JP6455949B2 - 文字又は画像を加工した魚介類食品の製造方法及び文字又は画像入り魚介類食品 - Google Patents
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Description
また、本発明の他の目的は、表面にくっきりと鮮明な文字又は画像が入った魚介類食品を提供することである。
本発明の更に他の目的は、耐冷性、耐流水性、耐擦過性を備えるとともに、発色性に優れた彩色の文字又は画像を甲羅表面に加工するカニ等の魚介類食品の製造方法及びそのような優れた彩色の文字又は画像を有するカニ等の魚介類食品を提供することにある。
さらに、本発明者は、可食性インクを用いて所定の文字又は画像を加工する方法が、前記の更に他の目的を達成し得ることの知見も得た。
前記魚介類の表面の内側にある可食部には前記レーザー照射が至らない照射強度で加工を施す工程と、
前記レーザー照射の後に、可食性インクにより前記文字又は画像の加工部分に対して彩色を施す工程と、を含むことを特徴とする文字又は画像入り魚介類食品の製造方法。
また、本発明によれば、表面にくっきりと鮮明な文字又は画像が入った魚介類食品を提供することができる。
さらに、本発明によれば、耐冷性、耐流水性、耐擦過性を備えるとともに、発色性に優れた彩色の文字又は画像を甲羅表面に加工するカニ等の魚介類食品の製造方法及びそのような優れた彩色の文字又は画像を有するカニ等の魚介類食品を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る文字又は画像入り魚介類食品の製造方法は、食材としての魚介類の表面に対し、レーザー光によりレーザー照射をして所定の文字又は画像を形成する方法であって、前記魚介類の表面の内側にある可食部には前記レーザー照射が至らない照射強度で加工を施すことを特徴とする。
なお、本発明において加工の対象とする食材としての魚介類はボイルをした後のものであり、鮮魚類とは異なる。色付けが法令上認められていない「鮮魚」は、本発明の対象外である。
その他、可食性インクには、塩化マグネシウム、炭酸水素ナトリウム等の展着/沈降防止剤、界面活性剤、pH調整剤、消泡剤、保存剤等の通常可食性インクに用いられる添加剤を必要に応じて用いることができる。
水揚げ→湯がき→下処理→冷凍→(文字又は画像の加工)
このようなフローによる文字等加工によっても、前記と同様の効果が得られる。
(1)レーザー照射工程
カニの甲羅表面に対し、レーザー光によりレーザー照射をデータAに基いて実行する。この工程により、黒色の装飾文字が得られる。
続けて、前記(1)工程で形成した装飾文字とフチ文字内部を繰り抜いたマスキング材の当該繰り抜き部分とが重なるように、カニの甲羅表面にマスキング材を当てて、白色の可食性インク組成物をエアブラシ噴射する。ここで用いる白色インク組成物としては、例えば、二酸化チタン、トリポリリン酸ナトリウム、エタノール及びセラックを含む組成物等が挙げられる。なお、白色インク組成物を塗布する方法は特に限定されず、エアブラシやインクジェット、その他吹付け等によることができる。
白色インク組成物を塗布してできた塗膜からなる祝文字部を5〜10分程度、送風乾燥する。
天然樹脂からできた食用セラックを20重量%濃度でエタノール溶解したセラック溶液を用いて、スプレー噴射又は刷毛塗りにより、表面コーティングを行う。なお、セラック溶液は、必要に応じてエタノールで5重量%程度になるように希釈して用いることができる。また、この手順は、前記(2)の工程に混ぜて一度に行ってもよい。
表面コーティング後の祝文字部を5分程度、送風乾燥する。
通常のカニ出荷フローへ戻る。
また、文字又は画像の彫刻加工部分その他の下地処理した部分の上部に、前記可食インクによる彩色を施すことで、より可食インクによる良好な文字等の形成を可能とする。
画像の場合についても、その色彩等を前記文字の場合と同様にして付加することができる。
また、表面コーティング用のセラック溶液も調製し、準備した。セラック溶液は、天然樹脂からできた食用セラックを20重量%濃度でエタノール溶解とし、さらにエタノールで希釈して5重量%のセラック溶液とした。
インク組成物Aを用いてカニ甲羅に刷毛塗りし乾燥して文字部を形成し、その上からエアブラシで5重量%のセラック溶液を噴射して乾燥した。そして、甲羅に文字部を形成したカニを塩分濃度12〜15%の水に浸けて家庭用冷凍庫(−18℃)で冷凍し、その後解凍した。その後、セラックコーティング後の文字部に対し、流水を掛けたところ、文字部の剥がれがなく、白色の発色性も問題がなかった。
なお、この結果は、実際のグレース加工に対しても支障がないレベルであるといえる。
インク組成物Aを用いてカニ甲羅に刷毛塗りし乾燥して文字部を形成し、その上からエアブラシで5重量%のセラック溶液を噴射して乾燥した。そして、セラックコーティング後の文字部に対し、更に流水を掛けたまま指で擦ったところ、文字部の剥がれがなく(指に付かない)、白色の発色性も問題がなかった。
インク組成物B〜Eそれぞれを用いてカニ甲羅に刷毛塗りし乾燥して文字部を形成し、その上から樹脂からなる食用セラックをエタノールで20重量%濃度としたセラック溶液を刷毛塗りして乾燥した。そして、甲羅に文字部を形成したカニを塩分濃度12〜15%の水に浸けて家庭用冷凍庫(−18℃)で冷凍し、その後解凍した。その後、セラックコーティング後の文字部に対し、流水を掛けたところ、すべて文字部の剥がれがなく、白色の発色性も問題がなかった。
インク組成物B〜Eそれぞれを用いてカニ甲羅に刷毛塗りし乾燥して文字部を形成し、その上から20重量%のセラック溶液を刷毛塗りして乾燥した。そして、セラックコーティング後の文字部に対し、更に流水を掛けたまま指で擦ったところ、文字部の剥がれがなかった(指に付かない)。また、白色の発色性については、組成物Bにより形成した文字部が最も良好で、組成物C、D、Eにより形成した文字部はエタノール比が高くなる順に、白色が薄くなる傾向にあった。
2:画像
10:食材としての魚介類(カニ)
20:レーザー照射装置
21:レーザー照射口
22:照射口支持部
23:レーザー光
30:文字又は画像入り魚介類食品(カニ)
Claims (1)
- 食材としてのボイル後の魚介類の表面に対し、レーザー光によりレーザー照射をして所定の文字又は画像を形成する魚介類食品の製造方法であって、
前記魚介類の表面の内側にある可食部には前記レーザー照射が至らない照射強度で加工を施す工程と、
前記レーザー照射の後に、可食性インクにより前記文字又は画像の加工部分に対して彩色を施す工程と、を含み、
前記可食性インクが、白色顔料10〜40重量%、展着/分散剤5〜30重量%、及び溶剤20〜65重量%を含むインク組成物である、
ことを特徴とする文字又は画像入り魚介類食品の製造方法。
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