JP6461240B2 - 掻取羽根 - Google Patents

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Description

本発明は、調理対象となる食材等の被撹拌物を撹拌しながら調理する加熱攪拌装置等に供される掻取羽根に関する。
従来、加熱釜内に垂下させた攪拌駆動軸の下端部に、掻取羽根を備えた加熱攪拌装置が特許文献1などとして知られている。
この加熱攪拌装置は、加熱釜の内面に摺接する掻取羽根を軸周りに回動自在に支持し、この掻取羽根で加熱釜内の食材等の被撹拌物を加熱下等で掻取攪拌する。
この掻取羽根は、攪拌駆動軸の下端部に取付けた支持腕の先端部に取付金具を支持し、この取付金具に掻取羽根がボルトナット等により締結固定されている。
かかる構造により、攪拌駆動軸が回転すると支持椀を介して掻取羽根が旋回し、加熱釜内を掻取摺動し、且つ被攪拌物を撹拌する。
しかしながら、掻取羽根が取付金具にボルトナット等により締結固定されたものであるため、締結隅部等に被攪拌物が固定的に堆積し易く、頻繁な清掃を必要としていた。
しかし、このような締結による構造では、掻取羽根を清掃するためにスパナを用いボルトを緩めて羽根部を取り外し、清掃後は再度スパナを用いて締結固定する作業になる。
このため、羽根部の清掃が煩雑となり、羽根部の清掃回数の減少を招くという問題があった。
特に、被攪拌物が食材であるときは、清掃回数の減少は衛生上大きな問題となる。食材に限らず、薬剤、漢方薬、医薬部外品を含め、その他の被攪拌物においても、清掃回数の減少による品質問題を招くことになる。
特許4881967公報
本発明が解決しようとする課題は、羽根部の分解清掃が煩雑となり、羽根部の清掃回数の減少を招く点である。
本発明は、羽根部の分解清掃が簡単となり、羽根部の清掃回数の減少を抑制することを可能とするために、撹拌駆動軸側に支持される羽根取付部に掻取り用の羽根部を取付ける掻取羽根であって、前記羽根取付部は、取付軸と一対の取付体とを備え、前記取付軸は、前記羽根部の掻取方向に軸心を有し前記撹拌駆動軸側にワンタッチで着脱可能に支持され、前記一対の取付体は、一側が合わされた状態で前記取付軸の支持によって分離可能に位置決められ他側に前記羽根部の掻取方向に設定間隔を有して前記羽根部の前後面に対向する取付対向面を備え、前記羽根部は、前記取付対向面間で前記一対の取付体にワンタッチで着脱可能に支持されたことを特徴とする。
本発明によれば、取付軸を撹拌駆動軸側からワンタッチにより取外し、一対の取付体の位置決めを解除し、取付体から羽根部をワンタッチで取り外すことができる。
このため、羽根部の分解清掃が簡単となり、羽根部の清掃回数の減少を抑制することができる。
加熱撹拌装置の要部縦断面図である。(実施例1) 羽根アームに対する掻取羽根の取付けを示す正面図である。(実施例1) 羽根アームに対する掻取羽根の取付けを示す平面図である。(実施例1) 羽根アームに対する掻取羽根の取付けを示す側面図である。(実施例1) 羽根アームに対する第1の掻取羽根の取付けを示す図2の左側から見た拡大側面図である。(実施例1) 第1の掻取羽根を示す要部拡大正面図である。(実施例1) 第1の掻取羽根の一部を断面にした側面図である。(実施例1) 第1の掻取羽根の分解手順を示し、正面図により分解手順をA〜Cに示した説明図である。(実施例1) 第1の掻取羽根の分解手順を示し、側面図により分解手順をA〜Cに示した説明図である。(実施例1) (A)は、結合ピンと連結部との関係及び第1の取付ピンと第1の対向部との正規配置関係を示す一部分解側面図である。(B)は、結合ピンと連結部との関係及び第1の取付ピンと第1の対向部との誤配置関係を示す一部分解側面図である。(実施例1) (A)は、掻取羽根のばんざい規制状態を示す正面図、(B)は、掻取羽根のばんざい規制状態を示す(A)のB部拡大図である。(実施例1) (A)は、掻取羽根の羽根垂れ規制状態を示す正面図、(B)は、掻取羽根の羽根垂れ規制状態を示す(A)のB部拡大図である。(実施例1) 押えピンによる羽根部の取付けを示す一部を断面にした側面図である。(実施例1) 押えピンによる羽根部の取付けを示す一部を断面にした側面図である。(実施例1) 羽根アームに対する掻取羽根の取付けを示す正面図である。(実施例2) 羽根アームに対する掻取羽根の取付けを示す平面図である。(実施例2) 羽根アームに対する掻取羽根の取付けを示す側面図である。(実施例2) 羽根アームに対する第1の掻取羽根の取付けを示す図15の左側から見た拡大断面図である。(実施例2) 羽根アームに対する掻取羽根の結合を示す要部拡大背面図である。(実施例2) 掻取羽根の取付けを示す一部を断面にした分解側面図である。(実施例2)
羽根部の分解清掃が簡単となり、羽根部の清掃回数の減少を抑制することを可能にするという目的を、以下のように実現した。
[請求項1の発明]
請求項1の発明は、撹拌駆動軸側に支持される羽根取付部に掻取り用の羽根部を取付ける掻取羽根であって、前記羽根取付部は、取付軸と一対の取付体とを備え、前記取付軸は、前記羽根部の掻取方向に軸心を有し前記撹拌駆動軸側にワンタッチで着脱可能に支持され、前記一対の取付体は、一側が合わされた状態で前記取付軸の支持によって分離可能に位置決められ他側に前記羽根部の掻取方向に設定間隔を有して前記羽根部の前後面に対向する取付対向面を備え、前記羽根部は、前記取付対向面間で前記一対の取付体にワンタッチで着脱可能に支持されたことで実現した。
[請求項2の発明]
請求項2の発明は、請求項1記載の掻取羽根であって、前記撹拌駆動軸側は、前記掻取方向で前後に対向する軸側の対向部を備え、前記一対の取付体は、前記対向部間に前記一側が挿入されて前記取付軸により前記対向部に対し着脱可能に支持されたことで実現した。
[請求項3の発明]
請求項3の発明は、請求項1又は2記載の掻取羽根であって、前記羽根部は、前記一対の取付体にピンの嵌合により着脱可能に支持されたことで実現した。
[請求項4の発明]
請求項4の発明は、撹拌駆動軸側に支持される羽根取付部に掻取り用の羽根部を取付ける掻取羽根であって、前記羽根取付部は、取付軸と取付体とストッパーとを備え、 前記取付軸は、前記羽根部の掻取方向に軸心を有し前記撹拌駆動軸側にワンタッチで着脱可能に支持され、前記取付体は、前記取付軸に位置決められ、前記羽根部は、前記取付体にワンタッチで着脱可能に支持され、前記ストッパーは、前記羽根部の支持を位置決めることで実現した。
[請求項5の発明]
請求項5の発明は、請求項4記載の掻取羽根であって、前記羽根部は、穴部に対するピンの嵌合により前記取付体に取付けられ、前記ピンは、先端側に軸方向の係合部を有して前記羽根部側又は前記取付体側に備えられ、前記穴部は、前記係合部を係合させる係止縁部を有して前記取付体又は前記羽根部に備えられ、前記係合部は、前記穴部に対する前記ピンの相対的な挿通により前記穴部を貫通し前記ピンと前記穴部との前記挿通の方向に交差する相対移動により前記穴部の係止縁部に対向し、前記ストッパーは、前記係合部に嵌合して前記ピンを前記取付軸側に位置決めることで実現した。
[加熱撹拌装置]
図1は、本発明実施例1に係る加熱攪拌装置の要部縦断面図である。
加熱攪拌装置1は、撹拌装置の一例であり、本発明の掻取羽根の構造を適用する縦軸型である。この加熱攪拌装置1は、流動性のある被撹拌物の加熱撹拌等に用いられ、特に、含水粉体やあん等の粉体或いは固体などの流動性の乏しい被撹拌物質、又は塑性流動する物質等の加熱撹拌に好適に用いられる。但し、流動性の良い被撹拌物に適用してもよい。
なお、加熱撹拌装置1により攪拌する被撹拌物は、食材に限らず、薬剤、漢方薬、医薬部外品なども含まれる。攪拌装置としては、加熱を伴わない構造で構成することもできる。他の実施例についても同様である。
加熱攪拌装置1は、撹拌容器として加熱釜3を備えている。加熱釜3は、実施例の被撹拌物としてあんなどの食材を収容し加熱するものである。
加熱釜3は、鉄、銅、ステンレス、又は銅とステンレスの張り合わせ鋼板等の材質をもって、底面が曲面状又は半円状等に成形されている。加熱釜3は、ガス、電気、又はその底部外周を覆う蒸気室SRに供給される蒸気などの適宜の加熱手段によって加熱可能に構成されている。
加熱釜3の上方には、筐体カバー5によって覆われた駆動機構6が設けられている。駆動機構6は、モータMの回転駆動力を減速する減速機7を備えている。この減速機7の出力軸8に固定されたチェーンスプロケット9に無端チェーン10が掛けられ、無端チェーン10が太陽軸11のチェーンスプロケット13に噛合されている。
太陽軸11の下端部には太陽歯車15が固定され、遊星軸17の先端部に取付けた遊星歯車19と噛合されている。
遊星軸17は、太陽軸11に固定された回動ケース21に回転自在に支持されている。攪拌駆動軸23は、遊星軸17と軸線を一致させている。この攪拌駆動軸23は、連結機構24によって取り外し自在に連結されている。攪拌駆動軸23は、斜め上方から加熱釜3内に向けて傾斜して配設されている。具体的には、遊星軸17は、鉛直方向に対して所定の傾斜角度を持って配設されている。攪拌駆動軸23の傾斜角度は、好ましくは15〜25度だけ傾斜配置されている。
攪拌駆動軸23は、後述する第1、第2の掻取羽根25,27の羽根先縁45a、47aを加熱釜3の内面に付勢するためのコイルスプリングが内装されている。このコイルスプリングによりベアリングやローラ等を介して摺動自在に嵌合される中空軸管23aを攪拌駆動軸23は備えている。
中空軸管23aの下端部には、二股の連結部70が備えられている。この連結部70に、羽根アーム29が連結支持されている。この羽根アーム29の連結支持は、枢支用の結合ピン30により連結部70に対して枢支する構造である。この枢支をもって羽根アーム29は、連結部70に対してシーソーのように揺動自在となっている。
羽根アーム29は、攪拌駆動軸23における軸回り方向の回動が規制されている。従って、攪拌駆動軸23が軸回り方向に回転すると、これに連れて羽根アーム29が旋回動作するように構成されている。
[掻取羽根の構造]
図2は、羽根アームに対する掻取羽根の取付けを示す正面図である。図3は、羽根アームに対する掻取羽根の取付けを示す平面図である。図4は、羽根アームに対する掻取羽根の取付けを示す側面図である。図5は、羽根アームに対する第1の掻取羽根の取付けを示す図2の左側から見た拡大側面図である。
図2〜図5のように、本発明実施例の掻取羽根である第1、第2の掻取羽根25,27は、撹拌駆動軸23側に対して掻取り用の第1、第2の羽根部45、47を取付けている。
撹拌駆動軸23は、羽根アーム29を下端に支持している。羽根アーム29は、アーム基部31から二股に傾斜して延びる第1のアーム33及び第2のアーム35により形成されている。アーム基部31には、取付受部側としてのピン挿入孔31aが設けられている。
羽根アーム29は、第1、第2のアーム33、35が三角形状の二辺を形成する形態となっている。第2のアーム35は、第1のアーム33に比較して長く形成されている。
図2、図5のように、連結部70には、アーム嵌合部70bに撹拌駆動軸側としてのピン挿入孔70cが形成されている。アーム嵌合部70bにアーム基部31が挿入され、ピン挿入孔70c、31aに結合ピン30が挿入されて羽根アーム29が中空軸管23aの連結部70に揺動可能に支持されている。羽根アーム29の揺動範囲は、アーム嵌合部70bの二股の奥行き深さにより設定することができる。
結合ピン30は、タブピンで構成され、掻取方向に軸心を有している。結合ピン30の一端にタブ30aを有し、他端に頭部30bを有している。
結合ピン30の一端には、スリットが形成されている。スリットは、結合ピン30の先端部から軸心に沿って切り込まれている。タブ30aは、平板状に形成され、結合ピン30のスリットに嵌合するように配置され、ピン30dにより回転自在に支持されている。
従って、タブ30aは、ピン30dに対して回転自在であり、結合ピン30に沿った第1の位置から結合ピン30に直交する第2の位置に変位可能としている。第2の位置では、タブ30aとスリットとの間での摩擦力によりタブ30aの直交姿勢が維持される。
なお、結合ピン30は、実施例2で後述する取付軸57の着脱構造を転用することもできる。
第1、第2の羽根アーム33、35の先端には、第1、第2の対向部37、39が設けられている。第1、第2の対向部37、39は、攪拌駆動軸23側に備えられ、軸側を構成している。
第1、第2の対向部37、39は、二股状に形成され、対向壁37a、39aが掻取方向で前後に対向している。なお、掻取方向は、攪拌駆動軸23の自転公転により第1、第2の羽根部45、47が転動する軌跡の接線方向となる。
対向壁37a、39aの相互の対向面は、掻取方向の前後に向いており、平坦な面で平行に対向している。対向壁37a、39aの対向面間の間隔は、後述する取付体の一側の厚みに対応している。対向壁37a、39aの基部間の奥側の面間は、フラットに形成されている。
対向壁37a、39aは、貫通した取付孔37b、39bを備えている。取付孔37b、39bの軸心は、掻取方向に向いている。
第1、第2の対向部37、39には、第1、第2の掻取羽根25,27が羽根取付部である第1、第2の取付金具41、43により取付けられている。第1、第2の取付金具41、43は、ステンレス等で形成されている。但し、第1、第2の取付金具41、43をステンレス以外の金属で形成することもできる。
第1、第2の掻取羽根25,27は、第1、第2の羽根部45、47を備えている。第2の羽根部47は、第1の羽根部45よりも大きく形成されている。第1の羽根部45は、加熱釜3の底部中央側を掻き取る形状に形成され、第2の羽根部47は、加熱釜3の底部外周側及び側部側を掻き取る形状に形成されている。
なお、第1、第2の羽根部45、47は、共に他方の形状に統一することもできる。
第1、第2の羽根部45、47は、テフロン(登録商標)などの樹脂製であり、前記のような羽根先縁45a、47aが加熱釜3の内面に摺接するように取付けられている。
ここで、特許文献1の羽根アームは、立体的に捻った形状をしており、2枚の羽根部の間が平行に開いている。このような形状は羽根部と被攪拌物とが供回りをする傾向がある場合に、この開きが被攪拌物の供回り防止に有効に作用する。
一方、本発明の実施例では、特に第1の羽根部45の大きさを小さくすることにより、2枚の羽根の間が広くなり、従来のように捻らない、同一面上の第1、第2のアーム33、35でも十分な空間が確保され、供回りは起こらないか抑制される。
この第1、第2のアーム33、35を有する羽根アーム29は、第1、第2のアーム33、35が同一平面上にあるL型の金属バーの形状であり、従来の構造に比べて形状が単純であり、製作が容易な利点がある。
羽根アーム29に第1、第2の掻取羽根25,27を取付けると、図2〜図5のような形態になる。特に第1の羽根部45は、羽根先縁45aに沿った方向の長さが相対的に短くなっている。この第1の羽根部45の長さでも、二枚の第1、第2の羽根部45、47の旋回移動軌跡は重複し、過熱釜3の底部中央部分は全て掻取るようになっており、焦げ付きを防止し、又は抑制することができる。
また、被攪拌物が第1、第2の羽根部45、47の上部を乗り越えて動く場合、特許文献1の従来の構造では羽根アームの水平部が邪魔をして、乗り越え難く、供回りが起き易かった。本発明の実施例の構造は、この問題を生じ難くした。この点については、加熱攪拌装置の動作においてさらに述べる。
(第1の掻取羽根の構造)
図6は、第1の掻取羽根を示す要部拡大正面図である。図7は、第1の掻取羽根の一部を断面にした側面図である。
第1、第2の掻取羽根25,27の構造は、ほぼ同一である。但し、第1、第2の羽根部45、47の大きさの相違により第1、第2の取付金具41、43の形状は若干異なる。図6では、第1の羽根アーム33に対する第1の掻取羽根25の取付け構造を説明し、第2の掻取羽根27の取付け構造は、第1の掻取羽根25の取付け構造との相違について説明し、重複した説明は省略する。
図2〜図7のように、第1の掻取羽根25は、第1の羽根部45を第1の取付金具41に取付ける構造である。
第1の羽根部45は、第1の羽根アーム33の正転方向前方に鈍角となる所定の角度、例えば、95度(鉛直方向に対して5度)〜160度(鉛直方向に対して70度)、好ましくは115度(鉛直方向に対して25度)〜125度(鉛直方向に対して35度)の範囲のスクイ角を形成するように傾斜配置されている。
第1の取付金具41は、第1の取付ピン57と第1の羽根取付板49及び第1の羽根押え板51とを備えている。
第1の取付ピン57は、取付軸を構成している。第1の取付ピン57は、第1の羽根部45の掻取方向に軸心を有し、結合ピン30と軸心が平行に配置されている。
第1の羽根取付板49及び第1の羽根押え板51は、一側が合わされた状態で第1の取付ピン57の支持によって位置決められている。第1の羽根取付板49及び第1の羽根押え板51は、一対の取付体として第1の羽根部45を着脱可能に支持している。第1の羽根取付板49及び第1の羽根押え板51は、第1の取付ピン57による支持の解除により分離可能となっている。
第1の取付ピン57は、タブピンで構成され、攪拌駆動軸23側にワンタッチで着脱可能に支持されている。この第1の取付ピン57は、一端にタブ57aを有し、他端に頭部57bを有している。
なお、第1の取付ピン57は、攪拌駆動軸23側にワンタッチで着脱可能にする構造であれば良く、実施例2で後述する取付軸57の着脱構造を転用することもできる。ワンタッチとは、ボルトナットなどとは異なり、スパナなどの工具を用いる必要が無く、ワンタッチで取付け又は取外しができることを意味する。
第1の取付ピン57の一端にスリットが形成されている。スリットは、第1の取付ピン57の先端部から軸心に沿って切り込まれている。タブ57aは、平板状に形成され、第1の取付ピン57のスリットに嵌合するように配置され、ピン57dにより回転自在に支持されている。
従って、タブ57aは、ピン57dに対して回転自在であり、第1の取付ピン57に沿った第1の位置から第1の取付ピン57に直交する第2の位置に変位可能としている。第2の位置では、タブ57aとスリットとの間での摩擦力によりタブ57aの直交姿勢が維持される。
第1の羽根取付板49及び第1の羽根押え板51の他側には、第1の羽根部45の掻取方向に設定間隔を有して第1の羽根部45の前後面に対向する取付対向面49a、51aを備えている。
第1の羽根取付板49は、一側に取付ブラケット52を有し、他側に取付板部56を有し、ステンレス等によって一体に形成されている。第1の羽根押え板51は、一側に押えブラケット58を有し、他側に押え板部60を有し、ステンレス等によって一体に形成されている。
取付ブラケット52及び押えブラケット58は、正面から見て三角形状に形成され、取付板部56、押え板部60の上縁部から突出形成されている。取付ブラケット52及び押えブラケット58には、第1の取付ピン57を貫通させる貫通孔52a、58aが形成されている。
取付ブラケット52及び押えブラケット58の板厚は、第1の対向部37の対向壁37aの対向間隔に対応している。
取付ブラケット52及び押えブラケット58は、正面から見てほぼ台形形状に突出している。取付ブラケット52及び押えブラケット58の台形形状の頂部は、大きなアールで形成され、両側の斜面とのコーナーは、相対的に小さなアールを有している。
なお、取付ブラケット52及び押えブラケット58の正面から見た形状は、機能に応じて種々設定することができる。
取付ブラケット52及び押えブラケット58は、相互の合わせ面が平坦面であり、第1の対向部37の対向壁37aに向く面は、貫通孔52a、58aの肉盛部52b、58bにより軸方向に突出して平坦面に形成されている。
取付ブラケット52及び押えブラケット58は、相互に面が合わされ、第1、第2の対向部37、39の対向壁37a間に挿入されている。この取付ブラケット52及び押えブラケット58は、第1の取付ピン57により第1の対向部37に対し着脱可能に支持されている。
第1の取付ピン57は、取付孔37b及び貫通孔52a、58aを貫通している。第1の取付ピン57により取付ブラケット52及び押えブラケット58は、第1の対向部37に相対回転可能に支持され、軸方向に位置決められている。
この場合、取付ブラケット52及び押えブラケット58と第1の取付ピン57との相対回転、第1の取付ピン57と第1の対向部37との相対回転、或いはこれらの組合せによる相対回転の何れでもよい。
取付ブラケット52及び押えブラケット58が第1の対向部37に対して相対回転可能に支持された状態では、取付ブラケット52及び押えブラケット58が密接した状態で肉盛部52b、58bと第1、第2の対向部37、39との間に隙間を形成することもできる。
この隙間は、隙間内外での被攪拌物の流動、置換を許容し、肉盛部52b、58bと第1、第2の対向部37、39との間の被攪拌物の堆積を防止する。取付ブラケット52及び押えブラケット58間にも同様に隙間が形成されることになるので、同様に被攪拌物の堆積を防止する。
取付板部56及び押え板部60は、正面から見た外形形状が第1の羽根部45を挟んでほぼ対称形状の矩形状に形成されている。第1の羽根部45を取付板部56及び押え板部60により挟むことができる。取付板部56及び押え板部60は、第1の羽根部45を挟むことができればよく、必ずしも対称形状である必要はない。
前記取付ブラケット52及び押えブラケット58は、取付板部56及び押え板部60の第1の羽根部45の上縁部45bに沿った方向の長手方向でほぼ中央に配置されている。
取付板部56及び押え板部60は、取付ブラケット52及び押えブラケット58に対し掻取方向の前方へ傾斜している。この傾斜により第1の羽根部45のスクイ角が設定されている。
取付板部56の上縁部56aは、第1の羽根部45の取付け状態で上縁部45bと同様に平面に形成されている。但し、上縁部56a、45bは、必ずしも平面である必要は無く、曲面などで形成することもできる。
上縁部56a、45b間に段差が形成されない場合は、食材の残留を抑制できる形状となる。また、第1の羽根部45の背面に対して湾曲、或いは傾斜した連続形状に形成することもできる。上縁部56aを上縁部45bよりも下方の位置とし、又は逆の関係にすることもできる。さらに、上縁部56a、45b間に段差を許容する形態もあり得る。
なお、この場合の上下とは、重力方向の上下を意味し、左右とは第1の羽根部45を同重力方向の上下に向けて正面から見た左右を意味する。
取付板部56の下縁部56bは、斜面となっている。斜面は、第1の羽根部45に向かって下降傾斜し、第1の羽根部45の裏面に連続するような形状となっている。この斜面により取付板部56の下縁部56bと第1の羽根部45の背面との間に段差が形成されること無く、食材の残留を抑制できる。但し、下縁部56bは、斜面を有さない形態もあり得る。
取付板部56は、板厚の厚み方向に貫通した取付穴59を穴部として有している。取付穴59は、図2の正面から見た取付板部56において一対が対称に配置されている。取付穴59は、挿入部59a及び嵌合部59bを備えている。嵌合部59bの縁部表面がピンである押えピン61の頭部61aを係合させ得る係止縁部となる。
つまり、穴部である取付穴59は、係合部である頭部61aを係合させ得る係止縁部を有して羽根取付部である第1の羽根取付板49側に備えられた構成となっている。
挿入部59aは、ほぼ円形に形成され、押えピン61の頭部61aを挿通させる大きさを備えている。嵌合部59bは、挿入部59aよりも幅狭で挿入部59aに連続して形成されている。嵌合部59bは、羽根先縁45aの反対方向の上方へ延びるように形成されている。嵌合部59bの幅は、後述する押えピン61の括れ部61cを嵌合させて抜け止めを行なう程度である。嵌合部59bの上端は、押えピン61の括れ部61cの軸径に応じて半円状に形成されている。
押え板部60は、取付板部56よりも薄板に形成されている。押え板部60は、図2の正面から見て左右の長手方向のほぼ中央に図7のような屈曲部60aを有している。屈曲部60aは、押えブラケット58に一体に連続し、面60bを有している。面60bは、第1の羽根部45の上縁部45bに隙間を持ってほぼ平行に対向している。この隙間は無くすこともできる。
押え板部60の上縁部60cは、掻取方向の前方へ若干下降するように傾斜形成されている。押え板部60の下縁部60dは、第1の羽根部45の前面に向かって傾斜している。
上縁部60cは、図2の正面から見て左右両側が第1の羽根部45の上縁部45bに達し、形状的に連続している。かかる形状により上縁部60c、45b間に急な段差が形成されること無く、食材の残留を抑制できる。但し、上縁部60c、45b間に急な段差が形成される形態もあり得る。
下縁部60dの斜面によっても押え板部60と第1の羽根部45の前面との間の段差形状が緩和され、食材の残留を抑制できる。但し、下縁部60dは、斜面を有さない形態もあり得る。
図5のように取付板部56及び押え板部60は、取付対向面49a、51aを備えている。取付対向面49a、51aは、取付ブラケット52及び押えブラケット58を合わせた状態でほぼ平行に対向している。取付対向面49a、51aは、第1の羽根部45の掻取方向に設定間隔を有して第1の羽根部45の前後面に対向する。
前記押え板部60には、押えピン61が取付対向面51aから一体に突設されている。押えピン61は、貫通穴45c及び取付穴59に対応して一対備えられている。但し、押えピン61を単一で構成することもできる。
押えピン61は、頭部61a、基部61b、及び括れ部61cからなっている。頭部61a及び基部61bはほぼ同一の外径に形成され、頭部61a及び基部61b間の括れ部61cは相対的に小径に形成されている。
括れ部61cの径は、嵌合部59bの幅と同等に形成されている。頭部61a及び基部61bの外径は、貫通穴45cとほぼ同径に形成され、押えピン61を貫通穴45cに挿通できるようになっている。
押えピン61は、貫通穴45cに挿通され、第1の羽根部45から括れ部61cが突出する。この括れ部61cの突出で、基部61bと括れ部61cとの間で基部61bの端面は、第1の羽根部45の背面とほぼ面一、或いは第1の羽根部45の背面から多少凹んでいる。
そして、押えピン61が貫通穴45cから挿入部59aに挿通され、第1の羽根部45が第1の羽根取付板49に沿って羽根先縁45aの反対方向へ相対移動されている。この相対移動により押えピン61の括れ部61cが嵌合部59bに嵌合している。この嵌合により、頭部61aが嵌合部59bの外側で係止縁部に対向している。
つまり、係合部である頭部61aは、穴部である取付穴59に対する押えピン61の相対的な挿通により取付穴59を貫通し押えピン61と取付穴59との前記挿通の方向に交差する相対移動により取付穴59の係止縁部に対向する。
前記第1の羽根部45は、取付対向面49a、51a間に挿入され、一対の取付体である第1の羽根取付板49及び第1の羽根押え板51の取付板部56及び押え板部60に着脱可能に支持されている。
前記第1の羽根部45は、取付穴59に対向し得る一対の貫通穴45cを前記のように有している。貫通穴45cは、押えピン61の基部61bを挿通させる大きさで形成されている。つまり、取付穴59の挿入部59aの径と同等又は僅かに小さな径に形成されている。なお、貫通穴45cの径は、挿入部59aよりも大きく形成することができる。この場合、貫通穴45cの部分に嵌合する押えピン61の基部61bの径は、貫通穴45cの径に応じて拡大することになる。
[分解組み上げ]
図8、図9は、第1の掻取羽根25の分解手順を示す説明図である。
図8は、正面図により分解手順をA〜Cに示した。図9は、側面図により分解手順をA〜Cに示した。なお、図8、図9に無い符号は、図1〜図7を適宜参照する。
以下の手順は、第1の掻取羽根25について説明するが、第2の掻取羽根27についても同様である。
手順Aでは、結合ピン30のタブ30aを倒してピン挿入孔70c、31aから引き抜く。
手順Bでは、中空軸管23aの連結部70から羽根アーム29のアーム基部31を引き抜く。
次いで、第1の取付ピン57のタブ57aを倒し、第1の取付ピン57を取付孔37b及び貫通孔52a、58aから引き抜く。
手順Cでは、第1の羽根アーム33の第1の対向部37から第1の掻取羽根25を引き抜く。
次いで、第1の羽根取付板49及び第1の羽根押え板51をずらして押えピン61を嵌合部59bから挿入部59a側へ相対的に移動させ、押えピン61を挿入部59aから引き抜くようにして第1の羽根押え板51及び第1の羽根部45を第1の羽根取付板49から離脱させる。
次いで、第1の羽根部45を押えピン61から引き抜くことで第1の掻取羽根25の分解を行わせることができる。
第1の掻取羽根25の組み上げは、手順Cから手順Aへの逆の手順により行わせることができる。
第1の掻取羽根25の組み上げ状態で、取付板部56及び押え板部60と第1の羽根部45との間に平均0.55mm、最低でも0.2mm等の隙間を設定してもよい。
図10(A)は、結合ピン30と連結部70との関係及び第1の取付ピン57と第1の対向部37との正規配置関係を示す一部分解側面図である。図10(B)は、結合ピン30と連結部70との関係及び第1の取付ピン57と第1の対向部37との誤配置関係を示す一部分解側面図である。
図10(A)のように、結合ピン30は、アーム嵌合部70bに応じて第1の取付ピン57よりも軸長が長く設定されている。結合ピン30及びピン挿入孔70cの径は、取付ピン57及び取付孔37bの径よりも大きく設定されている。
従って、図10(A)の正規配置関係では、結合ピン30を連結部70に挿入し、第1の取付ピン57を第1の対向部37に挿入して第1の掻取羽根25の組み上げを行わせることができる。
一方、図10(B)のように、結合ピン30と第1の取付ピン57とを取り違えて、第1の取付ピン57を連結部70に挿入すると、連結部70に対して第1の取付ピン57が短すぎるため、第1の取付ピン57のタブ57aは、連結部70から先端部分が露出するだけとなり、組み付けができない。また、第1の対向部37の取付孔37bに対して結合ピン30が太すぎるため、結合ピン30を第1の対向部37に挿入することができず、正確な組みつけができない。
従って、結合ピン30と第1の取付ピン57との長さ及び太さの相違により、結合ピン30と第1の取付ピン57との誤組み付けを防止することができる。
なお、結合ピン30と第2の掻取羽根27の第2の取付ピン57との関係も同様である。
[第2の掻取羽根の構造]
図1、図2のように、前記第2の掻取羽根27の第2の羽根部47は、前記のように第1の掻取羽根25の第1の羽根部45よりも大きく形状も異なる。このため、第2の取付金具43の第2の羽根取付板65及び第2の羽根押え板67が、第2の羽根部47に応じた大きさ及び形状に設定されている。
前記第2の羽根部47は、加熱釜3の底部外周側及び側部間を掻き取るように大きさ及び形状が設定されている。第2の羽根取付板65は、第2の羽根部47の上縁部47bに沿った大きさ及び形状に形成されている第2の羽根取付板65の取付板部69は、第1の羽根取付板49の取付板部56に比較して一側に延長拡大され且つ上方に屈曲した大きさ形状となっている。取付板部69の延長した部分の端部側に取付穴59が追加して設けられている。
前記第2の羽根押え板67の押え板部68は、第2の羽根部47を挟んで取付板部69に対し対称形状に形成されている。第2の羽根押え板67の押え板部68には、取付板部69の端部側に追加して設けられた取付穴59に応じて押えピン61が追加して設けられている。
従って、第2の掻取羽根27においては、第1の掻取羽根25に比較し第2の羽根部47の追加した取付穴59及び押えピン61での結合が上記同様に行われ、合計3か所での結合となっている。なお、取付穴59及び押えピン61での結合は、さらに追加することもできる。
第2の掻取羽根27において、第2のアーム35への取付け構造等は、第1の掻取羽根25と同様であり、同符号をもって説明し、重複した説明は省略する。
従って、第2の掻取羽根27の組み上げ及び第2のアーム35への取付けは、第1の掻取羽根25とほぼ同様に行わせることができる。
[加熱攪拌装置の動作]
次に、本発明実施例に係る加熱攪拌装置の動作について説明する。
調理対象となるあんなどの食材(被撹拌物)を加熱釜3内に投入しておき、ガス、電気、電磁誘導、蒸気等の加熱手段によって加熱釜3を加熱しつつ、駆動制御部からの駆動制御信号(正転指令)に従ってモータMを駆動させる。
モータMを駆動により、減速機7、出力軸8、チェーンスプロケット9、無端チェーン10、チェーンスプロケット13を介してその回転駆動力が太陽軸11に伝達される。
太陽軸11の駆動力は、太陽軸11の太陽歯車15及び回転ケース21に伝達され、太陽歯車15の外周に噛合した遊星歯車19及び遊星軸17が、公転及び自転を繰り返しながら、遊星軸17の下端に連結された攪拌駆動軸23を正転方向に回転駆動する。
これにより、攪拌駆動軸23の下端部の羽根アーム29を介して第1、第2の掻取羽根25、27が図6の矢印aの正転方向に公転しながら自転も伴って加熱釜3内を移動し、加熱釜3内の食材を加熱下で掻取攪拌混合する。
かかる正転方向での食材の掻取攪拌混合時は、食材が第1、第2の掻取羽根25、27に沿って上方へ滑りながら移動し、第1、第2の掻取羽根25、27を乗り越える。
このとき、特許文献1の攪拌調理装置では、羽根アームが羽根部の直上に並設配置されているのに対し、実施例では、第1、第2のアーム33、35が傾斜配置されている。このため、実施例では、食材が第1、第2の掻取羽根25、27を上方へ滑りながら移動し、第1、第2の掻取羽根25、27を乗り越える挙動を円滑に行わせることができる。
つまり、特許文献1の攪拌調理装置では、食材が掻取羽根を乗り越えようとするときに、羽根アームが乗り越えを妨げるのに対し、実施例では、第1、第2の羽根部45、47の上縁部45b、47b上の空間が開放されているから、食材の乗り越えを妨げることが抑制されている。
このため、第1、第2の掻取羽根25、27に対する食材の供回り抑制の効果も促進させることができる。
また、第1、第2の掻取羽根25、27の各々が、正転方向前方に鈍角となる所定のスクイ角を持っているので、食材を掻き取り上縁に向けてすくい上げながら前記食材の乗り越えを円滑に行わせる。
一方、駆動制御部からの駆動制御信号(反転指令)に従ってモータMが反転方向に駆動されると、第1、第2の掻取羽根25、27が反転方向に公転しながら自転も伴って加熱釜3内を移動し、加熱釜3内の食材を加熱下で攪拌混合する。
かかる反転回動時では、スクイ角によって、正転回動時とは逆に、第1、第2の掻取羽根25、27の反転移動に伴って食材が第1、第2の掻取羽根25、27の下縁部45a、47a下へ潜り込もうとする。
このため、中空軸管23aを介した第1、第2の掻取羽根25、27の弾接により、正転回動時に加熱釜3の底部に薄く残存した食材の上に水分をより多く含んだ食材が擦り付けられる。この擦り付けにより残存した食材と擦り付けられた食材との間で水分の伝達が行われる。
そして、モータMを再び正転させると、反転時に擦り付けられた食材が、その下の残存食材と共に掻き取られ、加熱釜3への焦げ付きを防止することができる。
[羽根ばんざい等の防止]
図11、図12は、掻取羽根の回転規制構造を示している。図11(A)は、掻取羽根のばんざい規制状態を示す正面図、(B)は、掻取羽根のばんざい規制状態を示す(A)のB部拡大図である。図12(A)は、掻取羽根の羽根垂れ規制状態を示す正面図、(B)は、掻取羽根の羽根垂れ規制状態を示す(A)のB部拡大図である。なお、図11(A)、図12(A)のB1部は、第2の対向部39に対する第2の掻取羽根27の相対回転を示すもので、B部と対称的な動きとなる。従って、B1部の拡大は、図11(B)、図12(B)を参照する。
第1、第2の掻取羽根25、27は、コイルスプリングが内装された中空軸管23aによる上下動、羽根アーム29の攪拌駆動軸23に対する中央接合点の回転運動、第1、第2の対向部37、39に対する第1、第2の掻取羽根25、27の接合点での回転運動が可能である。
このため、第1、第2の掻取羽根25、27は、被攪拌物の抵抗によりかなり変化した動作ができる。
特に被攪拌物が固い場合、2本の第1、第2の掻取羽根25、27が加熱釜3側から反力を受け、図11(A)以上に相互に外向きになろうとする力が働く。特に、2本の内、長い方の第2の掻取羽根27は、第2の対向部39に対する片寄りもあり、第2の羽根部47の長辺側を浮かすような力を加熱釜3側から受け易くなる。
このように第1、第2の羽根部45、47が力を受けると第1、第2の羽根部45、47の外端が浮き、何ら規制手段が無いとすると、極端な場合は復元限界を超えて変位し、第1、第2の羽根部45、47が上方に立った状態で動く恐れがある。実際のテストにおいては、第1、第2の羽根部45、47の先端が加熱釜3内面から離れて立ち上がった状態となり、この状態で回転を続ける状況が起こった。
このような第1、第2の掻取羽根25、27の回転に際し、図11(B)のように取付ブラケット52及び押えブラケット58の頂部一側の角部が第1、第2の対向部37、39に当接する。
この当接により第1、第2の掻取羽根25、27が第1、第2の対向部37、39に対して回転することを一定範囲で阻止し、いわゆる第1、第2の掻取羽根25、27の「ばんざい」を規制し、固い被撹拌物であっても第1、第2の掻取羽根25、27により的確に加熱撹拌することができる。
また、第1、第2の掻取羽根25、27を撹拌駆動軸23と共に加熱釜3に対して上昇させると、第1、第2の掻取羽根25、27が第1、第2の対向部37、39に対して回転し、何ら規制手段が無いとすると、図12(A)以上に相互に内向きとなるように下方へ垂れる場合がある。
このような第1、第2の掻取羽根25、27の状況で第1、第2の掻取羽根25、27を下降させると第1、第2の掻取羽根25、27の垂れた先端が加熱釜3に衝突することになり、下降動作が困難になる。
これに対し、実施例では、第1、第2の掻取羽根25、27の回転に際し、図12(A)、(B)のように取付ブラケット52及び押えブラケット58の斜辺部が第1、第2の対向部37、39の角部に当接する。
この当接により第1、第2の掻取羽根25、27が第1、第2の対向部37、39に対して回転することを一定範囲で阻止する。
このような、一定範囲での阻止により、第1、第2の掻取羽根25、27が下降して加熱釜3に当接すると、第1、第2の掻取羽根25、27が第1、第2の対向部37、39に対して回転を円滑に戻し、下降動作を円滑に行わせることができる。
[実施例1の効果]
本発明の実施例1では、上記の構造により、第1、第2の取付ピン57をタブ57aの操作により撹拌駆動軸23側の第1、第2の対向部37、39からワンタッチにより取り外し、第1の羽根取付板49及び第1の羽根押え板51と第2の羽根取付板65及び第2の羽根押え板67との位置決めを解除し分離することで第1、第2の羽根部45、47を取り外すことができる。
このため、第1、第2の掻取羽根25、27の分解清掃を容易に行わせることができる。
第1の羽根取付板49及び第1の羽根押え板51と第2の羽根取付板65及び第2の羽根押え板67とは、第1、第2の取付ピン57を中心に一定範囲で揺動することができ、被攪拌物の抵抗に応じて変化した動作を行わせることができる。
このため、攪拌機能を向上させることができる。
前記撹拌駆動軸23側は、掻取方向で前後に対向する撹拌駆動軸23側の第1、第2の対向部37、39を備え、第1の羽根取付板49及び第1の羽根押え板51と第2の羽根取付板65及び第2の羽根押え板67とは、第1、第2の対向部37、39間に取付ブラケット52及び押えブラケット58が挿入されて第1、第2の取付ピン57により第1、第2の対向部37、39に対し着脱可能に支持された。
このため、撹拌駆動軸23側に対する第1、第2の掻取羽根25、27の着脱を容易としながら、第1の羽根取付板49及び第1の羽根押え板51と第2の羽根取付板65及び第2の羽根押え板67との第1、第2の取付ピン57を中心にした一定範囲の揺動を確実に行わせることができる。
前記第1の羽根部45は、第1の羽根取付板49及び第1の羽根押え板51に、押えピン61の嵌合により着脱可能に支持された。前記第2の羽根部47は、第2の羽根取付板65及び第2の羽根押え板67に押えピン61の嵌合により着脱可能に支持された。
このため、第1の羽根取付板49及び第1の羽根押え板51と第2の羽根取付板65及び第2の羽根押え板67とに対する第1、第2の羽根部45、47の着脱を確実且つ容易に行わせることができる。
ステンレス製の第1の羽根取付板49及び第1の羽根押え板51と第2の羽根取付板65及び第2の羽根押え板67とに、テフロン(登録商標)製の第1の羽根部45と第2の羽根部47とを固定する構造は、ボルト・ナット等による締め付け構造ではではなく、係合による規制である。
このため、第1の羽根取付板49及び第1の羽根押え板51間、第2の羽根取付板65及び第2の羽根押え板67間は密着させておらず、0.1mm程度の空隙又はそれ以上の隙間を形成している。この空隙は食品製造中に、製品が出入りをすることを許容し、以下の好ましい効果を与える。
分解洗浄を行わなくても被攪拌物製造中の第1の羽根取付板49及び第1の羽根押え板51と第1の羽根部45との間、第2の羽根取付板65及び第2の羽根押え板67と第2の羽根部47との間と間外とでの被攪拌物の置換、或いは、置換洗浄がある程度可能であり、分解洗浄の頻度を下げることができる。
あん煉りにおいては、第1、第2の羽根部45、47に長時間付着したあんが熱変質し、ガリと呼ばれる塊が生成される。しかし、第1、第2の羽根部45、47の固定を実施例の構造にすると、第1の羽根取付板49及び第1の羽根押え板51と第1の羽根部45との間と間外とで、また第2の羽根取付板65及び第2の羽根押え板67と第2の羽根部47との間と間外とで、羽根付着物が徐々に置換されるため、ガリが発生しなくなる。
[その他]
上記実施例において、取付穴59の嵌合部59bは、羽根先縁45a,47aの反対方向の上方へ延びるように形成されているが、羽根先縁45a,47a側へ延びるように形成する形態にすることもできる。
押えピン61は、図13のように頭部をなくし、或いは図14のように径を一定に形成して第1、第2の羽根取付板49、65に嵌合させる構成にすることもできる。
押えピン61にタブピン構造を採用することもできる。
第1の羽根取付板49及び第1の羽根押え板51間への第1の羽根部45のワンタッチでの支持、第2の羽根取付板65及び第2の羽根押え板67間への第2の羽根部47のワンタッチでの支持は、ピンを用いないで行わせることもできる。
例えば、第1の羽根取付板49及び第1の羽根押え板51に第1の羽根部45の長手方向両側部を規制する枠部、壁部などを備え、第1の羽根部45を第1の羽根取付板49及び第1の羽根押え板51間に単に差し込むことで実現できる。第2の羽根部47の取付けも同様である。
図15〜図20は、本発明の実施例2に係る。図15は、羽根アームに対する掻取羽根の取付けを示す正面図である。図16は、羽根アームに対する掻取羽根の取付けを示す平面図である。図17は、羽根アームに対する掻取羽根の取付けを示す側面図である。図18は、羽根アームに対する第1の掻取羽根の取付けを示す図15の左側から見た拡大断面図である。図19は、羽根アームに対する掻取羽根の結合を示す要部拡大背面図である。図20は、掻取羽根の取付けを示す一部を断面にした分解側面図である。なお、加熱撹拌装置としての基本的な構成は、実施例1と同様であり、以下の説明において、図15〜図20にない構成及び符号は、実施例1の図1を参照する。
図15〜図20のように、本発明実施例2の第1、第2の掻取羽根25、27は、撹拌駆動軸23側に支持される羽根取付部である第1、第2の取付金具41、43に掻取り用の第1、第2の羽根部45、47を取付けている。
第1、第2の羽根部45、47は、第1、第2の取付金具41、43の取付体としての取付板部56、69に穴部である取付穴59にピンである押えピン61の嵌合により取付けられる。
羽根アーム29の基本構造は、実施例1と同様である。但し、本実施例では、実施例1の第1、第2の対向部37、39に代えて第1、第2の羽根アーム33、35の先端に、取付受部として第1、第2のリング状部37、39が設けられている。
第1、第2のリング状部37、39は、貫通した取付孔37a、39aを備えている。取付孔37a、39aは、内周面の軸方向に沿って貫通した凹部としてキー溝状部37b、39bを有している。キー溝状部37b、39bは、それぞれ一対が対向して配置されている。キー溝状部37b、39bの対向配置の方向は、第1、第2の羽根アーム33、35の取付状態で重力方向に交差する方向、例えば水平方向である。この水平方向は、取付相手の第1、第2の掻取羽根25、27との相対的な関係であり、垂直方向になることもある。
第1、第2のリング状部37、39には、第1、第2の掻取羽根25,27が第1、第2の取付金具41、43により取付けられている。
[第1の掻取羽根の構造]
第1、第2の掻取羽根25,27の構造は、ほぼ同一である。但し、実施例1同様に、第1、第2の羽根部45、47の大きさの相違により第1、第2の取付金具41、43の形状は若干異なる。図15〜図20では、第1の羽根アーム33に対する第1の掻取羽根25の取付け構造を説明し、第2の掻取羽根27の取付け構造は、第1の掻取羽根25の取付け構造との相違について説明し、重複した説明は省略する。
図15〜図20のように、第1の掻取羽根25は、第1の羽根部45を第1の羽根取付板49に取付ける構造である。
第1の羽根部45は、第1の羽根アーム33の正転方向前方に鈍角となる所定の角度、例えば、95度(鉛直方向に対して5度)〜160度(鉛直方向に対して70度)、好ましくは115度(鉛直方向に対して25度)〜125度(鉛直方向に対して35度)の範囲のスクイ角を形成するように傾斜配置されている。
第1の羽根取付板49は、第1の取付金具41の構成部材である。第1の取付金具41は、第1の羽根取付板49の他に、第1の羽根押え板51と、ストッパーを構成するストッパー板53及びストッパーカラー55と、取付軸57とを備えている。
前記第1の羽根取付板49は、取付板部56と取付軸57とが一体に形成されたものである。この一体形成により取付板部56は、取付軸57の軸心に対し傾斜して位置決められている。この傾斜により前記スクイ角が設定されている。取付板部56は、本実施例の取付体を構成する。
図15〜図20のように、前記取付板部56は、矩形板で形成されている。取付板部56の上縁部56aは、第1の羽根部45の取付け状態で上縁部45bと面一の平面を形成する。但し、上縁部56a、45b相互が連続的な形態をとる限り、必ずしも平面である必要は無く、曲面などで形成することもできる。要は、上縁部56a、45b間に段差が形成されること無く、食材の残留を抑制できる形状であればよい。また、第1の羽根部45の背面に対して湾曲した連続形状に形成するなどして、上縁部56aを上縁部45bよりも下方の位置とし、又は逆の関係にすることもできる。さらに、上縁部56a、45b間に段差を許容する形態もあり得る。
なお、この場合の上下とは、第1の掻取羽根25を羽根先縁45aが下になるように重力方向の上下に向けて見た上下を意味し、左右とは第1の羽根部45を同重力方向の上下に向けて正面から見た左右を意味する。
取付板部56の下縁部56bは、斜面となっている。斜面は、第1の羽根部45に向かって下降傾斜し、第1の羽根部45の裏面に連続するような形状となっている。この斜面により取付板部56の下縁部56bと第1の羽根部45の背面との間に段差が形成されること無く、食材の残留を抑制できる。但し、下縁部56bは、斜面を有さない形態もあり得る。
取付板部56は、板厚の厚み方向に貫通した取付穴59を穴部として有している。取付穴59は、取付板部56の下部両側に一対が対称に配置されている。取付穴59は、挿入部59a及び嵌合部59bを備えている。嵌合部59bの外側周囲で、取付板部56の背面が押えピン61の頭部61aを係合させ得る係止縁部となる。
つまり、穴部である取付穴59は、係合部である頭部61aを係合させ得る係止縁部を外側に有して羽根取付部である第1の取付金具41側に備えられた構成となっている。
挿入部59aは、ほぼ円形に形成され、後述する押えピン61を挿通させる大きさを備えている。嵌合部59bは、挿入部59aよりも幅狭で前記挿入部59aに連続して形成されている。嵌合部59bは、羽根先縁45aの反対方向の上方へ延びるように形成されている。嵌合部59bの幅は、後述する押えピン61の括れ部61cを嵌合させて抜け止めを行う程度である。嵌合部59bの上端は、押えピン61の括れ部61cの軸径に応じて半円状に形成されている。
取付穴59は、第1の羽根取付板49の背面側で嵌合部59bの外側に第1の羽根取付板49の背面で構成した係止縁部を有している。係止縁部は、嵌合部59bに嵌合する押えピン61の頭部61aを係止可能に対向させ、頭部61aが係合し得る形態である。
前記取付軸57は、第1の羽根部45の掻取方向に軸心を有し撹拌駆動軸23側にワンタッチで着脱可能に支持されている。
前記第1のリング状部37と共に回転軸側である攪拌駆動軸23への支持を行う構成である。取付軸57は、第1のリング状部37に挿入嵌合されて軸周りに相対回転が可能となっている。
取付軸57は、第1の羽根取付板49の背面で取付穴59間の中央のやや上側に配置されている。取付軸57は、段付き状に形成され、先端部57a、中間部57b、基部57cを備えている。
前記先端部57aは、平板状に形成されている。先端部57aの両縁部は、凸部としてキー状部57aaとなっている。キー状部57aaは、キー溝状部に合うキー状に軸方向に沿った形状である。
キー状部57aaの対向配置の方向は、第1の羽根アーム33への第1の掻取羽根25の取付状態で例えば重力方向である。
第1の掻取羽根25を第1の羽根アーム33へ取付ける際には、キー状部57aaをキー溝状部37bに合わせて嵌合させ、キー状部57aaをキー溝状部37bに沿って移動させることになる。
従って、前記取付軸57は、外周面の軸方向端部側に前記凹部であるキー溝状部37bに嵌合しつつキー溝状部37bに沿って移動可能な凸部であるキー状部57aaを備えている。
なお、キー溝状部37b、キー状部57aaは、軸対称に形成する必要は無く、径方向の一方側のみに形成し、或いは3方、十字等に配置形成することもできる。
先端部57aは、取付軸57の軸方向端部であるが、先端部57aをキー状部57aaの部分よりもさらに突出形成することは自由である。この意味でキー状部57aaは、取付軸57の外周面の軸方向端部側に備えた構成となる。先端部57aを円形断面としその外周にキー状部57aaを形成することもできる。
前記中間部57bは、外周径が取付孔37aの内周径とほぼ同一に形成され、且つ相対回転が可能となっている。中間部57bの軸長は、リング状部37の軸長とほぼ同一に設定されている。
前記基部57cは、外周径が取付孔37aの内周径よりも大きく形成されている。基部57cが、第1のリング状部37の一端面に当接した状態で、キー状部57aaが第1のリング状部37の他端面に突出する。取付軸57が第1のリング状部37に対して相対回転するとキー状部57aaが第1のリング状部37の他端面に対向し、或は密接して軸方向に係合する。
前記キー溝状部37b及びキー状部57aaを着脱機構部として取付軸57を取付孔37aに挿通させてキー状部57aaがキー溝状部37bを通過した位置で取付軸57を取付孔37aに対し軸回りに相対回転させキー状部57aaのキー溝状部37bに対する回転方向の位置をずらすように手動の着脱を行う構成となる。
つまり、取付受部である第1のリング状部37と取付結合部である取付軸57との間に、取付軸57を第1のリング状部37に手動で着脱する着脱機構部を備えた構成となる。
前記第1の羽根部45は、取付板部56にワンタッチで着脱可能に支持されている。
この第1の羽根部45は、前記取付穴59に対向し得る一対の貫通穴45cを有している。貫通穴45cは、後述の押えピン61を挿通させる大きさで形成されている。つまり、取付穴59の挿入部59aの径よりも僅かに小さな径に形成されている。
なお、貫通穴45cの径は、挿入部59aよりも大きく形成することができる。この場合、貫通穴45cの部分に嵌合する押えピン61の根元部の径は、貫通穴45cの径に応じて拡大することになる。本発明では、ストッパーを用いるので、貫通穴45cと挿入部59aとの上下関係を逆に設定し、或いは貫通穴45cと挿入部59aとを左右横方向に並べる構成にすることもできる。
前記第1の羽根押え板51は、第1の羽根部45を前記羽根取付部である第1の羽根取付板49に対し挟んで取付けるための羽根押え部材である。
前記第1の羽根押え板51は、第1の羽根取付板49の取付板部56と同形状に形成されている。第1の羽根部45を第1の羽根押え板51及び第1の羽根取付板49により挟むことができる。但し、第1の羽根押え板51及び第1の羽根取付板49は、第1の羽根部45を挟むことができればよく、必ずしも同形状である必要はない。
第1の羽根押え板51の上縁部51a、下縁部51bは、斜面となっている。上縁部51aは、第1の羽根部45の上縁部45bに向かって傾斜し、下縁部51bは、第1の羽根部45の前面に向かって傾斜している。
上縁部51aは、第1の羽根部45の上縁部45bに達し、形状的に連続している。かかる形状により上縁部51a、45b間に段差が形成されること無く、食材の残留を抑制できる。但し、上縁部51a、45b間に段差が形成される形態もあり得る。
下縁部51bの斜面によっても第1の羽根押え板51と第1の羽根部45の前面との間の段差形状が緩和され、食材の残留を抑制できる。但し、下縁部51bは、斜面を有さない形態もあり得る。
なお、この場合の上下、左右の方向の意義については上記した通りである。
第1の羽根押え板51は、押えピン61を一体的に備え、押えピン61が第1の羽根部45側に備えられた構成となっている。押えピン61は、貫通穴45c及び取付穴59に対応して一対備えられている。但し、押えピン61を単一で構成することもできる。
押えピン61は、先端側に軸方向の係合部である頭部61bを有している。押えピン61の頭部61a及び基部61bは同一の外径に形成され、頭部61a及び基部61b間の括れ部61cを頭部61a及び基部61bの外径よりも小径に形成している。
括れ部61cの径は、嵌合部59bの幅と同等に形成されている。頭部61a及び基部61bの外径は、貫通穴45cとほぼ同径に形成され、押えピン61を貫通穴45cに挿通できるようになっている。
押えピン61は、貫通穴45cに挿通され、第1の羽根部45から括れ部61cが突出する。この括れ部61cの突出で、基部61bと括れ部61cとの間で基部61bの端面は、第1の羽根部45の背面とほぼ面一となる。但し、基部61bの端面は、第1の羽根部45の背面から多少凹んでもよい。
第1の羽根部45から括れ部61cが突出する状態において、押えピン61は、頭部61aを有して第1の羽根部45側に備えられた構成となっている。
そして、押えピン61を貫通穴45cから挿入部59aに挿通させて第1の羽根部45を第1の羽根取付板49に対し第1の羽根押え板51で挟んでいる。第1の羽根部45が第1の羽根取付板49に沿って羽根先縁45aの反対方向へ相対移動されており、押えピン61の括れ部61cが嵌合部59bに嵌合している。この嵌合により、頭部61aが嵌合部59bの外側で取付穴59の縁部で構成される係止縁部に対向している。
つまり、係合部である頭部61aは、穴部である取付穴59に対する押えピン61の相対的な挿通により取付穴59を貫通し押えピン61と取付穴59との前記挿通の方向に交差する相対移動により取付穴59の係止縁部に対向する。
なお、取付穴59を第1の羽根部45又は第1の羽根押え板51に形成し、押えピン61を取付板部56に固定する構造にすることもできる。押えピン61を第1の羽根部45に一体的に固定し、第1の羽根押え板51を省くこともできる。
図18、図20のように、前記ストッパー板53及びストッパーカラー55が設けられ、押えピン61の挿入部59a側への移動を阻止し、第1の羽根部45の支持を取付軸57側に位置決めている。
前記ストッパー板53は、第1の羽根取付板49の取付板部56と同様な形状の板材で形成されている。ストッパー板53は、基部嵌合孔53aと頭部嵌合孔53bとを備えている。
基部嵌合孔53aの径は、第1の羽根取付板49の取付軸57に対応して取付軸57の基部57cとほぼ同径に形成されている。基部嵌合孔53aは、ストッパー板53の中央に配置形成されている。頭部嵌合孔53bは、取付板部56の取付穴59の嵌合部59bに対応し、基部嵌合孔53aの両側でやや下方に一対形成されている。
基部嵌合孔53aは、基部57cに嵌合し、ストッパー板53が取付板部56の背面に接合する。この接合で頭部嵌合孔53bは、嵌合部59bに嵌合している押えピン61の頭部61aに嵌合し、頭部61aを係止する。
ストッパー板53の上縁部53c、下縁部53dは、斜面となっている。下縁部53dの斜面は、取付板部56の下縁部56bの斜面にほぼ連続する形状となっている。かかる形状により下縁部53d、56b間に段差が形成されること無く、食材の残留を抑制できる。
前記ストッパーカラー55は、第1のリング状部37とストッパー板53との間に介設される部材である。ストッパーカラー55は、円筒状であり、前端に斜面55aが形成されている。
ストッパーカラー55の内径は、取付軸57の基部57cとほぼ同径に形成されている。ストッパーカラー55は、取付軸57の基部57cに着脱自在に嵌合している。ストッパーカラー55は、取付軸57に嵌合しつつ第1のリング状部37とストッパー板53との間に介在し、斜面55aがストッパー板53に接合する。
[組み上げ]
先ず、第1の羽根部45及び第1の羽根押え板51を相互に組み付け動作をさせる。
この動作により、第1の羽根部45の前面に第1の羽根押え板51を合わせ、前記のように押えピン61を貫通穴45cに挿通させ、第1の羽根部45の背面から括れ部61cを突出させる。
次いで、第1の羽根部45及び第1の羽根押え板51と第1の羽根取付板49とを相互に組み付け動作をさせる。
この動作により第1の羽根部45の背面に、第1の羽根取付板49の取付板部56の前面を合わる。この合わせにより、前記のように押えピン61の括れ部61cを取付板部56の取付穴59において挿入部59に挿通させ、頭部61aを挿入部59外で取付板部56の背面に突出させる。第1の羽根部45を第1の羽根取付板49に対し第1の羽根押え板51で挟む状態とする。
次に、第1の羽根部45及び第1の羽根押え板51と第1の羽根取付板49とを相互に組み付け動作をさせる。
この動作により、第1の羽根部45が第1の羽根取付板49と第1の羽根押え板51とにより挟まれた状態で、第1の羽根部45が第1の羽根取付板49に沿って羽根先縁45aの反対方向へ相対移動され、前記のように括れ部61cが嵌合部59bに嵌合する。この嵌合により押えピン61の頭部61aが嵌合部59bの外側で係止縁部に係合可能に対向する。
この嵌合状態では、第1の羽根部45の背面と第1の羽根取付板49の前面とが0.1mm程度の隙間で対向し、第1の羽根取付板49の背面に押え押えピン61の頭部61aが対向する。
なお、第1の羽根取付板49の背面側に傾斜面を形成し、括れ部61cが嵌合部59bに嵌合するとき頭部61aが斜面を乗り上げるようにして楔作用を働かせることもできる。この作用があるときは、第1の羽根部45の背面を第1の羽根取付板49の前面に密接させることもできる。
但し、括れ部61cの軸長の設定、第1の羽根部45、第1の羽根取付板49、第1の羽根押え板51の板厚の設定の相互作用により、第1の羽根部45、第1の羽根取付板49、第1の羽根押え板51の各間に平均で0.55mm、最低でも0.2mmの隙間を設定することもできる。
次に、取付軸57に対しストッパー板53を組み付け動作させる。
この動作により、前記のようにストッパー板53の基部嵌合孔53aを取付軸57の基部57cに嵌合させる。同時にストッパー板53の頭部嵌合孔53bを嵌合部59bに嵌合している押えピン61の頭部61aに嵌合させ、頭部61aを係止する。この状態でストッパー板53が取付板部56の背面に接合する。
次に、取付軸57に対しストッパーカラー55を組み付け動作させる。
この動作により、ストッパー板53の基部嵌合孔53aを取付軸57の基部57cに嵌合させる。
かかる第1の掻取羽根25の組み上げ後、取付軸57を第1のリング状部37に挿通させて第1の掻取羽根25を第1のアーム33に取付ける。
この取付では、取付軸57のキー状部57aaを取付孔37aのキー溝状部37bに合わせる。この合わせでは、第1の掻取羽根25を取付状態からほぼ90度回転させるように配置し、キー状部57aaをキー溝状部37bに対向させる。
次いで、取付軸57を取付孔37aに挿通させてキー状部57aaがキー溝状部37bを通過するまで押し込む。
キー状部57aaがキー溝状部37bを通過した位置で取付軸57を取付孔37aに対し軸回りに相対回転させる。
この実施例2では、第1の掻取羽根25の回転位置をほぼ90度戻すことになる。
この回転の戻しにより、キー状部57aaのキー溝状部37bに対する回転方向の位置がずれる。
この位置ずれにより、第1のリング状部37の一端にストッパーカラー55の後端が対向し、キー状部57aaは、第1のリング状部37の他端に係合する。第1のリング状部37の一端とストッパーカラー55の後端との間、キー状部57aaと第1のリング状部37の他端との間は、相互に密接し、或いは多少の隙間を持って対向する。この対向により第1の掻取羽根25を第1のアーム33に相対回転可能に取付ける。
取付け状態で水平方向のキー溝状部37bに対してキー状部57aaは垂直方向に向き90度位置がずれる。第1のリング状部37に対する第1の掻取羽根25の揺動範囲が90度を下回っていれば、第1のリング状部37の他端に対するキー状部57aaの係合を維持することができ、第1の掻取羽根25が第1のリング状部37から脱落することはない。
第1の掻取羽根25を第1のアーム33に相対回転不能に取付ける場合は、第1のリング状部37の他端面に回転方向のカム作用を行わせる斜面を形成し、第1の掻取羽根25を第1のアーム33に締結固定することもできる。
この場合、前記第1の掻取羽根25の回転の戻しによりキー状部57aaの端部が第1のリング状部37の他端面の斜面に回転方向で乗り上げる形態となる。
なお、第1のリング状部37の端面とストッパーカラー55の後端との間、キー状部57aaと第1のリング状部37の端面との間に、平均0.55mm、最低でも0.2mm等の隙間を設定することもできる。
[第2の掻取羽根の構造]
図15のように、前記第2の掻取羽根27の第2の羽根部47は、前記のように第1の掻取羽根25の第1の羽根部45よりも大きく形状も異なる。このため、第2の取付金具43の第2の羽根取付板65及び第2の羽根押え板67が、第2の羽根部47に応じた大きさ及び形状に設定されている。
前記第2の羽根部47は、加熱釜3の底部外周側及び側部間を掻き取るように大きさ及び形状が設定されている。第2の羽根取付板65の取付板部69は、第2の羽根部47の上縁部47bに沿った大きさ及び形状に形成されている。取付板部69は、第1の羽 根取付板49の取付板部56に対し一側に延長され且つ上方に屈曲した大きさ形状となっている。取付板部69の延長した部分の端部側に取付穴59が追加して設けられている。
前記第2の羽根押え板67は、第2の羽根部47を挟んで取付板部69に対し対称形状に形成されている。第2の羽根押え板67には、取付板部69の端部側に追加して設けられた取付穴59に応じて押えピン61が追加して設けられている。
従って、第2の掻取羽根27においては、第1の掻取羽根25に比較し第2の羽根部47の追加した取付穴59及び押えピン61での結合が上記同様に行われ、合計3か所での結合となっている。なお、取付穴59及び押えピン61での結合は、さらに追加することもできる。
第2の掻取羽根27において、ストッパー板53等、その他の構造、第2のアーム35への取付けは、第1の掻取羽根25と同様であり、同符号をもって説明し、重複した説明は省略する。
従って、第2の掻取羽根27の組み上げ及び第2のアーム35への取付けは、第1の掻取羽根25とほぼ同様に行わせることができる。
[加熱攪拌装置の動作]
本発明実施例に係る加熱攪拌装置の動作は、実施例1とほぼ同様に行わせることができる。
[実施例2の効果]
本発明の実施例2では、上記の構造により、取付穴59及び押えピン61での結合を解除して第1、第2の羽根部45、47をワンタッチで取り外すことができる。又、取付軸57を軸回転させる操作により撹拌駆動軸23側の第1、第2のリング状部37、39からワンタッチにより取外すことができる。
このため、第1、第2の掻取羽根25、27の分解清掃を容易に行わせることができる。
第1の羽根取付板49及び第1の羽根押え板51と第2の羽根取付板65及び第2の羽根押え板67とは、第1、第2の取付ピン57を中心に一定範囲で揺動することができ、被攪拌物の抵抗に応じて変化した動作を行わせることができる。
このため、攪拌機能を向上させることができる。
ステンレス製の第1の羽根取付板49及び第1の羽根押え板51と第2の羽根取付板65及び第2の羽根押え板67とに、テフロン(登録商標)製の第1の羽根部45と第2の羽根部47とを固定する構造は、ボルト・ナット等による締め付け構造ではではなく、係合による規制であるため、1の羽根取付板49及び第1の羽根押え板51間、第2の羽根取付板65及び第2の羽根押え板67間は密着しておらず、0.1mm程度の空隙又はそれ以上の隙間を形成している。この空隙は食品製造中に、製品が出入りをすることを許容し、以下の好ましい効果を与える。
分解洗浄を行わなくても被攪拌物製造中の第1の羽根取付板49及び第1の羽根押え板51と第1の羽根部45との間、第2の羽根取付板65及び第2の羽根押え板67と第2の羽根部47との間と間外とでの被攪拌物の置換或いは、置換洗浄がある程度可能であり、分解洗浄の頻度を下げることができる。
あん煉りにおいては、第1、第2の羽根部45、47に長時間付着したあんが熱変質し、ガリと呼ばれる塊が生成するが、第1、第2の羽根部45、47の固定を実施例の構造にすると、第1、第2の羽根取付板49,65と第1、第2の羽根部45、47との間と間外とで羽根付着物が徐々に置換されるため、ガリが発生しなくなる。
押えピン61を前記貫通穴45c及び挿入部59aに挿通させて頭部61aを取付穴59から第1、第2の羽根取付板49、65の背面側に突出させ第1、第2の羽根部45、47を第1、第2の羽根取付板49、65に対し第1、第2の羽根押え板51、67で挟むことができる。
この状態で第1、第2の羽根部45、47を第1、第2の羽根取付板49、65に沿って羽根先縁45a、47aの反対方向へ相対移動させることにより押えピン61の括れ部61cを嵌合部59bに嵌合させ嵌合部59bの外側の係止縁部に頭部61aを係合可能に対向させることができる。
従って、第1、第2の掻取羽根25、27の組み上げに際し、工具を不要にすることができる。このため人手のみにより第1、第2の掻取羽根25、27の分解清掃を簡単に行わせることができる。
第1、第2の掻取羽根25、27の分解清掃が簡単であるため、清掃回数の減少を抑制することができ、食材の掻取羽根の構造として極めて有益である。
ステンレス製の第1、第2の羽根取付板49,65に、テフロン(登録商標)製の第1、第2の羽根部45、47を固定する構造は、ボルト・ナット等による締め付け構造ではではなく、係合による規制であるため、第1、第2の羽根取付板49,65と第1、第2の羽根部45、47との間は密着しておらず、0.1mm程度の空隙を形成している。この空隙は食品製造中に、製品が出入りをすることを許容し、以下の好ましい効果を与える。
分解洗浄を行わなくても製造中の第1、第2の羽根取付板49,65と第1、第2の羽根部45、47との間と間外とでの被攪拌物の置換或いは、置換洗浄がある程度可能であり、分解洗浄の頻度を下げることができる。
あん煉りにおいては、第1、第2の羽根部45、47に長時間付着したあんが熱変質し、ガリと呼ばれる塊が生成するが、第1、第2の羽根部45、47の固定を実施例の構造にすると、第1、第2の羽根取付板49,65と第1、第2の羽根部45、47との間と間外とで羽根付着物が徐々に置換されるため、ガリが発生しなくなる。
本発明の実施例2では、上記の構造により、キー溝状部37b、39b及びキー状部57aaを着脱機構部として取付軸57を取付孔37a、39aに挿通させてキー状部57aaがキー溝状部37b、39bを通過した位置で取付軸57を取付孔37a、39aに対し軸回りに相対回転させキー状部57aaのキー溝状部37b、39bに対する回転方向の位置をずらすようにして抜け止めを行わせることができる。
従って、羽根アーム29への第1、第2の掻取羽根25、27の取付け、取り外しに際しても、工具を不要にすることができる。このため第1、第2の掻取羽根25、27を羽根アーム29から取り外して行う清掃を簡単に行わせることができる。
かかる点からも第1、第2の掻取羽根25、27の分解清掃が簡単であり、清掃回数の減少を抑制することができ、食材の掻取羽根の構造として極めて有益である。
なお、取付軸57の第1のリング状部37への着脱は、タブピン構造を採用することもできる。第1、第2の羽根部45、47の取付板部56、69に対するワンタッチでの支持は、取付穴59の係止縁部と押えピン61の頭部61aとの間の楔構造による締結により行わせることもできる。押えピン61にタブピン構造を採用することもできる。
実施例2の第1、第2の羽根取付板49,65の第1、第2のアーム33、35への取付けを、実施例1と同様の構造を採用することもできる。この場合、対向壁37a、39aには、実施例1のように取付ブラケット52及び押えブラケット58を合わせて支持するのではなく、基本的には一枚の取付板部56、69が支持されることになる。
1 掻取撹拌装置
3 加熱釜(攪拌容器)
25 第1の掻取羽根
27 第1の掻取羽根
30 結合ピン
31a 取付受部側としてのピン挿入孔
37 第1の対向部、第1のリング状部
39 第2の対向部、第2のリング状部
37a、39a 対向壁、軸側取付孔
37b、39b 取付孔、キー溝状部
41、43 第1、第2の取付金具(羽根取付部)
45 第1の羽根部
45a 羽根先縁
45c 貫通穴
47 第2の羽根部
47a 羽根先縁
49 第1の羽根取付板
49a 取付対向面
51 第1の羽根押え板
51a 取付対向面
53 ストッパー板(ストッパー)
55 ストッパーカラー(ストッパー)
56 取付板部(取付体)
57 取付軸、取付ピン(取付軸)
59 取付穴(穴部)
61 押えピン(ピン)
61a 頭部(係合部)
65 第2の羽根取付板
67 第2の羽根押え板
69 取付板部(取付体)
70 連結部
70c 撹拌駆動軸側としてのピン挿入孔

Claims (5)

  1. 撹拌駆動軸側に支持される羽根取付部に掻取り用の羽根部を取付ける掻取羽根であって、
    前記羽根取付部は、取付軸と一対の取付体とを備え、
    前記取付軸は、前記羽根部の掻取方向に軸心を有し前記撹拌駆動軸側にワンタッチで着脱可能に支持され、
    前記一対の取付体は、一側が合わされた状態で前記取付軸の支持によって分離可能に位置決められ他側に前記羽根部の掻取方向に設定間隔を有して前記羽根部の前後面に対向する取付対向面を備え、
    前記羽根部は、前記取付対向面間で前記一対の取付体にワンタッチで着脱可能に支持された、
    ことを特徴とする掻取羽根。
  2. 請求項1記載の掻取羽根であって、
    前記撹拌駆動軸側は、前記掻取方向で前後に対向する軸側の対向部を備え、
    前記一対の取付体は、前記対向部間に前記一側が挿入されて前記取付軸により前記対向部に対し着脱可能に支持された、
    ことを特徴とする掻取羽根。
  3. 請求項1又は2記載の掻取羽根であって、
    前記羽根部は、前記一対の取付体にピンの嵌合により着脱可能に支持された、
    ことを特徴とする掻取羽根。
  4. 撹拌駆動軸側に支持される羽根取付部に掻取り用の羽根部を取付ける掻取羽根であって、
    前記羽根取付部は、取付軸と取付体とストッパーとを備え、
    前記取付軸は、前記羽根部の掻取方向に軸心を有し前記撹拌駆動軸側にワンタッチで着脱可能に支持され、
    前記取付体は、前記取付軸の先端にスクイ角を持って固定して位置決められ、
    前記羽根部は、前記取付体にワンタッチで着脱可能に支持され、
    前記ストッパーは、前記羽根部の支持を位置決める、
    ことを特徴とする掻取羽根。
  5. 請求項4記載の掻取羽根であって、
    前記羽根部は、穴部に対するピンの嵌合により前記取付体に取付けられ、
    前記ピンは、先端側に軸方向の係合部を有して前記羽根部側又は前記取付体側に備えられ、
    前記穴部は、前記係合部を係合させる係止縁部を有して前記取付体又は前記羽根部に備えられ、
    前記係合部は、前記穴部に対する前記ピンの相対的な挿通により前記穴部を貫通し前記ピンと前記穴部との前記挿通の方向に交差する相対移動により前記穴部の係止縁部に対向し、
    前記ストッパーは、前記係合部に嵌合して前記ピンを前記取付軸側に位置決める、
    ことを特徴とする掻取羽根。
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