JP6459842B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、電子写真方式の画像形成装置に関する。
複数の画像形成ユニットを備えるタンデム方式の画像形成装置では、画像形成ユニット各々で像担持体に形成される各色のトナー像の相対的な位置が、光走査装置から像担持体に照射される光の走査方向(主走査方向)にずれる所謂色ずれが発生するおそれがある。例えば、この種の画像形成装置では、装置内部の温度変化による光学系部材の伸縮に起因して色ずれが生じることがある。そのため、画像形成装置では、色ずれを補正する色ずれ補正が実行されることがある。特に、画像形成装置内の温度上昇時及び温度下降時においてそれぞれ異なる補正テーブルを用いた色ずれ補正が実行されることがある(例えば、特許文献1参照)。
特許第5103349号公報
しかしながら、温度上昇時及び温度下降時などの状況に応じた補正テーブルはデータ量が大きくなるため、画像形成装置に搭載されるROM等の記憶部に必要な記憶容量が増大するという問題がある。
本発明の目的は、状況に応じた個別の補正テーブルを用いることなく、走査光の主走査方向における位置ずれを高い精度で補正行することのできる画像形成装置を提供することにある。
本発明の一の局面に係る画像形成装置は、光源と、光走査部材と、光検出部と、光源制御部と、走査レンズと、筐体と、温度勾配検出部と、環境温度検出部と、補正処理部とを備える。前記光走査部材は、前記光源から出射される光を走査させる。前記光検出部は、前記光走査部材による光の走査経路上の予め定められた位置に入射する光を検出する。前記光源制御部は、前記光検出部による光の検出ごとに、予め設定された出射開始タイミングで各ラインの画像データに対応する光を前記光源から出射させる。前記走査レンズは、前記光走査部材により走査される光を像担持体上で等速走査させる。前記筐体には、前記光源、前記光走査部材、前記光検出部、及び前記走査レンズが配置される。前記温度勾配検出部は、前記筐体の温度勾配を検出する。前記環境温度検出部は、環境温度を検出する。前記補正処理部は、前記温度検出部によって検出される前記温度勾配と前記環境温度検出部によって検出される前記環境温度と予め設定された演算式とに基づいて前記出射開始タイミングを補正する。
本発明によれば、状況に応じた個別の補正テーブルを用いることなく、走査光の主走査方向における位置ずれを高い精度で補正することのできる画像形成装置を提供することが可能となる。
図1は、本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す図である。 図2は、本発明の実施形態に係る光走査装置の構成示す図である。 図3は、本発明の実施形態に係る画像形成装置のシステム構成を示すブロック図である。 図4は、本発明の実施形態に係る画像形成装置で用いられる演算式の設定手法を説明するための図である。 図5は、本発明の実施形態に係る画像形成装置で用いられる演算式の設定手法を説明するための図である。 図6は、本発明の実施形態に係る画像形成装置で用いられる演算式の設定手法を説明するための図である。 図7は、本発明の実施形態に係る画像形成装置で実行される画像形成制御処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図8は、本発明の実施形態に係る画像形成装置における画像形成制御処理の実行結果の一例を示す図である。 図9は、本発明の実施形態に係る画像形成装置における画像形成制御処理の実行結果の一例を示す図である。
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明し、本発明の理解に供する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
図1に示すように、画像形成装置10は、複数組の画像形成ユニット1〜4、中間転写ベルト5、光走査装置6、二次転写ローラー7、定着装置8、排紙トレイ9、トナーコンテナー11〜14、給紙カセット21、搬送経路22、及び環境温度検出部23などを備える。画像形成装置10は、給紙カセット21から搬送経路22に沿って供給されるシートにカラー又はモノクロの画像を形成して排紙トレイ9に排出するプリンターである。なお、以下の説明では、各図面内で定義された左右方向D1、上下方向D2、及び前後方向D3を用いて説明することがある。
本実施形態では、画像形成装置10が、画像形成ユニット1〜4に対応して二つの光走査装置6を備える。一方、画像形成ユニット1〜4のそれぞれに対応する4つの光走査装置が個別に設けられる構成、又は画像形成ユニット1〜4に対応する1つの光走査装置が設けられる構成も他の実施形態として考えられる。また、プリンターに限らず、ファクシミリー、コピー機、及び複合機なども、本発明に係る画像形成装置の一例である。
画像形成ユニット1〜4は、中間転写ベルト5に沿って並設されており、所謂タンデム方式の画像形成部を構成する。具体的に、画像形成ユニット1〜4は、Y(イエロー)、C(シアン)、M(マゼンダ)、K(ブラック)に対応するトナー像を形成する。画像形成ユニット1〜4は、感光体ドラム31、帯電部32、現像部33、及び一次転写ローラー34などを備える電子写真方式の画像形成ユニットである。
画像形成ユニット1〜4では、帯電部32により感光体ドラム31が帯電された後、光走査装置6から照射される光により感光体ドラム31に画像データに対応する静電潜像が形成される。その後、感光体ドラム31に形成された静電潜像が現像部33でトナー等の現像剤により現像される。そして、感光体ドラム31各々に形成されたトナー像は、一次転写ローラー34各々により中間転写ベルト5に順次転写される。これにより、中間転写ベルト5には、カラー又はモノクロのトナー像が形成される。その後、中間転写ベルト5のトナー像は、二次転写ローラー7でシートに転写され、定着装置8で溶融されてシートに定着される。
ところで、感光体ドラム31にa−Si(アモルファスシリコン)系の材料が用いられる場合には、湿度が高くなると感光体ドラム31の表面に水分子が吸着して静電潜像が乱れる所謂「画像流れ」が生じるおそれがある。そのため、画像形成ユニット1〜4には、感光体ドラム31を加熱することが可能な加熱ヒーター35(図3参照)が設けられている。加熱ヒーター35は、例えば基板上に抵抗素子を配置した面状ヒーターであって、感光体ドラム31を加熱するために感光体ドラム31の近傍に設けられる。そして、画像形成装置10では、後述の制御部100が、画像形成処理の開始前に加熱ヒーター35を用いて感光体ドラム31を加熱させ、感光体ドラム31の水分子を蒸発させて除去するヒーター機能を有する。例えば、加熱ヒーター35は、画像形成装置10の省電力モードからの復帰時、又は画像形成装置10の電源投入時などの予め設定された状況で稼動される。なお、制御部100は、前記ヒーター機能の有効及び無効の設定をユーザー操作に応じて切り替え可能である。
環境温度検出部23は、画像形成装置10の内部又は外部に設けられ、画像形成装置10が設置されている場所の環境温度を検出するために用いられるサーミスター等である。例えば、環境温度検出部23は、画像形成装置10の内部と外部とを連通する吸気口の近傍などに設けられ、外気の温度を前記環境温度として検出する。
次に、光走査装置6について説明する。光走査装置6は、感光体ドラム31上にレーザー光を走査させて感光体ドラム31の表面に画像データに対応する静電潜像を形成する。具体的に、図1及び図2に示されているように、光走査装置6は、光源61、ポリゴンミラー62、モーター63、fθレンズ64、反射ミラー65、光検出部66、及びこれらが配置される筐体60などを備える。また、二つの光走査装置6のうち一方には第1温度検出部67が設けられ、他方には第2温度検出部68が設けられている。なお、光走査装置6の筐体60の上面には、カバー部材が装着されるが、図2では、前記カバー部材の記載が省略されている。
光源61は、例えばレーザー光を照射するレーザーダイオードである。ポリゴンミラー62は、二つの光源61から出射される二つのレーザー光を反射させる6つの反射面を有し、モーター63により回転可能に軸支されている回転多面境である。なお、ポリゴンミラー62は、光走査部材の一例である。モーター63は、ポリゴンミラー62を回転駆動させる駆動部の一例である。ポリゴンミラー62は、モーター63によって回転駆動されることにより、二つの光源61から照射される二つのレーザー光を異なる方向に走査させる。以下、ポリゴンミラー62によるレーザー光の走査方向を主走査方向(図2における前後方向D3と平行な方向)といい、感光体ドラム31の表面上において主走査方向に直交する方向を副走査方向という。
fθレンズ64は、ポリゴンミラー62により主走査方向に走査されるレーザー光を、被照射体である感光体ドラム31の表面で集光させると共に等速走査させる走査レンズである。図2に示されている4つのfθレンズ64は、図2における左から右に向かって順にイエロー、シアン、マゼンタ、ブラックの4つの画像形成ユニット1〜4に対応する走査レンズである。
反射ミラー65各々は、ポリゴンミラー62によってレーザー光が走査される主走査方向に長尺状の反射部材であり、長手方向の両端で筐体60によって支持される。そして、反射ミラー65各々は、fθレンズ64を通過した後のレーザー光を順次反射させて感光体ドラム31の表面に導く。
光検出部66は、画像形成ユニット1〜4各々に対応して設けられており、ポリゴンミラー62により主走査方向に走査されるレーザー光の走査経路上の予め定められた位置に配置され、レーザー光の入射を検知する。例えば、光検出部66は、筐体60の角部近傍に設けられる。そして、画像形成装置10では、後述の制御部100によって、光検出部66によるレーザー光の検知タイミングに基づいて、各ラインの画像データに対応するレーザー光の出射開始タイミング、即ち各ラインの画像の書き出しタイミングが制御される。なお、画像形成ユニット1〜4のいずれか一つに対応して一つの光検出部66が設けられることも他の実施形態として考えられる。また、他の実施形態として、画像形成ユニット1及び2に対応して一つの光検出部66が設けられ、画像形成ユニット3及び4に対応して一つの光検出部66が設けられることも考えられる。
第1温度検出部67は、二つの光走査装置6のうち右側に配置されたブラック及びマゼンタに対応する光走査装置6に設けられている。第1温度検出部67は、fθレンズ64の温度を検出するために用いられるサーミスター等である。また、第2温度検出部68は、二つの光走査装置6のうち左側に配置されたシアン及びイエローに対応する光走査装置6に設けられている。第2温度検出部68は、光検出部66の温度を検出するために用いられるサーミスター等である。例えば、図2に示されているように、第1温度検出部67は、筐体60の中央部近傍に配置され、第2温度検出部68は、筐体60の角部近傍に配置されている。即ち、第1温度検出部67及び第2温度検出部68は、筐体60において所定間隔離間した位置に配置されており、第1温度検出部67及び第2温度検出部68による検出温度は、筐体60の温度勾配の指標として利用可能である。本実施形態では、第1温度検出部67及び第2温度検出68が筐体60の温度勾配を検出する温度勾配検出部の一例である。
ところで、画像形成装置10では、装置内部の温度変化によるfθレンズ64等の光学系部材の伸縮に起因して、画像形成ユニット1〜4各々で感光体ドラム31に形成される各色のトナー像の相対的な位置が主走査方向にずれる所謂色ずれが発生するおそれがある。これに対し、画像形成装置10では、第1温度検出部67及び第2温度検出部68によって検出される温度に基づいて色ずれを補正する色ずれ補正が実行される。特に、画像形成装置10では、後述するように、状況に応じた個別の補正テーブルを用いることなく、走査光の主走査方向における位置ずれの補正が実行される。また、画像形成装置10が設置されている場所の環境温度又は画像形成装置10内の光走査装置6の周囲の温度などによって筐体60の温度勾配の変化状況が異なることがあり、その場合には画像形成処理で発生する走査光の主走査方向の色ずれ量が変化することがある。そのため、画像形成装置10では、画像形成装置10が設置されている場所の環境温度又は画像形成装置10内の光走査装置6の周囲の温度などに起因する色ずれ量の変化を考慮して走査光の主走査方向における位置ずれの補正が実行される。
具体的に、図3に示されているように、画像形成装置10は、画像形成装置10における画像形成動作を制御する制御部100を備える。なお、制御部100は、画像形成装置10全体を統括的に制御するメイン制御部であること、又は前記メイン制御部とは別に設けられていることが考えられる。そして、制御部100には、LD駆動回路61A、モーター駆動回路63A、光検出部66、第1温度検出部67、及び第2温度検出部68等が接続されている。LD駆動回路61Aは、光源61を発光させるための回路であり、モーター駆動回路63Aは、モーター63の回転を制御するための回路である。
制御部100は、CPU、ROM、RAM、及びEEPROM(登録商標)などを有する。また、制御部100は、光源制御部101及び補正処理部102を含む。具体的に、制御部100は、前記ROM等に記憶されている制御プログラムに従った処理を前記CPUで実行することにより、光源制御部101及び補正処理部102として機能する。なお、光源制御部101及び補正処理部102は、電気回路で構成されていてもよい。
光源制御部101は、画像形成ユニット1〜4各々の光検出部66によるレーザー光の検出ごとに、予め設定された出射開始タイミングで各ラインの画像データに対応する光を画像形成ユニット1〜4各々に対応する光源61から出射させる。例えば、画像形成ユニット1の光検出部66でレーザー光が検出された場合、その検出時から予め設定された所定時間経過後から、画像形成ユニット1に対応する光源61から感光体ドラム31に、画像データの1ライン分のデータに対応するレーザー光が照射される。即ち、画像形成ユニット1〜4各々では、光検出部66によるレーザー光の検出タイミングにより感光体ドラム31における主走査方向の画像の書き出しタイミングが決まる。
補正処理部102は、第1温度検出部67及び第2温度検出部68による検出温度と環境温度検出部23によって検出される環境温度と予め設定された演算式とに基づいて画像形成ユニット1〜4各々における前記出射開始タイミングを補正する。具体的に、補正処理部102は、第1温度検出部67による検出温度の変化と第1温度検出部67及び第2温度検出部68による検出温度の差(温度勾配)と環境温度検出部23によって検出される環境温度とに基づいて前記出射開始タイミングのずれ量を算出し、前記ずれ量に基づいて前記出射開始タイミングを補正する。なお、第1温度検出部67及び第2温度検出部68による検出温度の差は、筐体60における温度勾配の指標となる値として用いられる。
また、補正処理部102は、前記演算式の内容を画像形成処理の開始時の加熱ヒーター35の稼動状況に応じて変更する。具体的に、前記演算式の内容を画像形成処理の開始前に加熱ヒーター35が稼動していた場合には、光走査装置6の周囲の温度が、加熱ヒーター35が稼動していなかった場合に比べて高くなる。そのため、補正処理部102は、前記演算式の内容を画像形成処理の開始前に加熱ヒーター35が稼動していた場合、加熱ヒーター35が稼動していなかった場合に比べて前記出射開始タイミングの補正量が小さくなるように前記演算式の内容を変更する。
本実施形態では、予め設定されたブラックの画像形成ユニット4により形成されるトナー像を基準としたときのマゼンタの画像形成ユニット3により形成されるトナー像のずれ量が前記出射開始タイミングのずれ量として算出される。ここで、画像形成装置10が備える二つの光走査装置6における温度変化に起因する筐体60の変形は同様に生じると考えられる。そのため、ブラック及びマゼンタのトナー像のずれ量を、シアンの画像形成ユニット2により形成されるトナー像を基準としたときのイエローの画像形成ユニット1により形成されるトナー像のずれ量として捉えることが可能である。従って、補正処理部102は、算出された前記出射開始タイミングずれ量に基づいて、画像形成ユニット2及び4を基準に画像形成ユニット1及び3における前記出射開始タイミングを変更することにより色ずれ補正を実現する。
前記演算式は、予め定められた基準時期における第1温度検出部67による検出温度を温度T0、現在の第1温度検出部67による検出温度を温度T1、現在の第2温度検出部68による検出温度を温度T2、現在の環境温度検出部23による検出温度を環境温度T3、前記出射開始タイミングのずれ量を算出色ずれ量d1、予め設定された係数をK1、K2、A1としたとき、下記(1)式で表される。
d1=A1/T3*(K1*(T1−T2)+K2*(T1−T0))・・・(1)
なお、前記演算式は、下記(2)式で表される式であってもよい。なお、係数A2は、予め設定された係数であり、係数A1と同じ値又は異なる値である。
d1=1/T3*(A1*K1*(T1−T2)+A2*K2*(T1−T0))・・・(2)
前記基準時期は、例えば画像形成装置10の電源投入時又は省電力モードからの復帰時などに前記制御部100によって実行されるカラーレジストレーションと称される色ずれ補正処理の実行時である。前記色ずれ補正処理では、例えば画像形成ユニット1〜4を用いて実際に中間転写ベルト5に所定のトナー像が形成され、濃度センサー等を用いて色ずれ量が検出された後、その色ずれ量に基づいて画像形成ユニット1〜4各々における前記出射開始タイミングが変更される。即ち、前記温度T0は、色ずれが生じていないときの第1温度検出部67における検出温度を示す値として設定されて制御装置100のRAM等に記憶され、画像形成装置10の電源OFF時又は省電力モードへの移行時などに消去される。
また、前記演算式に含まれる係数K1、係数K2は、予め行われる実験又はシミュレーションの結果に基づいて予め設定された定数である。ここで、図4〜図6を参照しつつ、係数K1及び係数K2の設定手法の一例について説明する。図4〜図6には、画像形成装置10により18分間の連続印刷を実行した後、間欠的に印刷を実行した際に実際に生じた色ずれ量を示す検出色ずれ量d2、及び第1検出部67及び第2検出部68により検出される温度T1及び温度T2が示されている。
また、図6には、上記(1)式に第1検出部67及び第2検出部68により検出される温度T1及び温度T2を代入して算出される算出色ずれ量d1と、その算出色ずれ量d1及び検出色ずれ量d2の差分(d2−d1)を示す補正後色ずれ量d3とが示されている。補正後色ずれ量d3は、算出色ずれ量d1に基づいて色ずれ補正が行われた場合に残存する色ずれ量の値を示す値である。
そして、図6に示されている表は、上記(1)式に基づく算出結果との関係を参照するために作成された表計算ソフトのデータを示す図である。そして、前記表計算ソフトでは、係数K1及び係数K2が任意に入力された場合に、算出色ずれ量d1及び補正後色ずれ量d3が自動的に算出されて表示される。
具体的に、図6では、係数K1が「0.55」に設定され、係数K2が「−0.10」に設定されている場合の算出結果が示されている。この係数K1及び係数K2の値は、図6に示される表計算ソフトのデータを用いて係数K1及び係数K2の値を変更しながら、算出色ずれ量d1と検出色ずれ量d2との差が最も小さくなる係数K1及び係数K2を探した結果として得られた値である。即ち、この係数K1及び係数K2の値は、補正後色ずれ量d3が最も小さくなるときの係数K1及び係数K2である。そして、画像形成装置10では、算出色ずれ量d1と検出色ずれ量d2との差が最も小さくなる係数K1及び係数K2の値が画像形成装置10の機種ごとに予め設定されて制御部100のROM等に記憶されている。
特に、画像形成装置10では、画像形成処理の開始前に加熱ヒーター35が稼動していた場合と画像形成処理の開始前に加熱ヒーター35が稼動していなかった場合との異なる状況で係数K1、K2の値が予め設定されている。具体的には、画像形成処理の開始前に加熱ヒーター35が稼動していた場合に対応する係数K1、K2として係数K11、K12が設定されている。また、画像形成処理の開始前に加熱ヒーター35が稼動していなかった場合に対応する係数K1、K2として係数21、K22が設定されている。例えば、加熱ヒーター35が稼動していた場合には、加熱ヒーター35が稼動していなかった場合に比べて、画像形成処理の実行時の筐体60の温度勾配が緩やかになる場合、筐体60の歪み量も小さく前記出射開始タイミングの補正量が小さくてよい。そのため、本実施形態において、係数K11は係数K21より小さく、係数K12は係数K22より小さい値である。
さらに、前記演算式には、環境温度T3が含まれており、環境温度T3によって前記出射開始タイミングの補正量が変化する。具体的に、前記演算式では、環境温度T3が高いほど補正処理部102による前記出射開始タイミングの補正量が小さくなり、環境温度T3が小さいほど補正処理部102による前記出射開始タイミングの補正量が大きくなる。また、係数A1及び係数A2は、環境温度T3を算出色ずれ量d1の算出時に反映させるために予め設定される値であり、係数A1及び係数A2の値に応じて環境温度T3の算出色ずれ量d1への影響度合いが変化する。
[画像形成制御処理]
続いて、図7を参照しつつ、画像形成装置10において制御部100で実行される画像形成制御処理について説明する。なお、制御部100は、例えば外部のパーソナルコンピューター等の情報処理装置から印刷ジョブを受信した場合に当該画像形成制御処理を実行する。
<ステップS1>
ステップS1において、制御部100は、画像形成装置10において前記カラーレジストレーションが実行されたときの第1温度検出部67による検出温度が温度T0として設定済みであるか否かを判断する。ここで、温度T0が設定済みでないと判断されると(S1:No)、処理はステップS2に移行し、温度T0が設定済みであると判断されると(S1:Yes)、処理はステップS3に移行する。
<ステップS2>
ステップS2において、制御部100は、第1温度検出部67を用いて走査レンズ64の温度T1を取得し、その温度T1を温度T0として設定する。即ち、この場合、前記演算式における温度T0に対応する前記基準時期は、当該画像形成処理の開始時となる。これにより、前記カラーレジストレーションが実行される前であっても、現在の温度を基準として、画像形成処理の実行による温度上昇を考慮して色ずれ補正が行われることになり、色ずれが抑制される。
<ステップS3>
ステップS3において、制御部100は、第1温度検出部67、第2温度検出部68、環境温度検出部23を用いて、現時点の走査レンズ64の温度T1、光検出部66の温度T2、及び環境温度T3を取得する。温度T1及び温度T2は、画像形成装置10における画像形成処理の実行に伴って徐々に上昇し、画像形成終了後には徐々に低下する。
<ステップS4>
ステップS4において、制御部100は、前記画像形成処理の実行前に加熱ヒーター35が稼動していたか否かを判断する。ここで、加熱ヒーター35が稼働していたと判断されると(S4:Yes)、処理はステップS41に移行し、加熱ヒーター35が稼働していなかったと判断されると(S4:No)、処理はステップS5に移行する。例えば、画像形成装置10では、前記ヒーター機能が有効に設定されている場合に、画像形成処理の開始前に加熱ヒーター35が稼動し、前記ヒーター機能が無効に設定されている場合に、画像形成処理の開始前に加熱ヒーター35が稼動しないことになる。そのため、ステップS4では、前記ヒーター機能の有効又は無効に応じて、前記画像形成処理の実行前における加熱ヒーター35の稼動の有無が判断されてもよい。また、ステップS4では、前記画像形成処理の実行直前の予め設定された所定期間以上前から加熱ヒーター35が稼動していたか否かが判断されてもよい。前記所定期間は、加熱ヒーター35の加熱動作により前記演算式で係数K21、K22を用いることが適切な温度まで上昇したか否かを判断するための指標として予め設定される時間である。
なお、本実施形態では、光走査装置6の周囲の温度の高低に影響のあるヒーターとして加熱ヒーター35を例に挙げて説明する。一方、加熱ヒーター35は、例えば給紙カセット21又は給紙部22などにおける画像転写前のシートを加熱するヒーターであってもよい。この場合、加熱ヒーター35は、光走査装置6及び給紙カセット21の間などに配置される。なお、感光体ドラム31を加熱する加熱ヒーター35と画像転写前のシートを加熱する加熱ヒーター35とが共に設けられている場合には、ステップS4において、少なくともいずれか一方の加熱ヒーター35が稼動中であったか否かが判断されることが考えられる。
<ステップS41>
ステップS41において、制御部100は、前記演算式で用いられる係数K1を係数K11に設定し、係数K2を係数K12に設定する。なお、係数K1及び係数K2のいずれか一方のみを変更することも他の実施形態として考えられる。
<ステップS5>
一方、ステップS5において、制御部100は、前記演算式で用いられる係数K1を係数K21に設定し、係数K2を係数K22に設定する。なお、係数K1及び係数K2のいずれか一方のみを変更することも他の実施形態として考えられる。
このように、前記画像形成制御処理では、制御部100が、画像形成処理の開始時における加熱ヒーター35の稼働状況に応じて係数K1及び係数K2の値を変更して前記演算式の内容を変更することにより、前記出射開始タイミングの補正量を変更する。なお、係る処理は制御部100の補正処理部102によって実行される。これにより、画像形成処理の開始時における加熱ヒーター35の稼働状況によって変化する光走査装置6の周囲の温度が考慮されて前記演算式によって高い精度で算出色ずれ量d1が算出されるため、前記出射開始タイミングの補正制度が高まる。
<ステップS6>
ステップS6において、制御部100は、第1温度検出部67及び第2温度検出部68から取得された温度T1及び温度T2と、環境温度検出部23から取得された環境温度T3と、上記(1)式で表れた演算式とに基づいて、算出色ずれ量d1を算出する。これにより、現時点で画像形成ユニット1〜4各々によってカラー画像が形成される際に生じる色ずれ量が推定される。
<ステップS7>
ステップS7において、制御部100は、前記ステップS6で算出された算出色ずれ量d1に基づいて画像形成ユニット1〜4各々における前記出射開始タイミングを補正する。なお、係る処理は制御部100の補正処理部102によって実行される。具体的に、本実施形態において、補正処理部102は、画像形成ユニット1〜4のうち画像形成ユニット1及び画像形成ユニット3の前記出射開始タイミングを算出色ずれ量d1に基づいて変更する。なお、前記出射開始タイミングは、光検出部66によるレーザー光の検出時からの経過時間によって定められる。
<ステップS8>
ステップS8において、制御部100は、前記ステップS7で補正された前記出射開始タイミングに基づいて、画像形成ユニト1〜4を用いて前記印刷ジョブにおける1回(1枚)の画像形成処理を実行する。より具体的に、前記画像形成処理には、制御部100が、画像形成ユニット1〜4各々について、光検出部66によるレーザー光の検出ごとに、前記出射開始タイミングで各ラインの画像データに対応する光を光源61から出射させる処理が含まれる。なお、係る処理は制御部100の光源制御部101によって実行される。
<ステップS9>
その後、ステップS9において、制御部100は、前記印刷ジョブが終了したか否かを判断する。ここで、前記印刷ジョブが終了するまでの間は(S9:No)、処理が前記ステップS3に戻され、前記印刷ジョブが終了すると(S9:Yes)、当該色ずれ補正処理が終了する。即ち、前記ステップS3〜S7における前記出射開始タイミングの補正は、前記印刷ジョブが実行されている間、1回の画像形成処理ごとに実行される。なお、前記ステップS3〜S7の処理は、例えば予め設定された数回〜数十回(数枚〜数十枚)の画像形成処理ごとに実行されることも他の実施形態として考えられる。
このように、画像形成装置10では、印刷ジョブの実行中に画像形成装置10内の温度が徐々に上昇する場合であっても、印刷ジョブの途中で画像形成処理を中断して前記カラーレジストレーションを実行することなく、前記演算式に基づく色ずれ補正により色ずれが抑制される。また、印刷ジョブの終了後には画像形成装置10内の温度が徐々に低下することになるが、この途中で印刷ジョブが実行される場合であっても前記カラーレジストレーションを実行することなく、前記演算式に基づく色ずれ補正により色ずれが抑制される。
そして、画像形成装置10では、第1温度検出部67及び第2温度検出部68により検出された温度T1及び温度T2と上記(1)式で表される演算式とに基づいて算出色ずれ量d1が算出され、算出色ずれ量d1に基づく色ずれ補正が実行される。従って、例えば温度上昇時及び温度低下降時などの状況に応じた個別の補正テーブルを用いることなく、走査光の主走査方向における位置ずれが高い精度で補正される。また、画像形成装置10では、画像形成装置10が設置されている場所の環境温度T3及び加熱ヒーター35の稼働状況(光走査装置6の周囲の温度)などに起因する色ずれ量の変化も考慮されるため、走査光の主走査方向における位置ずれがより高い精度で補正される。
ここに、図8は、画像形成装置10において補正処理部102による色ずれ補正処理が実行されない場合のブラックの画像に対するマゼンタの画像の色ずれ量を示す図である。また、図9は、画像形成装置10において補正処理部102による色ずれ補正処理が実行された場合のブラックの画像に対するマゼンタの画像の色ずれ量を示す図である。なお、図8及び図9における色ずれ量は、主走査方向における左端部、中央部、右端部における色ずれ量の平均値である。図8に示されているように、前記色ずれ補正処理が実行されない場合は最大で約3画素の色ずれが生じていた。これに対し、図9に示されているように、前記色ずれ補正処理が実行された場合は約1画素以下まで色ずれが抑制された。
また、本実施形態では、二つの光走査装置6において、一方の光走査装置6に一つの第1温度検出部67が設けられ、他方の光走査装置6に一つの第2温度検出部68が設けられている。これにより、光走査装置6各々には、一つの温度検出部が設けられることになるため、光走査装置6各々に搭載される回路基板を共通化することが可能である。なお、前記回路基板は、例えば光源61が搭載される回路基板又はモーター63の駆動回路が搭載される回路基板と共通の回路基板である。
一方、他の実施形態として、二つの光走査装置6において、複数のfθレンズ64に対応する複数の第1温度検出部67が設けられ、複数の光検出部66に対応する複数の第2温度検出部68が設けられる構成も考えられる。この場合、例えば画像形成ユニット1〜4各々について上記(1)式における係数K1及び係数K2が個別されており、補正処理部102が、画像形成ユニット1〜4に対応する第1温度検出部67及び第2温度検出部68各々に基づいて画像形成ユニット1〜4における色ずれ量を個別に算出することが考えられる。そして、補正処理部102は、画像形成ユニット1〜4各々における前記出射開始タイミングを変更することにより色ずれ補正を実現することが考えられる。これにより、第1温度検出部67及び第2温度検出部68各々が一つである場合に比べて精度の高い色ずれ補正が実現される。
ところで、本実施形態で説明した第1温度検出部67及び第2温度検出部68各々の位置は、fθレンズ64及び光検出部66各々の近傍であれば、図2に示す位置に限らない。例えば、第1温度検出部67の位置は、fθレンズ64の温度の検出に適した位置であれば他の位置であってもよい。例えば、fθレンズ64から見てポリゴンミラー62とは反対側であってレーザー光に干渉しない位置に設けられることが考えられる。これにより、ポリゴンミラー62の熱の影響の少ない位置で、第1温度検出部67によりfθレンズ64の温度を検出することが可能である。その他、第1温度検出部67は、ポリゴンミラー62とfθレンズ64との間であってレーザー光に干渉しない位置に設けられてもよい。
また、本実施形態では、第2温度検出部68によって光検出部66の温度が検出される場合について説明した。一方、光走査装置6には、ポリゴンミラー62による光の走査経路上の予め定められた位置に入射する光を光検出部66に向けて反射させる検出用反射ミラーが設けられることがある。この場合、第2温度検出部68は、前記検出用反射ミラーの温度を検出可能な位置に配置されており、光検出部66の温度に代えて前記検出用反射ミラーの温度が用いられることが考えられる。
さらに、第1温度検出部67が検出する温度も走査レンズ64の温度に限らない。具体的に、第1温度検出部67及び第2温度検出部68の配置は、光走査装置6の筐体60の温度勾配を検出することが可能であればよい。例えば、第1温度検出部67及び第2温度検出部68が、光走査装置6の中央近傍及び外周近傍などの離間する位置に設けられることが考えられる。さらに、第1温度検出部67及び第2温度検出部68各々の数は一つに限らず複数であってもよい。即ち、光走査装置6において離間する合計3箇所以上の位置に第1温度検出部67又は第2温度検出部68が設けられることが考えられる。
なお、本実施形態では、補正処理部102が、環境温度T3と加熱ヒーター35の稼働状況との両方に応じて補正内容を変更する場合について説明した。一方、補正処理部102が、環境温度T3と加熱ヒーター35の稼働状況とのいずれか一方に応じて補正内容を変更することも他の実施形態として考えられる。例えば、前記ステップS4、S41、S5が省略され、係数K1及びK2が一定であることが考えられる。また、ステップS6において、環境温度T3が考慮されない下記の式(3)に基づいて算出色ずれ量d1が算出されることが考えられる。
d1=K1*(T1−T2)+K2*(T1−T0)・・・(3)
さらに、光走査装置6の周囲の温度は、前記画像形成処理の開始前に加熱ヒーター35が稼動していた加熱時間の長さによって変化する。そこで、前記加熱時間の長さが前記演算式の結果に反映されることが他の実施形態として考えられる。例えば、ステップS6において、下記の式(4)又は式(5)に基づいて算出色ずれ量d1が算出されることが考えられる。なお、t1は前記画像形成処理の開始前に加熱ヒーター35が稼動していた加熱時間の長さであり、B1及びB2は予め設定された係数である。
d1=B1/t1*(K1*(T1−T2)+K2*(T1−T0))・・・(4)
d1=1/t1*(B1*K1*(T1−T2)+B2*K2*(T1−T0))・・・(5)
1〜4:画像形成ユニット
5 :中間転写ベルト
6 :光走査装置
7 :二次転写ローラー
8 :定着装置
9 :排紙トレイ
10:画像形成装置
60:筐体
61:光源
62:ポリゴンミラー(光走査部材)
63:モーター(駆動部)
64:fθレンズ(走査レンズ)
65:反射ミラー
66:光検出部
67:第1温度検出部
68:第2温度検出部
100:制御部
101:光源制御部
102:補正処理部

Claims (9)

  1. 光源と、
    前記光源から出射される光を走査させる光走査部材と、
    前記光走査部材による光の走査経路上の予め定められた位置に入射する光を検出する光検出部と、
    前記光検出部による光の検出ごとに、予め設定された出射開始タイミングで各ラインの画像データに対応する光を前記光源から出射させる光源制御部と、
    前記光走査部材により走査される光を像担持体上で等速走査させる走査レンズと、
    前記光源、前記光走査部材、前記光検出部、及び前記走査レンズが配置される筐体と、
    前記筐体の温度勾配を検出する温度勾配検出部と、
    環境温度を検出する環境温度検出部と、
    前記温度検出部によって検出される温度勾配と前記環境温度検出部によって検出される環境温度と予め設定された演算式とに基づいて前記出射開始タイミングを補正する補正処理部と、
    を備え
    前記温度勾配検出部が、前記走査レンズの温度を検出する第1温度検出部と、前記光検出部の温度を検出する第2温度検出部とを含む画像形成装置。
  2. 光源と、
    前記光源から出射される光を走査させる光走査部材と、
    前記光走査部材による光の走査経路上の予め定められた位置に入射する光を検出する光検出部と、
    前記光検出部による光の検出ごとに、予め設定された出射開始タイミングで各ラインの画像データに対応する光を前記光源から出射させる光源制御部と、
    前記光走査部材により走査される光を像担持体上で等速走査させる走査レンズと、
    前記光源、前記光走査部材、前記光検出部、及び前記走査レンズが配置される筐体と、
    前記筐体の温度勾配を検出する温度勾配検出部と、
    環境温度を検出する環境温度検出部と、
    前記温度検出部によって検出される温度勾配と前記環境温度検出部によって検出される環境温度と予め設定された演算式とに基づいて前記出射開始タイミングを補正する補正処理部と、
    を備え、
    前記温度勾配検出部が、前記筐体の中央部近傍に配置され当該筐体の中央部近傍の温度を検出する第1温度検出部と、前記光検出部の温度を検出する第2温度検出部とを含む画像形成装置。
  3. 前記演算式は、前記環境温度が高いほど前記補正処理部による前記出射開始タイミングの補正量が小さくなる請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記補正処理部は、前記第1温度検出部による検出温度の変化と前記第1温度検出部及び前記第2温度検出部による検出温度の差と前記環境温度検出部によって検出される環境温度とに基づいて前記出射開始タイミングのずれ量を算出し、前記ずれ量に基づいて前記出射開始タイミングを補正する請求項1〜3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 予め定められた基準時期における前記第1温度検出部による検出温度をT0、現在の前記第1温度検出部による検出温度をT1、現在の前記第2温度検出部による検出温度をT2、現在の前記環境温度検出部による検出温度をT3、前記出射開始タイミングのずれ量をd1、予め設定された係数をK1、K2、A1としたとき、
    前記補正処理部は、下記(1)式に基づいて、前記出射開始タイミングのずれ量d1を算出する請求項に記載の画像形成装置。
    d1=A1/T3*(K1*(T1−T2)+K2*(T1−T0))・・・(1)
  6. 予め定められた基準時期における前記第1温度検出部による検出温度をT0、現在の前記第1温度検出部による検出温度をT1、現在の前記第2温度検出部による検出温度をT2、現在の前記環境温度検出部による検出温度をT3、前記出射開始タイミングのずれ量をd1、予め設定された係数をK1、K2、A1、A2としたとき、
    前記補正処理部は、下記(2)式に基づいて、前記出射開始タイミングのずれ量d1を算出する請求項に記載の画像形成装置。
    d1=1/T3*(A1*K1*(T1−T2)+A2*K2*(T1−T0))・・・(2)
  7. 複数の画像形成ユニットと、複数の前記画像形成ユニットに対応する複数の前記走査レンズと、複数の前記画像形成ユニットに対応する複数の前記光検出部とを備え、
    前記第1温度検出部が、複数の前記走査レンズのいずれか一つの温度を検出し、
    前記第2温度検出部が、複数の前記光検出部のいずれか一つの温度を検出し、
    前記補正処理部が、前記第1温度検出部及び前記第2温度検出部による検出温度と前記
    演算式とに基づいて、複数の前記画像形成ユニットにおける前記出射開始タイミングを補正する請求項に記載の画像形成装置。
  8. 複数の画像形成ユニットと、複数の前記画像形成ユニットに対応する複数の前記走査レンズと、複数の前記画像形成ユニットに対応する複数の前記光検出部とを備え、
    前記第1温度検出部が、複数の前記画像形成ユニットのいずれか一つの前記筐体の中央部近傍に配置され当該筐体の中央部近傍の温度を検出し、
    前記第2温度検出部が、複数の前記光検出部のいずれか一つの温度を検出し、
    前記補正処理部が、前記第1温度検出部及び前記第2温度検出部による検出温度と前記
    演算式とに基づいて、複数の前記画像形成ユニットにおける前記出射開始タイミングを補正する請求項に記載の画像形成装置。
  9. 複数の像担持体に対応する前記走査レンズを備える二組の光走査装置を備え、
    前記第1温度検出部が、一方の前記光走査装置に設けられており、前記第2温度検出部が、他方の前記光走査装置に設けられている請求項又はに記載の画像形成装置。
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