JP2010265109A - 画像形成装置 - Google Patents

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茂樹 中原
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Abstract

【課題】原稿のパンチ穴跡やステープル跡の検知時間を短縮し、パンチ穴跡等を確実に検知できる画像形成装置を提供すること。
【解決手段】パンチ穴跡等検知部111が、原稿の裏面に係る原稿画像データを解析しパンチ穴跡又はステープル跡を検知すると、検知したパンチ穴跡又はステープル跡の座標値を座標値記憶部112に記憶する。更に、パンチ穴跡等検知部111は、前記原稿の表面に係る原稿画像データについて記憶部112の座標値に対応する領域内のデータを解析し当該領域内のデータからパンチ穴跡又はステープル跡を検知した場合には、後処理部106は、前記原稿画像データの印刷物にパンチ穴を形成、又は、ステープル処理を実行する。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像形成装置に係り、特に、自動パンチ機能や自動ステープル機能を備えた画像形成装置に関する。
スキャンした原稿の印刷物に自動的にパンチ穴を形成する自動パンチ機能や、同印刷物に自動的にステープル(ホッチキス留め)処理を実行する自動ステープル機能を備えた画像形成装置が提案されている。
このような機能を備えた画像形成装置の利便性を向上させるため、スキャンした原稿にパンチ穴跡があることを検知すると、前記原稿の印刷物に対して、検知したパンチ穴跡と同一箇所にパンチ穴を形成する画像形成装置が提案されている(特許文献1、特許文献2参照)。
特許文献1に開示の画像形成装置において、原稿のパンチ穴跡の検知は、スキャンした原稿の画像データに画像解析処理を実行することによって行われる。
また、特許文献2に開示の画像形成装置において、原稿のパンチ穴跡の検知は、原稿に赤外線を照射し、この赤外線の反射光の受光レベル変化を測定することによって行われる。
特開2006−84685号公報 特開2005−269173号公報
しかし、特許文献1に開示の手法により原稿のパンチ穴跡等の検知を行うと、前記の画像解析処理の時間が長くなる。また、スキャン原稿に文字、図形等が沢山印字されている場合には、誤検知が頻発する。
また、特許文献2に開示の手法により原稿のステープル跡の検知を行うと、ステープル跡が針穴のように小さい場合、検知するのが困難であった。また、ノイズ(黒点等の画像汚れ)による誤検知が発生する。
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであり、原稿のパンチ穴跡やステープル跡の検知時間を短縮し、パンチ穴跡等を確実に検知できる画像形成装置を提供することを目的とする。
第1の技術手段は、自動原稿給紙装置から給紙される原稿をスキャンすることにより生成された原稿画像データを解析しパンチ穴跡又はステープル跡を検知し、原稿画像データのパンチ穴跡を検知すると前記原稿画像データの印刷物にパンチ穴を形成し、又は、原稿画像データのステープル跡を検知すると前記原稿画像データの印刷物にステープル処理を実行する画像形成装置において、原稿の原稿画像データを解析しパンチ穴跡又はステープル跡を検知する検知部と、前記検知部が検知した、原稿の第1面に係る原稿画像データにおけるパンチ穴跡、ステープル跡の座標値を記憶する記憶部とを備え、前記検知部が、原稿の第1面に係る原稿画像データを解析しパンチ穴跡又はステープル跡を検知すると、検知したパンチ穴跡又はステープル跡の座標値を前記記憶部に記憶し、更に、前記原稿の第2面に係る原稿画像データについて前記記憶部の座標値に対応する領域内のデータを解析し当該領域内のデータからパンチ穴跡又はステープル跡を検知した場合には、前記原稿画像データの印刷物にパンチ穴を形成、又は、ステープル処理を実行することを特徴とする画像形成装置である。
第2の技術手段は、第1の技術手段の前記検知部が、2つの円状黒ドットを検知し、当該円状黒ドットの直径及び当該2つの円状黒ドットの間隔が所定の規定値の場合に、パンチ穴跡を検知したとする。
第3の技術手段は、第1の技術手段の前記検知部が、2つの点状黒ドットを検知し、当該2つの点状黒ドットの間隔が所定の規定値の場合に、ステープル跡を検知したとする。
本発明の画像形成装置は、原稿のパンチ穴跡やステープル跡の検知時間を短縮し、パンチ穴跡等を確実に検知できる。特に、パンチ穴跡等の検知における画像解析処理を短縮できるので、CPUの処理負荷を少なくすることができる。
本発明に係る画像形成装置の内部構成図である。 本発明に係る画像形成装置の機能ブロック図である。 本発明のパンチ穴跡、ステープル跡の検知処理、及び、検知後に実行されるパンチ穴形成処理、ステープル実行処理の概略について説明するためのフロー図である。 本発明のパンチ穴跡の検知処理の詳細について説明するためのフロー図である。 パンチ穴跡及びステープル跡がある原稿の画像データを示す図である。 本発明のステープル跡の検知処理の詳細について説明するためのフロー図である。
本発明に係る画像形成装置が実行するパンチ穴跡、ステープル跡の検知処理の概略について説明する。
まず、コピー用原稿の文字、図形などが印刷されていない第1面(以下、裏面と記す)及び文字、図形などが印刷されている第2面(以下、表面と記す)をスキャンし、前記原稿の表面及び裏面に係る原稿画像データを生成する。
次いで、前記原稿の裏面に係る原稿画像データを解析し、パンチ穴跡、ステープル跡があるか否かを検知する。パンチ穴跡等を検知すると、メモリに前記パンチ穴跡等の座標値を記憶する。そして、前記原稿の表面に係る原稿画像データを解析し、パンチ穴跡、ステープル跡を検知する。この時、解析対象となる原稿表面の原稿画像データは、前記メモリに記憶した座標値に対応する領域内の原稿画像データである。なお、前記領域の詳細については、後述する。
このように、文字や図形などが印刷されていない原稿裏面に係る原稿画像データを最初に解析することで、印刷された文字や図形などをパンチ穴跡、ステープル跡とみなすことが無くなり、検知速度及び検知精度が向上する。そして、その検知結果に基づき、原稿表面に係る原稿画像データを解析することで、より、検知精度が向上する。
次に、図1〜図6を用いて、本発明に係る画像形成装置の詳細について説明する。
図1は、本発明に係る画像形成装置1の内部構成図である。
10は、スキャナユニットで、透明な原稿載置台11上にセットされた原稿を原稿載置台11に沿って移動する第1走査ユニット12により露光走査し、走査光をミラー13や結像レンズ14等を介して光電変換素子15上に結像させることで、原稿(画像)を電気的信号に変換した原稿画像データを生成する。
20は、ADF(自動原稿給紙装置)で、原稿セットトレイ21上に載置された原稿の表面を走査する第1走査ユニット12や、同原稿の裏面を走査するCIS(Contact Image Sensor)ユニット22を経由した、走査後の原稿を原稿排出トレイ23上に排出する原稿搬送手段24を備えている。なお、自動供給が不可能なシート状の原稿を原稿載置台11上に載置して読み取り走査できるように、ADF20が装置背面側を支点にして上方に回動し、装置の前面側が開放するように構成されている。
30は、画像形成ユニットで、スキャナユニット10が生成した原稿画像データの画像形成や、PC等からの印刷ジョブデータの画像形成を行う。
画像形成ユニット30の略中央左側には、電子写真プロセス部31が配置されている。電子写真プロセス部31は、感光体32、感光体32表面を均一に帯電させる帯電ローラ33、均一に帯電された感光体32上に光像を走査して静電潜像を書き込む光走査ユニット34、光走査ユニット34により書き込まれた静電潜像を現像剤により現像する現像ユニット35、感光体32上に現像された画像を記録材上に転写する転写ユニット36、転写後の感光体32上に残留した現像剤を除去するクリーニングユニット37、及び、感光体32表面の電荷を除去する除電ランプユニット(不図示)などを備える。
画像形成ユニット30の下側には、記録材(記録用紙)を収容可能な記録材供給部40が配置されている。記録材供給部40は、記録材を収容する記録材収容トレイ41と、記録材収容トレイ41に収容された記録材を1枚ずつ分離給紙する分離供給手段42とで構成されている。分離供給手段42によって、1枚ずつ分離給紙された記録材は、電子写真プロセス部31の感光体32と転写ユニット36との間に順次供給され、当該記録材に感光体32上のトナー画像が転写される。
電子写真プロセス部31の上方には定着装置51が配置されており、トナー画像が転写された記録材を順次受け入れて、記録材上のトナー画像(現像剤)を加熱定着する。前記画像が記録された記録材は、画像形成装置の排紙ローラ39から画像形成ユニット30本体の上面の中継搬送ユニット(後述)に受け渡される。このように画像形成ユニット30の用紙搬送パス(記録材搬送路)S1は、下から上に向かって略縦型に構成されている。
電子写真プロセス部31の側方、つまり電子写真プロセス部31に記録材搬送路S1と略直行する方向に隣接する位置には、光走査ユニット34が配置されている。そして、光走査ユニット34の上下空間部には、電子写真プロセスをコントロールするプロセスコントロールユニット(PCU)基板、装置外部からの画像データを受信するインターフェイス基板を備える装置制御部52、インターフェイス基板からの画像データに所定の画像処理を施し、感光体32上に画像として走査記録させるためのイメージコントロールユニット(ICU)基板を備えた画像制御部53、そして、これら各種基板、ならびにユニットに電力を供給する電源ユニット54などが配置されている。
画像形成ユニット30の下面には、オプション配置されている記録材供給ユニット60から送られてくる記録材を受け入れ、電子写真プロセス部31の感光体32と転写ユニット36との間に向かって順次供給するための記録材受口38が設けられている。
記録材供給ユニット60は、オプションにて付設された外付けの記録材供給装置であって、3つの記録材供給部61・62・63を有している。記録材供給部61・62・63では、記録材収容トレイ61a・62a・63aに収容した記録材を、各々に備えられた分離給送手段61b・62b・63bによってそれぞれ1枚ずつ分離して、この記録材供給ユニット60上面に設けられ、画像形成ユニット30の記録材受口38に連通している記録材排出口64に向かって供給する。なお、記録材供給ユニット60が3つの記録材供給部61・62・63を有する場合を例示しているが、これに限らず記録材供給ユニット60は少なくとも1つの記録材供給部を有しておればよい。
中継搬送ユニット70は、画像形成ユニット30頂部に設けられた排紙トレイ55の上部に装着され、画像形成ユニット30の排紙ローラ39から排出される記録材を、画像形成ユニット30の下流側に位置する後処理装置80に搬送する。
また、この中継搬送ユニット70の記録材搬送路S2の途中で、記録材を該ユニットの上面71と後処理装置80の上面81とで形成された排出トレイに導く別の記録材搬送路S3が分岐している。なお、搬送路の分岐部に配置されたゲート72が、2つの排出先を切り替える。
後処理装置80は、画像形成ユニット30、中継搬送ユニット70から排出される画像の記録された記録材を、この後処理装置80の上部に設けられた搬入ローラ82で導き入れて、記録材に後処理を施すものである。後処理としては、ステープル処理、パンチ穴形成処理、ソート処理等あるが、例示した後処理装置80は、ステープル処理を行うものであり、後処理されたものは下段の排紙トレイ83に、後処理されないものは上段の排紙トレイ84に、切り換えゲート85によって選択的に排出される。
両面搬送装置90は、画像形成ユニット30の左側面に装着され、記録材の両面に画像を形成する際に記録材を反転させるための搬送装置である。記録材を反転させる際には、排紙ローラ39が記録材を途中まで排出させた状態で停止し、逆転することにより記録材を両面搬送装置90側へ導く。この際、定着装置51の後に設けられたゲート56の切換により、記録材が定着装置51側へ戻らず両面搬送装置90に進入する。両面搬送装置90を通過した記録材は、電子写真プロセス部31の手前から再度記録材搬送路S1に入って電子写真プロセス部31等を通過することで裏面に画像が形成される。
図2は、本発明に係る画像形成装置の機能ブロック図である。
101は、ネットワークI/Fで、インターネット、ローカルネットワーク等のネットワークNに対するインターフェイス機能を提供し、当該ネットワークNに接続しているファクシミリ装置(図示せず)、PC(図示せず)とデータ送受信を実行する。
102は、画像形成装置1を操作するための操作パネルで、表示パネル、テンキー等から構成されている。
103は、ADF20等を備えたスキャナ部で、図1のスキャナユニット10に相当する。
104は、画像処理部で、スキャナ部103によって生成された原稿画像データに、ユーザによって設定された印刷条件に基づく画像処理などを施す。
105は、前記印刷条件に基づいた画像形成を実行する画像形成部で、図1の画像形成ユニット30に相当する。
106は、印刷物にパンチ処理、ステープル処理を実行する後処理部で、図1の後処理装置80に相当する。
107は、メモリで、操作画面などのOSDデータや各種制御情報などを記憶する。108は、HDDで、スキャナ部103が生成した原稿画像データ、ファクシミリ装置や、PC等から送信された画像データを記録する。
111は、原稿画像データを解析し、パンチ穴跡、ステープル跡を検知するパンチ穴跡・ステープル跡検知部(以下、パンチ穴跡等検知部と記す)である。なお、検知方法の詳細については後述する。
112は、パンチ穴跡等検知部111が検知した、原稿の裏面に係る原稿画像データにおけるパンチ穴跡、ステープル跡の座標値を記憶する座標値記憶部である。
113は、上記のパンチ穴跡、ステープル跡の検知処理やパンチ穴跡、ステープル跡の座標値の記憶処理などの各種制御を行う検知処理制御部である。
114は、各機能ブロックを制御する制御部である。
次に、本発明のパンチ穴跡、ステープル跡の検知処理、及び、検知後に実行されるパンチ穴形成処理、ステープル実行処理(後処理)の概略について、図3のフロー図を用いて説明する。
ユーザがコピー用の原稿束をADF20の原稿セットトレイ21にセットして、スキャン開始キーを操作する(ステップS1)。
すると、ADF20が前記原稿束の原稿を1枚ずつ給紙し、スキャナユニット10の第1走査ユニット12が給紙原稿の表面を走査し、光電変換素子15が前記原稿の表面に係る原稿画像データを生成する。更に、CISユニット22が前記原稿の裏面を走査し、光電変換素子15が前記原稿の裏面に係る原稿画像データを生成する(ステップS2)。各原稿画像データは、HDD108に記録される。
パンチ穴跡等検知部111は、まず、前記原稿の裏面に係る原稿画像データを解析し、パンチ穴跡、ステープル跡の検知処理を実行する(ステップS3)。パンチ穴跡、ステープル跡を検知した場合(ステップS4/YES)、検知処理制御部113は、座標値記憶部112に、パンチ穴跡等検知部111が検知したパンチ穴跡、ステープル跡の上記原稿裏面原稿画像データにおける座標値を記憶する(ステップS5)。
更に、パンチ穴跡等検知部111は、座標値記憶部112の座標値に基づき、前記原稿の表面に係る原稿画像データを解析し、パンチ穴跡、ステープル跡の検知処理を実行する(ステップS6)。解析対象となる原稿表面の原稿画像データは、座標値記憶部112に記憶した座標値に対応する領域内の原稿画像データであるが、その詳細については後述する。
パンチ穴跡等検知部111が、原稿表面のパンチ穴跡、ステープル跡を検知した場合(ステップS7/YES)、検知処理制御部113は、検知フラグをオンに設定する(ステップS8)。原稿裏面又は表面のパンチ穴跡、ステープル跡を検知しない場合(ステップS4又はステップS7/NO)、ステップS8の処理を実行しない。
原稿セットトレイ21にセットした全原稿について上記処理(ステップS2〜ステップS8)を実行すると(ステップS9/YES)、画像形成部105は、原稿表面に係る全原稿画像データを印刷する(ステップS10)。
原稿表面及び裏面にパンチ穴跡、ステープル跡を検知した場合、すなわち、検知フラグがオンになっていた場合(ステップS11/YES)、後処理部106は、座標値記憶部112に記憶した座標値に基づき、原稿のパンチ穴跡又はステープル跡に対応した箇所に、印刷物に対してパンチ穴を形成又はステープルを実行する(ステップS12)。
次に、原稿の表面、裏面に係る原稿画像データを解析し、パンチ穴跡を検知する処理について、図4のフロー図及び図5の原稿画像データの説明図を用いて詳細に説明する。図5(A)は、パンチ穴跡、ステープル跡がある原稿の裏面をスキャンすることによって生成された原稿画像データを示す図、図5(B)は、前記原稿の表面をスキャンすることによって生成された原稿画像データを示す図である。なお、説明のため、パンチ穴跡及びステープル跡がある原稿を例示したが、ステープル跡の検知については、図6のフロー図で説明する。
以下の説明では、既に、原稿の表面及び裏面がスキャンされ、前記原稿の表面及び裏面に係る原稿画像データがHDD108に記録されているものとする。
パンチ穴跡等検知部111は、前記原稿の裏面に係る原稿画像データを解析し、図5(A)符号M1で示す円状の黒ドットの固まりが2箇所あるか否かを検知する(ステップS21)。円状の黒ドットの固まりが2箇所あった場合(ステップS22/YES)、円状の黒ドットの直径を計測し、計測値が6mmか否かを判定する(ステップS23)。
計測値が6mmの場合(ステップS23/YES)、パンチ穴跡等検知部111は、前記2箇所の黒ドットの間隔を計測し、計測値が80mmか否かを判定する(ステップS24)。
計測値が80mmの場合(ステップS24/YES)、検知処理制御部113は、座標値記憶部112に、前記原稿画像データにおける円状黒ドットの中心座標値を記憶する(ステップS25)。前記座標値は、図5(A)に示すように、原稿画像データ右上端Rを基準として、P(−Xp1,Yp1)、P(−Xp2,Yp2)であるとする。
次いで、前記原稿の表面に係る原稿画像データを解析する。この時、解析対象となる原稿表面の原稿画像データは、図5(B)の符号N1に示すように、座標値記憶部112の座標値P、Pに対応する座標値P’、P’を中心とする円形領域C1内のデータである(ステップS26)。前記対応する座標値P’、P’は、図5(B)に示すように、原稿画像データ左上端Lを基準とした、P’(Xp1,Yp1)、P’(Xp2,Yp2)である。
パンチ穴跡等検知部111は、前記領域C1内にパンチ穴跡があるか否かを検知し、前記領域C1内に、前述した直径6mmの円状黒ドットがある場合には(ステップS27/YES)、検知処理制御部113は、図3のステップS8で説明したように、検知フラグをオンに設定する(ステップS28)。なお、以後、前述のように、後処理部106は、表面原稿画像データの印刷物にパンチ穴を形成する。この時、パンチ穴を形成する場所は、前記円状黒ドットを検知した場所に対応する場所であり、原稿に対して斜めにパンチ穴が形成されていた場合、原稿に対してまっすぐにパンチ穴が形成されるようにすることが好ましい。
円形状の黒ドットが検知できなかった場合(ステップS22〜S24、S27/NO)、ステップS28の処理は実行しない。
このように、規格化されているパンチ穴の直径(6mm)及びパンチ穴間隔(80mm)を基準にして、パンチ穴跡があるか否かを検知することで、検知精度が上がり、原稿に斜めにパンチ穴が形成されている場合や原稿の中心部からずれた位置でパンチ穴が形成されていても、高精度にパンチ穴跡を検出することができる。なお、黒ドットの直径等の判定用数値(所定の規定値)は例示であり、必要に応じて変更することができる。
次に、原稿の表面、裏面に係る原稿画像データを解析し、ステープル跡を検知する処理について、図5の原稿画像データの説明図及び図6のフロー図を用いて詳細に説明する。なお、以下の説明では、既に、原稿の表面及び裏面がスキャンされ、前記原稿の表面及び裏面に係る原稿画像データがHDD108に記憶されているものとする。
パンチ穴跡等検知部111は、前記原稿の裏面に係る原稿画像データを解析し、図5(A)符号M2で示すような点状の黒ドットの固まりが2箇所あるか否かを検知する(ステップS31)。点状の黒ドットの固まりが2箇所あった場合(ステップS32/YES)、パンチ穴跡等検知部111は、前記2箇所の黒ドットの間隔を計測し、計測値が11.5mm(3号針)か否かを判定する(ステップS33)。
2つの点状黒ドットの間隔の計測値が11.5mmでない場合(ステップS33/NO)、パンチ穴跡等検知部111は、前記間隔が8.4mm(10号針)か否かを判定する(ステップS34)。
前記計測値が11.5mmの場合(ステップS33/YES)、又は、前記計測値が8.4mmの場合(ステップS34/YES)、検知処理制御部113は、座標値記憶部112に、前記原稿画像データにおける点状黒ドットの中心座標値を記憶する(ステップS35)。前記座標値は、図5(A)に示すように、原稿画像データ右上端Rを基準として、P(−Xp3,Yp3)、P(−Xp4,Yp4)であるとする。
前記座標値の記憶処理が終了すると、前記原稿の表面に係る原稿画像データを解析する。この時、解析対象となる原稿表面の原稿画像データは、図5(B)の符号N2に示すように、座標値記憶部112の座標値P、Pに対応する座標値P’、P’を中心とする円形領域C2内のデータである(ステップS36)。前記対応する座標値P’、P’は、図5(B)に示すように、原稿画像データ左上端Lを基準とした、P’(Xp3,Yp3)、P’(Xp4,Yp4)である。
パンチ穴跡等検知部111は、前記領域C2内に、前述した点状黒ドットがあるか否かを検知し(ステップS37)、前記領域C2内に、前述した点状黒ドットがある場合には(ステップS37/YES)、検知処理制御部113は、図3のステップS8で説明したように、検知フラグをオンに設定する(ステップS38)。なお、以後、前述のように、後処理部106は、表面原稿画像データの印刷物に測定した前記間隔に対応するステープルを選択し(3号針又は10号針)、ステープル処理を実行する。この時、ステープルを施す場所は、前記点状黒ドットを検知した場所に対応する場所であり、原稿に対して歪んでステープルされていた場合(例えば斜め60度)、原稿に対して正しく(例えば斜め45度)ステープルされるようにすることが好ましい。
点状黒ドットが検知できなかった場合(ステップS32〜S34、S37/NO)、ステップS38の処理は実行しない。
このように、3号針、10号針のような汎用的に使用されるステープル針の針穴間隔を基準にして、ステープル跡があるか否かを検知することで、高精度にステープル跡を検出することができる。なお、点状黒ドットの判定用数値(所定の規定値)は例示であり、必要に応じて変更することができる。
(その他)
なお、前述の例では、原稿束の全原稿(例えば、50枚)に検知処理を実行したが、所定枚数の原稿(例えば、10枚)について検知処理を実行し、この所定枚数の原稿についてパンチ穴跡、ステープル跡を検知したら、以後の原稿(残り、40枚)については、検知処理を実行しないようにしてもよい。
この場合、スキャン枚数をカウントするカウンタを設け、前記カウンタがカウントしたスキャン枚数が、前記所定枚数に到達したら、以後の検知処理を停止する。
このようにすることで、検知処理時間を短縮することができる。
また、原稿束の原稿について、パンチ穴が形成された原稿とパンチ穴が形成されていない原稿が混在している場合には、パンチ穴が形成された原稿の印刷物についてのみパンチ穴を形成してもよい。
この場合、HDD108に記録された原稿画像データ毎に検知結果フラグを記録し、前記フラグがオンになっている原稿画像データの印刷物についてパンチ穴を形成する。なお、ステープルの場合も同様である。
このようにすることで、ユーザの利便性が向上する。
他にも、パンチ穴跡、ステープル跡がある原稿を機密文書とみなし、パンチ穴跡、ステープル跡を検知した場合、原稿画像データに機密文書マークやコピーを指示したユーザ名、ユーザIDを付加して(ウォータマークの付加)印刷してもよい。また、印刷時にパスワードを要求するようにしても良いし、画像形成装置の管理者に、コピーが実行された旨をメールなどで報知してもよい。
このようにすることで、セキュリティが向上する。
1…画像形成装置、10…スキャナユニット、11…原稿載置台、12…走査ユニット、13…ミラー、14…結像レンズ、15…光電変換素子、20…ADF、21…原稿セットトレイ、22…CISユニット、23…原稿排出トレイ、24…原稿搬送手段、30…画像形成ユニット、31…電子写真プロセス部、32…感光体、33…帯電ローラ、34…光走査ユニット、35…現像ユニット、36…転写ユニット、37…クリーニングユニット、38…記録材受口、39…排紙ローラ、40…記録材供給部、41…記録材収容トレイ、42…分離供給手段、51…定着装置、52…装置制御部、53…画像制御部、54…電源ユニット、55…排紙トレイ、56…ゲート、60…記録材供給ユニット、61〜63…記録材供給部、61a〜63a…記録材収容トレイ、61b〜63b…分離給送手段、64…記録材排出口、70…中継搬送ユニット、71…上面、72…ゲート、80…後処理装置、81…上面、82…搬入ローラ、83…排紙トレイ、84…排紙トレイ、85…ゲート、90…両面搬送装置、101…ネットワークI/F、102…操作パネル、103…スキャナ部、104…画像処理部、105…画像形成部、106…後処理部、107…メモリ、108…HDD、111…パンチ穴跡等検知部、112…座標値記憶部、113…検知処理制御部、114…制御部。

Claims (3)

  1. 自動原稿給紙装置から給紙される原稿をスキャンすることにより生成された原稿画像データを解析しパンチ穴跡又はステープル跡を検知し、原稿画像データのパンチ穴跡を検知すると前記原稿画像データの印刷物にパンチ穴を形成し、又は、原稿画像データのステープル跡を検知すると前記原稿画像データの印刷物にステープル処理を実行する画像形成装置において、
    原稿の原稿画像データを解析しパンチ穴跡又はステープル跡を検知する検知部と、
    前記検知部が検知した、原稿の第1面に係る原稿画像データにおけるパンチ穴跡、ステープル跡の座標値を記憶する記憶部とを備え、
    前記検知部が、原稿の第1面に係る原稿画像データを解析しパンチ穴跡又はステープル跡を検知すると、検知したパンチ穴跡又はステープル跡の座標値を前記記憶部に記憶し、更に、前記原稿の第2面に係る原稿画像データについて前記記憶部の座標値に対応する領域内のデータを解析し当該領域内のデータからパンチ穴跡又はステープル跡を検知した場合には、
    前記原稿画像データの印刷物にパンチ穴を形成、又は、ステープル処理を実行することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記検知部は、2つの円状黒ドットを検知し、当該円状黒ドットの直径及び当該2つの円状黒ドットの間隔が所定の規定値の場合に、パンチ穴跡を検知したとすることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記検知部は、2つの点状黒ドットを検知し、当該2つの点状黒ドットの間隔が所定の規定値の場合に、ステープル跡を検知したとすることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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