JP6468524B2 - 引戸装置 - Google Patents

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Description

本発明は、引戸のスライド移動を減速させる引戸装置に関する。
従来、下記特許文献1〜下記特許文献3に開示されているようにダンパー等の作用によって、引戸の急激な閉動作を緩和する緩衝部材が設けられた引戸装置が知られている。
これらは、引戸を閉める際にスライド移動を減速させながらゆっくりと完全に閉まるように作用する構造とされており、開口枠への強い衝突を抑えることを目的としている。
特開2009−300251号公報 特開2010−209679号公報 特開2011−190684号公報
しかしながら、開口枠への衝突の抑制だけでなく、指詰めなどを防止できる安全性が高い引戸装置が求められている。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、スライド移動する引戸の速度を十分に減速させることができる引戸装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明に係る引戸装置は、開口部に設けられた開口枠にスライド自在に建て付けられる引戸と、該引戸のスライド移動を減速させる緩衝部と、前記緩衝部が当接することで前記引戸を停止させるストッパーを有した緩衝受け部とを備え、前記開口部を開放した開放位置において袖壁に納められる袖壁納めで建て付けられる引戸装置であって、前記緩衝受け部は、前記引戸の上方部の戸尻側の上方角部近傍に設けられた前記緩衝部と対向するように前記開口枠の上枠に前記引戸の全開状態において戸尻側に位置するように設けられ、前記緩衝受け部の近傍には、前記緩衝部が前記緩衝受け部に当接する前に前記引戸のスライド移動を減速させる減速部材が設けられ、前記引戸は、上下方向に長尺な鏡板部と、この両側に配された大小の戸板と、を備え、前記両側の戸板は、戸先側に配された戸板が戸尻側に配された戸板より小とされ、前記両側の戸板よりも薄板に構成された前記鏡板部と前記両側の戸板の段差部分に手掛け可能とされ、且つ全開位置まで開けられる際に、前記鏡板部が前記袖壁の縦枠と対向する位置にくる手前で前記減速部材により減速された後に、前記緩衝受け部により減速されることを特徴とする。
本発明において、前記減速部材は、前記上枠への取付状態において下方に突出した頂部と、前記スライド移動が減速するように前記頂部に向かって下方に傾斜するスロープとを有しているものとしてもよい。
本発明に係る引戸装置は、上述のような構成としたことで、スライド移動する引戸の速度を十分に減速させることができる。
(a)は本発明の実施形態(第1の実施形態)に係る引戸装置の一例を模式的に示した概略正面図であり、(b)は(a)の要部拡大図である。 (a)は同引戸装置を模式的に示した概略正面図であり、(b)は(a)の要部拡大図である。 (a)は同引戸装置を模式的に示した概略正面図であり、(b)は(a)の要部拡大図である。 (a)は同引戸装置の緩衝部の一例を説明するために模式的に示した概略正面図であり、(b)は同緩衝部の概略側面図である。 (a)は同引戸装置の緩衝受け部の一例を説明するために模式的に示した概略側面図であり、(b)は同緩衝受け部の概略底面図である。 同引戸装置の減速部材を模式的に示した概略断面図である。 本発明の他の実施形態(第2の実施形態)に係る引戸装置を模式的に示した概略正面図の一例であり、(b)は(a)の要部拡大図である。 図7に示す引戸装置を模式的に示した概略平面図の一例である。 (a)は本発明のさらに他の実施形態(第3の実施形態)に係る引戸装置を模式的に示した概略正面図の一例であり、(b)は同引戸装置を模式的に示した概略平面図の一例である。
以下に本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
なお、一部の図では、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
また以下では、図1(a)に示す引戸装置1に対面した状態を基準として、縦横、上下等の方向を説明する。さらに以下では、引戸2の全閉状態において、戸先2aが当接する縦枠60を戸先2a側の縦枠といい、戸先2aが当接する側の開口枠6の入隅を戸先2a側の入隅部6aという。一方、引戸2の全開状態において、戸尻2bが近接または当接等する縦枠60を戸尻2b側の縦枠といい、戸尻2bが当接する側の開口枠6の入隅を戸尻2b側の入隅部6bという。
まずは、図1〜図6を参照しながら、本実施形態(第1の実施形態)に係る引戸装置1の一例について説明する。
本実施形態に係る引戸装置1は、緩衝部3と緩衝受け部4と減速部材9とで構成される緩衝機構が設けられている。引戸2は、開口枠6にスライド自在に建て付けられており、緩衝部3は、引戸2のスライド移動を減速させるように構成されている。緩衝受け部4は、緩衝部3(ローラ31)が当接することで引戸2を停止させるストッパー40を有しており、引戸2の上方部に設けられた緩衝部3と対向するように開口枠6の上枠61に設けられている。緩衝受け部4の近傍には、緩衝部3が緩衝受け部4に当接する前に引戸2のスライド移動を減速させる減速部材9が設けられている。減速部材9は、上枠61への取付状態において下方に突出した頂部90と、引戸2のスライド移動が減速するように頂部90に向かって下方に傾斜するスロープ91とを有している。
以下、詳しく説明する。
引戸2は、略方形の板状体からなり、略鉛直に立てて建て付けられ、部屋などの出入り口に設けられた開口部10を開閉するため、開口枠6に左右方向に沿ってスライド自在に設けられる。開口部10は、住居等の建物内の通路の一部や出入口として設けられ、開口部10には、開口枠6及び袖壁8が設けられている。また本実施形態では引戸2が1枚からなる片引き式とし、開口部10を開放した開放位置において袖壁8に納められる袖壁納めとした例を示している。図中、図1(a)等の開口部10の略中央に示された点線は袖壁8の一方端部、より具体的には袖壁8の開口部10側に設けられる縦枠の位置を示している。
開口枠6は、図1等に示すように、上枠61と、この上枠61の長手方向両側端部に配設される縦枠60,60とを備えている。上枠61は、開口部10の開口幅に応じた長さ寸法とされ、縦枠60,60は、開口部10の開口高に応じた長さ寸法とされ、いずれも略帯板状とされている。
開口枠6の上枠61(鴨居)の略中央部位には、引戸2の上端面22から上向きに突出して設けられたガイド部(不図示)が挿入される下向き開口の凹溝(不図示)が形成されており、ガイド部がこの凹溝に挿入されることで、引戸2の上方部を支持して引戸2のスライド移動をガイドする。
開口枠6の開口幅方向の下端には、この下端の寸法に合わせて下レール7が床面に直接取り付けられている。下レール7の材質は特に限定されず、例えば、アルミニウムやステンレス、炭素鋼等の適宜の金属系材料から押出成形や鋳造成形または切削加工等によって一体的に成形された金属製としてもよい。または、硬質合成樹脂製としてもよい。
下レール7は、長尺の略帯板状に形成され、表面(上面)側の略中央部位には、長手方向に沿って形成された凹溝(不図示)が設けられており、後記する戸車21の走行をガイドする。
なお、下レール7の設置構造は床面に直接設置される例に限定されず、例えば開口枠6の開口幅方向の下端に敷居を設け、その上に下レール7を敷設してもよい。
引戸2の構造は特に限定されず、また引戸2を構成する枠材や面材等は、例えば無垢の木材またはその他の木質系材料から形成されたものとしてもよい。木質系材料としては、合板やLVL(単板積層材)等の木質積層板、パーティクルボード等の木質ボード、またはインシュレーションボードやMDF(中密度繊維板)等の木質繊維板などを採用するようにしてもよい。さらには、上記した木質系材料以外のものから形成するようにしてもよい。例えば、合成樹脂系材料に、木粉や無機フィラー、相溶化剤、着色剤などを所定の含有割合で含有させた木粉(木質)・プラスチック複合材(WPC)や、その他の合成樹脂系材料、金属系材料等から形成されたものとしてもよい。また、適宜、引戸2の表面に、合成樹脂化粧シートまたは突板等の表面化粧材を貼着したり、塗装したりすることにより表面処理を施したものとしてもよい。
引戸2の略中央における戸先2a側には、引手20が凹状に形成されており、引戸2の開閉操作を行う際の手がけ部となっている。
引戸2の下端両端部には、戸車21を備えた戸車ユニット(不図示)が設けられている。戸車ユニットは、戸車21を収容する略直方体形状のケース体(不図示)と、ケース体内に車軸(不図示)によって軸支された状態で収容される戸車21とを備えている。ケース体の下端面は、図1等に示すように戸車21の下方が突出するように開放されている。
次に引戸装置1に設けられた緩衝機構について説明する。
なお、説明のため、図1(a)、図2(a)、図3(a)は、引戸2を実線、緩衝部3を点線で示し、図1(b)、図2(b)、図3(b)は、引戸2を点線、緩衝部3を実線で示しているが、図示している引戸装置1は同じものである。
まず緩衝部3及び緩衝受け部4の構造等は、縦枠60への衝撃を緩和できるものであれば、特に限定されない。例えば緩衝部3は、図1(b)、図4(a)、図4(b)等に示すようにケース体30と、ローラ31と、ローラ軸32と、枢軸33と、アブソーバ34とを備えたものとしてもよい。また緩衝受け部4は、図1(b)、図5(a)、図5(b)等に示すようにストッパー40と、案内溝41と、傾斜部42と、取付部43とを備えているものとしてもよい。
緩衝部3は、図1(a)及び図1(b)等に示すように引戸2の上方部、具体的には引戸2の戸先2a側の上方角部近傍に設けられる。
緩衝部3の組み付け構造は限定されないが、例えば引戸2の上端面に上方開口の切欠溝を形成し、さらにその切欠溝に緩衝部3が埋設される凹所を設け、そこに緩衝部3を嵌め入れてもよい。
図4(a)及び図4(b)に示すようにケース体30は略矩形状からなり、切欠溝に係止され取付片となる鍔部30a,30aを有している。ローラ31は、回転自在に軸支されており、そのローラ31は、ローラ軸32の先端に設けられている。ローラ軸32は、枢軸33によって揺動自在に支持されるとともに、アブソーバ34によって上下方向に弾性的に支持されている。
緩衝受け部4は、緩衝部3と対向するように上枠61に設けられ、緩衝部3のローラ31がストッパー40に当接し案内溝41に嵌り込んだときに、引戸2が全閉状態になる位置に設けられる。図例のものは、取付部43の端部43aが戸先2a側の縦枠60に当接する位置に設けられている。
図5(a)及び図5(b)に示すように取付部43の端部43aの反対側には、上枠61への取付状態において下方へ突出したストッパー40が形成され、そのストッパー40の横には隣接してローラ31が嵌り込むように下方が開口状態の案内溝41が形成されている。そしてその案内溝41の横には隣接して傾斜部42が形成されている。傾斜部42は、案内溝41に近づくにつれて次第に下方へ突出するように形成されており、ローラ31が当接すると次第に引戸2のスライド移動が減速されるように機能する。
緩衝受け部4の近傍には、緩衝部3が緩衝受け部4に当接する前に引戸2のスライド移動を減速させる減速部材9が設けられている。
具体的には、減速部材9は、緩衝受け部4に隣接して(隣合って接した状態)設けられ、図1(b)等に示すように傾斜部42の端部42aと、減速部材9の端部9a(減速部材9の取付状態において入隅部6a側)とが接して設けられている。
これによれば、減速部材9を取り付ける際に緩衝受け部4のすぐ隣りに近接させて(具体的には傾斜部42の端部42aに当接させて)取り付ければよいので、位置決めが容易である。ここで緩衝受け部4の取付位置も、開口枠6の入隅部6aに取付部43の端部43aを沿わせて上枠61に取り付ければよいので、位置決めが容易である。
減速部材9は、上枠61への取付状態において下方に突出した頂部90と、スライド移動が減速するように頂部90に向かって下方に傾斜するスロープ91とを有している。
減速部材9の形状は、このように頂部90と、スロープ91とを有していれば、図例の山形状に限定されず、例えばスロープ91が片側のみの正面視において略直角三角形状であってもよい。
この場合、スライド移動してきた緩衝部3のローラ31が、頂部90へ向かって下方に傾斜するスロープ91の上を走行し頂部90に到達した後、緩衝受け部4の傾斜部42に至る。
これによれば、減速部材9によって、緩衝部3のローラ31が、緩衝受け部4に当接する前に、引戸2のスライド移動を減速させることができる。
図6等に示す減速部材は、頂部90を挟んで両側にスロープ91,92が形成された山形状とされ、上枠61への取付状態における正面視において左右対称に形成されている。
これによれば、後記する図7の例のように引戸2の戸尻2b側に減速部材9を取り付ける場合にも同じ構成の減速部材9を用いることができ、部材の共通化を図ることができる。また上枠61への取り付けの際にも取り付け方向を気にせず取り付け作業を行うことができる。さらにこのように頂部90を挟んで両側にスロープ91,92があれば、引戸2を閉める際だけでなく、引戸2を開ける際にも減速部材9のスロープ92と頂部90とが緩衝し、引戸2のスライド移動を減速させることができる。
また減速部材9は、中空状の樹脂成型品からなり、頂部90には、減速部材9を固定する固定具11が取り付けられる凹部90aが形成されているものとしてもよい。図6中、92は中空状をなす中空部、93は上枠61への取付面を示している。
この場合、固定具11の締結強さによって凹部90aが中空部92に向けて変形するので、頂部90の突出寸法の微妙な調節(矢印d2方向参照)を容易にすることができる。すなわち、固定具11で減速部材9を強く締め付けた場合は、凹部90aの底部90aaが取付面93側に接近するように押圧される。すると、底部90aaと取付面93との間が中空状になっているため、底部90aaが変形して頂部90の突出寸法が、小さくなる。一方、固定具11で底部90aaが変形しない程度に締め付けた場合は、頂部90の突出寸法はもとの成型品の形状を維持する。よって、頂部90の突出寸法は変わらない。
ここで頂部90の突出寸法は引戸2のスライド移動を阻害しない寸法とされ、ローラ31がストッパー40に当接して案内溝41に嵌り込む前に、頂部90に向けてスロープ91,92を摺動していく間に引戸2のスライド移動が減速されるように設定される。図例の頂部90の突出寸法は、ストッパー40の突出寸法よりも若干小さく設定されている。
次に以上のように構成された本実施形態における引戸装置1に設けられた緩衝機構の動作の一例について、図1〜図3を参照しながら、説明する。
まず開いている引戸2の引手20に手をかけ、縦枠60(図1の紙面左側)に向けて引戸2を下レール7に沿ってスライド移動させ、開口部10を閉じていく(図1の矢印d1方向参照)。図1では、まだ緩衝機構は作動していない状態を示しており、ローラ31は戸先2a側を向いている。
引戸2で開口部10を閉じる方向にスライド移動させていくと、ローラ31が減速部材9のスロープ91に当接しながら回転する。ローラ31が引戸2のスライド移動に伴い、スロープ91に沿って摺動していくと、ローラ軸32は、枢軸33を中心としてさらに戸先2a側に接近する方向に回動する。
そして図2(b)に示すようにローラ31が頂部90に当接すると押圧を受け、アブソーバ34が弾性的に縮み、ローラ軸32が引戸2のスライド移動を阻害にしないように下方に移動する。
この図2(b)に示す状態は、ローラ軸32が最下位状態を示している。
スロープ91は、頂部90に向かって次第に下方へ突出する傾斜面とされているため、ローラ31が走行している間に引戸2のスライド移動の速度が次第に減速されていき、ローラ31が頂部90に至り、これを越える頃には十分な減速がなされる。
その状態でさらに引戸2が閉まる方向にスライド移動すると、ローラ31が入隅部6a側のスロープ92に摺動しながら走行し、緩衝受け部4の傾斜部42に至る。
傾斜部42は上述のように案内溝41に近づくにつれて次第に下方へ突出するように形成されているので、この傾斜部42でも引戸2のスライド移動が減速される。
そこからさらに引戸2が閉まる方向にスライド移動すると、ローラ31がストッパー40の側面に当接し、案内溝41に嵌り込む。この嵌り込んだとき、ローラ軸32は、ローラ31への押圧力が解除されるので、アブソーバ34の弾性復元力によって上方へ突出し、
ローラ軸32が最上位にある状態となる。
そして図3(a)に示すように引戸2を全閉状態にした際には、ローラ31が案内溝41に嵌り込んだ状態で、ローラ軸32が戸尻2b側に回動する。
以上によれば、この一連のローラ31の作用、ローラ軸32の揺動によって、引戸2はそのスライド移動が阻害されることなく、十分に減速され、引戸2をスムーズに閉めることができる。例えば引戸2を勢いよく閉めても、減速部材9、そして緩衝受け部4によって全閉位置近くでゆっくりと十分に減速され、引戸2がスムーズに停止する。よって、引戸2の跳ね返りが生じにくく、縦枠60への衝撃音も抑えることができ、指詰めも防止できる。
続いて上述の実施形態とは異なる他の実施形態(第2の実施形態)について、図7、図8を参照しながら説明する。
なお、以下では、上述の実施形態との相違点について主に説明し、同様の構成については、同一符号を付し、その説明を省略または簡略に説明する。
この実施形態は引戸2に凹状の引手20が設けられておらず、そのかわりに上下方向に長尺の鏡板部23が設けられている点で異なる。
また、緩衝機構(緩衝部3、緩衝受け部4、減速部材9)が、引戸2の戸尻2b側に設けられている点でも相違する。
図8において、80は袖壁8の開口部10側の端面に取り付けられる縦枠であり、図7(a)の開口部10の略中央に示された点線は、縦枠80の端部80aの位置を示している。
この実施形態に示す引戸2は、鏡板部23が両側に配された大小の戸板24,24よりも薄板に構成されているため、図8に示すように鏡板部23と戸板24の段差部分に手をかけ、これを引手として使用することができる。
鏡板部23は、例えば無垢の木材またはその他の木質系材料から形成されたものとしてもよいし、合わせガラスや透光性の樹脂材等から形成されたものとして、採光タイプの引戸2を構成するようにしてもよい。
これによれば、引手のないすっきりとしたデザインの引戸装置1とすることができる。
緩衝機構(緩衝部3、緩衝受け部4、減速部材9)のそれぞれの部材は、上述の実施形態と同様の構成のものを用いることができる。
緩衝部3は、図7(a)及び図7(b)に示すように引戸2の上方部の戸尻2b側の上方角部近傍に設けられる。
緩衝部3の組み付け構造は上述の実施形態と同様である。
緩衝受け部4は、緩衝部3と対向するように上枠61に設けられ、緩衝部3のローラ31がストッパー40に当接し案内溝41に嵌り込んだときに、引戸2が全開状態になる位置に設けられる。図例のものは、取付部43の端部43aが戸尻2b側の縦枠60に当接する位置に設けられている。
減速部材9は、緩衝受け部4に隣接して(隣合って接した状態)設けられ、図7(b)等に示すように傾斜部42の端部42aと、減速部材9の端部9a(減速部材9の取付状態において入隅部6b側)とが接して設けられている。
ここで緩衝機構のそれぞれが、鏡板部23が袖壁8の縦枠80と対向する位置にくる手前までスライド移動してきた際に減速するように設置されていることが望ましい。図7、図8に示す例は、まさに鏡板部23の戸尻2b側の端部が、縦枠80の端部80aに位置する手前の段階で、図7(b)に示すようにローラ31がスロープ91の上を走行し頂部90に到達しようとしている。この状態にローラ31がスロープ91に当接していれば、引戸2のスライド移動は十分に減速される。
これによれば、鏡板部23と戸板24との段差部分に手をかけて引戸2を開ける際に(矢印d3方向)、袖壁8と引戸2との間に指を挟んでしまったり、物が挟まることを防止することができる。
以上によれば、引戸2を開ける際に戸尻2b側に緩衝機構が設けられているため、引戸2を開ける際のスライド移動を十分に減速させることができる。
よって減速部材9の存在により、スライド移動の速度によっては、一旦、緩やかに鏡板部23が袖壁8の縦枠80と対向する位置にくる手前で停止する場合も考えられ、安全性の高い引戸装置1とすることができる。
また例えば引戸2を勢いよく開けても、減速部材9、そして緩衝受け部4と2つの緩衝部材に緩衝部3が当接するので、全開位置近くでゆっくりと十分に減速され、その後引戸2がスムーズに停止させることができる。よって、引戸2の跳ね返りが生じにくく、縦枠60への衝撃音も抑えることができ、指詰めも防止できる。またこの場合においても、減速部材9が頂部90を挟んで両側にスロープ91,92が設けられているので、引戸2を開ける際だけでなく、引戸2を閉める際にも減速部材9のスロープ91と頂部90とが緩衝し、引戸2のスライド移動を減速させることができる。
そして上述の実施形態とはさらに異なる他の実施形態(第3の実施形態)について、図9を参照しながら説明する。
なお、以下では、上述の実施形態との相違点について主に説明し、同様の構成については、同一符号を付し、その説明を省略または簡略に説明し、他図に付している詳細な符号の一部を省略している。
この実施形態は第2の実施形態と同様に引戸2に引手20が設けられておらず、そのかわりに上下方向に長尺の鏡板部23が設けられている。
緩衝機構(緩衝部3、緩衝受け部4、減速部材9)は、引戸2の戸先2a側だけでなく引戸2の戸尻2b側にも設けられている。
図9(b)において、80は袖壁8の開口部10側の端面に取り付けられる縦枠であり、図9(a)の開口部10の略中央に示された点線は、縦枠80の端部80aの位置を示している。
この実施形態に示す引戸2は、鏡板部23が両側に配された大小の戸板24,24よりも薄板に構成されているため、図9(b)に示すように鏡板部23と戸板24の段差部分に手をかけ、これを引手として使用することができる。
緩衝機構(緩衝部3、緩衝受け部4、減速部材9)のそれぞれの部材は、上述の実施形態と同様の構成のものを用いることができる。
緩衝部3は、図9(a)及び図9(b)に示すように引戸2の上方部の戸先2a側及び戸尻2b側の上方角部近傍に設けられる。
緩衝部3の組み付け構造は上述の実施形態と同様である。
緩衝受け部4,4は、それぞれが緩衝部3,3と対向するように上枠61に設けられ、緩衝部3のローラ31がストッパー40に当接し案内溝41に嵌り込んだときに、引戸2が全閉状態あるいは全開状態になる位置に設けられる。図例のものは、取付部43の端部43aが戸先2a側及び戸尻2b側のそれぞれ縦枠60,60に当接する位置に設けられている。
減速部材9は、緩衝受け部4に隣接して(隣合って接した状態)設けられている。
戸尻2b側の緩衝機構のそれぞれが、鏡板部23が袖壁8の縦枠80と対向する位置にスライド移動してきた際に減速するように設置されていることが望ましいことは第2の実施形態において説明したとおりである。
以上によれば、引戸2を閉める場合だけでなく、開ける場合も、引戸2のスライド移動が十分に減速させることができる。よって、縦枠60への衝撃音も抑えることができ、縦枠60,80への指詰めも防止できる。
なお、引戸装置1、引戸2、緩衝部3、緩衝受け部4、開口枠6、下レール7、減速部材9等の構成、形状は上述に限られない。引戸2も下荷重構造に限定されず、吊下げ構造であってもよいし、引戸2の引手20の構造、形状も図例に限定されない。
1 引戸装置
2 引戸
3 緩衝部
4 緩衝受け部
6 開口枠
61 上枠
9 減速部材
90 頂部
91 スロープ

Claims (2)

  1. 開口部に設けられた開口枠にスライド自在に建て付けられる引戸と、該引戸のスライド移動を減速させる緩衝部と、前記緩衝部が当接することで前記引戸を停止させるストッパーを有した緩衝受け部とを備え、前記開口部を開放した開放位置において袖壁に納められる袖壁納めで建て付けられる引戸装置であって、
    前記緩衝受け部は、前記引戸の上方部の戸尻側の上方角部近傍に設けられた前記緩衝部と対向するように前記開口枠の上枠に前記引戸の全開状態において戸尻側に位置するように設けられ、
    前記緩衝受け部の近傍には、前記緩衝部が前記緩衝受け部に当接する前に前記引戸のスライド移動を減速させる減速部材が設けられ、
    前記引戸は、上下方向に長尺な鏡板部と、この両側に配された大小の戸板と、を備え、前記両側の戸板は、戸先側に配された戸板が戸尻側に配された戸板より小とされ、前記両側の戸板よりも薄板に構成された前記鏡板部と前記両側の戸板の段差部分に手掛け可能とされ、且つ全開位置まで開けられる際に、前記鏡板部が前記袖壁の縦枠と対向する位置にくる手前で前記減速部材により減速された後に、前記緩衝受け部により減速されることを特徴とする引戸装置。
  2. 請求項1において、
    前記減速部材は、前記上枠への取付状態において下方に突出した頂部と、前記スライド移動が減速するように前記頂部に向かって下方に傾斜するスロープとを有していることを特徴とする引戸装置。
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