JP4150472B2 - 対物レンズ駆動装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、円盤状記録媒体に光学的に情報を記録もしくは再生する装置の対物レンズ駆動装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
対物レンズ駆動装置はコンパクトディスクなどの円盤状記録媒体(以下ディスクという)の反りの上下運動によるフォーカシングずれや偏心などによるトラッキングずれに対し、対物レンズをディスクに対して垂直な方向(以下フォーカシング方向)と、ディスクの半径方向(以下トラッキング方向)との2軸に制御駆動する。
【0003】
上記のような対物レンズ駆動装置を含む光学的情報記録再生装置において、フォーカシング制御、トラッキング制御の他にディスク面に対する対物レンズの光軸の相対傾き(以下チルトという)が生じると、光学的な収差が発生し記録再生時の信号が劣化する原因となる。
【0004】
このような問題点を解消するために、従来の光学的記録再生装置では、特開平9−22537号公報に開示されたように、少なくとも一つの永久磁石を可動体に固着し、かつ基台に固定された少なくとも二つのフォーカシングコイルに流す電流を調整することにより、チルト補正を行うものが提案されている。
【0005】
以下、従来の対物レンズ駆動装置について図面を参照しながら説明する。図11は、従来の対物レンズ駆動装置500の構成を示した斜視図、図12は記号の定義を示す説明図である。
【0006】
図11において、101は対物レンズ、102は対物レンズ101を保持するレンズホルダ、103a,103bはレンズホルダ102に固着された永久磁石、104はサスペンションワイヤー、105a〜105dは対向ヨーク、106a〜106dはトラッキングコイル、107a〜107dはフォーカシングコイル
、108はサスペンションホルダ、109は固定基台である。可動部550は、対物レンズ101、レンズホルダ102、永久磁石103a、103bで構成されている。サスペンションワイヤー104の一端は可動部550に固着されその他端はサスペンションホルダ108に固着されている。
【0007】
ここで、図12によって、可動部550の移動方向の定義を示す。図12において、Foはフォーカシング方向で光軸に平行、Trはトラッキング方向でFo方向に直交している。Rtはラジアルチルトでありタンジェンシャルチルト方向の軸回りの傾きである。Ttはタンジェンシャルチルトであり、トラッキング方向の軸回りの傾きである。
【0008】
以下、従来の対物レンズ駆動装置500の動作について図11を用いて説明する。可動部550をトラッキング方向Trへ駆動する場合には、永久磁石103a、103bで発生する磁束とトラッキングコイル106a〜106dに流れる電流に直交する電磁力を発生させる。トラッキングコイル106a〜106dは基台109に固定されているため、相対的に可動部550がトラッキング方向Trに略並進運動する。
【0009】
一方可動部550をフォーカシング方向Foへ駆動する場合には、永久磁石103a、103bで発生する磁束とフォーカシングコイル107a〜107dに流れる電流とに直交する電磁力を発生させることにより、同様に可動部550がフォーカシング方向Foに略並進運動する。
【0010】
可動部550に対するラジアルチルト方向Rtの駆動はフォーカシングコイル107aと107cによるFo方向の駆動力とフォーカシングコイル107bと107dとによるFo方向の駆動力を逆方向に作用させ、可動部550に対して、Y軸回りにモーメントMrを生じさせることによっておこなう。従って、上述したように可動部550を支持し駆動することによってチルト補正を可能にしている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ディスクを用いた光記録再生装置では記録容量の向上を実現するため、高開口率の対物レンズを用いて、より小径の集光スポットによって記録再生を行うことが増えている。この場合、ディスクに対する対物レンズの光軸の相対傾きであるチルトにともなう収差の度合が開口率の3乗に比例して大きくなるため、良好な記録再生信号を得るためには、ディスクに対する対物レンズ光軸のチルト補正が必要となる。
【0012】
しかしながら、上記のような構成では、ディスクの反り等による半径方向の傾き、いわゆるラジアルチルト(Rチルト)方向の補正は可能であるが、ディスクの曲げ等による接線方向の傾き、いわゆるタンジェンシャルチルト(Tチルト)方向の補正は困難であるという問題点があった。
【0013】
本発明はこのような従来の対物レンズ駆動装置の有する上記課題に鑑みて為された。本発明の目的は、可動部のディスクに対する、フォーカシング方向、トラッキング方向およびラジアルチルト方向の補正のみならず、タンジェンシャルチルト方向の補正が可能な対物レンズ駆動装置を提供することにある。
【0014】
本発明の他の目的は、タンジェンシャルチルト方向の補正において、低周波領域(一次共振周波数)での感度を決定するばね定数の設計に自由度を与え、最適な駆動特性を有する対物レンズ駆動装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る対物レンズ駆動装置は、可動部と、前記可動部を支持する支持手段と、前記支持手段を保持する基台とを備え、前記可動部は、円盤状記録媒体への光学情報を記録もしくは再生するための対物レンズと、前記対物レンズを保持するレンズホルダと、前記レンズホルダに固着された少なくとも4個の永久磁石とを含み、前記支持手段は、一端が前記レンズホルダに固定され他端が前記基台に接続された互いに実質的に平行な少なくとも4本の金属線と、前記基台に接続され前記金属線のそれぞれの前記他端に接続される接続部を有する弾性支持部材とを含み、前記基台は、前記基台に固定され前記永久磁石のそれぞれに対して対向配置されたヨークと、前記ヨークのそれぞれに巻回され前記対物レンズの光軸方向に巻回軸を有するフォーカシングコイルと、前記フォーカシングコイルに直交して前記ヨークのそれぞれに巻回されたトラッキングコイルとを含み、前記レンズホルダは、前記金属線の前記一端が固着された中継部材と、前記対物レンズを保持するレンズホルダ本体と、前記レンズホルダ本体と前記中継部材との間を連結し、前記レンズホルダ本体がタンジェンシャルチルト方向に回動するように変形する弾性変形可能部材とを含み、そのことにより上記目的が達成される。
【0016】
前記対物レンズ駆動装置は、前記フォーカシングコイルのそれぞれに電流を印加する制御部をさらに備え、前記制御部は、前記レンズホルダをフォーカシング方向、ラジアルチルト方向およびタンジェンシャルチルト方向に駆動するように、前記電流の方向を切り替えてもよい。
【0017】
前記弾性支持部材は、板状もしくは棒状の形状を有し、前記接続部のそれぞれは、前記他端のそれぞれが前記金属線の長手方向に変形可能なように弾性変形してもよい。
【0018】
前記ヨークのそれぞれは、前記永久磁石のそれぞれに対して前記金属線の長手方向に沿って対向配置され、前記ヨークのそれぞれと前記永久磁石のそれぞれとは、前記金属線のそれぞれに引っ張り力が付加されるように配置され、前記引っ張り力は、前記ヨークのそれぞれと前記永久磁石のそれぞれとの間の磁気吸引力のそれぞれの合力に基づいて発生してもよい。
【0019】
前記金属線のそれぞれに引っ張り力が付加されるように、前記ヨークのそれぞれと前記永久磁石のそれぞれとの間の距離が設定されてもよい。
【0020】
前記金属線のそれぞれに引っ張り力が付加されるように、前記ヨークのそれぞれの前記金属線の長手方向の厚みが設定されてもよい。
【0021】
前記接続部のそれぞれが前記金属線の長手方向に弾性変形するために必要なバネ力は、少なくとも前記磁気吸引力よりも大きくてもよい。
【0023】
本発明に係る他の対物レンズ駆動装置は、可動部と、前記可動部を支持する支持手段と、前記支持手段を保持する基台とを備え、前記可動部は、円盤状記録媒体への光学情報を記録もしくは再生するための対物レンズと、前記対物レンズを保持するレンズホルダと、前記レンズホルダに固着された少なくとも2個の永久磁石とを含み、前記支持手段は、一端が前記レンズホルダに固定され他端が前記基台に接続された互いに実質的に平行な少なくとも4本の金属線を含み、前記基台は、前記基台に固定され前記永久磁石に対して対向配置されたヨークと、前記ヨークのそれぞれに巻回され前記対物レンズの光軸方向に巻回軸を有するフォーカシングコイルと、前記フォーカシングコイルに直交して前記ヨークのそれぞれに巻回されたトラッキングコイルとを含み、前記レンズホルダは、前記金属線の前記一端が固着された中継部材と、前記対物レンズを保持するレンズホルダ本体と、前記レンズホルダ本体と前記中継部材との間を連結し、前記レンズホルダ本体がタンジェンシャルチルト方向に回動するように変形する弾性変形可能部材とを含み、そのことにより上記目的が達成される。
【0024】
前記弾性変形可能部材は、前記レンズホルダ本体がタンジェンシャルチルト方向に回動するように回動軸を中心にねじり変形し、前記回動軸に垂直な断面がL字形あるいは十字形の形状を有する板ばねを含んでもよい。
【0025】
前記弾性変形可能部材は、ヒンジ形状を有してもよい。
【0026】
前記弾性変形可能部材は、前記レンズホルダ本体がタンジェンシャルチルト方向に回動するように回動軸を中心にねじり変形し、前記弾性変形可能部材は、前記回動軸が前記可動部の重心を通るように配置されてもよい。
【0027】
前記弾性変形可能部材は、前記レンズホルダ本体がタンジェンシャルチルト方向に回動するように回動軸を中心にねじり変形し、前記弾性変形可能部材は、前記回動軸が前記対物レンズの主点を通るように配置されてもよい。
【0028】
前記弾性変形可能部材は、前記レンズホルダ本体がタンジェンシャルチルト方向に回動するように回動軸を中心にねじり変形する板ばねを含み、前記板ばねは、ダンピング材で被覆されてもよい。
【0029】
前記弾性変形可能部材の回動に伴う復帰力は、少なくとも前記ヨークのそれぞれと前記永久磁石のそれぞれとの間で生ずる前記回動軸回りの磁気吸引力よりも大きくてもよい。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0031】
(実施の形態1)
図1Aおよび図1Bは本発明の実施の形態1における対物レンズ駆動装置100の構成を示した斜視図、図2は本発明の実施の形態1におけるラジアルチルト動作を示す概略図、図3は本発明の実施の形態1における可動部のタンジェンシャルチルト動作を示す概略図である。
【0032】
図1および図1Bにおいて、1は対物レンズ、2は対物レンズ1を保持するレンズホルダ、3a〜3dはレンズホルダ2に固着された永久磁石、Ha〜Hdは永久磁石3a〜3dの磁化の向き、4はサスペンションワイヤー、5a〜5dは対向ヨーク、6a〜6dはトラッキングコイル、7a〜7dはフォーカシングコイル、8はサスペンションホルダ、9は固定基台、10はチルトバネ、Trはトラッキング方向、Foはフォーカシング方向、Rtはラジアルチルト方向、Ttはタンジェンシャルチルト方向、±Fa〜±Fd(復号同順)はフォーカシングコイル7a〜7bの電流方向、±Ta〜±Td(復号同順)はトラッキングコイル6a〜6bの電流方向である。但し、上記電流の負符号は図示せず。また、上記Tr方向〜Tt方向の定義は図12に示す。
【0033】
対物レンズ1および永久磁石3a〜3dはレンズホルダ2に固着されており可動部150を形成している。サスペンションワイヤー4の一端は可動部150に固着されその他端はチルトバネ10に固着されており、さらにチルトバネ10はサスペンションホルダ8を介して固定基台9に固定されている。可動部150はそれ自体に固着された永久磁石3a〜3dの磁界と固定基台9に固定されたヨーク5a〜5dに巻回されたトラッキングコイル6a〜6dおよびフォーカシングコイル7a〜7dに通電された電流とで生じる電磁力によって駆動される。
【0034】
次に、可動部150の移動および駆動について図1および図1Bを用いて説明する。図1および図1Bに示すように可動部150は、4本のサスペンションワイヤー4によって図中記号のFo方向、Tr方向への並進移動が可能となるように支持されている。なお、各方向およびその記号は図12に定義した。
【0035】
可動部150に対する+Fo方向への駆動力はフォーカシングコイル7a〜7dに流れる電流の方向がそれぞれ+Fa、+Fb、+Fc、+Fd方向の場合に得られ、可動部150は+Fo方向へ並進移動する。また、可動部150に対する+Tr方向への駆動力はトラッキングコイル6a〜6dに流れる電流の方向がそれぞれ+Ta、+Tb、+Tc、+Td方向の場合に得られ、可動部150は+Tr方向へ並進移動する。
【0036】
次に、図2A〜図2Dを用いて可動部150のラジアルチルトRt方向への駆動・支持について説明する。図2A〜図2Dにおいて、図2Aは可動部150、サスペンションワイヤー4およびチルトバネ10の部分斜視図、図2B〜図2Dは図2Aの矢印VR方向から見た可動部150の正面図である。
【0037】
図2A〜図2Dにおいて、記号Yは図12に定義した軸、記号rはY軸とサスペンションワイヤー4の中心との距離、±Mrは可動部150に作用するY軸回りのモーメント力、4’はサスペンションワイヤー4がラジアルチルトRt方向へ駆動された後の位置、±Foa〜±Fodは可動部150に作用する駆動力である。
【0038】
図2Aにおいて、駆動力−Foa、−Foc、+Fob、+Fodは図1Bにおけるフォーカシングコイル7a〜7dにそれぞれ−Fa、−Fc、+Fb、+Fd方向の電流を流すことによって得られる。図2Aで示した駆動力−Foa、−Foc、+Fob、+Fodが可動部150に作用した場合のラジアルチルトRt動作を図2B〜図2Dを用いて説明する。図2Bは可動部150に駆動力が作用していない状態(初期状態)、図2C、図2DはラジアルチルトRt状態を示している。
【0039】
図2Cに示すように上述した駆動力−Foa、−Foc、+Fob、+Fodの合力は可動部150に対してY軸回りのモーメント力+Mrとして作用する。そのモーメント力+Mrによってサスペンションワイヤー4は、その可動部150側端部の軌跡が半径rの円周に沿った捻れをともなった変形をする。
【0040】
また、図2Dは図2Cの場合と逆方向のモーメント力−Mrが作用した場合の可動部150の駆動状態を示しており、そのモーメント力−Mrは図2Cの場合と逆符号の電流をフォーカシングコイル7a〜7dに流すことによって得られる。
【0041】
以上のように、可動部150は4つのフォーカシングコイル7a〜7dの電流方向によってラジアルチルトRtに駆動され、サスペンションワイヤー4の捻れによってその方向に変位可能に支持される。
【0042】
次に、図3A〜図3Dを用いて可動部150のタンジェンシャルチルトTt方向への駆動・支持について説明する。図3Aは可動部150、サスペンジョンワイヤ4およびチルトバネ10の部分斜視図、図3B〜図3Dは図3Aの矢印Vt方向から見た可動部150の正面図である。
【0043】
図3A〜図3Dにおいて、10aはチルトバネ10の変形中心軸、記号Xは図6に定義した軸、±Mtは可動部150に作用するタンジェンシャルチルト方向の軸回りのモーメント力、±Foa〜±Fodは可動部150に作用する駆動力である。
【0044】
図3Aにおいて、駆動力+Foa、−Foc、+Fob、−Fodは図1Bにおけるフォーカシングコイル7a〜7dにそれぞれ+Fa、−Fc、+Fb、−Fd方向の電流を流すことによって得られる。図3Aで示した駆動力+Foa、−Foc、+Fob、−Fodが可動部150に作用した場合のタンジェンシャルチルトTt動作を図3B〜図3Dを用いて説明する。
【0045】
図3Bは可動部150に駆動力が作用していない状態(初期状態)、図3C
、図3DはタンジェンシャルチルトTt状態を示している。図3Cに示すように上述した駆動力+Foa、−Foc、+Fob、−Fodの合力は可動部150に対してX軸回りのモーメント力+Mtとして作用する。そのモーメント力+Mtによってサスペンションワイヤー4は、その引張・圧縮方向の座屈力を受ける。図3Cおよび図3Dに示すように、その座屈力によりチルトバネ10はその変形中心軸10a回りに変形する。
【0046】
すなわち、チルトバネ10の変形によりサスペンションワイヤー4の固定側支持部4Aが引張・圧縮方向にそれぞれ変位する。従って、可動部150はその固定側支持部4Aの変位量に比例してタンジェンシャルチルト方向Ttに移動可能に支持される。
【0047】
以上に説明したように、本実施の形態1によれば、4カ所の駆動手段とサスペンションワイヤー4の固定側支持部4Aを引張・圧縮方向に変位可能に支持するチルトバネ10を設けることによって、可動部150をフォーカシング方向Fo、トラッキング方向Tr、ラジアルチルト方向Rtおよびタンジェンシャルチルト方向Ttの4軸方向に容易に駆動・支持することが実現できる。
【0048】
なお、チルトバネ10を棒状弾性支持部材に置き換え、その支持部材の曲げもしくは捻れ変形によって、サスペンションワイヤー4の固定側支持部4Aを引張・圧縮方向に変位可能としても同様の作用および効果が得られる。
【0049】
また、サスペンションワイヤー4の固定側支持部4Aの形状を変更し、上記棒状弾性支持部材とサスペンションワイヤー4とを一体型構成にすることによって同様の作用および効果が得られる。さらに、棒状弾性支持部材とサスペンションワイヤー4とを一体型構成にすると、チルトバネ10が不要となるというさらなる効果が得られる。
【0050】
図4A〜図4Cは、フォーカシングコイル7a〜7dの電流方向およびフォーカシングコイル7a〜7dとフォーカシングコイル駆動回路11との間の結線を示す概略図である。図4A〜図4Cを参照して、フォーカシングコイル駆動回路11は、フォーカシングコイル7a〜7dに対して、それぞれ電流の方向と大きさとを制御する。
【0051】
図4Aは、可動部150をフォーカシング方向Foへ駆動するときにフォーカシングコイル7a〜7dに流れる電流の方向を示す。図4Bは、可動部150をラジアルチルト方向Rtへ駆動するときにフォーカシングコイル7a〜7dに流れる電流の方向を示す。図4Cは、可動部150をタンジェンシャルチルト方向Ttへ駆動するときにフォーカシングコイル7a〜7dに流れる電流の方向を示す。
【0052】
フォーカシングコイル7a〜7dとフォーカシングコイル駆動回路11とは、図4A〜図4Cに示すように結線されているが、可動部150をフォーカシング方向Foへ駆動するときは、フォーカシングコイル7a〜7dには、図5Aに示すように結線されているかのように電流が流れる。
【0053】
可動部150をラジアルチルト方向Rtへ駆動するときは、フォーカシングコイル7a〜7dには、図5Bに示すように結線されているかのように電流が流れる。フォーカシングコイル7a、7cには、フォーカシングコイル7b、7dに流れる電流の方向と逆方向の電流が流れる。
【0054】
可動部150をタンジェンシャルチルト方向Ttへ駆動するときは、フォーカシングコイル7a〜7dには、図5Cに示すように結線されているかのように電流が流れる。フォーカシングコイル7a、7bには、フォーカシングコイル7c、7dに流れる電流の方向と逆方向の電流が流れる。
【0055】
なお、フォーカスエラー信号およびトラッキングエラー信号に基づいてフォーカシングコイル7a〜7dに流れる駆動電流の大きさを変化させると、良好な制御特性を得ることができる。
【0056】
(実施の形態2)
図6Aは本発明の実施の形態2における対物レンズ駆動装置200の構成を示す概略図である。図6Aにおいて、Ga〜Gdは永久磁石3a〜3dと対向ヨーク5a〜5dとのそれぞれのギャップ、Da〜Ddは対向ヨーク5a〜5dの磁界方向の厚さ、記号±Mfは永久磁石3a〜3dと対向ヨーク5a〜5との間の磁気吸引力により可動部150に作用する磁気力、Twは上述した磁気吸引力によりサスペンションワイヤー4に作用する張力である。
【0057】
図6Aにおいて、Ga<GcおよびGb<Gdとなるように永久磁石3a〜3dと対向ヨーク5a〜5dとのそれぞれの相対位置が設定されている。磁気吸引力とギャップGa〜Gdとは反比例するから可動部150には+Mfの方向に磁気力が作用し、サスペンションワイヤー4には常にTw方向の張力が付与される。
【0058】
以上に説明したように、実施の形態2によれば、サスペンションワイヤー4の座屈等の変形が回避され、常に安定した可動部の支持が実現できる。
【0059】
なお、上記実施の形態2におけるギャップGa〜Gdの差異に代えて、図6Aにおける厚さDa〜Ddに対して、Da>DcかつDb>Ddの関係を設定することも可能である。磁気吸引力とヨーク厚さとは比例するから、可動部150には+Mf方向に磁気力が作用し、サスペンションワイヤー4には常にTw方向の張力が付与される。従って、ギャップGa〜Gdの差異に代えて、図6Aにおける厚さDa〜Ddに対して、Da>DcかつDb>Ddの関係を設定した場合にも、前述した作用および効果と同様の作用および効果が得られる。
【0060】
(実施の形態3)
図6Bは本発明の実施の形態3における対物レンズ駆動装置300の構成を示す概略図である。図6Bにおいて、Ua〜Udはチルトバネ10の各曲げ部に作用したサスペンションワイヤー4の各張力Twに対する反力である。
【0061】
本発明によればチルトバネの各バネ力Ua〜Udは、それぞれUa>Tw、Ub>Tw、Uc>Tw、Ud>Twとなるように設定されている。また、チルトバネの各バネ力Ua〜Udは、サスペンションワイヤー4の座屈方向のバネ力よりも小さく設定されている。
【0062】
以上に説明したように、実施の形態3によれば実施の形態2で示した可動部支持の安定化のためのTw方向張力に対して、可動部の位置決め精度を維持する、と同時に可動部に対するサスペンションワイヤーの座屈共振の影響を緩和することが可能となる。
【0063】
(実施の形態4)
図7は、本発明の実施の形態4における対物レンズ駆動装置400の斜視図、図8は駆動方向を定義する分解斜視図、図9A,図9Bはタンジェンシャル駆動の回転軸位置による回転モデル図である。なお、本発明はタンジェンシャル駆動の構成に関するものであるため、実施の形態4でのモデルはフォーカシング駆動,トラッキング駆動およびタンジェンシャル駆動の3軸駆動を行う対物レンズ駆動装置を例に挙げて説明するけれども、本発明は、これに限定されない。本発明は、実施の形態1で前述した4軸駆動を行う対物レンズ駆動装置に対しても適用することができる。
【0064】
図7および図8において、1は対物レンズ、2はレンズホルダ、3a,3bは永久磁石、4a〜4dはサスペンションワイヤ、5a,5bは対向ヨーク、6a,6bはトラッキングコイル、7a,7bはフォーカシングコイル、8はサスペンションホルダ、9は固定基台、10a,10bは弾性変形可能部材、11a,11bは中継部材、12はディスク、Oは回動部分の重心である。
【0065】
図8を参照して、可動部450の駆動方向の定義は図12で前述した定義と同様に、±Foはディスク記録面に対し垂直方向の動作を示すフォーカシング方向、±Trはディスクに対し半径方向の動作を示すトラッキング方向、±Ttはディスク記録面に対し円周方向のチルト動作を示すタンジェンシャルチルト方向である。
【0066】
対物レンズ1、永久磁石3a,3bはレンズホルダ2に固着され、また中継部材11a,11bは弾性変形可能部材10a,10bを介してレンズホルダ2に連結されて、全体として可動部450を構成している。サスペンションワイヤ4a〜4dは、一端が固定基台9に設置されたサスペンションホルダ8に固着され、他端が中継部材11a,11bに固着されて、可動部450全体をフォーカシング方向、トラッキング方向に変位自在に支持している。また、対向ヨーク5a,5bにトラッキングコイル6a,6bおよびフォーカシングコイル7a,7bが巻線されており、永久磁石3a,3bと対向する位置に配置され固定基台9に固定されている。
【0067】
弾性変形可能部材10a,10bはレンズホルダ2とサスペンションワイヤ4a〜4dが固着された中継部材11a,11bとを結合し、レンズホルダ2を弾性変形可能部材10a,10bの軸回り、すなわちタンジェンシャルチルト方向±Ttに回動可能に支持している。弾性変形可能部材10a,10bの回動軸の延長は対物レンズ1、レンズホルダ2を含む回動部分の重心Oを通っている(図8)。
【0068】
次に、駆動および制御について説明する。フォーカシング駆動は、永久磁石3a,3bがコイルの発生する電磁磁束に対して受ける電磁力が+Fo、+Foの同一方向となるようにフォーカシングコイル7a,7bにそれぞれ電流を流してフォーカシング駆動を行う。トラッキング駆動も同様に、永久磁石3a,3bがコイルの発生する電磁磁束に対して受ける電磁力が+Tr、+Trの同一方向となるようにトラッキングコイル6a,6bにそれぞれ電流を流してトラッキング駆動を行う。フォーカシング制御およびトラッキング制御では、ディスク面ぶれや
偏心などのディスク変動に対する光ビームのずれを検出する光学的なエラー検出手段(図示せず)からの信号を参照として、このエラー信号が常に最小となるよう追従駆動して制御する。
【0069】
タンジェンシャル駆動は、永久磁石3a,3bが互いに逆方向の電磁力+Fo、−Fo(あるいは−Fo、+Fo)を受けるようにフォーカシングコイル7a,7bに電流を流し、可動部に±Tt方向の回転モーメントを発生させてタンジェンシャルチルト方向に動作させる。この時の回動軸は弾性変形可能部材10a,10bの回動軸である。タンジェンシャルチルト制御は、チルトセンサ等のチルト検出手段(図示せず)からのエラー信号を参照としてチルトが常時最小となるように、あるいは時間軸誤差信号(ジッタ)が常に最適値となるようにタンジェンシャル駆動し、対物レンズ2のチルトによる光学的収差の影響を除去して安定した記録再生を実現する。
【0070】
次に、弾性変形可能部材10a,10bの詳細および効果について説明する。弾性変形可能部材10a,10bは主にりん青銅などのばね材からなるねじり変形可能な板ばねで、その軸に垂直な断面はL字形や十字形をしている。図7に示す弾性変形可能部材10a,10bは断面が十字形のものを使用している。これは回動部分の回動運動方向に対しては十分に柔らかくなるように支持しながら、軸に垂直方向の平行運動に対しては強固な剛性を持たせ、不要な変位の発生を抑制して安定した動作を実現するためである。
【0071】
弾性変形可能部材10a,10bの回動方向のバネ定数は軸方向長さ,板厚,形状の変更により任意に設定することができる。よってタンジェンシャルチルト駆動特性の低周波領域において最適な駆動感度が得られる。
【0072】
サスペンションワイヤ4a〜4dの固着において、サスペンションワイヤ4a,4b(図示せず)と4c,4dの組み合わせでフォーカシング方向に揃えて略平行に配置され、それぞれの組み合わせの両端で剛性を持った中継部材11a,11bとサスペンションホルダ8とに固着されている。このため可動部450全体がフォーカシング方向に移動しサスペンションワイヤ4a〜4dが湾曲しても、いわば、サスペンションワイヤ4a〜4dの両端における軸線にそれぞれ垂直な仮想平面が略平行に保持された状態で移動するので、可動部450の姿勢はほぼ一定に維持され安定した駆動が得られる。
【0073】
なお、弾性変形可能部材10a,10bの回動軸まわりの復帰力が、可動部の永久磁石3a,3bと、固定基台9に固定された対向ヨーク5a,5bとの間に生じる弾性変形可能部材10a,10bの回動軸周りの磁気吸引力よりも大きくなるようにねじり板ばね定数を設定する。これにより可動部450は磁気吸引力の影響下でも一定姿勢を維持することができ、安定した駆動を実現できる。
【0074】
また、弾性変形可能部材10a,10bをシリコンなどのダンピング材料で覆う構成とすれば、タンジェンシャル駆動特性の1次共振周波数における振幅値を低減することができる。
【0075】
弾性変形可能部材10a,10bの回動軸の延長が、図9Aに示したように、対物レンズ1、レンズホルダ2を含む回動部分の重心Oを通るので、動的バランスが保たれ安定したタンジェンシャル駆動が得られる。
【0076】
一方、図9Bに示したように、弾性変形可能部材10a,10bの回動軸の延長が対物レンズ1の主点O’を通る位置に設定すると、回動部分はO’を中心に回動するため対物レンズ1の並進移動量、すなわちディスク円周方向への移動が抑制され、記録再生信号の時間軸変動を最小に抑制する効果が得られる。
【0077】
なお、図10に示したように、弾性変形可能部材10a,10bをヒンジ形状を有する部材13a,13bを用いて、可動部450が±Tt方向に回動するように支持する構成でも同様の効果が得られる。ヒンジによる回動軸方向のばね復帰力はヒンジ部材の材質やヒンジ部の形状,厚みを調整して最適値に設定する。ヒンジ部材はさらに中継部材11a,11bと一体部品として構成すれば、部品点数が少なくなりコストを低減することもできる。
【0078】
実施の形態4においては、説明の簡素化のためフォーカシング駆動、トラッキング駆動、タンジェンシャル駆動の3軸駆動を行う対物レンズ駆動装置をモデルとて記載したが、前述したように永久磁石3a,3b、フォーカシングコイル7a,7bをトラッキング駆動軸方向にそれぞれ2分割して、ラジアルチルト駆動も可能にした4軸駆動の対物レンズ駆動装置としても使用できる。
【0079】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、4カ所のフォーカシング方向の駆動手段とサスペンションワイヤーの固定側支持部を引張・圧縮方向に変位可能に支持するチルトバネを設けたことにより、可動部をフォーカシング、トラッキング、ラジアルチルト、タンジェンシャルチルトの4軸方向に駆動・支持することが容易に実現できる。
【0080】
また、本発明によれば、可動部に固着した永久磁石と固定基台に固定した対向ヨークとによる磁気吸引力がサスペンションワイヤーの引張方向に作用するので、サスペンションワイヤーの座屈等の変形が回避され常に安定した可動部の支持が実現できる。
【0081】
さらに本発明によれば、チルトバネのバネ力は上述したサスペンションワイヤーの引張力より十分に大きく、かつ座屈方向のバネ力よりも小さく設定されているので、可動部の位置決め精度を維持する、と同時に可動部に対するサスペンションワイヤーの座屈共振の影響を緩和することが実現できる。
【0082】
さらに本発明によれば、サスペンションワイヤの他端を固着した中継部材とレンズホルダとを弾性変形可能部材で連結し、レンズホルダを含む回動部分が回動可能となるよう支持することにより、タンジェンシャル駆動の任意の1次共振周波数と適切な駆動感度の設定が可能となる。
【0083】
さらに本発明によれば、可動部がフォーカシング方向に移動した場合でもサスペンションワイヤの軸方向の並進運動が発生しないため可動部の姿勢が維持され、安定したタンジェンシャル駆動が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1A】本発明の実施の形態1における対物レンズ駆動装置の構成を示した斜視図。
【図1B】本発明の実施の形態1における対物レンズ駆動装置の構成を示した斜視図。
【図2A】本発明の実施の形態1におけるラジアルチルト動作を示す概略図。
【図2B】本発明の実施の形態1におけるラジアルチルト動作を示す正面図。
【図2C】本発明の実施の形態1における+Rt方向のラジアルチルト動作を示す正面図。
【図2D】本発明の実施の形態1における−Rt方向のラジアルチルト動作を示す正面図。
【図3A】本発明の実施の形態1におけるタンジェンシャルチルト動作を示す概略図。
【図3B】本発明の実施の形態1におけるタンジェンシャルチルト動作を示す正面図。
【図3C】本発明の実施の形態1における+Tt方向のタンジェンシャルチルト動作を示す正面図。
【図3D】本発明の実施の形態1における−Tt方向のタンジェンシャルチルト動作を示す正面図。
【図4A】実施の形態4におけるフォーカシング方向Foへの駆動におけるフォーカシングコイルの結線および電流方向を示す概略図。
【図4B】実施の形態4におけるラジアルチルト方向Rtへの駆動におけるフォーカシングコイルの結線および電流方向を示す概略図。
【図4C】実施の形態4におけるタンジェンシャルチルト方向Ttへの駆動におけるフォーカシングコイルの結線および電流方向を示す概略図。
【図5A】実施の形態4におけるフォーカシング方向Foへの駆動におけるフォーカシングコイルの電流方向を示す概略図。
【図5B】実施の形態4におけるラジアルチルト方向Rtへの駆動におけるフォーカシングコイルの電流方向を示す概略図。
【図5C】実施の形態4におけるタンジェンシャルチルト方向Ttへの駆動におけるフォーカシングコイルの電流方向を示す概略図。
【図6A】本発明の実施の形態2における対物レンズ駆動装置の構成を示す概略図。
【図6B】本発明の実施の形態3における対物レンズ駆動装置の構成を示す概略図。
【図7】本発明の実施の形態4における対物レンズ駆動装置の構成を示す斜視図。
【図8】本発明の実施の形態4における駆動方向の定義を示す分解斜視図。
【図9A】本発明の実施の形態4におけるタンジェンシャル駆動の回転軸位置による回転のモデル図。
【図9B】本発明の実施の形態4におけるタンジェンシャル駆動の回転軸位置による回転のモデル図。
【図10】本発明の実施の形態4における弾性変形可能部材としてヒンジを用いた対物レンズ駆動装置の概略図。
【図11】従来の対物レンズ駆動装置の構成を示した斜視図。
【図12】記号の定義を示す説明図。
【符号の説明】
1,101 対物レンズ
2,102 レンズホルダ
3a〜3d,103a〜103b 永久磁石
4,104 サスペンションワイヤー
5a〜5d,105a〜105d 対向ヨーク
6a〜6d,106a〜106d トラッキングコイル
7a〜7d,107a〜107d フォーカシングコイル
8,108 サスペンションホルダ
9,109 固定基台
10 チルトバネ
Tr トラッキング方向
Fo フォーカシング方向
Rt ラジアルチルト方向
Tt タンジェンシャルチルト方向
Mr モーメント力
Mt モーメント力
Ga〜Gd ギャップ
Da〜Dd 対向ヨーク厚さ
Tw 張力
Ua〜Ud 反力

Claims (14)

  1. 可動部と、
    前記可動部を支持する支持手段と、
    前記支持手段を保持する基台とを備え、
    前記可動部は、円盤状記録媒体への光学情報を記録もしくは再生するための対物レンズと、
    前記対物レンズを保持するレンズホルダと、
    前記レンズホルダに固着された少なくとも4個の永久磁石とを含み、
    前記支持手段は、一端が前記レンズホルダに固定され他端が前記基台に接続された互いに実質的に平行な少なくとも4本の金属線と、
    前記基台に接続され前記金属線のそれぞれの前記他端に接続される接続部を有する弾性支持部材とを含み、
    前記基台は、前記基台に固定され前記永久磁石のそれぞれに対して対向配置されたヨークと、
    前記ヨークのそれぞれに巻回され前記対物レンズの光軸方向に巻回軸を有するフォーカシングコイルと、
    前記フォーカシングコイルに直交して前記ヨークのそれぞれに巻回されたトラッキングコイルとを含み、
    前記レンズホルダは、前記金属線の前記一端が固着された中継部材と、
    前記対物レンズを保持するレンズホルダ本体と、
    前記レンズホルダ本体と前記中継部材との間を連結し、前記レンズホルダ本体がタンジェンシャルチルト方向に回動するように変形する弾性変形可能部材とを含む、対物レンズ駆動装置。
  2. 前記対物レンズ駆動装置は、前記フォーカシングコイルのそれぞれに電流を印加する制御部をさらに備え、
    前記制御部は、前記レンズホルダをフォーカシング方向、ラジアルチルト方向およびタンジェンシャルチルト方向に駆動するように、前記電流の方向を切り替える、請求項1記載の対物レンズ駆動装置。
  3. 前記弾性支持部材は、板状もしくは棒状の形状を有し、
    前記接続部のそれぞれは、前記他端のそれぞれが前記金属線の長手方向に変形可能なように弾性変形する、請求項1記載の対物レンズ駆動装置。
  4. 前記ヨークのそれぞれは、前記永久磁石のそれぞれに対して前記金属線の長手方向に沿って対向配置され、
    前記ヨークのそれぞれと前記永久磁石のそれぞれとは、前記金属線のそれぞれに引っ張り力が付加されるように配置され、
    前記引っ張り力は、前記ヨークのそれぞれと前記永久磁石のそれぞれとの間の磁気吸引力のそれぞれの合力に基づいて発生する、請求項1記載の対物レンズ駆動装置。
  5. 前記金属線のそれぞれに引っ張り力が付加されるように、前記ヨークのそれぞれと前記永久磁石のそれぞれとの間の距離が設定される、請求項4記載の対物レンズ駆動装置。
  6. 前記金属線のそれぞれに引っ張り力が付加されるように、前記ヨークのそれぞれの前記金属線の長手方向の厚みが設定される、請求項4記載の対物レンズ駆動装置。
  7. 前記接続部のそれぞれが前記金属線の長手方向に弾性変形するために必要なバネ力は、少なくとも前記磁気吸引力よりも大きい、請求項4記載の対物レンズ駆動装置。
  8. 可動部と、
    前記可動部を支持する支持手段と、
    前記支持手段を保持する基台とを備え、
    前記可動部は、円盤状記録媒体への光学情報を記録もしくは再生するための対物レンズと、
    前記対物レンズを保持するレンズホルダと、
    前記レンズホルダに固着された少なくとも2個の永久磁石とを含み、
    前記支持手段は、一端が前記レンズホルダに固定され他端が前記基台に接続された互いに実質的に平行な少なくとも4本の金属線を含み、
    前記基台は、前記基台に固定され前記永久磁石に対して対向配置されたヨークと、
    前記ヨークのそれぞれに巻回され前記対物レンズの光軸方向に巻回軸を有するフォーカシングコイルと、
    前記フォーカシングコイルに直交して前記ヨークのそれぞれに巻回されたトラッキングコイルとを含み、
    前記レンズホルダは、前記金属線の前記一端が固着された中継部材と、
    前記対物レンズを保持するレンズホルダ本体と、
    前記レンズホルダ本体と前記中継部材との間を連結し、前記レンズホルダ本体がタンジェンシャルチルト方向に回動するように変形する弾性変形可能部材とを含む対物レンズ駆動装置。
  9. 前記弾性変形可能部材は、前記レンズホルダ本体がタンジェンシャルチルト方向に回動するように回動軸を中心にねじり変形し、前記回動軸に垂直な断面がL字形あるいは十字形の形状を有する板ばねを含む、請求項8記載の対物レンズ駆動装置。
  10. 前記弾性変形可能部材は、ヒンジ形状を有する、請求項8記載の対物レンズ駆動装置。
  11. 前記弾性変形可能部材は、前記レンズホルダ本体がタンジェンシャルチルト方向に回動するように回動軸を中心にねじり変形し、
    前記弾性変形可能部材は、前記回動軸が前記可動部の重心を通るように配置される、請求項8記載の対物レンズ駆動装置。
  12. 前記弾性変形可能部材は、前記レンズホルダ本体がタンジェンシャルチルト方向に回動するように回動軸を中心にねじり変形し、
    前記弾性変形可能部材は、前記回動軸が前記対物レンズの主点を通るように配置される、請求項8記載の対物レンズ駆動装置。
  13. 前記弾性変形可能部材は、前記レンズホルダ本体がタンジェンシャルチルト方向に回動するように回動軸を中心にねじり変形する板ばねを含み、
    前記板ばねは、ダンピング材で被覆される、請求項8記載の対物レンズ駆動装置。
  14. 前記弾性変形可能部材の回動に伴う復帰力は、少なくとも前記ヨークのそれぞれと前記永久磁石のそれぞれとの間で生ずる前記回動軸回りの磁気吸引力よりも大きい、請求項8記載の対物レンズ駆動装置。
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