JP2001122475A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2001122475A
JP2001122475A JP29922499A JP29922499A JP2001122475A JP 2001122475 A JP2001122475 A JP 2001122475A JP 29922499 A JP29922499 A JP 29922499A JP 29922499 A JP29922499 A JP 29922499A JP 2001122475 A JP2001122475 A JP 2001122475A
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unit
forming apparatus
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signal output
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Shunichi Abe
俊一 阿部
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用する記録部材の種類が変化することによ
って生ずる重送・単送誤検知を低減することができる画
像形成装置を提供する。 【解決手段】 重送検知部41から記録部材である転写
紙50の1枚当たりの厚みに係る出力電圧値を取得させ
るべく、吸引分離部42を設け、吸引分離部42によっ
て1枚に分離された転写紙50を重送検知部41に検知
させ、検知結果に基づいて重送の有無の判断基準であり
該出力電圧値の比較対照となる基準値を変更させるよう
に制御部を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、ファクシ
ミリ、プリンタ等の画像形成装置に係り、詳しくは、記
録部材を搬送するための搬送経路内における重送の有無
を検知する画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機やプリンタ等の画像形成装
置において、給紙カセットや給紙トレイ等の給紙装置か
ら1枚ずつ排出した記録部材としての転写紙を、画像形
成部に向けて搬送し、該画像形成部で該転写紙上にトナ
ー像等の可視画像を転写するものが知られている。この
種の画像形成装置では、静電的な力や紙繊維の絡まりな
どによって転写紙間の分離が困難となり、複数の転写紙
が重なった状態で給紙装置から排出・搬送されるいわゆ
る重送という現象を生ずることがある。このような重送
が生ずると、紙搬送ローラ、現像前の静電潜像を形成す
る感光体ドラム、転写像を転写紙上に転写するための転
写ローラ、転写像を転写紙上に定着させるための定着ロ
ーラなどに転写紙が巻き付いてジャムを発生させたり、
プリントアウト紙の紙間に白紙を介在させたりといった
種々の不具合が生ずる。
【0003】そこで、従来、転写紙を透過した透過光の
量を検知する受光手段など、転写紙の厚みに応じて信号
出力値を変化させる信号出力手段を備え、該信号出力値
とこれについての基準値との比較を行うなど所定のデー
タ処理を実施して紙搬送路内における重送の有無を検知
する画像形成装置が知られている。このようにして重送
の有無を検知すれば、重送の発生に応じて、上述のよう
な種々の不具合を回避し得る動作を実施することができ
るようになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この種の画
像形成装置では、使用する転写紙の種類によっては、単
送(転写紙1枚のみを搬送している状態)を重送である
と誤検知したり、逆に、重送を単送であると誤検知した
りするいわゆる重送・単送誤検知を生ずる場合があっ
た。具体的には、例えば、1枚あたりの厚みが極端に薄
かったり厚かったりする転写紙を用いた場合には、該転
写紙2枚分の厚みが重送検知用の基準厚みに達しなかっ
たり、該転写紙1枚分の厚みが該基準厚みに達してしま
ったりして重送・単送誤検知が生ずることになる。また
例えば、転写紙の透過光量に基づいて重送の有無を検知
する場合において、透過光量が極端に少なかったり多か
ったりする転写紙を用いると、同様にして重送・単送誤
検知が生ずることになる。
【0005】本発明は、以上の背景に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、使用する記録部材の
種類が変化することによって生ずる重送・単送誤検知を
低減することができる画像形成装置を提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、記録部材を搬送するための搬送
経路と、記録部材に画像を形成するための画像形成部
と、該搬送経路内の記録部材の厚みに応じて信号出力値
を変化させる信号出力手段と、該信号出力手段からの出
力信号と基準データとに基づいて該搬送経路内における
記録部材の重送の有無を検知する重送検知手段を備える
画像形成装置において、記録部材の種類、又は、記録部
材の1枚当たりの厚みに係る該信号出力値、の情報を該
重送検知手段に取得させるための情報取得手段を設け、
該情報に基づいて該基準データを変更させるように該重
送検知手段を構成したことを特徴とするものである。
【0007】また、請求項2の発明は、請求項1の画像
形成装置において、上記情報取得手段として、上記重送
検知手段に信号を入力するための信号入力手段を設けた
ことを特徴とするものである。
【0008】また、請求項3の発明は、請求項2の画像
形成装置において、上記信号入力手段に所定の信号を入
力することで、取得予定又は取得済みの上記信号出力値
を単送時に係るものとして認識させるように上記重送検
知手段を構成したことを特徴とするものである。
【0009】また、請求項4の発明は、複数の記録部材
を収容する収容部と、該収容部内の記録部材を上記搬送
経路に供給する供給部とを備える請求項1の画像形成装
置において、複数の記録部材の中から1つだけを分離し
て該供給部に供給するか、あるいは該搬送経路内に供給
された記録部材を1つずつに分離する分離部と、該分離
部を制御する分離制御部とを設け、所定のタイミングで
該分離部による分離処理を実施させて単送時の上記信号
出力値を上記重送検知手段に取得させるように該分離制
御部及び重送検知手段を構成したことを特徴とするもの
である。
【0010】また、請求項5の発明は、請求項4の画像
形成装置であって、上記所定のタイミングが画像形成動
作の待機中であることを特徴とするものである。
【0011】また、請求項6の発明は、上記搬送経路に
供給するための複数の記録部材を収容し、画像形成装置
の本体に対して着脱可能に構成された収容部と、該本体
に対する該収容部の装着操作を検知する装着操作検知手
段とを備える請求項5の画像形成装置において、該装着
操作を検知したときには、上記分離処理を実施させて単
送時に係る上記信号出力値を取得させるように上記分離
制御部及び重送検知手段を構成したことを特徴とするも
のである。
【0012】また、請求項7の発明は、主電源スイッチ
を備える請求項6の画像形成装置であって、該主電源ス
イッチのONを検知したときには、上記分離処理を実施
させて単送時に係る上記信号出力値を取得させるように
上記分離制御部及び重送検知手段を構成したことを特徴
とするものである。
【0013】また、請求項8の発明は、請求項1、2、
3、4、5、6又は7の画像形成装置において、上記信
号出力手段として、上記搬送経路に向けて光を照射する
発光手段と、該搬送経路内の記録部材を透過した該光で
ある透過光を検知する受光手段とを有する光学センサを
設けたことを特徴するものである。
【0014】本発明において「基準データを変更させ
る」とは、基準データの値を変更させる他に、複数の基
準データの中から選択させるものを変更させる概念をも
含むものである。
【0015】これら請求項1、2、3、4、5、6、7
又は8の画像形成装置のように、基準データと、信号出
力手段からの信号出力値とを用いたデータ処理の処理結
果に基づいて重送の有無を検知するものにおいては、記
録部材の種類に応じて基準データを変更させれば、該種
類の変化によって生ずる重送・単送誤検知を低減するこ
とができる。具体的には、例えば、基準データとして基
準値を用い、且つ該基準値と信号出力手段からの信号出
力値との比較に基づいて重送の有無を検知させるように
している場合には、記録部材の種類に応じて該基準値を
変更させればよい。また例えば、基準データとして上記
信号出力値と重送の有無とを関連付けたデータベースを
基準データとして用いる場合には、各記録部材の種類に
対応した複数のデータベースを重送検知手段に記憶させ
ておき、該種類に応じて使用させるデータベースを変更
させればよい。但し、このような基準データの変更を実
現するためには、記録部材の種類の変化を重送検知手段
に知得させる必要がある。そこで、本発明においては、
記録部材の種類、又は、記録部材の1枚当たりの厚みに
係る上記信号出力値、の情報を重送検知手段に取得させ
るための情報取得手段を設けている。そして、例えば情
報取得手段に記録部材の種類情報を入力したり、記録部
材の1枚当たりの厚みに係る上記信号出力値を該情報取
得手段に取得させ、該信号出力値と基準値とを比較させ
たりするなどして、重送検知手段に記録部材の種類の変
化を知得させることができる。
【0016】特に、請求項2の画像形成装においては、
例えば、基準データや、記録部材の種類データなどの信
号を信号入力手段に入力することで、記録部材の種類の
変化を重送検知手段に知得させることができる。また例
えば、重送検知手段に取得予定あるいは取得済みの上記
信号出力値について、明らかに単送時に係るものである
ことがわかっている場合には、信号入力手段に次のよう
な信号を入力することによっても記録部材の種類の変化
を知得させることができる。即ち、取得済みあるいは取
得予定の上記信号出力値が単送時に係るものである旨を
示す信号を信号入力手段に入力した後、該信号出力値と
基準値とを比較させればよい。このような構成において
は、記録部材の種類の変更した際に、信号入力手段に信
号を入力することで基準データを確実に変更させること
ができる。
【0017】しかしながら、請求項2の画像形成装置の
ように、信号入力手段に信号を入力するものにおいて
は、例えば、入力用の基準値をマニュアルなどから調べ
たり、使用する記録部材の規格を調べたりなど、入力用
のデータを調べるという煩雑な作業を行う必要がある。
【0018】そこで、特に、請求項3の画像形成装置に
おいては、信号入力手段への信号入力によって取得予定
又は取得済みの上記信号出力値を単送時に係るものとし
て重送検知装置に認識させることで、このような煩雑な
作業を行うことなく、記録部材の種類の変化を知得させ
るようにしている。具体的には、例えば、画像形成装置
に記録部材を1つしかセットしなかった場合には、単送
時に係る上記信号出力値を重送検知手段に取得させるこ
とになる。また例えば、プリントアウトされた記録部材
間に白紙がなく、且つ、搬送経路内に記録部材が残って
いない場合には、単送時に係る上記信号出力値を重送検
知手段に取得させていたことになる。これらの場合に
は、信号入力手段に所定の信号を入力すれば、重送検知
手段に対して取得予定又は取得済みの上記信号出力値を
単送時に係るものであると認識させることができる。そ
して、この信号出力値に基づいて記録部材の種類の変化
を重送検知手段に知得させれば、基準値や記録部材の規
格データなどを調べて入力する必要がなくなるのであ
る。
【0019】しかしながら、請求項3の画像形成装置で
は、記録部材の種類を変更した際に信号の入力を忘れる
と、重送・単送誤検知の発生を低減することができなく
なるおれれがある。
【0020】そこで、特に、請求項4、5、6又は7の
画像形成装置においては、記録部材を1つずつに分離す
る分離装置を設け、所定のタイミングで該分離部による
分離処理を実施させて単送時に係る上記信号出力値を自
動的に取得させるようにしている。そして、このように
取得させることで、信号入力手段に信号を入力すること
なく記録部材の種類の変化を重送検知手段に知得させる
ようにしている。
【0021】但し、分離部を設けている画像形成装置に
おいては、記録部材の供給動作を実施させる毎に上記分
離処理を実施させるようにすれば、重送を生ずる可能性
が極めて低くなるため、該重送の有無を検知させる必要
性は乏しくなる。しかし、このような場合には、上記分
離処理の実施によって画像形成速度を低下させてしまう
ことになる。
【0022】そこで、特に、請求項5の画像形成装置に
おいては、画像形成動作の待機中に分離部による分離処
理を実施させて、単送時の上記信号出力値を取得させる
ようにしている。このようにすれば、上記分離処理を実
施させることによって生ずる画像形成速度の低下を回避
することができる。
【0023】ところで、これら請求項4、5、6又は7
の画像形成装置においては、使用する記録部材の種類を
変更したときに基準データを確実に変更させないと重送
・単送誤検知を生ずるおそれがでてくるため、上記分離
処理を実施させるタイミングが重要となる。
【0024】そこで、特に、請求項6の画像形成装置に
おいては、収容部の装着操作を検知させたときに、上記
分離処理を実施させて記録部材の種類の変化を重送検知
装置に知得させるようにしている。記録部材の種類を変
更するためには収容部に新たな記録部材を補充する必要
があり、このような補充作業を実施した後には必ず収容
部の装着操作を行う必要がある。従って、装着操作検知
手段にこの装着操作を検知させたときに上記分離処理を
実施させれば、使用する記録部材の種類を変更して収容
部を本体に装着した際に、重送検知装置に対して該種類
の変更の有無を判断させ、判断結果に基づいて基準デー
タを変更させることができるようになる。
【0025】しかしながら、この請求項6の画像形成装
置において、主電源スイッチをOFFしているときに記
録部材の種類を変更する場合には、上記装着操作を検知
させることができなくなるおそれがある。
【0026】そこで、特に、請求項7の画像形成装置に
おいては、主電源をONした直後にも上記分離処理を実
施させて単送時に係る上記信号出力値を重送検知手段に
取得させるようにしている。このように上記信号出力値
を取得させると、主電源をOFFしているときに記録部
材の種類を変更しても、主電源をONした際に該種類の
変化を重送検知手段に知得させることができる。
【0027】ところで、信号出力手段としては、記録部
材の厚みを機械的に測定する厚み測定器や、記録部材の
透過光を検知する光学センサなどが考えられるが、通
常、前者は後者よりも構成が複雑でコスト高になる。
【0028】そこで、特に、請求項8の画像形成装置に
おいては、信号出力手段として厚み測定器よりも安価な
光学センサを設けている。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明を画像形成装置であ
る電子写真複写機(以下、複写機という)に適用した一
実施形態について説明する。まず、本実施形態に係る複
写機の基本的な構成について説明する。図1はこの複写
機の概略構成を示す模式図である。図1において、図示
しない主電源スイッチがONされ、且つ原稿搭載ガラス
1上に原稿2がセットされた状態でコピースタートキー
3が押下されると、コピー動作がスタートする。このコ
ピー動作においては、まず、読み取り光3を発する2つ
のランプ4が、移動ミラー5及び2つの反射器6ととも
に、図示しない駆動系によって駆動されて図中右方向へ
の移動を開始する。また、図示しない駆動系によって移
動ミラー7、8が駆動されて移動ミラー4の1/2の速
度で同方向への移動を開始する。
【0030】2つのランプ4から発せられた読み取り光
3は、直接あるいは2つの反射器6を介して原稿搭載ガ
ラス1上の原稿2を照射しながら図中右方向に移動す
る。そして、原稿1、移動ミラー5、7、8上で順次反
射して、レンズ9を透過する。更に、ダイクロイックミ
ラー10内に進入して3原色毎に分散せしめられる。こ
の分散によって得られたブルー光、グリーン光、レッド
光は、それぞれCCD11B、11G、11R上で青分
解画像、緑分解画像、赤分解画像を結像する。CCD1
1B、11G、11Rは、それぞれ結像された分解画像
の光量に応じた電圧値の信号を出力する。
【0031】図2は、本実施形態に係る複写機の走査回
路の一部を示すブロック図である。図において、CCD
11B、11G、11Rからの微小な出力信号は、それ
ぞれ増幅・A/D変換回路12B、12G、12R内で
1画素毎に増幅された後、アナログ信号から例えば8ビ
ットのデジタル信号に変換される。これらデジタル信号
は、それぞれクロック発生回路13からのクロック信号
14に同期するように同期メモリー15B、15G、1
5Rに一時的に格納されて画像信号となる。同期メモリ
ー15B、15G、15Rに格納されたこれら青、緑、
赤の画像信号は、それぞれ同じ領域の画像を合成し得る
ようなタイミングで画像処理ユニット16に送られる。
【0032】画像処理ユニット16は、送られてくるこ
れら青、緑、赤の画像信号に対して、公知のγ補正回
路、マスキング処理回路、UCR処理回路によって、γ
補正、色濁り除去、下色除去補正、黒信号取り出し等の
処理を施して、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック
の画像信号を得る。そして、これらイエロー、マゼン
タ、シアン、ブラック(以下、これらを各色ともいう)
の画像信号を濃度変更回路17Y、17M、17C、1
7Kに送る。
【0033】濃度変更回路17Y、17M、17C、1
7Kは、操作パネル21上の薄濃度キー22や高濃度キ
ー23が押下されたことに起因して図示しない制御回路
からの濃度下げ信号や濃度上げ信号を受信しり、図示し
ない色濃度変更キーが押下されたことに起因して該制御
回路からの色濃度変更信号を受信したりした場合に、各
色画像信号に濃度変更処理を施す。
【0034】濃度変更回路17Y、17M、17C、1
7Kを経由した各色画像信号は、レーザードライバー回
路18Y、18M、18C、18Kに送られる。これら
レーザードライバー回路18Y、18M、18C、18
Kは、受信した各色の画像信号の大きさに応じて、これ
らに1画素毎の時間変調処理を施して半導体レーザー1
9Y、19M、19C、19Kを駆動する。この駆動に
より、半導体レーザー19Y、19M、19C、19K
からレーザー光20Y、20M、20C、20Kが発せ
られて後述の画像形成部33Y、33M、33C、33
Kに送られる。
【0035】ここで、図1の4つの画像形成部33Y、
33M、33C、33Kにおいて、使用されるトナーの
色以外の構成についてはほぼ同様であるので、以下、図
中最も右側に位置するイエロー画像形成部33Yを例に
して該構成を説明する。なお、他の画像形成部の構造に
ついては、対応する部材の符号として、イエロー画像形
成部における符号と同じ数字にM、C、Kの添字を付し
た符号を図中に示し、説明を省略する。
【0036】図1のイエロー画像形成部33Yにおい
て、上述のレーザー光20Yは、スキャナーモーター2
5Yによって回転駆動されているポリゴンミラー24Y
上で反射する。反射したレーザー光20Yに対しては、
図示しない駆動系によって図中時計回りに回転駆動され
る感光体ドラム27Yをこの回転速度と等速で走査し得
るような光学的補正処理が、図示しないf・θレンズに
よって施される。この光学的補正処理によって変調され
た書き込み光26Yは、感光体ドラム27Yの表面をこ
の回転方向と直交する方向に走査する。
【0037】感光体ドラム27Y上の光書き込み開始位
置よりも回転方向の約11[mm]上流側には、図示し
ないB.Dセンサーフォトセンサーが配設されており、
感光体ドラムの回転に伴って書き込み光26Yを検知す
ると、図示しない制御回路に向けてB.D信号を発信す
る。
【0038】図1において、感光体ドラム27の周囲に
は、この表面を一様に帯電させる帯電装置28Y、現像
装置29Y、除電ランプ30Y、転写電極31Y、クリ
ーニング装置32Y等が配設されている。イエロー画像
形成部33Yは、感光体ドラム27を含むこれら各装
置、上述のスキャナーモーター25Y、ポリゴンミラー
24Y、f・θレンズ、B.Dセンサーフォトセンサ
ー、等によって構成されている。
【0039】回転駆動に伴って帯電装置28Yとの対向
位置まで移動した感光体ドラム27表面は、この帯電装
置28Yによって一様に帯電せしめられた後、ポリゴン
ミラー24Yとの対向位置まで移動する。そして、この
対向位置で上述の書き込み光26Yが照射され、これに
よってイエロー静電潜像を担持する。このイエロー静電
潜像は、感光体ドラム27Yの回転に伴って現像装置2
9Yとの対向位置である現像位置まで移動すると、現像
装置29Yから移動してくるイエロートナーが付着せし
められてイエロートナー像に現像される。なお、現像剤
としてイエロートナーを使用する現像装置29Yは、い
わゆる磁気ブレード方式によってイエロートナーをイエ
ロー静電潜像に付着させる。
【0040】イエロートナー像が現像された感光体ドラ
ム27Y表面は、除電ランプ30Yとの対向位置を通過
する際に上記イエロー静電潜像の電荷がディスチャージ
された後、転写電極31Yとの対向位置である転写位置
まで移動する。
【0041】転写電極31Yには図示しない電源によっ
て転写バイアスが印加されており、上記転写位置にはこ
の転写電極31Yと感光体ドラム27との電位差によっ
て転写電界が形成されている。
【0042】転写位置まで移動した感光体ドラム27上
のイエロートナー像は、後述の搬送ベルトによって搬送
されてきた記録部材である転写紙50と重ね合わされ、
感光体ドラム27と該搬送ベルトとの押圧力や上記転写
電界などの相乗作用によって転写紙50上に転写され
る。
【0043】転写位置を通過した感光体ドラム27表面
は、クリーニング装置32Yとの対向位置を通過する際
に、転写紙50上に転写されなかった残留トナーが掻き
落とされる。そして、再び帯電装置28Yとの対向位置
まで移動して一様に帯電せしめられる。
【0044】複写機本体の下側には、ローラ34と、図
示しない駆動系によって図中反時計回りに回転駆動され
る駆動ローラ35とによって張架された搬送ベルト36
が配設されている。駆動ローラ35と連れ回って図中反
時計回りに回転するこの搬送ベルト36は、その回転経
路が各色の画像形成部33Y、33M、33C、33K
の各転写位置を経由するようなっており、後述の給紙カ
セット42から排出された転写紙50をこれらの転写位
置まで順次移動させる。このようにして移動する転写紙
50上には、各色の画像形成部33Y、33M、33
C、33Kによってイエロートナー像、マゼンタトナー
像、シアントナー像、ブラックトナー像が順次重ね合わ
せて転写され、これによってフルカラー画像が形成され
る。そして、フルカラー画像が形成された転写紙50
は、定着装置37内の加圧ローラ37aと加熱ローラ3
7bとの間に搬送されて該フルカラー画像の定着処理が
施された後、機外へと排出される。
【0045】搬送ベルト36の右側方には、レジストロ
ーラ対38、前処理装置39、供給部としての給紙ロー
ラ43、収容部としての給紙カセット44等が配設され
ている。また、給紙ローラ43の下方にはカセット検知
センサ45が配設されており、給紙ローラ43との間に
挟まれるように装着される給紙カセット44を検知す
る。本複写機においては、このカセット検知センサ45
と、図示しないデータ処理手段である制御部とによって
装着操作検知手段としての機能を発揮させている。具体
的には、このカセット検知センサ45からの出力信号が
上記制御部に送信されるようになっており、該制御部は
該出力信号の内容が「カセット無し」から「カセット有
り」に変化することによって給紙カセット44の装着操
作を検知する。
【0046】給紙カセット44内には、複数の転写紙5
0が重ね合わせて収容されており、これら転写紙50の
うち、最上部に位置するものには給紙ローラ43が当接
している。この給紙ローラ43が図示しない駆動系によ
って図中時計回りに回転駆動されると、この最上部に位
置する転写紙50が給紙カセット44内からレジストロ
ーラ対38のローラ間に向けて排出されるようになって
いる。但し、レジストローラ対38と給紙カセット44
との間には前処理装置39が配設されており、給紙カセ
ット44から排出された転写紙50は、この処理装置3
9を経由してからレジストローラ対38のローラ間に搬
送されることになる。
【0047】図3はこの前処理装置39の要部構成を周
辺の装置とともに示す模式図である。図3において、前
処理装置39は、紙先端検知部40と、重送検知部41
と、吸引分離部42とを備えている。
【0048】前処理装置39内において、転写紙50
は、吸引分離部42、重送検知部41、紙先端検知部4
0内を順次通過することになる。なお、この吸引分離部
42については後に詳述する。
【0049】重送検知部41は、発光手段である発光器
41aと、受光手段であり且つ信号出力手段である受光
器41bと、図示しない電源及び増幅回路とを備えてい
る。給紙カセット44内からレジストローラ対38に向
けて排出された転写紙50は、この発光器41aと受光
器41bとの間を通過するようになっている。発光器4
1aから受光器41bに向けて照射された光の光路内に
転写紙50が進入すると、該光は転写紙50を透過して
透過光となった後に受光器41bに検知される。この透
過光の量は上記光路内に進入する転写紙50の重ね合わ
せ枚数の増加に伴って減少し、且つ受光器41bは該量
の減少に伴って出力電圧値を増加させる。上記制御部
は、透過光を検知する受光器41bからの出力電圧値に
基づいて転写紙50の重送を検知する。具体的には、上
記制御部は、図示しないRAM、ROM等のデータ記憶
手段に基準データとしての基準値を記憶しており、透過
光を検知する受光器41bからの出力電圧値がこの基準
値を超えた場合に、重送が発生したと判断する。
【0050】図4は、重送検知部41の要部回路を示す
回路図である。図4において、発光器41a、受光器4
1bには、それぞれ図示しない電源によって+5[V]
の電圧が供給されている。発光器41a内においては、
この電圧の供給によって電流が抵抗R1と発光素子であ
るLEDとを介してGNDに流れ、これによってLED
が発光する。一方、受光器41bにおいては、次の3つ
の経路に分かれて電流が流れるようになっている。即
ち、トランジスタTのコレクター、エミッター、抵抗R
3を経由してGNDに至る経路と、抵抗R2、フォトト
ランジスタPTのコレクター、エミッターを介してGN
Dに至る経路と、抵抗R2、トランジスタTのベース、
エミッターを介してGNDに至る経路とに分かれて電流
が流れるようになっている。但し、フォトトランジスタ
ーPTが全く受光していない状態においては、フォトト
ランジスタPTにコレクター電流が流れないことに起因
して抵抗R2を通過した電流は全てトランジスタTのベ
ース電流となる。このため、トランジスタTのエミッタ
ー電流は最大となり、抵抗R3に発せられる信号は最大
電圧値となる。フォトトランジスタPTは受光量に応じ
た値のコレクター電流を流すようになっている。LED
からの光をフォトトランジスタPTが受光してこの内部
にコレクター電流が流れると、トランジスタTのベース
に流れる電流が低下する。具体的には、トランジスタT
のベース電流値は、抵抗R2を流れる電流の値からフォ
トトランジスタPTのコレクター電流値を差し引いた値
になる。このため、フォトトランジスタPTの受光量が
多くなるほど、トランジスタTのベース電流値が小さく
なる。そして、このベース電流値が小さくなるほど、ト
ランジスタTのコレクター電流値が小さくなる。また、
抵抗R3の両端の電圧は、トランジスタTのエミッター
電流に比例した値となって制御部40cに出力される。
これらの結果、フォトトランジスタPTの受光量が多く
なるほど、受光器40bの出力電圧値が小さくなる。但
し、この受光量と出力電圧値との関係は正比例ではな
く、該受光量の比較的少ない領域では電圧変化の割合が
大きくなり、該受光量の比較的多い領域では電圧変化の
割合が小さくなる。
【0051】本実施形態に係る複写機においては、1枚
の転写紙50を透過した透過光L2を検知する受光器4
1bからの信号出力値である出力電圧値が、例えば3.
48[V]になるように、LEDの発光量が調整されて
いる。具体的には、図示しない可変抵抗器が操作者によ
って操作されることにより、上記電源からの供給電圧値
が+5[V]から若干ずらされ、これによってLEDの
発光量が調整されている。なお、以下の説明において
は、便宜上、受光器41bの電圧増幅率を1とする。
【0052】受光器41bが1枚の転写紙50を透過し
た透過光L2を検知した場合には、制御部41cの入力
端子に3.48[V]のアナログ電圧が入力される。制
御部41cは、図示しないA/D変換回路を備えてお
り、これに入力されたアナログ電圧をデジタル信号に変
換して、受光器40bからの出力電圧値を判断する。
【0053】フォトトランジスタPTが重なり合った2
枚の転写紙50を透過した透過光を検知すると、受光器
41bからの出力電圧値は例えば4.49[V]にな
る。そこで、制御部41cは、転写紙1枚に係る上記出
力電圧値3.48[V]と、転写紙2枚に係る上記出力
電圧値4.49[V]とのおおよそ中間値である4.0
[V]を、基準値として上記データ記憶手段に格納して
いる。そして、受光器41bからの出力電圧値と基準値
との比較を行うようなデータ処理を実施し、前者が後者
を上回った場合に「重送が発生した」と判断し、コピー
動作を中断させ、且つ図示しない表示部に「重送が発生
した」旨の警告を表示させる。
【0054】重送検知部41と同様に、発光器40a
と、受光器40bと、図示しない電源及び増幅回路とを
備える紙先端検知部40においても、給紙カセット44
内からレジストローラ対38に向けて排出された転写紙
50が発光器40aと受光器40bとの間を通過するよ
うになっている。転写紙50が発光器40aから受光器
40bに向けての光路に進入すると、受光器40bによ
って受光される光が非透過光から透過光に変わる。この
結果、受光器40bの受光量が大幅に低下し、受光器4
0bからの出力電圧値が大幅に増加する。上記制御部
は、このように出力電圧値が大幅に増加することによっ
て転写紙50の先端を検知するのである。
【0055】紙先端検知部40が転写紙50の先端を検
知すると、この検知結果に基づいて給紙ローラ43が回
転を所定時間継続させた後に停止する。この停止によ
り、転写紙50はその先端をレジストローラ対38のロ
ーラ間に進入させた状態で搬送が停止される。
【0056】レジストローラ対38は、イエロー画像形
成部の転写位置で転写紙50と感光体ドラム27上のイ
エロートナー像とを重ね合わせ得るタイミングを見計ら
って図示しない駆動系によって回転駆動を開始され、搬
送ベルト36上に転写紙50を供給する。
【0057】以上の構成において、複写機本体内の下側
には、「給紙カセット44内→吸引分離部42→重送検
知部41内→紙先端検知部40内→各画像形成部内→定
着装置37内→機外」という転写紙50の搬送経路が形
成されている。
【0058】次に、本実施形態に係る複写機の特徴的な
構成について説明する。上記吸引分離部42は、給紙カ
セット44から送られてくる転写紙50が重送されてい
る場合に、これら転写紙50を1枚ずつに分離しながら
レジストローラ対38に送るものであるが、通常のコピ
ー動作時には吸引分離部42を作動させないようにこれ
を制御する上記制御部を構成している。そして、上記制
御部は、給紙カセット44の装着操作を検知したとき、
主電源がOFF状態からON状態にされたとき、複写機
本体の図示しないドアの開閉操作を検知したとき、搬送
経路内で生じたジャムが解消されたときなど、使用して
いる転写紙50の種類が交換された可能性のあるときだ
け、吸引分離部42を作動させる。
【0059】図3において、吸引分離部42は、上面吸
引部42a、下面吸引部42b、図示しない吸引ポンプ
等を備えており、まず、図示しない駆動装置によって図
中上下方向に駆動される下面吸引部42bを上方向に移
動させて転写紙50の下面に接触させる。そして、この
ように接触させた状態で上記吸引ポンプを作動させる。
すると、上面吸引部42a、下面吸引部42bの先端に
吸引力を生じせしめ、転写紙50の上面を上面吸引部4
2aで、下面を下面吸引部42bでそれぞれ吸引するよ
うになる。次に、このように吸引した状態で下面吸引部
42bを図中下方向に移動させる。このとき、転写紙5
0が重送によって重なり合った状態になっていると、上
面吸引部42a、下面吸引部42bの両方に転写紙50
が吸着される。また、転写紙50が1枚しか存在しない
状態であれば、どちらか一方の吸引部だけに吸着し、他
方の吸引部から離されることになる。
【0060】上面吸引部42aに吸着された転写紙50
は、発光器42cから発せられた後に転写紙50上で反
射した反射光を検知する受光器42dによって検知され
る。また、下面吸引部42bの側方にはこれとともに上
下移動する発光器42e、受光器42fが配設されてお
り、下面吸引部42bに吸着された転写紙50は同様に
してこの受光器42fに検知される。なお、吸着された
転写紙50を検知させる手段として、発光器42c、4
2e、受光器42d、42fではなく、吸引部内の不圧
の変化を検知する手段や、吸引部の先端に設けたマイク
ロスイッチなどを用いてもよい。
【0061】上記制御部は、上面吸引部42aに吸着さ
れた転写紙50と、下面吸引部42bに吸着された転写
紙50との両方を検知した場合には、図示しない電磁弁
によって上面吸引部42a内の流路を閉鎖させること
で、前者の転写紙50の吸引を停止させる。そして、給
紙ローラー43を所定角度だけ逆回転させ、最も上側に
位置する転写紙50を給紙カセット44内に戻す。但
し、この転写紙50を元の位置に戻すのではなく、給紙
ローラー43に接触させなくなるまで図中右側に過剰に
戻す。これにより、給紙ローラ43は、上から2番目に
位置する転写紙50と接触するようになる。そして、上
記制御部は、このような吸引部による転写紙50の吸引
と、吸着した転写紙50の検知と、給紙ローラ43の逆
回転とを、転写紙50が一枚になるまで実施させる。更
に、1枚にした転写紙50を給紙ローラ43の順方向へ
の回転によって重送検知部41に送り、このときの受光
器41bからの出力電圧値、即ち、単送時に係る受光器
41bからの出力電圧値を取得する。
【0062】このとき、取得した出力電圧値が上記基準
値と大きく異なる場合には、転写紙50の種類が変更さ
れていることになる。そこで、このような場合には、取
得した出力電圧値と同じ値に上記基準値を変更して上記
データ記憶手段に記憶させる。このようにして記憶させ
れば、上記基準値を転写紙50の種類に応じた値に更新
することができる。なお、吸引分離部42による分離動
作を実施させる毎に重送検知部41の受光器41bから
の出力電圧値を記憶させ、転写紙50がなくなる直前の
該出力電圧値を単送時に係るものとして記憶させてもよ
い。また、給紙ローラ43の下流側で転写紙50を分離
させる吸引分離部42について説明したが、給紙カセッ
ト43の上流側で転写紙50を分離させるようにしても
よい。具体的には、例えば、吸引部を上下左右方向に移
動可能に構成するとともに、給紙カセット44を上下方
向に移動可能に構成し、給紙カセット44を下方向に退
避させた状態で、該吸引部で一番上の転写紙50を吸引
させた後、給紙ローラ43に供給させるようにしても良
い。
【0063】以上、本実施形態の複写機によれば、上記
基準値を転写紙50の種類に応じた値に更新することが
できるので、該種類の変化によって生ずる重送・単送誤
検知を低減することができる。また、使用している転写
紙50の種類が交換された可能性のあるときだけ吸引分
離部42を作動させるので、例えば、コピー動作を行う
毎など、吸引分離部42を過剰に作動させることによっ
て生ずるコピー動作の低下を軽減することができる。
【0064】なお、発光素子や受光素子には発光性能や
受光性能に温度特性があるため、重送検知手段として発
光器及び受光器を備える画像形成装置においては、温度
変化に伴って重送・単送誤検知を生ずる場合がある。し
かし、本実施形態の複写機のように、単送時に係る出力
電圧値に基づいて基準値等の基準データを更新すれば、
温度変化に伴って生ずる重送・単送誤検知を回避するこ
とができるようになる。
【0065】また、本実施形態においては、信号出力手
段として受光器41bを設けた複写機について説明した
が、例えば転写紙50の厚みを機械的に検知して電気信
号に変換する厚み検知手段など、他の構成のものを設け
た画像形成装置についても本発明の適用が可能である。
【0066】また、データ処理として基準値と出力電圧
値との比較処理を行う複写機について説明したが、例え
ば、該出力電圧値と転写紙50の搬送状態(重送である
か単送であるか)とを関連付けたデータベースから該出
力電圧値に該当する該搬送状態を特定する特定処理な
ど、他のデータ処理を実施する画像形成装置についても
本発明の適用が可能である。このような場合には、基準
データであるデータベースを複数種類の転写紙50に対
応させて複数記憶させておき、単送時に係る出力電圧値
に基づいてデータ処理に用いるデータベースを変更させ
るようにすればよい。
【0067】また、吸引分離部42によって転写紙50
を1枚に分離させることで、単送時に係る出力電圧値を
取得させるようにした複写機について説明したが、操作
パネル21上の図示しないキーによって所定の信号を入
力することで、これから取得させる出力電圧値、あるい
は取得済みである出力電圧値を、単送時のものであると
認識させるようにしてもよい。
【0068】また、単送時に係る出力電圧値に基づいて
基準値を更新させるようにした複写機について説明した
が、操作パネル21上の図示しないテンキーによって更
新用の基準値データを入力したり、図示しないキーによ
って記録部材の規格を入力したり選択したりして基準値
を更新又は変更させるようにしてもよい。
【0069】また、トナーからなるいわゆる一成分現像
剤を用いる複写機について説明したが、トナーと磁性キ
ャリアとからなる二成分現像剤を用いる画像形成装置
や、トナーと液体キャリアとからなる湿式画像形成装置
についても本発明の適用が可能である。
【0070】また、感光体ドラム27上のトナー像を転
写紙50上に直接転写する複写機について説明したが、
中間転写ベルトなどの中間転写体を介して転写する画像
形成装置についても本発明の適用が可能である。
【0071】また、供給部である給紙カセット44を1
つだけ備える複写機について説明したが、複数の供給部
を備える画像形成装置についても本発明の適用が可能で
ある。但し、このような画像形成装置においては、各供
給部から供給された全ての記録部材についての透過光を
検知させ得る位置に、LED及びフォトトランジスタP
Tを配設することが望ましい。このように配設すること
で、各供給部から供給された全ての記録部材についての
重送の有無を検知させることができるようになるからで
ある。
【0072】
【発明の効果】請求項1、2、3、4、5、6、7又は
8の発明によれば、記録部材の種類に応じて基準データ
を変更させることができるので、該種類の変化によって
生ずる重送・単送誤検知を低減することができるという
優れた効果がある。
【0073】特に、請求項2の発明によれば、記録部材
の種類の変更した際に、信号入力手段に信号を入力する
ことで基準データを確実に変更させることができるの
で、該種類の変化によって生ずる重送・単送誤検知をよ
り確実に低減することができるという優れた効果があ
る。
【0074】また特に、請求項3の発明によれば、信号
入力手段に入力するためのデータを調べるという煩雑な
作業を行う必要がなくなるという優れた効果がある。
【0075】また特に、請求項4、5、6又は7の発明
によれば、信号入力手段に所定の信号を入力する必要が
ないので、該信号を入力し忘れることによって生ずる重
送・単送誤検知を回避することができるという優れた効
果がある。
【0076】また特に、請求項5の発明によれば、分離
部による分離処理を実施させることによって生ずる画像
形成速度の低下を回避することができるという優れた効
果がある。
【0077】また特に、請求項6の発明によれば、使用
する記録部材の種類を変更して収容部を本体に装着した
際に、重送検知装置に対して該種類の変更の有無を判断
させ、判断結果に基づいて基準データを変更させること
ができるので、重送・単送誤検知の発生を確実に低減す
ることができるという優れた効果がある。
【0078】また特に、請求項7の発明によれば、主電
源をOFFしているときに記録部材の種類を変更して
も、主電源をONした際に該種類の変化を重送検知手段
に知得させることができるので、重送・単送誤検知の発
生を更に確実に低減することができるという優れた効果
がある。
【0079】また特に、請求項8の発明によれば、信号
出力手段として厚み測定器よりも安価な光学センサを設
けているので、該厚み測定器を設ける場合よりも画像形
成装置を安価にすることができるという優れた効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態に係る複写機の概略構成を示す模式
図。
【図2】同複写機の走査回路の一部を示すブロック図。
【図3】同複写機の前処理装置の要部構成を周辺の装置
とともに示す模式図。
【図4】同複写機の重送検知部の要部回路を示す回路
図。
【符号の説明】
1 原稿搭載ガラス 2 原稿 3 コピースタートキー 4 ランプ 5 移動ミラー 6 反射器 7、8 移動ミラー 9 レンズ 10 ダイクロイックミラー 11 CCD 12 増幅・A/D変換回路 13 クロック発生回路 14 クロック信号 15 同期メモリー 16 画像処理ユニット 17 濃度変更回路 18 レーザードライバー回路 19 半導体レーザー 20 レーザー光 21 操作パネル 22 薄濃度キー 23 高濃度キー 24 ポリゴンミラー 25 スキャナーモーター 26 書き込み光 27 感光体ドラム 28 帯電装置 29 現像装置 30 除電ランプ 31 転写電極 32 クリーニング装置 33 画像形成部 34 ローラ 35 駆動ローラ 36 搬送ベルト 37 定着装置 38 レジストローラ対 39 前処理装置 40 紙先端検知部 40a 発光器 40b 受光器 41 重送検知部 42 吸引分離部 43 給紙ローラ 44 給紙カセット 45 カセット検知センサ 50 転写紙

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録部材を搬送するための搬送経路と、記
    録部材に画像を形成するための画像形成部と、該搬送経
    路内の記録部材の厚みに応じて信号出力値を変化させる
    信号出力手段と、該信号出力手段からの出力信号と基準
    データとに基づいて該搬送経路内における記録部材の重
    送の有無を検知する重送検知手段を備える画像形成装置
    において、記録部材の種類、又は、記録部材の1枚当た
    りの厚みに係る該信号出力値、の情報を該重送検知手段
    に取得させるための情報取得手段を設け、該情報に基づ
    いて該基準データを変更させるように該重送検知手段を
    構成したことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】請求項1の画像形成装置において、上記情
    報取得手段として、上記重送検知手段に信号を入力する
    ための信号入力手段を設けたことを特徴とする画像形成
    装置。
  3. 【請求項3】請求項2の画像形成装置において、上記信
    号入力手段に所定の信号を入力することで、取得予定又
    は取得済みの上記信号出力値を単送時に係るものとして
    認識させるように上記重送検知手段を構成したことを特
    徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】複数の記録部材を収容する収容部と、該収
    容部内の記録部材を上記搬送経路に供給する供給部とを
    備える請求項1の画像形成装置において、複数の記録部
    材の中から1つだけを分離して該供給部に供給するか、
    あるいは該搬送経路内に供給された記録部材を1つずつ
    に分離する分離部と、該分離部を制御する分離制御部と
    を設け、所定のタイミングで該分離部による分離処理を
    実施させて単送時の上記信号出力値を上記重送検知手段
    に取得させるように該分離制御部及び重送検知手段を構
    成したことを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】請求項4の画像形成装置であって、上記所
    定のタイミングが画像形成動作の待機中であることを特
    徴とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】上記搬送経路に供給するための複数の記録
    部材を収容し、画像形成装置の本体に対して着脱可能に
    構成された収容部と、該本体に対する該収容部の装着操
    作を検知する装着操作検知手段とを備える請求項5の画
    像形成装置において、該装着操作を検知したときには、
    上記分離処理を実施させて単送時に係る上記信号出力値
    を取得させるように上記分離制御部及び重送検知手段を
    構成したことを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】主電源スイッチを備える請求項6の画像形
    成装置であって、該主電源スイッチのONを検知したと
    きには、上記分離処理を実施させて単送時に係る上記信
    号出力値を取得させるように上記分離制御部及び重送検
    知手段を構成したことを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】請求項1、2、3、4、5、6又は7の画
    像形成装置において、上記信号出力手段として、上記搬
    送経路に向けて光を照射する発光手段と、該搬送経路内
    の記録部材を透過した該光である透過光を検知する受光
    手段とを有する光学センサを設けたことを特徴する画像
    形成装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7280797B2 (en) * 2001-12-26 2007-10-09 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus with paper thickness detection unit for detecting overlap of regular and insertion sheets
JP2019127337A (ja) * 2018-01-22 2019-08-01 株式会社デュプロ シート束取扱装置、シート束取扱方法およびシート束取扱プログラム

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