JP2003056145A - 風向変更板 - Google Patents

風向変更板

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JP2003056145A
JP2003056145A JP2001248827A JP2001248827A JP2003056145A JP 2003056145 A JP2003056145 A JP 2003056145A JP 2001248827 A JP2001248827 A JP 2001248827A JP 2001248827 A JP2001248827 A JP 2001248827A JP 2003056145 A JP2003056145 A JP 2003056145A
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Hiroshi Sakamoto
弘志 坂本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来技術の難点を解消して、屋内の換気性を高
めるために、屋根棟用の換気部材を設置した場合でも、
雨や雪を伴う強風時や台風などの暴風雨時に、換気性を
損なうことなく雨や雪が屋内に侵入するのを確実に防止
することが可能な、前記換気部材と組み合わせて使用す
る風向変更板を提供する。 【解決手段】本発明の風向変更板は、建築物の換気部に
装着される換気部材と組み合わせて使用される板状部材
であって、その一端部を所定の角度だけ傾斜した風向変
更板部と、その他端部を所定の角度だけ傾斜した雨返し
板部と、前記風向変更板部に穿設された少なくとも1つ
以上の開口部と、前記開口部に対抗して設けられた防雨
板部とを備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えば、一般家屋等の屋
内の換気性を高めるため、建築物の屋根棟部に装着され
る屋根棟用の換気部材と組み合わせて好適に使用される
風向変更板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば一般家屋等の屋内の換気性
を高めるため、建築物の屋根棟部に装着される屋根棟用
の換気部材としては、例えば、米国特許第3,949,
657号公報等に開示されているものがある。この米国
特許第3,949,657号公報に係る屋根棟用換気キ
ャップは、図9、図10及び図11に示すように、屋根
棟の換気キャップ100であり、屋根101は左右対称
に棟に向かって上の方向が先細くなる屋根で、棟には縦
方向の隙間102があり、キャップ100は対の細長い
換気部103から構成されており、各換気部103は上
下面があり、縦の寸法でその上下面の間に内部と外部の
サイドエッジ104、105が付いており、各換気部1
03のサイドエッジ104、105は斜角で上面から底
面に先細となり、内部サイドエッジ104から外部サイ
ドエッジ105まで各換気部103に昆虫や風雪が入ら
ないようにした多くの細長い管状の換気用の隙間106
がある。
【0003】各換気部103は棟の隙間の各部にあり、
概して棟に平行してある換気部と屋根に接している底面
があり、換気部103の内側のサイドエッジ104は上
面で相互に接し、棟の隙間102の上に位置し、他の屋
根板107は換気部103の上面の上にあり、両面に広
がり、屋根側の上で間隔を置いて末端となるように構成
したものである。
【0004】そして、上記屋根棟用換気キャップ100
は、図9に示すように、屋根裏の空気が暖められて上昇
すると、この上昇する空気は、屋根の棟に縦方向に沿っ
て設けられた隙間102を介して屋根101の上部に移
動し、当該屋根101の棟に設けられた換気キャップ1
00の換気用の隙間106を通って屋外に排気され、屋
内の換気を効果的に行なうようになっている。
【0005】また、上記屋根棟用換気キャップ100
は、図10に示すように、屋根101の表面に沿って上
方から下方に向かって流れる自然風があると、この自然
風によって換気キャップ100の外部サイドエッジ10
5の風上側先端部分が正圧となり、風下側先端部が負圧
となって換気される。このときに換気部103の内側の
サイドエッジ104の下側が負圧となり、圧力差を利用
して室内の換気を促進する作用をも有している。
【0006】さらに、上記屋根棟用換気キャップ100
は、図11に示すように、内部サイドエッジ104から
外部サイドエッジ105まで各換気部103に昆虫や風
雪が入らないようにした多くの細長い管状の換気用の隙
間106を備えており、昆虫や風雪が不本意に屋根裏に
侵入するのを防止するようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術の場合には、次のような問題点を有している。す
なわち、上記米国特許第3,949,657号公報に係
る屋根棟用換気キャップ100の場合には、図11に示
すように、内部サイドエッジ104から外部サイドエッ
ジ105まで各換気部103に多くの細長い管状の換気
用の隙間106を備えており、通常の状態では、昆虫や
風雪が不本意に屋根裏に侵入することがないようになっ
ている。
【0008】ところが、上記米国特許第3,949,6
57号公報に係る屋根棟用換気キャップ100の場合に
は、雨や雪を伴う強風時や台風などの暴風雨時に、屋根
101の表面に沿って下方から上方に向けて強い風が吹
くと、この強い風によって、雨や雪が多くの細長い管状
の換気用隙間106を通って屋根101の棟部に逆流
し、屋根101の棟部に設けられた隙間102を介して
屋内に雨や雪が侵入してしまうという問題点を有してい
た。
【0009】かかる問題点は、もちろん頻繁に発生する
ものではないが、屋内の換気性を高めるために、米国特
許第3,949,657号公報に開示されているような
屋根棟用の換気部材を設置すると、雨や雪を伴う強風時
や台風などの暴風雨時に、雨や雪が屋内に侵入する虞れ
が生じる。そのため、上記問題点が存在することが、却
って、屋根棟用の換気部材の普及を妨げる二次的な障害
ともなっているという実情があった。
【0010】そこで、本発明は、上記従来技術の問題点
を解決するためになされたものであり、その目的とする
ところは、例えば屋内の換気性を高めるために、屋根棟
用の換気部材を設置した場合でも、雨や雪を伴う強風時
や台風などの暴風雨時に、換気性を損なうことなく雨や
雪が屋内に侵入するのを確実に防止することが可能な、
前記換気部材と組み合わせて使用する風向変更板を提供
することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するため、建築物の換気部に装着される換気部材と
組み合わせて使用される板状部材であって、その一端部
を所定の角度だけ傾斜した風向変更板部と、その他端部
を所定の角度だけ傾斜した雨返し板部と、前記風向変更
板部に穿設された少なくとも1つ以上の開口部と、前記
開口部に対抗して設けられた防雨板部とを備えたことを
特徴とする風向変更板を提供する。
【0012】更に本発明は、上記の課題を解決するた
め、建築物の屋根棟部に装着される屋根棟用の換気部材
と組み合わせ、前記屋根棟用の換気部材と屋根との間に
配設される板状部材であって、その一端部を、前記屋根
棟用換気部材の屋根傾斜方向下方に位置し、当該屋根の
下方から上方に向かって吹く風の風向きを屋根棟用換気
部材の上面を越えるように変更するために、屋根表面に
対して所定の角度だけ傾斜した風向変更板部と、その他
端部を、前記屋根棟用換気部材の屋根の傾斜方向上方に
位置し、当該屋根棟用換気部材を通過して浸入した雨水
等を戻すために、屋根表面に対して所定の角度だけ傾斜
した雨返し板部と、前記風向変更板部に穿設された少な
くとも1つ以上の雨水等の排出用の開口部と、前記開口
部からの雨水等の浸入を防止するために、当該開口部に
対抗して屋根傾斜方向上部に設けられた防雨板部とを備
えたことを特徴とする風向変更板を提供する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。
【0014】図1は本発明の一実施の形態に係る風向変
更板を屋根棟用の換気部材と組み合わせて適用した家屋
の屋根部分を示す断面構成図である。
【0015】図1において、1は建築物としての家屋の
屋根を示すものであり、この屋根1は、当該屋根1の棟
部2に水平方向に沿って配置された棟木3を備えてい
る。また、上記棟木3の左右には、多数本の垂木4が傾
斜した状態で、当該棟木3の長手方向に沿って所定の間
隔で左右対称に配置されており、この垂木4の上面に
は、屋根1の略全面を覆うように、野地5が釘等によっ
て固定されている。また、上記野地5の上端縁5aは、
屋根1の棟部2のすべてを覆っている訳ではなく、棟木
3よりも所定距離だけ手前側に位置しており、屋根1の
棟部2には、その水平方向に沿った少なくとも一部に、
屋根裏6に連通した隙間7が設けられている。さらに、
上記野地5の上面には、スレートやこけら板等の屋根板
8が葺かれて、屋根1が構成されている。
【0016】上記の如く構成される屋根1の棟部2上方
には、左右に傾斜した屋根1を跨ぐように、屋根棟用の
換気部材9が取り付けられており、左右の屋根棟用換気
部材9の上部には、屋根1の棟部2を覆うカバー9aが
逆V字形状に設けられている。この屋根棟用の換気部材
9としては、例えば、米国特許第3,949,657号
公報に開示されている屋根棟用換気キャップを用いるこ
とができるが、他の構造を有する屋根棟用の換気部材を
用いても良いことは勿論である。
【0017】この屋根棟用の換気部材9は、屋根裏6の
空気が暖められて上昇すると、この上昇する空気は、屋
根1の棟2に縦方向に沿って設けられた隙間7を介して
屋根1の上部に移動し、当該屋根1の棟部2に設けられ
た換気部材9の換気用の連通孔10を通って屋外に排気
され、屋内の換気を効果的に行なうことが可能となって
いる。このように、上記屋根棟用の換気部材9には、当
該屋根棟用換気部材9の上端部と下端部とを連通する複
数の連通孔10が設けられており、この多数の連通孔1
0を介して屋内の空気を外部に排出するように構成され
ている。さらに、上記屋根棟用の換気部材9は、多数の
連通孔10の断面形状を小さく設定すること等によっ
て、当該多数の連通孔10を介して昆虫や雨雪等が屋内
に侵入するのを防止するように構成されている。
【0018】ところで、この実施の形態では、屋根棟用
の換気部材と組み合わせて使用される風向変更板とし
て、前記屋根棟用の換気部材と屋根との間に配設される
板状部材であって、前記屋根棟用換気部材の屋根傾斜方
向下方に位置し、当該屋根の下方から上方に向かって吹
く風の風向きを、屋根棟用換気部材の上面を越えるよう
に変更するための屋根表面に対して所定の角度で傾斜し
た風向変更板部と、前記屋根棟用換気部材の屋根の傾斜
方向上方に位置し、当該屋根棟用換気部材を通過して浸
入した雨水等を戻すための屋根表面に対して所定の角度
で傾斜した雨返し板部と、前記風向変更板部に穿設され
た雨水等の排出用の開口部と、前記雨水等の排出用の開
口部からの雨水等の浸入を防止するために、当該開口部
に対抗して屋根傾斜方向上部に設けられた防雨板部とを
備えるように構成したものを用いている。
【0019】すなわち、この実施の形態に係る風向変更
板11は、図1に示すように、屋根棟用の換気部材9と
屋根1との間に配設される板状部材からなる。この風向
変更板11は、例えば、屋根棟用の換気部材9に予め接
着等されるか、当該屋根棟用の換気部材9に対して位置
決めされた状態で、屋根1の所定位置に釘等によって取
り付けられる。また、上記風向変更板11は、屋根1の
棟部2に沿って屋根棟用の換気部材9と等しい長さ(図
1における奥行き方向)に設定されている。
【0020】上記風向変更板11は、図2(a)に示す
ように、例えば、縦120mm、横600mmの細長い
長方形をした平板状に形成されたステンレス等の金属板
を、図2(b)に示すように、プレス加工等によって打
ち抜き・折り曲げて形成されるが、ポリ塩化ビニルやポ
リエチレン等の合成樹脂によって形成してもよい。
【0021】この風向変更板11には、図1、図3乃至
図5に示すように、屋根棟用換気部材9の屋根傾斜方向
下方の位置に、風向変更板部12が棟部2に沿うように
平行に配設されており、この風向変更板部12は、図2
(b)に示すように、屋根1の表面に対して所定の角度
θ1(例えば、60度)だけ傾斜した状態で折り曲げて
形成されている。そして、上記風向変更板部12は、後
述するように、屋根1の下方から上方に向かって吹く風
の向きを、屋根棟用換気部材9の上面を越えるように変
更するためのものである。したがって、上記風向変更板
部12は、その角度も重要であるが、その高さが図1に
示すように屋根棟用換気部材9の高さと同程度か、それ
よりも若干高く設定されている。尚、上記風向変更板部
12の傾斜角度θ1は、60度等の鋭角に限定されるも
のではなく、90度以上の鈍角に設定しても良いが、6
0度等の鋭角に設定した場合には、屋根1の下方から上
方に向かって吹く風の風向きを、屋根棟用換気部材9の
上面を越えるように効果的に変更することができるた
め、望ましい。
【0022】また、上記風向変更板11には、図1及
び、図2乃至図5に示すように、屋根棟用換気部材9の
屋根傾斜方向上方に位置する雨返し板部13が、棟部2
に沿うように平行に配設されており、この雨返し板部1
3は、屋根1の表面に対して所定の角度θ2(例えば、
45度)だけ傾斜した状態で折り曲げて形成されてい
る。そして、この雨返し板部13は、万が一、屋根棟用
換気部材9を通過して浸入した雨水等を戻し、雨が屋根
裏6に浸入するのを防止している。尚、上記雨返し板部
13の傾斜角度は、45度等に限定されるものではな
く、他の角度に設定しても良いが、あまり角度が小さい
と雨を戻す作用が得がたいため、90度を越えない範囲
である程度大きな角度に設定するのが望ましい。
【0023】さらに、上記風向変更板部12には、図1
及び、図2乃至図5に示すように、屋根棟用換気部材9
から風向変更板11上に流れ落ち、当該風向変更板11
の風向変更板部12によって堰き止められた雨水等を排
出するための雨排出用の開口部14が、長手方向に沿っ
て一定の間隔で複数穿設されている。この雨排出用の開
口部14は、図2(a)に示すように、その平面形状が
略円形状に設定されているが、この円形状部分の下端部
が、風向変更板部12と風向変更板11の平板部15と
の境界線で切り欠いた形状となっている。但し、上記雨
排出用の開口部14の形状は、円形状以外の形状であっ
ても良い。
【0024】また、上記風向変更板部12には、図1及
び、図2乃至図5に示すように、雨排出用の開口部14
からの雨水等の浸入を防止するために、当該開口部に対
抗して屋根傾斜方向上部に設けられた防雨板部16を備
えている。この実施の形態では、防雨板部16が雨水等
の排出用の開口部14を切り出した略円形状の板状部分
を折り曲げることによって構成されている。上記防雨板
部16は、風向変更板部12に対して所定の角度θ3
(例えば、45度)だけ傾斜した状態で配置されてお
り、雨水等の排出用の開口部14からの雨水等の浸入を
防止するようになっている。なお、上記防雨板部16
は、図6及び図7に示すように、風向変更板部12から
離れた位置に、風向変更板11と別部材又は一体的に設
けても良い。また、上記防雨板部16は、雨排出用の開
口部14と同様の略円形状ではなく、矩形状であっても
よく、又、雨排出用の開口部14も円形状ではなく、矩
形状や三角形状等他の形状であっても良い。
【0025】以上の構成において、この実施の形態に係
る風向変更板では、次のようにして、屋内の換気性を高
めるために、屋根棟用の換気部材を設置した場合でも、
雨や雪を伴う強風時や台風などの暴風雨時に、換気性を
損なうことなく雨や雪が屋内に侵入するのを確実に防止
することが可能となっている。
【0026】すなわち、この実施の形態に係る風向変更
板11と組み合わせて使用される屋根棟用の換気部材9
は、図1及び図8に示すように、屋根1の表面に沿って
上方から下方に向かって流れる自然風があると、この自
然風によって換気部材9の下端部分が正圧となり、圧力
差を利用して屋根裏6の空気を外部に排出し、屋内の換
気を促進する作用を有している。
【0027】また、上記屋根棟用の換気部材9の場合に
は、図8に示すように、雨や雪を伴う強風時や台風など
の暴風雨時に、屋根1の表面に沿って下方から上方に向
けて強い風20が吹いても、この屋根1の表面に沿って
下方から上方に向けて吹く強い風20は、屋根棟用の換
気部材9に至る前に、当該屋根棟用の換気部材9の屋根
傾斜方向下方に位置する風向変更板11の風向変更板部
12に突き当たる。上記風向変更板11の風向変更板部
12は、屋根1の表面に対して所定の角度θ1(例え
ば、60度)だけ傾斜しているため、当該風向変更板部
12に突き当たった風20は、符号21に示すように風
向きを変更され、屋根1の表面から上方に剥離して、屋
根棟用の換気部材9の上面を越えて屋根1の上部へ向け
て流れる。
【0028】そのため、上記風向変更板11の風向変更
板部12の上部は、風向変更板部12に突き当たって風
向きが変更された風21の流れによって負圧となる。屋
根1の表面に沿って下方から上方に向けて強い風20が
吹いた場合、強い負圧が生じ、圧力差を利用して屋根裏
6の空気を屋根棟部用の換気部材9を通して外部に排出
し、屋内の換気を促進することができる。したがって、
屋根1の表面に沿って下方から上方に向けて強い風20
が吹いた場合であっても、屋根棟部用の換気部材9はす
べて負圧となり、雨や雪が屋根裏6に侵入するのを確実
に防止することが可能となっている。
【0029】また、上記風向変更板11には、雨水等の
排出用の開口部14が設けられているため、屋根棟用換
気部材9から風向変更板11上に流れ落ち、当該風向変
更板11の風向変更板部12によって堰き止められた雨
水等を排出することができる。
【0030】更に、雨や雪を伴う強風時や台風などの暴
風雨時に、屋根1の表面に沿って下方から上方に向けて
強い風20が吹くと、この雨水等の排出用の開口部14
を通って風20とともに雨水等が浸入するが、当該雨水
等は、防雨板部16に突き当たるため、屋根棟部用の換
気部材9内に浸入することがない。
【0031】一方、本発明は同時に、上記のように構成
される風向変更板と換気部材とを組み合わせてなる換気
装置を提供するが、この換気部材は図示したような屋根
棟用のものに限定されず、適宜の構造の換気部材を選択
して使用することができる。このような換気部材として
は、例えば特許第2677319号公報に記載された吸
排ガラリを挙げることができる。
【0032】尚、図9乃至11に示した従来品を単独で
屋根の棟に取り付けた場合は、概ね7m/秒程度の風が
吹くと雪が、15m/秒程度の風が吹くと雨が管状の換
気用隙間を通って屋根の棟部に逆流してしまうが、本発
明の風向変更板と換気部材とを組み合わせてなる換気装
置にあっては、更に強い風が吹いた場合であっても、雨
や雪が管状の換気用隙間を通って屋根の棟部に逆流して
しまうことがない。
【0033】
【発明の効果】以上の説明したように、本発明によれ
ば、屋内の換気性を高めるために、屋根棟用の換気部材
を設置した場合でも、雨や雪を伴う強風時や台風などの
暴風雨時に、換気性を損なうことなく雨や雪が屋内に侵
入するのを確実に防止することが可能な風向変更盤を提
供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の一実施の形態に係る風向変更
板を屋根棟用の換気部材と組み合わせて適用した家屋の
屋根部分を示す断面構成図である。
【図2】 図2は本発明の一実施の形態に係る風向変更
板を示す構成図である。
【図3】 図3は本発明の一実施の形態に係る風向変更
板を示す斜視図である。
【図4】 図4は本発明の一実施の形態に係る風向変更
板を示す構成図である。
【図5】 図5は本発明の一実施の形態に係る風向変更
板を示す構成図である。
【図6】 図6は本発明の一実施の形態に係る風向変更
板の他の例を示す斜視図である。
【図7】 図7は本発明の一実施の形態に係る風向変更
板の他の例を示す構成図である。
【図8】 図8は本発明の一実施の形態に係る風向変更
板を屋根棟用の換気部材と組み合わせて適用した家屋の
屋根部分を示す説明図である。
【図9】 図9は従来の屋根棟用の換気部材を示す混図
である。
【図10】 図10は従来の屋根棟用の換気部材を示す
構成図である。
【図11】 図11は従来の屋根棟用の換気部材を示す
構成図である。
【符号の説明】
1:屋根、2:棟部、9:屋根棟用の換気部材、11:
風向変更板、12:風向変更板部、13:雨返し板部、
14:雨排出用の開口部、16:防雨板部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建築物の換気部に装着される換気部材と
    組み合わせて使用される板状部材であって、 その一端部を所定の角度だけ傾斜した風向変更板部と、 その他端部を所定の角度だけ傾斜した雨返し板部と、 前記風向変更板部に穿設された少なくとも1つ以上の開
    口部と、 前記開口部に対抗して設けられた防雨板部とを備えたこ
    とを特徴とする風向変更板。
  2. 【請求項2】 建築物の屋根棟部に装着される屋根棟用
    の換気部材と組み合わせ、前記屋根棟用の換気部材と屋
    根との間に配設される板状部材であって、 その一端部を、前記屋根棟用換気部材の屋根傾斜方向下
    方に位置し、当該屋根の下方から上方に向かって吹く風
    の風向きを屋根棟用換気部材の上面を越えるように変更
    するために、屋根表面に対して所定の角度だけ傾斜した
    風向変更板部と、 その他端部を、前記屋根棟用換気部材の屋根の傾斜方向
    上方に位置し、当該屋根棟用換気部材を通過して浸入し
    た雨水等を戻すために、屋根表面に対して所定の角度だ
    け傾斜した雨返し板部と、 前記風向変更板部に穿設された少なくとも1つ以上の雨
    水等の排出用の開口部と、 前記開口部からの雨水等の浸入を防止するために、当該
    開口部に対抗して屋根傾斜方向上部に設けられた防雨板
    部とを備えたことを特徴とする風向変更板。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載の風向変更板と換気
    部材とを組み合わせてなる換気装置。
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