JP2001124514A - 光学センサ及び画像形成装置 - Google Patents

光学センサ及び画像形成装置

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JP2001124514A
JP2001124514A JP30222099A JP30222099A JP2001124514A JP 2001124514 A JP2001124514 A JP 2001124514A JP 30222099 A JP30222099 A JP 30222099A JP 30222099 A JP30222099 A JP 30222099A JP 2001124514 A JP2001124514 A JP 2001124514A
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JP
Japan
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light
transmitted
wavelength
sheet material
optical sensor
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JP30222099A
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English (en)
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Shunichi Abe
俊一 阿部
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シート材の種類が変更されることによって生
ずる誤検知を低減することができる光学センサを提供す
る。 【解決手段】 青色領域(500nm以下)の波長の青
色光を発するLED(B)を発光体として備える発光器
39aを紙検知装置39に設け、1枚のOHPシート5
1を透過した透過光L2を検知する受光器39bからの
出力電圧値に基づいて、シート材である記録部材の有無
を検知させるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発光器と受光器と
を有する光学センサ、及びこれを備える複写機、ファク
シミリ、プリンタ等の画像形成装置に係り、詳しくは、
該発光器から該受光器までの光路内に進入するシート材
の有無や、該シート材の重送の有無を検知する光学セン
サ及びこれを備える画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の画像形成装置としては、
シート材である転写紙等の記録部材を搬送するための搬
送経路内における該記録部材の有無を検知する紙検知セ
ンサや、搬送経路内における該記録部材の重送の有無を
検知する重送検知センサを光学センサとして備えるもの
が知られている。
【0003】紙検知センサは、例えば、所定のタイミン
グで記録部材を検知することで搬送経路内における紙詰
まりを検知したり、記録部材の先端や後端を検知するこ
とで制御部に該記録部材の搬送タイミングを制御させた
りするような役割を担っている。また、重送検知センサ
は、複数の記録部材が重なった状態で給紙トレイ等の給
紙装置から排出されるなどして、紙搬送経路内に記録部
材の重送が生じた際に、この重送を検知する役割を担っ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、これら光学
センサにおいて、記録部材の種類が変更されたことに起
因して、発光器から発せられた光に対する記録部材の光
透過性が大きく変化すると、誤検知を生ずるという問題
があった。具体的には、例えば、記録部材が転写紙から
透明なOHPシートに変更された場合、上記光透過性は
著しく増加することになる。このような場合、記録部材
を透過した透過光を検知する受光器は、OHPシートが
存在するときと存在しないときとで受光量が殆ど変化し
なくなるため、該OHPシートが存在しているときでも
「紙無し」として誤検知してしまうことがあった。ま
た、OHPシートが1枚存在するときと2枚存在すると
きとでも受光量が殆ど変化しなくなるため、重送が発生
しているときでも「単送」として誤検知してしまうこと
があった。
【0005】本発明は、以上の問題に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、シート材の種類が変
更されることによって生ずる誤検知を低減することがで
きる光学センサ、及びこれを備える画像形成装置を提供
することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、発光器と、該発光器から発せら
れた光を検知する受光器とを有し、該発光器から該受光
器までの光路内に進入するシート材の有無を該受光器の
受光量の変化によって検知する光学センサにおいて、該
シート材が紙製シート材であるか透明シート材であるか
にかかわらず、該シート材を透過した該光である透過光
の量と、該シート材を透過しないで該受光器に到達した
該光である非透過光の量とを変化させるような波長の該
光を、該受光器に検知させるようにしたことを特徴とす
るものである。
【0007】また、請求項2の発明は、発光器と、該発
光器から発せられた光を検知する受光器とを有し、該発
光器から該受光器までの光路内に進入するシート材の重
送の有無を該受光器の受光量の変化によって検知する光
学センサにおいて、異なる波長の光を該受光器にそれぞ
れ個別に検知させ得るようにしたことを特徴とするもの
である。
【0008】また、請求項3の発明は、請求項2の光学
センサにおいて、それぞれ特定波長の光を発する複数の
発光体を有する上記発光器と、各発光体からの光をそれ
ぞれ個別に受光する複数の受光体を有する上記受光器と
を設けるか、あるいは、上記発光器からの光をそれぞれ
特定の波長領域で遮光する複数のフィルターと、各フィ
ルターを透過した光をそれぞれ個別に受光する複数の受
光体を有する上記受光器とを設けることで、上記受光器
に対して異なる波長の光を個別に検知させるようにした
ことを特徴とするものである。
【0009】また、請求項4の発明は、請求項2の光学
センサにおいて、上記発光器の発光波長、該発光器から
発せられた光の波長、及び、上記受光器のピーク感度波
長、のうちの少なくとも一つを変化させることで、該受
光器に対して異なる波長の光を個別に検知させるように
したことを特徴とするものである。
【0010】また、請求項5の発明は、請求項2、3又
は4の光学センサにおいて、シート材を透過した上記光
である透過光について、透明シート材に係る透過光量を
その透過枚数に応じて変化させ得る波長の光と、紙製シ
ート材に係る透過光量をその透過枚数に応じて変化させ
得る波長の光とを、上記受光器に個別に検知させるよう
にしたことを特徴とするものである。
【0011】また、請求項6の発明は、請求項5の光学
センサにおいて、青色光を発する青発光体と、赤色光を
発する赤発光体とを上記発光器に設けて、透明シート材
に係る透過光量をその透過枚数に応じて変化させ得る波
長の光と、紙製シート材に係る透過光量をその透過枚数
に応じて変化させ得る波長の光とを、上記受光器に個別
に検知させるようにしたことを特徴とするものである。
【0012】また、請求項7の発明は、請求項5の光学
センサにおいて、紙製シート材に係る透過光量をその透
過枚数に応じて変化させ得る波長の光を透過させる第1
フィルターと、透明シート材に係る透過光量をその透過
枚数に応じて変化させ得る波長の光を透過させる第2フ
ィルターとを設けて、後者の波長の光と前者の波長の光
とを上記受光器に個別に検知させるようにしたことを特
徴とするものである。
【0013】また、請求項8の発明は、シート材である
記録部材を搬送するための搬送経路と、該搬送経路内の
記録部材の有無、及び、該記録部材の重送の有無、のう
ちの少なくとも一方を検知する光学センサとを備える画
像形成装置において、該光学センサとして請求項1、
2、3、4、5、6又は7のものを設けたことを特徴と
するものである。
【0014】物質の光透過特性はその種類によって大き
く異なってくる。例えば、転写紙等の薄紙の場合には、
青色領域の波長の光を殆ど透過させない。また例えば、
OHPシート等の透明シートの場合には、青色領域の波
長の光も透過させるが、透過させる光のうち、青色領域
の波長の光に対する光透過性が最も低くなる。このた
め、青色領域の波長の光では、透過対象が透明なシート
材であっても、透過後の光量が大きく減少することにな
る。
【0015】そこで、請求項1又はこの構成を備える請
求項8の発明においては、シート材が紙製シート材であ
るか透明シート材であるかにかかわらず、透過光量と、
非透過光量とを変化させるような波長の光を受光器に検
知させるようにしている。このような光を検知する受光
器では、シート材が紙製シート材であるか透明シート材
であるかにかかわらず、該シート材を透過した透過光の
受光量と、該シート材を経由していない非透過光の受光
量とに大きな差が生ずるため、シート材の有り/無しを
検知することができる。
【0016】しかしながら、請求項1の発明において、
シート材の重送の有無を検知させるようにすると、重送
/単送の誤検知を生ずるおそれがある。例えば、青色領
域の波長の光に対しては紙製シート材を殆ど透過させる
ことができない。このため、青色領域の波長の光を受光
器に検知させるようにした場合には、受光器に対して、
紙製シート材を透過した透過光を検知させることができ
なかったり、該透過光の量を著しく不足させたりして、
紙製シート材の枚数に応じた受光量の変化を検知させる
ことができなくなるからである。
【0017】そこで、請求項2、3、4、5、6もしく
は7、又はこれらの構成を備える請求項8の発明におい
ては、異なる波長の光を受光器にそれぞれ個別に検知さ
せ得るように光学センサを構成している。このような光
学センサでは、例えば、青色領域の波長の光と、紙製シ
ート材を透過し得る「赤色領域の波長の光」とを受光器
に対してそれぞれ個別に検知させるようにすることがで
きる。そして、例えば、受光器に対して前者の光に係る
透過光を検知させることができなかったり、該透過光を
著しく不足させたりした場合には、後者の光に係る透過
光を検知させるようにするなどすれば、光透過性の異な
るシート材の重送を個別に検知させることができるよう
になる。
【0018】異なる波長の光を受光器にそれぞれ個別に
検知させるには、例えば、請求項3の発明のように、複
数の発光体を備える発光器を設けるか、複数の受光体を
備える受光器を設けるかすればよい。また、請求項4の
発明のように、発光器の発光波長、発光器から発せられ
た光の波長、及び、受光器のピーク感度波長、のうちの
少なくとも1つを変化させ得るようにしてもよい。具体
的には、例えば、発光器の発光波長を変化させる場合に
は、比較的広い波長帯域で光を検知する受光器を設け、
該発光器に設けた複数の発光体の作動タイミングをずら
すなどして、該発光波長を所定のタイミングで変化させ
ればよい。また例えば、既発光の波長を変化させる場合
には、比較的広い波長帯域で発光又は受光する発光器と
受光器とを設け、特定の波長領域で遮光する複数の移動
式フィルターをそれぞれ異なるタイミングで光路に移動
させたり該光路から退避させたりなどすればよい。また
例えば、受光器のピーク感度波長を変化させる場合に
は、比較的広い波長帯域で発光する発光器を設け、該受
光器に設けた複数の受光体の作動タイミングをずらすな
どすればよい。以上のように構成すれば、受光器に対し
て異なる波長の光をそれぞれ確実に検知させることがで
きるようになる。
【0019】特に、請求項5、6もしくは7、又はこれ
らの構成を備える請求項8の発明においては、透明シー
ト材に係る透過光量をその透過枚数に応じて変化させ得
る波長の光と、紙製シート材に係る透過光量をその透過
枚数に応じて変化させ得る波長の光とを個別に検知させ
ることで、シート材が紙製シート材であるか透明シート
材であるかにかかわらず、該シート材の重送の有無を検
知させることができる。
【0020】受光器に対して、透明シート材に係る透過
光量をその透過枚数に応じて変化させ得る波長の光と、
紙製シート材に係る透過光量をその透過枚数に応じて変
化させ得る波長の光とを個別に検知させるには、例え
ば、請求項6の発明のように、青色光を発する青発光体
と、赤色光を発する赤発光体とを発光器に設ければよ
い。また、請求項7の発明のように、発光器から発せら
れた光に対して、紙製シート材に係る透過光量をその透
過枚数に応じて変化させ得る波長の光を透過させる第1
フィルターと、透明シート材に係る透過光量をその透過
枚数に応じて変化させ得る波長の光を透過させる第2フ
ィルターとを設けてもよい。以上のように構成すれば、
透明シート材に係る透過光量をその透過枚数に応じて変
化させ得る波長の光と、紙製シート材に係る透過光量を
その透過枚数に応じて変化させ得る波長の光とを受光器
に対して確実に検知させることができるようになる。そ
して、このことにより、透明シート材の重送の有無と、
紙製シート材の重送の有無とを確実に検知させることが
できるようになる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明を画像形成装置であ
る電子写真複写機(以下、複写機という)に適用した一
実施形態について説明する。まず、本実施形態に係る複
写機の基本的な構成について説明する。図1は本実施形
態に係る複写機の概略構成を示す模式図である。図1に
おいて、図示しない電源スイッチがONされ、且つ原稿
搭載ガラス1上に原稿2がセットされた状態でコピース
タートキー3が押下されると、コピー動作がスタートす
る。このコピー動作においては、まず、読み取り光3を
発する2つのランプ4が、移動ミラー5及び2つの反射
器6とともに、図示しない駆動系によって駆動されて図
中右方向への移動を開始する。また、図示しない駆動系
によって移動ミラー7、8が駆動されて移動ミラー4の
1/2の速度で同方向への移動を開始する。
【0022】2つのランプ4から発せられた読み取り光
3は、直接あるいは2つの反射器6を介して原稿搭載ガ
ラス1上の原稿2を照射しながら図中右方向に移動す
る。そして、原稿1、移動ミラー5、7、8上で順次反
射して、レンズ9を透過する。更に、ダイクロイックミ
ラー10内に進入して3原色毎に分散せしめられる。こ
の分散によって得られたブルー光、グリーン光、レッド
光は、それぞれCCD11B、11G、11R上で青分
解画像、緑分解画像、赤分解画像を結像する。CCD1
1B、11G、11Rは、それぞれ結像された分解画像
の光量に応じた電圧値の信号を出力する。
【0023】図2は、本実施形態に係る複写機の走査回
路の一部を示すブロック図である。図において、CCD
11B、11G、11Rからの微小な出力信号は、それ
ぞれ増幅・A/D変換回路12B、12G、12R内で
1画素毎に増幅された後、アナログ信号から例えば8ビ
ットのデジタル信号に変換される。これらデジタル信号
は、それぞれクロック発生回路13からのクロック信号
14に同期するように同期メモリー15B、15G、1
5Rに一時的に格納されて画像信号となる。同期メモリ
ー15B、15G、15Rに格納されたこれら青、緑、
赤の画像信号は、それぞれ同じ領域の画像を合成し得る
ようなタイミングで画像処理ユニット16に送られる。
【0024】画像処理ユニット16は、送られてくるこ
れら青、緑、赤の画像信号に対して、公知のγ補正回
路、マスキング処理回路、UCR処理回路によって、γ
補正、色濁り除去、下色除去補正、黒信号取り出し等の
処理を施して、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック
の画像信号を得る。そして、これらイエロー、マゼン
タ、シアン、ブラック(以下、これらを各色ともいう)
の画像信号を濃度変更回路17Y、17M、17C、1
7Kに送る。
【0025】濃度変更回路17Y、17M、17C、1
7Kは、操作パネル21上の薄濃度キー22や高濃度キ
ー23が押下されたことに起因して図示しない制御回路
からの濃度下げ信号や濃度上げ信号を受信しり、図示し
ない色濃度変更キーが押下されたことに起因して該制御
回路からの色濃度変更信号を受信したりした場合に、各
色画像信号に濃度変更処理を施す。
【0026】濃度変更回路17Y、17M、17C、1
7Kを経由した各色画像信号は、レーザードライバー回
路18Y、18M、18C、18Kに送られる。これら
レーザードライバー回路18Y、18M、18C、18
Kは、受信した各色の画像信号の大きさに応じて、これ
らに1画素毎の時間変調処理を施して半導体レーザー1
9Y、19M、19C、19Kを駆動する。この駆動に
より、半導体レーザー19Y、19M、19C、19K
からレーザー光20Y、20M、20C、20Kが発せ
られて後述の画像形成部33Y、33M、33C、33
Kに送られる。
【0027】ここで、図1の4つの画像形成部33Y、
33M、33C、33Kにおいて、使用されるトナーの
色以外の構成についてはほぼ同様であるので、以下、図
中最も右側に位置するイエロー画像形成部33Yを例に
して該構成を説明する。なお、他の画像形成部の構造に
ついては、対応する部材の符号として、イエロー画像形
成部における符号と同じ数字にM、C、Kの添字を付し
た符号を図中に示し、説明を省略する。
【0028】図1のイエロー画像形成部33Yにおい
て、上述のレーザー光20Yは、スキャナーモーター2
5Yによって回転駆動されているポリゴンミラー24Y
上で反射する。反射したレーザー光20Yに対しては、
図示しない駆動系によって図中時計回りに回転駆動され
る感光体ドラム27Yをこの回転速度と等速で走査し得
るような光学的補正処理が、図示しないf・θレンズに
よって施される。この光学的補正処理によって変調され
た書き込み光26Yは、感光体ドラム27Yの表面をこ
の回転方向と直交する方向に走査する。
【0029】感光体ドラム27Y上の光書き込み開始位
置よりも回転方向の約11[mm]上流側には、図示し
ないB.Dセンサーフォトセンサーが配設されており、
感光体ドラムの回転に伴って書き込み光26Yを検知す
ると、図示しない制御回路に向けてB.D信号を発信す
る。
【0030】図1において、感光体ドラム27の周囲に
は、この表面を一様に帯電させる帯電装置28Y、現像
装置29Y、除電ランプ30Y、転写電極31Y、クリ
ーニング装置32Y等が配設されている。イエロー画像
形成部33Yは、感光体ドラム27を含むこれら各装
置、上述のスキャナーモーター25Y、ポリゴンミラー
24Y、f・θレンズ、B.Dセンサーフォトセンサ
ー、等によって構成されている。
【0031】回転駆動に伴って帯電装置28Yとの対向
位置まで移動した感光体ドラム27表面は、この帯電装
置28Yによって一様に帯電せしめられた後、ポリゴン
ミラー24Yとの対向位置まで移動する。そして、この
対向位置で上述の書き込み光26Yが照射され、これに
よってイエロー静電潜像を担持する。このイエロー静電
潜像は、感光体ドラム27Yの回転に伴って現像装置2
9Yとの対向位置である現像位置まで移動すると、現像
装置29Yから移動してくるイエロートナーが付着せし
められてイエロートナー像に現像される。なお、現像剤
としてイエロートナーを使用する現像装置29Yは、い
わゆる磁気ブレード方式によってイエロートナーをイエ
ロー静電潜像に付着させる。
【0032】イエロートナー像が現像された感光体ドラ
ム27Y表面は、除電ランプ30Yとの対向位置を通過
する際に上記イエロー静電潜像の電荷がディスチャージ
された後、転写電極31Yとの対向位置である転写位置
まで移動する。
【0033】転写電極31Yには図示しない電源によっ
て転写バイアスが印加されており、上記転写位置にはこ
の転写電極31Yと感光体ドラム27との電位差によっ
て転写電界が形成されている。
【0034】転写位置まで移動した感光体ドラム27上
のイエロートナー像は、後述の搬送ベルトによって搬送
されてきた転写紙50と重ね合わされ、感光体ドラム2
7と該搬送ベルトとの押圧力や上記転写電界などの相乗
作用によって転写紙50上に転写される。
【0035】転写位置を通過した感光体ドラム27表面
は、クリーニング装置32Yとの対向位置を通過する際
に、転写紙50上に転写されなかった残留トナーが掻き
落とされる。そして、再び帯電装置28Yとの対向位置
まで移動して一様に帯電せしめられる。
【0036】複写機本体の下側には、ローラ34と、図
示しない駆動系によって図中反時計回りに回転駆動され
る駆動ローラ35とによって張架された搬送ベルト36
が配設されている。駆動ローラ35と連れ回って図中反
時計回りに回転するこの搬送ベルト36は、その回転経
路が各色の画像形成部33Y、33M、33C、33K
の各転写位置を経由するようなっており、後述の給紙カ
セット42から排出された転写紙50をこれらの転写位
置まで順次移動させる。このようにして移動する転写紙
50上には、各色の画像形成部33Y、33M、33
C、33Kによってイエロートナー像、マゼンタトナー
像、シアントナー像、ブラックトナー像が順次重ね合わ
せて転写され、これによってフルカラー画像が形成され
る。そして、フルカラー画像が形成された転写紙50
は、定着装置37内の加圧ローラ37aと加熱ローラ3
7bとの間に搬送されて該フルカラー画像の定着処理が
施された後、機外へと排出される。
【0037】搬送ベルト36の右側方には、レジストロ
ーラ対38、紙検知装置39、重送検知装置40、給紙
ローラ41、給紙カセット42等が配設されている。
【0038】給紙カセット42内には、複数の転写紙5
0が重ね合わせて収容されており、これら転写紙50の
うち、最上部に位置するものには給紙ローラ41が当接
している。この給紙ローラ41が図示しない駆動系によ
って図中時計回りに回転駆動されると、この最上部に位
置する転写紙50が給紙カセット42内からレジストロ
ーラ対38のローラ間に向けて排出されるようになって
いる。
【0039】レジストローラ対38と給紙カセット42
との間には、光学センサである紙検知装置39、重送検
知装置40が配設されている。
【0040】発光器40aと受光器40bと図示しない
電源、増幅回路及び制御部とを備える重送検知装置40
においては、給紙カセット42内からレジストローラ対
38に向けて排出された転写紙50が発光器40aと受
光器40bとの間を通過するようになっている。発光器
40aから受光器40bに向けて照射された光の光路内
に転写紙50が進入すると、該光は転写紙50を透過し
て透過光となった後に受光器40bに検知される。透過
光量は上記光路内に進入する転写紙50の重ね合わせ枚
数の増加に伴って減少し、且つ受光器40bは該透過光
量の減少に伴って出力電圧値を減少させる。重送検知装
置40の上記制御部は、透過光を検知する受光器40b
からの出力電圧値に基づいて転写紙50の重送を検知す
る。具体的には、上記制御部は、図示しないRAM、R
OM等のデータ記憶手段にこの出力電圧値についての基
準値を記憶しており、透過光を検知する受光器40bか
らの出力電圧値がこの基準値を下回った場合に、重送が
発生したと判断する。
【0041】重送検知装置40と同様に、発光器39a
と受光器39bと図示しない電源、増幅回路及び制御部
とを備える紙検知装置39においても、給紙カセット4
2内からレジストローラ対38に向けて排出された転写
紙50が発光器39aと受光器39bとの間を通過する
ようになっている。転写紙50が発光器39aから受光
器39bに向けての光路に進入すると、受光器39bに
よって受光される光が転写紙50を経由しない非透過光
から透過光に変わる。この結果、受光器39bの受光量
が大幅に低下し、受光器39bからの出力電圧値が大幅
に減少する。紙検知装置39の上記制御部は、このよう
に出力電圧値が大幅に減少することによって転写紙50
の先端を検知するのである。
【0042】紙検知装置39が転写紙50の先端を検知
すると、この検知結果に基づいて給紙ローラ41が回転
を所定時間継続させた後に停止する。この停止により、
転写紙50はその先端をレジストローラ対38のローラ
間に進入させた状態で搬送が停止される。
【0043】レジストローラ対38は、イエロー画像形
成部の転写位置で転写紙50と感光体ドラム27上のイ
エロートナー像とを重ね合わせ得るタイミングを見計ら
って図示しない駆動系によって回転駆動を開始され、搬
送ベルト36上に転写紙50を排出する。
【0044】以上の構成において、複写機本体内の下側
には、「給紙カセット42内→重送検知装置40内→紙
検知装置39内→各画像形成部内→定着装置37内→機
外」という転写紙50の搬送経路が形成されている。
【0045】図3は、従来の紙検知装置39の要部回路
を示す回路図である。図3において、発光器39a、受
光器39bには、それぞれ図示しない電源によって+5
[V]の電圧が供給されている。発光器39a内におい
ては、この電圧の供給によって電流が発光素子Lを介し
てGNDに流れ、これによって発光素子Lが発光する。
一方、受光器39bにおいては、次の2つの経路に分か
れて電流が流れるようになっている。即ち、トランジス
タTのコレクター、エミッター、抵抗R2を経由してG
NDに至る経路と、受光体であるフォトトランジスタP
Tのコレクター、エミッター、更に抵抗R2を経由して
GNDに至る経路とに分かれて電流が流れるようになっ
ている。但し、フォトトランジスターPTが全く受光し
ていない状態においては、フォトトランジスタPTにコ
レクター電流が流れないことに起因してトランジスタT
のベース電流が流れないので、上記2つの経路のいずれ
にも電流は流れない。フォトトランジスタPTは受光量
に応じた値のコレクター電流を流すようになっている。
発光素子からの光をフォトトランジスタPTが受光して
この内部にコレクター電流が流れると、トランジスタT
のベースに電流が流れ、上記2つの経路の全てに電流が
流れる。このとき、フォトトランジスタPTの受光量が
多くなるほど、トランジスタTのベース電流値が大きく
なる。そして、このベース電流値が大きくなるほど、ト
ランジスタTのコレクター電流値が大きくなる。この結
果、フォトトランジスタPTの受光量が多くなるほど、
受光器39bの出力電圧値が大きくなる。但し、この受
光量と出力電圧値との関係は正比例ではなく、該受光量
の比較的少ない領域では電圧変化の割合が大きくなり、
該受光量の比較的多い領域では電圧変化の割合が小さく
なる。
【0046】従来の紙検知装置39では、1枚の転写紙
50を透過した透過光L2を検知する受光器39bから
の出力電圧値が、例えば4.49[V]になるように、
発光素子Lの発光量が調整されている。具体的には、図
示しない可変抵抗器が操作者によって操作されることに
より、上記電源からの電流が増減され、これによって発
光素子Lの発光量が調整されている。なお、以下の説明
においては、便宜上、受光器39bの電圧増幅率を1と
する。
【0047】受光器39bが転写紙50を透過していな
い非透過光L1を検知する場合には、制御部39cの入
力端子に4.49[V]よりも大きな値のアナログ電圧
が入力される。制御部39cは、図示しないA/D変換
回路を備えており、これに入力されたアナログ電圧をデ
ジタル信号に変換して、受光器39bからの出力電圧値
を判断する。具体的には、制御部39cは、4.49
[V]を紙検知用基準値として上記データ記憶手段に格
納している。そして、4.49[V]以下の出力電圧値
を検知した場合には「紙有り」と判断する一方で、4.
49[V]を超える値の出力電圧値を検知すると「紙無
し」と判断する。
【0048】従来の重送検知装置40の構成も、この紙
検知装置39の構成とほぼ同様である。但し、前者は次
の点で後者と異なる。即ち、受光器のフォトトランジス
タPTが重なり合った2枚の転写紙50を透過した透過
光を検知すると、該受光器からの出力電圧値が例えば
3.48[V]になる。このため、制御部は、転写紙1
枚に係る上記出力電圧値4.49[V]と、転写紙2枚
に係る上記出力電圧値3.48[V]とのおおよそ中間
値である4.0[V]を、重送検知用基準として上記デ
ータ記憶手段に格納している。そして、受光器からの出
力電圧値がこの重送検知用基準値を下回ると、「重送が
発生した」と判断し、コピー動作を中断させ、且つ図示
しない表示部に「重送が発生した」旨の警告を表示させ
る。
【0049】ところで、従来の紙検知装置39において
は、検知対象となる記録部材が転写紙50からOHPシ
ートに変更されると、発光器39aから発せられた光に
対する光透過性が大きく変化する。このため、透過光L
2を検知する受光器39bからの出力電圧値が4.49
[V]よりも大きくなり、制御部39cが「紙(シー
ト)有り」を「紙(シート)無し」と誤検知してしま
う。
【0050】また、従来の重送検知装置40において
は、2枚のOHPシートを透過した透過光L2を検知す
る受光器からの出力電圧値が4.0[V]よりも大きく
なり、制御部が「重送」を「単送」と誤検知してしま
う。
【0051】そこで、本実施形態の複写機には、これら
の誤検知の発生を低減すべく、次のような特徴的な構成
を設けている。図4は本実施形態の複写機の紙検知装置
39における要部回路を示す回路図である。図示のよう
に、この紙検知装置39は、記録部材が転写紙50であ
るかOHPシート51であるかにかかわらず、該記録部
材に係る透過光L2の量と非透過光L1の量とを変化さ
せるような波長の光を発する発光体を発光器39aに備
えている。具体的には、このような波長の光として、青
色領域(500nm以下)の波長の青色光を発するLE
D(B)を発光体として備えている。また、1枚のOH
Pシート51を透過した透過光L2を検知する受光器3
9bからの出力電圧値が例えば1.89[V]になるよ
うにLED(B)の発光量が調整され、且つ、上記デー
タ記憶手段が上記紙検知用基準値を1.89[V]とし
て記憶している。
【0052】このような紙検知センサ39において、記
録部材として、青色領域の波長の光を殆ど透過させない
転写紙50を検知する場合には、透過光L2の波長成分
が青色領域を殆ど含まなくなる。一方、青色領域の波長
の光も一部透過させるOHPシート51を検知する場合
には、透過光L2の波長成分が一部の青色領域の波長も
含有するようになる。但し、発光器39aからの光に対
するOHPシート51の光透過性は、青色領域の波長成
分に対するものが最も低くなるため、青色領域の波長で
ある青色光では、記録部材が転写紙50であるかOHP
シート51であるかにかかわらず、透過光L2の受光量
が非透過光L1よりも大きく減少することになる。従っ
て、記録部材が転写紙50であるかOHPシート51で
あるかにかかわらず、記録部材搬送時の受光器40bか
らの出力電圧値が1.89[V]を下回ることになり、
制御部39cが「記録部材有り」を検知するようにな
る。
【0053】図5は本実施形態の複写機の重送検知装置
40における要部回路を示す回路図である。この重送検
知装置40においては、発光器40aからの発光波長を
変化させて、受光器40bに異なる波長の光をそれぞれ
個別に検知させるようにしている。具体的には、透過光
L2について、透明シート材であるOHPシート51に
係る透過光量をその透過枚数に応じて変化させ得る波長
の光と、紙製シート材である転写紙50に係る透過光量
をその透過枚数に応じて変化させ得る波長の光とを、受
光器40bに個別に検知させるようにしている。より詳
しくは、図5において、青色領域(500nm以下)の
波長の青色光を発するLED(B)を設けることで前者
の光を検知させ、赤色領域(500[nm]を超える)
の波長の光である赤色光を発するLED(R)を設ける
ことで後者の光を検知させるようにしている。また、こ
れらLED(B)とLED(R)とを別々のタイミング
で作動させることで、受光器40bに青色光と赤色光と
を個別のタイミングで検知させるようにしている。
【0054】LED(B)の発光量については1枚のO
HPシート51に対する青色透過光L2を検知する受光
器40bからの出力電圧値が1.89[V]になるよう
に、LED(R)の発光量については1枚の転写紙50
に対する赤色透過光L2を検知する受光器40bからの
出力電圧値が4.49[V]になるように、それぞれ調
整してある。また、フォトトランジスタPTには、青色
〜赤色までの波長を広域に検知し得るものを用いてい
る。更に、重送検知装置40の上記データ記憶手段に
は、赤色光についての重送検知用基準値4.0[V]
と、青色光についての重送検知用基準値1.77[V]
とを格納している。なお、この1.77[V]は、1枚
のOHPシートに係る受光器40bの出力電圧値1.8
9[V]と、2枚のOHPシートに係る受光器40bの
出力電圧値1.66[V]との中間値である。
【0055】制御部40cは、記録部材が発光器40a
から受光器40bに向けての光路を横断する間のタイミ
ングで、LED(R)とLED(B)との作動を切り替
えて、赤色光に係る上記出力電圧値と、青色光に係る上
記出力電圧値とを個別に取得する。そして、前者の出力
電圧値が4.0[V]下回った場合には、転写紙50の
重送が生じたと判断する。また、前者の出力電圧値が
4.0[V]以上であり、且つ後者の出力電圧値が1.
77[V]を下回った場合にはOHPシート51の重送
が生じたと判断する。また、両方の出力電圧値がそれぞ
れ対応する重送検知用基準値以上であった場合には、単
送であると判断する。従って、転写紙50の重送と、O
HPシートの重送とをそれぞれ個別に検知することがで
きる。なお、LED(R)とLED(B)の作動タイミ
ングをずらすのではなく、操作者からの命令信号入力に
よって、両LEDの中から作動させるものを選択させる
ようにしてもよい。
【0056】実際に2枚のOHPシート51を重送させ
て青色透過光L2を受光器40bに検知させたところ、
受光器40bからの出力電圧値は1.66[V]とな
り、単送時からの変化量は0.23[V]であった。こ
れに対し、OHPシート51を重送させた場合の赤色透
過光L2を受光器40bに検知させたところ、受光器4
0bからの出力電圧値が1.725[V]となり、単送
時からの変化量が0.165[V]と約71.3[%]
に減少した。この1.725[V]という値は、OHP
シート51に係る上記重送検知用基準値1.77[V]
を下回っているので、このままでは重送・単送誤検知は
生じない。しかしながら、実際には、受光器40bから
の信号にはノイズが混入しており、制御部40cによっ
て検知される受光器40bの出力電圧値がこのノイズに
よって実際の出力値よりも大きくなり、1.77[V]
以上と判断される場合がある。また、受光器40bの出
力特性は温度等の環境変化によって変化することが知ら
れており、環境によっては制御部40cによって検知さ
れる受光器40bの出力電圧値が1.77[V]以上に
なる場合がある。そして、これらの場合には、重送が単
送として誤検知されてしまう。
【0057】以上、本実施形態の複写機によれば、記録
部材が転写紙50であるかOHPシート51であるかに
かかわらず、紙検知装置39に「記録部材有り」を検知
させることができるので、該紙検知装置39の誤検知の
発生を低減することができる。また、重送検知装置40
に対して転写紙50の重送と、OHPシートの重送とを
それぞれ個別に検知させることができるので、該重送検
知装置40の誤検知の発生を低減することができる。
【0058】なお、本実施形態の複写機においては、赤
色透過光L2又は青色透過光L2のどちらか一方の変化
量に基づいて、トレッシングペーパなどの半透明の記録
部材の重送の有無も検知することができる。
【0059】また、本実施形態において、発光器40a
にそれぞれ発光波長の異なる発光体(LED)を複数設
けて発光器40aからの発光波長を変化させるようにし
た複写機について説明したが、発光波長を変化させ得る
発光体を1つだけ設けて発光器40aからの発光波長を
変化させるようにしてもよい。
【0060】また、発光器40aの発光波長を変化させ
ることで受光器40bに対して異なる波長の光を個別に
検知させるようにした複写機について説明したが、比較
的広い波長帯域で発光又は受光する発光器40aと受光
器40bとを1つずつ設け、特定の波長領域で遮光する
複数の移動式フィルターをそれぞれ異なるタイミングで
光路に移動させたり該光路から退避させたりすること
で、受光器40bに対して異なる波長の光を個別に検知
させるようにしてもよい。
【0061】また、比較的広い波長帯域で発光する発光
器40aを1つ設け、受光器40bに設けた複数の発光
体の作動タイミングをずらしたり、該受光体の受光波長
を変化させたりすることで受光器40bのピーク感度波
長を変化させて、受光器40bに対して異なる波長の光
を個別に検知させるようにしてもよい。
【0062】また、受光波長やピーク感度波長を変化さ
せたり、フィルターによって非透過光L1の波長を変化
させたりするのではなく、複数の発光体を発光器40a
に設けたり、複数の受光体を受光器40bに設けたりす
ることで、受光器40bに対して異なる波長の光を個別
に検知させるようにしてもよい。
【0063】図6は、複数のLEDを有する発光器40
aと、各LEDからの光をそれぞれ個別に受光する複数
のフォトトランジスタPTを有する受光器40bとを設
けて、受光器40bに対して異なる波長の光を個別に検
知させるようにした重送検知装置40の変形例装置を示
す回路図である。図6において、発光器40aのLED
(R)から発せられた赤色光に係る赤色透過光L2は、
受光器40bのフォトトランジスタPT1によって検知
され、この赤色透過光L2の量に応じた電圧が受光器4
0bから出力されるようになっている。また、発光器4
0aのLED(B)から発せられた青色光に係る青色透
過光L2は、受光器40bのフォトトランジスタPT2
によって上記赤色透過光L2とは別に検知され、この青
色透過光L2の量に応じた電圧が前記電圧とは別に受光
器40bから出力されるようになっている。なお、青色
から赤色までの波長を広域に出力する発光体を1つだけ
設けるとともに、複数のフィルターとこれらフィルター
に係る透過光をそれぞれ個別に受光する複数の受光体と
を設けてもよい。
【0064】また、本実施形態において、トナーからな
るいわゆる一成分現像剤を用いる複写機について説明し
たが、トナーと磁性キャリアとからなる二成分現像剤を
用いる画像形成装置や、トナーと液体キャリアとからな
る湿式画像形成装置についても本発明の適用が可能であ
る。
【0065】また、感光体ドラム27上のトナー像を転
写紙50上に直接転写する複写機について説明したが、
中間転写ベルトなどの中間転写体を介して転写する画像
形成装置についても本発明の適用が可能である。
【0066】また、紙供給部としての給紙カセット44
を1つだけ備える複写機について説明したが、複数の紙
供給部を備える画像形成装置についても本発明の適用が
可能である。但し、このような画像形成装置において
は、各紙供給部から供給された全ての記録部材について
の透過光を検知させ得る位置に、LED及びフォトトラ
ンジスタPTを配設することが望ましい。このように配
設することで、各紙供給部から供給された全ての記録部
材についての重送の有無を検知させることができるよう
になるからである。
【0067】
【発明の効果】請求項1又はこの構成を備える請求項8
の発明によれば、シート材が紙製シート材であるか透明
シート材であるかにかかわらず、受光器に対してシート
材の有り/無しを検知させることができるので、シート
材の種類を変更することによって生ずる光学センサの誤
検知を低減することができるという優れた効果がある。
【0068】請求項2、3、4、5、6もしくは7、又
はこれらの構成を備える請求項8の発明によれば、光透
過性の異なるシート材の重送を個別に検知させることが
できるので、シート材の種類を変更することによって生
ずる光学センサの誤検知を低減することができるという
優れた効果がある。
【0069】特に、請求項3もしくは4、又はこれらの
構成を備える請求項8の発明によれば、受光器に対して
異なる波長の光をそれぞれ確実に検知させることができ
るので、シート材の種類を変更することによって生ずる
光学センサの誤検知を確実に低減することができるとい
う優れた効果がある。
【0070】また特に、請求項5、6もしくは7、又は
これらの構成を備える請求項8の発明によれば、シート
材が紙製シート材であるか透明シート材であるかにかか
わらず、該シート材の重送の有無を検知させることがで
きるという優れた効果がある。
【0071】また特に、請求項6もしくは7、又はこれ
らの構成を備える請求項8の発明によれば、透明シート
材の重送の有無と、紙製シート材の重送の有無とを確実
に検知させることができるようになるという優れた効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る複写機の概略構成を示す模式
図。
【図2】同複写機の走査回路の一部を示すブロック図。
【図3】従来の紙検知装置の要部回路を示す回路図。
【図4】同複写機の紙検知装置の要部回路を示す回路
図。
【図5】同複写機の重送検知装置の要部回路を示す回路
図。
【図6】同重送検知装置の変形例を示す回路図。
【符号の説明】
1 原稿搭載ガラス 2 原稿 3 コピースタートキー 4 ランプ 5 移動ミラー 6 反射器 7、8 移動ミラー 9 レンズ 10 ダイクロイックミラー 11 CCD 12 増幅・A/D変換回路 13 クロック発生回路 14 クロック信号 15 同期メモリー 16 画像処理ユニット 17 濃度変更回路 18 レーザードライバー回路 19 半導体レーザー 20 レーザー光 21 操作パネル 22 薄濃度キー 23 高濃度キー 24 ポリゴンミラー 25 スキャナーモーター 26 書き込み光 27 感光体ドラム 28 帯電装置 29 現像装置 30 除電ランプ 31 転写電極 32 クリーニング装置 33 画像形成部 34 ローラ 35 駆動ローラ 36 搬送ベルト 37 定着装置 38 レジストローラ対 39 紙検知装置 40 重送検知装置 40a 発光器(発光体としてLEDを搭載) 40b 受光器(受光体としてフォトトランジスタ
を搭載) 40c 制御部 50 転写紙 51 OHPシート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA02 AA12 BB13 BB22 BB24 BB26 CC02 DD08 FF44 FF46 GG06 JJ01 JJ24 LL12 LL20 LL22 QQ03 QQ24 3F048 AA02 AA04 AA05 AB01 AB05 BA05 BA13 BB09 CC01 DC12 DC13

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】発光器と、該発光器から発せられた光を検
    知する受光器とを有し、該発光器から該受光器までの光
    路内に進入するシート材の有無を該受光器の受光量の変
    化によって検知する光学センサにおいて、該シート材が
    紙製シート材であるか透明シート材であるかにかかわら
    ず、該シート材を透過した該光である透過光の量と、該
    シート材を透過しないで該受光器に到達した該光である
    非透過光の量とを変化させるような波長の該光を、該受
    光器に検知させるようにしたことを特徴とする光学セン
    サ。
  2. 【請求項2】発光器と、該発光器から発せられた光を検
    知する受光器とを有し、該発光器から該受光器までの光
    路内に進入するシート材の重送の有無を該受光器の受光
    量の変化によって検知する光学センサにおいて、異なる
    波長の光を該受光器にそれぞれ個別に検知させ得るよう
    にしたことを特徴とする光学センサ。
  3. 【請求項3】請求項2の光学センサにおいて、それぞれ
    特定波長の光を発する複数の発光体を有する上記発光器
    と、各発光体からの光をそれぞれ個別に受光する複数の
    受光体を有する上記受光器とを設けるか、あるいは、上
    記発光器からの光をそれぞれ特定の波長領域で遮光する
    複数のフィルターと、各フィルターを透過した光をそれ
    ぞれ個別に受光する複数の受光体を有する上記受光器と
    を設けることで、上記受光器に対して異なる波長の光を
    個別に検知させるようにしたことを特徴とする光学セン
    サ。
  4. 【請求項4】請求項2の光学センサにおいて、上記発光
    器の発光波長、該発光器から発せられた光の波長、及
    び、上記受光器のピーク感度波長、のうちの少なくとも
    一つを変化させることで、該受光器に対して異なる波長
    の光を個別に検知させるようにしたことを特徴とする光
    学センサ。
  5. 【請求項5】請求項2、3又は4の光学センサにおい
    て、シート材を透過した上記光である透過光について、
    透明シート材に係る透過光量をその透過枚数に応じて変
    化させ得る波長の光と、紙製シート材に係る透過光量を
    その透過枚数に応じて変化させ得る波長の光とを、上記
    受光器に個別に検知させるようにしたことを特徴とする
    光学センサ。
  6. 【請求項6】請求項5の光学センサにおいて、青色光を
    発する青発光体と、赤色光を発する赤発光体とを上記発
    光器に設けて、透明シート材に係る透過光量をその透過
    枚数に応じて変化させ得る波長の光と、紙製シート材に
    係る透過光量をその透過枚数に応じて変化させ得る波長
    の光とを、上記受光器に個別に検知させるようにしたこ
    とを特徴とする光学センサ。
  7. 【請求項7】請求項5の光学センサにおいて、紙製シー
    ト材に係る透過光量をその透過枚数に応じて変化させ得
    る波長の光を透過させる第1フィルターと、透明シート
    材に係る透過光量をその透過枚数に応じて変化させ得る
    波長の光を透過させる第2フィルターとを設けて、後者
    の波長の光と前者の波長の光とを上記受光器に個別に検
    知させるようにしたことを特徴とする光学センサ。
  8. 【請求項8】シート材である記録部材を搬送するための
    搬送経路と、該搬送経路内の記録部材の有無、及び、該
    記録部材の重送の有無、のうちの少なくとも一方を検知
    する光学センサとを備える画像形成装置において、該光
    学センサとして請求項1、2、3、4、5、6又は7の
    ものを設けたことを特徴とする画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006226968A (ja) * 2005-02-21 2006-08-31 Ricoh Co Ltd 媒体種類判別装置
US7443490B2 (en) 2005-01-07 2008-10-28 Ricoh Co., Ltd. Medium discrimination device, image forming apparatus, and program having simplified mechanism
JP2008290810A (ja) * 2007-05-22 2008-12-04 Ricoh Co Ltd 重送検知装置、画像形成装置
JP2009001394A (ja) * 2007-06-22 2009-01-08 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

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