JP6452398B2 - 画像読取装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像読取装置に関する。
従来、複写機等の画像読取装置では、自動原稿搬送装置(Automatic Document Feeder:以下、ADFと称する)によりスキャン動作が行われている。ここで、スキャン動作とは、読み取り対象となる原稿を1枚ずつ連続的に搬送し、搬送された原稿から画像を光学的に読み取って画像データを取得する動作である。ADFによって原稿を読み取る際に、原稿束を載置するトレイ上で原稿のサイズを検出し、検出されたサイズの画像領域を読み取ることがある。トレイ上で検出した原稿のサイズを用いることにより、プリンタの用紙を給紙する給紙段を決定する等の処理を早いタイミングで行うことができる。そして、生産性やファーストコピーアウトプットタイム(First Copy Output Time)を向上させることができる。以下、ファーストコピーアウトプットタイムをFCOTと称する。
しかし、原稿が原稿束を載置するトレイ上で折れ曲がっている場合や、カールしている場合には、トレイ上で原稿のサイズを正しく検出できないことがある。尚、カールとは、原稿が面に対して一方向に撓んでいる状態を指す。例えば、Z折りされたA3原稿がトレイ上に載置され、センサによりA4サイズとして検出される場合があり、このような場合には原稿画像の一部が読み取られない読取不足が生じる可能性や、原稿が紙詰まり状態になったと誤検知される可能性がある。そこで、読取不足を低減させるために、搬送中の原稿の搬送方向の長さを測定し、読取サイズを切り替えて読み取る構成が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、原稿が紙詰まり状態になったと誤検知する可能性を低減するために、折れ原稿を検出した場合には、紙詰まりの検知タイミングを変更して原稿の搬送を続行し、原稿の読み取り動作を続行することが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2004−347926号公報 特許第3171618号公報
しかし、原稿の搬送中に搬送方向の長さを測定し、読取サイズを切り替えて読み取る構成では、原稿の後端をセンサによって検知するまで原稿の長さを判別できない。このため、原稿の後端をセンサが検知するまでは、プリンタの用紙を給紙するための給紙段を決定できず、生産性やFCOTを向上することはできない。また、紙詰まりの検知タイミングを変更して読み取りを続行する構成では、読取不足が生じるおそれがある。例えば、生産性やFCOTを向上させるために、読取に使用するメモリ領域を読み取り前に確定させる構成では、トレイ上で検知した原稿サイズが実際の原稿サイズよりも小さい場合に、読取不足が生じる可能性がある。トレイ上で検知した原稿サイズが実際の原稿のサイズより小さいため、確保したメモリ領域のサイズも実際に必要となるサイズよりも小さくなるためである。このような読取不足が発生しているとき、コピーを実行するジョブの場合、用紙が出力された後に読取不足が発生したことに気付くことがある。また、スキャナによる画像転送機能を用いる場合、ユーザはパーソナルコンピュータ(以下、PCとする)等の転送先で画像を確認したときに読取不足に気付くことがある。このように、コピーの際やスキャナの画像転送機能を用いる際の原稿の読み取り動作では、原稿を読み取った、又は画像の転送元であるスキャナにおいて、読取不足が発生したおそれがあることを報知することが必要となる。
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、原稿のサイズを正しく検知できなかったことを迅速に通知し、ユーザビリティを向上させることを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明は、以下の構成を備える。
(1)原稿が載置される載置部と、前記載置部上で原稿のサイズを検知する第一の検知手段と、前記載置部から搬送された原稿の有無を検知する第二の検知手段と、前記載置部から搬送された原稿の画像を読み取る読取手段と、情報を通知する通知手段と、前記第二の検知手段により原稿の先端を検知してから前記第一の検知手段により検知された前記原稿のサイズに応じた長さ分、前記原稿を搬送させたときに、前記第二の検知手段が前記原稿の有を検知していた場合には、前記読取手段による前記原稿の画像の読み取りを停止させるが、前記原稿の搬送を継続させるとともに、前記第一の検知手段により原稿のサイズを正しく検知できなかったことを前記通知手段により通知する制御手段と、を有することを特徴とする画像読取装置。
本発明によれば、原稿のサイズを正しく検知できなかったことを迅速に通知し、ユーザビリティを向上させることができる。
第一、第二の実施の形態の画像読取装置の断面図、ブロック図 第一、第二の実施の形態の画像読取装置を上から見た図 第一の実施の形態の折れ原稿判定処理と原稿排出処理を示すフローチャート 第一の実施の形態の折れ原稿の載置時と搬送時の様子を示す断面図 第一の実施の形態の折れ原稿の排紙トレイへの排出処理を示す断面図 第一の実施の形態の折れ原稿検出時の画面と紙詰まり検出時の様子を示す断面図 第二の実施の形態の折れ原稿判定処理と原稿排出処理を示すフローチャート
以下、本発明を実施するための形態を、図面を参照しながら詳しく説明する。
[第一の実施の形態]
第一の実施の形態の画像読取装置の構成例について図面を参照して説明する。図1(a)は、本実施の形態の自動原稿給紙搬送装置(以下、ADFという)を含む画像読取装置の一例を示す断面図である。本実施の形態の画像読取装置1000は、原稿の画像を読み取る画像読取部200と、ADF100を備えており、更に、図1(a)には不図示の、後述する画像処理コントローラ300(図1(b)参照)が接続されている。
<画像読取部の構成>
画像読取部200は、読取手段である光学スキャナユニット202によって原稿に記録された画像情報を1ラインずつ読み取る。より詳細には、ADF100上の原稿について、光学スキャナユニット202をADF100のリードローラ7の中心位置に来るように移動させ、搬送されている原稿を、光学的に読み取る。
<ADFの構成>
ADF100の動作について、図1(a)を参照しながら説明する。図1(a)に示すADF100は、載置部である原稿トレイ30と、給紙ローラ1と、分離ローラ2、3と、を有する。原稿トレイ30は、1枚以上の原稿で構成される原稿束Sを積載する。分離ローラ2、3は、原稿の搬送を開始する前に、原稿束Sが原稿トレイ30から突出して原稿の搬送方向の下流側へ進出することを規制する。原稿トレイ30には原稿センサ10があり、原稿トレイ30上(載置部上)の原稿の有無が判断できるようになっている。給紙ローラ1は、原稿トレイ30に積載された原稿束Sの原稿面に落下して回転する。ここで、原稿束Sの原稿面とは、光学スキャナユニット202により画像が読み取られる面である。これにより、原稿束Sの最上面の原稿が給紙される。給紙ローラ1によって給送された原稿は、分離ローラ2、3の作用によって最上面の一枚が分離され、搬送路上に搬送される。原稿束Sから最上面の一枚の原稿を分離する方法は、公知の技術によって実現されている。
分離ローラ2、3によって分離された一枚の原稿は、引抜ローラ4によりレジストレーションローラ5へ搬送され、レジストレーションローラ5には原稿が突き当てられる。これにより原稿には空間60においてたわみが形成され、原稿の搬送における斜行が解消される。レジストレーションローラ5の搬送方向下流側には、レジストレーションローラ5を通過した原稿を読取ガラス201の方向へ搬送する給紙路が配置されている。
給紙路に搬送された原稿は、読み取り上流ローラ6(以下、単にローラ6とする)によって画像読取位置に搬送される。原稿が読取ガラス201とリードローラ7の間を通過する際、原稿の表面はLED203a、203bにより照射される。原稿の表面からの反射光は、複数のミラー204a、204b、204cで屈曲されながら、画像読取センサ208に導かれる。画像読取センサ208は、原稿の表面画像を1ラインずつ読み取る。読み取り下流ローラ8(以下、単にローラ8とする)により搬送された原稿は、原稿の表面画像のみを読み取る場合には、排紙センサ13を通過しながら搬送手段である排紙ローラ9によって排紙部である排紙トレイ31に搬送される。
一方、原稿の裏面画像も読み取る場合には、光学スキャナユニット202によって表面画像を読み取り、原稿の後端が排紙センサ13を通過した後、排紙ローラ9を抜ける前に原稿を停止させる。そして排紙ローラ9を逆回転させることで、原稿をレジストレーションローラ5へ向けて搬送し、上述した搬送と同じような工程を経ることで、光学スキャナユニット202によって原稿の裏面を読み取ることができる。更に、原稿の裏面画像を読み取った後、原稿の後端が排紙センサ13を通過した後であって排紙ローラ9を抜ける前に原稿を停止させ、再度原稿をレジストレーションローラ5へ向けて搬送し、画像を読み取らずに排紙トレイ31まで搬送する。これによりすべての原稿束Sについて原稿画像を読み取った後、画像を読み取る前に原稿トレイ30上にあった原稿の並び順と、排紙トレイ31に排出された原稿の並び順が同じになる。第二の検知手段であるレジストセンサ11はレジストレーションローラ5の搬送方向上流側に配置され、第三の検知手段であるリードセンサ12はローラ6の搬送方向上流側に配置される。原稿トレイ30上に配設された原稿長センサ15、16については後述する。
<ブロック図の説明>
図1(b)は、ADF100を含む本実施の形態の画像読取装置1000の制御部の構成例を示すブロック図である。画像読取部200とADF100を制御する制御コントローラ310は、中央演算処理装置であるCPU801、リードオンリーメモリであるROM802、ランダムアクセスメモリであるRAM803を備えている。ROM802には制御プログラムが格納されており、RAM803には入力データや作業用データが格納される。制御手段であるCPU801は、後述する図3に示したフローチャートにしたがって制御プログラムを実行する。また、CPU801は、不図示のタイマを有し、所定のタイミングを基準としてタイマによるカウント動作を行うことができ、各種のタイミング制御を行っている。
CPU801には、原稿搬送機能を実現するために、分離モータ805と読取モータ806が接続されている。分離モータ805は、給紙ローラ1、分離ローラ2、引抜ローラ4、レジストレーションローラ5を回転駆動させる。読取モータ806は、ローラ6、8、リードローラ7、排紙ローラ9を駆動させる。また、CPU801には、原稿トレイ30に積載された原稿の有無を検知する原稿センサ10、搬送路上で原稿の端部検知に使用されるレジストセンサ11、リードセンサ12、排紙センサ13が接続されている。更に、CPU801には、原稿の搬送方向に直交する方向の長さ(以下、原稿幅という)を検知する原稿幅センサ14が接続されている。光学モータ804、分離モータ805、読取モータ806はパルスモータであり、CPU801は駆動パルス数をカウントしながら各モータを制御することで、各モータの回転数を管理している。
CPU801は、原稿の搬送中にレジストセンサ11がオンしてからオフするまでの分離モータ805の駆動パルス数をカウントすることで、搬送中の原稿の搬送方向の長さ(以下、原稿長ともいう)を検知する。ここで、原稿の先端がレジストセンサ11に到達したときにレジストセンサ11がオンし、原稿の後端がレジストセンサ11を通過したときにレジストセンサ11がオフする。
また、原稿トレイ30上に原稿が置かれた状態でも、原稿長センサ15、16を用いて原稿長を検知する。例えば、原稿を原稿トレイ30上に載置した状態の原稿先端位置O(図1(a)参照)から原稿長センサ15までの距離を220[mm]とし、原稿先端位置Oから原稿長センサ16までの距離を330[mm]とする。例えば、原稿長センサ15がオフかつ原稿長センサ16がオフのとき、CPU801は、原稿長を、220[mm]未満の長さであると判断できる。また、例えば、原稿長センサ15がオンかつ原稿長センサ16がオフのとき、CPU801は、原稿長を、220[mm]以上330[mm]未満の長さであると判断できる。更に、原稿長センサ15がオンかつ原稿長センサ16がオンのとき、CPU801は、原稿長を、330[mm]以上の長さであると判断できる。このように、原稿トレイ30上で検知した原稿長と、原稿幅センサ14によって検知できる原稿幅の情報とに基づいて、CPU801は原稿のサイズを決定する。
CPU801には、画像読取機能を実現するために、LED203、画像読取センサ208が接続されている。CPU801は画像読取センサ208によって読み取られた画像データを、画像処理部807でシェーディング処理や各種のフィルタ処理を実施してから画像通信路302を介して画像処理コントローラ300へ送信する。更に、CPU801は、垂直同期信号及び水平同期信号を、原稿読み取りタイミングに合わせて、コマンド通信路301を介して画像処理コントローラ300へ通知する。ここで、垂直同期信号は、原稿の画像データの先端の基準となる信号であり、水平同期信号は、1ラインの画素の先端の基準となる信号である。
画像処理コントローラ300は、CPU901、ROM902、RAM903を備えており、CPU801とのコマンド通信路301を介して画像読取制御に関するデータの送受信を行う。制御コントローラ310の画像処理部807で処理された画像データは、画像通信路302を介して画像処理コントローラ300内の画像処理部905へ転送され、色の判断などの所定の画像処理を施された後に、画像メモリ906に記憶される。尚、本実施の形態では、生産性やFCOTを向上させるために、光学スキャナユニット202により原稿の画像を読み取る前に、記憶手段である画像メモリ906の領域内に、原稿トレイ30上で決定した原稿のサイズに応じた領域を確保する。CPU801は、原稿トレイ30上で決定した原稿のサイズに応じて所定の動作を行うが、画像メモリ906上の記憶領域の大きさを読み取り前に確定させる動作が所定の動作の一つである。
また、画像処理コントローラ300は、操作部904を備えており、ユーザとのインターフェース制御は操作部904を介してCPU901によって行われる。即ち、CPU901は、ユーザによって操作部904に入力された情報を受信し、読み取りジョブの開始等の入力情報を処理するとともに、所定の情報を操作部904に送信し、ユーザへの情報表示、報知を行う。
<原稿長異常検出時のユーザへの報知及び原稿排出制御>
本実施の形態の原稿長異常検出時のユーザへの報知及び原稿排出制御について、図2〜図6を参照しながら説明する。尚、本実施の形態では、原稿の片面を読み取る例を示す。原稿トレイ30上に置かれた原稿のサイズ検知方法について説明する。図2は上面の外装が取り外された状態の画像読取装置1000を上から見た図である。ユーザは原稿を原稿トレイ30上に乗せると、原稿ガイド板25A、25Bを原稿幅に合わせてセットする。図1(b)に示した原稿幅センサ14は、原稿ガイド板25A、25Bの間の幅を検知できるように構成されている。CPU801は、原稿幅センサ14から取得した値を参照することで、原稿トレイ30上にセットされた原稿の原稿幅を検知する。例えば、原稿幅センサ14は、原稿ガイド板25A、25Bの間の幅に応じて抵抗値が変わる可変抵抗に接続される構成とする。CPU801は、不図示のAD変換器を介して原稿幅センサ14から取得した値に基づいて、セットされた原稿の幅を検知する。
更に、原稿長センサ15、16は、各センサの位置に原稿がある場合にオン(ON)信号を、センサの位置に原稿がない場合にオフ(OFF)信号を、出力するように構成されている。原稿長センサ15、16には、原稿トレイ30に当接した原稿を検知するフラグ式のセンサと、原稿トレイ30から離間した原稿を検知する光学式のセンサを選択的に用いることができる。本実施形態のADFでは、原稿長センサ15は光学式のセンサで構成され、原稿長センサ16はフラグ式のセンサで構成される。CPU801は、原稿幅センサ14、原稿長センサ15、16の検知結果を用いて、予めROM802に記録された原稿のサイズを決定するための情報であるサイズ判定情報に基づいて原稿のサイズを決定する。原稿幅センサ14、原稿長センサ15、16は、原稿のサイズを検知する第一の検知手段として機能する。尚、サイズ判定情報は、例えば、原稿幅センサ14、原稿長センサ15、16と、原稿のサイズとを関連付けた情報である。
図3は、読み取りの対象となった原稿について原稿長の異常を検出した(以下、原稿長異常という)ことをユーザに報知し、原稿を所定の位置まで搬送する制御を示すフローチャートである。画像読取装置1000による読み取りジョブが開始されると、CPU801は以下の処理を開始する。ステップ(以下、Sとする)401でCPU801は、光学スキャナユニット202を読み取り位置へ移動させる。CPU801は、駆動パルス数を管理しながら光学モータ804を制御することで、光学スキャナユニット202をリードローラ7付近の読取ガラス201下に移動させる。尚、CPU801は、光学スキャナユニット202を読み取り位置に移動させる過程で、LED203a、203bを点灯した上で、画像処理部807によりシェーディング等の画像処理を実施する。
S402でCPU801は、原稿トレイ30上に載置されている原稿のサイズを決定する。CPU801は、上述したように、原稿幅センサ14、原稿長センサ15、16の検知結果とROM802に記録されたサイズ判定情報とに基づいて、原稿のサイズを決定する。ここで、表1に原稿幅センサ14、及び原稿長センサ15、16の検知結果に応じて、CPU801が原稿サイズを決定する際のサイズ判定表を示す。
Figure 0006452398
表1は、一列目に原稿幅の区分(1〜8)、二列目に原稿幅センサ14による検知結果に基づく原稿幅x(mm)、三列目に原稿長センサ15、16からの出力信号を示す。表1の三列目は、原稿長センサ15の検知結果と原稿長センサ16の検知結果を、センサ15/センサ16として示しており、各センサの検知結果の組み合わせを4つ(ON/ON、OFF/ON、ON/OFF、OFF/OFF)示している。例えば、CPU801は、原稿幅センサ14がA/D変換式のセンサであり、原稿幅センサ14の検知結果である原稿幅が297[mm](x>288)となった場合、原稿幅区分は区分8であると判断する。そして、CPU801は、原稿長センサ15と原稿長センサ16の出力が、ともにOFF(原稿なし)となっている場合は、原稿サイズをA4サイズであると決定する。また、CPU801は、原稿幅センサ14に基づく原稿幅が297[mm]で、原稿長センサ15、16の少なくとも一方の出力がON(原稿あり)となっている場合は、原稿サイズをA3−Rサイズ(Rは縦置きを示す)であると決定する。尚、「R」が記載されていないものは横置きを示し、STMTはステイトメントハーフレターである。
図4(a)は、原稿トレイ30上にA3サイズの原稿S1がZ状に折られて載置されている状態を表している。この場合、CPU801は、原稿幅センサ14の検知結果に基づき、原稿S1の原稿幅は297[mm]となり、表1の原稿幅区分は区分8であると判断する。図4(a)の場合、原稿S1の真の原稿サイズはA3であるが、原稿S1がZ状に折られているために、原稿長センサ15と原稿長センサ16のどちらもOFF(原稿なし)を出力する。このため、CPU801は、各センサの検知結果と表1とに基づいて、原稿トレイ30上にはA4サイズの原稿S1が載置されていると判断する。
S403でCPU801は、原稿S1の搬送を開始する。原稿S1の搬送は、分離モータ805を駆動することによって、給紙ローラ1を原稿面に降下させ、分離ローラ2、引抜ローラ4を回転させることによって行う。S404でCPU801は、レジストセンサ11がオンしたか否かを検知する。S404でCPU801は、レジストセンサ11がオンしたことを検知していない場合にはS404の処理を繰り返し、レジストセンサ11がオンしたことを検知すると、S405でレジストレーション制御を実行する。尚、CPU801は、後述するS412の判断のために、S404でタイマをリセットしてスタートさせておく。S405のレジストレーション制御は、S404で原稿S1の先端がレジストレーションローラ5に到達したタイミングから所定の時間が経過した後のタイミングで実行される。レジストレーション制御は、上述した空間60で原稿S1にループを形成する公知の技術によって実現されている。
S406でCPU801は、原稿S1の搬送距離に相当する時間を計測するために、不図示のタイマをリセットしてスタートさせる。以降、S406でCPU801がタイマにより計測している時間を、搬送距離カウントという。原稿S1がレジストセンサ11に到達した位置(以下、レジストセンサ位置という)を基準として、タイマにより原稿S1の搬送距離に相当する時間を計測することにより、CPU801は次のような判断を行う。即ち、CPU801は、原稿トレイ30上で原稿長センサ15、16により検知された原稿長に所定の長さを加算した所定の距離を搬送させて、その時点でレジストセンサ11により原稿S1が検知されているか否かを判断する。ここで、所定の長さをαとすると、原稿長に所定の長さαを加算した所定の距離は、原稿長+αとなる。仮に、レジストセンサ11がオンしてから所定の距離(原稿長+α)だけ原稿S1を搬送させても、レジストセンサ11により原稿S1が検知されている場合を考える。この場合、CPU801は、原稿長センサ15、16の検知結果に基づいて決定された原稿S1の原稿長が異常であると判断する。ここで原稿長が異常であるとは、原稿トレイ30上で決定した原稿S1の原稿長と、搬送路上を搬送されている原稿S1の実際の原稿長とが異なっていることを意味している。尚、原稿S1の搬送速度は予め決められているものとする。
S407でCPU801は、原稿S1の先端がリードセンサ12に到達し、リードセンサ12がオンとなったか否かを検知する。S407でCPU801は、リードセンサ12がオンしたことを検知していない場合にはS407の処理を繰り返し、リードセンサ12がオンしたことを検知すると、S408の処理に進む。S408でCPU801は、リードセンサ12がオンとなったタイミングを基準として原稿の読み取り位置までの距離に相当する時間をタイマにより計測するために、タイマをリセットしてスタートさせる。CPU801は、タイマにより計測を行うことにより、原稿S1の先端が読み取り位置に到達するタイミングを検知する。これにより、原稿S1の先端が読み取り位置に到達したタイミングで原稿S1の先端から画像を読み取ることが可能となる。また、S408でCPU801がスタートさせたタイマは、後述するS414の判断にも用いられる。S409でCPU801は、光学スキャナユニット202により原稿の読み取りを開始する。CPU801は、光学スキャナユニット202によって読み取られた画像データを垂直同期信号と水平同期信号に同期させて、1ライン毎に画像通信路302を介して画像処理コントローラ300に転送する。
S410でCPU801は、S406でタイマにより計測を開始した搬送距離カウントを参照し、原稿トレイ30上で決定した原稿S1の原稿長に所定の長さαを加算した分の長さ(原稿長+α[mm])に相当する搬送時間が経過したか否かを判断する。ここで、「原稿長+α」[mm]を原稿S1の搬送速度で除した値が時間となる。ここで、α[mm]は、レジストセンサ11のチャタリング除去が十分に実施でき、かつ、原稿トレイ30上で決定した原稿S1のサイズ(原稿長)分の読み取りが完了するまでの距離により決定する。原稿S1の読み取りが完了するまでの距離は、レジストレーションローラ5からリードローラ7までの距離に依存し、例えば、この距離が130[mm]程度である場合、αは50[mm]程度とすることができる。
仮に、図4(a)に示すように、A3サイズの原稿S1がZ状に折られており、原稿トレイ30で原稿S1のサイズがA4原稿(原稿長210mm)と決定された場合を想定する。そうすると、S410の「原稿長+α」[mm](以下、判断距離ともいう)は、210[mm]+50[mm](=260[mm])となる。図4(b)にS405で原稿S1の先端がレジストレーションローラ5に到達したタイミングから、210[mm]+50[mm]分の距離だけ原稿S1を搬送した時点での、原稿S1の状態を示す。図4(b)に示す例では、図4(a)に示すように原稿トレイ30上でZ状に折れていたA3サイズの原稿S1が搬送されることによって引き伸ばされた状態であり、レジストセンサ11の位置の上流側の搬送路には原稿S1の後半部がまだ残っている。そのため、S410の処理は、搬送されている原稿S1がZ状に折られていた原稿であるか否かを判断するための処理ともいえ、S410の処理を折り原稿の判定処理ともいう。また、S410の処理は、原稿トレイ30上で原稿のサイズ、特に原稿長を正しく検知できていたか否かを判断する処理でもある。即ち、「原稿長+α」[mm]に相当する時間が経過する前にレジストセンサ11がオフすれば、原稿トレイ30上で原稿長を正しく検知できていたといえる。一方、「原稿長+α」[mm]に相当する時間が経過してもレジストセンサ11がオンのままであれば、原稿トレイ30上で原稿長を正しく検知できていなかったといえる。
S410でCPU801は、原稿長+α[mm]に相当する時間が経過していないと判断した場合、S422の処理に進む。S422でCPU801は、レジストセンサ11がオフしたか否かを判断し、オフしていないと判断した場合にはS410の処理に戻り、オフしたと判断した場合にはS423の処理に進む。S410でCPU801は、原稿長+α[mm]に相当する時間が経過したと判断した場合、S411の処理に進む。
例えば、原稿長が210[mm]である場合を想定する。そうすると、S410でCPU801は、搬送距離カウントが210[mm]+50[mm]分の距離に相当する時間が経過した、即ち、210[mm]+50[mm]だけ原稿S1を搬送したと判断した場合、S411の処理に進む。仮に、原稿トレイ30上で検知した結果に基づき決定した原稿S1のサイズがA3となっていた場合には、原稿長は420[mm]であり、420[mm]+50[mm]分搬送されるよりも前に、レジストセンサ11がオフする。このように、原稿トレイ30上で検知した結果に基づき決定した原稿S1のサイズと、実際に搬送路上を搬送されている原稿S1の原稿長が整合している場合には、S423の処理に進み、読み取りが正常に実施される。
原稿トレイ30上で検知した結果に基づき決定した原稿S1のサイズと、実際に搬送路上を搬送されている原稿S1の原稿長が整合しない場合には、S411でCPU801は、原稿S1の読み取りを中止する。CPU801は、原稿S1の読み取りを中止したことを、コマンド通信路301を介して、CPU901へ通知する。このように、原稿S1の読み取りを完了する前に、原稿S1の読み取りを中止したことを通知することによって、ジョブがコピーである場合には、プリンタが用紙を給紙する前に用紙の給紙動作を停止することが可能となる。このとき、CPU801は、原稿S1の読み取りを中止するが、原稿S1の搬送は停止させずに続行し、原稿S1を排紙トレイ31に排出する。図5(a)は、原稿S1の読み取りが中止された後、原稿S1の搬送が続行されて、原稿S1が排紙トレイ31上に排紙された様子を示す。仮に、原稿S1の読み取りを中止したときに原稿S1の搬送も中止させた場合、ユーザは、画像読取部200に残された原稿S1を取り除く処理を行わなければならない。しかし、本実施の形態では、原稿S1の読み取りを中止した後も、原稿S1の搬送を続行させることにより、ユーザが原稿S1を取り除く処理(以降、紙詰まり処理ともいう)を行う必要がなく、ユーザビリティが向上する。
また、図5(b)に示すように、CPU801は、排紙トレイ31に原稿S1を排出する直前の状態、例えば、排紙ローラ9により原稿S1の後端部を挟持した状態まで搬送させて、原稿読取動作を終了させることも可能である。これにより、例えば、排紙した原稿束が排紙トレイ31に満載状態となり、折れ原稿が排紙された原稿束に混ざって原稿の積載の順序が変わってしまう場合でも、ユーザは読み取りができなかった原稿S1がどの原稿であったかを目視で確認できるようになる。また、ユーザが排紙トレイ31から原稿トレイ30に原稿S1を戻して再度の読み取りを実施する際に、排紙トレイ31側から搬送方向に原稿S1を引き抜くだけで紙詰まり処理を完了できるようになり、ユーザビリティが向上する。
S412でCPU801は、S404でスタートしたタイマを参照し、レジストセンサ11がオンとなってから所定時間が経過したか否か、即ち、レジストセンサ11のオフのタイムアウトとなったか否かを判断する。これにより、S411で読み取りを中止した原稿S1を搬送している間に紙詰まりが発生したか否かを判断する。例えば、レジストセンサ11のタイムアウトを判断するための所定時間は、LDR(Ledger)の原稿長(431.8[mm])にマージン(例えば80[mm])を加えた距離を搬送した時間とすることができる。LDRの原稿長(431.8[mm])とする理由は、本実施例では、レジストセンサ11が搬送路上に位置するセンサの中で最も上流側に位置するセンサであり、その位置では原稿長はまだ確定していないため、定型用紙最大のLDRとする。
S412でCPU801は、レジストセンサ11がオンとなってから所定時間が経過していないと判断した場合、S413でレジストセンサ11がオフしたか否か、即ち、原稿S1の後端がレジストセンサ11を通過したか否かを判断する。S413でCPU801は、レジストセンサ11がオフしていないと判断した場合はS412の処理に戻り、レジストセンサ11がオフしたと判断した場合はS414の処理に進む。S414でCPU801は、S407でスタートしたタイマを参照し、リードセンサ12がオンしてから所定時間が経過したか否か、即ち、リードセンサ12がオフのタイムアウトとなったか否かを判断する。この処理は、リードセンサ12の位置で、原稿S1の紙詰まり検知を実施する処理である。リードセンサ12の位置での原稿S1の紙詰まりを検知するための所定時間は、次のようにして決定される。即ち、CPU801は、レジストセンサ11がオフとなったタイミングで原稿長を判断できるため、例えば、レジストセンサ11がオフとなったときに検出した原稿長に紙詰まり検出のためのマージン距離を加えることで決定する。
S414でCPU801は、リードセンサ12がオンしてから所定時間が経過していないと判断した場合、S415でリードセンサ12がオフしたか否か、即ち、原稿S1の後端がリードセンサ12を通過したか否かを判断する。S415でリードセンサ12がオフしていないと判断した場合はS414の処理に戻り、リードセンサ12がオフしたと判断した場合はS416の処理に進む。S416でCPU801は、排紙センサ13がオンしてから所定時間が経過したか否か、即ち、排紙センサ13のオフのタイムアウトとなったか否かを判断する。この処理は、排紙センサ13の位置での原稿S1の紙詰まり検知を実施する処理である。尚、CPU801は、原稿S1の先端が排紙センサ13に到達して排紙センサ13がオンしたときにタイマをリセットしてスタートさせておき、S416でCPU801がタイマを参照することにより、S416の判断を行う。排紙センサ13の紙詰まり検知は、リードセンサ12の紙詰まり検知と同様の検知としてもよい。
S416でCPU801は、排紙センサ13がオンしてから所定時間が経過していないと判断した場合、S417で排紙センサ13がオフしたか否か、即ち、原稿S1の後端が排紙センサ13を通過したか否かを判断する。S417で排紙センサ13がオフしていないと判断した場合はS416の処理に戻り、排紙センサ13がオフしたと判断した場合はS418の処理に進む。即ち、各センサのいずれもが、原稿S1の後端が通過したことを検知した場合には、S418の処理に進む。S418でCPU801は、原稿S1の停止制御を実施する。原稿S1の停止制御とは、原稿S1を所定の停止位置まで搬送した上で停止させる制御である。図5(a)、図5(b)に原稿S1の停止位置の例を示す。
図5(a)の例では、排紙トレイ31に原稿S1を完全に排出する位置まで搬送している。図5(a)に示す位置まで搬送することにより、原稿S1を原稿トレイ30に戻しやすくすることができる。一方、図5(b)の例では、排紙ローラ9により原稿S1の後端部を挟持した状態となるまで原稿S1を搬送している。図5(b)に示す位置まで原稿S1を搬送することにより、読み取りが完了していない原稿がどの原稿であるかをユーザにわかりやすく示すことができる。
S419でCPU801は、原稿長の異常を検出したことをユーザに報知する。ユーザへの報知は、CPU801がコマンド通信路301を介して、CPU901へ異常の発生を通知し、CPU901が操作部904へ所定の画面を表示することにより実現される。操作部904に表示される画面の一例を図6(a)に示す。図6(a)に示すように、画面1903には、原稿サイズを正しく検出できなかったことや、折れ原稿が載置されている場合に折り目を伸ばして再度実行するように促す旨等のメッセージが表示されている。また、図6(a)に示すように、原稿の読み取りを中止させる中止ボタン1901と、混載設定を行うための混載設定ボタン1902があり、ユーザがこれらのボタンを押下することで、原稿の読み取りの中止、又は、混載設定を選択することができる。ユーザは、操作部904に表示される中止ボタン1901を押下することにより、ADF100の読み取りジョブを中止することができる。また、ユーザは、混載設定ボタン1902を押下することにより、再度、原稿の読み取りを行うときに実施するジョブを、サイズの異なる原稿が混在した混載設定とすることができる。S419でCPU801は、ユーザに原稿長の異常を通知した後、ADF100による原稿の読み取りジョブを終了する。
CPU801は、S412、S414、S416で、各センサがオンとなってから所定の時間が経過したと判断した場合、即ち、各センサのうち少なくとも一つのセンサの位置で紙詰まりを検出した場合には、S420の処理に進む。S420でCPU801は、原稿S1の搬送を停止する。一例として図6(b)に、S414でリードセンサ12がオンしてから所定時間が経過したと判断された場合、即ち、リードセンサ12の位置で原稿S1が滞留したことによる紙詰まりが発生した場合の原稿S1の状態を示す。このように、原稿長の異常を検出した場合の排紙トレイ31への原稿S1の排出時にも、通常の読み取り時に実施する滞留による紙詰まりを検知する方法と同様の検知を行う。これにより、本実施の形態では、折れ原稿が搬送路で引っかかる等による原稿の座屈を予防できる。
S421でCPU801は、原稿長の異常を検出したことと、原稿S1の紙詰まりが発生したことをユーザに通知する。ユーザへの通知は、CPU801がコマンド通信路301を介して、CPU901へ異常の発生を通知し、CPU901が操作部904へ所定の画面を表示することにより実現される。尚、操作部904には、上述した図6(a)の画面と同様の画面を表示する。図6(a)の画面に、原稿の紙詰まりを検出した旨の記載も併せて表示させる。原稿長の異常を検出したときの処理は上述した通りである。
次に、原稿長を正常に検出できた場合の処理を説明する。S422でCPU801は、レジストセンサ11がオフである、即ち、原稿S1の後端がレジストセンサ11を通過したと判断した場合、S423の処理に進み、原稿S1の正常な読み取りを継続する。S423でCPU801は、リードセンサ12がオフした、即ち、原稿S1の後端がリードセンサ12を通過したか否かを検知する。S423でCPU801は、リードセンサ12がオフしたことを検知していない場合にはS423の処理を繰り返し、リードセンサ12がオフしたことを検知すると、S424の処理に進む。S424でCPU801は、原稿トレイ30上で検知した結果に基づき決定した原稿長の画像の読み取りを完了する。S425でCPU801は、原稿S1の搬送を継続し、排紙センサ13がオフした、即ち、原稿S1の後端が排紙センサ13を通過したか否かを検知する。S425でCPU801は、排紙センサ13がオフしたことを検知していない場合にはS425の処理を繰り返し、排紙センサ13がオフしたことを検知すると、S426の処理に進む。S426でCPU801は、原稿S1を排紙センサ13から排紙ローラ9への距離分搬送し、排出する。排紙センサ13の位置での原稿S1の紙詰まり検知については、公知の技術により実現する。S427でCPU801は、次の原稿があるか否かを判断し、次の原稿があると判断した場合はS403の処理に戻り、次の原稿がないと判断した場合はADF100による原稿の読み取りジョブを終了する。次の原稿があるか否かの判断は、原稿センサ10の検知結果に基づき行う。
本実施の形態は、生産性やFCOTを向上させるために、画像メモリの大きさを原稿読み取り前に確定させる構成の画像読取装置に関する。このような画像読取装置において、原稿トレイ30上で原稿長センサ15、16により検知した原稿の原稿長が、実際の原稿長よりも短い原稿長であると判断された場合に、読取不足を低減する。そのための手段として、原稿トレイ30上で検知した結果に基づき決定した原稿長が、搬送中に検知した原稿長より小さく、原稿の読取不足が発生しうる場合を原稿長の異常として検出する。そして、原稿長の異常が検出されたことをユーザに通知した上で、原稿の排出制御を実施する。これにより、原稿トレイ30上で決定した原稿長が実際の原稿長と異なる場合であっても、読み取りの際に発生した原稿の読取不足を迅速にユーザに通知できる画像読取装置を提供できる。そして、再度の原稿の読み取りを容易に実施できるユーザビリティのよい画像読取装置を提供できる。以上、本実施の形態によれば、原稿のサイズを正しく検知できなかったことを迅速に通知し、ユーザビリティを向上させることができる。
[第二の実施の形態]
以下、第二の実施の形態の画像読取装置の構成例について図面を参照して説明する。本実施の形態でも図1を援用し、同じ構成には同じ符号を用いることとし、説明を省略する。図7に示す処理のフローチャートについて詳細に説明する。
<原稿長の異常検出時のユーザへの報知及び原稿排出制御>
図7は、原稿トレイ30で検知された結果に基づき決定した原稿長が異常と判断されたことをユーザに報知し、原稿S1を所定位置まで搬送する制御を示すフローチャートである。尚、S1201〜S1209までの処理は、図3で説明したS401〜S409までの処理と同様であり、説明を省略する。S1210でCPU801は、原稿S1の読み取りが開始された後、所定の設定、又は、原稿トレイ30上で検知した結果に基づき決定した原稿長が所定の長さ以上か否かを判断する。所定の設定とは、例えば、所定のジョブ種類であり、混載モードや、フリーサイズ設定や長尺設定といった、搬送路上に配置されたセンサ、例えばレジストセンサ11を用いて搬送中の原稿の原稿長を検知するジョブである。
ここで、混載モードとは、原稿トレイ30上に複数種類のサイズの原稿を混ぜて載置するモードである。フリーサイズ設定や長尺設定は、原稿長を測定しながら原稿を搬送する設定である。混載モード、フリーサイズ設定及び長尺設定の場合、CPU801は、S1206でスタートさせた搬送距離カウントを参照することにより、搬送距離カウントの値からレジストセンサ11がオフとなった時点で、原稿長を検知する。CPU801は、レジストセンサ11がオンとなってからオフとなるまでの時間に基づき判断した原稿長に基づいて、原稿S1の読み取り長さを決定する。即ち、混載モードやフリーサイズ設定、長尺設定では、原稿トレイ30上で検知された結果に基づき検知した原稿長をそのまま使用するのではなく、搬送路上で正しい原稿長を検知してから原稿S1を読み取ることになる。そのため、混載モードやフリーサイズ設定、長尺設定では、折れ原稿のサイズを誤って判断する可能性は低いので、原稿トレイ30上で原稿長を正しく検知できていたか否かを判断することは不要と考えられる。
そこで、S1210でCPU801は、所定のジョブ種類又は原稿トレイ30上の原稿長が所定の長さ以上であると判断した場合には、S1211の折れ判定処理は必要ないと判断し、S1223の処理に進む。このように、本実施の形態では、S1211の折り判定処理を実施するか否かを判断する条件を有することが特徴である。折り判定処理を実施するか否かを判断する条件とは、予め定められた所定の種類のジョブの場合、又は、原稿トレイ30上で検知した原稿サイズが所定の長さ以上であることを検知していた場合である。これらの条件を満たす場合には折り判定処理を実施しないため、折り判定処理によって原稿読み取りが停止することがなくなる。これにより、折れ原稿が検知されたことによって、原稿トレイ30へ原稿S1を再度置きなおす必要がなくなり、ユーザのユーザビリティが向上する。
尚、予め定められたジョブとは、原稿トレイ30上に複数種類の原稿サイズを混ぜて載置する混載モードや、原稿長を測定しながら搬送するフリーサイズ設定や長尺設定といった自動で原稿長さ検知を行うジョブである。これらのジョブにおいて原稿S1の画像を読み取るときには、原稿S1を搬送しながら原稿長を測定するため、折り判定処理を実施しないことが望ましい。所定の種類のジョブ以外の場合に、折れ判定処理を実施することにより、原稿読取時の読取不足を予防する。
また、原稿トレイ30上で検知した原稿サイズが所定のサイズを検知していた場合とは、原稿長が所定の長さ以上の場合とする。例えば、所定の長さをA3(420[mm])としたときを例にとり、原稿長がA3サイズ以上(420[mm]以上)のときに折れ判定処理を実施しない理由を以下に示す。原稿トレイ30上でA3サイズを検知しており、搬送しながら原稿長を測定した際に、A3サイズよりも搬送方向に長い原稿長を検知したケースが発生したとする。このケースでは、A3サイズよりも搬送方向に長い原稿が折れ状態となって載置されている場合よりも、重送や滞留による紙詰まりが発生している場合の方が発生しやすいと考えられる。実際には原稿S1の重送となっている場合にその原稿S1を折れ原稿として検出してしまうと、原稿Sの読取不足が発生したまま処理を継続することを予防できる反面、原稿S1を再度、原稿トレイ30に戻す必要が生じてくる。原稿S1の重送や滞留の紙詰まりを、Z折りとして検出しないことで、紙詰まりからの復帰制御を実施できる。なお、紙詰まり復帰制御は公知のため説明を省略する。そのため、本実施の形態では、原稿長がA3サイズ以上のときに折り判定処理を実施しない。原稿サイズが所定のサイズの場合に、折り判定処理を実施しない理由は、不必要にジョブを停止しないようにするためである。
S1210でCPU801は、所定のジョブ種類でもなく原稿トレイ上の原稿長が所定の長さ以上でもない、言い換えれば原稿長が所定の長さ未満であると判断した場合、S1211の折り判定処理を実施する。S1211の処理は、図3のS410の処理に相当し、折り原稿の判定を実施する処理である。尚、S1211〜S1228の処理は、図3で説明したS410〜S427の処理と同様であり、説明を省略する。
以上、本実施の形態によれば、原稿のサイズを正しく検知できなかったことを迅速に通知し、ユーザビリティを向上させることができる。更に、原稿の読取不足が発生しうる場合の例外条件を設けることにより、原稿S1の読み取りを継続する条件を増加させ、ユーザビリティが向上する。例外条件として、混載モード、フリーサイズ設定及び長尺設定の場合といったジョブ種類、又は、原稿トレイ30上の原稿長が所定の長さ以上の場合がある。これにより、原稿トレイ30上で決定した原稿長が実際の原稿長と異なる場合であっても、読み取りの際に発生した原稿の読取不足を迅速にユーザに通知できる画像読取装置を提供できる。そして、再度の原稿の読み取りを容易に実施できるユーザビリティのよい画像読取装置を提供できる。
11 レジセンサ
14 原稿幅センサ
15 原稿長センサ
16 原稿長センサ
30 原稿トレイ
200 画像読取部
801 CPU

Claims (11)

  1. 原稿が載置される載置部と、
    前記載置部上で原稿のサイズを検知する第一の検知手段と、
    前記載置部から搬送された原稿の有無を検知する第二の検知手段と、
    前記載置部から搬送された原稿の画像を読み取る読取手段と、
    情報を通知する通知手段と、
    前記第二の検知手段により原稿の先端を検知してから前記第一の検知手段により検知された前記原稿のサイズに応じた長さ分、前記原稿を搬送させたときに、前記第二の検知手段が前記原稿の有を検知していた場合には、前記読取手段による前記原稿の画像の読み取りを停止させるが、前記原稿の搬送を継続させるとともに、前記第一の検知手段により原稿のサイズを正しく検知できなかったことを前記通知手段により通知する制御手段と、
    を有することを特徴とする画像読取装置。
  2. 前記第二の検知手段は、搬送されている原稿の有無を検知する複数の検知手段の中で、前記載置部よりも原稿の搬送方向における下流で且つ最も上流側に配置されていることを特徴とする請求項に記載の画像読取装置。
  3. 前記第二の検知手段よりも前記搬送方向における下流側であって、前記読取手段により原稿の画像を読み取るための位置よりも前記搬送方向における上流側に配置され、原稿の有無を検知する第三の検知手段を備え、
    前記制御手段は、前記読取手段による原稿の画像の読み取りを停止させた後、前記原稿の搬送を継続させている間に、前記第二の検知手段及び前記第三の検知手段のうち少なくとも一つの検知手段が原稿の有を検知してから所定の時間が経過しても原稿の有を検知している場合には、原稿の紙詰まりと判断し、原稿の搬送を停止させることを特徴とする請求項に記載の画像読取装置。
  4. 前記制御手段は、前記読取手段による原稿の画像の読み取りを停止させた後、前記原稿の搬送を継続させている間に、前記第二の検知手段及び前記第三の検知手段が、いずれも原稿の後端が通過したことを検知した場合には、原稿の搬送を継続させることを特徴とする請求項に記載の画像読取装置。
  5. 原稿を排紙する排紙部と、
    原稿を前記排紙部に搬送する搬送手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記読取手段による原稿の画像の読み取りを停止させた後、前記原稿の搬送を継続させている場合に、前記原稿の後端が前記搬送手段により挟持された状態で、前記搬送手段による原稿の搬送を停止させることを特徴とする請求項に記載の画像読取装置。
  6. 前記制御手段は、前記載置部に複数の種類のサイズの原稿を混ぜて載置する設定、及び原稿の搬送方向の長さを測定しながら原稿を搬送する設定となっていない場合に、前記第二の検知手段により原稿の先端を検知してから前記第一の検知手段により検知された原稿のサイズに応じた長さ分、前記原稿を搬送させたときに、前記第二の検知手段が前記原稿の有を検知していた場合には、前記原稿のサイズを正しく検知できなかったことを前記通知手段により通知することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  7. 前記制御手段は、前記第二の検知手段により原稿の搬送方向における長さを検知した結果に基づき原稿のサイズを決定することを特徴とする請求項に記載の画像読取装置。
  8. 前記制御手段は、前記第一の検知手段により検知した原稿の搬送方向における長さが所定の長さ未満の場合に、前記第二の検知手段により原稿の先端を検知してから前記第一の検知手段により検知された原稿のサイズに応じた長さ分、前記原稿を搬送させたときに、前記第二の検知手段が前記原稿の有を検知していた場合には、前記原稿のサイズを正しく検知できなかったことを前記通知手段により通知することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  9. 前記制御手段は、前記第二の検知手段により原稿の先端を検知してから前記第一の検知手段により検知された原稿のサイズに応じた長さ分、前記原稿を搬送させる前に、前記原稿の後端が前記第二の検知手段を通過したことを検知した場合には、前記読取手段による前記原稿の画像の読み取りを続行させることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  10. 前記第一の検知手段は、原稿の搬送方向の長さを検知するための原稿長センサと、前記原稿の前記搬送方向に直交する方向の長さを検知するための原稿幅センサと、を有することを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像読取装置。
  11. 前記読取手段により読み取った原稿の画像の情報を記憶する記憶手段を備え、
    前記制御手段は、前記記憶手段の領域内に、前記第一の検知手段により検知した原稿のサイズに応じた領域を確保することを特徴とする請求項1乃至10のいずれか1項に記載の画像読取装置。
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