JP6465585B2 - 手振れ補正機能付レンズ駆動装置 - Google Patents
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Description
手振れ補正ユニット32は、ベース基板39と、サスペンションワイヤ40と、オートフォーカスユニット31と共用されるフォーカス用マグネット36と、X側の揺動用コイル41X及びY側の揺動用コイル41Yとを備える。
本発明による手振れ補正機能付レンズ駆動装置は、磁気ヨークがサスペンションワイヤに張力を印加するので、サスペンションワイヤの径を細くして細長比を大きくすることができる。細長比が大きくなると、レンズを装着した場合や衝撃が加わった場合であっても、サスペンションワイヤに塑性座屈が生じ難くなり、手振れ補正機能の劣化や撮影画像の歪を引き起こすことがない。
また、フォーカス用マグネットの周方向を幅方向とし、フォーカス用マグネットの径方向を奥行方向としたときに、磁気ヨークの寸法は、フォーカス用マグネットの幅寸法よりも小さく設定され、かつ、フォーカス用マグネットの奥行寸法よりも大きく設定される構成としたことにより、フォーカス用マグネットと磁気ヨークとの間に生じるクーロン力によって、手振れ補正機能付レンズ駆動装置のオートフォーカスユニットに対して光軸の中心に向けた復元力を印加することができる。その結果、手振れ補正機能が作動してオートフォーカスユニットが光軸に直角な方向へ揺動される時に、常に安定して初期位置への復帰を指向させることができる。
図1(a)は、手振れ補正機能付レンズ駆動装置10の全体像を示す斜視図であり、図1(b)は、手振れ補正機能付レンズ駆動装置10の分解斜視図である。また、図2は、手振れ補正機能付レンズ駆動装置10の要部を示す斜視図である。なお、図2において、各部材の位置関係を見易くするために、マグネットホルダ17の+X側の一部を削除して示してある。ここで、レンズ13の光軸方向をZ(Z軸)方向とし、Z軸と直角な2方向をX(X軸)方向及びY(Y軸)方向とし、被写体方向を光軸方向前方(+Z側)とする。
レンズホルダ14は、Z方向を向いた円筒形状の部材であって、内周側にネジ形状や係止突起形状の加工がなされ、レンズ13を保持可能である。フォーカス用コイル15は、Z方向に沿って円環状に巻回され、レンズホルダ14の外周側に装着される。
マグネットホルダ17は、四角枠形状であって、四辺部17hとZ方向後方に延長された柱部17cとが形成される。マグネットホルダ17は、フォーカス用マグネット16Fを保持する。
サスペンションワイヤ20は、Z方向に延在する4本の線状バネ部材である。サスペンションワイヤ20の前側(+Z側)の端部はマグネットホルダ17の四辺部17hの四隅に接続され、後側(−Z側)の端部はベース基板19Bに接続される。サスペンションワイヤ20は、マグネットホルダ17をX方向及びY方向に揺動可能に懸架支持する。
ベース基板19Bは、中央部が開口し、Z方向を向いた板状の部材である。ベース基板19Bの+Z側の面には、Z方向に巻回されてトラック形状をなす揺動用コイル21が装着される。
また、+Y側の揺動用コイル21YA及び−Y側の揺動用コイル21YBに通電すると、+Y側の揺動用コイル21YA及び−Y側の揺動用コイル21YBにはY方向のローレンツ力が発生する。+Y側の揺動用コイル21YA及び−Y側の揺動用コイル21YBのそれぞれと対向する+Y側のフォーカス用マグネット16FYA及び−Y側のフォーカス用マグネット16FYBには、上記ローレンツ力により反力が作用して、オートフォーカスユニット11をY方向へ揺動させる。
これにより、サスペンションワイヤ20は、細長比が増大されて塑性座屈を生じ難くなり、レンズ13がレンズホルダ14に装着されるときに、仮にオートフォーカスユニット11が手振れ補正ユニット12にぶつかる位置まで−Z方向に押し付けられても、サスペンションワイヤ20の変形は弾性座屈に留まり、レンズ13の装着が完了することによってサスペンションワイヤ20は元の形状に復元し易くなる。また、サスペンションワイヤ20は、落下等の衝撃力によってオートフォーカスユニット11が手振れ補正ユニット12にぶつかった場合でも塑性座屈を生じ難くなる。そのため、オートフォーカスユニット11は、手振れ補正ユニット12に対して位置ズレや傾斜を生じることがなくなり、手振れ補正機能を安定的に動作させることができる。また、懸架されたオートフォーカスユニット11が傾くことがなくなるので、撮影画像が歪むことがない。
こうして、オートフォーカスユニット11には、揺動によりX方向及びY方向、または、X方向又はY方向に変位したとき、初期位置に向けた復元力が安定して印加されることになる。
このように、一体的に形成された磁気ヨーク22によっても、フォーカス用マグネット16Fと磁気ヨーク22との間には、クーロン力が生じる。そして、フォーカス用マグネット16Fと磁気ヨーク22とは、互いに引き合い、オートフォーカスユニット11が+Z方向に吸引される。また、このように環状に連結された磁気ヨーク22は、取り扱いが容易である。
これにより、サスペンションワイヤ20は、当該サスペンションワイヤ20に加わる引張軸力によって見かけのバネ係数が高くなり揺動感度が低下するので、磁気ヨーク22を設けない時よりも径を細くすることができる。このため、サスペンションワイヤ20は、細長比が増大されて塑性座屈を生じ難くなり、レンズ13がレンズホルダ14に装着されるときにオートフォーカスユニット11が手振れ補正ユニット12にぶつかる位置まで−Z方向に押し付けられても、サスペンションワイヤ20の変形は弾性座屈に留まり、レンズ13の装着が完了すれば、サスペンションワイヤ20は元の形状に復元し易くなる。また、手振れ補正機能付レンズ駆動装置10に落下等の衝撃力が加わって、衝撃力によってオートフォーカスユニット11が手振れ補正ユニット12にぶつかっても、サスペンションワイヤ20は塑性座屈を生じ難くなる。そのため、オートフォーカスユニット11が手振れ補正ユニット12に対して位置ズレや傾斜を生じることがなくなり、手振れ補正機能を安定的に動作させることができる。また、懸架されたオートフォーカスユニット11が傾くことがなくなるので、撮影画像が歪むことがない。
11 オートフォーカスユニット、
12 手振れ補正ユニット、
13 レンズ、
14 レンズホルダ、
15 フォーカス用コイル、
16F フォーカス用マグネット、
16S 揺動用マグネット、
17 マグネットホルダ、
18 バネ部材、
19B ベース基板、
19S ベース基板側壁、
20 サスペンションワイヤ、
21 揺動用コイル、
22 磁気ヨーク。
Claims (1)
- 被写体方向をレンズの光軸方向前方として、
前記レンズを光軸方向に移動させるオートフォーカスユニットと、
前記オートフォーカスユニットを光軸方向と直角な方向に揺動させる手振れ補正ユニットと、
を備え、
前記オートフォーカスユニットは、
四辺部と光軸方向後方に延長された柱部とを有するマグネットホルダと、
前記レンズの外周側に取付けられ、前記マグネットホルダにより保持される複数のフォーカス用マグネットと、
外周部が前記マグネットホルダの四辺部の光軸方向前方側に接続され、内周部が前記レンズの光軸方向前方側に接続される前側バネ部材と、
外周部が前記マグネットホルダの前記柱部の光軸方向後方側に接続され、前記レンズの光軸方向後方側に接続される後側バネ部材と、
を備え、
前記手振れ補正ユニットは、
ベース基板と、
前記ベース基板の光軸方向前方に接続されるベース基板側壁と、
前記ベース基板側壁の光軸方向前方に接続されるベースカバーと、
前記レンズの光軸方向に延在し、光軸方向前方が前記マグネットホルダに接続され、光軸方向後方が前記ベース基板に接続され、当該マグネットホルダを搖動可能に懸架支持するサスペンションワイヤと、
前記ベースカバーの光軸方向後方側の面と前記ベース基板側壁の光軸方向前方側の端面との間に取付けられ、前記フォーカス用マグネットと空隙を隔てて光軸方向前方に対向する磁気ヨークと、を備え、
前記フォーカス用マグネットの周方向を幅方向とし、前記フォーカス用マグネットの径方向を奥行方向としたときに、
前記磁気ヨークの寸法は、
前記フォーカス用マグネットの幅寸法よりも小さく設定され、かつ、前記フォーカス用マグネットの奥行寸法よりも大きく設定されたことにより、
各磁気ヨークの中心が、対向する前記フォーカス用マグネットの中心に引き寄せられ、
前記サスペンションワイヤが直線状態となる初期位置に向けて前記オートフォーカスユニットを安定的に復帰可能に構成された手振れ補正機能付レンズ駆動装置。
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