JP6465630B2 - 二次電池および二次電池の製造方法 - Google Patents
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Description
[2]前記アニオンは、ハロゲン化物イオンである、前記[1]に記載の二次電池。
[3]前記カチオンは、第1族元素、第2族元素、及び第13族元素からなる群から選ばれる1種以上である、前記[1]又は[2]に記載の二次電池。
[4]前記カチオンがリチウムイオンである、前記[3]に記載の二次電池。
[5]前記負極を構成する前記化合物は、充電時に前記アニオンを放出可能な、1種以上のハロゲン化合物である、前記[1]〜[4]の何れか一項に記載の二次電池。
[6]前記負極を構成する前記化合物はフッ素化合物である、前記[1]〜[5]の何れか一項に記載の二次電池。
[7]前記負極を構成する前記化合物は2種以上のフッ素化合物である、前記[1]〜[6]の何れか一項に記載の二次電池。
[8]前記負極を構成する前記負極活物質は、充電時に前記カチオンを吸蔵可能な、金属及び合金からなる群から選ばれる1種以上である、前記[1]〜[7]の何れか一項に記載の二次電池。
[9]前記負極を構成する前記負極活物質は、充電時に前記カチオンを吸蔵可能な、金属及び合金からなる群から選ばれる1種以上であり、且つ、前記負極を構成する前記化合物は、充電時に前記アニオンを放出可能な、1種以上のハロゲン化合物である、前記[1]〜[8]の何れか一項に記載の二次電池。
[10]前記合金は半導体又は金属酸化物である、前記[8]又は[9]に記載の二次電池。
[11]前記金属及び前記合金を構成する金属は、ケイ素である前記[8]〜[10]の何れか一項に記載の二次電池。
[12]前記負極活物質と、前記負極を構成する前記化合物とがバインダーによって結着されている、前記[1]〜[11]の何れか一項に記載の二次電池。
[13]前記電解質は、前記カチオン及び前記アニオンのうち少なくとも何れか一方を与えるフッ素化合物を含む、前記[1]〜[12]の何れか一項に記載の二次電池。
[14]前記電解質は、溶媒中に解離して、前記カチオンとしてのリチウムイオンを与え、且つ、前記アニオンとしてのフッ化物イオンを放出可能なフッ素錯体を与える化合物を含む、前記[1]〜[13]の何れか一項に記載の二次電池。
[15]前記電解質は、ルイス酸又はルイス酸誘導体を含む、前記[1]〜[14]の何れか一項に記載の二次電池。
[16]前記[1]〜[15]の何れか一項に記載の二次電池の製造方法であって、前記負極活物質と、前記負極を構成する前記化合物と、バインダーとを含むスラリーを電極集電体上に塗布する工程を有する、二次電池の製造方法。
本発明の第一実施形態の二次電池1は、図1に例示するように、正極11と、電解質12と、負極13と、を有する。
電解質12は、電気化学反応に寄与するカチオン及びアニオンを含む。電解質12は、溶媒を含む電解液であってもよいし、溶媒がゲル化されたゲル電解質であってもよいし、固体電解質であってもよい。前記カチオン及びアニオンの移動効率が高まるため、電解質12は電解液又はゲル電解質であることが好ましく、電解液であることが好ましい。
ここで、PF6 −及びBF4 −等のアニオン性のフッ素錯体は、電解質12中でF−を与え得る。前記フッ素錯体からのF−の放出を促進する目的で、ルイス酸、ルイス酸誘導体を電解質12に添加することが好ましい。
ここで、「典型元素」とは、IUPAC命名法に基づいた周期表の1族、2族、及び12族〜18族の元素群から選ばれる元素である。
電解質12において、前記アニオンの1種が含有されていてもよいし、2種以上が含有されていてもよい。
電解質12において、前記カチオンの1種が含有されていてもよいし、2種以上が含有されていてもよい。
電解質12において、前記ルイス酸の1種が含有されていてもよいし、2種以上が含有されていてもよい。
電解質12において、前記ルイス酸誘導体の1種が含有されていてもよいし、2種以上が含有されていてもよい。
電解質12において、ハロゲン化物イオン又はハロゲン化物の1種が含有されていてもよいし、2種以上が含有されていてもよい。
電解質12において、1種の溶媒が含有されていてもよいし、2種以上の溶媒が含有されていてもよい。
負極13は、充電時に電解質12に含まれる前記カチオンを吸蔵可能な負極活物質を有し、且つ、充電時に前記アニオンを放出可能な化合物(以下、アニオン放出性化合物と称する。)を有する。ここで、負極活物質とアニオン放出性化合物は互いに異なる物質である。
前記負極活物質は、充電時には電解質12に含まれる前記カチオンを吸蔵することが可能であり、放電時には当該カチオンを放出することが可能な物質であることが好ましい。このような負極活物質の好ましい例として、後述する金属及び合金からなる群から選ばれる1種以上が挙げられる。
本実施形態の負極活物質としての金属酸化物の種類は特に制限されず、公知のリチウムイオン二次電池の電極材料として使用される、リチウムイオンを吸蔵可能な又は酸化還元可能な金属酸化物が適用できる。好適な具体例として、酸化ケイ素や、酸化鉄、酸化コバルト、酸化マンガン、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化銅、酸化クロム等の遷移金属酸化物が挙げられる。
本実施形態の負極活物質として使用する酸化ケイ素としては、一般式「SiOz(式中、zは0.5〜1.5のいずれかの数である。)」で表される酸化ケイ素が例示できる。ここで酸化ケイ素を「SiO」単位で見た場合、このSiOは、アモルファス状のSiOであるか、又はSi:SiO2のモル比が約1:1となるように、ナノクラスターのSiの周囲にSiO2が存在する、Si及びSiO2の複合物である。SiO2は、充放電時におけるSiの膨張及び収縮に対して緩衝作用を有すると推測される。
酸化ケイ素は、例えば、ボールミル等を用いる公知の手法で粉砕することにより、平均粒子径を所望の値に調節することができる。
本実施形態の負極活物質としての半導体の種類は特に制限されず、公知のリチウムイオン二次電池の電極材料として使用される、リチウムイオンを吸蔵可能な半導体が適用できる。前記半導体の具体例として、前述した酸化ケイ素以外には、例えば、SnO, Sb2O3, Fe2O3, CoO2, Mn2O3等が挙げられる。
本実施形態の負極に含まれる前記アニオン放出性化合物は、充電時には前記アニオンを放出することが可能であり、放電時には電解質12に含まれる前記アニオンを吸蔵(収容)することが可能な物質であることが好ましい。ここで、吸蔵の形態は特に限定されず、イオン性結合を含む。このようなアニオン放出性化合物の好ましい例として、後述する負極ホスト材料が挙げられ、より好ましい例として、ハロゲン化合物が挙げられ、さらに好ましい例として、LiF、LaF3等のフッ素化合物(フッ化物)が挙げられる。
ここで例示した前記1種類以上の元素は、放電前においてはハロゲン化されていなくとも、放電によってハロゲン化物になる(ハロゲン化物イオンを収容する)ことができ、充電によって元の元素に戻る(ハロゲン化物イオンを放出する)ことができる。
負極13を構成する材料として、前記負極ホスト材料等のアニオン放出性化合物と共に、当該アニオン放出性化合物及び前記負極活物質以外の材料を導電助剤として使用しても構わない。このような材料として、従来のリチウムイオン二次電池において使用される負極材料が挙げられる。前記導電助剤としては、例えば、チタン、白金、金、銀、銅、アルミ、コバルト、鉄、マグネシウム、ニッケル、亜鉛等の金属や、カーボンブラック、アセチレンブラック、カーボンナノチューブ、カーボンファイバー、活性炭、グラファイト等の炭素材料などが挙げられる。
負極13の構成の一例として、負極活物質、アニオン放出性化合物、及び導電助剤と、バインダー樹脂との混合物(スラリー)を集電体上に塗布し、乾燥することによって、各成分が含有された負極活物質層が集電体上に積層してなる構成が挙げられる。この構成における負極活物質層において、前記負極活物質、前記アニオン放出性化合物及び前記導電助剤は、バインダー樹脂によって、互いに結着されているため、構造的強度及び導電性に優れた負極活物質層が得られる。この結果、当該負極を備えた二次電池1のサイクル特性、初期の容量発現率等が向上し得る。
負極13において、1種のバインダー樹脂が単独で使用されてもよいし、2種以上のバインダー樹脂が併用されてもよい。バインダー樹脂は、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチル−2−ピロリドン等の窒素含有溶媒、γ−ブチロラクトン等のエステル類、エチレングリコール類、アルコール類、ケトン類、ニトリル類等の溶媒で希釈して使用されてもよい。
上記範囲の下限値以上にすることにより、二次電池1の定格容量を高めることができる。上記範囲の上限値以下にすることに伴ってバインダー樹脂の含有量を高めることにより、負極13を構成する負極活物質層の構造的強度を高めることができる。
上記範囲の下限値以上にすることにより、二次電池1の定格容量を高めることができる。上記範囲の上限値以下にすることに伴ってバインダー樹脂の含有量を高めることにより、負極13を構成する負極活物質層の構造的強度を高めることができる。
上記範囲の下限値以上にすることにより、二次電池1の定格容量を高めることができる。上記範囲の上限値以下にすることに伴ってバインダー樹脂の含有量を高めることにより、負極13を構成する負極活物質層の構造的強度を高めることができる。
上記範囲の下限値以上にすることにより、負極13を構成する負極活物質層の構造的強度を高めることができる。上記範囲の上限値以下にすることに伴って負極活物質、アニオン放出性化合物又は導電助剤の含有量を高めることにより、二次電池1の定格容量を高めることができる。
正極11は、充電時に電解質12に含まれる前記カチオンを放出可能であり、且つ、充電時に電解質12に含まれる前記アニオンを吸蔵可能な正極活物質を有する。
前記正極活物質は、放電時には電解質12に含まれる前記カチオンを吸蔵可能であり、且つ、放電時には前記アニオンを放出可能な物質であることが好ましい。
正極11を構成する材料として、前記正極活物質とともに、当該正極活物質以外の材料を導電助剤として使用しても構わない。このような材料として、従来のリチウムイオン二次電池において使用される正極材料が挙げられる。前記導電助剤としては、例えば、チタン、白金、金、銀、銅、アルミ、コバルト、鉄、マグネシウム、ニッケル、亜鉛等の金属や、酸化チタン、酸化スズ、酸化亜鉛、酸化ガリウム、酸化インジウム、酸化アルミニウム、酸化クロム、酸化コバルト、酸化銅、酸化鉄、炭化チタン、炭化バナジウム、炭化タングステン等の金属化合物や、カーボンブラック、アセチレンブラック、カーボンナノチューブ、カーボンファイバー、活性炭、グラファイト等の炭素材料などが挙げられる。
正極11の構成の一例として、正極活物質、及び導電助剤と、バインダー樹脂との混合物(スラリー)を集電体上に塗布し、乾燥することによって、各成分が含有された正極活物質層が集電体上に積層してなる構成が挙げられる。この構成における正極活物質層において、前記正極活物質及び前記導電助剤は、バインダー樹脂によって、互いに結着されているため、構造的強度及び導電性に優れた正極活物質層が得られる。この結果、当該正極を備えた二次電池1のサイクル特性、初期の容量発現率等が向上し得る。
上記範囲の下限値以上にすることにより、二次電池1の定格容量を高めることができる。上記範囲の上限値以下にすることに伴ってバインダー樹脂の含有量を高めることにより、正極11を構成する正極活物質層の構造的強度を高めることができる。
上記範囲の下限値以上にすることにより、二次電池1の定格容量を高めることができる。上記範囲の上限値以下にすることに伴ってバインダー樹脂の含有量を高めることにより、正極11を構成する正極活物質層の構造的強度を高めることができる。
上記範囲の下限値以上にすることにより、正極11を構成する正極活物質層の構造的強度を高めることができる。上記範囲の上限値以下にすることに伴って正極活物質又は導電助剤の含有量を高めることにより、二次電池1の定格容量を高めることができる。
負極13を構成するアニオン放出性化合物は、充電時に前記アニオンを放出可能な、1種以上のハロゲン化合物であり、且つ、当該負極13を構成する前記負極活物質は、充電時に前記カチオンを吸蔵可能な、前述の金属及び合金からなる群から選ばれる1種以上であることが好ましい。この際、正極11を構成する正極活物質は、前記一般式LixMO2 で表されるリチウム複合酸化物であり、さらに、電解質12は、溶媒中に解離して、前記カチオンとしてのリチウムイオンを与え、且つ、前記アニオンとしてのフッ化物イオンを放出可能なフッ素錯体を与える化合物を含むことがより好ましい。この正極、電解質および負極の組み合わせであると、二次電池1の電池特性をより向上させることができる。
正極11および負極13の製造において、各電極を構成する材料を含む組成物には、希釈用溶媒を配合してもよい。各材料(各成分)及び溶媒を混合した組成物を集電体に塗布した後、乾燥させて希釈用溶媒を除去することができる。ここで、「希釈用溶媒」とは、電極中に実質的に残存しない溶媒を意味する。この場合の希釈用溶媒は、配合成分のいずれかを十分に溶解又は分散させることができる溶媒が好ましく、有機溶媒であってもよいし、水系溶媒又は水であってもよい。具体的な溶媒の種類及び添加量は、前記組成物を構成する各成分の種類、濃度やその溶解性に応じて適宜調整すればよい。
以上の方法により、本発明にかかる二次電池に使用可能な電極を作製することができる。
二次電池1が充電する際には、負極13と電解質12との接触面において、負極13中の前記アニオン放出性化合物から放出された前記アニオンが電解質12中へ放出される。この放出とともに、正極11と電解質12との接触面において、前記アニオン又は前記アニオンを含む化合物が、電解質12から正極11の正極活物質に吸蔵(収容)される。したがって、電池全体としては、負極13から電解質12を介して正極11へ前記アニオン又は前記アニオンを含む化合物が移動する。
<負極の作製>
一酸化ケイ素(SiO、平均粒子径1.0μm、40質量部)、粒子状のLiF(15質量部)と、粒子状のLaF3(アルドリッチ社製、14質量部)と、アセチレンブラック(10質量部)、カーボンナノチューブ(6質量部)、ポリアクリル酸リチウム(全酸基の30モル%がリチウム塩とされた重合体、7.5質量部)、及びSBR(7.5質量部)を試薬瓶に入れ、さらにここに蒸留水を添加して濃度調整した後、自公転ミキサーを用いてこの濃度調整したものを2000rpmで3分間混合した。次いで、超音波ホモジナイザーを用いてこの混合物を10分間分散処理した後、再度、自公転ミキサーを用いてこの分散物を2000rpmで3分間混合することにより、負極材としてのスラリーを得た。ここまでの操作は、すべて25℃で行った。このときの各配合成分と、配合成分の総量に対する各配合成分の割合(質量%)とを表1に示す。
コバルト酸リチウム(LiCoO2)(平均粒子径1.0μm、86質量部)、アセチレンブラック(3質量部)、カーボンナノチューブ(6質量部)、およびPVDF(NMPに12wt%で溶解した溶液を5質量部)を試薬瓶に入れ、さらにNMP溶媒を添加して濃度調整した。その後、自公転ミキサーを用いて、濃度調整した混合物を2000rpmで3分間混合した。次いで、超音波ホモジナイザーを用いてこの混合物を10分間分散処理した後、再度、自公転ミキサーを用いてこの分散物を2000rpmで3分間混合することによって、正極材としてのスラリーを得た。ここまでの操作は、すべて25℃で行った。
(電解液-1)
有機溶媒としてのプロピレンカーボネート(PC)に対し、リチウム原子の濃度が1.0モル/kgとなるようにLiBF4を溶解させた。その後さらに、リチウムビスオキサラートボレート(LiBOB)を0.12mol/Kgとなるよう溶解し、非水電解液を得た。
(電解液-2)
プロピレンカーボネートに対し、リチウム原子の濃度が1.0モル/kgとなるようにLiBF4を溶解させた。その後さらに、2,4,6-trimethyl-1,3,5,2,4,6-trioxatriborinane(和光純薬社製)を0.12mol/Kgとなるよう溶解し、非水電解液を得た。
(電解液-3)
プロピレンカーボネートに対し、リチウム原子の濃度が1.0モル/kgとなるようにLiBF4を溶解させた。その後さらに、和光純薬社製のtrimethyl borateを0.12mol/Kgとなるよう溶解し、非水電解液を得た。
<二次電池の製造>
上記で得られた負極及び正極を、それぞれ直径16mmの円盤状に打ち抜いた。また、電解液が透過可能なポリプロピレン製セパレータ(積水化学社製)を直径17mmの円盤状に打ち抜いた。得られた正極、セパレータ及び負極を、この順にSUS製の電池容器(CR2032)内で積層し、上記で得られた電解液-1を、セパレータ、負極及び正極に含浸させ、さらに負極上に、SUS製の板(厚さ1.2mm、直径16mm)を載せ、蓋をすることにより、コイン型セルである二次電池を製造した。
[実施例2]
上記で得られた電解液-2を使用した以外は、実施例1と同様に二次電池を作製した。
[実施例3]
上記で得られた電解液-3を使用した以外は、実施例1と同様に二次電池を作製した。
表2に示す様に、負極集電体に塗布するスラリーを構成する各成分の配合量を変更した以外は、実施例1と同様に負極、正極、電解液-1及び二次電池を作製した。
[比較例2]
上記で得られた電解液-2を使用した以外は、比較例1と同様に二次電池を作製した。
[比較例3]
上記で得られた電解液-3を使用した以外は、比較例1と同様に二次電池を作製した。
以下の表2に示す様に、比較例1〜3の負極材には、充電時にフッ化物イオンを電解液へ放出するフッ素化合物が含有されていない。
実施例及び比較例で得られた二次電池について、25℃において0.2Cの定電流定電圧充電を、上限電圧4.2Vとして電流値が0.1Cに収束するまで行った後、0.2Cの定電流放電を2.5Vまで行った。次いで、充放電電流を1Cとして同様の方法で、充放電サイクルを3回繰り返し行い、二次電池の状態を安定させた。次いで、充放電電流を1Cとして同様の方法で、充放電サイクルを1回行い、容量の初期発現率({[1サイクル目の放電容量(mAh)]/[正極の理論放電容量(mAh)]}×100)(%)を算出した。得られた結果を表3に示す。
以上の結果から、実施例1〜3の二次電池の初期容量(容量の初期発現率)が向上していることが明らかである。
Claims (14)
- 正極、負極および電解質を備えた二次電池であって、
前記電解質はカチオン及びアニオンを含み、
前記正極は、充電時に、前記カチオンを放出可能であり且つ前記アニオンを吸蔵可能な正極活物質を有し、
前記負極は、充電時に前記カチオンを吸蔵可能な負極活物質を有し、且つ充電時に前記アニオンを放出可能な、ランタン(La)、ユウロピウム(Eu)、ゲルマニウム(Ge)、インジウム(In)、バナジウム(V)、カドミウム(Cd)、クロム(Cr)、亜鉛(Zn)、ガリウム(Ga)、ニオブ(Nb)、マンガン(Mn)、イッテルビウム(Yb)、ジルコニウム(Zr)、サマリウム(Sm)、及びセリウム(Ce)からなる群から選択される1種類以上の元素を含む化合物を有し、
前記負極を構成する前記化合物は2種以上のフッ素化合物である、二次電池。 - 前記アニオンは、ハロゲン化物イオンである、請求項1に記載の二次電池。
- 前記カチオンは、第1族元素、第2族元素、及び第13族元素からなる群から選ばれる1種以上である、請求項1又は2に記載の二次電池。
- 前記カチオンがリチウムイオンである、請求項3に記載の二次電池。
- 前記負極を構成する前記化合物は、充電時に前記アニオンを放出可能な、2種以上のフッ素化合物である、請求項1〜4の何れか一項に記載の二次電池。
- 前記負極を構成する前記負極活物質は、充電時に前記カチオンを吸蔵可能な、金属及び合金からなる群から選ばれる1種以上である、請求項1〜5の何れか一項に記載の二次電池。
- 前記負極を構成する前記負極活物質は、充電時に前記カチオンを吸蔵可能な、金属及び合金からなる群から選ばれる1種以上であり、且つ、
前記負極を構成する前記化合物は、充電時に前記アニオンを放出可能な、2種以上のフッ素化合物である、請求項1〜6の何れか一項に記載の二次電池。 - 前記合金は半導体又は金属酸化物である、請求項6又は7に記載の二次電池。
- 前記金属及び前記合金を構成する金属は、ケイ素である請求項6〜8の何れか一項に記載の二次電池。
- 前記負極活物質と、前記負極を構成する前記化合物とがバインダーによって結着されている、請求項1〜9の何れか一項に記載の二次電池。
- 前記電解質は、前記カチオン及び前記アニオンのうち少なくとも何れか一方を与えるフッ素化合物を含む、請求項1〜10の何れか一項に記載の二次電池。
- 前記電解質は、溶媒中に解離して、前記カチオンとしてのリチウムイオンを与え、且つ、前記アニオンとしてのフッ化物イオンを放出可能なフッ素錯体を与える化合物を含む、請求項1〜11の何れか一項に記載の二次電池。
- 前記電解質は、ルイス酸又はルイス酸誘導体を含む、請求項1〜12の何れか一項に記載の二次電池。
- 請求項1〜13の何れか一項に記載の二次電池の製造方法であって、 前記負極活物質と、前記負極を構成する前記化合物と、バインダーとを含むスラリーを電極集電体上に塗布する工程を有する、二次電池の製造方法。
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