JP6456012B2 - 太陽電池を用いた雪止め構造 - Google Patents

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Description

本発明は、太陽電池表面の雪を裏面空間に導くと共に該裏面空間にて雪を円滑に溶かすことができる太陽電池を用いた雪止め構造に関する。
太陽電池を屋根上に設置或いは屋根材として敷設した場合、降雪等による積雪に対し、以下のような対策が取られている。
例えば特許文献1には、太陽電池モジュールの上面にポリカーボネート等の透明部材からなる雪止め具を配置することが記載され、特許文献2には、太陽電池瓦1の軒側に固定した横フレーム2bに雪止め具5を固定する構成が記載され、特許文献3には、太陽電池モジュール10の水下側に雪止部材160を配設した構造が記載され、特許文献4には、雪止部1b及び回転防止部bcを有する雪止め部材1を、フレーム部材3を介して太陽電池モジュール2に固定する構成が記載され、特許文献5には、上方に突条の三角頂部を有する雪止め具65を取り付ける構造が記載されている。
特開2000−17800号公報 特許第3700646号公報 特開2009−299451号公報 特開2006−278671号公報 特開2005−133503号公報
しかしながら、前記特許文献1〜5等に記載の提案では、雪止め具で雪の滑落を防ぐものであるが、雪の滑落を防ぐことにより積雪部分が太陽電池の受光面積を減少させ、その結果、発電量の低下に繋がるという問題があった。なお、前記特許文献1では、雪止め具の遮光を考慮して透明部材を用いたものの、雪止め具にて堰き止められる積雪の遮光については考慮されていなかった。
そこで、本発明は、太陽電池表面の雪を裏面空間に導くと共に該裏面空間にて雪を円滑に溶かすことができる太陽電池を用いた雪止め構造を提案することを目的とする。
本発明は、上記に鑑み提案されたもので、屋根上に太陽電池を軒棟方向に複数配設して構築される雪止め構造であって、雨仕舞性能を有する下層材にて形成される屋根面上に太陽電池を屋根勾配に略平行かつ平坦状に敷設すると共に、前記屋根面前記太陽電池裏面間には軒棟方向に連続する空間が形成され、軒棟方向に隣り合う前記太陽電池は、一定間隔の開口部を介して配設され、該開口部によって前記太陽電池表面と前記裏面空間とが連通しており、前記開口部に起立状部を設けたことを特徴とする雪止め構造に関するものである。
また、本発明は、屋根上に太陽電池を軒棟方向に複数配設して構築される雪止め構造であって、雨仕舞性能を有する下層材にて形成される屋根面上前記太陽電池を屋根勾配に略平行かつ平坦状に敷設すると共に、前記屋根面前記太陽電池裏面間には軒棟方向に連続する空間が形成され、軒棟方向に隣り合う前記太陽電池は、一定間隔の開口部を介して配設され、該開口部によって前記太陽電池表面と前記裏面空間とが連通しており、軒棟方向に隣り合う前記太陽電池のうち、軒側に配設される前記太陽電池の水上側端に起立状部を設けたことを特徴とする雪止め構造をも提案する。
本発明の太陽電池を用いた雪止め構造は、屋根上に敷設した太陽電池表面の雪を開口部へ、又は開口部から裏面空間へ落とすことができ、該開口部又は該裏面空間にて落とした雪を円滑に溶かすことができる。
即ち軒棟方向の太陽電池間に一定間隔の開口部を設けることで、太陽電池上を滑落する雪を開口部へ落とすことができる。或いは、開口部から更に裏面空間へ落とすことができる。そのため、雪の堰き止めが生じず、該堰き止め(にて遮光されること)による効率低下を防ぐ。また、太陽電池の裏面空間は高温になるので、開口部へ落ちた雪又は裏面空間に落ちた雪を円滑に溶かすことができる。しかも太陽電池の温度上昇を抑えることは、太陽電池の発電効率の低下を防ぐ意義があるので、本来は廃棄されるだけの雪を効率よく利用することができる。その際、開口部に起立状部を設けたので、棟側から滑落してきた雪を開口部へ確実に落とす役割を果たし、また裏面空間の温められた空気を開口部から太陽電池の表面側へ放出することにより、融雪に寄与し、更には裏面空間を適度な温度に保持することができ、表面側の積雪を滑落し易い状態とする役割も果たす。
また、起立状部を、軒側に配設される太陽電池の水上側端に設けた態様では、雪を導くための開口部の幅が最も有効に利用される。
(a)折板屋根上に太陽電池を敷設した雪止め構造の実施例を示す平面図、(b)その側断面図、(c)その正断面図である。 (a)本発明における開口部及び起立状部の役割を模式的に示すものであって、雪の滑落に対する役割を示す側断面図、(b)風の流れに対する役割を示す側断面図である。 (a)〜(g)起立状部の実施バリエーションを示す断面図である。 (a)起立状部が固定部材と一体タイプの一実施例を示す側断面図、(b)その斜視図、(c)他の一実施例を示す側断面図である。 (a)起立状部が固定部材に取付タイプの一実施例を示す側断面図、(b)その起立状部が連続する斜視図、(c)その起立状部がピース材である斜視図、(d)他の一実施例を示す側断面図、(e)その斜視図である。 (a)起立状部が固定部材に取付タイプの他の一実施例を示す側断面図、(b)その斜視図、(c)他の一実施例を示す側断面図、(d)その斜視図、(e)他の一実施例を示す側断面図、(f)その斜視図である。 (a)固定部材と共に起立状部が下層材に取り付けられる一実施例の斜視図、(b)その側断面図である。
本発明の太陽電池を用いた雪止め構造は、太陽電池を軒棟方向に複数配設して構築される雪止め構造であって、雨仕舞性能を有する下層材上に太陽電池を敷設すると共に、下層材と太陽電池裏面間には空間が形成され、軒棟方向に隣接する太陽電池は、一定間隔の開口部を介して配設され、該開口部によって太陽電池表面と裏面空間とが連通しており、軒棟方向に隣接する太陽電池のうち、棟側に配設される太陽電池の水下側端より水下側に起立状部を設けたことを特徴とする。
この構成により、太陽電池表面の雪を裏面空間に導くと共に該裏面空間にて雪を円滑に溶かすことができる。
また、起立状部を、軒側に配設される太陽電池の水上側端に設けた場合には、雪を導くための開口部の幅が最も有効に利用され、棟側から滑落してきた雪を起立状部で確実に開口部から落とすことができる。
本発明に用いる太陽電池は、結晶系等の太陽電池セルをガラス等に積層させてモジュール化したものであっても、アモルファス等の薄膜のものであってもよく、薄膜等にあっては、基材となる金属板等に一体化してシート状(板状)或いはボード状にしたものであってもよい。
また、太陽電池は、上記のモジュール、シート、ボード等をそのまま敷設するものでも、周縁に枠体(フレーム)を配して敷設するものでもよい。また、発電量を増大させるために両面受光(発電)型の太陽電池を用いてもよく、この場合、太陽電池の下方に反射部を介在させればよく、下層材が兼用するものでも別途設けるものでもよい。
隣接する太陽電池間に形成される一定間隔の開口部は、少なくとも流れ方向に交わる方向、望ましくは直交する方向に形成される。この開口部は、太陽電池表面と裏面空間とを連通するものであって、太陽電池上を滑落する雪をこの開口部へ落とすことができ、或いは更に開口部から太陽電池の裏面空間へ落とすことができる。
なお、この開口部には、パンチング、メッシュ、網等の空気の流れを阻害しないものであればごみ等の侵入を防止する部材を配してもよい。
起立状部は、従来の雪止め具等と異なるのは、流れ方向に滑落してくる雪を堰き止めるのではなく、開口部へ落とす、又は開口部から更に裏面空間へ落とす役割を果たものであり、更には該起立状部に当たった風が上方に乱流を起こして開口部上端を減圧状態とし、裏面空間にて温められた空気を表面側へ吸い出すように排出する役割をも果たす。この起立状部は、軒棟方向に隣接する太陽電池のうち、棟側に配設される太陽電池の水下側端より水下側に設けるものであり、全ての隣接する太陽電池間に設けるものでも、一部に、例えば太陽電池の敷設範囲の軒端周辺であったり、軒棟方向に一定間隔(太陽電池の一枚おき等)に設けるものでもよい。また、起立状部は、太陽電池の辺に対して全長に亘って設けるものでも、一箇所或いは複数箇所に部分的に設けるものであってもよい。また、隣接する複数の太陽電池に跨がるように設けるものであってもよい。更に、起立状部は、パネル表面に対して略鉛直状でも、内側、外側への傾斜状でもよい。
また、起立状部は、枠体に予め一体ものでも、別体からなる起立状部をビス、ボルト・ナット等の締着や嵌合、係合、接着或いはこれらを併用して枠体に取り付けるものでもよい。或いは太陽電池を取り付け固定する枠体以外の固定部材に一体に設けても或いは上記と同様に別体からなる起立状部を取り付けるものでも、さらに別体を固定部材と共締めしてもよい。さらに、起立状部は、開口部の流れ(長さ)方向に交わる方向に設ける。
前記開口部に固定部材を取り付ける場合、この固定部材は、下層材上に太陽電池を取り付けるための部材であって、言い換えれば、隣接する太陽電池の両方又は一方の側端を保持する保持部と、下層材への固定部とを備える部材と規定でき、この固定部材に起立状部を取り付ける構成としては以下の態様がある。
この固定部材としては、単一部材からなるものでも複数部材にて構成されるものでもよく、隣接する太陽電池に跨る(跨って固定する)ものでもそれぞれ個別に固定するものでもよく、特に起立状部について分類すると、〔1〕一体タイプ、〔2〕固定部材に取付(係合又は締着)タイプ、〔3〕固定部材と別体タイプがある。
〔1〕一体タイプは、下層材に直接締着され、パネル保持を兼ねる仕様であり、固定部材はピース材でも、通し材でもよく、通し材の場合には、底面(固定部分)等に裏面空間と連通させる孔を設けたり、底部を固定部のみの形状(或いは固定箇所以外を切除した形状)にしても、起立部の一部を切除したものでもよい。
〔2〕固定部材に取付(係合又は締着)タイプは、予め別部品として作製した起立状部を、係合又は締着にて固定部材に一体的に取り付けられるものであり、固定部材を下層材に固定することで間接的に下層材に起立状部が固定される。
〔3〕固定部材と別体タイプは、予め別部品として作製した起立状部を、下層材に固定部材と取り付ける際に同時に固定(締着)されるか、もしくは固定部材と共締めされるものである。
前記両面受光型のセルの下方に設けられる反射部は、太陽光を反射させてセルの裏面側へ太陽光を照射するものであって、例えば全面に設けるものであっても部分的に設けるものであってもよい。材質等にあっても、鉄、ステンレス、アルミ等の鋼板や銅板、或いは表面処理鋼板や塩ビ等の被覆鋼板でもよく、板状、フィルム状であってもよい。また、硬質樹脂板や樹脂シート、アスファルト等の含浸シートであってもよい。上記反射部は、白、シルバー等に塗装されたものでも、反射性(光沢を含む)のトップコートを施したものであってもよく、表面に鏡面仕上げを施したもの、これらの態様を複数兼ねるものであってもよい。さらに、反射部は、略平坦状のものであっても、角波状、円弧状であってもよい。また、新設・既設屋根上に両面受光型モジュールを配設する場合、上述のような反射部を別途に又は新規に用いるものであってもよいし、対象領域に相当する領域上に反射性能を有する塗料等を塗布して反射部を形成するものでもよい。
また、反射部(材)を別途設ける場合、横桟又は縦桟の配設間隔に配する態様でも、太陽光を反射する部分(面板部)についても、平坦状でも、連続(角)波状でもよい。なお、この反射部を横桟又は縦桟の配設間隔に配する態様では、端縁を立ち上げ、縦桟間又は横桟間に嵌め付けるもの、縦残又は横桟等に係止させてもよく、ビス等で固定するものであってもよい。
本発明の太陽電池を用いた雪止め構造は、雨仕舞機能を有する下層材上に空間を介して敷設させるものである。
雨仕舞機能を有する下層材は、既存の瓦、スレート、金属等の公知の屋根でも、新たに敷設される瓦、スレート、金属等からなる屋根でも、太陽電池の裏面側に屋根としての雨仕舞性能を有するものであれば、その仕様を問うものではなく、例えば塩ビ等の防水シートからなる防水層でもよい。また、金属等によって構成される既存もしくは新設の屋根は、横葺き状、縦葺き(瓦棒葺き、平滑状等)、折板等の如何なるものでもよい。
これらの下層材を構成する部材に直接太陽電池を取り付けてもよいし、各種の取付金具や取付架材、持出金具、横桟、縦桟等の取付具を介して太陽電池を取り付けるようにしてもよい。即ち本発明における下層材としては、下側屋根、又はそれに取り付ける取付材をも含むものである。
図1(a)、(b)、(c)に示す本発明の第1実施例は、雨仕舞性能を有する下層材である折板屋根上に太陽電池1を複数配列して構築される雪止め構造であり、下層材と太陽電池1裏面間に空間11が形成され、軒棟方向に隣接する太陽電池1,1は、一定間隔の開口部2を介して配設され、該開口部2によって太陽電池1表面と裏面空間11とが連通しており、軒棟方向に隣接する太陽電池1,1のうち、棟側に配設される太陽電池1の水下側端より水下側に起立状部3を設けた構成である。
なお、図1(a)、(b)における雪(S)の滑落方向は図面に矢印にて示すように上から下へであり、風(W)の流れ方向は図面に白抜き矢印にて示すように下から上へであり、これらに対する開口部2及び起立状部3の役割を図2に示した。
図2(a)では、右側から左側へ雪が滑落する、即ち右側が棟で、左側が軒を指す。
図示するように雪(S)は、右側から左側へ滑落し、一部は点線で示すように起立状部3に衝突した後、開口部2から裏面空間11へ落ちる。
図2(b)では、左から右側へ風が吹く、即ち屋根への吹き上げ風を想定すると、左側が軒で、右側が棟を指す。
図示するように風(W)が左方から右方に向かって吹くと、起立状部3に当たった風が点線で示すように上方に乱流を起こし、開口部2上端を減圧状態とするため、裏面空間11の空気が表面側へ吸い出される。
これらの図2(a)でも図2(b)でも右側が棟で左側が軒を指し、雪(S)は開口部2から裏面空間11に導かれ、裏面空間11の空気は表面10で排出されることが明らかになった。
そのため、開口部2は、滑落する雪(W)を裏面空間11へ導く導入口としても、裏面空間11にて温められた空気をそこから外部(表面10側)へ排出する排出口としても作用するものであり、起立状部3は、前者において雪の案内片として、後者においては風の案内片として作用する。
したがって、この雪止め構造では、太陽電池1表面10の雪を裏面空間11に導くと共に該裏面空間11にて雪を円滑に溶かすことができる。
より具体的には、軒棟方向の太陽電池1,1間に一定間隔の開口部2を設けることで、太陽電池1上を滑落する雪(W)を開口部2から太陽電池1の裏面空間11に落とすことができ、太陽電池1上への積雪(にて遮光されること)による効率低下を防ぐことができる。
また、太陽電池1の裏面空間11は高温になるので、裏面空間11に落ちた雪を円滑に溶かすことができる。
さらに、起立状部2は、雪を裏面空間11へ導く作用を果たすばかりでなく、裏面空間11の温められた空気を太陽電池1の表面10側へ放出することにより、裏面空間11を適度な温度に保持することができ、表面10側の積雪を滑落し易い状態とする役割も果たす。
また、この第1実施例では、起立状部3を、軒側に配設される太陽電池1の水上側端に設けたので、雪を導くための開口部2の幅が最も有効に利用される。
また、前記図1における太陽電池1を取り付ける下層材としての折板屋根は、雨仕舞性能を有する下層材であり、躯体5A上にタイトフレームである下部保持部材5B及び上部保持部材5Cを固定し、完全嵌合式の縦葺き外装材5Dを敷設し、その両端を前記上部保持部材5Cに嵌合させると共に、キャップ5Eを嵌合させてなる折板屋根を用いた。更に、この下層材(折板屋根)に、左右一対の取付架材5Eを固定し、その頂部(上面部)を太陽電池1の受部として用いた。
図3は、起立状部3のバリエーションを示すものであり、より詳しくは、起立状部3と太陽電池1を構成する枠体(フレーム)12a〜12iとの取付バリエーションを示すものである。
図3(a)〜(c)は、枠体12に取付部121a〜121cを設け、該取付部121a〜121cに対し、起立状部3a〜3cを嵌合状に取り付ける態様であって、ピース材でも連続材でもよい。
図3(a)に示す取付部121aは、側方に突出する凸状の被嵌合部であり、それに対して起立状部3aには側方が開放する得凹状の嵌合部31aが設けられ、取付部121aと嵌合部31aとを嵌合させて起立状部3aを枠体12aに取り付けている。
図3(b)に示す取付部121bは、側方に開放する凹状の被嵌合部であり、それに対して起立状部3bには側方に突出する凸状の嵌合部31bが設けられ、取付部121bと嵌合部31bとを嵌合させて起立状部3bを枠体12bに取り付けている。
図3(c)に示す取付部121cは、上方に開放する凹状の被嵌合部であり、それに対して起立状部3cには下方に突出する凸状の嵌合部31cが設けられ、取付部121cと嵌合部31cとを嵌合させて起立状部3cを枠体12cに取り付けている。
図3(d)に示す取付部121dは、嵌合するための構成を有していないが、側面が平坦状であり、それに対して起立状部3dを沿わせて接着又はビス打ち等で固定して取り付ける態様であり、同様にピース材でも連続材でもよい。
図3(e)〜(g)は、枠体(12e〜12g)自体に起立状部(123e〜123g)を太陽電池1の辺に対して全長に亘って一体的に設ける構成であり、図3(e)は枠体12eに設けた起立状部123eが内側へ傾斜しており、図3(f)は枠体12fに設けた起立状部123fが外側へ傾斜しており、図3(g)は枠体12gに設けた起立状部123gが略鉛直状に延在している構成である。
図4(a)、(b)に示す実施例、図4(c)に示す実施例は、前記〔1〕一体タイプである起立状部43a〜43b(固定部材4)のバリエーションを示す。
前述のようにこの〔1〕一体タイプは、下層材5に直接締着され、太陽電池1の保持を兼ねる仕様であり、固定部材4Aは通し材としたが、底面(固定部分)等に裏面空間11と連通させる孔を設けたので、凹状の開口部2に落とした雪が表面からの熱(日射)及び裏面空間11からの暖かな空気にあたることで融雪が促進される。
なお、図4の上端に示すように、流れ方向をSで示す白抜き矢印で示し、吹き上げ風である風向き方向をWで示す白抜き矢印で示した。また、各固定部材4A,4Bにおいて、保持部は41、固定部は42(固定具は42b)と表記した。
図4(a)、(b)の実施例は、固定部材4Aが逆略ハット状のアルミ等の押し型材であって、隣接する太陽電池1,1の端縁(枠体12の上面)を押さえる横片が保持部41であり、下方へ窪む底部が下層材5に固定具(ボルトナット)42bにて固定(締着)する固定部42であり、水下側(図面左側)の縦片を上方へ延在させて起立状部43aが形成されている。
前記固定部42には、固定具42bを挿通させるための孔421が長さ方向に複数形成されており、通し材とした場合の裏面空間11と連通させる孔を兼ねている。また、水下側の保持部31の長さ方向に、裏面空間11と連通する孔411が複数形成され、該孔411から裏面空間11の空気を排出することができるようにした。
なお、前記実施例における太陽電池1としては、周囲に枠体12を配した構成のものを用いたが、この枠体12には図示しないが、空気の流通を可能とする孔を開設して用いてもよい。
図4(c)の実施例は、前記実施例に比べて開口部2'の幅が広く、隣接する左右の固定部材4B,4'が異なるものであり、開口部2'の左側には、起立状部を有しない通常の固定部材4'を配し、開口部2'の左側には、前記実施例における固定部材4Aの左方部分と形状が略同一の(起立状部43bを有する)固定部材4Bを配している。図中、符号20は、左右の固定部材4B,4'の間隔を示す。
図5及び図6に示す実施例は、前記〔2〕固定部材に取付(係合又は締着)タイプである起立状部43c〜43gのバリエーションを示す。
前述のようにこの〔2〕固定部材に取付(係合又は締着)タイプは、予め起立状部43c〜43gを備える別部品として作製した第2固定部材4C〜4Gを、本体40C〜40Gに係合又は締着にて一体的に取り付けられるものであり、本体40C〜40Gを下層材5に固定することで間接的に下層材5に起立状部43c〜43gが固定される。
なお、各実施例において、保持部を41と表示した点については、前記実施例と全く同様である。
図5(a)の実施例は、本体40Cが、水下側(図面左側)の上端に係合溝である被係合部401を有する逆略ハット状のピース材であり、別部品として作製された第2固定部材4Cは、前記被係合部401に側方から係合させる係合部44cを、縦片状の起立状部43cの下端に有する構成である。
この実施例においては、本体40Cをピース材としたので裏面空間11と連通させる孔を開設する必要がなく、雪を開口部2から裏面空間11へ落とすことができ、同図(b)のように起立状部43cを通し材4CLに設けてもよいし、同図(c)のように起立状部43cをピース材4CSに設けてもよい。
図5(d)、(e)の実施例は、本体40Dが、逆略ハット状の内面に左右一対の被係合部402を有するピース状成形体であり、二部材からなる第2固定部材4Dは、前記被係合部402に上方から弾性に抗して嵌合させる係合部を有するピース材である下方部材4duと、該下方部材4duに傾動自在に軸着された起立状部43dを有する上方部材4doとからなる。
この実施例においては、本体40Dをピース材としたので裏面空間11と連通させる孔を開設する必要がなく、しかも図示するように傾動自在に軸着された起立状部43dの傾きが風向きによって変位することが目視にて確認される。
図6(a)、(b)の実施例は、本体40Eが前記実施例の本体40Bとほぼ同一で、被係合部402を備え、該被係合部402に上方から弾性に抗して嵌合させる、係合部を有するピース材である第2固定部材4Eに、鉛直状縦片である起立状部43eが設けられている。
この実施例においては、本体40Eも第2固定部材4Eもピース材としたので裏面空間11と連通させる孔を開設する必要がなく、凹状の開口部2に落とした雪が表面からの熱(日射)及び裏面空間11からの暖かな空気にあたることで融雪が促進される。
図6(c)、(d)の実施例は、本体40Fが前記実施例の本体40Bとほぼ同様であって、ほぼ同様の被係合部403を備え、一部材からなる第2固定部材4Dは、前記被係合部403に上方から弾性に抗して嵌合させる係合部を有する連続材であって、鉛直状縦片が起立状部43fであり、横片部分には裏面空間11と連通させる孔45が長さ方向に複数設けられている。
この実施例においては、連続材42dの横片部分に複数の孔45を形成したので、凹状の開口部2に落とした雪が表面からの熱(日射)及び裏面空間11からの暖かな空気にあたることで融雪が促進される。
図6(e)、(f)の実施例は、本体40Gが、水下側(図面左側)の上端に起立片405を有する略鍋状の成形体であり、別部品として作製された略L字状の第2固定部材4Gは、前記起立片405に側方からビスを締着して取り付けたものであり、本体40Gの‘鍋底’に相当する固定部42に取り付ける固定具42bを、上方からの締着作業により、下層材5に締着するため、作業用の孔(締着用治具の挿入口)406が‘鍋蓋’に相当する横片に形成されている。
この実施例においては、本体40Gがピース材であるため、裏面空間11と連通させる孔を設けなくても凹状の開口部2に落とした雪が表面からの熱(日射)及び裏面空間11からの暖かな空気にあたることで融雪が促進される。
図7(a)、(b)の実施例は、前記〔3〕固定部材と別体タイプの例を示し、起立状部43kを備える略L字状の第2固定部材4Kを、略逆ハット状の本体40Kと共に下層材5に取り付けるものであり、第2固定部材4Kの長さ方向の一部の上方部分を切り欠き、該切り欠き部分にピース状の本体30Kを取り付けることで、太陽電池1裏面と下層材表面で挟着状に取り付けられることにより、第2固定部材4Gも同時に取り付けられる。
1 太陽電池
10 表面
11 裏面空間
12 枠体
123e〜123g 起立状部
2 開口部
3a〜3d 起立状部
31 保持部
32 固定部
32b 固定具
33a〜33r 起立状部
4A、4B 固定部材
40C〜40K 本体
4C〜4K 第2固定部材
43a〜43k 起立状部
5 下層材
5A 躯体
5B 下部保持部材
5C 上部保持部材
5D 外装材
5E キャップ材
5F 取付架台
S 雪
W 風

Claims (2)

  1. 屋根上に太陽電池を軒棟方向に複数配設して構築される雪止め構造であって、
    雨仕舞性能を有する下層材にて形成される屋根面上に太陽電池を屋根勾配に略平行かつ平坦状に敷設すると共に、前記屋根面前記太陽電池裏面間には軒棟方向に連続する空間が形成され、
    軒棟方向に隣り合う前記太陽電池は、一定間隔の開口部を介して配設され、該開口部によって前記太陽電池表面と前記裏面空間とが連通しており、前記開口部に起立状部を設けたことを特徴とする雪止め構造。
  2. 屋根上に太陽電池を軒棟方向に複数配設して構築される雪止め構造であって、
    雨仕舞性能を有する下層材にて形成される屋根面上に太陽電池を屋根勾配に略平行かつ平坦状に敷設すると共に、前記屋根面前記太陽電池裏面間には軒棟方向に連続する空間が形成され、
    軒棟方向に隣り合う前記太陽電池は、一定間隔の開口部を介して配設され、該開口部によって前記太陽電池表面と前記裏面空間とが連通しており、軒棟方向に隣り合う前記太陽電池のうち、軒側に配設される前記太陽電池の水上側端に起立状部を設けたことを特徴とする雪止め構造。
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