JPH09120787A - 回転陽極x線管及びそれを用いたx線ct装置 - Google Patents

回転陽極x線管及びそれを用いたx線ct装置

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JPH09120787A
JPH09120787A JP30046895A JP30046895A JPH09120787A JP H09120787 A JPH09120787 A JP H09120787A JP 30046895 A JP30046895 A JP 30046895A JP 30046895 A JP30046895 A JP 30046895A JP H09120787 A JPH09120787 A JP H09120787A
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JP
Japan
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anode
ray
filament
focusing
ray source
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JP30046895A
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Keiji Koyanagi
慶二 小柳
Mototatsu Doi
元達 土肥
Munetomo Kotabe
宗倫 小田部
Hideki Kono
秀樹 河野
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Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
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Hitachi Medical Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】X線管のX線源の移動量情報をもとに、陰極か
らの電子流の軌道を偏向してX線源の位置を移動し、陽
極ターゲットの熱膨張等によるX線源の変位を補償する
ことを目的とする。 【解決手段】X線管の陰極の集束体に取り付けられたフ
ィラメントの長手方向の両端に、集束板を絶縁して配置
し、該集束板にバイアス電圧を印加することによりフィ
ラメントからの電子流を偏向する。別に、X線検出器を
用いて陽極ターゲットの熱膨張によるX線源の移動量を
検出し、この検出された移動量に基づき集束板のバイア
ス電圧を制御することにより、前記電子流の偏向量を調
整し、X線源の変位を補償する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転陽極X線管の
陽極部材の熱膨張で生ずるX線源の管軸方向での移動を
補償することができる回転陽極X線管及びこれを用いた
X線CT装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来の回転陽極X線管装置の断
面図を示したものである。回転陽極X線管装置は、負電
位をもつ陰極部材1と、この陰極部材1に対向して配置
した正電位をもつ陽極ターゲット2Aと、この陽極ター
ゲット2Aに結合された筒状のロータ2Bと、このロー
タ2Bの内部に同軸に配置された回転軸2Cと、回転軸
2Cとロータ2Bの間に配設された筒状の固定部2D
と、この固定部2Dと回転軸2Cの間に回転軸2Cを固
定部2Dに対して回転自在に支持する軸受2Eとから成
る陽極部材2と、陰極部材1と陽極部材2とを真空気密
に封ずる外囲器3とを有する回転陽極X線管4と、この
回転陽極X線管4の外側を覆うように配設された管容器
5と、ロータ2Bに回転力を与えるステータコイル6と
から構成されている。また、管容器5に対する回転陽極
X線管4の支持は、陰極側では外囲器3の外径部に絶縁
材からなる陰極支持体7で行われ、陽極側では弾性体或
いは剛性体からなる支持体8を介して陽極支持部9で行
われている。また、管容器5内は回転陽極X線管4を絶
縁及び冷却するために絶縁油10が充填されている。
【0003】回転陽極X線管4では、使用中陰極部材1
と陽極部材2との間に百数十kVの高電圧が印加され、
陰極部材1に含まれるフィラメントから放出された熱電
子11が陽極ターゲット2Aに衝突することによって、
X線が発生されると共に、陽極ターゲット2Aが約1,
000℃ に加熱され、同時に陽極部材2の外部も温度
上昇し、数100℃に達する。この温度上昇により陽極
部材2の各部は熱膨張し、X線源12が管軸方向に移動
する。このX線源12の移動は、負荷印加の前後におい
て、大きいものでは500μm以上にもなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】回転陽極X線管4の陰
極部材1から放出された熱電子11が陽極ターゲット2
Aに衝突することによって生ずる熱エネルギーは陽極タ
ーゲット2Aに蓄積される。この熱の一部は輻射により
陽極ターゲット2Aから外囲器5に放射され、更に外囲
器5から絶縁油10に伝達され冷却される。他の一部
は、陽極ターゲット2Aからロータ2Bへ輻射又は伝導
で放熱され、ロータ2Bからは熱輻射で外囲器5経由絶
縁油10へ、又は熱伝導で回転軸2C,軸受2E,固定
部2D経由絶縁油10へと伝熱され冷却される。この
時、陽極部材2を構成するロータ2B,回転軸2C,軸
受2E,固定部2Dは加熱され、熱膨張し、陽極支持部
9を基準にしたとき陽極部材2の全長が陰極側に向って
伸びる。この結果として、陽極ターゲット2A上のX線
源12が陰極側に移動する。X線源12は本来管容器5
のX線放射中心にあるべきであるが、上記によりX線源
12がX線放射中心に対し陰極側に移動することになる
ため、その結果としてX線量分布が変動し、X線画像に
多大な悪影響を与える。この影響はX線CT装置におい
て小さなスライス幅で使用する場合は特に大きくなる。
【0005】本発明は、上記の問題点に対し、X線管の
陽極部材の熱膨張によるX線源の移動を補償し、動作中
にX線源を常に一定の位置に維持できる回転陽極X線管
装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の回転陽極X線管では、熱電子を放出するフ
ィラメントと、該フィラメントからの熱電子を集束する
ための集束溝をもつ集束体と、前記フィラメントの長手
方向の両端部に近接して前記集束体に支持されて、前記
フィラメントの長手方向の電子を集束する集束板とを有
する陰極部材と、該陰極部材と対向して配置された陽極
ターゲットと、該陽極ターゲットを回転自在に支持する
回転機構部とを有する陽極部材と、前記陰極部材と前記
陽極部材とを真空気密に封入する外囲器とを具備する回
転陽極X線管において、前記フィラメントから放出され
る電子の焦点長さ方向の電子軌道を偏向するために、前
記フィラメントの両端部に配した集束板に偏向電圧を印
加する手段を具備させたものである。(請求項1)
【0007】さらに、本発明の回転陽極X線管では、前
記集束板は前記集束体に対し絶縁支持され、かつ前記集
束板の各々に異なる電位を与える偏向電圧印加手段を具
備するようにしたものである。(請求項2)
【0008】また、本発明のX線CT装置では、前記回
転陽極X線管と、X線源の移動量検出手段とを具備し、
更に、前記X線源の移動量検出手段が検出したX線源の
移動量に対応して、前記集束板の各々に与える電位を変
化させるように前記偏向電圧印加手段を制御する手段を
具備するようにしたものである。(請求項3)
【0009】本発明によれば、X線源の移動量検出手段
で検出したX線源の移動量に基づいて、回転陽極X線管
の陰極のフィラメントの両端部に配置した2個の集束板
にそれぞれプラス又はマイナスのバイアス電圧を印加す
ることにより、フィラメントからの電子流を偏向するこ
とができ、それによってX線源の位置を移動させて、前
記の移動量検出手段で検出したX線源の移動量を補償す
ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を添付図
を用いて説明する。図1は本発明の一実施例である回転
陽極X線管の要部を示したもので、図1(a)は回転陽
極X線管の陰極部材の一部と陽極ターゲットの一部とX
線検出器の組合せを、図1(b)は陰極部材のうちの集
束電極を陽極ターゲット側から見た図(図1(a)のA
視図)を示したものである。
【0011】図1(a)においては、陽極ターゲット2
Aの位置に関し、熱膨張前の位置を実線2Aaにて、熱
膨張後の位置を二点鎖線2Abにて示してある。陽極タ
ーゲット2Aに対向して陰極部材1の集束体14が配さ
れている。集束体14には図1(b)に示す如く、集束
溝13が穿かれ、その集束溝13にフィラメント15及
び集束板16が取り付けられている。フィラメント15
はタングステンなどの高融点材料で作られた細線をコイ
ル状に巻いたもので、両端がモリブデンなどで作られた
支持棒で支持されて集束体14に取り付けられる。フィ
ラメント15の集束体14への取付は、フィラメント加
熱電力を供給するために、2本の支持棒の片方又は両方
を絶縁して行われる。この絶縁は、フィラメント15と
集束体14の間にセラミックス等の耐熱性絶縁物を挿入
して行われる。また、通常の使い方では、フィラメント
15のリードのうちの一方は集束体14と同電位にして
おく(陰極電源の端子数をできるだけ少なくするためで
ある)。集束板16は、モリブデン等の高融点金属材料
からなる板状のもので、フィラメント15のコイルの長
手方向の両端部に近接して配置される。2個の集束板1
6a,16bはいずれも集束体14及びフィラメント1
5に対し絶縁して、集束体14に支持されている。集束
体14との絶縁にはフィラメント15の場合と同様セラ
ミックス等を用いる。集束板16には、フィラメント1
5に対して正又は負のバイアス電圧を与えて、フィラメ
ント15から放出される電子流のうちコイルの長手方向
の電子を偏向するようにしている。
【0012】集束板16a,16bにバイアス電圧を与
えることにより、フィラメント15から放射される電子
流は陽極ターゲット2A上で半径方向に移動する。集束
体14の電位を基準にして集束板16aにプラス電圧、
集束板16bにマイナス電圧与えた場合には、フィラメ
ント15からの電子流は陽極ターゲット2Aの内周側
へ、集束板16aにマイナス電圧、集束板16bにプラ
ス電圧を与えた場合には、フィラメント15からの電子
流は陽極ターゲット2Aの外周側へ移動する。図1
(a)にはフィラメントからの両者の電子流を実線及び
二点鎖線で示してあるが、前者の場合は実線、後者の場
合は二点鎖線で示してある。
【0013】図1(a)において、回転陽極X線管の陽
極ターゲット2Aが加熱されて、陽極部材2が熱膨張す
ると、陽極ターゲット2Aは2Aaの位置から2Abの
位置に移動し、陰極部材1側へ接近する。この陽極ター
ゲット2Aの移動量ΔSは前述の如く最大で500μm
程度になる。この結果従来のX線管ではX線源12の位
置は12aの点から12a′の点に移動する。この移動
量をX線検出器18側で見ると、18aの位置から18
bの位置に移動したことになる。
【0014】本実施例では、上記の陽極ターゲットの移
動量に対応して、集束板16a,16bに印加するバイ
アス電圧を変化させて、フィラメント15からの電子流
を偏向させて、X線源12の位置を移動させることによ
り、全体としてX線源12の位置ずれを補償するもので
ある。図1(a)において、集束板16a,16bのバ
イアス電圧を変化させたことにより、電子流が実線から
二点鎖線に移動した結果、X線源は17aから17bに
移動し、即ちその中心点は12aから12bに移動す
る。このため、X線検出器18から見たX線源の位置は
18aに留まり変化しない。
【0015】図2には、陽極ターゲット2Aの移動量に
対応して集束板16aにどれだけのバイアス電圧をかけ
たらよいかの一例を示したものである。本実施例は陽極
ターゲット2Aのターゲット角度は7°の場合で、陽極
ターゲット2Aの移動量を500μm(0.5mm)とした
とき、これを補償するための電子流の移動量は約4mmと
なる。先ず、陽極ターゲット2Aが冷たい状態では、集
束板16aには+5,000V 、集束板16bには−
5,000V を印加することにより、図1(a)に実線
で示した電子流を流し、X線源を17aに形成する。陽
極ターゲット2Aが温度上昇し、約500μm移動した
時点では、集束板16aのバイアス電圧は−5,000
V まで低下させ、集束板16bのバイアス電圧は逆に
+5,000V まで上昇させる。この結果、電子流は図
1(a)の実線の位置から二点鎖線の位置に約4mm移動
し、X線源は17bに形成され、X線検出器18側から
見たX線源の位置ずれは補償される。図2に示したグラ
フは集束体の形状・寸法,集束板の形状・寸法,フィラ
メントと集束板の間隔,集束体と陽極ターゲットの間隔
などによって変化するものである。
【0016】図3は、集束板16a,16bにバイアス
電圧を供給するための構成図である。陰極部材1のフィ
ラメント15にはX線高電圧発生装置20のフィラメン
ト電源21から10V程度の電圧が高電圧ケーブル23
のフィラメント用芯線24a,24bを経由して給電さ
れる。フィラメント15の端子のうちの一方は集束体1
4と同電位になるよう接続される。X線高電圧発生装置
20には集束板バイアス電源22が設けられる。この集
束板バイアス電源22からの集束板バイアス電圧は高電
圧ケーブル23の集束板バイアス電圧用芯線25a,2
5bを経由して集束板16a,16bに給電される。集
束板バイアス電圧は−5,000V から+5,000V
の範囲で変化するものであり、かつ一方の集束板の電位
が−5,000V から+5,000V に上昇するときに
他方の集束板の電位は+5,000V から−5,000
V に降下するものである。さらに、この集束板の電位
は陽極ターゲット2Aの位置に応じて変化すべきもので
ある。従って、集束板バイアス電源22としてはバイア
ス電圧を発生させるための直流電源回路(絶縁トランス
と整流回路が必要)と、バイアス電圧を陽極ターゲット
2Aの移動量に応じて変化させる制御回路とから成る。
【0017】バイアス電圧はマイナス電圧からプラス電
圧まで変化するので、集束板の端子と集束板バイアス電
源の端子との間に切換スイッチを設け、かつ集束板バイ
アス電源の電圧変化範囲は一方はプラス電圧のみ、他方
はマイナス電圧のみとし、集束板の必要なバイアス電圧
に応じて、前記切換スイッチを切り換えることにより、
集束板バイアス電源の電圧変化領域は半分にすることが
できる。
【0018】次に、陽極ターゲット2Aの移動量ΔSを
X線検出器18側で検知して、X線源12の位置を移動
するために集束板16のバイアス電圧を変化することに
なるが、実際には陽極ターゲット2Aの移動量を検知す
ると、逐次集束板16のバイアス電圧を変えてX線源1
2の位置を補正しているので、X線検出器18側から見
たX線源12の位置の移動量は小さいはずである。従っ
て、X線検出器18側で検知したX線源12の移動量
(ここではΔTとする)に応じて、集束板のバイアス電
圧を制御することになる。例えば、X線源12が+50
μm移動したとすると、陽極ターゲット2Aが+50μ
m移動したのであるから、図2においてこれに対応する
集束板16aのバイアス電圧の変化量は−1,000V
である。このことから、X線源12が+50μm移動し
たときには、集束板16aのバイアス電圧を−1,00
0V だけ変化させればよいことが判る。同様にして、
X線源12が+100μm,−100μm移動したとき
には、集束板16aのバイアス電圧はそれぞれ−2,0
00V ,+2,000V 変化させればよい。これを比
率で表わすと−20V/μmとなるので、X線源12の
移動量を検知したしたときにはその移動量に応じて−2
0V/μmの比率で集束板16aのバイアス電圧を変化
すればよいことになる(集束板16bのバイアス電圧に
ついてはこの逆の電圧値だけ変化させればよい)。
【0019】以上のことから、X線源12の移動量検知
手段の出力に基づいて、集束板16a,16bのバイアス
電圧を変更する手段を制御手段としてX線高電圧発生装
置に設けることにより、X線源12の位置を一定の位置
に保持することができる。
【0020】X線源の移動量を検知するためには、例え
ばX線検出器によるX線源移動量検知法や、陽極の熱蓄
積状態に対応するX線源移動量を予め把握しておく方法
がある。X線検出器によるX線源移動量検知法の一例を
図4(a),(b)により説明する。図4(a),(b)は
X線CT装置の構成の要部を示したものである。X線管
装置26のX線源12aからX線27がファンビーム状
に放射され、このX線27はコリメータ28でX線の幅
(スライス幅に相当)を絞られた後被検体29に照射さ
れる。被検体29を透過したX線27はX線検出器18
によって計測され、その計測データに基づいて断層画像
が再構成される。X線検出器18の一部にX線源移動量
検出器30を設け、その前面に、X線のビーム幅(スラ
イス幅に相当)より狭いスリット31aを設けたX線を
透過しない材料(例えば鉛)からなるスリット板31を
取り付ける。通常、X線管装置26のX線源12aから
放射されたX線は経路27aを通って検出器30に入射
されるが、そのうちの一部がスリット31aを通過して
検出器30により計測される。また、X線源が12a′
に移動すると、X線は経路27bを通って検出器30に
入射されることになるが、スリット31aを通過して検
出器30に取り入れられる線量は変化する。従って、X
線源の位置と検出器30のX線計測値との関係を把握し
ておけば、検出器30の計測データからX線源の位置を
検知することができ、その位置情報を供給することがで
きる。
【0021】次に、陽極の熱蓄積状態からX線源移動量
を知る方法について説明する。図5は、X線管に負荷印
加したときの経過時間と陽極蓄積熱量及びX線源移動量
の関係を示したものである。横軸は経路時間を示すもの
であるが、X線管の負荷は、陽極蓄積熱量がほぼ100
%になるまで印加され、その後X線管は冷却される。X
線管に負荷が入力されるとともに、陽極が温度上昇しX
線源も移動をはじめ、陽極の蓄積熱量が平衡状態に達す
ると、X線源移動量も平衡状態となる。冷却時には、高
温になった陽極は輻射伝熱により急激に温度が下がり、
熱膨張量も同様に小さくなり、X線源移動量も小さくな
る。陽極の温度が低くなると、冷却は熱伝導が支配的に
なり、冷却速度が遅くなり、陽極蓄積熱量もX線源移動
量も徐々に小さくなる。このようなX線管負荷入力と陽
極蓄積熱量,X線源移動量との関係を把握しておくこと
により、陽極蓄積熱量とX線源移動量の関係を計算又は
グラフ等で求めることができる。従って、本実施例では
上記の関係を利用して、陽極蓄積熱量からX線源移動量
を求め、これをX線源の位置情報として供給するもので
ある。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、X線管
の陽極部材の熱膨張に起因するX線源の移動を補償し、
X線管動作中のX線源の位置を常に一定位置に維持でき
るため、鮮明なX線断層像を得る効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である回転陽極X線管の要部
を示す図。
【図2】陽極ターゲットの移動量と集束板のバイアス電
圧との関係を示す図。
【図3】集束板にバイアス電圧を供給するための構成
図。
【図4】X線検出器によるX線源移動量検知法の一例を
説明するための図。
【図5】陽極の熱蓄積状態からX線源移動量を知る方法
を説明するための図。
【図6】従来の回転陽極X線管装置の側断面図。
【符号の説明】
1 陰極部材 2 陽極部材 2A 陽極ターゲット 4 回転陽極X線管 11 熱電子 12 X線源 12a,12a′,12b X線源 14 集束体 15 フィラメント 16,16a,16b 集束板 17a,17b X線源 18 X線検出器 20 X線高電圧発生装置 21 フィラメント電源 22 集束板バイアス電源 23 高電圧ケーブル 25a,25b 集束板バイアス電圧用芯線 26 X線管装置 28 コリメータ 30 X線源移動量検出器 31 スリット板 31a スリット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河野 秀樹 東京都千代田区内神田一丁目1番14号 株 式会社日立メディコ内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱電子を放出するフィラメントと、該フィ
    ラメントからの熱電子を集束するための集束溝をもつ集
    束体と、前記フィラメントの長手方向の両端部に近接し
    て前記集束体に支持されて、前記フィラメントの長手方
    向の電子を集束する集束板とを有する陰極部材と、該陰
    極部材と対向して配置された陽極ターゲットと、該陽極
    ターゲットを回転自在に支持する回転機構部とを有する
    陽極部材と、前記陰極部材と前記陽極部材とを真空気密
    に封入する外囲器とを具備する回転陽極X線管におい
    て、前記フィラメントから放出される電子の焦点長さ方
    向の電子軌道を偏向するために、前記フィラメントの両
    端部に配した集束板に偏向電圧を印加する手段を具備す
    ることを特徴とする回転陽極X線管。
  2. 【請求項2】請求項1記載の回転陽極X線管において、
    前記集束板は前記集束体に対し絶縁支持され、かつ前記
    集束板の各々に異なる電位を与える偏向電圧印加手段を
    具備したことを特徴とする回転陽極X線管。
  3. 【請求項3】請求項2記載の回転陽極X線管と、X線源
    の移動量検出手段とを具備し、更に、前記X線源の移動
    量検出手段が検出したX線源の移動量に対応して、前記
    集束板の各々に与える電位を変化させるように前記偏向
    電圧印加手段を制御する手段を具備したことを特徴とす
    るX線CT装置。
JP30046895A 1995-10-26 1995-10-26 回転陽極x線管及びそれを用いたx線ct装置 Pending JPH09120787A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10460899B2 (en) 2014-10-06 2019-10-29 Koninklijke Philips N.V. Modification arrangement for an X-ray generating device
EP2869327B1 (en) * 2012-07-02 2023-10-25 Canon Electron Tubes & Devices Co., Ltd. X-ray tube

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