JP6452811B2 - X線発生装置のための修正構成、修正方法、x線撮像用システム、コンピュータプログラム及びコンピュータ可読媒体 - Google Patents

X線発生装置のための修正構成、修正方法、x線撮像用システム、コンピュータプログラム及びコンピュータ可読媒体 Download PDF

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Description

本発明は、X線発生装置のための修正構成、X線撮像用システム、修正方法、そのような装置を制御するためのコンピュータプログラム要素、及びこのようなコンピュータプログラム要素を記憶したコンピュータ可読媒体に関する。
特許文献1には、X線管のための回転可能なアノードが記載されており、このアノードは、第1の電子ビームが当たるように適合された第1のユニットと、少なくとも第2の電子ビームが当たるように適合された少なくとも第2のユニットとを含む。さらに、電子ビームを生成するためのアノード及びメイン・カソードを含むX線システムが記載されている。メイン・カソードは、第1の電位を生成するように適合される。X線システムは、第2の電位に影響を及ぼすための補助カソードをさらに有する。
特許文献2には、生成されたX線ビームのより高速で周期的な変調のためのX線管が記載されている。X線管は、ターゲット表面領域を有する円周ターゲット領域、焦点トラック中心線、及びビームダンプ表面領域を含むアノードディスクを有する。ターゲット表面領域は、電子ビームが当たったときに、X線撮像用のX線を発生できるように設けられる。ビームダンプ表面領域は、電子ビームが当たったときに、X線撮像用の有用なX線が生成されないように設けられる。
特許文献3は、多重エネルギーX線放射の発生について記載している。多重エネルギーX線放射に増大したスイッチング周波数を与えるために、X線管用の回転アノードには、アノード本体、円形の焦点軌道、及び回転軸が設けられる。焦点軌道は、アノード本体に設けられ、且つ少なくとも1つの第1焦点軌道部分及び少なくとも1つの第2焦点軌道部分を含む。少なくとも1つの第1及び第2の焦点軌道部分の間に移行部分が設けられる。
X線管には、セグメント化されたアノードを備え付けることができる。セグメント化されたアノードでは、スリット又はスロットが、アノードの外周に半径方向内向きに存在しており、X線管の動作中の大きな温度勾配により生じる熱応力を低減する。
アノード回転時には、カソードから供給された電子ビームがスリットに繰り返し当たる。アノードは、電子ビームがアノードに当たると光子束を出力する。スリットの幅に対して電子ビームの焦点スポット幅が小さいと、X線が、スロット内の深部で発生し、使用される電子ビームに入射されず、例えばCTスキャナ内の対象物に到達しないので、光子束は、通過中に低下する。
特にX線検出器が非線形に強く反応するとき、光子束の低下又は強度の低下は、画像の検出及び再構成に問題を引き起こす可能性がある。換言すると、光子束が低下すると、信号は、急激に立ち上がり、信号バーストになることがある。
スリットの通過中に電子ビームの焦点スポットを通過すると、これらの信号バーストは、ランダムであるように見え、有意で望ましくないノイズが追加される。
その結果、スリットの存在にもかかわらず、光子束を安定に保ち、画像検出の質を向上させることが望まれている。
米国特許第8,687,769号 国際公開第2013/076598号 国際公開第2013/001384号
こうして、向上した画像品質を可能にする、X線発生装置のための修正構成を提供する必要があり得る。
本発明の課題は、独立請求項の主題によって解決され、更なる実施形態は、従属請求項に組み込まれる。なお、以下に説明する本発明の態様は、X線発生装置、X線撮像用システム、修正方法、コンピュータプログラム要素、及びコンピュータ可読媒体にも適用されることに留意されたい。
本発明によれば、X線発生装置のための修正構成が提示される。修正構成は、カソード、アノード、及び修正手段、例えば、修正装置を有する。
カソードは、電子ビームを供給するように構成される。例えば焦点軌道を有するアノードは、電子ビームの衝突中に回転するように構成され、例えば、焦点軌道を横断するアノードの外周に半径方向内向きに存在し、且つアノードの円周の周りに実質的に等距離に配置されたスリットによってセグメント化される。スリットは、焦点軌道が存在するアノードの側部から、反対側の底部に存在する。スリットが終了する内側の位置では、アノードの円周よりもアノードの回転軸に近い半径方向の位置に、円形孔が存在しており、この円形孔は、スリットが終了する内側位置でのアノードの割れを防止する。スリットの半径方向の長さは、典型的には、アノードの半径の約20〜50%である。円形孔の直径は、典型的には、アノードの直径の約0.5〜5%である。典型的には、アノードの円周の周りに実質的に等距離に且つ放射状に配置された約10〜30のスリットがある。修正装置は、電子ビームがアノードの回転スリットの1つに当っているときに、電子ビームを修正するように構成される。
これにより、セグメント化された回転アノードからの光子束の安定化が達成される。換言すれば、アノードのスリットを通過する際の光子束のディップ(dip)が低減される。信号バーストが現れないか、又は殆ど発生せず、対応する望ましくないノイズも完全に又はほぼ回避される。その結果、画像の検出及び/又は再構成が改善され、これにより画像データの質が向上する。
一例では、修正装置は、スリットの1つが電子ビームに近づいている及び/又は電子ビームから離れているときに、電子ビームを修正するようにも構成される。これは、アノードと共に回転するスロットの1つが、電子ビームがアノードに当たり且つX線が発生する位置に近づく及び/又は離れると直ぐに、電子ビームが修正されることを意味する。例えば、接線方向の焦点スポットの寸法は、0.6mmから1.0mm又は2.0mmまで拡げることができる。スリットの幅が0.3mmの場合に、強度の低下は、約50%から33%まで、又はさらに約16%まで減少するだろう。修正は、逆も可能である。また、接線方向のビーム幅を0.3mm以下に縮小することができ、これは、強度低下期間を、スリットの幅を焦点トラック速度で割った値の約3倍以下に低減させるだろう。
電子ビームの修正は、電子ビームがアノードに衝突する位置における電子ビームの焦点スポットの修正として理解することができる。電子ビームの修正は、以下の態様の1つによって達成することができる。
本発明によれば、修正は、電子ビームの偏向である。
向は、アノードの回転運動に対する接線方向である。修正装置は、アノードの回転運動の方向の接線方向に前方に電子ビームを偏向し、次に、アノードの回転運動の方向とは逆に後方に偏向して、電子ビームがスリットの1つに当たる時間を少なくするように構成される。これは、セグメント化された回転アノードからの光子束を安定化させることは、アノードと共に回転するスリットの1つが、電子ビームがアノードに当たり且つX線が発生する位置に近づくと直ぐに、電子ビームが、例えば、接線方向に前後に偏向されることを意味する。換言すれば、電子ビームがスリットを高速で通過するので、光子束が減少する期間が最小限に抑えられる。
一例では、修正装置は、逆に、アノードの回転運動の方向とは逆に接線方向に後方に電子ビームを偏向し、次に、アノードの回転運動の方向の前方に偏向して、電子ビームがスリットの1つに当たる時間を少なくするように構成される。
一例では、修正は、電子ビームの半径方向及び/又は接線方向の拡大である。電子ビームの拡大は、偏向中の焦点スポットの拡大につながる。換言すれば、焦点は拡がって見える。偏向が十分に速く、大きく拡がらない(約1焦点スポット幅)場合に、歪みの時間は、例えばCT投影を発生させるために使用される積分時間に対して小さくなる。投影の相対的な歪みは許容範囲となるだろう。拡大は、電子ビームの偏向と組み合わせることができる。
一例では、修正は、電子ビームの半径方向及び/又は接線方向の縮小である。縮小は、電子ビームの偏向と組み合わせることができる。
一例では、修正は、スリットの平面における電子ビームの断面の形状の変化である。電子ビームの断面の形状の変化は、矩形から例えば斜め台形(diagonal trapezoid shape)への半径方向の回転とすることができる。矩形と比較して、斜め台形は、スリット内に完全に消失せず、むしろスリット内で「詰まる」ので、電子ビームの少なくとも一部がスリット内で消失しない。形状の変化は、電子ビームの偏向、拡大及び/又は縮小と組み合わせることもできる。
電子ビームの断面の形状の変化は、スリットの平面内の本質的に同じ表面領域に基づくことができ、又は電子ビームの拡大又は縮小と組み合わせることができ、それにより、スリットの平面内の表面領域の拡大又は縮小と組み合わせることができる。
一例では、修正装置は、電気的及び/又は磁気的サブ装置を有する。電気的サブ装置は、カソード内のバイアスされた電極とすることができ、この電極は、電子エミッタの近傍の局所電界を変更して放射領域を修正する。磁気的サブ装置は、磁気四重極レンズ又はシリンダーレンズ又は磁気双極子であり得る。
一例では、修正装置は、電子ビームがアノードのスリットの1つに当たるときに、生成された光子束が本質的に安定化するように電子ビームを修正するように構成することができる。修正装置は、ビームがアノードのスリットの1つに当たるときに、電子ビームがアノードのスリットの外部でアノードに当たる場合と比較して、生成された光子束が、90%未満、好ましくは70%未満、より好ましくは30%未満、さらにより好ましくは10%未満だけ変動するように電子ビームを修正する。
本発明によれば、X線撮像用システムも提示される。このシステムは、X線源及びX線検出器を有する。X線源は、カソード、アノード、及び修正装置を含む上述したような修正構成を有する。X線検出器は、減衰したX線を電気信号に変換する。
本発明によれば、X線発生装置のための修正方法も提示される。この方法は、以下のステップを含むが、必ずしもこの順序ではない、
a)電子ビームを供給するステップと、
b)電子ビームの衝突中にアノードを回転させるステップであって、アノードは、焦点軌道を横断するアノードの外周に半径方向内向きに存在し、且つアノードの円周の周りに実質的に等距離に配置されたスリットによってセグメント化される、ステップと、
c)アノードの回転スリットの1つに当っているときに、電子ビームを修正するステップと、
d)電子ビームを、アノードの回転運動の方向に接線方向に前方に又はアノードの回転運動の方向とは逆に後方に偏向させ、次にアノードの回転運動の方向とは逆に後方に又はアノードの回転運動の方向に前方に偏向させ、電子ビームがスリットの1つに当たる時間を少なくするステップと、
を含む。
一例では、修正装置は、スリットの1つが電子ビームに近づいている及び/又は電子ビームから離れているときに、電子ビームを修正するようにも構成される。
電子ビームの修正は、電子ビームがアノードに衝突する位置における電子ビームの焦点スポットの修正として理解することができる。一例では、スリットの1つに当っているときの電子ビームの修正は、さらに、電子ビームの形状の変化、及び/又は拡大又は縮小である。
本発明によれば、コンピュータプログラム要素も提示され、コンピュータプログラム要素は、修正構成を制御するコンピュータ上でコンピュータプログラムを実行したときに、装置クレームの独立請求項に規定される修正構成に、修正方法のステップを実行させるプログラムコード手段を含む。
独立請求項に係る修正構成、修正方法、そのような装置を制御するためのコンピュータプログラム要素、及びこのようなコンピュータプログラム要素を記憶したコンピュータ可読媒体は、特に従属請求項に規定されるように、同様の及び/又は同一の好ましい実施形態を有することを理解すべきである。さらに、本発明の好ましい実施形態は、独立請求項とそれぞれの従属請求項との任意の組合せとすることができることも理解されたい。
本発明のこれらの態様及び他の態様は、以下に記載される実施形態を参照して説明され、これらの実施形態から明らかになるであろう。
本発明によるX線撮像用システム及び修正構成の実施形態の概略図を示す。 本発明による修正構成の一部としてのアノードを概略的且つ例示的に示す。 アノード及び電子ビームの焦点スポットのいくつかの図を概略的且つ例示的に示す。 修正方法の一例の基本ステップを示す。
本発明の例示的な実施形態について、添付図面を参照して以下に説明する。
図1は、本発明によるX線撮像用システム10の実施形態を概略的且つ例示的に示す。システム10は、X線源12及びX線検出器を有するガントリ11を含む。ガントリ11は、検査中に患者101の周りを回転可能である。X線源12は、例えば円錐形のX線ビーム13を発生する。ガントリ11上のX線源12の反対側には、減衰したX線13を電気信号に変換する検出器システムがある。コンピュータシステム(図示せず)は、患者の内部形態の画像を再構成する。
X線源12は、本発明による修正構成1の例示的な実施形態を含む。修正構成1は、カソード、アノード、及び修正装置を含む。カソードは電子ビームを供給する。アノードは、電子ビームの衝突中に回転する。修正装置は、電気的及び/又は磁気的サブ装置を有する。
図2は、アノード2を概略的且つ例示的に示す。アノード2は、アノードの円周の周りに配置されたスリット21によってセグメント化される。修正装置は、電子ビーム15がアノードの回転スリット21の1つに当っているときに、電子ビーム15を修正する。修正装置はまた、スリット21の1つが電子ビーム15に近づいている及び電子ビーム15から離れているときに、電子ビーム15を修正する。これは、アノード2と共に回転するスロットの1つが、電子ビーム15がアノード2に当たり且つX線が発生する位置に近づくと直ぐに、電子ビーム15を修正することを意味する。電子ビーム15の修正は、電子ビーム15がアノード2に衝突する位置における電子ビーム15の焦点スポットの修正として理解することができる。
時系列的には、まず、電子ビーム15がアノード2に当たる位置にスリットがない場合に、電子ビーム15は修正されない。この初期位置Iでは、電子ビーム15の焦点スポットは安定している。
次に、電子ビーム15がアノード2に当たる位置にスリット21が近づくと、電子ビーム15は、修正され、すなわちここではアノード2の回転運動に対して接線方向に偏向(deflected)される。図2では、電子ビーム15は、アノードの回転運動の方向に、(矢印で示されるように)位置Aまで前方に偏向される。
電子ビーム15が最初に位置Iでアノード2に当たる位置をスリット21が通過すると、電子ビーム15は再び修正され、これはここでは反対方向に急速に偏向されることを意味する。図2では、電子ビーム15は、アノードの回転運動の方向とは逆に、(矢印で示されるように)位置Bまで後方に偏向される。これにより、電子ビーム15がスリット21の1つに当たる時間が減少される。
電子ビーム15がアノード2に当たる位置の次の領域をスリット21が去ったときに、電子ビーム15は再び修正され、これは反対方向に初期位置Iまで再び偏向されることを意味する。
こうして、電子ビーム15はスリット21を速い速度で通過するので、光子束が減少する期間が最小限に抑えられる。これにより、セグメント化された回転アノード2からの光子束の安定化が達成される。換言すれば、アノード2のスリット21を通過する際の光子束のディップ(dip)が低減される。信号バーストが現れないか、又は殆ど発生せず、対応する望ましくないノイズも完全に又はほぼ回避される。その結果、画像の検出及び/又は再構成が改善され、これにより画像データの質が向上する。
偏向による電子ビーム15のこの修正は、電子ビーム15の拡大又は縮小によって拡張(又は置換)することができる。例えば、電子ビーム15の形状の矩形から斜め台形(diagonal trapezoid shape)への変化によってさらに拡張(又は置換)することができる。
図3は、スリット21を含む回転アノード2及び電子ビーム(図示せず)の焦点スポット14のいくつかの図を概略的且つ例示的に示す。焦点スポット14は、電子ビームがアノード2に当たる又は衝突する位置にある。図3aでは、焦点スポット14は修正されていない。
図3bから3dでは、焦点スポット14が修正される。図3bでは、焦点スポット14は接線方向に拡げられる。電子ビームの拡大は、焦点スポット14の拡大につながる。図3cでは、焦点スポット14は、接線方向に縮小又は収縮される。
図3dでは、焦点スポット14の形状が変化する。すなわち、スリット21の平面内における電子ビームの断面が変化する。その側面の1つに起立する四角形を含む図3aに示されるような焦点スポット14の初期の四角形が、傾斜されるか回転されるので、四角形は、そのコーナー部の1つに菱形状に起立する。その側面の1つに起立する四角形と比較して、そのコーナー部の1つに起立する菱形状の四角形がスリット21内で「詰まる(jammed)」ので、電子ビームのより大きな部分がスリット21内で消失しない。さらに、スリット21の平面内における電子ビーム断面の形状のこの変化は、図3bに示されるような拡張と組み合わされる。四角形の焦点スポット14は矩形状に若干拡大されており、スリット21内で消失する電子ビームの量をさらに増やさない。
図4は、X線発生装置のための修正方法のステップの概略図を示す。この方法は、以下のステップを含むが、必ずしもこの順序ではない。
第1のステップS1において、電子ビーム15を供給する。
第2のステップS2において、電子ビーム15の衝突中にアノード2を回転させる。ここで、アノード2は、焦点軌道を横断するアノードの外周に半径方向内向きに存在し、且つアノードの円周の周りに実質的に等距離に配置されたスリット21によってセグメント化される。
第3のステップS3において、電子ビーム15がアノードの回転スリット21の1つに当っているときに、電子ビーム15を修正する。
修正装置は、スリット21の1つが電子ビーム15に近づいている及び/又は電子ビーム15から離れているときに、電子ビーム15を修正するように構成することもできる。
電子ビームの修正は、電子ビームがアノード2に衝突する位置での電子ビームの焦点スポットの修正として理解することができる。この修正は、電子ビームの偏向、形状の変化、及び/又は、拡大又は縮小とすることができる。
本発明の別の例示的な実施形態では、適切なシステム上で、先に示した実施形態の1つに記載の方法の方法ステップを実行するように適合されることにより特徴付けられるコンピュータプログラム又はコンピュータプログラム要素が提供される。
従って、コンピュータプログラム要素は、本発明の実施形態の一部であってもよいコンピュータユニットに記憶してもよい。このコンピュータユニットは、上述した方法のステップを実行する又はこれらステップの実行を誘導するように構成することができる。さらに、そのコンピュータユニットは、上述した装置の構成要素を動作させるように構成することもできる。コンピュータユニットは、ユーザの命令を自動的に動作させる及び/又はそれら命令を実行するように構成することができる。コンピュータプログラムは、データプロセッサの作業メモリにロードすることができる。従って、データプロセッサは、本発明の方法を実行するために備え付けることができる。
本発明のこの例示的な実施形態は、当初から本発明を使用するコンピュータプログラムと、既存のプログラムを、本発明を使用するプログラムに変換する更新によるコンピュータプログラムとの両方を網羅する。
さらに、コンピュータプログラム要素は、上述した方法の例示的な実施形態の手順を実行するために必要な全てのステップを提供することができる。
本発明の更なる例示的な実施形態によれば、CD−ROM等のコンピュータ可読媒体が提示され、このコンピュータ可読媒体は、その上に記憶されたコンピュータプログラム要素を有し、コンピュータプログラム要素は、先に示した段落によって説明されている。
コンピュータプログラムは、他のハードウェアと一緒に又は他のハードウェアの一部として供給される光記憶媒体又は固体媒体等の適切な媒体上に記憶及び/又は分配してもよいが、インターネット、或いは他の有線又は無線電気通信システム等を介して他の形態で配布してもよい。
しかしながら、コンピュータプログラムは、ワールド・ワイド・ウェブのようなネットワークを介して提示してもよく、このようなネットワークからデータプロセッサの作業メモリにダウンロードしてもよい。本発明の更なる例示的な実施形態によれば、コンピュータプログラム要素をダウンロード可能にするための媒体が提供され、このコンピュータプログラム要素は、本発明の前述した実施形態の1つに従って方法を実行するように構成される。
本発明の実施形態は、異なる主題を参照して説明されることに留意されたい。具体的には、いくつかの実施形態は、方法クレームの形式を参照して記載されるが、他の実施形態は、装置クレームの形式を参照して記載される。しかしながら、当業者であれば、上述した説明及び以下の説明から、別段の記載がない限り、1つの形式の主題に属する特徴の任意の組合せに加えて、異なる主題に関連する特徴同士の間の任意の組合せが、本願に開示されるとみなされることを推量するだろう。もっとも、全ての機能を組み合わせることで、機能の単純な合計以上の相乗効果を提供することができる。
本発明について、図面及び前述の詳細な説明において詳細に図示及び説明してきたが、そのような図示及び説明は、例又は例示であって、限定的なものとみなすべきではない。本発明は、開示された実施形態に限定されるものではない。開示された実施形態に対する他の変更は、図面、明細書の開示、及び従属請求項の検討から、特許請求の範囲に記載された発明を実施する際に当業者によって理解され、達成され得る。
特許請求の範囲において、「備える、有する、含む(comprising)」という単語は、他の要素又はステップを排除するものではなく、不定冠詞「1つの(a, an)」は、複数を除外するものではない。単一のプロセッサ又は他のユニットが、請求項に列挙された、いくつかのアイテムの機能を充足することができる。特定の手段が互いに異なる従属請求項に列挙されているという単なる事実は、これらの手段の組合せが有利に使用できないことを示すものではない。特許請求の範囲における参照符号は、その範囲を限定するものとして解釈すべきではない。

Claims (12)

  1. X線発生装置のための修正構成であって、当該構成は、
    カソードと、
    アノードと、
    修正装置と、を有しており、
    前記カソードは、電子ビームを供給するように構成され、
    前記アノードは、前記電子ビームの衝突中に回転するように構成され、
    前記アノードは、前記アノードの円周の周りに配置され且つ焦点軌道を横断するアノードの外周内に半径方向内向きに存在するスリットによってセグメント化され、前記スリットは、前記焦点軌道が存在する前記アノードの側部から、反対側の底部に存在し、
    前記修正装置は、前記電子ビームが前記アノードの回転する前記スリットの1つに当っているときに、前記電子ビームを修正するように構成され、
    前記修正装置は、前記電子ビームを、前記アノードの回転運動の方向に接線方向前方に又は前記アノードの回転運動の方向とは逆の接線方向後方に偏向させ、次に前記アノードの回転運動の方向とは逆に後方に又は前記アノードの回転運動の方向に前方に偏向させ、前記電子ビームが前記スリットの1つに当たる時間を少なくするように構成される、
    修正構成。
  2. 前記修正装置は、前記スリットの1つが前記電子ビームに近づいている及び/又は前記電子ビームから離れているときに、前記電子ビームをさらに修正するように構成される、請求項1に記載の修正構成。
  3. 前記修正は、さらに、前記電子ビームの半径方向及び/又は接線方向の拡大又は縮小である、請求項1又は2に記載の修正構成。
  4. 前記修正は、さらに、前記スリットの平面内での前記電子ビームの断面の形状の変化である、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の修正構成。
  5. 前記修正装置は、電気的及び/又は磁気的サブ装置を有し、該サブ装置は前記電子ビームの放射領域を修正するサブ機能を有する、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の修正構成。
  6. 前記アノードは、前記電子ビームが前記アノードに当たるときに光子束を出力するように構成され、前記修正装置は、前記電子ビームが前記アノードのスリットの1つに当たるときに、生成された前記光子束のディップ低減するよう前記電子ビームを修正するように構成される、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の修正構成。
  7. 前記アノードは、前記電子ビームが前記アノードに当たるときに光子束を出力するように構成され、前記修正装置は、前記電子ビームが前記アノードのスリットの1つに当たるときに、前記電子ビームが前記アノードのスリットの外部で前記アノードに当たる場合と比べて、生成された前記光子束が、90%未満だけ変動するように、前記電子ビームを修正するように構成される、請求項1乃至6のいずれか一項に記載の修正構成。
  8. X線源及びX線検出器を有するX線撮像用システムであって、前記X線源は、請求項1乃至7のいずれか一項に記載による修正構成を含む、システム。
  9. X線発生装置のための修正方法であって、当該方法は、
    電子ビームを供給するステップと、
    前記電子ビームの衝突中にアノードを回転させるステップであって、前記アノードは、前記アノードの円周の周りに配置され且つ焦点軌道を横断する前記アノードの外周に半径方向内向きに存在し、且つ前記アノードの円周の周りに実質的に等距離に配置されたスリットによってセグメント化され、前記スリットは、前記焦点軌道が存在する前記アノードの側部から、反対側の底部に存在する、ステップと、
    前記アノードの回転する前記スリットの1つに当っているときに、前記電子ビームを修正するステップと、
    前記電子ビームを、前記アノードの回転運動の方向に接線方向前方に又は前記アノードの回転運動の方向とは逆の接線方向後方に偏向させ、次に前記アノードの回転運動の方向とは逆に後方に又は前記アノードの回転運動の方向に前方に偏向させ、前記電子ビームが前記スリットの1つに当たる時間を少なくするステップと、を含む、
    修正方法。
  10. 前記スリットの1つに当っているときに前記電子ビームを修正するステップは、さらに、前記電子ビームの拡大又は縮小である、請求項9に記載の修正方法。
  11. コンピュータの処理ユニットによって実行されるときに、請求項9又は10に記載の方法ステップを実行するように適合されるコンピュータプログラム。
  12. 請求項11に記載のコンピュータプログラムを記憶したコンピュータ可読媒体。
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