JP4898553B2 - 重送検知装置、画像形成装置 - Google Patents
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Description
この重送の検知を行う装置(重送検知装置)としては、例えば、給紙ユニットから給紙された用紙が1枚づつ分離されたか否か、つまり重送されているか否かを検出するための重送検出センサをレジストローラ手前の搬送路近傍に設け、一枚の用紙の先端と後端の通過を検出し、検出した各時間から正常な用紙通過時間と比較して、あるいは時間を用紙の搬送路方向の長さに換算した上で用紙1枚の搬送路方向の長さと比較して、重送が発生しているか否かを検知している。
また、他の技術手段として、用紙が搬送ローラ対を通過する際に用紙の厚みを測定、あるいは、光透過率測定によって用紙の厚みを測定し、1枚の用紙の厚みより大きいと判断した場合に重送が発生したと検知、判定するものが挙げられる(例えば特許文献1参照)。
このように、いくつかの重送検知の技術手段が挙げられるが、用紙の通過時間、または、用紙の長さに基づいて重送検知を行う技術手段は、重送を起こしている複数枚の用紙が搬送方向にある程度ずれていることが前提であるため、複数枚の用紙が完全に重なっている場合は、重送検知ができない。
一方、光透過率測定に基づいて重送検出を行う手段は、複数枚の用紙が位置ずれなく完全に重なっていても検知が可能であり好適なものである。従来の光透過率測定に基づく重送検知の方法は、光透過率測定によって測定した用紙の厚さと、先に搬送された用紙(先行紙)の厚さとを比較して重送か否かを検知していた。したがって、1枚目の用紙は、比較対象となる基準の「厚さ」がないことから、重送か否かを検知することができなかった。
もっとも、給紙トレイが複数ある場合、異なるタイプの用紙がセットされる場合があることから、給紙トレイを切替えた際の1枚目の用紙に対し、切替え前の用紙を比較対象としたら誤検知となる場合があり、むしろ、1枚目の用紙は重送か否かを検知しない構成になっていた。
そこで本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、上記問題点を解決できる重送検知装置、画像形成装置を提供することを目的とする。
すなわち、請求項1にかかる重送検知装置は、用紙収納手段から搬送路に搬送される用紙が複数枚重なった状態で搬送される重送か否かを検知、判定する重送検知装置であって、前記用紙収納手段に収納される前記用紙と関連付けられた用紙情報の初期値が記憶されると共に前記用紙情報の更新内容が記憶される用紙情報記憶手段と、前記搬送路に設けられ、搬送中の前記用紙の透過状態を検出してその透過状態に基づいた前記用紙情報を検知する用紙情報検知手段と、該用紙情報検知手段で検知された1枚目の前記用紙情報と、前記用紙情報の初期値とを比較させて重送か否かを判断すると共に、重送でないと判断した場合に、前記用紙情報検知手段で検知された前記用紙情報を前記用紙情報記憶手段に更新記憶させて次の重送判断の被比較値とする制御手段と、を備え、前記用紙収納手段は、前記用紙の送り出しを切り替え可能に複数設けられると共に、夫々の前記用紙収納手段から搬送される夫々の前記用紙は前記搬送路に搬送可能に構成され、前記用紙情報記憶手段は、夫々の前記用紙収納手段毎に収納される用紙毎に関連づけられた前記初期値が記憶され、前記制御手段は、前記用紙収納手段を切り替える度に、切り替えられた前記用紙と関連付けた前記初期値を用いて1枚目の前記用紙情報との比較をさせて重送か否かを判断するとともに、前記用紙情報検知手段は、発光部と受光部とが前記搬送路を挟んで対向するように配設されると共に、前記用紙の種類毎に前記発光部の発光量を関連付けて、複数設けられた前記用紙収納手段の切り替えに対応して前記発光部の発光量を調整可能に構成され、夫々の前記用紙収納手段と関連付けられ、前記用紙を選択させる用紙情報設定手段を備え、複数の前記用紙収納手段に同じ種類の用紙が収納されている場合、前記制御手段は、給紙中に1つの前記用紙収納手段内の用紙が無くなった場合に同じ種類の用紙が収納されている他の前記用紙収納手段に自動的に切り替えるとともに、切り替えられた前記他の用紙収納手段からの一枚目の用紙を前記用紙情報検知手段により検出して得られた用紙情報と、切り替えられた前記他の用紙収納手段内に収納された用紙に対して設定された前記初期値とを比較して重送か否かを判断することを特徴とする。
請求項3にかかる重送検知装置は、請求項1又は2において、前記制御手段は、前記用紙情報検知手段により検知された1枚目の前記用紙の前記用紙情報と前記初期値とが著しく異なる場合、前記用紙収納手段と前記用紙とを関連付けに間違いがないかを報知させる報知手段を備えたことを特徴とする。
請求項4にかかる重送検知装置は、請求項1又は2において、前記制御手段は、初期値としての前記用紙情報が、前記用紙情報検知手段により検知された1枚目の前記用紙の前記用紙情報と著しく異なる場合、前記発光部の発光量を替えて再度重送か否かを判断させることを特徴とする。
請求項6にかかる重送検知装置は、請求項1乃至5の何れか一項において、前記用紙収納手段に設けられ、該用紙収納手段に収納された前記用紙の誘電率を検出させる第2用紙情報検出手段を備え、前記制御手段は、前記第2用紙情報検出手段で検出された前記誘電率に基づいて前記用紙種類の検知及び前記初期値を導出させて前記用紙情報記憶手段に記憶させることを特徴とする。
請求項7にかかる重送検知装置は、請求項1乃至6の何れか一項において、前記用紙情報検知手段は、ジャム信号を出力するジャム検知手段を兼ねており、前記用紙情報検知手段が所定時間に前記用紙を検出しないとき、前記制御手段は、ジャム信号が出力されたこととみなすことを特徴とする。
請求項8にかかる画像形成装置は、請求項1乃至7の何れか一項に記載の重送検知装置と電子写真方式の画像形成手段とを備えたことを特徴とする。
また、制御手段は、その判断の結果が重送でないとした場合に、用紙情報検知手段で検知した用紙情報を用紙情報記憶手段に記憶して、次の用紙情報の被比較値とし、後から搬送してきた用紙の用紙情報と比較するから、上記した初期値のような理論値に基づいた用紙情報ではなく、実測値に基づいた用紙情報となり、重送検知の信頼性を向上させることができる。
また、用紙収納手段を複数設けた場合、用紙情報記憶手段は、夫々の用紙収納手段毎に収納された用紙の用紙情報の初期値を記憶し、制御手段は、用紙収納手段を切り替えても対応した初期値と、用紙情報検知手段の検出による切り替え後の1枚目の用紙情報とを比較するから、異なるタイプの用紙か同じタイプの用紙かを問わず、連続的に重送検知を行うことができる。
また、複数段階の異なる発光量による発光が可能な発光部と受光部とを備えて用紙情報検知手段を構成し、用紙収納手段に応じて発光部の発光量を選択可能に制御手段を構成したから、透過率のレンジが著しく違う用紙(例えば普通紙とOHPフィルム)にも容易に対応することができる。
また、用紙収納手段に収納した用紙の誘電率を検出する第2用紙情報検出手段を設けて、その第2用紙情報検出手段で実際に収納された用紙の誘電率を検出し、その誘電率から導出した初期値と、その用紙とを関連付けするから、重送検知自体の精度を高めることができる。
図1は、本実施の形態にかかる重送検知装置を備えた電子写真方式の画像形成装置の概略構成図である。まず、画像形成装置の概略を説明する。
本実施の形態にかかる画像形成装置は、図1に示すように、その中央に画像形成部1が配置され、この画像形成部1のすぐ下方に給紙部2(用紙収納手段)が配置されている。給紙部2は複数具備され、それぞれに給紙トレイ21を備えている。画像形成部1の上方は、原稿を読取る読取部3が配設されている。画像形成部1の左側には排紙収納部4が設けられ、画像形成された用紙20が排紙収納される。
画像形成部1には作像部6が配置され、ドラム状をした感光体61の周囲には、表面に帯電処理を行う帯電部62、画像情報を表面にレーザー光で照射する露光部7、表面に露光されて形成された静電潜像を可視化する現像部63、及び感光体61の残留するトナーを除去回収するクリーニング部64が配置されている。
また、感光体61上に形成されたトナー像を用紙20に転写する転写部51、トナー像を得た用紙上のトナーを、一対のローラ間を通過して熱と圧力を加えることによってトナー像を定着処理する定着部52がそれぞれ配置されている。定着部52を通過した用紙は排紙ローラ53により排紙収納部4に排紙される。両面印刷時は、分岐部91にて分岐され、反転両面部9で用紙20が反転されてレジストローラ23まで搬送し、レジストローラ23で用紙20のスキューが補正され、裏面画像形成動作に至る。
給紙部2においては、給紙トレイ21に未使用の用紙20が収容されており、回動可能に支持された底板24が最上の用紙20をピックアップローラ25が当接可能な位置まで上昇する。給紙ローラ26の回転により、最上の用紙20は給紙トレイ21から送り出され、レジストローラ23へと搬送される。
読取部3では、コンタクトガラス31上に載置される原稿の読取り走査を行うために、原稿照明用光源とミラーよりなる読取走行体32、33が往復移動する。この読取走行体32、33により走査された画像情報は、レンズ34の後方に設置されているCCD35に画像信号として読込まれる。
この読込まれた画像信号は、画像処理部(図示せず)によってデジタル化され画像処理される。画像形成部1では、画像処理部によって処理された画像信号に基づいて、露光部7内のレーザダイオードLD(図示せず)の発光により感光体61の表面に静電潜像が形成される。LDからの光信号は、公知のポリゴンミラーやレンズを介して感光体61に至る。読取部3の上方には、原稿を自動的に搬送する自動原稿搬送装置100が取り付けられるようになっている。
また、本実施の形態の画像形成装置は、給紙部2の自動切り替え機能を備えており、各給紙部2に同じ種類の用紙をセットし、その旨を設定しておくことで、給紙中の給紙部2の用紙20が無くなり次第、次の給紙部2に切り替わるようになっている。
分岐爪91にて分岐され反転両面部9を経由して、用紙を反転させ反転排紙ローラ54を経由して排紙ローラ53から排出された場合、排紙収納部4にスタックされた用紙は画像面が下面になった状態であり、コピー、ファクシミリ、プリンタで扱う原稿の処理順が1ページから行われて印刷されても、排紙収納部4から取り出したときに1ページ目が最上になっており、改めてページを揃えるなどの作業から開放される。
(実施の形態1)
実施の形態1にかかる重送検知装置は、搬送路Aに搬送される用紙20が複数枚重なった状態で搬送される重送か否かを検知させるのに好適なものが例示されており、用紙情報記憶手段と、用紙情報検知手段と、用紙情報設定手段と、制御手段とを備えて構成される。なお、搬送路Aとは、複数設けられた給紙部2(用紙収納手段)から排紙収納部4に至る用紙20の行程部分とのことをいう。さらにこの搬送路Aは、適宜設けたガイド材a1や回転駆動可能なローラ対などで構成されている。
用紙情報記憶手段は、後述する用紙情報検知手段によって検知された1枚目の用紙情報に対して重送か否かを判断させる用紙情報の初期値(閾値の初期値)が記録されていると共に、その用紙情報を情報更新可能なメモリを備えて構成されている。
なお、この「1枚目」とは、通常の画像形成をする度(スタートボタンを操作する度)の1枚目であり、画像形成装置の電源を入れた直後の画像形成時、給紙部2に用紙20を補充した直後の画像形成時も含むものである。
この用紙情報の初期値は、普通紙、第二原図用紙、OHPフィルム等の用紙の種類によって異なる用紙夫々の誘電率に基づいた各用紙の数値情報であり、夫々の用紙20と関連付けられている。
なお、本実施の形態では、用紙の誘電率に基づいて用紙情報の初期値としているが、用紙の透過率(透光率)等、用紙夫々の固有の情報であれば特に限定されない。
本実施の形態では、用紙20への作像開始以前に重送を検知できた方が好ましいことから、用紙情報検知手段を給紙ローラ26とレジストローラ23との間に配設している。また、この用紙情報検知手段は、給紙ローラ26やレジストローラ23、あるいはその間に設けた搬送ローラ27等の近傍に配設することが、搬送される用紙の挙動が小さく、計測に誤差が生じにくいことから好ましいものである。
このように設けられた用紙情報検知手段は、搬送中の用紙20自体(用紙通過の有無)の検出と同時に、そのとき透過状態によって変化する受光部82の受光量に対応した数値情報からなる用紙情報を後述する制御手段に送信するようになっている。
そこで、普通紙、第二原図用紙、OHPフィルム等の透過率の著しく異なる各被計測物を、一つの透過型の光センサでもって精度よく計測させるために、発光部81を、複数の給紙部2の中から給紙させる給紙部2に応じて、予め段階的に設定された発光量で発光させるようになっている。
例えば、上記の用紙で言えば、透過率の良い順として、OHPフィルム、第二原図用紙、普通紙となり、発光量は、OHPフィルムを小の発光量とし、第二原図用紙を中の発光量とし、普通紙を大の発光量とする。なお、この発光量を段階的にするのは、センサの特性・性能によるため、必ずしも必要ではない。
この段階的な発光量は、使用者(オペレータ)の意思でもって設定を替えるものではなく、後述する用紙情報設定手段によって入力された「用紙種類選択」によって装置側が自動的に切り替えるようになっている。
[表1]
さらに、この発光量は、情報に対応して微調整が可能になっている。すなわち、上記した例では、普通紙、第二原図用紙、OHPフィルム等、代表的な用紙種類で、かつ、標準的な用紙を基準にした初期値(閾値)のみなので、使用者がこれらから外れる用紙を用いた場合、重送か否かの検知精度が低下してしまう恐れがある。
そこで、後述する用紙情報設定手段を、例えば、標準的な厚さの用紙より薄手または厚手を用いた場合、「薄紙」「厚紙」選択ボタンや、用紙の厚さが標準より「+」または「−」など直感的な入力操作が可能なボタンを備えて構成し、これに対応して発光量を微調整可能にして、標準的な用紙を基準にした初期値(閾値)を利用できるようにしている。なお、本実施の形態では、図3に示すように、「薄紙」「厚紙」選択ボタンを例示している。
また、この用紙情報検知手段は、給紙部2での給紙動作の際、例えば、ピックアップローラや給紙ローラ等に用紙が絡まってジャムが発生したか否かを検出させるジャム検知手段を兼ねている。すなわち、給紙部2の給紙動作が始まってから所定時間内に用紙が発光部81と受光部82との間を通過(遮光)しなかったとき、当然のことながら遮光をしなかった情報が制御手段に入力される。すなわち、この用紙情報検知手段はジャム信号を出力させるジャム検知手段にもなっている。
また、この用紙情報設定手段は、「用紙種類選択」機能を実現させるため、予め各給紙部2と各種類の用紙20とを関連付けさせるための入力ができるようになっている。すなわち、「用紙種類選択」を選択入力することで、選択された「用紙」に対応した給紙部2が選択されるようになっている。
例えば、最上段の給紙部2と、2段目の給紙部2を普通紙とし、3段目の給紙部2を第二原図用紙とし、最下段の給紙部2をOHPフィルムと選択入力したり、全ての給紙部2を普通紙と選択入力したり等、使用者の使用態様に応じて適宜、各給紙部2と用紙種類とを関連付けできるようになっている。この設定は、通常、予め行っておくもので、必要なときのみ呼び出して設定変更するようになっている。
制御手段は、用紙情報記憶手段と、用紙情報検知手段と、用紙情報設定手段と、画像形成装置(本体)を統括制御させて、各構成部を動作させるもので、その詳細は、以下の動作説明で行うものとする。
まず、図3に示すように、画像形成装置(本体)の入力表示部83に表示した「用紙種類選択」に従って、画像形成を行う用紙20を選択入力する。この用紙の選択入力によって、関連づけした給紙部2が選択される。例えば、「第二原図用紙」を選択することで、関連づけした給紙部2、例えば最上段の給紙部2が選択される。
なお、同じ「第二原図用紙」でも紙厚が厚いタイプや薄いタイプがある。その場合、「薄紙」「厚紙」選択ボタンを押動して発光部81の発光量の微調整を行う。
次いで、画像形成装置の入力表示部83を構成するテンキーボタンで画像形成枚数を入力し、「スタート」ボタンを押動することにより、原稿の読取り、潜像の形成等が開始する。これと略同時に、例えば最上段の給紙部2が用紙20(第二原図用紙)を搬送路Aに送り出す。
この所定時間内に発光部81と受光部82との間を用紙20が通過して発光部81の発光を遮光(透過状態が変化)した時点で制御手段はジャムの発生なしとの判断をすると同時に、制御手段は、遮光時の受光部82の受光量に対応した数値情報からなる用紙情報を得る。なお、所定時間内に発光部81と受光部82との間を用紙20が通過しない場合、ジャムが発生したとしてその旨を画像形成装置(本体)の入力表示部83に表示して装置を停止する。
制御手段は、ジャムの発生なしとの判断をしたら、用紙と関連付けした用紙情報の初期値(閾値の初期値)と、用紙情報検知手段による1枚目の用紙情報とを比較する。用紙情報検知手段による1枚目の用紙情報が初期値としての用紙情報に達していない場合は、「重送なし」と判断し、用紙情報検知手段による用紙情報が初期値としての用紙情報に達している場合、または超えている場合は、「重送あり」と判断して、その旨を画像形成装置(本体)の入力表示部83に表示すると同時に、装置を停止する。この場合、排紙収納部4に用紙20が排紙した直後装置を停止しても良い。
また、入力設定した画像形成枚数が一枚である場合、用紙情報検知手段によって得られた用紙情報を新たな閾値としての更新を行わず処理を終了する。
複写枚数が複数枚の場合、1枚目の画像形成が終了(またはその直前)すると、給紙部2が2枚目の用紙20(第二原図用紙)を搬送路Aに送り出し、上記と同じく、制御手段によるジャムの発生の判断、2枚目の用紙情報と1枚目の用紙情報とを比較して重送の有無の判断を行う。この一連の動作は、画像形成枚数が終了するまで行う。なお、2枚目以降は、n枚目の用紙情報とn−1枚目の用紙情報とを比較して重送の有無の判断を行う。
仮に、2段目の給紙部2も第二原図用紙に設定しておき、最上段の給紙部2の用紙がなくなった場合は、2段目の給紙部2に自動的に切り替わるが、このとき、用紙情報検知手段によって得られた切り替わり後の一枚目の用紙情報と、2段目の給紙部2にセットした用紙の用紙情報の初期値(閾値の初期値)とを比較する。
もちろん、2段目の給紙部2に第二原図用紙やOHPフィルム等の用紙をセットしていた場合も、当然のことながら、用紙情報検知手段によって得られた一枚目の用紙情報と、2段目の給紙部2にセットした用紙の用紙情報の初期値(閾値の初期値)とを比較する。さらに連続して画像形成をする場合は、用紙情報検知手段によって得られた用紙情報を新たな閾値として用紙情報記憶手段に記録・更新する。
例えば、普通紙用として設定した給紙部2に、使用者が誤ってOHPフィルムをセットしていた場合等、用紙の種類に応じて発光量を段階的に自動調整していても、用紙情報の初期値と、用紙情報検知手段により検知された1枚目の用紙の用紙情報とが、想定範囲を超えた差が生じることから、使用者による設定ミス、あるいは使用者による用紙セットミス等が推察でき、使用者に確認を促すメッセージを表示する。
他の例としては、用紙情報の初期値と、用紙情報検知手段により検知された1枚目の用紙の用紙情報とが著しく異なったら、発光部81の発光量を他の用紙種類に関連付けた発光量に替えて再度重送か否かを判断することが挙げられる。この場合、各給紙部2と各種類の用紙20との関連付けに間違いがあったか否かをも同時に判断することになり、画像形成装置(本体)の入力表示部83に、給紙部にセットした用紙種類の確認を促すメッセージを表示する。
このような一連の制御を、所望の枚数の複写が終了するまで行う。そして、再度、画像形成を行う際(スタートボタンを押動する際)は、用紙と関連付けした用紙情報の初期値(閾値の初期値)と、用紙情報検知手段による1枚目の用紙情報とを比較する。
このように実施の形態1にかかる重送検知装置を備えた画像形成装置は、搬送路Aに設けた用紙情報検知手段が、搬送中の、1枚目の用紙の透過状態を検出して、その透過状態に基づいた用紙情報を検知し、この用紙情報と、用紙情報記憶手段に記録している用紙情報の初期値とを制御手段が比較して重送か否かを判断するから、重送検知の性能を向上させることができる。
また、用紙収納手段を複数設けた場合、用紙情報記憶手段は、夫々の用紙収納手段毎に収納された用紙の用紙情報の初期値を記憶し、制御手段は、用紙収納手段を切り替えても対応した初期値と、用紙情報検知手段の検出による切り替え後の1枚目の用紙情報とを比較するから、異なるタイプの用紙か同じタイプの用紙かを問わず、連続的に重送検知を行うことができる。
また、複数段階の異なる発光量による発光が可能な発光部81と受光部82とを備えて用紙情報検知手段を構成し、用紙収納手段に応じて発光部81の発光量を選択可能に制御するように構成したから、透過率のレンジが著しく違う用紙(例えば普通紙とOHPフィルム)にも容易に対応することができる。
実施の形態1では、初期値が用紙情報記憶手段に既に記憶されていることを前提にした例であるが、この実施の形態2にかかる重送検知装置は、給紙部2に設けた第2用紙情報検出手段が、画像形成をする度(スタートボタンを操作する度)や、画像形成装置の電源を入れた直後、給紙部2に用紙20を補充した直後などの際に、給紙トレイ21に収納した用紙20の誘電率を検出し、制御手段が、その誘電率から初期値を導出して、その都度、用紙情報記憶手段に記録する例である。
すなわち、実施の形態1では、用紙情報の初期値と用紙とが予め関連付けられており、各給紙部2と各種類の用紙20とを関連付けるための入力を行うことで、「用紙種類選択」による用紙20の選択と同時に、用紙20と関連付けされた用紙情報の初期値や、発光部81の発光量(各用紙の標準的な発光量)が決定されるようになっているが、実施の形態2では、「用紙種類選択」機能を実現させるために、各給紙部2と各種類の用紙20とを関連付けるための入力を予め行い、画像形成をする度(スタートボタンを操作する度)や、画像形成装置の電源を入れた直後、給紙部2に用紙20を補充した直後などの際に、給紙トレイ21に収納した用紙20の誘電率を、図2に示すように、給紙トレイ21に設けた誘電率検出センサ84(第2用紙情報検出手段)で検出し、制御手段が、その誘電率から初期値を導出し、その初期値と用紙(給紙部2)とを関連付けるようになっており、その他の構成、動作は、実施の形態1と同じでるため、詳細な説明は省略する。
この実施の形態2にかかる重送検知装置によれば、給紙トレイ21に収納した用紙20の誘電率を誘電率検出センサ84が検出し、その誘電率から導出した初期値と、その給紙トレイ21に収納した用紙(給紙部2)とを直接関連付けるから、重送検知自体の精度を高めることができる。
以上、本実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は、本発明の好適な実施の形態の一例を示すものであり、本発明はそれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内において、種々変形実施が可能である。
Claims (8)
- 用紙収納手段から搬送路に搬送される用紙が複数枚重なった状態で搬送される重送か否かを検知、判定する重送検知装置であって、
前記用紙収納手段に収納される前記用紙と関連付けられた用紙情報の初期値が記憶されると共に前記用紙情報の更新内容が記憶される用紙情報記憶手段と、
前記搬送路に設けられ、搬送中の前記用紙の透過状態を検出してその透過状態に基づいた前記用紙情報を検知する用紙情報検知手段と、
該用紙情報検知手段で検知された1枚目の前記用紙情報と、前記用紙情報の初期値とを比較させて重送か否かを判断すると共に、重送でないと判断した場合に、前記用紙情報検知手段で検知された前記用紙情報を前記用紙情報記憶手段に更新記憶させて次の重送判断の被比較値とする制御手段と、
を備え、
前記用紙収納手段は、前記用紙の送り出しを切り替え可能に複数設けられると共に、夫々の前記用紙収納手段から搬送される夫々の前記用紙は前記搬送路に搬送可能に構成され、
前記用紙情報記憶手段は、夫々の前記用紙収納手段毎に収納される用紙毎に関連づけられた前記初期値が記憶され、
前記制御手段は、前記用紙収納手段を切り替える度に、切り替えられた前記用紙と関連付けた前記初期値を用いて1枚目の前記用紙情報との比較をさせて重送か否かを判断するとともに、
前記用紙情報検知手段は、発光部と受光部とが前記搬送路を挟んで対向するように配設されると共に、前記用紙の種類毎に前記発光部の発光量を関連付けて、複数設けられた前記用紙収納手段の切り替えに対応して前記発光部の発光量を調整可能に構成され、
夫々の前記用紙収納手段と関連付けられ、前記用紙を選択させる用紙情報設定手段を備え、
複数の前記用紙収納手段に同じ種類の用紙が収納されている場合、前記制御手段は、給紙中に1つの前記用紙収納手段内の用紙が無くなった場合に同じ種類の用紙が収納されている他の前記用紙収納手段に自動的に切り替えるとともに、切り替えられた前記他の用紙収納手段からの一枚目の用紙を前記用紙情報検知手段により検出して得られた用紙情報と、切り替えられた前記他の用紙収納手段内に収納された用紙に対して設定された前記初期値とを比較して重送か否かを判断することを特徴とする重送検知装置。 - 前記用紙情報検知手段は、前記発光量の調整を入力可能に構成されていることを特徴とする請求項1記載の重送検知装置。
- 前記制御手段は、前記用紙情報検知手段により検知された1枚目の前記用紙の前記用紙情報と前記初期値とが著しく異なる場合、前記用紙収納手段と前記用紙とを関連付けに間違いがないかを報知させる報知手段を備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の重送検知装置。
- 前記制御手段は、初期値としての前記用紙情報が、前記用紙情報検知手段により検知された1枚目の前記用紙の前記用紙情報と著しく異なる場合、前記発光部の発光量を替えて再度重送か否かを判断することを特徴とする請求項1又は2に記載の重送検知装置。
- 初期値としての前記用紙情報は、前記用紙の誘電率に基づいていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載の重送検知装置。
- 前記用紙収納手段に設けられ、該用紙収納手段に収納された前記用紙の誘電率を検出する第2用紙情報検出手段を備え、
前記制御手段は、前記第2用紙情報検出手段で検出された前記誘電率に基づいて前記初期値を導出させて前記用紙情報記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の重送検知装置。 - 前記用紙情報検知手段は、ジャム信号を出力するジャム検知手段を兼ねており、前記用紙情報検知手段が所定時間に前記用紙を検出しないとき、前記制御手段は、ジャム信号が出力されたこととみなすことを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の重送検知装置。
- 請求項1乃至7の何れか一項に記載の重送検知装置と電子写真方式の画像形成手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
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