JP6462304B2 - レジスタ - Google Patents

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Description

本発明は、車両のインスツルメントパネルに配置され、空調された空気を車両内に吹出すレジタスに関するものである。
この種レジスタに関しては従来より各種構造を有するレジスタが提案されており、この種のレジスタでは、一般に、特開2005−8050号公報に記載されているように、筒状のリテーナ内で左右方向に沿って一体に回動可能に支持された複数の縦フィン、リテーナにて縦フィンの前方で上下方向に沿って可動可能に支持された横フィン、横フィンの上下を挟持するとともに横フィンに沿って摺動可能に取り付けられた操作ノブ、及び、操作ノブの後端部に設けられ、縦フィンの内中央の縦フィンに連結されるアームとを備えている。
かかるレジスタでは、操作ノブを横フィンに沿って摺動することに対応してアームを介して中央の縦フィンを含む複数の縦フィンを左右方向に一体に回動させると、リテーナの前部から吹出される空気の吹出し方向は左右方向に調整され、また、操作ノブを上下方向に操作して横フィンを上下方向に回動させると、リテーナの前部から吹出される空気の吹出し方向は上下方向に調整される。
特開2005−8050号公報
しかしながら、前記特許文献1に記載されたレジスタにおいては、操作ノブを上下方向に回動させると、操作ノブの後端部に連結されたアームは、操作ノブの回動量にそのまま対応して上下に回動されることとなる。このとき、アームの回動量は、中央縦フィンに形成された切欠きの範囲内で吸収される。
従って、操作ノブの上下方向への回動に基づくアームの回動量を確実に吸収し、且つ、アームの先端が中央縦フィンにおける切欠きの端縁に当接して衝突音が発生することを抑制するためには、中央縦フィンに形成される切欠きのサイズを必然的に大きくしなければならない。
このように中央縦フィンに形成される切欠きのサイズを大きくすると、元々レジスタ全体のサイズがコンパクトに決定されており、かかるレジスタ内で縦フィンを含む各種の部品をコンパクトに収納する必要がある現状を勘案すれば、中央縦フィンを大きくすることは難しく、中央縦フィンの強度を所定以上に確保できないという問題がある。
本発明は前記従来の問題点を解消するためになされたものであり、操作ノブを上下方向に回動する際に、操作ノブの後端部に取り付けられるとともに垂直フィンに連結される連結機構の上下方向における回動量を簡単な構成により規制することを可能とし、垂直フィンに形成される切欠部のサイズを小さくして垂直フィンの強度を確保しつつ連結機構が切欠部の端縁に当接して発生する衝突音を格段に抑制することが可能なレジスタを提供することを目的とする。
前記目的を達成するため本願の請求項1に係るレジスタは、筒状のリテーナ内で左右方向に沿って一体に回動可能に支持された複数の垂直フィンと、前記リテーナにて垂直フィンの前方で上下方向に沿って可動可能に支持された水平フィンと、前記水平フィンに沿って摺動可能に取り付けられた操作ノブと、前記操作ノブの後端部に設けられ、前記複数の垂直フィンの内特定の垂直フィンに連結される連結機構とを備え、前記操作ノブを水平フィンに沿って摺動することに対応して前記連結機構を介して特定の垂直フィンを含む複数の垂直フィンを左右方向に一体に回動させてリテーナの前部から吹出される空気の吹出し方向を左右方向に調整するとともに、操作ノブを上下方向に操作して水平フィンを上下方向に回動させてリテーナの前部から吹出される空気の吹出し方向を上下方向に調整するレジスタにおいて、前記連結機構は、前記操作ノブの後端部にて回動可能に取り付けられたスティック部材と、前記特定の垂直フィンに形成された切欠部にて回動可能に取り付けられるとともにスティック部材の挿入部が形成されたリング部材とを有し、前記操作ノブを上下方向に操作した際に、前記スティック部材は、前記リング部材の挿入部により規制されつつ前記切欠部内で上下動されることを特徴とする。
請求項2に係るレジスタは、請求項1のレジスタにおいて、前記リング部材の挿入部の外側にはリング部が設けられ、リング部の外形寸法は前記操作ノブの厚さよりも小さく形成されていることを特徴とする。
請求項3に係るレジスタは、請求項1又は請求項2のレジスタにおいて、前記リング部材の挿入部は、操作ノブ側から挿入部の中心に向かって傾斜する第1傾斜壁と、第1傾斜壁に連続し挿入部の中心から外側に向かって傾斜する第2傾斜壁と、第1傾斜壁と第2傾斜壁の連続する頂点の内側に形成される挿入孔とから構成されることを特徴とする。
請求項4に係るレジスタは、請求項3のレジスタにおいて、前記第2傾斜壁の外縁には係止部が形成されるとともに、前記操作ノブの反対側で前記スティック部材の端部周囲には係止リブが形成され、前記操作ノブを上方向又は下方向に最大限操作した際、前記スティック部材は前記第1傾斜壁及び第2傾斜壁に当接するとともに、前記係止リブは前記係止部に係止されることを特徴とする。
請求項5に係るレジスタは、請求項3又は請求項4のレジスタにおいて、前記挿入孔は円形状に形成されるとともに、挿入孔に挿入される前記スティック部材は水平方向に長軸及び垂直方向に短軸を有する楕円形状に形成され、前記スティック部材における長軸方向の両端面と前記挿入孔の内側縁との間には第1微小クリアランスが形成され、スティック部材における短軸方向の両端面と挿入孔の内側縁との間には第1微小クリアランスよりも大きな第2微小クリアランスが形成されていることを特徴とする。
請求項1に係るレジスタでは、水平フィンに取り付けられる操作ノブと複数の垂直フィンの内特定の垂直フィンとを連結する連結機構が、操作ノブの後端部にて回動可能に取り付けられたスティック部材と、特定の垂直フィンに形成された切欠部にて回動可能に取り付けられるとともにスティック部材の挿入部が形成されたリング部材とから構成され、操作ノブを上下方向に操作した際に、スティック部材は、リング部材の挿入部により規制されつつ切欠部内で上下動されるので、スティック部材の上下方向における回動量をリング部材の挿入部により効率的に規制することが可能となる。これにより、垂直フィンに形成される切欠部のサイズを小さくして垂直フィンの強度を確保しつつ連結機構が切欠部の端縁に当接して発生する衝突音を格段に抑制することが可能となる。
請求項2に係るレジスタでは、リング部材の挿入部の外側に設けられたリング部の外形寸法は操作ノブの厚さよりも小さく形成されているので、リング部材のリング部は、レジスタの正面側から見た際に操作ノブにより隠れてしまい、これによりレジスタの見栄えが良好となる。
請求項3に係るレジスタでは、リング部材の挿入部は、操作ノブ側から挿入部の中心に向かって傾斜する第1傾斜壁と、第1傾斜壁に連続し挿入部の中心から外側に向かって傾斜する第2傾斜壁と、第1傾斜壁と第2傾斜壁の連続する頂点の内側に形成される挿入孔とから構成されており、挿入部の挿入孔に挿入されたスティック部材の上下方向における回動は、操作ノブ側では第1傾斜壁により、また、特定の垂直フィンの切欠き部側では第2傾斜壁により規制を受けることとなる。これにより、スティック部材の上下方向における回動は、操作ノブを上下方向に操作した際に、挿入孔並びにその周囲の第1傾斜壁及び第2傾斜壁を介して確実に規制され得る。
請求項4に係るレジスタでは、第2傾斜壁の外縁には係止部が形成されるとともに、操作ノブの反対側でスティック部材の端部周囲には係止リブが形成され、操作ノブを上方向又は下方向に最大限操作した際、スティック部材は第1傾斜壁及び第2傾斜壁に当接するとともに、係止リブは係止部に係止されるので、操作ノブを上方向又は下方向に最大限操作した際に、スティック部材が第1傾斜壁及び第2傾斜壁により規制される範囲を超えて回動されることを確実に防止することができる。
請求項5に係るレジスタでは、挿入孔は円形状に形成されるとともに、挿入孔に挿入されるスティック部材は水平方向に長軸及び垂直方向に短軸を有する楕円形状に形成され、スティック部材における長軸方向の両端面と挿入孔の内側縁との間には第1微小クリアランスが形成され、スティック部材における短軸方向の両端面と挿入孔の内側縁との間には第1微小クリアランスよりも大きな第2微小クリアランスが形成されるので、スティック部材が上下方向に回動された際、楕円形状のスティック部材は、第2微小クリアランスを超えて直ちに挿入孔の内側縁に接触されることとなり、かかる接触に基づきスティック部材の上下方向における回動量を少なくしつつスティック部材の回動をスムーズに行うことができる。
本発明を具体化した実施形態に係るレジスタの正面図である。 レジスタの背面図である。 レジスタの斜視図である。 レジスタの背面斜視図である。 レジスタにおける水平フィン、操作ノブ及び中央垂直フィンを取り出して示す斜視図である。 レジスタのおける水平フィン、操作ノブ及び中央垂直フィンを取り出して示す背面斜視図である。 中央垂直フィンを示すものであり、(A)は中央垂直フィンの正面図、(B)は紙面から遠ざかる方向へ回動された中央垂直フィンの斜視図、(C)は紙面から手前側に回動された中央垂直フィンの斜視図である。 リング部材を示すものであり、(A)はリング部材の正面図、(B)は一方向に回動された状態を示すリング部材の斜視図、(C)は一方向と反対方向に回動された状態を示すリング部材の斜視図、(D)はリング部材の模式断面図である。 中央垂直フィンとリング部材とを組み立てる組み立て手順を示す説明図である。 中央垂直フィンの切欠部にリング部材を取り付けたフィン構造体を示すものであり、(A)はフィン構造体の正面図、(B)はフィン構造体の斜視図、(C)はリング部材を回動させた状態のフィン構造体の斜視図である。 スティック部材を示すものであり、(A)はスティック部材の平面図、(B)及び(C)はスティック部材の斜視図、(D)はフィン構造体の模式断面図、(E)は挿入孔と連結軸部との間に形成される微小クリアランスを拡大して示す説明図である。 操作ノブにスティック部材を取り付けたノブ構造体を示すものであり、(A)はノブ構造体の正面斜視図、(B)はノブ構造体の背面斜視図。(C)はノブ構造体の模式断面図である。 操作ノブを上下いずれの方向へも回動せず水平に保持した状態を示すレジスタの模式断面図である。 操作ノブを下方向へ回動した状態を示すレジスタの模式断面図である。 操作ノブを上方向へ回動した状態を示すレジスタの模式断面図である。
以下、本発明を具体化した実施形態に基づき、本発明に係るレジスタについて図面を参照しつつ説明する。
先ず、本実施形態に係るレジスタの基本構成について、図1乃至図4に基づき説明する。
図1乃至図4に示すように、レジスタ1は、通風路2(図4参照)を有する筒状のリテーナ3、及び、リテーナ3の前方側に設けられる空気吹出口4側端部に配置されるベゼル5を有する。
リテーナ3内には、左右方向に沿って一体に回動可能に支持された複数の垂直フィン6が配設されている。各垂直フィン6は、中央垂直フィン6Aを左右方向に回動させることにより、図示しないリンク機構を介して一体に左右方向に回動される。中央垂直フィン6Aを回動させる機構については後述する。尚、各垂直フィン6を一体に回動させるリンク機構は公知であり、その説明を省略する。
また、リテーナ3において、各垂直フィン6の前方位置でリテーナ3の空気吹出口4の近傍における一対の側壁7、7(図3参照、一方のみを示す)には、2つの水平フィン8が上下方向に沿って一体に回動可能に支持されている。各水平フィン8を一体に回動させるリンク機構は公知であり、その説明を省略する。
2つの水平フィン8の内、上側の水平フィン8には、その長手方向に沿って操作ノブ9が摺動可能に取り付けられている。操作ノブ9は、水平フィン8の上下両側を挟持するとともに、所定範囲で水平フィン8に沿って摺動可能に構成されている。また、操作ノブ9は、後述する連結機構14を介して中央垂直フィン6Aに連結されている。
前記構成に基づき、操作ノブ9を水平フィン8に沿って摺動することに対応して、連結機構により中央垂直フィン6Aを含む複数の垂直フィンは左右方向に一体に回動され、リテーナ3前部の空気吹出口4から吹出される空気の吹出し方向は左右方向に調整される。また、操作ノブ9を上下方向に操作することに対応して、各水平フィン8は上下方向に一体に回動され、リテーナ3前部の空気吹出口4から吹出される空気の吹出し方向は上下方向に調整される。
ベゼル5の側部(図1、図3中右側部)にはノブ開口10が形成されており、かかるノブ開口10には、リテーナ3の側壁(図1、図3中右側壁)に回動可能に支持された回転ノブ11の一部が露出されている。回転ノブ11には、リテーナ3の側壁に配設されたリンク機構12が付設されており、また、リンク機構12はリテーナ3内で各垂直フィン6の後方側に配置されたダンパプレート13に連結されている。ノブ開口10に露出された回転ノブ11を上下方向に回転させると、リンク機構12を介してダンパプレート13が上下方向に回動される。これにより、必要に応じてダンパプレート13により通風路2の開閉を行うことができる。
続いて、操作ノブ9と中央垂直フィン6Aとを連結する連結機構について、図5乃至図12に基づき説明する。
図5及び図6において、水平フィン8に摺動可能に取り付けられた操作ノブ9の後端部と中央垂直フィン6Aとの間には、連結機構14が介装されており、かかる連結機構14を介して操作のノブ9と中央垂直フィン6Aとは相互に連結される。
中央垂直フィン6Aには、図7に示すように、その高さ方向の中央部にフィン本体6Bの側端縁6Cから内方に向かって凹状に切欠部15が形成されている。側端縁6C側で、切欠部15の上壁からは上支持軸16が下方に向かって延出されるとともに、切欠部15の下壁からは下支持軸17が上方に向かって延出されている。ここに、上支持軸16及び下支持軸17は、図7(B)、(C)に示すように、それぞれ両側に面取り部16A、面取り部17Aを有する円柱状に形成されている。上支持軸16と下支持軸17との間には、後述するリング部材18が回動可能に支持される。
リング部材18は、図8に示すように、基本的に円形の外形形状を有するリング部19、及び、リング部19の内側に設けられる挿入部20を有している。また、リング部19の上端縁には、一側が開放されて開放部21Aが形成された円筒状の上受部21、及び、リング部19の下端縁には、上受部21と同一側が開放されて開放部22Aが形成された円筒状の下受部22が設けられている。上受部21には前記中央垂直フィン6Aにおける切欠部15の上壁に形成された上支持軸16が挿入されるとともに、下受部22には前記切欠部15の下壁に形成された下支持軸17が挿入される。これにより、リング部材18は、上支持軸16、下支持軸17の回りに回動可能に支持される。
リング部材18の挿入部20において、後述するように、上受部21の開放部21A及び下受部22の開放部22Aが形成された側と反対側(図8(A)、(B)で示す側)が操作ノブ9の後端部と対向する側となり、また、開放部21A及び開放部22Aが形成された側(図8(C)に示す側)が操作ノブ9の後端部に対向する側の反対面となる。
挿入部20には、図8(D)に示すように、操作ノブ9の後端部に対向する側(図8(D)中右側)には、操作ノブ9側から挿入部20の中心に向かって傾斜する第1傾斜壁23が形成されており、また、第1傾斜壁23に連続し挿入部20の中心から外側に向かって傾斜する第2傾斜壁24が形成されている。第2傾斜壁24の外縁には係止部26が形成されている。そして、第1傾斜壁23と第2傾斜壁24の連続する頂点の内側で挿入部20の中心部には、挿入孔25が形成されている。挿入孔25は、真円形状に形成されている。
ここに、スティック部材28の連結軸部30の上下回動量は、第1傾斜壁23と第2傾斜壁24とがなす角度によって規制されるが、第1傾斜壁23と第2傾斜壁24とがなす角度は、必要に応じて適宜自在に設定することができる。これにより連結軸部30の上下回動量も適宜自在に設定することが可能となる。
続いて、中央垂直フィン6Aとリング部材18とを組み立てる手順について図9に基づき説明する。先ず、図9(A)に示すように、中央垂直フィン6Aの上支持軸16及び下支持軸17が、それぞれリング部材18のリング部19に形成された上受部21の開放部21A及び下受部22の開放部22Aとを対向配置する。このとき、各上支持軸16における両側面取り部16A間の幅は、上受部21の開放部21Aの開放幅と略同一にされており、また、下支持軸17における両側面取り部17A間の幅は、下受部22の開放部22Aの開放幅と略同一にされている。
この後、リング部材18を矢印A方向に移動し、開放部21Aを介して上受部21に上支持軸16を挿嵌するとともに、開放部22Aを介して下受部22に下支持軸17を挿嵌する。この状態が図9(B)に示されている。更に、図9(C)に示すように、リング部材18を時計方向又は反時計方向に90度回動する。これにより、図10に示すように、中央垂直フィン6Aにリング部材18を取り付けてなるフィン構造体27が組み立てられる。
次に、前記リング部材18と協働して、操作ノブ9の後端部と中央垂直フィン6Aとの連結機構14を構成するスティック部材について図11に基づき説明する。
図11において、スティック部材28はT字状に形成されており、円柱状の回動軸部29及び回動軸部29の略中央から直角に延出された連結軸部30を具有している。回動軸部29の両端部29A、29Aは、後述する操作ノブ9の後端部の2箇所に形成された回動支持部32に回動可能に支持される。連結軸部30は、断面視で楕円形状に形成されており、その先端部には、後述するように、操作ノブ9を上方向又は下方向に最大限操作した際に、前記第2傾斜壁24の外縁に形成された係止部26に係止される係止リブ31が上下2箇所に形成されている。
具体的に、連結軸部30は、図11(D)に示すように、水平方向に長軸及び垂直方向に短軸を有する楕円形状に形成されている。連結軸部30をリング部材18の挿入孔25に挿入した際、連結軸部30における長軸方向の両端面と挿入孔25の内側縁との間には第1微小クリアランスC1が形成され、また、連結軸部30における短軸方向の両端面と挿入孔25の内側縁との間には第1微小クリアランスC1よりも大きな第2微小クリアランスC2が形成される。
そして、操作ノブ9の後端部の両側には、図12に示すように、2つの回動支持部32が形成されており、各回動支持部32の内側には支持孔33が形成されている。
前記のように構成されたスティック部材28を操作ノブ9に回動可能に取り付けるには、先ず、操作ノブ9を構成する2つのノブ部材9A、9Bを分割離間させ、下側のノブ部材9Bに形成されたフィン挿通溝9Cに水平フィン8を遊嵌するとともに、ノブ部材9Bにて回動支持部32の一部を構成する2つの受部にスティック部材28における回動軸部29の両端部29A、29Aを位置決めする。更に、水平フィン8を挟持しつつ上側のノブ部材9Aのフィン挿通溝9Dをノブ部材9Bのフィン挿通溝9Cに合致させ、また、ノブ部材9Aにて回動支持部32の一部を構成する2つの被覆部をノブ部材9Bの各受部に合致させた後、ノブ部材9Aとノブ部材9Bとを弾性的に係合する。これにより、図12に示すように、スティック部材28を操作ノブ9に回動可能に支持することができる。
次に、前記のように構成されたレジスタ1にて、操作ノブ9を水平状態から上下方向に操作した場合の動作について図13乃至図15に基づき説明する。
操作ノブ9を操作しておらず、操作ノブ9が水平状態に保持されている状態が図13に示されている。かかる状態では、スティック部材28の連結軸部30はリング部材18の挿入孔25の略中央位置に保持され、挿入孔25の内周縁に接触していない。
図13に示す状態から操作ノブ9を下方向に操作していくと、操作ノブ9の後端部は上方に移動していき、これに伴いスティック部材28における回動軸部29の両端部29Aは操作ノブ9の回動支持部32で回動するとともに、連結軸部30は挿入孔25内で挿入孔25による規制を受けながら下方向に移動していく。そして、操作ノブ9を最大限下方向に回動操作すると、図14に示す状態に至る。図14に示す状態では、連結軸部30の中央部はリング部材18の挿入部20における第1傾斜壁23の上部に当接し、同時に、連結軸部30の端部は第2傾斜壁24の下部に当接する。また、この状態で、連結軸部30の端部に形成された下側の係止リブ31は、第2傾斜壁24の外縁下側に形成された係止部26に係止されている。
また、図13に示す状態から操作ノブ9を上方向に操作していくと、操作ノブ9の後端部は下方に移動していき、これに伴いスティック部材28における回動軸部29の両端部29Aは操作ノブ9の回動支持部32で回動するとともに、連結軸部30は挿入孔25内で挿入孔25による規制を受けながら上方向に移動していく。そして、操作ノブ9を最大限上方向に回動操作すると、図15に示す状態に至る。図15に示す状態では、連結軸部30の端部はリング部材18の挿入部20における第2傾斜壁24の上部に当接し、同時に、連結軸部30の中央部は第1傾斜壁23の下部に当接する。また、この状態で、連結軸部30の端部に形成された上側の係止リブ31は、第2傾斜壁24の外縁上側に形成された係止部26に係止されている。
以上説明したように、本実施形態に係るレジスタ1では、水平フィン8に取り付けられる操作ノブ9と複数の垂直フィン6の内中央垂直フィン6Aとを連結する連結機構14が、操作ノブ9の後端部にて回動可能に取り付けられたスティック部材28と、中央垂直フィン6Aに形成された切欠部15にて回動可能に取り付けられるとともにスティック部材28の連結軸部30を挿入する挿入部20が形成されたリング部材18とから構成され、操作ノブ9を上下方向に操作した際に、スティック部材28の連結軸部30は、リング部材18の挿入部20により規制されつつ切欠部15内で上下動されるので、スティック部材28における連結軸部30の上下方向における回動量をリング部材18の挿入部20により効率的に規制することが可能となる。これにより、中央垂直フィン6Aに形成される切欠部15のサイズを小さくして中央垂直フィン6Aの強度を確保しつつ連結機構14を構成するスティック部材28の連結軸部30が切欠部15の端縁に当接して発生する衝突音を格段に抑制することが可能となる。
また、レジスタ1では、リング部材18の挿入部20の外側に設けられたリング部19の外形寸法は操作ノブ9の厚さよりも小さく形成されているので、図1に示すように、リング部材18のリング部19は、レジスタ1の正面側から見た際に操作ノブ9により隠れてしまい、これによりレジスタ1の見栄えが良好となる。
更に、リング部材18の挿入部20は、操作ノブ9側から挿入部20の中心に向かって傾斜する第1傾斜壁23と、第1傾斜壁23に連続し挿入部20の中心から外側に向かって傾斜する第2傾斜壁24と、第1傾斜壁23と第2傾斜壁24の連続する頂点の内側に形成される挿入孔25とから構成されており、挿入部20の挿入孔25に挿入されたスティック部材28の連結軸部30の上下方向における回動は、操作ノブ9側では第1傾斜壁23により、また、中央垂直フィン6Aの切欠部15側では第2傾斜壁24により規制を受けることとなる。これにより、スティック部材28の連結軸部30の上下方向における回動は、操作ノブ9を上下方向に操作した際に、挿入孔25並びにその周囲の第1傾斜壁23及び第2傾斜壁24を介して確実に規制され得る。
また、第2傾斜壁24の外縁には係止部26が形成されるとともに、操作ノブ9の反対側でスティック部材28における連結軸部30の端部には係止リブ31が形成され、操作ノブ9を上方向又は下方向に最大限操作した際、スティック部材28の連結軸部30は第1傾斜壁23及び第2傾斜壁24に当接するとともに、係止リブ31は係止部26に係止されるので、操作ノブ9を上方向又は下方向に最大限操作した際に、スティック部材28の連結軸部30が第1傾斜壁23及び第2傾斜壁24により規制される範囲を超えて回動されることを確実に防止することができる。
更に、挿入孔25は真円形状に形成されるとともに、挿入孔25に挿入されるスティック部材28の連結軸部30は水平方向に長軸及び垂直方向に短軸を有する楕円形状に形成され、連結軸部30における長軸方向の両端面と挿入孔25の内側縁との間には第1微小クリアランスC1が形成され、連結軸部30における短軸方向の両端面と挿入孔25の内側縁との間には第1微小クリアランスC1よりも大きな第2微小クリアランスC2が形成されるので、スティック部材28が上下方向に回動された際、楕円形状の連結軸部30は、第2微小クリアランスC2を超えて直ちに挿入孔25の内側縁に接触されることとなり、かかる接触に基づきスティック部材28における連結軸部30の上下方向における回動量を少なくしつつスティック部材28の回動をスムーズに行うことができる。
尚、操作ノブ9を水平フィン8に沿って摺動させた際、リング部材18の挿入孔25に挿通されているスティック部材28の連結軸部30は、第1微小クリアランスC1超えて直ちに挿入孔25の左右内側縁に接触されることとなり、かかる接触に基づきスティック部材28における連結軸部30は、中央垂直フィン6Aの切欠部15内で左右方向に移動される。これにより、中央垂直フィン6Aを含む各垂直フィン6は一体に左右方向に回動される。
本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
1 レジスタ
3 リテーナ
6 垂直フィン
6A 中央垂直フィン
8 水平フィン
9 操作ノブ
14 連結機構
15 切欠部
18 リング部材
19 リング部
20 挿入部
23 第1傾斜壁
24 第2傾斜壁
25 挿入孔
26 係止部
28 スティック部材
31 係止リブ
C1 第1微小クリアランス
C2 第2微小クリアランス

Claims (5)

  1. 筒状のリテーナ内で左右方向に沿って一体に回動可能に支持された複数の垂直フィンと、
    前記リテーナにて垂直フィンの前方で上下方向に沿って可動可能に支持された水平フィンと、
    前記水平フィンに沿って摺動可能に取り付けられた操作ノブと、
    前記操作ノブの後端部に設けられ、前記複数の垂直フィンの内特定の垂直フィンに連結される連結機構とを備え、
    前記操作ノブを水平フィンに沿って摺動することに対応して前記連結機構を介して特定の垂直フィンを含む複数の垂直フィンを左右方向に一体に回動させてリテーナの前部から吹出される空気の吹出し方向を左右方向に調整するとともに、操作ノブを上下方向に操作して水平フィンを上下方向に回動させてリテーナの前部から吹出される空気の吹出し方向を上下方向に調整するレジスタにおいて、
    前記連結機構は、
    前記操作ノブの後端部にて回動可能に取り付けられたスティック部材と、
    前記特定の垂直フィンに形成された切欠部にて回動可能に取り付けられるとともにスティック部材の挿入部が形成されたリング部材とを有し、
    前記操作ノブを上下方向に操作した際に、前記スティック部材は、前記リング部材の挿入部により規制されつつ前記切欠部内で上下動されることを特徴とするレジスタ。
  2. 前記リング部材の挿入部の外側にはリング部が設けられ、リング部の外形寸法は前記操作ノブの厚さよりも小さく形成されていることを特徴とする請求項1に記載のレジスタ。
  3. 前記リング部材の挿入部は、操作ノブ側から挿入部の中心に向かって傾斜する第1傾斜壁と、第1傾斜壁に連続し挿入部の中心から外側に向かって傾斜する第2傾斜壁と、第1傾斜壁と第2傾斜壁の連続する頂点の内側に形成される挿入孔とから構成されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のレジスタ。
  4. 前記第2傾斜壁の外縁には係止部が形成されるとともに、前記操作ノブの反対側で前記スティック部材の端部周囲には係止リブが形成され、
    前記操作ノブを上方向又は下方向に最大限操作した際、前記スティック部材は前記第1傾斜壁及び第2傾斜壁に当接するとともに、前記係止リブは前記係止部に係止されることを特徴とする請求項3に記載のレジスタ。
  5. 前記挿入孔は円形状に形成されるとともに、挿入孔に挿入される前記スティック部材は水平方向に長軸及び垂直方向に短軸を有する楕円形状に形成され、
    前記スティック部材における長軸方向の両端面と前記挿入孔の内側縁との間には第1微小クリアランスが形成され、スティック部材における短軸方向の両端面と挿入孔の内側縁との間には第1微小クリアランスよりも大きな第2微小クリアランスが形成されていることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のレジスタ。
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