JP5511488B2 - 放電装置及び空調機 - Google Patents

放電装置及び空調機 Download PDF

Info

Publication number
JP5511488B2
JP5511488B2 JP2010101885A JP2010101885A JP5511488B2 JP 5511488 B2 JP5511488 B2 JP 5511488B2 JP 2010101885 A JP2010101885 A JP 2010101885A JP 2010101885 A JP2010101885 A JP 2010101885A JP 5511488 B2 JP5511488 B2 JP 5511488B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
discharge
motor
switching element
circuit
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010101885A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011234481A (ja
Inventor
修一 川口
信広 中村
昭彦 小栗
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2010101885A priority Critical patent/JP5511488B2/ja
Publication of JP2011234481A publication Critical patent/JP2011234481A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5511488B2 publication Critical patent/JP5511488B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、空調機のモータ駆動用に用いられる電源回路の放電装置に関する。
空調機のコンプレッサやファンを駆動するモータは、IGBT等の半導体スイッチング素子で構成されたモータ駆動回路により駆動されている。このようなモータ駆動回路には直流電圧を供給するため、その前段に、商用交流電源の交流電圧を全波整流して平滑コンデンサを通すAC/DC変換回路が設けられる。この平滑コンデンサには、モータ停止後も、高電圧(例えば280V)が残っているため、保守作業時の安全確保のために、放電抵抗が並列に接続されている(例えば、特許文献1参照。)。
図4は、平滑コンデンサの電荷を放電抵抗によって放電させる放電装置の、より実用的な回路図である。図において、平滑コンデンサCsは3個並列に設けられている。放電抵抗は、抵抗1個の熱容量を勘案して、4個並列×3段直列の格子状に接続された合計12個の放電抵抗Rdによって構成されている。2電路P,N間には、上流側の電源部より、全波整流された直流電圧が供給される。モータの運転中は、電源部で生成された直流電圧が、平滑コンデンサCsにより平滑され、モータ駆動回路へ供給される。
モータを停止させると、電源部内の主リレー接点(図示せず。)が開き、直流電圧は供給されない状態となる。この状態では、電荷が蓄えられた平滑コンデンサCdの端子電圧及び、モータ駆動回路からの回生電圧によって放電抵抗Rdに放電電流が流れ、電荷は熱となって消費され、電路Pの電位は低下する。また、モータが停止すれば、回生電圧も0となる。従って、モータ停止後に保守作業者が電路PやNに触れたとしても、感電の恐れは無いように配慮されている。
特開2001−190060号公報(図2)
しかしながら、上記のような従来の放電装置では、モータの通常運転時にも常に放電抵抗Rdに電流が流れ、電力損失が発生する。
かかる従来の問題点に鑑み、本発明は、電力損失を低減した放電装置及びこれを含む空調機を提供することを目的とする。
発明は、電源部から供給される電圧を平滑コンデンサで平滑した直流電圧をモータ駆動回路に供給してモータを運転するための電源回路の放電装置であって、前記モータの運転停止の指令に基づく前記電源部からの給電停止時に、前記平滑コンデンサに蓄えられた電荷を放電させることが可能な放電抵抗と、前記放電抵抗に直列接続され、前記平滑コンデンサから前記放電抵抗への放電をオン/オフ制御する放電用スイッチング素子と、前記モータの運転停止の指令に基づく前記電源部からの給電停止時には、抵抗を含む常時通電可能な受動回路に前記平滑コンデンサの端子電圧及び前記モータ駆動回路からの回生電圧によって電流を流すことにより前記放電用スイッチング素子をオンにする放電開始機能を有し、前記モータの運転に基づく給電時には当該放電開始機能を規制することにより前記放電用スイッチング素子をオフにする放電制御回路と、前記モータ駆動回路を制御して前記モータを運転し又は運転停止するとともに、前記モータを運転しているときは前記放電制御回路に対して前記放電開始機能を規制する信号を出力し、前記モータの運転停止の指令と同時に、前記放電開始機能を作動させる信号を出力する制御部とを備え、前記放電制御回路は、複数の抵抗の直列体によって分圧して得た制御電圧を、前記放電用スイッチング素子に付与することが可能な前記受動回路と、前記制御部の出力する信号によってオン/オフ制御され、オン動作により前記制御電圧の付与を妨害し、オフ動作で許可するように設けられた放電制御用スイッチング素子とを含むものである。
上記のように構成された放電装置では、給電時すなわちモータの通常運転時は放電用スイッチング素子がオフで、放電抵抗による放電は行われない。従って、通常運転時の電力損失を抑制することができる。一方、給電停止時は、放電用スイッチング素子がオンになるので、平滑コンデンサから放電抵抗に放電電流が流れる。従って、平滑コンデンサの端子電圧は下がり、保守作業者に強い衝撃を与える程の感電の恐れは無くなる。また、抵抗を含む常時通電可能な受動回路に平滑コンデンサの端子電圧及びモータ駆動回路からの回生電圧によって電流を流すことにより放電用スイッチング素子をオンにするので、他の制御要素の影響を受けることなく自律的に確実に動作する。
また、給電時に、制御部が放電制御用スイッチング素子をオンにしているときは、放電用スイッチング素子はオンしない。給電停止時は、制御部が放電制御用スイッチング素子をオフにすることにより、抵抗分圧で得られる制御電圧が付与された放電用スイッチング素子が確実にオンし、放電抵抗に放電電流が流れる。
た、上記の放電装置において、受動回路の一部の抵抗は、直流電圧が印加される2電路間において、放電制御用スイッチング素子と直列接続した状態で設けられ、残余の抵抗は、放電制御用スイッチング素子と並列接続され、かつ、2つの抵抗を互いに直列に接続して成り、その接続点から放電用スイッチング素子に制御電圧を付与するものであってもよい。
この場合、給電停止時に、制御部の故障や放電制御用スイッチング素子の故障等により、放電制御用スイッチング素子がオンのままとなったとしても、上記一部の抵抗と、オンのままの放電制御用スイッチング素子とを通して電流が流れ、平滑コンデンサの電荷は徐々に放電する。
方、本発明は、電源部と、当該電源部から供給される電圧を平滑コンデンサで平滑する電源回路と、平滑された直流電圧の供給を受けるモータ駆動回路と、当該モータ駆動回路によって駆動されるモータとを備えた空調機であって、前記電源回路の放電装置として、
前記モータの運転停止の指令に基づく前記電源部からの給電停止時に、前記平滑コンデンサに蓄えられた電荷を放電させる放電抵抗と、前記放電抵抗に直列接続され、前記平滑コンデンサから前記放電抵抗への放電をオン/オフ制御する放電用スイッチング素子と、前記モータの運転停止の指令に基づく前記電源部からの給電停止時には、抵抗を含む常時通電可能な受動回路に前記平滑コンデンサの端子電圧及び前記モータ駆動回路からの回生電圧によって電流を流すことにより前記放電用スイッチング素子をオンにする放電開始機能を有し、前記モータの運転に基づく給電時には当該放電開始機能を規制することにより前記放電用スイッチング素子をオフにする放電制御回路と、モータ駆動回路を制御してモータを運転し又は運転停止するとともに、前記モータを運転しているときは放電制御回路に対して放電開始機能を規制する信号を出力し、モータの運転停止の指令と同時に、放電開始機能を作動させる信号を出力する制御部とを備えたものである。
上記の空調機に搭載された放電装置では、給電時すなわちモータの通常運転時は放電用スイッチング素子がオフで、放電抵抗による放電は行われない。従って、通常運転時の電力損失を抑制することができる。一方、給電停止時は、放電用スイッチング素子がオンになるので、平滑コンデンサから放電抵抗に放電電流が流れる。従って、平滑コンデンサの端子電圧は下がり、保守作業者に強い衝撃を与える程の感電の恐れは無くなる。また、抵抗を含む常時通電可能な受動回路に平滑コンデンサの端子電圧及びモータ駆動回路からの回生電圧によって電流を流すことにより放電用スイッチング素子をオンにするので、他の制御要素の影響を受けることなく自律的に確実に動作する。
また、給電時に、制御部が放電制御用スイッチング素子をオンにしているときは、放電用スイッチング素子はオンしない。給電停止時は、制御部が放電制御用スイッチング素子をオフにすることにより、抵抗分圧で得られる制御電圧が付与された放電用スイッチング素子が確実にオンし、放電抵抗に放電電流が流れる。
本発明の放電装置/空調機によれば、モータの通常運転時の電力損失を抑制することができる。また、放電をさせる場合には、他の制御要素の影響を受けることなく自律的に確実に動作するという利点がある。
本発明の一実施形態に係る放電装置を含む電力変換装置の回路図である。 図1と同一回路図に放電制御のための電流の流れを書き込んだ図であり、モータの運転停止時の放電制御を表している。 図1と同一回路図に放電制御のための電流の流れを書き込んだ図であり、モータの運転停止時(但し、故障ありの場合)の放電制御を表している。 従来の放電装置に基づく、より実用的な回路図である。
《全体の回路構成》
図1は、本発明の一実施形態に係る放電装置を含む電力変換装置の回路図である。また、図2,図3は、図1と同一回路図に放電制御のための電流の流れを書き込んだ図である。このような電力変換装置は、空調機の室外機又は室内機に搭載され、コンプレッサやファンのモータを駆動する。
図1において、電源部1は、開閉可能な主リレー接点11と、整流回路12とを有している。商用交流電源PSから供給された交流電圧は、閉じた主リレー接点11を介して整流回路12で全波整流される。主リレー接点11は、マイクロコンピュータを含む制御部7によって開閉される。
整流回路12の出力(脈流)はリアクトル2を介して平滑コンデンサCsに供給され、平滑される。この例では、3つの平滑コンデンサCsが互いに並列に設けられており、それぞれの容量は同じである。従って、全体としては個々の容量の3倍の容量となる。2電路P,N間には、平滑コンデンサCsによって平滑された直流電圧が印加される。この直流電圧は、モータ駆動回路3にモータ駆動用電源として供給される。このようにして、モータ駆動回路3から見れば、電源部1から供給される電圧を平滑コンデンサCsで平滑した直流電圧を自己に供給する電源回路10が構成されている。また、モータ駆動回路3は半導体スイッチング素子で構成されたインバータ装置であり、制御部7によってPWM制御される。
上記電源回路10における電源部1と平滑コンデンサCsとの間には、放電装置9が設けられている。放電装置9は、放電電流を流すための回路と、放電電流を流すか否かを制御する放電制御回路8とを含んでいる。放電電流を流すための回路は、4個並列×3段の格子状に接続された12個の放電抵抗Rd(符号が抵抗値も表すものとする。以下同様。)と、放電抵抗Rd(全体)に直列接続された放電用スイッチング素子(トランジスタ)5とを、2電路P,N間に設けたものである。個々の放電抵抗Rdの抵抗値は同じであり、全体としては、(3/4)Rdの抵抗体となる。また、全体としての熱容量は、個々の熱容量の12倍となる。
放電制御回路8は、まず、2電路P,N間に設けられる4つの抵抗Rcの直列体と、この直列体に対して直列に接続された放電制御用スイッチング素子(MOS−FET)6とを備えている。さらに、放電制御回路8は、他の抵抗Ra及びRbを備えており、これらの抵抗Ra,Rbを直列体として見た場合に、その両端は、放電制御用スイッチング素子6のドレイン−ソース間に並列に接続されている。また、抵抗RaとRbとの接続点が、放電用スイッチング素子5のベースに接続されており、従って、抵抗Rb両端の電位差が、放電用スイッチング素子5のベース−エミッタ間電圧VBEとなる。放電制御用スイッチング素子6は、制御部7によってオン/オフ制御される。
《放電制御回路の機能の概要》
上記のように構成された放電制御回路8は、抵抗の直列体(Rc,Ra,Rb)によって分圧して得た制御電圧(抵抗Rbの両端電圧)を、放電用スイッチング素子5に付与することが可能な受動回路を備えているものである。すなわち、抵抗のような受動素子で構成された受動回路により、放電用スイッチング素子5をオンさせることを基本とした回路である。また、放電制御用スイッチング素子6は、オン動作により制御電圧の付与を妨害し、オフ動作で許可する、という性格を有する。
また、放電制御回路8は、電源部1からの給電停止時には、抵抗を含む常時通電可能な受動回路に平滑コンデンサCsの端子電圧及びモータ駆動回路3からの回生電圧によって電流を流すことにより放電用スイッチング素子5をオンにする放電開始機能を有し、給電時には当該放電開始機能を規制することにより放電用スイッチング素子5をオフにするものである。
《通常運転時の動作》
上記のように構成された放電装置は、モータ4の通常運転時においては、まず、制御部7の指令によって主リレー接点11が閉じて、2電路P,N間の平滑された直流電圧がモータ駆動回路3に供給される。この直流電圧VONは、商用交流電圧が200V(実効値)とすると、その最大値(√2倍)に相当する約280Vとなる。そして、モータ駆動回路3は、制御部7によるPWM制御によりモータ4を可変速で回転させる。
一方、通常運転時において制御部7は、放電制御用スイッチング素子6をオンの状態としている。従って、2電路P,N間の直流電圧VONにより、4つの抵抗Rcの直列体と放電制御用スイッチング素子6とに電流が流れる。これにより電力損失が生じるが、4個直列の抵抗Rcを設けていることにより、電流は、ほぼ(VON/4Rc)となる。この電流値は、抵抗Rcの適切な選定により小さくすることができ、その場合には電力損失も小さい。
放電制御用スイッチング素子6がオンであれば、微小なオン抵抗によるドレイン−ソース間の電位差が抵抗Ra、Rbで分圧され、抵抗Rbの端子間電圧が放電用スイッチング素子5のベース−エミッタ間電圧となる。しかし、この電圧は非常に小さく、放電用スイッチング素子5をターンオンさせる電圧の例えば数百分の1レベルでしかない。従って、放電用スイッチング素子5はオフであり、放電抵抗Rdには電流が流れず、大きな電力損失は生じない。すなわち、通常運転時の電力損失は抑制(低減)される。
《運転停止時の動作1》
次に、図2を参照して、運転停止時の動作について説明する。制御部7はモータ4の運転を停止させると、主リレー接点11を開路させる。従って、電源部1による給電は停止となる。停止時に、平滑コンデンサCsには電荷が蓄えられており、通常運転時の直流電圧に基づいて、端子電圧は280Vとなっている。また、停止直後は、モータ4が完全に停止するまで電力回生が生じ、モータ駆動回路3から2電路P,Nに回生電圧が付与される。この回生電圧は数値例を挙げると最大120Vであり、逆極性(電路Nに−120V)で付与される。この結果、2電路P,N間には、平滑コンデンサCsの端子(間)電圧280Vに、回生電圧120Vを加えた400Vが印加されることになる。
一方、モータ4の運転停止と同時に制御部7は放電制御用スイッチング素子6をオフにする。これにより、直流電圧VOFF(最大400V)による電流が、図示のように、電路Pから4個の抵抗Rc、抵抗Ra、及び、抵抗Rbを通って電路Nへ流れる。このとき、抵抗Rbの両端電圧は、(V-OFF/(4Rc+Ra+Rb))・Rbとなるところであるが、これは、放電用スイッチング素子5をターンオンさせる電圧を超える。従って、抵抗Rbの両端電圧が立ち上がる途中で放電用スイッチング素子5はオンになる。
放電用スイッチング素子5がオンになると、放電抵抗Rd(全体)に放電電流が流れ、平滑コンデンサCsの端子電圧は低下する。端子電圧の低下、及び、モータ4が失速することによる回生電圧の低下により、電路P,N間の電圧VOFFは低下するが、所定の電圧(例えば10V)までは放電用スイッチング素子5のオンを維持できるように抵抗Rc,Ra,Rbの抵抗値が設定されている。この所定の電圧とは、仮に、保守作業者が電路PやNに触れても電撃を感じない程度の低い電圧である。こうして、保守作業者に強い衝撃を与える程の感電の恐れを無くすことができる。
なお、電路P,N間の電圧VOFFが上記所定の電圧より低くなれば、放電用スイッチング素子5はオフになり、これ以降は、放電抵抗Rdには電流が流れなくなる。しかしながら、平滑コンデンサCsの低い端子電圧により(4Rc+Ra+Rb)の抵抗回路に電流が流れ、電荷は徐々に放電する。従って、最終的には全放電する。
《運転停止時の動作2》
次に、図3を参照して、上記とは異なる状況での運転停止時の動作について説明する。すなわち、モータ4の運転は停止され、主リレー接点11も開いたが、制御部7の故障又は放電制御用スイッチング素子6の故障によって、放電制御用スイッチング素子6がオンのままになった、という状況である。すなわち、放電制御回路8のみを見れば、通常運転時と同じ状態である。
この場合、上記と同様に、2電路P,N間には、平滑コンデンサCsの端子(間)電圧280Vに、回生電圧120Vを加えた400Vが印加されている。これにより、直流電圧(最大400V)による電流が、図示のように、電路Pから4個の抵抗Rc及びオンのままの放電制御用スイッチング素子6を通って電路Nへ流れる。この電流は、ほぼ(VOFF/4Rc)となる。
この場合には、電路P,N間の直流電圧VOFF(最大400V)による電流がオンのままの放電制御用スイッチング素子6に流れ、オン抵抗によるドレイン−ソース間の電位差が抵抗Ra、Rbで分圧され、抵抗Rbの端子間電圧が放電用スイッチング素子5のベース−エミッタ間電圧となる。この電圧は、前述の通常運転時の場合と比べて電圧が高くなる(280V→400V)分だけ、若干増大するが、それでも非常に小さく、放電用スイッチング素子5をターンオンさせる電圧には到底足りない。従って、放電用スイッチング素子5はオフであり、放電抵抗Rdには電流が流れない。
しかしながら、4直列の抵抗Rcからオン状態の放電制御用スイッチング素子6を通して徐々にではあるが放電が行われ、最終的には、平滑コンデンサCsの電荷を全て放電させることができる。すなわち、放電のペースは遅くなるが、万一故障が発生しても、最終的には全放電により保守作業者の感電の恐れを無くすことができる。
《動作のまとめ》
以上のように、上記のように構成された放電装置9では、給電時すなわちモータの通常運転時は放電用スイッチング素子5がオフで、放電抵抗Rdによる放電は行われない。従って、通常運転時の電力損失を抑制することができる。一方、給電停止時は、放電用スイッチング素子5がオンになるので、平滑コンデンサCsから放電抵抗Rdに放電電流が流れる。従って、平滑コンデンサCsの端子電圧は下がり、保守作業者に強い衝撃を与える程の感電の恐れは無くなる。また、抵抗(Rc,Ra,Rb)を含む常時通電可能な受動回路に平滑コンデンサCsの端子電圧及びモータ駆動回路3からの回生電圧によって電流を流すことにより放電用スイッチング素子5をオンにするので、他の制御要素の影響を受けることなく自律的に確実に動作する。
《その他》
なお、上記の放電装置は、空調機に搭載されるものであるが、電力変換を経てインバータ方式でモータを駆動する各種の機器にも適用可能である。
また、上記実施形態における放電制御回路8は、抵抗の直列体(Rc,Ra,Rb)のみによって構成される受動回路を含むものを示したが、抵抗以外の受動素子であるコンデンサやコイルを用いて同様に放電用スイッチング素子5をオンにする回路を構成することも可能である。
1:電源部
3:モータ駆動回路
4:モータ
5:放電用スイッチング素子
6:放電制御用スイッチング素子
7:制御部
8:放電制御回路
9:放電装置
10:電源回路
Cs:平滑コンデンサ
Ra,Rb,Rc:抵抗
Rd:放電抵抗

Claims (4)

  1. 電源部(1)から供給される電圧を平滑コンデンサ(Cs)で平滑した直流電圧をモータ駆動回路(3)に供給してモータ(4)を運転するための電源回路(10)の放電装置であって、
    前記モータ(4)の運転停止の指令に基づく前記電源部(1)からの給電停止時に、前記平滑コンデンサ(Cs)に蓄えられた電荷を放電させることが可能な放電抵抗(Rd)と、
    前記放電抵抗(Rd)に直列接続され、前記平滑コンデンサ(Cs)から前記放電抵抗(Rd)への放電をオン/オフ制御する放電用スイッチング素子(5)と、
    前記モータ(4)の運転停止の指令に基づく前記電源部(1)からの給電停止時には、抵抗を含む常時通電可能な受動回路に前記平滑コンデンサ(Cs)の端子電圧及び前記モータ駆動回路(3)からの回生電圧によって電流を流すことにより前記放電用スイッチング素子(5)をオンにする放電開始機能を有し、前記モータ(4)の運転に基づく給電時には当該放電開始機能を規制することにより前記放電用スイッチング素子(5)をオフにする放電制御回路(8)と、
    前記モータ駆動回路(3)を制御して前記モータ(4)を運転し又は運転停止するとともに、前記モータ(4)を運転しているときは前記放電制御回路(8)に対して前記放電開始機能を規制する信号を出力し、前記モータ(4)の運転停止の指令と同時に、前記放電開始機能を作動させる信号を出力する制御部(7)とを備え
    前記放電制御回路(8)は、
    複数の抵抗の直列体によって分圧して得た制御電圧を、前記放電用スイッチング素子(5)に付与することが可能な前記受動回路(Rc,Ra,Rb)と、
    前記制御部(7)の出力する信号によってオン/オフ制御され、オン動作により前記制御電圧の付与を妨害し、オフ動作で許可するように設けられた放電制御用スイッチング素子(6)と
    を含む放電装置。
  2. 電源部(1)と、当該電源部(1)から供給される電圧を平滑コンデンサ(Cs)で平滑する電源回路(10)と、平滑された直流電圧の供給を受けるモータ駆動回路(3)と、当該モータ駆動回路(3)によって駆動されるモータ(4)とを備えた空調機であって、前記電源回路(10)の放電装置(9)として、
    前記モータ(4)の運転停止の指令に基づく前記電源部(1)からの給電停止時に、前記平滑コンデンサ(Cs)に蓄えられた電荷を放電させる放電抵抗(Rd)と、
    前記放電抵抗(Rd)に直列接続され、前記平滑コンデンサ(Cs)から前記放電抵抗(Rd)への放電をオン/オフ制御する放電用スイッチング素子(5)と、
    前記モータ(4)の運転停止の指令に基づく前記電源部(1)からの給電停止時には、抵抗を含む常時通電可能な受動回路に前記平滑コンデンサ(Cs)の端子電圧及び前記モータ駆動回路(3)からの回生電圧によって電流を流すことにより前記放電用スイッチング素子(5)をオンにする放電開始機能を有し、前記モータ(4)の運転に基づく給電時には当該放電開始機能を規制することにより前記放電用スイッチング素子(5)をオフにする放電制御回路(8)と、
    前記モータ駆動回路(3)を制御して前記モータ(4)を運転し又は運転停止するとともに、前記モータ(4)を運転しているときは前記放電制御回路(8)に対して前記放電開始機能を規制する信号を出力し、前記モータ(4)の運転停止の指令と同時に、前記放電開始機能を作動させる信号を出力する制御部(7)とを備え、
    前記放電制御回路(8)は、
    複数の抵抗の直列体によって分圧して得た制御電圧を、前記放電用スイッチング素子(5)に付与することが可能な前記受動回路(Rc,Ra,Rb)と、
    前記制御部(7)の出力する信号によってオン/オフ制御され、オン動作により前記制御電圧の付与を妨害し、オフ動作で許可するように設けられた放電制御用スイッチング素子(6)と
    を含む空調機
  3. 前記受動回路の一部の抵抗(Rc)は、前記直流電圧が印加される2電路(P,N)間において、前記放電制御用スイッチング素子(6)と直列接続した状態で設けられ、
    残余の抵抗(Ra,Rb)は、前記放電制御用スイッチング素子(6)と並列接続され、かつ、2つの抵抗を互いに直列に接続して成り、その接続点から前記放電用スイッチング素子(5)に制御電圧を付与するものである、請求項記載の放電装置。
  4. 前記受動回路の一部の抵抗(Rc)は、前記直流電圧が印加される2電路(P,N)間において、前記放電制御用スイッチング素子(6)と直列接続した状態で設けられ、
    残余の抵抗(Ra,Rb)は、前記放電制御用スイッチング素子(6)と並列接続され、かつ、2つの抵抗を互いに直列に接続して成り、その接続点から前記放電用スイッチング素子(5)に制御電圧を付与するものである、請求項2記載の空調機。
JP2010101885A 2010-04-27 2010-04-27 放電装置及び空調機 Expired - Fee Related JP5511488B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010101885A JP5511488B2 (ja) 2010-04-27 2010-04-27 放電装置及び空調機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010101885A JP5511488B2 (ja) 2010-04-27 2010-04-27 放電装置及び空調機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011234481A JP2011234481A (ja) 2011-11-17
JP5511488B2 true JP5511488B2 (ja) 2014-06-04

Family

ID=45323219

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010101885A Expired - Fee Related JP5511488B2 (ja) 2010-04-27 2010-04-27 放電装置及び空調機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5511488B2 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102437771A (zh) * 2011-11-28 2012-05-02 联合汽车电子有限公司 逆变器输入端的被动放电电路
JP6238567B2 (ja) * 2012-08-01 2017-11-29 キヤノン株式会社 放電回路、電源装置及び画像形成装置
JP5768839B2 (ja) * 2013-06-18 2015-08-26 株式会社デンソー 電力変換装置
JP6261304B2 (ja) * 2013-11-29 2018-01-17 キヤノン株式会社 放電装置及び情報処理装置
US9240693B2 (en) * 2013-12-05 2016-01-19 Ford Global Technologies, Inc. Battery discharge device with self-adjusting resistance
JP6466133B2 (ja) * 2014-10-22 2019-02-06 三菱重工サーマルシステムズ株式会社 電気回路、電動圧縮機および電気回路の制御方法
JP6361466B2 (ja) * 2014-10-28 2018-07-25 株式会社デンソー 放電制御装置、及び、これを備える電力変換装置
JP6500706B2 (ja) * 2015-09-01 2019-04-17 株式会社デンソー 放電装置
CN107040129A (zh) * 2017-05-03 2017-08-11 浙江埃菲生能源科技有限公司 一种光伏逆变器的放电电路
CN107257192A (zh) * 2017-05-19 2017-10-17 苏州汇川联合动力系统有限公司 一种被动放电装置以及电机控制器
CN108322030A (zh) * 2018-01-25 2018-07-24 郑州云海信息技术有限公司 一种新型放电电路及方法
DE102020107614A1 (de) * 2020-03-19 2021-09-23 Olympus Winter & Ibe Gmbh Medizingerät mit einem betriebssicheren Netzteil

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3636017B2 (ja) * 1999-12-28 2005-04-06 ダイキン工業株式会社 インバータ装置
JP2002262573A (ja) * 2001-02-28 2002-09-13 Nichicon Corp 電源装置
JP4821769B2 (ja) * 2007-12-28 2011-11-24 ダイキン工業株式会社 コンバータ用放電回路

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011234481A (ja) 2011-11-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5511488B2 (ja) 放電装置及び空調機
JP5474034B2 (ja) 永久磁石同期モータの駆動装置、空気調和装置、換気扇の駆動装置、洗濯機、自動車及び車両
KR100765016B1 (ko) 모터 구동용 인버터 제어 장치
JP4595248B2 (ja) 自動車用空調装置
JP4893251B2 (ja) マトリクスコンバータおよびそれを備えた装置
EP2916458A1 (en) Inverter device and air conditioner
US7622828B2 (en) Loaded triac output system
JPWO2019138481A1 (ja) 空気調和機
JP3730808B2 (ja) 空気調和機
CN104488157A (zh) 电源装置
JP2010104173A (ja) モータ駆動装置
JP2012197788A (ja) ポンプシステム及びその運転方法
KR20190072893A (ko) 압축기 보호 기능을 가지는 공기 조화기
JP2006109558A (ja) 空気調和装置
JP2012135157A (ja) モータ駆動システム
JP6303965B2 (ja) エレベータ制御装置
JP6146316B2 (ja) 空気調和機
KR102060068B1 (ko) 전력 변환 장치 및 이를 포함하는 공기 조화기
JP2017188989A (ja) 電源装置
JP2005337519A5 (ja)
JP3304202B2 (ja) 空気調和機
JP5158059B2 (ja) 空気調和システム
JP2001241732A (ja) マルチタイプ空気調和機の制御装置
KR101973467B1 (ko) 돌입전류 방지기능을 가지는 전력 변환 장치 및 이를 포함하는 공기 조화기
JP2011017491A (ja) 空気調和機

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130108

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130304

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130326

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130620

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20130627

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20130809

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140203

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140325

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5511488

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees