JP4171566B2 - 毛髪処理剤およびステインリムーバー組成物 - Google Patents

毛髪処理剤およびステインリムーバー組成物 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、染毛用染料、染毛用色素前駆体、コンディショニング用ポリマー、香料、柔軟性付与剤、毛髪用ハリ・コシ付与剤、パーマ効果増強剤、ダメージ低減剤等の各種有効成分を含む毛髪処理剤および、毛髪または皮膚等に付着した染毛剤を除去するためのステインリムーバー組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
毛髪処理剤としては、例えば染毛剤、カール処理剤、毛髪用ハリ・コシ処理剤、ヘアメイク剤等の各種用途がある。そして、これら毛髪処理剤は、配合されている各種有効成分が毛髪内部まで十分に浸透、到達しなければ、それらの作用効果の発現は弱いものである。
上記のような毛髪処理剤混合物に配合された浸透促進剤としては、例えばベンジルアルコールやベンジルオキシエタノール(特開平4−69323号公報)等の芳香族アルコール、N−アルキルピロリドンや低級アルキレンカーボネート(特開平7−33629号公報)などが知られている。
しかしながら、これら浸透促進剤には、浸透促進作用が未だ十分でなく、しかも時折、刺激性が発現するという欠点を有している。また、特に染毛剤用途として皮膚についた場合の脱離性が良いことが求められるが、毛髪への浸透促進性との両立に問題がある。このように、従来の浸透促進剤の有する欠点のない、即ち、刺激がなく皮膚からの脱着性に優れ且つ毛髪への浸透促進作用にも優れた浸透促進剤の開発が望まれている。
【0003】
一方、近年家庭や理容、美容業界で広く使用されるようになってきた酸性染料、天然染料を含有したセミーパマネント染毛剤については以下の欠点も知られている。すなわち、上記染毛剤が毛髪以外の皮膚に染着してしまった場合に、非常に落ちにくいという欠点があり、また、従来より広く使用されている酸化染料配合のパーマネント染毛剤も、一般的にはセミパーマネント剤よりは弱いが、同様の皮膚染着の不具合がある。このような染着成分を有効に除去することは非常に困難であった。また、セミパーマネントやパーマネントカラーを行った後、好みの色でなかった場合などは、脱色することが望まれるが、髪に染着した色素を脱色することも非常に困難であった。
そこで、従来より、染毛剤が染着した皮膚及び毛髪を脱色する技術が種々提案されており、例えば、染毛剤で着色した皮膚用の脱色剤として、還元性物質としてチオグリオール酸/キレート剤を配合したものが提案されているが(特開昭49−81548号公報)、パーマネントカラーである酸化染料のみを対象としており、酸性色素、天然色素等を含有したセミパーマネントカラーへの効果は期待し難かった。
【0004】
一方、酸性色素、天然色素等で着色した毛髪用の脱色剤としては、亜硫酸塩類/ベンジルアルコール/カチオン界面活性剤による毛髪用脱色剤も提案されているが(特開平4−356413号公報)、これは毛髪に対する作用のみに限定されており、上記要望を未だ満足しうるものではなかった。
また、染着した染毛剤に対する除去剤として、尿素及び/又はチオ尿素/亜硫酸塩類及び/又はアルカリ成分による除去剤も提案されているが(特開平8−239309号公報)、アルカリ領域となることから皮膚への刺激も懸念され、未だ満足しうるものではない。なお、セミパーマネントカラーで染色する際の皮膚への染着を防止するために特定のアンモニウム塩を配合したものが提案されてるが(特開昭58−180421号公報)、この防止剤は染毛剤で染色する際に生え際に予め塗布することによって皮膚への染着を防止するものであり、皮膚に付着した染毛剤を除去するステインリムーバーとは使用方法が異なり、該防止剤をそのままステインリムーバーに使用することはできなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は毛髪処理剤の種々の有効成分、例えば、染毛用染料、染毛用色素前駆体,コンディショニング用ポリマー、香料、柔軟性付与剤、ハリ・コシ付与剤、パーマ効果増強剤、ダメージ低減剤等の浸透速度あるいは浸透量が改善され、しかも皮膚に対する刺激が極めて少なくまた皮膚からの脱着性に優れた毛髪処理剤を提供することを目的とする。
また、本発明は従来のステインリムーバーの上記欠点を解消し、一般に染毛剤に対して、特に酸性染料、酸化染料を使用した染毛剤に対しても十分なステイン除去性能を発揮し、且つ皮膚に対する刺激が少ない優れたステインリムーバー組成物を提供することを目的とする。
すなわち、本発明は染毛剤等の浸透速度または浸透量の優れた毛髪処理剤を提供すると同時に、一般に染毛剤の除去能の高い優れたステインリムーバー組成物を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記優れた毛髪処理剤を提供するという課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、油剤、乳化助剤等として良好な性質を有する特定のアルキルグリセリルエーテル類に着目するに至り、下記の一般式(1)で表される、この特定のグリセリルアルキルエーテル類を毛髪処理剤に配合すると、後述する実施例や比較例に示すように、従来より使用されている浸透促進剤に比較して、混合物中の各種有効成分の浸透速度及び浸透量が格段に改善され、しかも皮膚に対して刺激が少なくまた皮膚からの脱着性に優れた毛髪処理剤が得られることを見出した。
更に本発明者等は、上記優れたステインリムーバーを提供するという課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、皮膚や毛髪等に染着した染毛剤を除去するために配合される化合物のステイン除去効果が特定のアルキルグリセリルエーテル類の構造に由来することに着目するに至り、更に鋭意検討を重ねた結果、前記と同一の下記の一般式(1)で表されるアルキルグリセリルエーテル類を配合すると、後述する実施例及び比較例に示すように、従来より染着した染毛剤を除去するステインリムーバーの有効成分として配合されていた化合物を使用したステインリムーバー組成物に比較して、酸性染料を使用した染毛剤に対して十分な除去効果を発揮し、しかも皮膚に対する刺激が極めて少ないことを見出した。
本発明者らは、以上の知見に基づき本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は下記の一般式(1)
【0007】
【化4】
Figure 0004171566
(1)
(R1は炭素数1〜22の飽和もしくは不飽和の直鎖、分岐鎖または環式の炭化水素基またはこれらの誘導体を表し、R2及びR3は水素もしくは炭素数1〜22の飽和もしくは不飽和の直鎖、分岐鎖および/または環式の炭化水素基またはこれらの誘導体であり、R2とR3が同時に水素になることは無い)で表される特定のアルキルグリセリルエーテル類の1種もしくは2種以上、及び他の有効成分を含有してなることを特徴とする毛髪処理剤、および、上記一般式(1)で表される特定のアルキルグリセリルエーテル類の1種もしくは2種以上を有効成分として配合するしてなることを特徴とするステインリムーバー組成物である。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明の毛髪処理剤は、浸透促進剤として下記の一般式(1)で表される特定のアルキルグリセリルエーテル類の1種または2種以上及び他の有効成分を含有するものであり、前記特定のアルキルグリセリルエーテル類の1種または2種以上が浸透促進剤として作用し他の有効成分の浸透速度、浸透量を向上させるものである。また、本発明のスイテインリムーバー組成物は、前記一般式(1)で表される特定のアルキルグリセリルエーテル類の1種もしくは2種以上を皮膚及び毛髪に染着した染毛剤を除去するステイン除去成分(有効成分)として含有するものであり、該成分がステインリムーバーとして皮膚及び毛髪に染着した染毛剤に対して優れた除去性能を発揮するものである。
【0009】
【化5】
ここで、上述の特定のアルキルグリセリルエーテルは下記の一般式(1)で表される化合物である。
Figure 0004171566
(1)
(式中、R1は炭素数1〜22の飽和もしくは不飽和の直鎖、分岐鎖または環式の炭化水素基またはこれらの誘導体を表し、R2及びR3は水素もしくは炭素数1〜22の飽和もしくは不飽和の直鎖、分岐鎖および/または環式の炭化水素基またはこれらの誘導体であり、R2とR3が同時に水素になることは無い)
【0010】
ここで、本発明の毛髪処理剤およびステインリムーバー組成物のいずれについても、上記R1の具体例としては、例えばイソプロピル基(略記;iPr)、アリル基(略記;CH2CH=CH2)、メチル基(略記;Me)、エチル基(略記;Et)、プロピル基(略記;Pr)、ブチル基(略記;Bu)、ペンチル基(略記;Pn)、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、ミリスチル基、ペンタデシル基、パルミチル基、ステアリル基、ベヘニル基、イソブチル基、t−ブチル基、1−メチルヘプチル基、2−エチルヘキシル基、ブチニル基、ペンテニル、ヘキセニル基、ミリステニル基、ペンタデセニル基、パルミテニル基、オレイル基、リノール基、リノレイル基、アラキジル基、2−エチルヘキセニル基、シクロペンチル基、シクロペンタジエニル基、シクロヘキシル基、4−メチルシクロヘキシル基、4−メトキシシクロヘキシル基、4−ヒドロキシシクロヘキシル基、フェニル基、4−メチルフェニル基、4−メトキシフェニル基、4−ヒドロキシフェニル基、ビフェニル基及びシクロオクタジエニル基等を挙げることができる。本発明のステインリムーバー組成物に関しては、R1の例として更にベンジル基を挙げることができる。
【0011】
本発明の毛髪処理剤およびステインリムーバー組成物の何れに関しても、R1は炭素数1〜12の飽和若しくは不飽和の直鎖、分枝鎖または環式炭化水素基またはこれらの誘導体が好ましく、特に炭素数1〜7の飽和若しくは不飽和の直鎖炭化水素基またはこれらの誘導体、例えば、イソプロピル基、アリル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基等が好ましい。
また、上記R2、R3の具体例としては、上記R1と同様の基を挙げることができ、水素、または炭素数1〜12の飽和若しくは不飽和の直鎖、分枝鎖または環式炭化水素基またはこれらの誘導体が好ましく、特に水素、または炭素数1〜7の飽和若しくは不飽和の直鎖炭化水素基またはこれらの誘導体、例えば、水素、イソプロピル基、アリル基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ペンチル基等が好ましい。但し、R2、R3が同時に水素となることはない。
一般式(1)で表される上記特定のアルキルグリセリルエーテル類において、R1〜R3は同一であっても異なっていてもよいが、R2とR3が同時に水素である場合は除かれる。また、上記特定のアルキルグリセリルエーテル類は1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて使用することができる。
【0012】
本発明の毛髪処理剤における上記化合物の配合量は特に制限されるものではないが、混合物全体に対して一般には0.1〜60%(質量%、以下同様)、好ましくは1〜30%、さらに好ましくは3〜20%である。
本発明の毛髪処理剤は、上述したように上記特定のアルキルグリセリルエーテル類が混合物中に配合された有効成分の浸透促進剤として機能するものであり、上記アルキルグリセリルエーテル類を配合することによって、上記具体的な用途における各種有効成分を毛髪の内部まで浸透させる際に、その浸透速度を向上させ、あるいはその浸透量を向上させることができ、その結果、それぞれの有効成分の作用効果を強く発揮させることができる。
【0013】
本発明の毛髪処理剤の用途としては、例えば染毛剤、カール処理剤、毛髪用ハリ・コシ付与剤、ヘアコンディショナー等が挙げられる。なお、本発明の毛髪処理剤の特に好適な用途として染毛剤を挙げることができる。
ここで、本発明の毛髪処理剤の有効成分としては、その種類が特に制限されるものではなく、本発明の毛髪処理剤の用途等によって適宜選定することができる。例えば染毛用色素成分、染毛用色素前駆体、ケラチン還元剤、毛髪柔軟性付与剤、毛髪用ハリ・コシ付与剤等の各種有効成分が挙げられる。
【0014】
なお、本発明の毛髪処理剤におけるこれらの有効成分の配合量は、特に制限されるものではなく、各成分の有効量を配合することができ、例えば染毛用色素成分であれば、混合物全体に対して0.001〜5%とするのが好ましく、0.01〜1%が特に好ましく、染毛用色素前駆体であれば、混合物全体に対して0.01〜5%とするのが好ましく、0.1〜4%が特に好ましく、ケラチン還元剤であれば、混合物全体に対して0.01〜5%とするのが好ましく、0.1〜2%が特に好ましく、毛髪柔軟性付与剤であれば、混合物全体に対して0.1〜30%とするのが好ましく、1〜20%が特に好ましく、毛髪用ハリ・コシ付与剤であれば、組成物全体に対して0.1〜30%とするのが好ましく、1〜20%とするのが特に好ましい。
例えば染毛剤として用いる場合、有効成分は酸性染料、植物色素等の染毛用色素成分などであり、具体的には、酸性染料としては、例えば、ニトロ染料、アゾ染料、ニトロソ染料、トリフェニルメタン染料、キサンチン染料、キノリン染料、アントラキノン染料、インジゴ染料等が挙げられ、これらは1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて使用される。
【0015】
これらの染料として、より具体的には、例えば赤色2号、赤色3号、赤色102号、赤色104号、赤色105号、赤色106号、黄色4号、黄色6号、緑色3号、青色1号、青色2号、赤色201号、赤色227号、赤色220号、赤色230号、赤色231号、赤色232号、橙色205号、橙色207号、黄色202号、黄色203号、緑色201号、緑色204号、緑色206号、青色202号、青色203号、青色205号、褐色201号、赤色401号、赤色602号、赤色503号、赤色504号、赤色506号、橙色402号、黄色402号、黄色403号、黄色406号、黄色407号、緑色401号、緑色402号、紫色401号、黒色401号等が用いられる。
これらのうち、染毛力の観点より、特に好ましい酸性染料は、黄色4号、緑色204号、赤色2号、赤色102号、緑色3号、青色1号、青色205号、黄色203号、黄色403号、赤色106号、赤色201号、赤色227号、橙色205号、黒色401号、緑色201号又は紫色401号等である。
【0016】
また、天然色素としては、例えばカロチノイド系、アントラキノン系、フラボノイド系(アントシアニン系、カルコン系、フラボン系)、ポリフィリン系、ジケトン系、ベタシアニン系、アゾフィロン系等が挙げられ、より具体的には、例えばアカネ色素、アナトー色素、パプリカ色素、クチナシ黄色色素、抽出カロチン、コチニール色素、ラック色素、赤キャベツ色素、シソ色素、紫コーン色素、エルダーベリー色素、ボイセンベリー色素、ブドウ果皮色素、ブドウ果汁色素、ムラサキイモ色素、ベニバナ黄色素、ベニバナ赤色素、コウリャン色素、タマネギ色素、カカオ色素、サンダルウッド色素、スピルリナ青色素、クロロフィル、ウコン色素、ビーレッド、紅麹赤色素、紅麹黄色素、クチナシ青色素、クチナシ赤色素等が挙げられる。
【0017】
更に、染毛用色素前駆体としては、より具体的には、例えばパラフェニレンジアミン、硫酸トルエン−2,5−ジアミン、パラアミノフェノール、オルトアミノフェノール、メタフェニレンジアミン、レゾルシン等を挙げることができる。また、カール処理剤として用いる場合、有効成分としてはケラチン還元剤等を挙げることができ、より具体的には、例えばジチオジグリコール酸又はその塩、L−システイン、チオグリコール酸等が挙げられる。更に、毛髪用ハリ・コシ付与剤として用いる場合、有効成分としては、例えば3−メチル−1,3−ブタンジオール、2,7−ナフタレンジスルホン酸2ナトリウム、ヘキシレングリコール、混合植物抽出液等の毛髪用ハリ・コシ付与剤等が挙げられる。更にまた、ヘアコンディショナーとして用いる場合、有効成分としては、毛髪柔軟性付与剤等を挙げることができ、より具体的には、例えば塩化ステアリルトリメチルアンモニウム等のカチオン性界面活性剤、尿素、チオ尿素、グリコール酸又はその塩に代表されるα−ヒドロキシモノカルボン酸又はその塩等を挙げることができる。
【0018】
本発明の毛髪処理剤混合物には、上記浸透促進剤や各種用途における上記有効成分の他に、本発明の目的、効果を妨げない範囲で種々の添加剤を適宜加えることができる。
例えば、着香料を加えて、心地よい香りを与えたり、着色料を加えて、種々の外観色に調整することもできる。また、毛髪変形処理後の毛髪の感触をよくするため、種々のカチオン性界面活性剤、ペプチド、アミノ酸、カチオン性高分子化合物、シリコンオイル、アミノ変性シリコン、グリコール変性シリコン、レシチン、ラノリン等を1種単独で又は2種以上を適宜組み合わせて配合することができる。
更に、パーマネントウエーブ処理剤等の毛髪変形処理剤の作用効果を更に高めるために、種々の溶剤として、例えばエチルアルコール、イソプロピルアルコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、1,3−ブチレングリコール、1,2−ブチレングリコール、ジプロピレングリコール、γ−ブチロラクトン等、また、水素結合破壊剤として、例えば尿素、チオ尿素及びアルキル誘導体等を配合することもできる。
【0019】
本発明のステインリムーバー組成物における上記化合物の配合量も特に制限されるものではなく、例えば組成物全量に対して0.1〜60%とするのが好ましく、より好ましくは1〜30%、最も好ましくは3〜20%である。
本発明のステインリムーバー組成物には、上記必須成分以外にも本発明の目的、効果を妨げない範囲で各種界面活性剤、高分子化合物、油性成分、還元性物質、シリコーン及び/またはその誘導体、香料、防腐剤、紫外線吸収剤、pH調整剤、酸化防止剤、殺菌剤等の種々の添加剤を適宜常用量加えることができる。
【0020】
本発明の毛髪処理剤およびステインリムーバー組成物に使用し得る香料としては、例えば、脂肪族炭化水素,テルペン炭化水素,芳香族炭化水素等の炭化水素類、脂肪族アルコール,テルペンアルコール,芳香族アルコール等のアルコール類、脂肪族エーテル,芳香族エーテル等のエーテル類、脂肪族オキサイド,テルペン類のオキサイド等のオキサイド類、脂肪族アルデヒド,テルペン系アルデヒド,水素化芳香族アルデヒド,チオアルデヒド,芳香族アルデヒド等のアルデヒド類、脂肪族ケトン,テルペンケトン,水素化芳香族ケトン,脂肪族環状ケトン,非ベンゼン系芳香族ケトン,芳香族ケトン等のケトン類、アセタール類、ケタール類、フェノール類、フェノールエーテル類、脂肪酸,テルペン系カルボン酸,水素化芳香族カルボン酸,芳香族カルボン酸等の酸類、酸アマイド類、脂肪族ラクトン,環状ラクトン,テルペン系ラクトン,水素化芳香族ラクトン,芳香族ラクトン等のラクトン類、脂肪族エステル,フラン系カルボン酸族エステル,脂肪族環状カルボン酸エステル,シクロヘキシルカルボン酸族エステル,テルペン系カルボン酸エステル,芳香族カルボン酸エステル等のエステル類、ニトロムスク類、ニトリル,アミン,ピリジン類、キノリン類、ピロール,インドール等の含窒素化合物等の合成香料、動物,植物からの天然香料、天然香料及び/又は合成香料を含む調合香料等を挙げることができ、これらは1種単独で又は2種以上を適宜混合して使用することができる。
より具体的には、例えば、1996年化学工業日報社刊、印藤元一著「合成香料化学と商品知識」、1969年、ステファン アークタンダー(STEFFEN ARCTANDER)著“パヒューム アンド フレバー ケミカルズ(Perfume and Flavor Chemicals)”等に記載された香料等が好適に使用できる。以下に主な香料名を示す。
アルデヒドC6〜C12、アニスアルデヒド、アセタールR、アセトフェノン、アセチルセドレン、アドキサール、アリルアミルグリコレート、アリルシクロヘキサンプロピオネート、アルファダマスコン、ベータダマスコン、デルタダマスコン、アンブレットリッド、アンブロキサン、アミルシンナミックアルデヒド、アリルシンナミックアルデヒドジメチルアセタール、アミルバレリアネート、アミルサリシレート、イソアミルアセテート、イソアミルサリシレート、オウランチオール、アセチルユゲノール、バクダノール、ベンジルアセテート、ベンジルアルコール、ベンジルサリシレート、ベルガミールアセテート、ボルニルアセテート、ブチルブチレート、パラターシャリーブチルシクロヘキサノール、オルトターシャリーブチルシクロヘキサノール、ベンツアルデヒド、ベンジルフォーメート、カリオフィレン、カシュメラン、カルボン、セドロアンバー、セドリルアセテート、セドロール、セレストリッド、シンナミックアルコール、シンナミックアルデヒド、シスジャスモン、シトラール、シトラールジメチルアセタール、シトラサール、シトロネラール、シトロネロール、シトロネリルアセテート、シトロネリルフォーメート、シトロネリルニトリル、シクラセット、シクラメンアルデヒド、シクラプロップ、キャロン、クマリン、シンナミルアセテート、デルタC6〜C13ラクトン、ジメチルベンジルカービノール、ジヒドロジャスモン、ジヒドロリナノール、ジヒドロミルセノール、ジメトール、ジミルセトール、ジフェニルオキサイド、エチルワニリン、ユゲノール、フルイテート、フェンチールアルコール、フェニルエチルフェニルアセテート、ガラキソリッド、ガンマーC6〜C13ラクトン、ゲラニオール、ゲラニルアセテート、ゲラニルフォーメート、ゲラニルニトリル、ヘディオン、ヘリオナール、ヘリオトロピン、シス−3−ヘキセノール、シス−3−ヘキセニールアセテート、シス−3−ヘキセニールサリシレート、ヘキシルシンナミックアルデヒド、ヘキシルサリシレート、ヒヤシンスジメチルアセタール、ハイドロトロピックアルコール、ヒドロキシシトロネラール、インドール、イオノン、イソボルニルアセテート、イソシクロシトラール、イソEスーパー、イソユゲノール、イソノニルアセテート、イソブチルキノリン、ジャスマール、ジャスモラクトン、ジャスモフィラン、コアボン、リグストラール、リリアール、ライムオキサイド、リモネン、リナロール、リナロールオキサイド、リナリルアセテート等が挙げられる。
さらに具体的には、例えば下記組成からなる香料組成物などが特に好適に使用される。
【0021】
【表1】
Figure 0004171566
【0022】
なお、上記香料を本発明の毛髪処理剤またはステインリムーバー組成物に配合する場合、その配合量は毛髪処理剤またはステインリムーバー組成物の剤型等によって適宜選定することができ、フォーム剤であれば混合物全体に対して0.05〜0.5%とするのが好ましく、0.1〜0.2%が特に好ましく、スプレー剤であれば0.001〜0.2%とするのが好ましく、0.05〜0.1%が特に好ましく、クリーム剤,ジェル剤であれば0.001〜0.2%とするのが好ましく、0.01〜0.1%とするのが特に好ましい。
【0023】
本発明の毛髪処理剤およびステインリムーバー組成物は、いずれもその剤型が特に限定されるものではなく、用途に応じてエマルジョン,サスペンジョン,ゲル,透明溶液,エアゾール等の各種剤型とすることができる。また、その調製方法も特に限定されるものではなく、上記必須成分、必要に応じた任意成分を添加し、各剤型の常法に従って調製することができる。
本発明のステインリムーバー組成物は、その用法、用量等が特に制限されるものではなく、用途、剤型に合わせて常用量のステインリムーバー組成物を常法に従って使用することができ、例えば組成物が液剤であれば、コットンパフや綿棒にステインリムーバー組成物を含浸させ、染着部をたたくようにしてステイン除去を行い、染着がひどい場合には、組成物含浸コットンパフ、綿棒を染着部に約3分間湿布し、その後、たたくようにして汚れを落とし、最終的に洗い流す使用法などを挙げることができる。
【0024】
【実施例】
以下、本発明を実施例及び比較例に基づいて更に具体的に説明するが、本発明は下記実施例によって限定されるものではない。
以下の実施例において、本発明の毛髪処理剤またはステインリムーバーの評価のために以下の試験を行なった。
【0025】
<染色性試験>
毛髪処理剤をn=5となるように白髪混じりのヒトの毛髪に塗布し、それを30℃の室内に15分間放置した。その後、毛髪を通常のシャンプーにて洗浄し、水で十分にすすいだ後に乾燥して、以下の評価基準に従ってその染色性を評価し、一番評価が集まったランクを染毛性の評価点とした。
染色性評価基準は以下の通り:
ランク 状態
5 著しく優れた染色性の場合
4 優れた染色性の場合
3 並の染色性の場合
2 やや劣った染色性の場合
1 著しく劣った染色性の場合
【0026】
<脱離性試験>
毛髪処理剤各0.5mlを5名のパネラーの前腕内側部に塗布し、15分間放置した後、水洗し、次いで通常の染着除去剤を含浸させたコットンパフによって各染着部位を3分間湿布し、その後たたくようにして染着した毛髪処理剤を除去した後、染着除去剤を洗い流し、毛髪処理剤の皮膚からの脱離性を下記評価基準に従って目視にて評価し、一番評価が集まったランクを脱離性の評点とした。
脱離性評価基準は以下の通り:
ランク 状態
○ 塗布跡が残らなかった
△ やや塗布跡が残った
× 塗布跡がかなり残った
【0027】
<ステイン除去試験>
市販の酸性染毛料を5名のパネラーの前腕内側部の各7箇所に約0.5mlずつ塗布し、15分放置した後、水洗し、次いで実施例または比較例のステインリムーバー組成物を含浸させたコットンパフによって各染着部位に3分間湿布し、その後、たたくようにして染着した染毛料をを除去した後、ステインリムーバー組成物を洗い流し、酸性染毛料の皮膚からの除去性を下記評価基準に従って目視にて評価し、一番評価の集まったランクをステイン除去性の評点とした。
ステイン除去性評価基準は以下の通り:
ランク 状態
5 除去性が著しく優れていた
4 除去性が優れていた
3 並の除去性を示した
2 除去性がやや劣っていた
1 除去性が著しく劣っていた
【0028】
<刺激感試験>
毛髪処理剤に関しては、各1gを5名のパネラーの前腕内側部に塗布した後、その間の刺激感を下記評価基準に従って官能評価し、パネラーの評価が一番集まったランクを刺激感の評価点とした。ステインリムーバー組成物に関しては、各1mlを5名のパネラーの前腕内側部に塗布した後、放置し、その間の刺激感を下記評価基準に従って官能評価し、パネラーの評価が一番集まったランクを刺激感の評価点とした。
刺激感評価基準は毛髪処理剤およびステインリムーバーの何れについても以下の通りである:
ランク 状態
○ 刺激感がなかった
△ 刺激感がややあった
× 刺激感があった
【0029】
[実施例1〜3、比較例1〜2]
表2の組成からなる染毛用の毛髪処理剤を常法に従って調製した。実施例における浸透促進剤は一般式(1)の化合物を用いた。得られた各染毛用の毛髪処理剤に含まれる浸透促進剤の効果を評価するために、それぞれの毛髪処理剤を使用して、上記染毛性試験を行い、その染毛性を評価した。また、毛髪処理剤の皮膚に対する刺激性及び皮膚からの脱離性を評価するために、上記刺激感試験及び脱離性試験を行い、刺激感及び脱離度を評価した。結果を表2に併記する。
【表2】
Figure 0004171566
【0030】
表2の結果によれば、実施例1〜3の染毛用の毛髪処理剤は、従来の染毛用の毛髪処理剤(比較例1)に比べて染色性が向上するのみならず、皮膚に対する刺激もなく且つ皮膚からの脱離性にも優れており、その浸透促進効果、皮膚に対する刺激感及び皮膚からの脱着性が改善されていることが認められる。なお、浸透促進作用を有する化合物を用いていない比較例2の場合には、不十分な染色性しか示さなかった。
【0031】
[実施例4]
下記組成の黒色染色用の毛髪処理剤を定法にしたがって調製した。
組成
成 分 名 配合量(質量%)
黒色401号 0.1
紫色401号 0.1
エタノール 20
キサンタンガム 1.0
N−メチルピロリドン 2.0
R1がPr、R2がH、R3がiPrである一般式(1)の化合物 5.0
乳酸・クエン酸緩衝液(pH3となるに必要な量) 適 量
香料 適 量
水 適 量
合 計 100
得られた毛髪処理剤について上記実施例1〜3と同様に染色性、刺激感及び脱離性を評価したところ、実施例1〜3と同様の優れた染色性を示し、また、皮膚に対する刺激はほとんど見られずかつ皮膚からの優れた脱離性を示した。
【0032】
[実施例5]
下記組成の黒色染色用の毛髪処理剤を定法にしたがって調製した。
組成
成 分 名 配合量(質量%)
黒色401号 0.1
紫色401号 0.1
エタノール 20
キサンタンガム 1.0
N−メチルピロリドン 2.0
R1がiPr、R2がPr、R3がHである一般式(1)の化合物 5.0
乳酸・クエン酸緩衝液(pH3となるに必要な量) 適 量
香料 適 量
水 残 量
合 計 100
得られた毛髪処理剤について上記実施例1〜3と同様に染色性、刺激感及び脱離性を評価したところ、実施例1〜3と同様の優れた染色性を示し、また、皮膚に対する刺激はほとんど見られずかつ皮膚からの優れた脱離性を示した。
【0033】
[実施例6]
下記組成からなるブラウン色染毛用の毛髪処理剤を常法に従って調製した。
組成
成 分 名 配合量(質量%)
紫色401号 0.07
橙色205号 0.1
赤色204号 0.01
黒色401号 0.03
エタノール 10
キサンタンガム 1.0
R1がEt、R2がH、R3がBuである一般式(1)の化合物 5.0
クエン酸・クエン酸ナトリウム緩衝液(pH3となるに必要な量) 適 量
香料 適 量
水 残 量
合 計 100
得られた毛髪処理剤について上記実施例1〜3と同様に染色性、刺激感及び脱離性を評価したところ、実施例1〜3と同様の優れた染色性を示し、また、皮膚に対する刺激はほとんど見られずかつ皮膚からの優れた脱離性を示した。
【0034】
[実施例7]
下記組成からなるブラウン色染毛用の毛髪処理剤を常法に従って調製した。
組成
成 分 名 配合量(質量%)
紫色401号 0.07
橙色205号 0.1
赤色204号 0.01
黒色401号 0.03
エタノール 15
キサンタンガム 1.0
R1がEt、R2がMe、R3がBuである一般式(1)の化合物 5.0
クエン酸・クエン酸ナトリウム緩衝液(pH3となるに必要な量) 適 量
香料 適 量
水 残 量
合 計 100
得られた毛髪処理剤について上記実施例1〜3と同様に染色性、刺激感及び脱離性を評価したところ、実施例1〜3と同様の優れた染色性を示し、また、皮膚に対する刺激はほとんど見られずかつ皮膚からの優れた脱離性を示した。
【0035】
[実施例8]
下記組成の成分を均一に混合することにより、ケラチン還元剤含有毛髪処理剤を調製した。
組成
成 分 名 配合量(質量%)
チオグリコール酸 4.5
R1、R3がCH2CH=CH2、R2がHである一般式(1)の化合物 5.0
炭酸水素アンモニウム 2.0
メチルナフチルケトン 3.0
モノエタノールアミン 0.9
エタノール 15.0
水 残 量
合 計 100
得られた毛髪処理剤を用いて常法によりパーマネントウェーブ処理を行ってカール形成能を評価したところ、優れたカール形成能を示した。また実施例1〜3と同様に刺激感を評価したところ、皮膚に対する刺激はほとんどなかった。
【0036】
[実施例9]
下記組成の成分を均一に混合することにより、ハリ・コシ付与用毛髪処理剤を調製した。
組成
成 分 名 配合量(質量%)
2,7−ナフタレンジスルホン酸2ナトリウム
(毛髪用はり・こし付与剤) 3.0
R1がPr、R2がH、R3がiPrである一般式(1)の化合物 10.0
エタノール 25.0
クエン酸ナトリウム 0.1
クエン酸 0.5
乳酸 5.0
水 残 量
合 計 100
得られた毛髪処理剤を用いて毛髪を常法により処理したところ、シャンプーした後にも長期に亘って毛髪に十分に高いハリ・コシを付与することができた。また実施例1〜3と同様に刺激感を評価したところ、皮膚に対する刺激はほとんど認められなかった。
【0037】
[実施例10]
下記組成の成分を均一に混合することにより、ヘアコンディショナー用毛髪処理剤を調製した。
組成
成 分 名 配合量(質量%)
グリコール酸(柔軟性付与剤) 1.5
グリコール酸ナトリウム(柔軟性付与剤) 1.5
プロピレングリコール 25.0
キサンタンガム 0.5
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム(柔軟性付与剤) 1.0
R1がEt、R2がH、R3がBuである一般式(1)の化合物 5.0
水 残 量
合 計 100
得られた毛髪処理剤を用いて毛髪を常法により処理したところ、処理後、洗髪し、乾燥したとき及び洗髪24時間後にも十分に高い柔軟性を示した。また、また実施例1〜3と同様に刺激感を評価したところ、皮膚に対する刺激はほとんど認められなかった。
【0038】
[実施例11]
下記組成の永久染毛剤組成物(ジェルタイプ)(毛髪処理剤)を常法により製造した。
組成
成 分 名 配合量(質量%)
1.硫酸トルエン2,5−ジアミン 3.0
2.パラアミノフェノール 1.0
3.ラッカーゼ 0.5
4.キサンタンガム 0.5
5.ヒドロキシエチルセルロース 0.5
6.R1がPr、R2がH、R3がiPrである一般式(1)の化合物 5.0
7.エタノール 5.0
8.水酸化ナトリウム(pH7に調整する量) 適 量
9.精製水 残 量
合 計 100
得られた永久染毛剤組成物を用いて常法により毛髪を処理した後、染毛性を目視観察し、毛髪の感触を官能評価したところ、非常に良好な染毛性を示し、滑らかさ、柔らかさ、指どおりの良さのいずれの項目においても、良好な感触であった。また、実施例1〜3と同様に刺激感を評価したところ、皮膚に対する刺激もほとんどなかった。
【0039】
[実施例12]
下記組成の永久染毛剤組成物(クリームタイプ)(毛髪処理剤)を常法により製造した。
組成
成 分 名 配合量(質量%)
1.硫酸トルエン−2,5−ジアミン 3.0
2.パラアミノフェノール 1.0
3.モノステアリン酸デカグリセリル 3.0
4.セトステアリルアルコール 0.5
5.ステアリン酸 0.8
6.R1がEt、R2がH、R3がBuである一般式(1)の化合物 5.0
7.キサンタンガム 1.0
8.ラッカーゼ 1.0
9.カルボキシメチルセルロース 1.0
10.水酸化ナトリウム(pH7に調整する量) 適 量
11.精製水 残 量
合 計 100
得られた永久染毛剤組成物を用いて常法により毛髪を処理した後、染毛性を目視観察し、毛髪の感触を官能評価したところ、非常に良好な染毛性を示し、滑らかさ、柔らかさ、指どおりの良さのいずれの項目においても、良好な感触であった。また、実施例1〜3と同様に刺激感を評価したところ、皮膚に対する刺激もほとんどなかった。
【0040】
[実施例13]
下記組成の永久染毛剤組成物(エアゾールタイプ)(毛髪処理剤)を常法により製造した。
組成
成 分 名 配合量(質量%)
1.硫酸トルエン−2,5−ジアミン 3.0
2.パラアミノフェノール 2.0
3.レゾルシン 0.5
4.ラッカーゼ 0.5
5.ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム 0.5
6.ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 0.2
7.R1がMe、R2がH、R3がPnである一般式(1)の化合物 5.0
8.エタノール 5.0
9.水酸化ナトリウム(pH7に調整する量) 適 量
10.LPG(4kg/cm2) 7.0
11.精製水 残 量
合 計 100
得られた永久染毛剤組成物を用いて常法により毛髪を処理した後、染毛性を目視観察し、毛髪の感触を官能評価したところ、非常に良好な染毛性を示し、滑らかさ、柔らかさ、指どおりの良さのいずれの項目においても、良好な感触であった。また、実施例1〜3と同様に刺激感を評価したところ、皮膚に対する刺激もほとんどなかった。
【0041】
[実施例14]
下記組成の永久染毛剤組成物(ジェルタイプ)(毛髪処理剤)を常法により製造した。
組成
成 分 名 配合量(質量%)
1.硫酸トルエン2、5ジアミン 3.0
2.パラアミノフェノール 1.0
3.メタフェニレンジアミン 0.5
4.レゾルシン 1.0
5.エタノール 5.0
6.R1、R3がPr、R2がHである一般式(1)の化合物 5.0
7.ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム 0.3
8.ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド 0.2
9.ラッカーゼ 0.5
10.水酸化ナトリウム(pH7に調整する量) 適 量
11.LPG(4kg/cm2) 4.0
12.精製水 残 量
合 計 100
【0042】
得られた永久染毛剤組成物を用いて常法により毛髪を処理した後、染毛性を目視観察し、毛髪の感触を官能評価したところ、非常に良好な染毛性を示し、滑らかさ、柔らかさ、指どおりの良さのいずれの項目においても、良好な感触であった。また、実施例1〜3と同様に刺激感を評価したところ、皮膚に対する刺激もほとんどなかった。
【0043】
[実施例15〜17、比較例3〜6]
表3に示す組成に従って実施例15〜17及び比較例3〜6のステインリムーバー組成物を常法によって調製した。実施例におけるステイン除去成分は一般式(1)の化合物を用いた。得られたステインリムーバー組成物に含まれるステイン除去成分の効果を評価するために、それぞれのステインリムーバー組成物を使用して、前述したステイン除去試験を行い、その除去性を評価した。また、ステインリムーバー組成物の皮膚に対する刺激性を評価するために、前述の刺激感試験を行い、刺激性を評価した。結果を表3に併記する。
【0044】
【表3】
Figure 0004171566
【0045】
[実施例18]
下記成分からなるステインリムーバー組成物を常法により調製した。
組成
成 分 名 配合量(質量%)
エタノール 10
R1 がPr、R2がH、 R3がiPrである一般式(1)の化合物 8
塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム 0.5
尿素 1
キタンサンガム 1
クエン酸 適 量
残 量
合計 100
【0046】
[実施例19]
下記成分からなるステインリムーバー組成物を常法により調製した。
組成
成 分 名 配合量(質量%)
エタノール 10
R1がEt、R2がH、R3がBuである一般式(1)の化合物 8
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 0.5
尿素 1
トリエタノールアミン 適 量
残 量
合計 100
【0047】
[実施例20]
下記成分からなるステインリムーバー組成物を常法により調製した。
組成
成 分 名 配合量(質量%)
エタノール 10
R1,R3がCH2CH=CH2、R2がH である一般式(1)の化合物 10
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 1
尿素 1
クエン酸 適 量
残 量
合計 100
【0048】
[実施例21]
下記成分からなるステインリムーバー組成物を常法により調製した。
組成
成 分 名 配合量(質量%)
エタノール 10
R1がiPr、R2がPr、R3がHである一般式(1)の化合物 10
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 1
尿素 1
クエン酸 適 量
残 量
合計 100
【0049】
[実施例22]
下記成分からなるステインリムーバー組成物を常法により調製した。
組成
成 分 名 配合量(質量%)
エタノール 10
R1がEt、R2がMe、R3がBuである一般式(1)の化合物 10
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 1
尿素 1
クエン酸 適 量
残 量
合計 100
【0050】
[実施例23]
下記成分からなるステインリムーバー組成物を常法により調製した。
組成
成 分 名 配合量(質量%)
エタノール 15
R1 がPr、R2がH、 R3がiPrである一般式(1)の化合物 10
ベンジルアルコール 2
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 1
ピロ亜硫酸ナトリウム 1
尿素 1
クエン酸 適 量
残 量
合計 100
【0051】
[実施例24]
下記成分からなるステインリムーバー組成物を常法により調製した。
組成
成 分 名 配合量(質量%)
エタノール 10
R1がMe、R2がH、R3がPnである一般式(1)の化合物 10
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 1
亜硫酸ナトリウム 1
グリコール酸 適 量
残 量
合計 100
【0052】
[実施例25]
下記成分からなるステインリムーバー組成物を常法により調製した。
組成
成 分 名 配合量(質量%)
エタノール 10
ベンジルオキシエタノール 5
R1 がPr、R2がH、 R3がiPrである一般式(1)の化合物 0.5
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 1
亜硫酸水素ナトリウム 1
グリセリン 3
クエン酸 適 量
残 量
合計 100
【0053】
[実施例26]
下記成分からなるステインリムーバー組成物を常法により調製した。
組成
成 分 名 配合量(質量%)
エタノール 10
R1,R3がCH2CH=CH2、R2がH である一般式(1)の化合物 5
塩化ステアリルトリメチルアンモニウム 1
ピロ亜硫酸水素ナトリウム 1
グリセリン 3
尿素 1
シラカバエキス 0.001
クエン酸 適 量
残 量
合計 100
【0054】
上記実施例18〜26のステインリムーバー組成物について、上記実施例15〜17と同様にして皮膚に染着した染毛剤の除去効果及び皮膚刺激性を評価したところ、いずれも十分なステイン除去効果を示し、また、皮膚刺激感もなかった。
【0055】
【発明の効果】
本発明により、各種の用途、例えば染毛剤、毛髪変形剤(カール処理剤)、毛髪用ハリ・コシ付与剤、柔軟性付与剤、ヘアコンディショナー等として用いた場合において、染毛用色素成分、染毛用色素前駆体、ケラチン還元剤、毛髪柔軟性付与剤、毛髪用ハリ・コシ付与剤等の各種有効成分を毛髪内部まで浸透させる際にその浸透速度や浸透量を向上させ、そのため各成分の作用効果を強く発揮させることができ、しかも皮膚に対する刺激が非常に少なくまた皮膚からの脱着性に優れるという特性を有する毛髪処理剤が提供される。また、本発明により、酸性染料、酸化染料を使用した染毛剤に対しても十分な除去性能を有し、少量の使用で汚れを落とし、毛髪及び皮膚に先着した染毛剤の除去剤として優れたリムーバー性能を効率的に発揮させることができ、しかも皮膚に対する刺激も少ないステインリムーバー組成物が提供される。

Claims (6)

  1. 下記の一般式(1)で表されるアルキルグリセリルエーテル類の1種若しくは2種以上、および他の有効成分を含有してなる染毛剤
    Figure 0004171566
    (1)
    (式中、R1は炭素数1〜22の飽和もしくは不飽和の直鎖、分岐鎖または環式の炭化水素基またはこれらの誘導体を表し、R2及びR3は水素もしくは炭素数1〜22の飽和もしくは不飽和の直鎖、分岐鎖および/または環式の炭化水素基またはこれらの誘導体であり、R2とR3が同時に水素になることは無い)
  2. 他の有効成分として染毛用染料または染毛用色素前駆体を含有する請求項1の染毛剤
  3. 一般式(1)のうち、R1、R2またはR3がベンジル基であることを除く請求項2の染毛剤
  4. 染毛剤用の浸透促進剤としての下記の一般式(1)で表されるアルキルグリセリルエーテル類の使用。
    Figure 0004171566
    (1)
    (式中、R1は炭素数1〜22の飽和もしくは不飽和の直鎖、分岐鎖または環式の炭化水素基またはこれらの誘導体を表し、R2及びR3は水素もしくは炭素数1〜22の飽和もしくは不飽和の直鎖、分岐鎖および/または環式の炭化水素基またはこれらの誘導体であり、R2とR3が同時に水素になることは無い)
  5. 浸透促進剤が、染毛用染料、染毛用色素前駆体からなる群から選ばれる成分の毛髪への浸透を促進するものである、請求項4に記載の使用。
  6. 下記の一般式(1)で表されるアルキルグリセリルエーテル類の1種若しくは2種以上を含むことを特徴とする、ステインリムーバー組成物。
    Figure 0004171566
    (1)
    (式中、R1は炭素数1〜22の飽和もしくは不飽和の直鎖、分岐鎖または環式の炭化水素基またはこれらの誘導体を表し、R2及びR3は水素もしくは炭素数1〜22の飽和もしくは不飽和の直鎖、分岐鎖および/または環式の炭化水素基またはこれらの誘導体であり、R2とR3が同時に水素になることは無い)
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