多価金属塩とは、2価以上の金属の塩である。具体的には特に鉄塩、より好ましくは第1鉄塩である。当該第1鉄塩として、例えば硫酸第一鉄、塩化第一鉄、酢酸第一鉄、リン酸第一鉄、シュウ酸第一鉄等を挙げることができる。また、硫酸第二鉄、塩化第二鉄、酢酸第二鉄等の第2鉄塩を用いてもよい。(D)成分として、これらの1種以上を含有して良い。
第2剤における(D)成分の含有量は特に限定されない。第1剤との混合量比、第1剤中における上記(B)成分の含有量等を勘案したもとで、適宜に決定することができる。優れた染毛力を確保する観点から第2剤における(D)成分の含有量は0.5〜8質量%が好ましい。
(高級アルコール)
第2剤は、上記(D)成分に加えて、高級アルコールを含有することが好ましい。好ましい高級アルコール及びその含有量については、上記「第1剤の説明」における「高級アルコール」の説明を参照できる。
(ノニオン性界面活性剤)
第2剤は、上記(D)成分に加えて、ノニオン性界面活性剤を含有することが好ましい。好ましいノニオン性界面活性剤及びその含有量については、上記「第1剤の説明」における「ノニオン性界面活性剤」の説明を参照できる。
(その他の任意成分)
第2剤は、上記した成分の他、その他の任意成分を含有して良い。当該任意成分については、上記「第1剤の説明」における「その他の任意成分」及び「炭化水素」の説明を参照できる。但し、第2剤は還元剤は含まない。
(剤型等)
第2剤の剤型は特に限定されない。例えば、液状、ゲル状、乳化物であるクリーム状、乳液状としてよい。2剤式染毛剤の操作性の観点から、好ましくは乳化物であるクリーム状である。
第2剤は、含有成分や剤型を考慮し、適宜常法により製造可能である。
第2剤のpHは6以下である。保存安定性、安全性の観点から、好ましくは、第2剤のpHは4〜6である。
〔2剤式染毛剤の使用方法等〕
本願が開示する2剤式染毛剤では、毛髪に対して、まず第1剤を塗布後、しばらく放置して毛髪を膨潤させてから第2剤を第1剤と良く混合するように塗布する形態が好ましい。あえて好ましい例を挙げると、第1剤の塗布後に5〜30分放置することが好ましい。また、第2剤の塗布後に5〜30分放置することが好ましい。
一方、第1剤と第2剤を設定された量比で混合してから毛髪に塗布する形態も可能である。
第1剤と第2剤の混合比は適宜決定可能であるが、質量基準で、第1剤:第2剤=0.1:1〜1:0.1としてよい。
染毛操作後は、毛髪から染毛剤を洗い流す。その後、適宜、シャンプー、リンス、ヘアトリートメントなどで毛髪をケアしても良い。
本願が開示する2剤式染毛剤は、1回の染毛処理で、優れた染毛力を発揮し、染毛後の堅牢性が良好である。しかし、2剤式染毛剤の使用者の要求にあわせて、染毛回数は適宜変更可能である。
以上のとおり、本願は、本願が開示する2剤式染毛剤を使用する染毛方法をも開示する。当該染毛方法においては、上述の実施形態の記載を参照できる。
以下、実施例を記載する。本願が開示する発明の技術的範囲は以下の実施例に限定されない。
まず、下記表の説明をする。各表において、各成分の含有量を示す数値の単位は質量%である。実施例において、上記(A)成分〜(C)成分に該当する成分は成分名の横にアルファベットを符号した。
非イオン性界面活性剤において、POEに続く括弧書にはPOEの重合数を記載した。例えば「POE(30)」であれば、POEの重合数は30である。
非イオン性界面活性剤のHLB値については、
POE(30)セチルエーテルはHLB値=16.9、
POE(2)ステアリルエーテルはHLB値=4.9、
POE(2)セチルエーテルはHLB値=5.3、
POE(10)硬化ヒマシ油はHLB値=6.5、
POE(50)オレイルエーテルはHLB値=17.8、である。
システアミン、チオグリセリン、及びサルファイトは(C)成分に対する比較成分である。塩化カリウム及び塩化リチウムは上記(D)成分に対する比較成分である。
〔2剤式染毛剤の調製〕
下記表1〜表3に記載の、実施例1〜21及び比較例1〜8に係る2剤式染毛剤を常法により調製した。各例に係る第1剤及び第2剤は乳化物であるクリーム状として調製した。なお、各例に係る第1剤のpHは8〜10であり、各例に係る第2剤のpHは4〜6であった。
〔染毛力試験〕
長さ10cmの評価用の白毛混じりの毛束サンプル(以下、単に毛束サンプルと称する。)に対し、実施例1〜21及び比較例1〜8に係る各2剤式染毛剤を用いて染毛処理した。具体的には、各例に係る第1剤を2g均一に塗布し、15分放置後、各例に係る第2剤を2g均一に塗布し、15分放置した。その後、毛束サンプルをシャンプーにて洗浄し、乾燥を行った後、2剤式染毛剤の染毛力を評価した。
−評価基準−
以下の基準で染毛力を評価し、評価結果は表中に記載した。
染毛処理を施した毛束サンプルについて、パネラー22名が標準光源下で目視にて発色度合いを評価することにより、染毛力が良いか否かについて判断した。パネラー22人中「良い」と答えた人が19人以上を評価「6」、パネラー22人中「良い」と答えた人が15〜18人を評価「5」、パネラー22人中「良い」と答えた人が11〜14人を評価「4」、パネラー22人中「良い」と答えた人が7〜10人を評価「3」、パネラー22人中「良い」と答えた人が3〜6人を評価「2」、パネラー22人中「良い」と答えた人が2人以下を評価「1」とした。
〔感触試験〕
上記染毛力試験における染毛処理後の毛束サンプルを用いて、感触を評価した。「感触」とは、「指通り」及び「滑らかさ」を総合した評価である。
−評価基準−
20名のパネラーに上記感触について「良い」、「良いとは言えない」の二者択一で評価させ、20名中、「良い」と回答したパネラーが20〜17名である場合が評価点「5」、16〜13名である場合が評価点「4」、12〜9名である場合が評価点「3」、8〜5名である場合が評価点「2」、4名以下である場合が評価点「1」とした。その評価結果を各表の「感触」欄に示す。
〔堅牢性試験〕
上記染毛力試験における染毛処理後の毛束サンプルを用いた。染毛処理が完了してから1日後に50℃の1%ラウリル硫酸ナトリウム水溶液(500ml)に15分間毛束サンプルを浸漬し、毛束サンプルはその後十分に水洗し、乾燥させた。
−評価基準−
22名のパネラーに、上記処理前後の毛束サンプルの対比により、「退色がほとんどない(良い)」、「退色がほとんどないとは言えない」の二者択一で評価させ、22名中、「良い」と回答したパネラーが19人以上である場合が評価点「6」、パネラー22人中「良い」と答えた人が15〜18人を評価「5」、パネラー22人中「良い」と答えた人が11〜14人を評価「4」、パネラー22人中「良い」と答えた人が7〜10人を評価「3」、パネラー22人中「良い」と答えた人が3〜6人を評価「2」、パネラー22人中「良い」と答えた人が2人以下を評価「1」とした。その評価結果を各表の「堅牢性」欄に示す。
〔安定性試験〕
実施例1〜21及び比較例1〜8に係る各2剤式染毛剤の第1剤を、ガラス瓶に入れ、60℃の恒温漕中で5日間保存し、分離状態を目視にて評価することにより安定性が良いか否かを判断した。
−評価基準−
以下の基準で第1剤の安定性を評価し、評価結果は表中に記載した。保存5日間で分離がない場合を「5」と評価し、分離するまでの日数が、3日以上5日未満であった場合には「4」、1日以上3日未満であった場合には「3」、12時間以上1日未満であった場合には「2」、12時間未満であった場合には「1」と評価した。その評価結果を各表の「安定性」欄に示す。
〔表1〕
〔表2〕
〔表3〕
上記各実施例に係る2剤式染毛剤は、上記(A)成分〜(C)成分を含有する第1剤と、上記(D)成分を含有しpH6以下である第2剤を構成に含む。そして、優れた染毛力を発揮し、染毛後の堅牢性が良好であり、仕上がり後の感触が損なわれることを抑制し、第1剤の保存安定性を良好に維持した。
一方、各比較例に係る2剤式染毛剤はいずれも、少なくとも(C)成分を含有しない。各比較例は感触及び安定性は良好な評価結果であったが、染毛力及び堅牢性の評価結果は全く不十分であった。なお、(B)成分を含有しない比較例2、並びに、(D)成分を含有しない比較例3,7,8は染毛自体ができなかったが、便宜上、「1」と最も低い評価を記入してある。
実施例21と比較例1の対比により、上記効果差が特に明確に確認される。
染毛力及び堅牢性に着目すると、各実施例では、発色の度合いが良いと判断され、染毛力の評価結果が高いほど堅牢性の評価も高く、染毛力と堅牢性の評価結果が互いに関連していると考えられた。一般的に、還元剤は、染毛力の向上に寄与することが多いものの、その一方で毛髪に化学的な損傷を与えて堅牢性の低下の原因ともなる。しかし、各実施例では染毛力が優れるほど、その後の堅牢性も優れるという予想外の結果になった。上記(C)成分、より好ましくは上記(C)成分と亜硫酸塩とを用いることが、優れた効果を得るために重要であると考えられた。
染毛力及び堅牢性の観点から、上記(C)成分としてL−システイン、チオグリコール酸及びそれらの塩から選ばれる1種以上がより好ましいと考えられた(実施例1〜5)。
染毛力及び堅牢性を良好に確保する観点から、第1剤における(C)成分の含有量は0.3質量%以上が好ましいと考えられた(実施例6〜9)。
染毛力及び堅牢性の観点から、第1剤は、上記(A)成分〜(C)成分に加えて、亜硫酸塩を含有することが好ましいと考えられた。当該亜硫酸塩の含有量は、0.5質量%以上がより好ましいと考えられた(実施例6及び10〜12)。
第1剤の安定性を良好に維持する観点から、上記(C)成分及び亜硫酸塩について、好ましい配合量範囲があると考えられた(実施例9、12)。
一般的に、還元剤は毛髪に化学的な損傷を与え、当該化学的な損傷により染毛後の感触が低下することがある。本願各実施例は、(C)成分及び亜硫酸塩を含んでも良好な感触を維持できた。感触を維持する観点から、上記(C)成分及び亜硫酸塩について、好ましい配合量範囲があると考えられた(実施例8〜9及び12)。
本願が開示する優れた効果を得る上で、第1剤における(C)成分と亜硫酸塩の含有量の組合せが重要であると考えられた。第1剤において、亜硫酸塩の含有量を0.5質量%以上とし、かつ、(C)成分の含有量を0.9質量%以下とすることが好ましいと考えられた(実施例6及び10〜20)。これらの含有量をより適切な範囲内とすると、優れた染毛力及び堅牢性を発揮しつつ、感触及び安定性がより良好に維持されると考えられた(実施例6、11及び13〜20)。
本願により、優れた染毛力を発揮し、染毛後の堅牢性が良好であり、仕上がり後の感触が損なわれることを良好に抑制した2剤式染毛剤が提供される。また、第1剤が乳化物であるクリーム状の場合、第1剤の保存安定性を良好に維持できる。

Claims (6)

  1. 下記(A)成分〜(C)成分及び0.5〜3質量%の亜硫酸塩を含有するpH7以上のクリーム状第1剤〔(B)成分が、鉄塩と反応して発色する植物抽出物中に含有された形態で配合された第1剤を除く〕と、下記(D)成分を含有しpH6以下である第2剤と、からなる2剤式染毛剤。
    (A)アルカリ剤。
    (B)多価フェノール及びその塩から選ばれる1種以上。
    (C)L−システイン、D−システイン、DL−システイン、チオグリコール酸、N−アセチル−L−システイン及びそれらの塩から選ばれる1種以上。
    (D)多価金属塩。
  2. 前記第1剤がpH8以上である請求項1に記載の2剤式染毛剤。
  3. 前記第1剤において、(C)成分の含有量が0.9質量%以下である請求項1又は請求項2に記載の2剤式染毛剤。
  4. 前記第1剤及び前記第2剤の剤型が、共に乳化物であるクリーム状である、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の2剤式染毛剤。
  5. 前記第1剤が更に高級アルコール及びノニオン性界面活性剤を含有し、前記第2剤が更に高級アルコール及びノニオン性界面活性剤を含有する、請求項1〜請求項4のいずれかに記載の2剤式染毛剤。
  6. 前記第1剤が少なくとも炭素数16の高級アルコールを含有し、
    前記第1剤が少なくともHLB値が4〜9のノニオン性界面活性剤を含有し、かつ、
    前記第1剤が炭化水素を含有する、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の2剤式染毛剤。

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