JP2011232617A - レンズ駆動装置、オートフォーカスカメラ及びカメラ付きモバイル端末装置 - Google Patents

レンズ駆動装置、オートフォーカスカメラ及びカメラ付きモバイル端末装置 Download PDF

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白木  学
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Abstract

【課題】簡易な構成で、レンズ支持体を光軸方向への移動及び手振れ補正の移動ができるレンズ駆動装置、オートフォーカスカメラ及びカメラ付きモバイル端末装置を提供する。
【解決手段】 本発明のレンズ駆動装置1において、第1マグネット17は周方向に等間隔で複数個所に設け且つ第1環状コイル19に対面してあり、第2マグネット18は第1マグネット17、17間に設けて第2環状コイル16a〜16dの各環の内側に配置してあり、レンズ支持体5を光軸方向へ移動するときには第1環状コイル19に電流を流し、X―Y方向に移動するときには所定の第2環状コイル16a〜16dに所定の電流を流しており、第2マグネット18は、内周側と外周側とに異なる磁極を有し、各第2環状コイル16a〜16dはその左右辺部(光軸方向のコイル部分)24、26を第2マグネット18のN極とS極とを結ぶ線に対して傾斜して配置している。
【選択図】図3

Description

本発明は、レンズ駆動装置、オートフォーカスカメラ及びカメラ付きモバイル端末装置に関する。
特許文献1には、光ピックアップ用アクチュエータにおいて、レンズ支持体の外周面に周方向に90度の間隔をあけて第1環状コイル及び第2環状コイルを設け、レンズ支持体の径方向外側に各環状コイルに対面するマグネットを配置して、環状コイルに通電することにより、レンズ支持体を光軸方向(フォーカス方向)及びトラック方向(X方向)に移動させることが開示されている。
一方、小型カメラにおいては、レンズ支持体を光軸方向に移動させるのみであって、手振れ補正のためにX―Y方向に移動させる場合には、レンズ駆動装置全体を、X方向に駆動するモータ、Y方向に駆動するモータで移動させていた。
特開2002−373435号公報
即ち、小型カメラ用のレンズ駆動装置においては、レンズ支持体の光軸方向(Z方向)への移動及びX―Y方向(手振れ補正)への移動を、レンズ支持体のみを移動させておこなうものは従来なかった。
また、レンズ支持体の光軸方向への移動は、特許文献1の技術を用いることができたとしても、特許文献1の技術ではX方向のみの移動が可能なだけで、手振れ補正(X―Y方向(光軸に直交する面)への移動)ができない。
そこで、本発明は、簡易な構成で、レンズ支持体を光軸方向への移動及び手振れ補正の移動ができるレンズ駆動装置、オートフォーカスカメラ及びカメラ付きモバイル端末装置の提供を目的とする。
請求項1に記載の発明は、内周にレンズを支持するレンズ支持体と、レンズ支持体の外周に設けた第1環状コイルと、レンズ支持体の外周に周方向に90度の間隔をあけて配置した複数の第2環状コイルと、内周側にレンズ支持体を移動自在に配置した環状のヨークと、ヨークの内周側に固定した第1マグネット及び第2マグネットと、レンズ支持体を支持するスプリングとを備え、第1マグネットは周方向に所定の間隔で複数個所に設け且つ第1環状コイルに対面してあり、第2マグネットは第1マグネット間に設けて第2環状コイルの環の内側に配置してあり、レンズ支持体を光軸方向へ移動するときには第1環状コイルに電流を流し、レンズ支持体を光軸と直交するX―Y方向に移動するときには所定の第2環状コイルに所定の電流を流すレンズ駆動装置であって、第2マグネットは、内周側と外周側とに異なる磁極を有し、各第2環状コイルは光軸方向のコイル部分を第2マグネットのN極とS極とを結ぶ線に対して傾斜して配置していることを特徴とするレンズ駆動装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、第1環状コイルはレンズ支持体の外周に周方向に巻回してあり、第2環状コイルは第1環状コイルの外周に設けてあり、レンズ支持体とヨークとはレンズ支持体をヨークの環の内側に後側から前側に向けて挿入して組み付けてあり、第2環状コイルの前側部は第1環状コイルの前端に固定してあり且つ第1環状コイル外周面よりも径方向内側に配置していることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、ヨークは前側から見て外形が平面視多角形を成しており、第2マグネット及び第2環状コイルはヨークの角部に配置してあることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載のレンズ駆動装置と、レンズ支持体のレンズの結像側に設けた画像センサとを備えることを特徴とするオートフォーカスカメラである。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のオートフォーカスカメラを搭載したことを特徴とするカメラ付きモバイル端末装置である。
モバイル端末装置とは、携帯電話、携帯情報端末(PDA)、ノートパソコン等を言う。
請求項1に記載の発明によれば、レンズ支持体の光軸方向への移動(フォーカス移動)は、第1環状コイルに通電することでレンズ支持体を光軸方向に移動し、手振れ補正は周方向に90度の間隔をあけて設けた第2環状コイルに通電することで、レンズ支持体をX―Y方向に移動して行う。これにより、レンズ支持体をフォーカス移動及び手振れ補正することができる。
第2環状コイルに通電してレンズ支持体をX―Y方向に移動する場合には、第2マグネットの側面に対し直角な方向成分の磁界が利用される。一般的に、図3(c)に示すように、磁極側のA点のほうが、磁極間のB点よりも側面に対し直角な方向成分の磁束密度が高い。そのため、そのため、側面に対し直角な方向成分の磁束密度は磁極間を結ぶ位置によってばらつきが生じる。したがって、第2環状コイルの光軸方向の部分がN極とS極とを結ぶ線と直交する場合には、第2マグネットのN極とS極との間(レンズ支持体の径方向)で常時同じ位置にあれば問題はないが、カメラの方向(下に向けたり、上に向けたりする場合)や駆動の繰り返しにより位置がずれやすい。特に、手振れ補正している場合には、その補正により、第2環状コイルの光軸方向の部分は、第2マグネットのN極とS極との間(レンズ支持体の径方向)の位置がずれる。このような第2環状コイルの位置ずれにより、第2環状コイルに作用する磁束密度が異なってしまうと、所定の電流や電圧から得られる推力が変化して、手振れ補正制御が困難になるという問題が生じる。
これに対して、本願発明は、第2環状コイルの光軸方向のコイル部分は第2マグネットのN極とS極とを結ぶ線に対して傾斜しているので、磁束密度が異なる領域を磁極間を結ぶ方向の広い範囲で配置(磁界を横断)できるので、第2環状コイルは全体として平均的な磁束密度を受けることができ、安定した制御ができる。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の作用効果を奏すると共に、第1環状コイルはレンズ支持体の周方向に巻回してあるので、構成が簡易であり且つ組立てが容易にできる。
レンズ駆動装置の組み付けにおいて、第2環状コイルの環の内側に後側から前側に向けてレンズ支持体を挿入するときに、第2環状コイルの前側辺部が邪魔にならずに第2マグネットを第2環状コイルの環の内側に配置できる。
請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の作用効果を奏すると共に手振れ補正として機能する第2環状コイル及び第2マグネットを奥ゆきのあるヨークの角部のスペースに配置することにより、手振れ補正機能を有しながら、手振れ補正機能を搭載していないレンズ駆動装置と同様なサイズで且つコンパクトな構成にできる。
請求項4に記載の発明によれば、請求項1〜3のいずれか一項に記載の作用効果を奏するオートフォーカスカメラを提供できる。
請求項5に記載の発明によれば、請求項4に記載の作用効果を奏するカメラ付き携帯電話を提供できる。
第1実施の形態にかかるレンズ駆動装置の分解斜視図である。 図1に示すコイル体を抜き出して示す斜視図である。 (a)は第1実施の形態にかかるレンズ駆動装置の水平断面図であり、(b)は(a)に示すPーP断面図であり、(c)は磁束密度を示す図である。 本発明の実施の形態にかかるレンズ駆動装置であって、図5のA−A断面図である。 第1実施の形態に係るレンズ駆動装置における、レンズ支持体と駆動部との関係を示すブロック図である。 第1実施の形態に係るレンズ駆動装置の外観を示す斜視図である。 第2実施の形態に係るレンズ駆動装置のコイル体、マグネット及びレンズ支持体を示す分解斜視図である。
以下に、添付図面の図1〜図6を参照して本発明の第1実施の形態を詳細に説明する。本実施の形態に係るレンズ駆動装置1は、携帯電話に組み込まれるオートフォーカスカメラのレンズ駆動装置である。
このレンズ駆動装置1は、図1に示すように、環状のヨーク3と、レンズ支持体5と、ヨーク3の光軸方向前側に配置されるフレーム7及び前側スプリング9と、ヨーク3の後側に配置されるベース8及び後側スプリング11とを備えており、後側スプリング11とヨーク3との間にはスペーサ(絶縁材)15が配置されている。レンズ支持体5の外周にはコイル体4が固定されている。
図1及び図3に示すように、ヨーク3は略四角筒形状を成しており、四角の角部は面取りされた形状になっている。ヨーク3の周壁3aの内周には合計8つの第1マグネット17と、ヨーク3の角部に各々配置された合計4つの第2マグネット18が固定されている。
各第1マグネット17は、図1及び図3(a)に示すように、各々前側から見た平面が略三角形状を成し角部側ほど厚みを厚くしており、内周側が第1環状コイル19(後述する)の外周面に沿った円弧状を成し、ヨーク3の角部では隣り合う第1マグネット17が互いに所定の間隔をあけて配置されている。また、第1マグネット17は内周側と外周側とで磁極を異にしており、例えば内周側の面をN極とし、外周側の面をS極としてある。
略四角筒形状のヨーク3の4つの各角部では、面取りされた形状のヨーク3の周壁3aの内周面に各々第2マグネット18が固定されている。第2マグネット18は、図1及び図3に示すように、略直方体形状をしており、隣り合う第1マグネット17、17間で、第1マグネット17との間に隙間をあけて配置してあり、内周側と外周側とで異なる磁極としている。例えば、内周側をN極とし、外周側をS極としている。
図1に示すように、レンズ支持体5は、略円筒形状であり、その内周側にレンズ(図示せず)が固定されている。レンズ支持体5の外周に固定されているコイル体4は、図2に抜き出して示すように、第1環状コイル19と第2環状コイル16a、16b、16c、16dとから構成されている。
第1環状コイル19は、レンズ支持体5の周方向全周に亘って巻回した円環状を成している。第1環状コイル19は、全体として帯状をなし外周面は第1マグネット17に対面している。
第1環状コイル19の外周には、4つの第2環状コイル16a、16b、16c、16dが周方向に等間隔(90度の間隔)で配置されている。図3(a)に示すように、各第2環状コイル16a〜16dは各々前側から見て四角形状を成しており、四角形状の環の内側には第2マグネット18が配置されている。
第2環状コイル16a、16cは、図3(c)に示すような第2マグネット18の磁力線のうち第2マグネット18の側面に直交する成分の磁力と、第2環状コイルに流れる電流によって、外周側から見た各々周方向の右側辺部24及び左側辺部26がフレミングの左手の法則により、レンズ支持体5の半径方向に推力Eを作用するようになっている。第2環状コイル16d、16dも同様に外周側から見た各々周方向の右側辺部24及び左側辺部26がフレミングの左手の法則により、レンズ支持体5の半径方向に推力Fを作用する。推力Eと推力Fとは互いに直交している。
図1及び図3(a)(b)に示すように、第2環状コイル16a、16b、16c、16dの各前側辺部22は、第1環状コイル19の前端19aに重ねて固定してあり、図3(a)に示すように、各第2環状コイル16a、16b、16c、16dの内側空間27は、第1環状コイル19の外周面19aから半径方向外側に位置している。
各第2環状コイル16a、16b、16c、16dの各前側辺部22は左右辺部24、26に対して曲げてあり、前側辺部22を第1環状コイル19の前端に固定して後側辺部25が第1環状コイル19から径方向外側に離れるように、左右辺部24、26を第2マグネットのN極とS極とを結ぶ線Tに対して傾斜して配置している(換言すれば、光軸に対して斜めに傾斜して配置している)。
図5に示すように、第1環状コイル19は、Z駆動部32に接続されており、各第2各環状コイル16a〜16dはX―Y駆動部33に接続されており、各々駆動部32、33から所定値の電流が通電されるようになっている。尚、図5において、一点鎖線で示すZ駆動部32と第1環状コイル19との接続線及びX―Y駆動部33と第2環状コイル16a〜16dとの接続線は、電流の入力側又は出力側のみの接続を示している。
尚、本実施の形態では、第2環状コイル16a及び16cと、16b及び16dとが直列に接続されており、2つの環状コイル16a及び16cで推力Eの方向、16b及び16dで推力Fの方向に駆動するようになっている。
例えば、Z駆動部32では、レンズ支持体5をフォーカス位置へ移動(光軸方向への移動)する場合には、第1環状コイル19に通電する電流Zを流す。
同様に、手振れ補正をする場合には、X―Y駆動部33では、第2環状コイル16a及び16cに電流Eを流してE方向にレンズ支持体5を移動させ、第2環状コイル16b及び16dに電流Fを流してF方向にレンズ支持体を移動させる。これにより、レンズ支持体をE―F方向に移動して手振れ補正を行う。
尚、図5では符合Z、E、Fは流した電流に基づいて生じる推力の方向と大きさを示している。
但し、図3に示すように、本実施の形態では、X方向は平面視四角形状のヨーク3の一辺方向であり、Y方向は平面視四角形状のヨーク3の隣りの辺方向としてあり、ヨークの対角線方向に生じる推力E、Fについて、X方向の分力EXとFXの和がX方向の推進力として、Y方向の分力EYとFYの和がY方向の推進力として作用することになり、X―Y駆動部33では、各X方向の分力の和EX+FXをX方向駆動力として、各Y方向の分力の和EY+FYをY方向駆動力となるように制御している。
図1に示すように、前側スプリング9は、組み付け前の自然状態が平板状であり、平面視四角形状の環状を成す外周側部9aと、外周側部9aの内周に配置され平面視円弧形状の内周側部9bと、外周側部9aと内周側部9bとを連結する4つの腕部9cとで構成されており、Z方向及びX―Y方向への変形が自在にできるようになっている。
後側スプリング11は、組み付け前の自然状態が平板状であり、平面視四角形状の環状を成す外周側部11aと、外周側部11aの内周に配置され平面視円弧形状の内周側部11bと、外周側部11aと内周側部11bとを連結する4つの腕部11cとで構成されており、Z方向及びX―Y方向への変形が自在にできるようになっている。
尚、前側スプリング9の外周側部9aはフレーム7とヨーク3との間に挟持されており、内周側部9bはレンズ支持体5の前端に固定されている。後側スプリング11の外周側部11aはベース8と後側スペーサ15との間に挟持されており、内周側部11bはレンズ支持体5の後端に固定されている。これにより、レンズ支持体5は前側スプリング9と後側スプリング11とにより、光軸方向(Z方向)及びX―Y方向に移動自在に支持されている。
そして、レンズ支持体5が光軸方向前方に移動すると、レンズ支持体5は、前側スプリング9及び後側スプリング11の前後方向の付勢力の合力と、第1環状コイル19及び第1マグネット17との間で生じる電磁力とが吊り合う位置で停止する。
レンズ支持体5がX―Y方向に移動する場合には、前側スプリング9及び後側スプリング11のX―Y方向のスプリングの合力と、第2環状コイル16a〜16dと各対応する第2マグネット18との間で生じる電磁力とが吊り合う位置で停止する。
次に、本発明の実施の形態に係るレンズ駆動装置1の組立て、作用及び効果について説明する。レンズ駆動装置1の組立ては、図1に示すように、ベース8に、後側スプリング11、後側スペーサ15、コイル体4を外周に固定したレンズ支持体5、各第1マグネット17及び第2マグネット18を内周側面に固定したヨーク3、前側スプリング9、及びフレーム7をこの順序で組み付けて固定する。
コイル体4は、第1環状コイル19の前側端に各第2環状コイル16a〜16dの前側辺部22を接着固定してある。
コイル体4を固定したレンズ支持体5と、第1マグネット17及び第2マグネット18を内周面に固定したヨーク3との組み付けは、ヨーク3の内周にその後側から前側に向けてレンズ支持体5を挿入する。
このとき、図1に一点鎖線で抜き出して示すように、第2環状コイル16a〜16dの前側辺部22は第1環状コイル19の前側端に固定してあり且つ第1環状コイル19の外周面よりも径方向内側に配置し、後側辺部25を第1環状コイル19の径方向外側に向けて傾斜しているので、前側辺部22が第2マグネット18に接触することなく、第2環状コイル16a〜16dの環の内側に挿入でき、レンズ駆動装置の組み付けを容易に行うことができる。即ち、ヨーク3の内側にレンズ支持体5を挿入するときに、第2マグネット18を前側から第2環状コイル16a〜16dの環の内側に挿入しても、第2環状コイル16a〜16dの前側辺部22が邪魔にならず、第2マグネット18を第2環状コイル16a〜16dの環の内側に配置することができる。
そして、第1環状コイル19は各々電流の入力端と出力端とをZ駆動部32に接続し、第2環状コイル16a〜16dは、対向するコイル16aと16c、16bと16dを直列に接続した後、X―Y駆動33にそれぞれ電流の入力端と出力端とを接続する。
本実施の形態に係るレンズ駆動装置1の駆動は、図5において、Z駆動部32が画像センサ31から受ける高域成分(コントラスト)のピークを比較しつつ、合焦点位置へレンズ支持体5をZ方向へ直線移動する。
レンズ支持体5のZ方向への直線移動の際には、第1環状コイル19に電流値Zを流すことにより生じるマグネット17との間で生じる電磁力と、前側スプリング9及び後側スプリング11との付勢力の合力とが吊り合う位置で停止する。
また、レンズ支持体5のX―Y制御(手振れ補正)は、ジャイロモジュール等によりX方向及びY方向の手振れ量の大きさを信号として受け、X方向及びY方向の手振れ補正量を演算して第2環状コイルの移動量E、Fを各々決定して、第2環状コイル16a、16cと、第2環状コイル16b、16dとに通電しておこなう。
尚、第2環状コイル16a〜16dでは、右側辺部24と左側後辺部26とに作用する電磁力によりレンズ支持体5にE、F方向の推力を生じさせている。
本実施の形態によれば、レンズ支持体5をフォーカス移動(Z方向への移動)及び手振れ補正(X―Y方向への移動)ができる。
レンズ支持体5の外周に第1環状コイル19を配置し、第2環状コイル16a〜16dを第1環状コイル19の周方向に間隔をあけて配置し、ヨーク3には各環状コイル19、16a〜16dに対向するマグネット17、18を設けるだけであるから、簡易な構成で小型化を図ることができる。
第2マグネット18は第2環状コイル16a〜16dの環の内側に配置しているので、更にレンズ支持体の径方向スペースを小さくでき且つコンパクトな構成にできる。
図3(b)に示すように、各第2環状コイル16a〜16dはその左右側辺部24、26を第2マグネット18のN極とS極とを結ぶ線Tに対して傾斜して配置しているので、第2マグネット18の側部においてN極とS極との間を広い領域で配置(磁界を横断)しているので、N極とS極との間で磁束密度に高低がある場合でも、第2環状コイルは全体として平均的な磁束密度を受けることができ、安定した制御ができる。
第2環状コイル16a〜16dの前側辺部22は第1環状コイル19の前端に固定して後側辺部25を第1環状コイル19の外周面から離れるように傾斜させているので、第2環状コイル16a〜16dの前側辺部22が邪魔にならずに、第2マグネット18を第2環状コイル16a〜16dの環の内側に配置することができる。
手振れ補正として機能する第2環状コイル16a〜16d及び第2マグネット18を前側から見て平面視略四角形状を成すヨーク3の角部に配置しているので、手振れ補正機能を有しながら、手振れ補正機能を搭載していないレンズ駆動装置と同様なサイズで且つコンパクトな構成にできる
以下に本発明の他の実施の形態を説明するが、以下に説明する実施の形態において、上述の第1実施の形態と同一の作用効果を奏する部分には同一の符合を付することにより、その部分の説明を省略し、以下の説明では第1実施の形態と主に異なる点を説明する。
図7に第2実施の形態にかかるレンズ駆動装置のコイル体4と、第1マグネット17及び第2マグネット18と、レンズ支持体5を示す。この第2実施の形態では、コイル体4、第1マグネット17及び第2マグネット18以外の構成は、第1実施の形態と同じであるから、その他の構成は省略する。
図7に示すように、第2実施の形態では、第2環状コイル16a〜16dは各々、四角形状の環状コイルとしてあり、図7に一点鎖線で抜き出して示すように、その前側部を第1環状コイル19の外周面前側端に接着固定してあり、前側辺部22を第1環状コイルの内周側へ折り曲げていない点が第1実施の形態と異なっている。また、第1マグネット17はヨーク3の角部間に亘って一体のものを合計4つ配置している点が第1実施の形態と異なっている。
この第2実施の形態によれば、上述した第1実施の形態と同様の作用効果を奏すると共に、第1マグネット17の数を第1実施の形態の半分にできるので、部品点数を少なくできると共に組立て易い。また、第2環状コイル16a〜16dは前側辺部22を第1環状コイル19の径方向内側に折り曲げる工程が不要であるから、第1実施の形態よりも製造工程を簡略化できる。
上述した実施の形態に限らず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形可能である。例えば、第1環状コイル19はレンズ支持体5の外周に沿って周方向に巻回していることに限らず、光軸と直交する方向に巻回の軸を持ち、その前側辺部及び後側辺部の少なくとも一方に第1マグネット17を対向して配置するものであっても良い。前側辺部及び後側辺部の各々に第1マグネット17を対向して配置する場合には、前側辺部と後側辺部に対向させる第1マグネット17の磁極は互いに異なるようにする。
第2環状コイル16a〜16d及び第2マグネット18は各角部に設けることに限らず、互いに周方向に90度の間隔をあけていれば良い。
また、第2環状コイル16a〜16dはX方向とY方向とに推力が生じるように合計4個設けて、各第2環状コイル16a〜16dに対応する第2マグネット18を配置しても良いし、第2環状コイルは互いに90度間隔をあけて合計2つ設けて各第2環状コイルに対応する第2マグネット18を配置するものであっても良い。
レンズ駆動装置1は、ズームレンズを備えて、ズーム機能を合わせ持つものであっても良い。
1 レンズ駆動装置
3 ヨーク
5 レンズ支持体
9 前側スプリング(スプリング)
11 後側スプリング(スプリング)
16a〜16d 第2環状コイル
19 第1環状コイル
17 第1マグネット
18 第2マグネット
22 前側辺部(前側部)
24 左側部(光軸方向のコイル部分)
26 右側部(光軸方向のコイル部分)
32 Z駆動部(制御部)
33 X―Y駆動部(制御部)

Claims (5)

  1. 内周にレンズを支持するレンズ支持体と、レンズ支持体の外周に設けた第1環状コイルと、レンズ支持体の外周に周方向に90度の間隔をあけて配置した複数の第2環状コイルと、内周側にレンズ支持体を移動自在に配置した環状のヨークと、ヨークの内周側に固定した第1マグネット及び第2マグネットと、レンズ支持体を支持するスプリングとを備え、第1マグネットは周方向に所定の間隔で複数個所に設け且つ第1環状コイルに対面してあり、第2マグネットは第1マグネット間に設けて第2環状コイルの環の内側に配置してあり、レンズ支持体を光軸方向へ移動するときには第1環状コイルに電流を流し、レンズ支持体を光軸と直交するX―Y方向に移動するときには所定の第2環状コイルに所定の電流を流すレンズ駆動装置であって、
    第2マグネットは、内周側と外周側とに異なる磁極を有し、各第2環状コイルは光軸方向のコイル部分を第2マグネットのN極とS極とを結ぶ線に対して傾斜して配置していることを特徴とするレンズ駆動装置。
  2. 第1環状コイルはレンズ支持体の外周に周方向に巻回してあり、第2環状コイルは第1環状コイルの外周に設けてあり、レンズ支持体とヨークとはレンズ支持体をヨークの環の内側に後側から前側に向けて挿入して組み付けてあり、第2環状コイルの前側部は第1環状コイルの前端に固定してあり且つ第1環状コイル外周面よりも径方向内側に配置していることを特徴とする請求項1に記載のレンズ駆動装置。
  3. ヨークは前側から見て外形が平面視多角形を成しており、第2マグネット及び第2環状コイルはヨークの角部に配置してあることを特徴とする請求項2に記載のレンズ駆動装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のレンズ駆動装置と、レンズ支持体のレンズの結像側に設けた画像センサとを備えることを特徴とするオートフォーカスカメラ。
  5. 請求項4に記載のオートフォーカスカメラを搭載したことを特徴とするカメラ付きモバイル端末装置。
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