JP6099321B2 - 太陽電池を用いた外装構造 - Google Patents

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Description

本発明は、太陽電池上の通気によって太陽電池の裏面空間の暖められた空気(または滞留する熱量)を速やかに排出(放出)することができ、太陽電池セルの温度上昇による発電効率の低下を防ぐことができる太陽電池を用いた外装構造に関する。
地球温暖化の緩和を目的として、二酸化炭素(CO2)の排出が少ない社会(低炭素社会)を構築するため、太陽光を用いた再生可能エネルギーを普及するという社会的気運の高まりがある。これらの気運やニーズに鑑み、大規模な太陽電池施設や既存或いは新設の建築物や住宅等への太陽電池の設置が積極的に進められている。
太陽電池は、温度の上昇によって発電効率が低下するという問題があることは知られている。
太陽電池を建築物等に設置する場合、その多くは、屋根面、壁面に設置されるが、その特性上、太陽光の照射によって、即ち太陽電池の表側からの照射により温度上昇は避けられないものである。
また、太陽電池の裏側からも空気を媒体として太陽電池の温度が上昇する。即ち太陽電池を設置した場合には、新設であれば太陽電池と下地との間(空間)に、既存(後付けタイプ)であれば既存屋根と太陽電池との間(空間)に、温められた空気が存在するため、発電効率を低下させる要因となっている。さらに、この裏面側の空間内にあっても温度の高い、即ち高温の空気は上昇するため、太陽電池裏面付近に滞留するように位置し、効率低下に繋がるものであった。
そこで、例えば特許文献1などには、太陽電池パネルの受光面などに水を噴出することにより、太陽電池セルを冷却して発電効率の低下を防ぐ太陽電池発電パネルの散水システムが提案されている。
また、空気(通気)により太陽電池セルを高温になるのを防ぐ提案として、特許文献2には、太陽電池パネルの裏面に空気層を介して断熱材を一体的に取り付けた構成が記載され、特許文献3には、屋根とソーラーパネルとの間に空気を流通させようとする構成が記載され、特許文献4には、流れ方向に連続する山部と谷部とを備える屋根の上に太陽光発電パネルを取り付けることにより、流れ方向に連続する通気層を形成する構成が記載され、特許文献5には、軒先側から導入した空気を太陽電池の裏面側を通し、棟頂部に位置する小屋裏にてファンを稼働して排気する構成が記載されている。
特開2011−146442号公報 特開2004−353194号公報 特開2009−91811号公報 特開2011−111806号公報 特開2001−90296号公報
しかしながら、前記特許文献1の水で太陽電池セルを冷却しようとする構成では、所定の効果を得ようとすると、極めて多量の散水量、長い散水時間が必要となり、更に周囲に水を飛散させたり、太陽電池モジュールの表面に水垢が付くなどの問題もあった。
また、前記特許文献2〜5の空気(通気)で太陽電池セルが高温となるのを防ぐことを目的とする構成において、前記特許文献5のみがファンを稼働して積極的に排気することで通気を促すものであるが、このファンを用いない、他の構成では、十分な通気(換気)が行われなかった。即ち、太陽電池の裏面空間は、太陽電池と屋根或いは屋根下地等で挟まれた略閉塞状空間であり、その空間の軒側から空気を導入し、裏面空間内の空気は、導入される外気によって棟側に押し出したり、暖まった空気の上昇によって自然に排気されるものであるが、空間の距離が長かったり、勾配が緩かったり、導入外気量が少ない(導入口から入りにくい等)によって十分な排気がおこなえるものではなかった。なお、ファンを用いる特許文献5は、所定の効果を得ようとすると、ファンの稼働時間も長くなり、ファンの稼働に伴う熱量も発生するため、有効な方法とは言えないものであった。
そこで、本発明は、ファンや散水機のような電気設備を用いることなく、太陽電池上の通気によって太陽電池の裏面空間の暖められた空気または滞留する熱量を速やかに排出することができ、太陽電池セルの温度上昇による発電効率の低下を防ぐことができる太陽電池を用いた外装構造を提案することを目的とする。
本発明は、上記に鑑み提案されたもので、雨仕舞性能を有する下層材上に軒棟方向に隣り合う太陽電池を離間させてその離間させた間隔を目地部分として支持させることにより、前記下層材との間に軒棟方向に連続する裏面空間を形成すると共に、該裏面空間と連通する開口部を兼ねる目地部分を形成する外装構造であって、前記目地部分に太陽電池の端縁部を保持する固定部材を固定すると共に、当該目地部分に固定する目地部材に起立状部を設けることで、該目地部分にて太陽電池の裏面空間の空気を太陽電池表面へ排出することができることを特徴とする太陽電池を用いた外装構造に関するものである。
また、本発明は、前記太陽電池を用いた外装構造において、目地部材は、目地部分を覆う化粧面部を備えることを特徴とする太陽電池を用いた外装構造をも提案する。
本発明の太陽電池を用いた外装構造は、隣り合う太陽電池間の目地部分に取り付ける目地部材に、起立状部を設けることで、該目地部分にて太陽電池の裏面空間にて温められた空気を太陽電池表面へ排出することができ、裏面空間の空気の流れを著しく速め、太陽電池セルの温度上昇を抑えることで発電効率の低下を防ぐことができる。
しかも、本発明に用いる起立状部を備える目地部材は、太陽電池のサイズや仕様に全く影響されないので、新設のどのような太陽電池にも、既設のどのような太陽電池にも適用できる。
また、太陽電池は裏面側に空間を有すると共に、目地部分は前記空間に連通する開口部を設けたので、前述の裏面空間にて暖められた空気の表面への排出や裏面空間の空気の流れが開口部を通じて確実に行われるものとなる。
また、下地として雨仕舞性能を有する下層材上に太陽電池を敷設するので、下層材の構造上に太陽電池を用いた外装構造を構築することで、目地部分から雨水等が侵入しても建築物等の下地に浸水することがなく良好な外装構造を提供できる。
また、目地部材が、目地部分を覆う化粧面部を備える場合には、意匠性にも優れた外装構造とすることができる。
(a)目地部材が複数部材からなると共に固定部材に取り付けられる一実施例(=第1実施例)の側断面図、(b)その一態様を示す斜視図、(c)目地部材が単一部材からなると共に固定部材に取り付けられる一実施例(=第2実施例)を示す側断面図、(d)その斜視図、(e)他の一実施例(=第3実施例)を示す側断面図、(f)その斜視図である。 (a)目地部材が固定部材と共締めされる一実施例(=第4実施例)を示す側断面図、(b)目地部材が固定部材を兼ねる一実施例(=第5実施例)を示す側断面図、(c)他の一実施例(=第6実施例)を示す側断面図、(d)他の一実施例(=第7実施例)を示す側断面図である。 (a)目地部材が固定部材を兼ねる他の一実施例(=第8実施例)を示す側断面図、(b)その一態様を示す斜視図、(c)目地部材を太陽電池(枠体)に取り付ける一実施例(=第9実施例)を示す側断面図、(d)他の一実施例(=第10実施例)を示す側断面図である。 (a)本発明における太陽電池を敷設する下地の一態様を示す斜視図、(b)別の一態様を示す斜視図、(c)その断面図である。
本発明の外装構造は、隣接する太陽電池を離間させて配設して目地部分を構成し、当該目地部分に固定する目地部材に起立状部を設けたことを特徴とする。
この構成により、目地部材に設けた起立状部に当たった風が上方に乱流を起こし、目地部分上端を減圧状態とするため、裏面空間の空気が表面側へ吸い出す作用が果たされるので、裏面空間の空気の流れを著しく速め、太陽電池セル自体が発生する温度を抑えることで発電効率の低下を防ぐ。この作用、効果を確実に果たすには、太陽電池は裏面側に空間を有すると共に、目地部分は前記空間に連通する開口部を設けることが望ましい。
本発明に用いる太陽電池は、結晶系等の太陽電池セルをガラス等に積層させてモジュール化(パネル化)したものであっても、アモルファス等の薄膜のものであってもよく、薄膜等にあっては、基材となる金属板等に一体化してシート状(板状)或いはボード状にしたものであってもよい。
また、太陽電池は、上記のモジュール、シート、ボード等をそのまま敷設するものでも、周縁に枠体(フレーム)を配して敷設するものでもよい。また、発電量を増大させるために両面受光(発電)型の太陽電池を用いてもよく、この場合、太陽電池の下方に反射部を介在させればよく、下層材が兼用するものでも別途設けるものでもよい。
隣接する太陽電池を離間させて配設することにより形成される目地部分は、流れ方向、該流れ方向に直交する方向のうちの少なくとも一方に形成されることが多いが、必ずしもこの限りではない。
なお、この目地部分には、パンチング、メッシュ、網等の空気の流れを阻害しないものであればごみ等の侵入を防止する部材を配してもよい。
前記目地部分に取り付けられる目地部材は、下地上に太陽電池を取り付けるための固定部材を兼ねる部材でもよいが、原則的に固定部材の有無に関与しない。また、この目地部材は、直接的に下地に固定される構成でもよいし、固定部材又は太陽電池又はその枠体に取り付けられる構成でもよい。即ちこの目地部材は、少なくとも下地への固定部(或いは固定部材又は太陽電池又はその枠体への取付部)と、起立状部とを備える構成である。
前記固定部又は取付部の固定手段又は取付手段としては特に限定するものではなく、固定具による締着でも、嵌合、係合などでもよい。
また、この目地部材としては、目地部分を覆う(略閉塞する)化粧面部を備えることが意匠性にも優れたものとなる。
前記化粧面部についても、目地部分の凹部(谷部)を解消するものであれば、平坦状でも凸状(段状や曲面状を含む)などでもよい。
本発明の特徴は、この目地部材に起立状部を設けたことであるが、前述のように裏面空間の空気を表面側へ吸い出されるという作用を果たすためには、裏面空間と表面側とが連通している、即ち目地部分が完全には閉塞されずに部分的に開放している必要があり、例えば裏面空間と連通する孔が前記化粧面部などに複数形成されていてもよいし、連通(排気)部分が形成されるように固定部材や枠体などに固定されていてもよいし、ピース状の目地部材を所定間隔を隔てて固定するようにしてもよく、特にその具体的な構成を限定するものではない。
前記目地部材に設けられる起立状部は、全ての目地部分に設けるものであっても、部分的に設けるものであってもよい。また、起立状部は、太陽電池の辺に対して全長に亘って設けるものでも部分的に設けるものであってもよい。更に、起立状部は、太陽電池表面に対して略鉛直状であっても、内側、外側への傾斜状であってもよい。また、起立状部は、略平坦状の起立片状でも、弧状(曲面状)又は段状の起立片状でもよい。
また、起立状部は、前述のように、前記目地部材に予め一体化されたものであっても、別体からなる起立状部をビス、ボルト・ナット等の締着や嵌合、係合、接着或いはこれらを併用して下地に取り付けるものでも、別体からなる起立状部を目地部材と共締めしてもよい。
本発明の太陽電池を用いた外装構造は、前記構成の太陽電池を以下に示す下層材上に敷設してもよいし、各種の壁に取り付けるようにしてもよい。
本発明に用いる下層材は、既存の瓦、スレート、金属等の公知の屋根でも、新たに敷設される瓦、スレート、金属等からなる屋根でも、太陽電池の裏面側に屋根としての雨仕舞性能を有するものが望ましく、その仕様を問うものではなく、例えば塩ビ等の防水シートからなる防水層でもよい。また、金属等によって構成される既存もしくは新設の屋根は、横葺き状、縦葺き(瓦棒葺き、平滑状等)、折板等の如何なるものであってもよい。
これらの下層材を構成する部材に直接太陽電池を取り付けてもよいし、各種の取付金具や取付架材、持出金具、横桟、縦桟等の取付具を介して太陽電池を取り付けるようにしてもよい。即ち本発明における下地としては、上述の下層材、又はそれに取り付ける取付材をも含むものである。
なお、本発明における太陽電池の裏面側に形成する空間とは、太陽電池と下層材間に形成されるものであればよく、波状或い立ち上げ部等を有する下層材の形状によって形成されるものであっても、略平坦状の下層材に対して前記した取付金具や取付架台、持出金具、横桟、縦桟等の取付材の形状(高さ)によって下層材と太陽電池間に空間を設けるものであっても、太陽電池を保持する枠体等によって形成されるものであってもよい。また、この空間は、軒棟方向或いは桁行き方向、或いはその両方に連続するものであっても、独立したものであってもよい。
図1(a)に示す本発明の第1実施例は、隣接する太陽電池1,1を離間させて配設して形成される目地部分2に、複数部材(4ao,4au)からなる目地部材4Aを固定する例である。この第1実施例では、対向する太陽電池1,1の枠体12,12の上端を保持して取り付ける固定部材3Aに、起立状部41aを有する前記目地部材4Aを嵌合させて、もしくは長手方向からスライドさせて取り付けている。
この第1実施例の目地部材4Aは、略中央に受部を有する略平坦状(略水平状)の化粧面部42a及び左右一対の取付部43aを備える逆受皿状の下方部材4auと、下端に前記受部に取り付けられる取付軸及び略平坦状(断面直線状)の起立状部41aを備える上方部材4aoとからなり、前記下方部材4auの受部に前記上方部材4aoの取付軸を傾動自在に軸着して一体化され、風向きに対応して起立片部41bの向きが変わることで、風向きに影響を受けることなく裏面空間11からの排出が可能となる。
前記固定部材3Aは、逆略ハット状の内面に左右一対の被係合部301を有するピース状成形体であり、隣接する太陽電池1,1(枠体12,12)の上端を押さえる横片が保持部31であり、下方へ窪む逆ハット状の底部が下地5に固定具(ボルトナット)32bにて固定(締着)する固定部32である。
図1(b)は、前記第1実施例の一態様であり、該態様のように固定部材3A及び下方部材4auをピース材とすることにより、図示するように上方部材4aoをピース材としなくても通し材としても裏面空間11と表面側とがこの目地部分2にて連通する。なお、下方部材4auを通し材とした態様においても、起立片部41bの両側に連通孔を形成することにより、風向きの変化に対応することができる。
そして、図1(a)中に曲線矢印にて示すように、風向きにて変位する起立状部41aが風を受け流すように上方に乱流を起こし、前述のように目地部分2上端を減圧状態とするため、裏面空間11の空気を表面10側へ排出することができる。
なお、前記第1実施例における太陽電池1としては、どのようなサイズにものもどのような仕様のものも適用できるため、その詳細については言及していないが、周囲に枠体12を配した構成のものを用い、この枠体12には図示しないが、空気の流通を可能とする孔を開設して用いてもよい。また、図1(a)では、モジュールの裏面(下方)にも、枠体12の裏面(下方)にも裏面空間を示す符号11を付したが、前述のようにこれらは独立していてもよいし、連通していてもよい。また、後述する各実施例においても前記図1(a)と同様に符号11を付したが、太陽電池1の裏面側に位置する空間全てを指すものである。
このような構成を有する本発明の太陽電池1を用いた外装構造は、隣接する太陽電池1,1間の目地部分2に取り付ける目地部材4Aに、起立状部41aを設けることで、該目地部分2にて太陽電池1の裏面空間11にて温められた空気を太陽電池1表面10へ排出することができ、裏面空間11の空気の流れを著しく速め、太陽電池セルの温度上昇を抑えることで発電効率の低下を防ぐことができる。
しかも、本発明に用いる起立状部41aを備える目地部材4Aは、太陽電池のサイズや仕様に全く影響されないので、新設のどのような太陽電池にも、既設のどのような太陽電池にも適用できる。
図1(c)、(d)に示す第2実施例は、固定部材3Bが前記第1実施例の固定部材3Aとほぼ同一であり、左右一対の被係合部302を備え、一部材からなる目地部材4Bは、前記被係合部302に上方から弾性に抗して嵌合させる取付部43bを有するピース材であって、略水平状の横片が化粧面部42bであり、略鉛直状の縦片が起立状部41bである。
この第2実施例においては、固定部材3B及び目地部材4Bをピース材としたので裏面空間11と表面10側とがこの目地部分2にて連通するため、裏面空間11の空気を表面10側へ排出することができる。なお、目地部材4Bを通し材とした態様においても、起立片部41bの両側(化粧面部42b)に連通孔を形成することにより、風向きの変化に対応することができる。
図1(e)、(f)に示す第3実施例は、固定部材3Cが前記第1実施例の固定部材3Aとほぼ同様であって、左右一対の被係合部303を備え、一部材からなる目地部材4Cは、前記被係合部303に上方から弾性に抗して嵌合させる取付部43cを有する連続材であって、略水平状の横片が化粧面部42cであり、略鉛直状の縦片が起立状部41cであり、横片部分には孔421が長さ方向に複数設けられている。
この第3実施例においては、目地部材4Cは連続材であるが、化粧面部42cに複数の孔421を形成したので、風向きの変化に対応することができ、裏面空間11と表面10側とが連通して裏面空間11の空気を表面10側へ排出することができる。
図2(a)に示す第4実施例は、三角山状の隆状部分である起立状部41dを備える目地部材4Dが逆浅皿状の固定部材3Dと共に固定される実施例であり、固定部材3Dを固定する固定具32bを目地部材4Dに挿通させ、共締めにて下地5に固定される。
この第4実施例においては、目地部材4Dの横片状の底部が取付部であり、三角山状の隆状部分である起立状部41dが化粧面部を兼ねる構成である。前記起立状部41bは、図面左側が傾斜状で、左方から吹く風を円滑に吹き流すことができる。また、図面右側が略鉛直状に形成され、該鉛直状部分に孔が形成され、前述の共締めのための固定具32bを挿通する孔が底部に形成されるので、これらの構成で裏面空間11と連通する。
図2(b)〜(d)に示す第5〜7実施例は、目地部材4E〜4Gが隣接する太陽電池1,1を下地5に取り付ける固定部材を兼ねる実施例であり、換言すると、目地部材4E〜4Gに、太陽電池1,1の端縁(枠体12の上面)を押さえる保持部及び下地5への固定部が設けられている構成である。
図2(b)の第5実施例では、目地部材4Eが金属板材等の先端(図面左側の先端)を折り返し状に立ち上げて起立状部41eとした略横片状の連続材であって、隣接する太陽電池1,1に跨る略平坦状の化粧面部兼取付部42eの端縁が保持部であり、しかも略中央に下地5に至る固定具44が固定されているので、固定部も兼ねる構成である。
この第5実施例においては、目地部材4Eは連続材であるが、化粧面部兼取付部42eに複数の孔421を形成したので、裏面空間11と表面10側とが連通して裏面空間11の空気を表面10側へ排出することができる。
図2(c)の第6実施例では、目地部材4Fが金属板材等を略ハット型に成形した成形材であって、略中央の段状隆起部が起立状部41fであり、その外側に位置する横片(保持部)とで化粧面部を形成し、しかも略中央に下地5に至る固定具44が固定されているので、固定部も兼ねる構成である。
この第6実施例においては、目地部材4Fを通し材とする場合には、前記図2(a)の第4実施例と同様に図面右側の縦片などに複数の孔を設けて裏面空間11と連通させることが望ましく、ピース材とする場合にはその限りではない。
図2(d)の第7実施例では、目地部材4Gがピース材であって、図面左側の端縁に中空の隆状部(起立状部41g)を有する横片状であって、この中空部分には連続状の管材45を挿通させて複数の目地部材4Gを連絡(連結)するようにしたものである。なお、この目地部材4Gの全体が化粧面部であり、端部が保持部であり、略中央に下地5に至る固定具44が固定されているので、固定部も兼ねる。
この第7実施例の目地部材4Gは、複数の目地部材4Gの配設間隔にて裏面空間11と連通させることができ、裏面空間11の空気を表面10側へ排出することができる。
図3(a)に示す第8実施例では、目地部分2に、複数部材(4ho,4hu)からなる目地部材4Hを固定する例であり、そのうち下方部材4huは固定部材を兼ねる例である。
前記下方部材4huは、図面左側の上端に起立片405を有する断面略鍋状の成形体であり、別部品として作製された略L字状の上方部材4hoは、前記起立片405に側方からビスを締着して取り付けたものであり、下方部材4huの‘鍋蓋’に相当する横片には、‘鍋底’に相当する固定部に取り付ける固定具44を、上方からの締着作業により、下地5に締着する作業用の孔(締着用治具の挿入口)406が設けられている。
この第8実施例においては、図3(b)に示す態様のように下方部材4huをピース材とすることにより、裏面空間11と連通させることができ、裏面空間11の空気を表面10側へ排出することができる。
図3(c)、(d)に示す第9,10実施例は、目地部材4J,4Kを太陽電池1(枠体12j,12k)に取り付ける実施例であり、これらの目地部材4J,4Kは、共に縦片が起立状部41j,41kであり、横片が化粧面部42j,42kである略L字状の成形体である。
図3(c)の第9実施例では、目地部材4Jの化粧面部42jの両端が枠体12j,12jに側方を向くように設けられた各嵌合溝にそれぞれ嵌入するように取り付けられている。
図3(d)の第10実施例では、目地部材4Kの化粧面部42kの一方端(左端)が左側の枠体12kの外側に嵌合し、他方端(右端)が右側の枠体12k'に側方を向くように設けられた嵌合溝に嵌入するように取り付けられている。
図4(a)、及び図4(b),(c)は、本発明が適用される下地のバリエーションを示し、図4(a)の下地5Xは、ボート状の下地材5A上に略平坦状の屋根材5Bを敷設した雨仕舞性能を有する縦葺き屋根であり、略平坦状に流れ方向に沿う凸状が所定間隔で形成され、凸状に被せるように略ハット状の縦桟5Cを固定した構成である。そして、水下側(図面左下側)には起立状部41mを備える略L字状の固定部材を兼ねる目地部材4Mを用い、目地部分2'の幅が広いため、隣接する水上側(図面右上側)には略Z字状の固定部材を兼ねる目地部材3'を配した構成であり、断面逆ハット状の固定部材30Mと共に前記構成の下地5Xに取り付けている。
なお、この実施例において裏面空間11を示す符号を複数付しているが、これらの図4(a)、及び図4(b),(c)における裏面空間11は軒棟方向及び桁行き方向の両方に連続している。
図4(b),(c)の下地5Yは、角桟躯体5D上にタイトフレームである下部保持部材5E及び上部保持部材5Fを所定間隔にて固定し、その上から完全嵌合式の縦葺き外装材5Gを敷設し、その両端を前記上部保持部材5Fに嵌合させると共に、キャップ5Hを嵌合させて施工される折板屋根を用いた。この折板屋根は、流れ方向に沿う山部と谷部とが交互に繰り返す外観形状を有するものであり、更に、この下層材(折板屋根)に、左右一対の取付架材5Jを固定し、その頂部(上面部)を太陽電池1の受部として用いた。
1 太陽電池
10 表面
11 裏面空間
12 枠体
2 目地部分
3A〜3D 固定部材
31 保持部
32 固定部
32b 固定具
4A〜4K 目地部材
41a〜41k 起立状部
42a〜42c 化粧面部
43a〜43c 取付部
5 下地

Claims (3)

  1. 雨仕舞性能を有する下層材上に軒棟方向に隣り合う太陽電池を離間させてその離間させた間隔を目地部分として支持させることにより、前記下層材との間に軒棟方向に連続する裏面空間を形成すると共に、該裏面空間と連通する開口部を兼ねる目地部分を形成する外装構造であって、
    前記目地部分に太陽電池の端縁部を保持する固定部材を固定すると共に、当該目地部分に固定する目地部材に起立状部を設けることで、該目地部分にて太陽電池の裏面空間の空気を太陽電池表面へ排出することができることを特徴とする太陽電池を用いた外装構造。
  2. 目地部材は、固定部材を兼ねることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池を用いた外装構造。
  3. 目地部材は、目地部分を覆う化粧面部を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の太陽電池を用いた外装構造。
JP2012115665A 2012-05-21 2012-05-21 太陽電池を用いた外装構造 Active JP6099321B2 (ja)

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