JP2002156798A - 画像濃度の検知方法 - Google Patents

画像濃度の検知方法

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JP2002156798A
JP2002156798A JP2000349954A JP2000349954A JP2002156798A JP 2002156798 A JP2002156798 A JP 2002156798A JP 2000349954 A JP2000349954 A JP 2000349954A JP 2000349954 A JP2000349954 A JP 2000349954A JP 2002156798 A JP2002156798 A JP 2002156798A
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JP2000349954A
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Toshiaki Ino
利昭 井野
Takayuki Yamanaka
隆幸 山中
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Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】カラーデジタル複写機の個体差を考慮しつつ複
写濃度に近い画像濃度域にターゲット基準値を設定でき
るようにし、安定した画像濃度を得ることができる画像
濃度の検知方法を提供する。 【解決手段】感光体ドラムの初期設定時に現像バイアス
の出力値を変化させて感光体ドラム1回転分のトナー濃
度パッチを作像し、このトナー濃度パッチの画像濃度ム
ラをトナー濃度検知センサで検出し、感光体ドラムの振
れによって発生するトナー濃度パッチの画像濃度ムラを
トナー濃度検知センサによる正反射受光素子および乱反
射受光素子の両出力値の最大値と最小値との出力差によ
って検出することによって、感光体ドラムの振れに影響
され難く複写濃度に近い画像濃度域の変曲点にターゲッ
ト基準値を設定し、感光体ドラム上のトナー濃度パッチ
を確実に検知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式の複
写機やプリンタなどの画像形成装置において感光体ドラ
ム上に形成されたトナー画像の濃度を検知する画像濃度
の検知方法に関し、詳しくは、感光体ドラムの振れなど
が影響しない領域で画像濃度を検知して画像の安定化を
図れるようにする対策に係わる。
【0002】
【従来の技術】一般に、このような画像形成装置の感光
体ドラム上に形成されたトナー画像の濃度を検知する画
像濃度の検知方法においては、現像バイアスを変化させ
て感光体ドラム上に所定のトナー濃度パッチ(トナー画
像)を形成し、フォト・トランジスタなどの反射型光セ
ンサにより検出されたトナー濃度パッチの画像濃度の値
(電圧値)と、感光体ドラム上のターゲット基準値とを
比較して、画像濃度の補正量を決定することが行われて
いる。
【0003】また、その他の画像濃度の検知方法として
は、反射型光センサにより検知されたトナー濃度パッチ
の検知レベル(画像濃度の値)に対数変換処理を施する
ことで、トナー濃度パッチの検知レベルを転写後の複写
濃度に対応する出力値に補正し、これによって、画像濃
度を制御するようにしたものもある(特開平7−920
82号公報参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記従来の
前者および後者のものは、両者共に、感光体ドラム上に
形成されたトナー濃度パッチの高濃度領域にターゲット
基準値が設定されていると、感光体ドラムの振れや、回
転体の駆動モータの回転ムラなどの影響を受け易く、高
濃度領域における濃度差を判別することが困難となる。
【0005】その場合、予め感光体ドラムの振れによる
影響の少ない画像濃度領域(低濃度領域)にターゲット
基準値を設定し、トナー濃度パッチの画像濃度の値を検
知して、画像濃度の補正量を決定すればよいのである
が、このような低濃度領域に設定されたターゲット基準
値と、反射型光センサによるトナー濃度パッチの画像濃
度の検知値との比較により決定される画像濃度の補正量
では、実際に使用される画像濃度(記録用紙上に転写さ
れた際の複写濃度)とかけ離れた補正となるため、安定
した画像濃度を得ることができない。
【0006】しかも、装置に個体差があるにもかかわら
ず、同じターゲット基準値を使用しているために、補正
後の画像濃度に不具合が生ずることになる。
【0007】また、ダンデム方式などで構成されたカラ
ーの画像形成装置においては、その構成上、感光体ドラ
ムが複数個設けられているため、各色のトナーの重ね合
わせにより形成される画像原稿の場合には、より顕著に
画像濃度差が生じてしまうことになる。
【0008】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とすることろは、装置の個体差を考慮
しつつ複写濃度に近い画像濃度域にターゲット基準値を
設定できるようにし、安定した画像濃度を得ることがで
きる画像濃度の検知方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明は、感光体ドラムの初期設定時に現像バイ
アスの出力値を変化させて感光体ドラム1回転分のトナ
ー濃度パッチを作像し、このトナー濃度パッチの画像濃
度ムラを反射型光センサで検出し、この反射型光センサ
により検出されたトナー濃度パッチの濃度の値と、感光
体ドラム上のターゲット基準値との最小差に基づいて感
光体ドラムの振れ度合いの少ない画像領域を選出し、こ
の選出された画像領域での反射型光センサによる検出値
から画像濃度ムラの少ない画像濃度の変曲点を算出し、
ターゲット基準値を上記画像濃度の変曲点に補正するよ
うにしている。
【0010】この特定事項により、感光体ドラムの振れ
によって発生するトナー濃度パッチの画像濃度ムラを反
射型光センサで検出することによって、感光体ドラムの
振れに影響され難く複写濃度に近い画像濃度域の変曲点
にターゲット基準値が設定されることになり、感光体ド
ラム上のトナー濃度パッチが確実に検知される。このた
め、複写濃度に近い画像濃度域のターゲット基準値と、
反射型光センサによるトナー濃度パッチの画像濃度の検
知値との比較により決定される画像濃度の補正量は、実
際に使用される画像濃度(記録用紙上に転写された際の
複写濃度)に近い補正となり、よって安定した画像濃度
を得ることが可能となる。
【0011】しかも、装置の個体差を考慮しつつ複写濃
度に近い画像濃度域にターゲット基準値が設定され、補
正後の画像濃度に生ずる不具合も解消されることにな
る。
【0012】また、感光体ドラムが複数個設けられてい
るダンデム方式などのカラーの画像形成装置において
も、各色のトナーの重ね合わせにより形成される画像原
稿の画像濃度差を解消することが可能となる。
【0013】特に、補正後の画像濃度を安定させるもの
として、以下の構成が掲げられる。
【0014】つまり、画像濃度の変曲点に変更されたタ
ーゲット基準値を複写濃度に対応する出力レベルに近付
けるように、現像バイアスの出力値を補正している。
【0015】この特定事項により、感光体ドラム上のタ
ーゲット基準値は、それに応じた現像バイアスの出力値
の補正によって複写濃度に対応する出力レベルに近付け
られることになり、より安定した画像濃度を確保するこ
とが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0017】本実施形態では、本発明に係る画像濃度の
検知方法を電子写真式のデジタルカラー複写機に適用し
た場合について説明する。
【0018】−デジタルカラー複写機の全体構成の説明
− 図1は本形態に係るデジタルカラー複写機1の内部構成
の概略を前方から示す縦断正面図である。この図1のよ
うに、本デジタルカラー複写機1は、両面自動原稿送り
部2、画像読取部3及び画像形成部4を備えている。以
下、各部について説明する。
【0019】<両面自動原稿送り部2の説明>両面自動
原稿送り部2は、透明なガラス等で成る原稿台21上に
この原稿台21に対して開閉可能に支持され、原稿台2
1に対して所定の位置関係をもって装着されている。こ
の両面自動原稿送り部2は、原稿をその一方の面(例え
ば表面)が原稿台21の所定位置において画像読取部3
に対向するように搬送し、この一方の面の画像の読み取
りが終了した後に原稿を一旦退避させて反転し、原稿を
その他方の面(例えば裏面)が原稿台21の所定位置に
おいて画像読取部3に対向するように原稿台21に向か
って搬送するようになされている。そして、両面自動原
稿送り部2は、1枚の原稿について両面の画像の読み取
りが終了すると、この原稿を排出してから、次の原稿に
ついての両面搬送動作を実行する。以上の原稿の搬送及
び反転動作は、デジタルカラー複写機1全体の動作に関
連して制御される。
【0020】<画像読取部3の説明>画像読取部3は、
原稿台21上に載置された原稿の画像や両面自動原稿送
り部2により1枚ずつ給紙される原稿の画像を読み取っ
て画像データを作成する部分であって、デジタルカラー
複写機1の上部、つまり原稿台21の下方に設けられて
いる。この画像読取部3は、露光光源31、第1〜第3
反射鏡32,33,34、結像レンズ35、光電変換素
子36を備えている。この場合、露光光源31及び第1
反射鏡32によって第1の走査ユニット37が構成され
ている一方、第2及び第3反射鏡33,34によって第
2の走査ユニット38が構成されている。
【0021】上記露光光源31は、両面自動原稿送り部
2の原稿台21上に載置された原稿や両面自動原稿送り
部2を搬送される原稿の画像面に対して光を照射するも
のである。各反射鏡32,33,34は、図1に破線で
光路を示すように、原稿からの反射光像を一旦所定方向
(図1では左方向)に偏向(反射)させた後、下方に偏
向させ、その後、結像レンズ35に向かうように図中右
方向に偏向させるようになっている。
【0022】第1の走査ユニット37(露光光源31及
び第1反射鏡32)は、原稿台21の下面に対し一定の
速度を保ちながら所定の走査速度で平行に往復動(図1
では左右動)するものである。第2の走査ユニット38
(第2及び第3反射鏡33,34)は、原稿台21の下
面に対し第1の走査ユニット37と一定の速度関係を保
って平行に往復動(図1では左右動)するものである。
【0023】結像レンズ35は、第2の走査ユニット3
8の第3反射鏡34により偏向された原稿からの反射光
像を縮小し、この縮小された光像を光電変換素子36上
の所定位置に結像させるものである。
【0024】光電変換素子36は、結像された光像を順
次光電変換して電気信号として出力するものである。光
電変換素子36は、白黒画像またはカラー画像を読み取
り、R(赤)、G(緑)、B(青)の各色成分に色分解
したラインデータを出力することができる3ラインのカ
ラーCCDである。この光電変換素子36(CCD)に
より電気信号に変換された原稿画像情報は、図示しない
画像処理部に転送されて所定の画像データ処理が施され
る。
【0025】<画像形成部4の説明>画像形成部4は、
画像形成系41と転写紙搬送系42とを備えている。
【0026】画像形成系41は、デジタルカラー複写機
1の本体10の上部に設けられ、その下側に給紙機構4
3を備えている。給紙機構43は、本体10(画像形成
装置本体)の下端部に装着した給紙カセット12内に積
載収容されている転写材としての用紙Pを一枚ずつ分離
して画像形成系41に供給するようになされている。こ
の画像形成系41に供給される用紙Pは、カットシート
状の紙であり、画像形成系41の手前(図1では右側)
に設けられた上下一対のレジストローラ40,40によ
って、画像形成系41への供給タイミングが制御される
ようになっている。また、片面に画像が形成された用紙
Pも、レジストローラ40,40によって、画像形成系
41での画像形成にタイミングを合わせて再度画像形成
系41に供給(搬送)される。
【0027】画像形成系41の下方には、搬送手段とし
ての転写搬送ベルト機構44が設けられている。この転
写搬送ベルト機構44は、デジタルカラー複写機1の本
体10の略中央部に設けられている。転写搬送ベルト機
構44は、その一側(図1では左側)に設けられた駆動
ローラ44aと、他側(図1では右側)に設けられた従
動ローラ44bと、この両ローラ44a,44b間に張
架され、図1中に示す矢印Z方向に駆動する無端の転写
搬送ベルト44cとを備え、この転写搬送ベルト44c
の表面上に用紙Pを静電吸着させることによって、レジ
ストローラ40,40から供給される用紙Pを他側(上
流側)から一側(下流側)に搬送するようになされてい
る。転写紙搬ベルト機構44の用紙P搬送方向下流側
(図1では左側)には定着装置45が設けられ、この定
着装置45によって、用紙Pに転写形成されたトナー像
を用紙P上に定着させることが行われる。定着装置45
は、上下一対の定着ローラ45a,45aを備え、転写
紙搬ベルト機構44(転写搬送ベルト44c)上を搬送
された用紙Pを定着ローラ45a,45a間のニップを
介して通過させるようにしている。定着装置45の一側
には切換ゲート46が設けられている。この切換ゲート
46は、定着ローラ45a,45a間のニップを通過し
た定着後の用紙Pを、本体10の一側外壁に取り付けた
排紙トレイ11に対し上下一対の排出ローラ11a,1
1aによって排出する排出経路と、転写搬送ベルト機構
44の下方を通して画像形成系41に再供給する再供給
経路とに選択的に切り換えるように構成されている。こ
の再供給経路は、スイッチバック搬送機構47を備え、
切換ゲート46により再供給経路側に搬送された用紙P
の表裏面をスイッチバック搬送機構47によって上下逆
転させてから画像形成系41に向かって再供給するよう
になされている。
【0028】転写搬送ベルト機構44の上方には、第1
の画像形成ステーションS1、第2の画像形成ステーシ
ョンS2、第3の画像形成ステーションS3及び第4の
画像形成ステーションS4がそれぞれ転写搬送ベルト4
4cに近接して用紙搬送経路上流側(図1では右側)か
ら順に所定間隔置きに並設されている。この場合、転写
搬送ベルト44c上の用紙Pは、第1の画像形成ステー
ションS1、第2の画像形成ステーションS2、第3の
画像形成ステーションS3及び第4の画像形成ステーシ
ョンS4に順次搬送されることになる。
【0029】各画像形成ステーションS1〜S4は、図
2にも示すように、実質的に同一構成となり、図1およ
び図2に示す矢印F方向にそれぞれ回転する感光体ドラ
ム5を具備している。この各感光体ドラム5の周囲に
は、各感光体ドラム5を帯電し、各感光体ドラム5の外
周面上に静電潜像を形成する帯電器51と、感光体ドラ
ム5の外周面上に形成された静電潜像を現像剤としての
トナーにより可視像に現像する現像手段としての現像装
置52と、感光体ドラム5の外周面上に現像されたトナ
ー像(可視像)を用紙Pに転写する転写用ローラ53
と、感光体ドラム5の外周面上に残留する廃トナーを除
去するクリーニング手段としてのクリーニング装置54
とが感光体ドラム5の回転方向(矢印F方向)に沿って
順次設けられている。
【0030】また、各感光体ドラム5の上方には、レー
ザビームスキャナユニット55(以下、LSUと称す
る。)が設けられている。この各LSU55は、図1に
おいて示すように、画像データに応じて変調されたドッ
ト光を発する半導体レーザ素子(図示せず)と、この半
導体レーザ素子からのレーザビームを主走査方向に偏向
させるためのポリゴンミラー55a(偏向装置)と、こ
のポリゴンミラー55aにより偏向されたレーザビーム
を感光体ドラム5の外周面上に結像させるためのfθレ
ンズ55b及びミラー55c,55dとを備えている。
【0031】第1の画像形成ステーションS1のLSU
55にはカラー原稿画像の黒色成分像に対応する画素信
号が入力され、第2の画像形成ステーションS2のLS
U55にはカラー原稿画像のマゼンタ色成分像に対応す
る画素信号が入力され、第3の画像形成ステーションS
3のLSU55にはカラー原稿画像のシアン色成分像に
対応する画素信号が入力され、さらに、第4の画像形成
ステーションS4のLSU55にはカラー原稿画像のイ
エロー色成分像に対応する画素信号が入力されるように
なされている。これにより、色変換された原稿画像情報
に対応する静電潜像が各感光体ドラム5の外周面上に形
成される。
【0032】第1の画像形成ステーションS1の現像装
置52には黒色のトナーが収容され、第2の画像形成ス
テーションS2の現像装置52にはマゼンタ色のトナー
が収容され、第3の画像形成ステーションS3の現像装
置52にはシアン色のトナーが収容され、さらに、第4
の画像形成ステーションS4の現像装置52にはイエロ
ー色のトナーが収容されている。各感光体ドラム5の外
周面上の静電潜像は、これら各色のトナーにより可視像
に現像され、これにより、画像形成系41において色変
換された原稿画像情報が各色のトナーによってトナー像
として再現されるようになっている。
【0033】第1の画像形成ステーションS1と給紙機
構43との間には用紙吸着用帯電器56が設けられてい
る。この用紙吸着用帯電器56は、転写搬送用ベルト4
4cの表面を帯電するものであり、給紙機構43から供
給された用紙Pを転写搬送用ベルト44c上に確実に吸
着させることによって、第1の画像形成ステーションS
1から第4の画像形成ステーションS4までの間で用紙
Pをずれさせずに搬送するようにしている。
【0034】一方、第4の画像形成ステーションS4と
定着装置45との間には、除電用放電器57が駆動ロー
ラ41aのほぼ真上に位置して設けられている。この除
電用放電器57には、転写搬送用ベルト44cに静電吸
着されている用紙Pを転写搬送用ベルト44cから分離
するための交流電流が印加されている。
【0035】そして、本デジタルカラー複写機1に使用
される用紙Pは、給紙カセット12から送り出されて給
紙機構43の用紙搬送経路のガイド内に供給されると、
その用紙Pの先端部分がセンサ(図示せず)により検知
され、このセンサから出力される検知信号に基づいて一
対のレジストローラ40,40により一旦停止される。
そして、用紙Pは、各画像形成ステーションS1〜S4
とタイミングをとって、図1の矢印Z方向に回転してい
る転写搬送ベルト44c上に送られる。このとき、転写
搬送ベルト44cには用紙吸着用帯電器56による所定
の帯電が施されているため、用紙Pは、各画像形成ステ
ーションS1〜S4を通過する間、安定して搬送供給さ
れる。
【0036】各画像形成ステーションS1〜S4におい
ては、各色のトナー像がそれぞれ形成され、転写搬送ベ
ルト44cにより静電吸着されて搬送される用紙Pの支
持面上で各画像形成ステーションS1〜S4のトナー像
が重ね合わされて画像が転写される。そして、第4の画
像形成ステーションS4による画像の転写が完了する
と、用紙Pは、その先端部分から順次陰電用放電器57
により転写搬送ベルト44c上から剥離され、定着装置
45へと導かれる。この定着装置45においてトナー画
像が定着された用紙Pは、排出ローラ11aにより用紙
排出口(図示せず)を介して排出トレイ11上に排出さ
れる。
【0037】そして、本発明の特徴部分として、転写搬
送ベルト44cの下方には、駆動ローラ44aと従動ロ
ーラ44bとの間において転写搬送ベルト44cに対し
下方から対向する反射型光センサとしてのトナー濃度検
知センサ61が設けられている。このトナー濃度検知セ
ンサ61は、図3にも示すように、発光素子61aと、
乱反射受光素子61bおよび正反射受光素子61cを備
えている。発光素子61aと正反射受光素子61cと
は、転写搬送ベルト44cの面上に対し直交する法線H
を挟んで線対称位置に設けられている。そして、転写搬
送ベルト44c上に感光体ドラム5から転写されたトナ
ー像Tに対し斜め下方、つまり法線Hに対し所定角度
(例えば25°程度)傾斜する斜め下方より発光素子6
1aからの光が照射されると、正反射する光を正反射受
光素子61cによって受光し、その受光量に応じた電圧
を出力するようになされている。また、乱反射受光素子
61bは、発光素子61aの反正反射受光素子61c側
(図2および図3では右側)に設けられ、発光素子61
aからの光が転写搬送ベルト44c上のトナー像Tに照
射されて乱反射する光を受光し、その受光量に応じた電
圧を出力するようになされている。この場合、転写搬送
ベルト44cは、トナーの反射率を大きく変化させるた
めに変性ポリイミドなどが適用され、また、成型時の金
型を鏡面にすることによって正反射率を10%以上にし
ている。
【0038】次に、トナー濃度検知センサ61を用い
て、感光体ドラム5の交換などによる初期設定を行う場
合のプロセスを図4のフローチャートに基づいて説明す
る。
【0039】先ず、図4のフローチャートのステップS
1において、感光体ドラム5を交換(または初期画像設
定)し、ステップS2で、カウンタ数nをリセット(n
→1)する。次いで、ステップS3において、現像バイ
アス出力値(電圧値)VBを回転体ドラム5前回転時
(ウォームアップ時)に予め設定されたプロセス初期設
定値(デフォルト値)V0(150V)にリセット(VB
→V0)する。
【0040】それから、各ステーションS1〜S4の感
光体ドラム5による振れの影響によって画像濃度ムラが
異なるために、各感光体ドラム5のトナー色ごとに振れ
の少ない画像濃度領域を調査する。
【0041】具体的には、ステップS4において、現像
バイアス出力値VBで感光体ドラム5上に1回転毎にト
ナー濃度パッチを作像する。次いで、ステップS5にお
いて、転写搬送ベルト44c上に感光体ドラム5から転
写されたトナー像Tの画像濃度ムラをトナー濃度検知セ
ンサ61により検出し、ステップS6で、上記ステップ
S2においてリセットされたカウンタ数が所望回数(n
=k)に達したか否かを判定する。このステップS6の
判定が、カウンタ数が所望回数(n=k)に達していな
いNOである場合には、ステップS7に進んで、現像バ
イアス出力値V Bに50V加算(VB+50V)する。そ
れから、ステップS8において、カウンタ数nを1つだ
け加算(n+1)し、現像バイアス出力値VBが400
Vとなるまで、つまりカウンタ数が所望回数(n=k)
となるまで、上記ステップS4に戻ることを繰り返す。
【0042】その後、ステップS9において、図5に示
すように、画像濃度に対する正反射受光素子61cの受
光量に応じた出力値(電圧値)のダイナミック特性と、
図6に示すように、画像濃度に対する乱反射受光素子6
1bの受光量に応じた出力値(電圧値)のダイナミック
特性とに基づいて、正反射受光素子61cおよび乱反射
受光素子61bの両出力値の最大値と最小値との出力差
を算出する。
【0043】しかる後、ステップS10において、図7
に示すように、上記ステップ9で得られた算出結果に基
づいて、現像バイアス出力値に対する正反射受光素子6
1cおよび乱反射受光素子61bの両出力値の最大値と
最小値との出力差の特性を示す図から、現像バイアス出
力値が275Vを境にして正反射受光素子61cおよび
乱反射受光素子61bの両出力値の最大値と最小値との
出力差が急激に変化していることが判り、図8に示すよ
うに、現像バイアス出力値に対する画像濃度の特性を示
す図から、現像バイアス出力値が275Vとなるときの
画像濃度の値(1.35)を変曲点に設定する。この場
合、正反射受光素子61cおよび乱反射受光素子61b
の両出力値の最大値と最小値との出力差によって感光体
ドラム5の1回転分の画像濃度の振れ度合いが表わされ
ることから、変曲点である画像濃度値(1.35)は、
両出力値の最大値と最小値との出力差が小さいので、感
光体ドラム5の振れの影響が少ない画像濃度領域である
ことが判る。
【0044】それから、ステップS11において、図8
に示すように、変曲点となる画像濃度値(1.35)に
ターゲット基準値Aを設定する。このとき、ターゲット
基準値A(ターゲット画像濃度値)は、変曲点となる画
像濃度値(1.35)に設定されているために、従来の
ターゲット基準値Bよりも複写濃度値Cに近付けられる
ことになり、高精度のプロセス制御を行うことが可能と
なる。
【0045】そして、ステップ12において、上記ステ
ップS11で設定されたターゲット基準値である画像濃
度値(1.35)の現像バイアス出力値(275V)
と、実際に使用される画像濃度値、つまり用紙Pに転写
された際の複写濃度値(1.45)の現像バイアス出力
値(300V)とから現像バイアス補正値(300V−
275V)を算出する。その後、ステップ13におい
て、上記ステップ12で算出した現像バイアス補正値
(25V)を複写濃度にフィードバックした後、ステッ
プS14で、画像濃度値を1.45とし、初期設定を終
了する。
【0046】したがって、本実施形態では、感光体ドラ
ム5の振れによって発生するトナー濃度パッチの画像濃
度ムラをトナー濃度検知センサ61による正反射受光素
子61cおよび乱反射受光素子61bの両出力値の最大
値と最小値との出力差によって検出することによって、
感光体ドラム5の振れに影響され難く複写濃度に近い画
像濃度域の変曲点(画像濃度値1.35)にターゲット
基準値Aが設定されることになり、感光体ドラム5上の
トナー濃度パッチが確実に検知される。このため、ター
ゲット基準値となる画像濃度値1.35の現像バイアス
出力値275Vと、実際に使用される画像濃度値、つま
り用紙Pに転写された際の複写濃度値C(1.45)の
現像バイアス出力値300Vとから算出される現像バイ
アス補正値25Vは、実際に使用される画像濃度(用紙
P上に転写された際の複写濃度)に近い補正となり、よ
って安定した画像濃度を得ることができることになる。
【0047】しかも、デジタルカラー複写機1の個体差
を考慮しつつ複写濃度(複写濃度値C)に近い画像濃度
域にターゲット基準値Aが設定され、補正後の画像濃度
に生ずる不具合も解消することができる。
【0048】また、感光体ドラム5による各色のトナー
の重ね合わせにより形成される画像原稿の画像濃度差を
解消することもできる。
【0049】さらに、複写濃度に近い画像濃度域の変曲
点(画像濃度値1.35)に設定されたターゲット基準
値Aを複写濃度に対応する出力レベルに近付けるよう
に、現像バイアス出力値を補正することで、感光体ドラ
ム5上のターゲット基準値Aがそれに応じた現像バイア
ス出力値の補正によって複写濃度に対応する出力レベル
に近付けられ、より安定した画像濃度を確保することが
できる。
【0050】なお、本実施形態では、画像濃度の検知方
法をカラーデジタル複写機1に適用した場合について述
べたが、モノクロの複写機やプリンタなどの画像形成装
置の他、ファクシミリなどにも適用できるのはもちろん
である。
【0051】
【発明の効果】以上のように、本発明では、トナー濃度
パッチの画像濃度ムラを反射型光センサで検出すること
で、感光体ドラムの振れに影響され難く複写濃度に近い
画像濃度域の変曲点にターゲット基準値を設定して感光
体ドラム上のトナー濃度パッチを確実に検知し、複写濃
度に近い画像濃度域のターゲット基準値と反射型光セン
サによるトナー濃度パッチの画像濃度の検知値との比較
によって画像濃度の補正量を複写濃度に近づけ、よって
安定した画像濃度を得ることができる。しかも、装置の
個体差を考慮しつつ複写濃度に近い画像濃度域にターゲ
ット基準値を設定し、補正後の画像濃度に生ずる不具合
も解消することができる。また、感光体ドラムを複数個
設けたカラーの画像形成装置においても、各色のトナー
を重ね合わせた画像原稿の画像濃度差を解消することが
できる。
【0052】さらに、画像濃度の変曲点となるターゲッ
ト基準値を複写濃度に対応する出力レベルに近付けるよ
うに現像バイアスの出力値を補正することで、感光体ド
ラム上のターゲット基準値をそれに応じた現像バイアス
の出力値の補正によって複写濃度の出力レベルに近付け
て、より安定した画像濃度を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る画像濃度の検知方法を
適用したカラープリンタの内部構成の概略を正面側から
示す図である。
【図2】画像形成部付近の構成を示す模式図である。
【図3】トナー濃度検知センサの構成を示す模式図であ
る。
【図4】感光体ドラムの初期設定を行う場合のプロセス
を示すフローチャート図である。
【図5】画像濃度に対する正反射受光素子の受光量に応
じた出力値のダイナミック特性を示す特性図である。
【図6】画像濃度に対する乱反射受光素子の受光量に応
じた出力値のダイナミック特性を示す特性図である。
【図7】現像バイアス出力値に対する正反射受光素子お
よび乱反射受光素子の両出力値の最大値と最小値との出
力差の特性を示す特性図。
【図8】現像バイアス出力値に対する画像濃度の特性を
示す特性図。
【符号の説明】
5 感光体ドラム 61 トナー濃度検知センサ(反射型光セン
サ) A 画像濃度の変曲点に変更されたターゲッ
ト基準値

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光体ドラムの初期設定時に現像バイア
    スの出力値を変化させて感光体ドラム1回転分のトナー
    濃度パッチを作像し、 このトナー濃度パッチの画像濃度ムラを反射型光センサ
    で検出し、 この反射型光センサにより検出されたトナー濃度パッチ
    の濃度の値と、感光体ドラム上のターゲット基準値との
    最小差に基づいて感光体ドラムの振れ度合いの少ない画
    像領域を選出し、 この選出された画像領域での反射型光センサによる検出
    値から画像濃度ムラの少ない画像濃度の変曲点を算出
    し、 ターゲット基準値を上記画像濃度の変曲点に補正するよ
    うにしていることを特徴とする画像濃度の検知方法。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載の画像濃度の検知方
    法において、 画像濃度の変曲点に変更されたターゲット基準値を複写
    濃度に対応する出力レベルに近付けるように、現像バイ
    アスの出力値を補正していることを特徴とする画像濃度
    の検知方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010179604A (ja) * 2009-02-06 2010-08-19 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置及びプログラム
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CN114167701A (zh) * 2020-09-10 2022-03-11 京瓷办公信息系统株式会社 图像形成装置

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