JP6466133B2 - 電気回路、電動圧縮機および電気回路の制御方法 - Google Patents

電気回路、電動圧縮機および電気回路の制御方法 Download PDF

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本発明は、電気回路、電動圧縮機および電気回路の制御方法に関し、より具体的にはコンデンサの放電時間を短縮する電気回路、電動圧縮機および電気回路の制御方法に関するものである。
電気回路において電源に接続されるコンデンサは、電源から電圧が入力されると電気エネルギーを蓄積して、電流および電圧の変動を平滑化させる。コンデンサが大容量である場合において、電源の遮断、電源に接続されている高電圧ケーブルの断線、高電圧コネクタの取り外しなどの不測の事態が発生した際に、例えば人体への感電や短絡事故などの発生を防止するため、コンデンサに蓄えられた電気エネルギーを放電する必要がある。但し、近年のコンデンサは絶縁抵抗が非常に高いことから、蓄積された電気エネルギーは単体ではほとんど放電されることはない。
これに対し、例えば特許文献1には、コンデンサに並列に抵抗器を接続することで放電することが開示されている。
特許第3678165号公報
コンデンサの放電については、前述したような人体への感電や短絡事故などの発生をより未然に防止するために、その放電時間の高速化が求められてきている。放電時間τについては、以下の式(1)で求められる。
τ=C×R・・・(1)
(1)式において、τは放電時間(放電時定数)、Cはコンデンサの容量、Rはコンデンサ放電用抵抗器の抵抗値である。すなわち、あるコンデンサに対し放電時間を高速化するためには抵抗器の抵抗値を小さくする必要があるが、この場合抵抗器の電力容量が大きくなる。抵抗器の電力容量が大きいと、抵抗器は大型化することとなり、これは回路基板の大型化につながる。一般的に、回路基板の面積は抑制させることが求められている。
しかしながら、上記特許文献1に開示された発明では、コンデンサ放電用抵抗器の抵抗値についての検討はなされておらず、また回路基板の小型化についての考慮もなされていない。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、コンデンサの放電時間の高速化と、回路基板の小型化を両立させる電気回路、電動圧縮機および電気回路の制御方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の電気回路、電動圧縮機および電気回路の制御方法は以下の手段を採用する。
バッテリーに接続されたコンデンサと、前記コンデンサに並列して設置された第1抵抗を有する第1配線と、前記コンデンサに並列して設置された前記第1抵抗よりも抵抗値が低い第2抵抗を有する第2配線と、前記第2配線の接続有無を切り替えるスイッチと、前記バッテリーから前記コンデンサへの電圧の印加の有無に応じて前記スイッチのON/OFFを制御する信号の出力を行う制御部と、を備え、前記バッテリーによって前記コンデンサへ電圧が印加されている場合は、前記スイッチがOFFとなり、前記コンデンサの放電電流は前記第1配線を流れ、前記バッテリーによる前記コンデンサへの電圧が遮断された場合および低電圧電源による前記制御部への電圧が遮断された場合は、前記コンデンサの放電電流は前記第1配線および前記第2配線を流れ、かつ前記第1配線よりも前記第2配線へ流れることを特徴とする電気回路を採用する。
本発明によれば、バッテリーによってコンデンサへ電圧が印加されている場合は、コンデンサの放電電流は第1配線を流れ、コンデンサへの電圧が遮断された場合は、コンデンサの放電電流は第2配線を流れることから、コンデンサに蓄えられた電気エネルギーを放電する場合に、バッテリーのON/OFFに応じた適切な放電時間の放電を行うことができる。特に、バッテリーの遮断、バッテリーに接続されている高電圧ケーブルの断線、高電圧コネクタの取り外しなど、不測の事態によりバッテリーからの電圧が遮断された場合には、より抵抗値の低い第2抵抗によって放電が行われるため、第1配線が選択されている場合よりも放電時間が短くなることから短絡事故などの発生を防止することができる。
本発明によれば、第2配線の接続有無を切り替えるスイッチを備え、放電電流はスイッチがONの場合は前記第1配線よりも第2配線、OFFの場合は第1配線を流れることから、バッテリーからコンデンサへの電圧印加の有無に応じたスイッチのON/OFFという簡便な方法で配線の切替えを行うことができる。
本発明によれば、制御部から出力される信号によってスイッチのON/OFF、すなわち第1配線および第2配線の切替えを行うことから、バッテリーの遮断、バッテリーに接続されている高電圧ケーブルの断線、高電圧コネクタの取り外し等によって電圧の入力が遮断されると、制御部がそれに応じた信号を出力し、第2配線に切替えが行われるため、第1配線が選択されている場合よりも放電時間の短い抵抗の選択が可能となる。
本発明によれば、制御部が非動作となった場合、スイッチがONとなることから、電源が遮断されるなど不測の事態により制御部が非動作となり制御部による制御が行えなくなった場合であっても、バッテリーからの電圧入力が遮断されると、スイッチがONであるため第2配線が選択され、抵抗値が低い抵抗によって、第1配線が選択されている場合よりも放電時間の短い放電を行うことができる。すなわち、制御部による制御が行えなくても、バッテリーからの電圧入力が遮断された場合に、自動で安全かつ高速にコンデンサの放電を行うことが可能である。
本発明は、前述のいずれかに記載の電気回路を備える電動圧縮機を採用する。
本発明によれば、電動圧縮機が前述のいずれかに記載の電気回路を備えることから、電動圧縮機のコンデンサに蓄えられた電気エネルギーを放電する場合に、バッテリーのON/OFFに応じた適切な放電時間の放電を行うことができる。特に、バッテリーの遮断、バッテリーに接続されている高電圧ケーブルの断線、高電圧コネクタの取り外しなど、不測の事態によりバッテリーからの電圧が遮断された場合には、より抵抗値の低い抵抗によって放電が行われるため、放電時間が短くなることから短絡事故などの発生を防止することができる。
本発明は、バッテリーに接続されたコンデンサと、前記コンデンサに並列して設置された第1抵抗を有する第1配線と、前記コンデンサに並列して設置された前記第1抵抗よりも抵抗値が低い第2抵抗を有する第2配線と、前記第2配線の接続有無を切り替えるスイッチと、前記バッテリーから前記コンデンサへの電圧の印加の有無に応じて前記スイッチのON/OFFを制御する信号の出力を行う制御部と、を備え、前記バッテリーによって前記コンデンサへ電圧が印加されている場合は、前記スイッチがOFFとなり、前記コンデンサの放電電流を前記第1配線に流すステップと、前記バッテリーによる前記コンデンサへの電圧が遮断された場合および低電圧電源による前記制御部への電圧が遮断された場合は、前記スイッチがONとなり、前記コンデンサの放電電流を前記第1配線および前記第2配線へ流し、かつ前記第1配線よりも前記第2配線へ流すステップと、を有することを特徴とする電気回路の制御方法を採用する。
本発明によれば、バッテリーによってコンデンサへ電圧が印加されている場合は、コンデンサの放電電流を第1配線へ流し、コンデンサへの電圧が遮断された場合は、コンデンサの放電電流を第2配線へ流すことから、コンデンサに蓄えられた電気エネルギーを放電する場合に、バッテリーのON/OFFに応じた適切な放電時間の放電を行うことができる。特に、バッテリーの遮断、バッテリーに接続されている高電圧ケーブルの断線、高電圧コネクタの取り外しなど、不測の事態によりバッテリーからの電圧が遮断された場合には、より抵抗値の低い抵抗によって放電が行われるため、第1配線が選択されている場合よりも放電時間が短くなることから短絡事故などの発生を防止することができる。
本発明によれば、通常の放電用抵抗器とは別に抵抗値の低い放電用抵抗器を備えることで、回路面積を大きくすることなく高速にコンデンサの放電を行うことができる。
本発明の一実施形態に係る電気回路を示した概略構成図である。 本発明の一実施形態に係る電気回路の一部を示した概略構成図である。 本発明の一実施形態に係る電気回路の制御部の制御処理の場合分けを示した図表である。 本発明の参考例としての従来の電気回路を示した概略構成図である。
以下に、本発明に係る電気回路、電動圧縮機および電気回路の制御方法の一実施形態について、図面を参照して説明する。
以下、本発明の一実施形態について、図1乃至3を用いて説明する。
図1には、本実施形態に係る電気回路の概略構成が示されている。
図1に示されるように、電気回路1は、モータ10、インバータ20、バッテリー30、コンデンサ40、入力端子50、第1抵抗60、第2抵抗70及びスイッチ80を主な構成として備えている。第1抵抗60は、コンデンサ40に対して並列に設置され、第1配線上に備えられる。第2抵抗70は、コンデンサ40に対して並列に設置され、第2配線上に備えられる。本実施形態では、第2抵抗70の抵抗値は、第1抵抗60の抵抗値よりも低い値であるとする。
この電気回路1は、電動圧縮機(図示せず)に備えられた回路であるとする。
電動圧縮機が車両に搭載されている場合は、車両に搭載されているバッテリー30より単相直流の高電圧(例えば150〜450(V))をインバータ20に入力し、PWM制御(Pulse Width Modulation:パルス幅変調制御)により三相交流に変換してモータ10に出力し、所望の回転数でモータ10及びコンプレッサ(図示せず)を回転させる。
コンデンサ40は、インバータ20の高電圧入力側に接続されており、PWM制御によるインバータ20の入力部の電流および電圧の変動を平滑化させる。このコンデンサ40に高電圧が印加された場合、コンデンサ40が蓄える電気エネルギーは次の式(2)で表される。
J=C/2×V・・・(2)
(2)式において、Jはコンデンサ40に蓄えられる電気エネルギー、Cはコンデンサ40の容量、Vはバッテリー30の電圧である。
車両に搭載された電動圧縮機において、バッテリー30の遮断、バッテリー30に接続されている高電圧ケーブルの断線、高電圧コネクタの取り外しなどにより、コンデンサ40に蓄えられた電気エネルギーに起因する人体への感電や短絡事故などを防止するため、前述のような理由によりインバータ20に高電圧が印加されなくなった時点でコンデンサ40に蓄えられた電気エネルギーを放電する必要がある。
本実施形態では、コンデンサ40と並列に抵抗器として第1抵抗60及び第2抵抗70を接続し、スイッチ80によって切り替えを行い、いずれかの抵抗によりコンデンサ40に蓄えられた電気エネルギーを放電することとする。またスイッチ80のON/OFFの制御については、バッテリー30からコンデンサ40への電圧の印加の有無に応じたマイコン(制御部)100からの信号の出力にて行われる。
図2には、本実施形態に係る電気回路の一部の概略構成が示されている。
マイコン100は、制御のために信号(以下、CPUoutとする)を出力し、オープンコレクタ110のON/OFF、入力端子50からの出力およびスイッチ80のON/OFFを制御する。
CPUoutは、インバータ20に対しバッテリー30から高電圧を入力する場合はHi信号が、バッテリー30のバッテリースイッチがOFFされ車両側から高電圧OFF信号をインバータ20が受けた場合、すなわちバッテリー30からの高電圧が遮断された場合はLo信号が出力される。
また、Hi信号が出力された場合は、オープンコレクタ110はON、入力端子50からの出力は約0V、スイッチ80はOFFとなり、Lo信号が出力された場合は、オープンコレクタ110はOFF、入力端子50からの出力はオープン、スイッチ80はONとなる。
図3には、本実施形態に係る電気回路の制御部の制御処理の場合分けが図表で示されている。制御処理は、マイコン100の動作およびバッテリー30からの電力入力有無に応じて各パターンに場合分けされる。以下、各パターンにおける放電について説明する。
<パターン0:マイコンが正常動作し、バッテリーから高電圧が入力されている場合>
マイコン100が正常動作し、バッテリー30からインバータ20に対し高電圧が入力されている場合、すなわち通常の稼働状態の場合にコンデンサ40の放電を行う際は、マイコン100からはHi信号が出力される。よって、オープンコレクタ110はON、入力端子50からの出力は約0Vとなり、スイッチ80はOFFとなる。ここで、入力端子50が約0Vであることから、グランドと入力端子50との間、すなわち抵抗90の抵抗値はほぼ0Ωとなる。よって第1配線の抵抗値は、第1抵抗60の抵抗値(900kΩ)のみであり、コンデンサ40と第1抵抗60とが等価的に接続された回路となり、コンデンサ40は第1抵抗60によって放電される。またスイッチ80がOFFであるため、第2配線にはコンデンサ40の電流は流れず第2抵抗70による放電は行われない。
<パターン1:マイコンが正常動作し、バッテリーからの高電圧が遮断された場合>
マイコン100は正常動作しているが、バッテリー30のバッテリースイッチがOFFされ車両側から高電圧OFF信号をインバータ20が受けた場合にコンデンサ40の放電を行う際は、マイコン100からはLo信号が出力される。よって、オープンコレクタ110はOFF、入力端子50からの出力はオープンとなる。
この時、入力端子50の電圧は第1抵抗60及び抵抗90の電圧の分圧により決定される。本実施形態では、第1抵抗60の抵抗値を900kΩ、抵抗90の抵抗値を80kΩとしており、入力端子50の電圧はこれらの抵抗より求められる抵抗分圧となっている。この入力端子50の電圧は電気回路1上のVgの電圧と等しく、Vgの電圧がスイッチ80のゲート閾値以上の電圧であることによりスイッチ80がONとなる。すなわち第1抵抗60及び抵抗90の抵抗値は、抵抗分圧によって決定されるVgの電圧がスイッチ80のゲート閾値以上の電圧となるように選定される。
スイッチ80がONとなると、第2抵抗70を備える第2回路がコンデンサ40と並列に接続され、第1抵抗60を備える第1回路の抵抗値と比較して第2回路の抵抗値(本実施形態では66kΩ)が低いことからコンデンサ40と第2抵抗70とが等価的に接続された回路となり、コンデンサ40の電流は第1回路へは第2回路よりも流れず第2抵抗70を有する第2回路に流れ第2抵抗70によって放電される。よって、コンデンサ40の電流が第1回路を流れて放電する場合よりも、高速にコンデンサ40の電気エネルギーが放電される。
第2抵抗70は、第1抵抗60よりも抵抗値が低く電力容量が小さい抵抗であり、本実施形態では例えば22kΩの低い抵抗値の抵抗70a,70b,70cを直列に接続し第2抵抗70としている。
<パターン2:マイコンが非動作となり、かつ、バッテリーからの高電圧が遮断された場合>
マイコン100は、車両側の低電圧電源(例えば12V系)から電圧変換された電圧で動作している。車両側の低電圧電源が遮断されると、マイコン100による制御が行えなくなる。このようにマイコンが非動作となった場合、マイコン100からの信号はHi信号からLo信号に切り替わる。よって、オープンコレクタ110はOFF、入力端子50からの出力はオープン、スイッチ80はONとなる。これにより、第2抵抗70を備える第2回路がコンデンサ40と並列に接続され、第1抵抗60を備える第1回路と比較して第2回路の抵抗値(66kΩ)が低いことからコンデンサ40と第2抵抗70とが等価的に接続された回路となり、コンデンサ40の電流は第1回路へは第2回路よりも流れず第2抵抗70を有する第2回路に流れ第2抵抗70によって放電される。
このように、マイコン100が非動作となり、かつ、バッテリーからの高電圧が遮断となった場合であっても、コンデンサ40の放電を行うことができる。
次に、参考例としての従来の電気回路について図4を用いて説明する。
図4には、本発明の参考例としての従来の電気回路の概略構成図が示されている。
図4に示されるように、参考例としての従来の電気回路5は、モータ10、インバータ20、バッテリー30、コンデンサ40、抵抗200を主な構成として備えている。
従来の電気回路5は、コンデンサ40と並列に抵抗器として抵抗200を接続することで放電を行う。この時の放電時間(放電時定数)τは前述した以下の式(1)で表される。
τ=C×R・・・(1)
人体への感電や短絡事故などの防止のためには、コンデンサ40の放電時間を早く(短く)するほど良く、そのためには抵抗器、すなわち抵抗200の値を小さくする必要がある。抵抗200の値を小さくすると、バッテリー30が並列に接続されていることから常に放電し続けることとなり、電圧を保つために抵抗200に必要とされる電力容量が大きくなり、抵抗200は大型化する。車両用電動圧縮機のインバータは、可能な限り小型であることが要求されるが、前述したような安全上の理由からコンデンサ40の放電時間を早くしたい場合には、抵抗200、ひいてはインバータ20の大型化が必要であり、電動圧縮機の小型化と矛盾することとなる。
逆に、抵抗200の小型化を優先して電力容量の小さいものに変更すると、抵抗200の抵抗値が大きくなり、放電時間を短縮することができなくなり、安全性に対する問題が発生する。
以上、説明してきたように、本実施形態に係る電気回路、電動圧縮機および電気回路の制御方法によれば、以下の作用効果を奏する。
バッテリー30によってコンデンサ40へ電圧が印加されている場合は、コンデンサ40の放電電流は第1配線を流れ、コンデンサ40への電圧が遮断された場合は、コンデンサ40の放電電流は第2配線を流れることから、コンデンサ40に蓄えられた電気エネルギーを放電する場合に、バッテリー30のON/OFFに応じた適切な放電時間の放電を行うことができる。特に、バッテリー30の遮断、バッテリー30に接続されている高電圧ケーブルの断線、高電圧コネクタの取り外しなど、不測の事態によりバッテリー30からの電圧が遮断された場合には、より抵抗値の低い第2抵抗70によって放電が行われるため、第1配線が選択されている場合よりも放電時間が短くなることから短絡事故などの発生を防止することができる。また、第2抵抗70は、電力容量の低い抵抗であることから小型の部品を用いることができるため、電気回路1の大型化を防止することができる。
また本実施形態では、従来例と比べて抵抗の数が増えているが、抵抗の大きさ、コスト及び電力容量の最適化を行うことで、回路面積は小さくなっている。よって、電気回路1の回路面積を小さくすることができることから、設置面積および製造コストの削減が見込める。
また、第1配線と第2配線とを切り替えるスイッチ80を備え、放電電流はスイッチ80がONの場合は第2配線、OFFの場合は第1配線を流れることから、バッテリー30からコンデンサ40への電圧印加の有無に応じたスイッチ80のON/OFFという簡便な方法で配線の切替えを行うことができる。
また、マイコン100から出力される信号によってスイッチ80のON/OFF、すなわち第2配線の接続有無の切り替えを行うことから、バッテリー30の遮断、バッテリー30に接続されている高電圧ケーブルの断線、高電圧コネクタの取り外し等によって電圧の入力が遮断されると、マイコン100がそれに応じた信号を出力し、第2配線に切替えが行われるため、第1配線が選択されている場合よりも放電時間の短い第2抵抗70の選択が可能となる。
また、マイコン100が非動作となった場合、スイッチ80がONとなることから、電源が遮断されるなど不測の事態によりマイコン100が非動作となりマイコン100による制御が行えなくなった場合であっても、バッテリー30からの電圧入力が遮断されると、スイッチ80がONであるため第2配線が選択され、抵抗値が低い第2抵抗70によって、第1配線が選択されている場合よりも放電時間の短い放電を行うことができる。すなわち、マイコン100による制御が行えなくても、バッテリー30からの電圧入力が遮断された場合に、自動で安全かつ高速にコンデンサ40の放電を行うことが可能である。
また、電動圧縮機が前述のいずれかに記載の電気回路を備えることから、電動圧縮機のコンデンサ40に蓄えられた電気エネルギーを放電する場合に、バッテリー30のON/OFFに応じた適切な放電時間の放電を行うことができる。特に、バッテリー30の遮断、バッテリー30に接続されている高電圧ケーブルの断線、高電圧コネクタの取り外しなど、不測の事態によりバッテリー30からの電圧が遮断された場合には、より抵抗値の低い第2抵抗70によって放電が行われるため、放電時間が短くなることから短絡事故などの発生を防止することができる。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更なども含まれる。
たとえば、上述した実施形態においては第2配線の抵抗70は抵抗70a、70b、70cの3つを直列に接続するとしたが、第1配線よりも抵抗値が低く回路基板の面積に影響を及ぼさなければ、2つ以下または4つ以上の抵抗を用いるとしてもよく、また並列に接続するとしてもよい。
1、5 電気回路
10 モータ
20 インバータ
30 バッテリー
40 コンデンサ
50 入力端子
60 第1抵抗
70 第2抵抗
80 スイッチ
90、200 抵抗
100 マイコン(制御部)
110 オープンコレクタ

Claims (3)

  1. バッテリーに接続されたコンデンサと、
    前記コンデンサに並列して設置された第1抵抗を有する第1配線と、
    前記コンデンサに並列して設置された前記第1抵抗よりも抵抗値が低い第2抵抗を有する第2配線と、
    前記第2配線の接続有無を切り替えるスイッチと、
    前記バッテリーから前記コンデンサへの電圧の印加の有無に応じて前記スイッチのON/OFFを制御する信号の出力を行う制御部と、
    を備え、
    前記バッテリーによって前記コンデンサへ電圧が印加されている場合は、前記スイッチがOFFとなり、前記コンデンサの放電電流は前記第1配線を流れ、
    前記バッテリーによる前記コンデンサへの電圧が遮断された場合および低電圧電源による前記制御部への電圧が遮断された場合は、前記スイッチがONとなり、前記コンデンサの放電電流は前記第1配線および前記第2配線を流れ、かつ前記第1配線よりも前記第2配線へ流れることを特徴とする電気回路。
  2. 請求項1に記載の電気回路を備える電動圧縮機。
  3. バッテリーに接続されたコンデンサと、
    前記コンデンサに並列して設置された第1抵抗を有する第1配線と、
    前記コンデンサに並列して設置された前記第1抵抗よりも抵抗値が低い第2抵抗を有する第2配線と、
    前記第2配線の接続有無を切り替えるスイッチと、
    前記バッテリーから前記コンデンサへの電圧の印加の有無に応じて前記スイッチのON/OFFを制御する信号の出力を行う制御部と、
    を備え、
    前記バッテリーによって前記コンデンサへ電圧が印加されている場合は、前記スイッチがOFFとなり、前記コンデンサの放電電流を前記第1配線に流すステップと、
    前記バッテリーによる前記コンデンサへの電圧が遮断された場合および低電圧電源による前記制御部への電圧が遮断された場合は、前記スイッチがONとなり、前記コンデンサの放電電流を前記第1配線および前記第2配線へ流し、かつ前記第1配線よりも前記第2配線へ流すステップと、
    を有することを特徴とする電気回路の制御方法。
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