JP4815626B1 - 染毛料 - Google Patents

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Abstract

【課題】染色力を維持しつつ、かつ、施術後においても、毛髪に柔軟性や指通りの良さ(毛髪の滑り性)を与えるといったトリートメント効果を有する染毛料を提供する。
【解決手段】乳化物であることを特徴とする染毛料である。なお、当該染毛料は、(A)成分:塩基性染料、(B)成分:芳香族アルコール、(C)成分:カチオン界面活性剤、(D)成分:ノニオン界面活性剤、(E)成分:ジメチコンもしくはジメチコノールを含有する。また、必要に応じて、(F)成分:アミノ変性シリコーンや、(G)成分:ポリエーテル変性シリコーンを含有してもよい。
【選択図】なし

Description

本発明は、染毛料に関し、より特定的には、染料を毛髪に浸透・吸着させて所望の色に毛髪を染める、いわゆるヘアマニキュアに関する。
従来、毛髪の色を気軽に好みの色に染めることのできる、頭髪用の染料(染毛料、染毛剤、カラーリング剤、ヘアカラーリング剤などと称すこともある、以下、単に染毛料と称す)が数々開発されてきている。一般的な染毛料として、ヘアダイ、ヘアマニキュアが知られている。
ヘアダイとは、毛髪内部のメラニン色素を分解し毛髪の色を明るくしたり、毛髪の色を脱色すると同時に所望の色の染料で毛髪を染め上げたりするものであり、いわゆるブリーチ、ブリーチカラーなどと称されるもののことである。一方、ヘアマニキュアとは、メラニン色素を分解せずに、染料を毛髪表面に吸着、さらには毛髪内部に染料を浸透させて所望の色に毛髪を染めるものである。
一般的に、ヘアダイは染色力が強く、色持ちが良いといった特徴がある一方で、塩基性成分や、酸化剤などが含有されているため毛髪を傷めてしまうといった欠点がある。一方、ヘアマニキュアは塩基性成分や、酸化剤などが含有されていないものが多く、ヘアダイと比較して毛髪を傷めるといったことはないといった利点がある。
ところで、多くのヘアマニキュアは、アニオン性もしくはノニオン性の増粘剤を多く含有したジェル剤(ジェル状)とするものが多く、施術後(ヘアマニキュアを塗布し洗い流した後)の毛髪に上記増粘剤が残留することがある。つまり、上述したように、ヘアマニキュアは、施術後の毛髪に、ハリや硬さが出てしまうといった欠点がある(毛髪に、いわゆる被膜感が出ると表現することもある)。
また、上述したように、ヘアマニキュアは、毛髪表面に染料を塗布することにより毛髪を染色するものであり、例えば、ヘアダイと比べて色の持続(色持ち)が劣る。また、一般的なヘアマニキュアの染料は、酸性染料を用いているものが多く、施術中、頭皮に染料が染着した場合、施術後に洗髪しても当該染料が頭皮から落ちにくいといったこともある。
このようなヘアマニキュアの欠点を解消するために、例えば、特許文献1に開示されている毛髪料組成物がある。
特許2010−105997号公報
上記特許文献1に開示されている毛髪料組成物は、染料、芳香族アルコール、ノニオン界面活性剤が配合されたものである。これにより、ヘアマニキュアの問題点である、色の持続(色持ち)が劣るといったことを解消し、高い染毛力(色の持続、色持ち)を維持できるようにしたものである。
なお、ヘアマニキュアにおいては、一般的に、染料を毛髪に、より付着、浸透させるために(染色力を高めるために)、当該染料とともに芳香族アルコールを添加する。しかしながら、染料とともに芳香族アルコールを添加した場合、ヘアマニキュアの剤型が安定しない、つまり保存安定性が劣ることが知られている。そのため、上記特許文献1を含む従来のヘアマニキュアには、染料、芳香族アルコールに加えて、水溶性高分子化合物(アニオン性もしくはノニオン性の増粘剤)が添加されている、剤型がジェル状のヘアマニキュアが多い。
しかしながら、ジェル状のヘアマニキュアは、施術後の毛髪に、増粘剤が残り、ハリや硬さや、被膜感が出るといった問題点がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、染色力を維持しつつ、かつ、施術後においても、毛髪に柔軟性や指通りの良さ(毛髪の滑り性)を与えるといったトリートメント効果を有する染毛料を提供することにある。
上記のような目的を達成するために、本発明は以下の特徴を有している。すなわち、第1の発明は、乳化物であることを特徴とする染毛料である。なお、当該染毛料は、(A)成分:塩基性染料、(B)成分:芳香族アルコール、(C)成分:カチオン界面活性剤、(D)成分:ノニオン界面活性剤、(E)成分:ジメチコンもしくはジメチコノールを含有する。
第2の発明は、上記第1の発明において、(F)成分:アミノ変性シリコーンをさらに含有する。
第3の発明は、上記第2の発明において、染毛料における(F)成分:アミノ変性シリコーンの重量の値は、(E)成分:ジメチコンもしくはジメチコノールの重量の値を下回ることを特徴とする。
第4の発明は、上記第1乃至3の何れか1の発明において、(G)成分:HLB(Hydrophile-Lipophile Balance)の値が7未満のポリエーテル変性シリコーンをさらに含有する。
第5の発明は、上記第1乃至4の何れか1の発明において、(D)成分のHLB(Hydrophile-Lipophile Balance)の値は5〜15である。
第6の発明は、上記第1乃至5の何れか1の発明に係る染毛料のpHは6〜8.5である。
第7の発明は、第1剤と第2剤とからなる染毛料である。ここで、上記第1剤とは、上記第1、2、4の何れか1の発明に係る染毛料である。一方、上記第2剤とは、(C)成分:カチオン界面活性剤、(E)成分:ジメチコンもしくはジメチコノール、(F)成分:アミノ変性シリコーンを含有する処理剤である。なお、当該第2剤は、上記第1剤を毛髪に塗布した後に塗布されるものである。
本発明によれば、染色力を維持しつつ、かつ、施術後においても、毛髪に柔軟性や指通りの良さ(毛髪の滑り性)を与えるといったトリートメント効果を有する染毛料を提供することができる。また、多剤式、例えば、主に毛髪を染色するための成分、主にトリートメント効果を与える成分を含有する第1剤と、トリートメント効果を与える成分を含有する第2剤とした場合、上記第1剤を毛髪に塗布した後、当該第2剤を毛髪に塗布することにより、トリートメント効果を持続させることもできる。
本発明に係る染毛料は、(A)塩基性染料、(B)芳香族アルコール、(C)カチオン界面活性剤、(D)ノニオン界面活性剤、(E)ジメチコンもしくはジメチコノールを必須含有成分とする。なお、本発明に係る染毛料は、上記各必須成分を含む(例えば、溶媒は水とする)乳化状態の染毛料である。
また、本発明に係る染毛料は、上記(A)〜(E)の各必須成分に加えて、(F)アミノ変性シリコーン、(G)ポリエーテル変性シリコーン、(H)高級アルコールを配合してもよい。つまり、上記(A)〜(E)の各必須成分に加えて、上記成分(F)、(G)、(H)を1種類単独、または2種類以上を適宜組み合わせて配合してもよい。
一般的に、ジェル状の毛髪料が多く知られているが、特にヘアマニキュアにおいては、高粘度の増粘剤が使用されているところ、施術後の毛髪に当該増粘剤が残り、ハリや硬さや、被膜感が出るといった問題点があった。そのため、粘度の低い、例えば、乳化系の染毛料(ヘアマニキュア)が望まれていた。
また、染毛料の主たる目的は毛髪を染色するものであるところ、毛髪に対して染料を効果的に浸透させるために、一般的には、ベンジルアルコールに代表される芳香族アルコールが、当該染毛料に配合されている。なお、染毛料に配合されている芳香族アルコールは、効果的に染料を毛髪へ浸透させることができるものの、乳化系の染毛料とした場合、乳化状態を不安定にすることが知られている。従って、乳化系の染毛料を得る場合、当該芳香族アルコールを配合しない方が好ましい。しかしながら、上述したように、芳香族アルコールは、染料を毛髪へ浸透させる効果に寄与しているので、染毛料において、芳香族アルコールを配合しない場合、染毛料の主たる目的を達成することができない虞がある。
本出願人は、鋭意検討した結果、上述した成分(A)〜(E)を必須成分とする染毛料とすることにより染色力を維持しつつ、かつ、剤型を乳化物としたことにより施術後においても、毛髪に柔軟性や指通りの良さ(毛髪の滑り性)を与えるといったトリートメント効果を有する染毛料を得るに至った。
以下、本発明を詳細に説明するが、これらの説明は本発明を限定するものではない。従って、本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。
(A)塩基性染料
上記塩基性染料は、分子内にアミノ基、または置換アミノ基をもった色素、もしくはその塩類の構造をした染料であり、一般にその色調は、あざやかで、染色性、堅牢性も良い。なお、上記塩基性染料としては、例えば、赤色213号、赤色214号、Basic Blue 3、Basic Blue 6、Basic Blue 7、Basic Blue 9、Basic Blue 26、Basic Blue 41、Basic Blue 99、Basic Brown 4、Basic Brown 16、Basic Brown 17、Basic Brown 1、Basic Brown 4、Basic Orange 1、Basic Orange 2、Basic Red 1、Basic Red 2、Basic Red 22、Basic Red 46、Basic Red 76、Basic Red 118、Basic Violet 1、Basic Violet 3、Basic Violet 4、Basic Violet 10、Basic Violet 11:1、Basic Violet 14、Basic Violet 16、Basic Yellow 11、Basic Yellow 28、Basic Yellow 57などを挙げることができ、1種類単独、または2種類以上を適宜組み合わせて配合してもよい。
なお、上記塩基性染料に加えて、以下の直接染料、分散染料、天然色素を1種類単独、または2種類以上を適宜組み合わせて配合してもよい。
上記直接染料としては、例えば、4−ニトロ−o−フェニレンジアミン、2−ニトロ−p−フェニレンジアミン、2−アミノ−4−ニトロフェノール、2−アミノ−5−ニトロフェノール、ピクラミン酸、ピクリン酸、およびそれらの塩類、HC Blue No.2、HC Blue No.4、HC Blue No.5、HC Blue No.6、HC Blue No.8、HC Blue No.9、HC Blue No.10、HC Blue No.11、HC Blue No.12、HC Blue No.13、HC Blue No.14、HC Brown No.1、HC Brown No.2、HC Green No.1、HC Orange No.1、HC Orange No.2、HC Orange No.3、HC Orange No.5、HC Red No.1、HC Red No.3、HC Red No.7、HC Red No.8、HC Red No.9、HC Red No.10、HC Red No.11、HC Red No.13、HC Red No.14、HC Violet No.1、HC Violet No.2、HC Yellow No.4、HC Yellow No.5、HC Yellow No.6、HC Yellow No.7、HC Yellow No.8、HC Yellow No.9、HC Yellow No.10、HC Yellow No.11、HC Yellow No.12、HC Yellow No.13、HC Yellow No.14、HC Yellow No.15などを挙げることができ、上記塩基性染料とともに、1種類単独、または2種類以上を適宜組み合わせて配合してもよい。
上記分散染料としては、例えば、Disperse Black 9、Disperse Blue 1、Disperse Blue 3、Disperse Blue 7、Disperse Brown 4、Disperse Orange 3、Disperse Red 11、Disperse Red 15、Disperse Red 17、Disperse Violet 1、Disperse Violet 4、Disperse Violet 15などを挙げることができ、上記塩基性染料とともに、1種類単独、または2種類以上を適宜組み合わせて配合してもよい。
上記天然色素としては、例えば、クチナシ色素、ウコン色素、ベニバナ色素、コチニール色素、シソ色素、ラック色素、銅クロロフィリンナトリウムなどを挙げることができ、上記塩基性染料とともに、1種類単独、または2種類以上を適宜組み合わせて配合してもよい。
(B)芳香族アルコール
上記芳香族アルコールは、ベンゼン環に直接置換しないヒドロキシ基を持つアルコール類のことであり、上記塩基性染料の毛髪への浸透を促進し、染色性を高める効果がある。なお、上記芳香族アルコールとしては、例えば、ベンジルアルコール、2−フェニルエチルアルコール、シンナミルアルコール、フェニルプロパノール、1−フェノキシ−2−プロパノール、フェニルジグリコール、α−メチルベンジルアルコール、ジメチルベンジルカルビノール、ベンジルオキシエタノール、フェノキシエタノール、フェノキシイソプロパノール、p−アニシルアルコールなどを挙げることができ、1種類単独、または2種類以上を適宜組み合わせて配合してもよい。
なお、上記染毛料中の芳香族アルコールの濃度(上記染毛料における配合量)は、0.1重量%以上、好ましくは0.5重量%〜6重量%、より好ましくは2重量%〜5重量%である。
(C)カチオン界面活性剤
上記カチオン界面活性剤は、施術後(ヘアマニキュアを塗布し洗い流した後)の毛髪に対するごわつき、軋みを解消する効果、言い換えると、毛髪に特に柔軟性を付与できるといった効果がある。なお、上記カチオン界面活性剤としては、例えば、セトリモニウムクロリド、ステアリルトリモニウムクロリド、ベヘントリモニウムクロリド、ジココジモニウムクロリド、ジステアリウムジモニウムクロリド、セトリモニウムブロミド、ステアリルトリモニウムブロミド、ベヘントリモニウムブロミドなどを挙げることができる。なお、上述したカチオン界面活性剤を、1種類単独、または2種類以上を適宜組み合わせて配合してもよいが、毛髪に柔軟性を与える効果においては、上述した中でも、セトリモニウムクロリドおよび/またはステアリルトリモニウムクロリドを配合するのが好ましい。
(D)ノニオン界面活性剤
上記ノニオン界面活性剤は、上記染毛料が乳化物の場合、乳化状態の安定化に効果がある。なお、上記ノニオン界面活性剤としては、例えば、ラウレス−2〜40、セテス−2〜40、ステアレス−2〜40、ベヘネス−2〜40、オレス-2〜40、PEG−(5〜10)水添ヒマシ油、脂肪酸グリセリル、ポリグリセリン脂肪酸エステルなどを挙げることができ、1種類単独、または2種類以上を適宜組み合わせて配合してもよい。
なお、上記染毛料に配合するノニオン界面活性剤は、HLB(Hydrophile-Lipophile Balance、以下単にHLBと記す)の値が5〜15程度のものを用いるのが好ましい。また、上記染毛料に配合するノニオン界面活性剤は、特に、ポリオキシエチレンアルキルエーテルが好ましい。
(E)ジメチコン、ジメチコノール
上記ジメチコン、ジメチコノールとは、ポリシロキサン誘導体のことであり、毛髪の滑り性(指通り性)を良好にする効果がある。なお、上記ジメチコン、ジメチコノールの粘度については特に限定されるものでは無いが、髪の滑り性(指通り性)を良好にする観点から、粘度が10000CP〜20000000CP(1×104CP〜2×107CP)程度、好ましくは100000CP〜20000000CP(1×105CP〜2×107CP)程度の高重合ジメチコン、高重合ジメチコノールを配合するのが好ましい。また、上記染毛料には、単独または複数、つまりジメチコンのみ、ジメチコノールのみ、ジメチコンおよびジメチコノールが配合されてもよく、エマルションタイプのジメチコン、ジメチコノールを使用しても良い。なお、上記ジメチコンおよびジメチコノールはノニオン性増粘剤を含まないものが好ましい。
(F)アミノ変性シリコーン
上記アミノ変性シリコーンとは、ジメチコン骨格の一部がアミノ化されたものを指し、毛髪の滑り性、特に毛髪に柔軟性を付与するのに効果がある。なお、上記アミノ変性シリコーンとしては、例えば、アモジメチコン、ビス(ヒドロキシ/メトキシ)アモジメチコン、(ビスイソブチルPEG−14/アモジメチコン)コポリマー、(アクリル酸アルキル/ジアセトンアクリルアミド)コポリマーなどを挙げることができ、1種類単独、または2種類以上を適宜組み合わせて配合してもよい。
(G)ポリエーテル変性シリコーン
上記ポリエーテル変性シリコーンは、ジメチコンの主鎖および側鎖にポリオキシエチレンが導入されたシリコーン重合体を指す。なお、ポリエーテル変性シリコーンとしては、具体的には、PEG3〜25ジメチコン、PEG/PPG−3〜25/3〜25ジメチコン、ポリオキシシリコーン−13、PEG−3〜25メチルエーテルジメチコンなどを挙げることができ、1種類単独、または2種類以上を適宜組み合わせて配合してもよい。なお、上記染毛料に配合するポリエーテル変性シリコーンは、主鎖中にポリエーテル基を含むものを用いるのが好ましい。
また、上記染毛料に配合するポリエーテル変性シリコーンは、HLBの値が7未満のものを用いるのが好ましい。
(H)高級アルコール
上記高級アルコールとは、分子量の大きなアルコール類であり、通常、炭素数10以上のものを指し、上記染毛料が乳化物の場合、乳化状態の安定化に効果がある。なお、上記高級アルコールとしては、例えば、セタノール、ステアリルアルコール、ミリスチルアルコール、ベヘニルアルコールなどを挙げることができ、1種類単独、または2種類以上を適宜組み合わせて配合してもよい。また、染毛料中の高級アルコールの好ましい濃度(染毛料における配合量)は、3質量%〜15質量%である。
また、上記染毛料には、上述した必須成分(A)〜(E)、また当該必須成分に加えて配合される、成分(F)、(G)、(H)の他、必要に応じて保湿剤、PPT類、植物抽出エキス、防腐剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、キレート剤、溶剤、pH調整剤、消臭剤、色素や香料等を適宜配合してもよい。
このように、本発明に係る染毛料は、(A)塩基性染料、(B)芳香族アルコール、(C)カチオン界面活性剤、(D)ノニオン界面活性剤、(E)ジメチコンもしくはジメチコノールを必須含有成分とする。なお、本発明に係る染毛料は、上記各必須成分を含む(例えば、溶媒は水とする)乳化状態の染毛料、つまり、当該毛髪料は乳化物である。また、必要に応じて上記(A)〜(E)の各必須成分に加えて、(F)アミノ変性シリコーン、(G)ポリエーテル変性シリコーン、(H)高級アルコールを配合されてなるものである。
なお、本発明に係る染毛料は、上記必須成分をすべて含ませた単剤式の染毛料である形態に限らず、多剤式の染毛料としてもよい。例えば、本発明に係る染毛料を第1剤と第2剤とからなる多剤式の染毛料とすることも可能である。
例えば、第1剤には、上記成分(A)〜(E)が配合され、第2剤には上記成分(C)および(E)に加えて、(F)アミノ変性シリコーンが配合されてもよい。また、第1剤には、上記成分(A)〜(E)および、(F)アミノ変性シリコーンが配合され、第2剤には上記成分(C)および(E)に加えて、(F)アミノ変性シリコーンが配合されてもよい。さらに、第1剤には、上記成分(A)〜(E)および、(F)アミノ変性シリコーン、(G)ポリエーテル変性シリコーンが配合され、第2剤には上記成分(C)および(E)に加えて、(F)アミノ変性シリコーンが配合されてもよい。なお、上述した剤型の態様は一例であり、剤型の態様をまとめると以下のようになる。
つまり、第1剤には、主に毛髪を染色するための成分、主にトリートメント効果を与える成分(必要に応じて乳化を安定化する成分、例えば(H)高級アルコールなど)が含まれていればよく、第2剤には、主にトリートメント効果を与える成分(必要に応じて乳化を安定化する成分、例えば(H)高級アルコールなど)が含まれていればよい。なお、第1剤と第2剤とに限られるものではなく、主に毛髪を染色するための成分、主にトリートメント効果を与える成分(必要に応じて乳化を安定化する成分)が含まれている染毛料とする第1剤に加えて、トリートメント効果を与える成分が含有されている処理剤とする第2剤および第3剤としても良く、つまり実際のヘアサロン等で許容される範囲でトリートメント効果を与える成分が含有されている処理剤を複数(第2剤、第3剤、さらには第4剤)備えてもよい。
なお、本発明に係る染毛料を多剤式、例えば2剤式とした場合の施術例としては、第1剤を毛髪に塗布した後、次いで、第2剤を毛髪に塗布する。また、第1剤を毛髪に塗布した後、第2剤を毛髪に塗布する前の処置としては、プレーンリンスまたはシャンプー後プレーンリンスが好ましい。
以下、本発明を実施例および比較例に基づき更に詳細に説明するが、本発明の実施例のみに限定されるのではなく、本発明の効果を損なわない量的質的範囲で、各含有成分の組成の組み合わせや配合量を変更してもよい。
〈試料の調製〉
表1〜表8に記載した組成に従い、実施例1〜実施例36、および比較例1〜12の各染毛料を調製し、以下の評価に供した。なお、評価結果は、表1〜表8にそれぞれ併記した。また、特に断らない限り、表1〜8の数値は重量%である。
〈試験例1:染色力(染色性についての評価)〉
染毛処理用白色ヤク毛束1gに対し各実施例および比較例にそれぞれに係る染毛料2gを、当該毛束に均一に塗布し、40℃の条件下で10分間放置した。その後、毛束をよく水洗し、乾燥した毛束の染色性を評価した。なお、染色性についての評価は、パネラー10名が標準光源下で目視にて染色度合い(染色力)を下記の評点に基づいて4段階で評価した。具体的には、各パネラーが下記の基準で採点した。
3点:しっかり染まっている
2点:染まっている
1点:やや染まっている
0点:殆ど染まっていない
そして、表1〜表8には、上記評価項目についてのパネラー10名の合計点を集計し、評価項目の総合評価(評価結果)として下記のように示した。
◎:合計点数が23〜30点
○:合計点数が15〜22点
△:合計点数が7〜14点
×:合計点数が0〜6点
〈試験例2:色持ち(色の持続性についての評価)〉
染毛処理用白色ヤク毛束1gに対し各実施例および比較例にそれぞれに係る染毛料2gを、当該毛束に均一に塗布し、40℃の条件下で10分間放置した。その後、当該各毛束を1%のラウリル硫酸ナトリウム水溶液で洗浄し、さらに水洗するといった工程を10回繰り返した。なお、毛束を1%のラウリル硫酸ナトリウム水溶液で洗浄し、さらに水洗するといった工程を以下では仮に洗浄工程と称す。そして、当該各毛束を乾燥させ、色持ちを評価した。なお、色持ちについての評価は、パネラー10名が標準光源下で目視にて、処理前後の色の差(染毛料を塗布する前の各毛束色と洗浄工程を経た後の各毛束の色の差)を下記の評点に基づいて4段階で評価した。具体的には、各パネラーが下記の基準で採点した。
3点:殆ど褪色していない
2点:やや褪色している
1点:褪色している
0点:殆ど褪色した
そして、表1〜表8には、上記評価項目についてのパネラー10名の合計点を集計し、評価項目の総合評価(評価結果)として下記のように示した。
◎:合計点数が23〜30点
○:合計点数が15〜22点
△:合計点数が7〜14点
×:合計点数が0〜6点
〈試験例3:(施術後の毛髪の)感触〉
ヘアカラーリングをしている20代〜30代の女性10名(毛髪の長さ:セミロングヘア〜ロングヘア)をパネラーとして、各パネラーがシャンプー(洗髪)処理を行った後、各実施例および比較例にそれぞれに係る染毛料を毛髪全体に塗布した。そして、塗布後、10分放置した後、毛髪を良く水洗、乾燥させ、施術後の毛髪の感触について評価した。具体的には、下記の評点に基づいて、トリートメント効果(「毛髪の柔軟性」、「毛髪の滑り性」)について4段階で評価し、下記の基準で採点した。
3点:非常に良い
2点:やや良い
1点:やや悪い
0点:非常に悪い
そして、表1〜表8には、上記評価項目についてのパネラー10名の合計点を集計し、評価項目の総合評価(評価結果)として下記のように示した。
◎:合計点数が23〜30点
○:合計点数が15〜22点
△:合計点数が7〜14点
×:合計点数が0〜6点
〈試験例4:乳化状態の安定性〉
各実施例および比較例にそれぞれ係る染毛料の乳化状態の安定性は、各実施例および比較例にそれぞれ係る染毛料を透明なガラス容器に入れ、50℃、2週間の条件下で放置した後、目視にて分離状態を確認し判断した。そして、下記の評点に基づいて4段階で評価した。
◎:分離が全く見られない
○:僅かに分離が見られる
△:分離が見られる
×:大部分に分離が見られる
〈試験例5:持続性(施術後のトリートメント効果の持続性)〉
ヘアカラーリングをしている20代〜30代の女性10名(毛髪の長さ:セミロングヘア〜ロングヘア)をパネラーとして、各パネラーがシャンプー(洗髪)処理を行った後、実施例1に係る染毛料(第1剤と称す)を毛髪全体に塗布した。そして、塗布後、10分放置した後、毛髪を水洗し、実施例35〜36および比較例11にそれぞれ係る染毛料の何れか1の染毛料(第2剤と称す)を毛髪全体に塗布し水洗した後に評価を行った。具体的には、当該施術直後の感触(柔軟性、滑り性)と、1週間後の感触(柔軟性、滑り性)とを比較し、トリートメント効果(「毛髪の柔軟性」、「毛髪の滑り性」)が持続しているか否かで4段階で評価し、下記の基準で採点した。
3点:施術直後の感触が持続している
2点:施術直後の感触がやや持続している
1点:施術直後の感触があまり持続していない
0点:施術直後の感触が持続していない
そして、表8には、上記評価項目についてのパネラー10名の合計点を集計し、評価項目の総合評価(評価結果)として下記のように示した。
◎:合計点数が23〜30点
○:合計点数が15〜22点
△:合計点数が7〜14点
×:合計点数が0〜6点
なお、商品価値の観点からは各項目(試験例1〜試験例5)の総合評価がいずれも○以上の評価であることが望まれる。
(実施例1〜実施例4、比較例1〜4)
表1に記載した組成に従い、実施例1〜実施例4および比較例1〜4にそれぞれに係る染毛料を調整し、上述の試験例1〜3に従って各染毛料を評価した。具体的には、実施例1〜実施例4および比較例1〜3にそれぞれに係る染毛料は、主に当該各染毛料のpHの値がそれぞれ異なる。
Figure 0004815626
表1の実施例1〜実施例4にみられるように、何れも「染色力」、「色持ち」、「感触(柔軟性)」、「感触(滑り性)」についてそれぞれ良好な効果が得られた。一方、表1の比較例1〜比較例4にみられるように、何れも「染色力」、「色持ち」、「感触(柔軟性)」、「感触(滑り性)」についてそれぞれ良好な効果が得られなかった。
つまり、染毛料のpHの値は6以上、9未満程度が好ましく、特に中性付近(pH=7)がより好ましいことが分かった。言い換えると、染毛料のpHの値が9を超えると(塩基になるに従い)、毛髪に柔軟性や指通りの良さ(毛髪の滑り性)を与えるといったトリートメント効果について良好な結果は得られず、染毛料のpHの値が6未満であると、染毛料の主たる目的(染色力、色持ち)を達成できないことが分かった。
なお、上述の試験例4に従って実施例1〜実施例4それぞれに係る染毛料を評価した結果、実施例1〜実施例4の何れも、「乳化状態の安定性」について分離が全く見られず、優れた結果が得られた。
(実施例5〜実施例17、比較例5〜6)
表2および表3に記載した組成に従い、実施例5〜実施例17および比較例5〜6にそれぞれに係る染毛料を調整し、上述の試験例1〜4に従って各染毛料を評価した。具体的には、実施例5〜実施例17および比較例5〜6にそれぞれに係る染毛料は、主に当該各染毛料に含有されている、ジメチコン、ジメチコノール(それぞれ粘度の違いを含む)、アミノ変性シリコーンがそれぞれ異なる。
Figure 0004815626
Figure 0004815626
表2および表3の実施例5〜実施例17にみられるように、何れも「染色力」、「色持ち」についてそれぞれ良好な効果が得られた。
また、表2および表3の実施例5〜実施例17それぞれに係る染毛料と、比較例5〜6それぞれに係る染毛料とを比較すると、染毛料にジメチコンおよびジメチコノールの何れも配合されていない場合、特に「感触(柔軟性)」(つまり毛髪の柔軟性)について良好な結果を得ることができなかった。
なお、表2および表3の実施例12〜17にみられるように、何れも「感触(柔軟性)」、「感触(滑り性)」ともに優れた効果が得られた。つまり、この結果より、染毛料にジメチコンやジメチコノールとともに、アミノ変性シリコーンが配合されているのが好ましいことが分かる。より具体的には、染毛料におけるジメチコンとジメチコノールとの重量の和(ジメチコンおよびジメチコノールの少なくとも何れか一方が含まれていればよい)の値が、アミノ変性シリコーンの重量の値を超えるのが好ましい。
なお、上述の試験例4に従って実施例5〜実施例17それぞれに係る染毛料を評価した結果、実施例5〜実施例17の何れも、「乳化状態の安定性」について分離が全く見られないか、僅かに分離が見られる程度であり、良好な結果が得られた。
さらには、実施例15〜17にみられるように、染毛料にポリエーテル変性シリコーンが配合され、当該ポリエーテル変性シリコーンのHLBの値が7未満のものを用いると、「乳化状態の安定性」について分離が全く見られず、優れた結果が得られた。
(実施例18〜実施例22、比較例7)
表4に記載した組成に従い、実施例18〜実施例22および比較例7にそれぞれに係る染毛料を調整し、上述の試験例1〜4に従って各染毛料を評価した。具体的には、実施例18〜実施例22および比較例7にそれぞれに係る染毛料は、主に当該各染毛料に含有されている、ノニオン界面活性剤(HLBの値の違いを含む)がそれぞれ異なる。
Figure 0004815626
表4の実施例18〜実施例22にみられるように、「染色力」、「色持ち」、「感触(柔軟性)」、「感触(滑り性)」、についてそれぞれ良好な結果が得られ、「乳化状態の安定性」についても良好な結果が得られた。一方、表4の比較例7の「乳化状態の安定性」については、大部分に分離が見られ、良好な結果は得られなかった。
なお、例えば、実施例19と、実施例20〜22とを比較すると、実施例19の方が「乳化状態の安定性」について、優れた結果が得られた。つまり、上記染毛料の乳化安定化の観点から当該染毛料に配合するノニオン界面活性剤のHLBの値は、5〜15程度のものを用いるのが好ましい。また、実施例18についても「乳化状態の安定性」について、優れた結果は得られ、HLBの値が5〜15程度のノニオン界面活性剤が配合され、より好ましくは、HLBの値が5〜15程度のノニオン界面活性剤とともに、比較的HLBの値が高い(16以上、20程度)ノニオン界面活性剤を配合するのが好ましい。
(実施例23〜実施例24、比較例8)
表5に記載した組成に従い、実施例23〜実施例24および比較例8にそれぞれに係る染毛料を調整し、上述の試験例1〜4に従って各染毛料を評価した。具体的には、実施例23〜実施例24および比較例8にそれぞれに係る染毛料は、主に当該各染毛料に含有されている、高級アルコールがそれぞれ異なる。
Figure 0004815626
表5の実施例23〜実施例24にみられるように、「染色力」、「色持ち」、「感触(柔軟性)」、「感触(滑り性)」、についてそれぞれ良好な結果が得られ、「乳化状態の安定性」については優れた結果が得られた。一方、表5の比較例8の「乳化状態の安定性」については、大部分に分離が見られ、良好な結果は得られなかった。
これより、高級アルコールは、上記染毛料が乳化物の場合、乳化状態の安定化に効果があることが分かった。
(実施例25〜実施例29、比較例9)
表6に記載した組成に従い、実施例25〜実施例29および比較例9にそれぞれに係る染毛料を調整し、上述の試験例1〜4に従って各染毛料を評価した。具体的には、実施例25〜実施例29および比較例9にそれぞれに係る染毛料は、主に当該各染毛料に含有されている、カチオン界面活性剤がそれぞれ異なる。
Figure 0004815626
表6の実施例25〜実施例29にみられるように、「染色力」、「色持ち」、「感触(柔軟性)」、「感触(滑り性)」、「乳化状態の安定性」についてそれぞれ良好な効果が得られた。一方、表6の比較例9にみられるように、「感触(柔軟性)」、「感触(滑り性)」ともに劣り、特に、「感触(柔軟性)」について劣る結果が得られた。
これにより、カチオン界面活性剤は、施術後(染毛料を塗布し洗い流した後)の毛髪に対するごわつき、軋みを解消する効果、言い換えると、毛髪に柔軟性を特に付与できるといった効果があることが分かった。
(実施例30〜実施例34、比較例10)
表7に記載した組成に従い、実施例30〜実施例34および比較例10にそれぞれに係る染毛料を調整し、上述の試験例1〜4に従って各染毛料を評価した。具体的には、実施例30〜実施例34および比較例10にそれぞれに係る染毛料は、主に当該各染毛料に含有されている、芳香族アルコール(濃度の違いを含む)がそれぞれ異なる。
Figure 0004815626
表7の実施例30〜実施例34にみられるように、「染色力」、「色持ち」、「感触(柔軟性)」、「感触(滑り性)」、「乳化状態の安定性」についてそれぞれ良好な結果が得られた。一方、比較例10にみられるように、「染色力」、「色持ち」ともに劣る結果が得られた。
なお、実施例30〜実施例34にみられるように、上記染毛料に配合する芳香族アルコールの濃度は、0.1重量%以上、好ましくは0.5重量%〜6重量%、より好ましくは2重量%〜5重量%である場合、染料の浸透を促進し、染色性を高めるといった効果について優れた結果が得られた。また、上記染毛料に配合する芳香族アルコールの濃度が高いほど、染料の浸透を促進し、染色性を高めることができるが、「感触(柔軟性)」、「感触(滑り性)」、「乳化状態の安定性」についてそれぞれ良好な結果は得られなくなる。
(実施例35〜実施例36、比較例11〜12)
まず、第2剤として、表8に示した組成に従い、実施例35〜実施例36および比較例11にそれぞれに係る染毛料の第2剤を調整した。そして、上述した実施例1の染毛料を第1剤とし、当該第1剤を毛髪に塗布した後、シャンプー後プレーンリンスをし、表8に示した第2剤を毛髪に塗布した。なお、比較例12については、第2剤を使用していない、つまり、上述した実施例1の染毛料を第1剤とし、当該第1剤を毛髪に塗布した後、シャンプー後プレーンリンスをしたのみである。
また、評価項目としては、上述してきた試験例1〜4に加え、試験例5を行い評価した。
Figure 0004815626
表8の実施例35〜実施例36にみられるように、「染色力」、「色持ち」、「感触(柔軟性)」、「感触(滑り性)」、「乳化状態の安定性」についてそれぞれ良好な結果が得られた。また、第1剤を毛髪に塗布した後、第2剤を毛髪に塗布することにより、「感触(持続性)」について優れた結果が得られ、施術直後の感触(柔軟性、滑り性)が持続することが分かった。
一方、表8の比較例11にみられるように、第1剤を毛髪に塗布した後、第2剤を毛髪に塗布したものの、「感触(持続性)」について良好な効果は得られず、施術直後の感触があまり持続していないことが分かった。これより、第2剤には特にアミノ変性シリコーンが配合されていることが好ましいことが分かった。
さらに、表7の比較例12にみられるように、第2剤を塗布しない場合、「感触(持続性)」について良好な効果は得られず、施術直後の感触が持続していないことが分かった。
本発明に係る染毛料は、染毛力を維持しつつ、かつ、施術後においても、毛髪に柔軟性や指通りの良さ(毛髪の滑り性)を与えるといったトリートメント効果を有する、いわゆるヘアマニキュア等、特に、ヘアサロンなどで用いる業務用としてのヘアマニキュア等として有用である。

Claims (5)

  1. 下記の(A)成分、(B)成分、(C)成分、(D)成分、および(E)成分を含有した乳化物であり、
    pHが6〜8.5であり、
    前記(B)成分の濃度は、1〜6重量%であることを特徴とする染毛料。
    (A)成分:塩基性染料
    (B)成分:芳香族アルコール
    (C)成分:カチオン界面活性剤
    (D)成分:HLB5〜15で規定されるラウレス−2〜40、セテス−2〜40、ステアレス−2〜40、オレス−2〜40、ベヘネス−2〜40と、
    HLB5〜15で規定されるPEG−(5〜10)水添ヒマシ油と、
    HLB5〜15で規定される脂肪酸グリセリルと、
    HLB5〜15で規定されるポリグリセリン脂肪酸エステルと
    から群より選択される1または複数のノニオン界面活性剤
    (E)成分:ジメチコンもしくはジメチコノール
  2. 下記の(F)成分をさらに含有することを特徴とする、請求項1記載の染毛料。
    (F)成分:アミノ変性シリコーン
  3. 前記(F)成分の重量の値は、前記(E)成分の重量の値を下回ることを特徴とする、請求項2記載の染毛料。
  4. 下記の(G)成分をさらに含有することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の染毛料。
    (G)成分:HLB(Hydrophile-Lipophile Balance)の値が7未満のポリエーテル変性シリコーン
  5. 第1剤と第2剤とからなる染毛料であって、
    前記第1剤は請求項1、2、4の何れか1に記載の乳化物であり、
    前記第2剤は下記の(C)成分、(E)成分、および(F)成分を含有する処理剤であり、
    前記第1剤を毛髪に塗布した後に第2剤を毛髪に塗布することを特徴とする染毛料。
    (C)成分:カチオン界面活性剤
    (E)成分:ジメチコンもしくはジメチコノール
    (F)成分:アミノ変性シリコーン
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